2018-11-01

自分イラスト無断転載されてもいい」ということ

趣味で芋を作っている人がいました。

その人は芋好きの人たちに楽しんで貰いたかったので、出来た芋を無料で配っていました。

ある時、その芋のファンの一人が芋を盗み、「この芋はとても美味しいんですよ!」と、その芋を知らない人たちに配りました。

芋の作り主はそのことを知りません。

その芋の新たなファンの人たちは盗人の下へ通いました。

もともとの作り主は「芋好きの人に楽しんでほしい」という理由で芋を配っていたので、これは悪いことではないだろうと盗人は思いました。

また、盗人は「これは○○というところで作られた芋です」とちゃんと配った相手に伝えていました。

これは果たして悪いことなのか。

盗人から芋を貰った人は、たとえ出所がわかったとしても、盗人から芋を貰います。それは盗品です。

また、盗人がまるで関係者の様に感じます

盗人は、芋を盗んでいるのですから犯罪者です。

本来犯罪者であろう盗人と、もともと善意で芋を配っている人が、同列のような気がしてしまう人が一定数出てきます

話はもう少し続きます

盗人から芋を受け取ったうちの一人の悪者が、「この芋は○○で作られたものです」と聞いて思いました。

「そうか、○○の芋は盗んでもバレないんだな」と知りました。

悪者はもともとの畑に行き、芋を盗み、本来無料で配っていた筈の芋を売り、自分利益しました。

また、その芋を使い、新たな品種作りました

その新芋はとても美味しく、元の芋よりもファンがつきました。

そうなってからようやく、元の作り手のところに芋が盗まれているという話が届きました。

始めに芋を盗んだ盗人は言いました

「とても美味しい芋だったので、皆に知ってほしかった」

悪者は言いました

「盗める状態にしておく方が悪い。文句があるならもう芋を作るな。」

芋を作った人は言いました。

「解りました。」

こうして盗人は許されました。

悪者も許され、巨万の富を得ました。

皆は盗人から芋を受け取り、悪者から芋を買っています

それらの人たちは、もともと芋を作っていた人を、知っている人もいます

知らない人もいます

でもぶっちゃけ、芋さえ手に入ればもともと作っていた人のことなど、どうでもいいのです。(本当)

人間社会は法といういうもので守られていますが、もう一つ守られているものがあります

それはモラルです。

モラルの無い人はたとえそれが犯罪でなくとも、嫌われます

なぜならば、人に迷惑をかけることが多いからです。

あなたが一つのモラル、または、犯罪容認してしまうと、次のモラルの欠如に繋がります

これは大げさな話ではありません。

盗人は今回許されたことで、きっとまた新しい盗みに手を染めるでしょう。

そして盗んだ先で咎めを受けた際に、芋を作っていた人を指差して言うかもしれません。

あいつは許してくれた。だから俺は盗んでもいいと思った!」

思い出してください。

盗人は芋のファンです。

あなた一人が犯罪を気にしないことで、別の誰かが悲しむかもしれない。

そうなると、あなた犯罪者同類なのかもしれません。

また、貴方にもし子供がいたら、盗んではいけない、と教えるのではないでしょうか。

子供にも教えるべき基本的なことを守れない人は、大人ではありません。

一部のイラストレーター創作者にとって無断転載転売ステータスであり、売名しなければどうにもならないという現実があります

そのための『手伝い』と称して無断転載をするファンもいます

個人の思いは自由ですが、その場合貴方の好きな創作者、また、創作である貴方自身の名声や知名度モラル欠如や犯罪容認の上に成り立っていることをどうか忘れないで下さい。

そのような売名は不本意だと望む創作者のためにも、清く正しく生きたいものです。

許されたモラルの欠如が、やがて『漫画村』を作るのです。

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