はてなキーワード: 仕業とは
放っておいてくれ、と最近よく思う。
細かく言うなら、よく知りもしないし、知る気もないことに口を出すぐらいなら、いくら怒ろうと悲しもうと、放っておいてくれ。
私は宮城県南部に住んでいた。内陸部だ。仙台に行くより福島に行く方が近かった。
原発事故における福島県内部と県外の被害のあり方はすこし違うように思える。
福島県内部は県内に原発を抱えていたから、影響は当然大きく、放射性物質は「あるもの」として対策を打つところから始まった。
県外は違う。まず影響があるかないかは政治が決める。見て見ぬ振りをするか、対策をするかだ。私の住んでいた地域は農村部だった。放射性物質なんて、農作物の商品価値にとっては致命的だ。
みんな、と書いた。
それは違う。価値観が違う。
たしかに農作物のために、騒ぎ立てたくない人が圧倒的多数だった。
しかし、安全性をウリにしていた農家や、小さい子供を抱える母親は違った。
家庭内で、職場で、自治会で、農協で、学校で、放射能に対するスタンスの違いは、深刻な対立を生んだ。
事故当初の線量は、小学校の砂の校庭で地上1.5mで約0.8μsv/hくらいだったと記憶している。これは5月頃のことだから、ヨウ素よりもセシウムの影響のほうが大きかったはずだ。畑や競技場はもう少し高かった。
でも当時は、除染基準はもっと高く、そして政府もただちに影響はないとしか言わなかった。
みんな葛藤があったと思う。
生計を立てるべく売りたい農作物、保証されない安全、内部被曝と外部被曝の複合的な影響は?この山菜は食べていいのか?自分たちの今までの生活はどこへ行ったのか?この川魚を孫に食わせていいのか?
それでも地域住民の大多数は「風評被害」を生まないために沈黙を守るべきだとした。
知ろうともしない人は、当事者意識すら持たなかった。
でもそうではない人もいた。
近所の人に、本当の理由を告げられぬまま、私たちは引っ越した。自主避難だった。
あれからもうすぐ6年が経つ。
勘違いがないように言っておくが、もうおおよその農作物は安全だ。
放射性物質もほとんど検出されていない(きのこや山菜はまだ基準値以上のものが出たりする。まれに)。
あのとき近所に住んでいた人たちがガンになったとか、そんな話も、幸い耳には届いていない。
けれど、あの時の私たちの判断を、誰が責められるというのだろう。
6年。
その間にいろいろな言説を目にした。
ただ今、どうしても気になるのは、こういう地元の葛藤を一切意に介さず、遠くの安全圏から声高にそして意気揚々と、口汚く意見してくる声だ。
ふざけるな。ふざけるなよ。
それでもあの当時、何も信頼できるものがないあの状況で、我々がした判断は間違っていたか?
結果論じゃないのか?
線量の落ち着いてきた今ならまだわかる。
けれど事故当時にすら、放射脳と、呼んではばからない奴はいた。そこらじゅうに。
あなた方は、私たち当事者の、その中の多数派意見に味方し、少数派を徹底的に叩きのめす。
それで正義のつもりになってるんだ。
あなた方は、私たち当事者が抱えざるを得なかった葛藤を知らないし、知ろうともしない。
下手をすると、放射線の影響や、過去の事例、現場がどれくらいの線量なのか、それすら知らずに、声が大きい当事者たちの味方をして気持ちよくなっている。
それなら何も言わないでいてくれ。
頼むから。
地域共同体としての我々は、意見対立からズタズタに引き裂かれてしまった。
もしあなたたちがここに来て、本腰を据え、じっくりこの問題に取り組み、当事者の1人になってくれるなら、いくらでも意見を聞こう。
でも、そうじゃなかった。
非難の声はだいたい的外れだった。放射脳と叫ぶ声だけでなく、危険だ危険だと叫ぶ声もそうだった。何も知らないんだろうな、と思った。
これは一例だ。
そしてその無責任で乱暴な声は、落ち着くどころかどんどん声高になっているようにすら思う。
「辺境」に押し付けなければならない問題を扱うとき、安全圏からモノを言うのはやめてくれ。
沖縄の基地問題、反対派の抗議活動に、「県外の人間の仕業。地元民はみんな賛成しているのに、邪魔」とか、賛成派のインタビューに、「政権側の印象操作。反対派が大多数だ」とか、見ていてものすごく苦しくなる。
どちらもいるに決まってる。
そしてどちらが多数派だからと言って、少数派を徹底的に叩いて排撃していい理由にはならないのだ。
再稼働問題もそうだ。「どうして対岸の都市が口出しをするんだ」とか、「援助金をもらっているから文句は言えない」とかもうやめてくれよ。
そもそも援助金がもらえる自治体だけがリスクを負えばいいかもしれないが現実そうじゃなかった。
放射性物質は自治体の境界を越え風に乗り山に飛びそして海にも拡散されてゆくと、知らないのだろうか。
知らないだろうな。
口出しするなら、せめて当事者意識を持ってくれ。
我々の葛藤を意にかけてくれ。
少数派だからといって口汚く罵るのはもうやめてくれ。
この世界は水戸黄門ではない。善悪二元論は成立していないのだ。
残念ながら。
のんびりとした小規模サークルなんだけど、1年程前から盗難が相次いでいる。
うちのサークルは外部から定期的に現金収入があるのだが、まずその一部が消えることからはじまった。最初は100円とか500円がなくなっていて、まさか盗難だなんて誰も思わず(寄付が潤沢でお金に余裕があるサークルなせいか、数十年単位で伝統的に丼勘定だった)、お金を受け取ったらきちんと処理しましょうと全員に伝えて終わった。しばらくして、今度は5000円が消えた。これは流石に無視できず、しかし誰もこんな仲のいいサークルに泥棒がいるなんて信じたくなくて、普段出入りしている外部のたち人の仕業だろうと無理やり結論づけ、盗難があったことだけ大学に報告した。
そこから数ヶ月後、大学祭で私達のサークルは食べ物屋台を出店し、そこそこ売り上げたのだが、そのお金が全て消えた。当日は外部の人間の出入りはなく、10名ほどの部員だけで回していた。みんな暗い顔をして、うつむいて、何も言わなかった。本当に、奇跡みたいに仲がいいサークルの中に、泥棒が混じっていることが否定できなくなったのだ。
そして極めつけがサークル旅行だった。もう予測はつくかもしれないが、宿に支払ったお金が、宿の人がほんの僅かな時間目を離した隙に無くなったのだ。宿の人は封筒を受け取ったあと、食事の準備に追われ(夫婦で切り盛りする小さな宿だったので忙しく)、受付の少し奥まったところにそのまま置いていたらしい。ちなみにその日、小さな宿には私達しか泊まっていなかったし、封筒を受け取ってから業者など外部の人間の出入りはなかったと言っていた。背筋が寒くなった。気まずいとかどうしようという気持ちを通り越して、もはや怖い。恐怖で震えている。怪物が平気な顔で、私達の仲間だという顔をしている。怪物が私達と同じ鍋を囲み、同じ毛布で寝て、夢を語り愛を語っている。怖い。悪意があるのかすらわからない。ほんとに大好きなサークルで、大好きな人たちなのに。怖いよ……
幽霊を信じているかアンケートを取ると、どこも偏りはあるものの、おおよそ5:5になるようだ。
つまり、二人に一人は信じていると言ってもいい。
でも、俺はそのアンケートを信じてない。幽霊を本気で信じているやつなんていないって思ってる。
なぜなら、そのアンケートに信じる、って答えたやつは本気で信じてないからだ。
なぜかというと、幽霊なんていう超便利でなんでもできる存在があるのに、何か問題が発生しても、絶対に幽霊のせいにはしないからだ。
例えば、朝起きたらスマホの電源が入らなくなったとしよう。普通の人なら、なんか壊れた、と思う。電子機器を修理に出したことのある人なら、基盤が壊れたのかなーとか考えるだろう。
でも、やばい、これは幽霊の仕業だ!と考える人はいないのではないだろうか?
幽霊はタクシーの後部座席をびしょ濡れにするほどの水の使い手である。スマホの基盤に水滴を発生させることなど訳ないだろう。
それでも、幽霊を信じる人たちでさえ、幽霊がスマホの故障の原因になるとは信じないと思う。
仮に、修理に出した際に、この故障は幽霊による故障なので保証は使えませんとか言われたら、ふざけんな!幽霊なんているわけ無いだろうが!って言うんじゃないだろうか。
同じように、国がミサイル防衛のために神風大社を10億円で建てますとか言ったら、心霊現象を信じてるやつでも反対すると思う。
ポルターガイストのように心霊現象が物体に力を加えられることを心の底から信じるならば、反対はしないと思うんだ。
だから、本気で、本当に心の底から本気では、信じられてないと思うんだ。そういう怪しいモノって。
だから、もう幽霊を信じるとか馬鹿なこと言うのはやめてください。パワースポットに行かないでください。どうせ本気では信じてないんだから。
他では知らないが、はてな匿名ダイアリーに関しては、何か教えて欲しい時に、
「○○について教えてください」
と言うよりも、煽った方が答えを引き出しやすい。
例えば今、「若い女の子が失踪する事件が相次いでいる街で、妹がいなくなってしまった姉が解決に乗り出すが、事件は怪しい呪術集団の仕業で、誘拐された女の子たちはみんな殺されて粉になっていた。さらに姉も知らない間に妹の粉を口にしており、激しい葛藤に苛まれるようなファンタジー小説」が読みたいとする。
その場合、はてな匿名ダイアリーに書き込む際に、
「若い女の子が失踪する事件が相次いでいる街で、妹がいなくなってしまった姉が解決に乗り出すが、事件は怪しい呪術集団の仕業で、誘拐された女の子たちはみんな殺されて粉になっていた。さらに姉も知らない間に妹の粉を口にしており、激しい葛藤に苛まれるようなファンタジー小説が読みたいんだけど、知りませんか?」
と聞くのではなく、
「若い女の子が失踪する事件が相次いでいる街で、妹がいなくなってしまった姉が解決に乗り出すが、事件は怪しい呪術集団の仕業で、誘拐された女の子たちはみんな殺されて粉になっていた。さらに姉も知らない間に妹の粉を口にしており、激しい葛藤に苛まれるようなファンタジー小説が1作も存在しないこんな世界に価値はない。無価値だ!」
みたいな主語の大きな話にすると、親切な人が、
「▲▲(作品名)を知らねーのかよ!」
と教えてくれる。
本当は、素直に「教えてください」と言って教えてもらえる優しい世界が好きなんだけどね……。
真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
トイレに行く前に手を洗えばいい。
身も蓋もないことを言えば、ブツを触るよりそこらへんの家具やオブジェのほうが遥かに汚い。
何かを汚いと思う忌避感は、大抵の場合は恣意的に区別された、個人的な問題だ。
だからといって、それを軽視することは人間関係において軋轢のもとではあるが。
だがありがたいことに、人間は多少汚いくらいじゃ支障がない体になっている。
体が健やかであれば風呂に毎日入る必要性はないし、三秒ルールで食べ物をとっても死にはしない。
愚問だな。
君はひょっとして低所得者だったりするのかな。
だったら答えは明白。
金の使い道をロクに思いつかないからな。
最低限の生活ができる環境さえあればいいと思っているから、金があったら使いたくなり倹約ができない。
そして恐らくジムに通うことになり、体を動かす快楽と、健康であろうとする自分に酔いしれる。
否定 ⇒ 怒り ⇒ 恐怖 ⇒ 取引 ⇒ 受容みたいなもんだ。
この5段階が何なのかは私は知らんが。
そうだよ。
人気エントリの追記を、別エントリで投稿する人間程度には信頼してよい。
これだと危険だし、何よりヤクザを可視化する術がないと排除できない。
時に“良識がある”と自認している人間は、物事の本質や現実を無視して、観念的な言葉で誤魔化す。
だが、そんなことを言っていられるゆとりがあるのは、“頭の悪いルールやマナー”のおかげで守られてるからだって考えることは大事だよ。
それで実際に排除されてるのが誰かなんてのは私は知らんよ。
……え? そもそも『ヤクザの公務員』という例えが意味不明だって?
ははは、なんだかんだいって日本は行政が機能しているほうだよな。
誰の仕業だろうか。
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どうすればいいんだ。
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僕の父親の背中にもチャックがある。そのチャックは薄汚れたような真鍮のような質感で、ご丁寧にYKKって書いてある。
僕が中学2年生の時に来ていたカーキ色のジャンパーのものが一番似ている。それにもYKKって書いてあった。
異変に気付いたのはある朝の日だった。夜起きた時に飲むために入れておいた水の上に小さな埃のようなものがたくさん浮いていた。
それは紛れもなく、夜の間に何者かが入れたものだと確信した。僕は誰にも悟られぬよう平静を装ってその水を捨てにいった。
幸いその時間はまだ誰も起きておらず、僕は薄ら笑いさえ浮かべながら1階の台所へと向かった。そのような液体を捨てることは僕にとっては造作もないことだった。
ただ一つ、当時の僕にとって予想外だったのは、2階に戻った時父親が起きてきたことだ。お、はやいな。彼はそう言った。
僕はうん、とだけかすかに頷いて自室に戻った。その日から毎日僕は、水を入れては毎朝確認するようになった。
あまり浮いてない日もあれば、結構浮いてる日もあった。僕は誰がそれをやっているか、正体を見つけ出すまで負けないと心に誓った。
そいつはなかなか正体を表さなかった。だから僕は毎晩夜は寝たふりをして過ごすようになった。
正体を見つけ出すまでは諦められない。けれども奴らはなかなか姿を現さなかった。誰もいないのに朝になれば埃のような何かが浮いている。
僕は気が狂いそうだった。何者かが、僕の部屋に、姿も表すことなくやってきて、僕の飲むとわかっている水に何かを浮かべていく。
電気をつけておくわけにはいかない。電気をつけていると奴らはやってこないからだ。
僕は毎朝、平静を装ってその水を捨てる。それがルーティーンになった。そいつらのせいで僕は昼間も眠くて仕方がなかったが、
負けるわけにはいかないのでそれでも学校にはいっていた。成績は元来よかった方のはずだったが、その頃からか成績も落ちていった。
知ってる。それも奴らの仕業であると気づくのに時間はかからなかった。とうとう奴らは、夜の時間だけでなく昼間も活動するようになったのだ。
お昼ご飯を食べてたとき、お茶のコップにそれは点々と浮いていた。後日僕は友達にあやまった。そいつが浮かべていると思ったが、どうやらそいつが正体じゃなかったらしい。
せっかく持ってきてくれたお茶に口をつけずごめん、と言ったとき彼がかすかに目を見開いたのを覚えている。多分彼は奴らの正体に気づいていたんだろう。
その頃までには、僕もその尻尾を掴み始めていた。僕もバカじゃyないので、何もただ寝たふりをしていたわけではない。
父親が夜の間にトイレに行くのは、奴らと交信しているからだった。夜の間にトイレに行って、奴らと交信し、僕の水にほこりに見せかけた次元紐を浮かべていた。
僕が飲んでないとも知らず、奴らは毎日無駄な苦労を用心深く重ねていったが、あるとき突然正体を表した。
父親を使って僕を病院に連れて行こうとした。その日、僕は父親が完全にあっち側の奴らになっていると悟り泣いた。
別の日、父親はまた僕を病院に連れて行こうとした。その頃までには僕は色々調べていたので、病院の先生なら父親の正体を見抜けるだろうと思って、
作戦に乗るつもりでおとなしく付いていった。思った通り、先生は正体を見抜いた。もう家には戻らないほうがいいと言われて、
僕はその日からしばらく病院で過ごした。父親のことは諦めろと言われた。
病院では、それが浮かべられないようにと、先生は僕にパックに詰まった水をくれた。そのおかげで、僕は飲んだらキャップを閉めておけばいいようになった。
でもそれでも僕もやはり気になるので、時々は水を床に広げて奴らがこないか見張っていた。リノリウムの床が鈍く光を反射していた光景を僕は今でも鮮明に覚えている。美しかった。
それからしばらくして、先生が父親が帰ってきたといったので僕は家に戻ることになった。確かに父親は元に戻っていた。
それで、先生が言うには父親じゃなくて僕が一時的にどうかしていたと言った。もちろんそのままそういったわけじゃない。遠回しに言っていたけれど、何を言いたいかは僕にはすぐわかった。
言い返そうかと思ったけど、ことが面倒になっても困るので僕はただ頷き、そうですか、と頷いていた。
父親がおかしくなったらまたきなさいと言われたが、先生があっち側の奴らになっていることは明白だったので、うやむやに返事をしてごまかした。
今日まで僕はおとなしく過ごしてきた。何も変わったことはなかった。けれども最近気になることがあった。僕の父親の背中にもチャックがある。
いつも服で覆ってうまく隠しているつもりかもしれないが、僕の目には明白だ。ただ、それを知っていることを悟られていは行けないから、どうしようか迷っている。
ニュースにどじったやつが出ていた。方法は正しかったのに、気づかれてはおしまいだ。
僕は気づかれない方法を知っているので、僕は正しくやってやろうと思う。これでその決意ができた。
クイズが得意なサイバーめがねの斉藤さん(難しいほうの字のサイトウ)のブログを見て、思い出した。
高校生クイズに当時参加していた。私も。
受験を控えているにもかかわらずクイズ同好会を結成。20人近くいた。めちゃくちゃ水津さんの本や西村さんの本で練習した。早押し機を購入した部員もいた。このおかげで模試の成績が急上昇して先生たちをびっくりさせていたのも事実だ。田舎の学校で全国で2桁が続出とかありえない順位だったらしい。すべてクイズ同好会員の仕業だった。クイズ効果はすごかったが、クイズに出そうな教科に限っての話だ。
超早朝というか深夜に足の踏み場もないほどの乗車率の臨時のクイズ列車に揺られて隣県まで行った。
駅から河原まで歩いて行ってクイズ大会に参加。1問目は正解。2問目は1問目ときに仲間が落としものをしてそれを探しに行って不正解。3問目以降はカメラの後ろから見ていた。そのあとの予選は35問くらい続いたけど全問正解だった。人生そんなものだ。
なんで、35問も続いたかというと、一番遠方から来ていたにもかかわらず、その県の参加チームが多かったからだろう。隣の県とそのさらに隣の県と開催県は、8問で決着がついていた。その県ども3倍の規模の県は35問やっても代表校が決まっていなかった。というか、8問で、1チームに絞れた県と8問で半分も残った県で何が違うのかよくわからないがそういうことだった。
さすがに最後は、福沢さんに指示を出していた彼よりえらい人が、もういい加減に〇と×に別れなさいとキレて決着をつけざるをえなくなり終幕。高校最後のクイズ大会は終わった。
テレビ画面の中では仕切っていた福沢さんは、カメラが回っているときしかしゃべらず、腰が低かった。それ以外のときは、雑な服装をした人がたちが仕切っていた。テレビの中の虚像に気づいたときだった。
帰りは臨時のクイズ列車もなく鈍行帰ることになった。前夜は午前3時に出発の列車に乗ったせいでほぼ寝ていなかった。オリンピックのころに作られたボロ電車の中で寝てしまった。隣の席のおねいさん、おっぱいにもたれかかって寝てしまいごめんなさいでした。終点まで支えてくれたのは何でですか。
そんなの自称弱者男性、自称童貞や自称オタクがネットでまーんとか惨事は糞とか言って女叩きしたり女をブスだのヤレるヤレないだのジャッジしたり性犯罪被害者をビッチだなんだとセカンドレイプするからに決まってる
海外で女性が殺されたとき、「俺たちには警戒してヤラせないくせに外人には簡単に股を開くから自業自得」ってコメントが多数
弱者男性の仕業じゃない?ご丁寧にもそれを自ら否定してくれる弱者男性がいましてねえ
https://anond.hatelabo.jp/20170823105827
強者男性(と何故か認定されてる)が女を擁護してくれてるんなら精子脳だろうがなんだろうがそっちの方がマシだわ。つか、まーんとか言ってまさに女性差別してるお前に言われても説得力皆無
逆の立場ならわかるだろうにね
もう一人いましたわ
どちらかと言うと地味でモテない部類ではあるが、ネトストなのか何なのかわからん行為を感知して戦慄している。
ある深夜、随分前に自然消滅した関係の人から急にSNSでスタンプのみが送られてきた。
最初は何かと思って開封したが、特に要件もないしコチラからも用事があるわけでもないので返事はしなかった。
名字が同じなので結婚したのだろうとは把握したが、そのメッセージが
「旦那の携帯をいじって遊んでたら送ってしまった。不愉快な思いをさせてしまってすみません。」
とのこと。
まあ、結婚おめでとう旦那の携帯を夜な夜な見るような良いお嫁さんですね。本人様は何も言わないのか…。
と、7割方気味の悪さを感じながら完結したのだ。
が、
それから数ヶ月たった先日、本人からの別SNSのフォロー&時間をあけてのイイね数件があり、これもお嫁さんの仕業かはたまた全て彼の仕業かよくわからなくなり気味悪さがフル。
まだフォローから数日しか経っていないので何とも言えないが、とても怖い思いをしている。
(もしかするとこういうのはよくある話で私がとても臆病なだけかもですが、とても怖いし、垢バレしているSNSでは言えないしでここで吐露した次第。失礼いたしました。
「えー……これは恐らく風邪……」
医者に風邪だと診断された以上、教祖もそう下手なことはいえない。
というか、もし弟が先にこっちに来ていたら「医者に診てもらえ」と言っていただろう。
「は?」
「風邪……風の精霊が体内でイタズラをしています。咳が出るのも、そのせいでしょう」
「じゃあ、俺の熱もそいつが?」
「……その風の精霊を撃退するために、君の体内に存在する火の精霊が奮闘している。その影響でしょう」
「そうです、なので風の精霊を撃退するためには、その火の精霊の手助けをしてやればよいのです」
「手助けって、具体的には」
「火の精霊の力は宿主に依存します。それゆえ体に良いものをバランスよく食べることで助力となるでしょう。手早く吸収できるものが体への負担も少なく、効果的でしょう」
教祖も思いつきで話を合わせているだけだったが、このあたりで興がノってきたらしく、どんどん話を盛っていく。
「他には?」
「えーと……火の精霊の邪魔をしないよう、熱いからといって体を冷ましすぎないこと。体を動かしすぎるのもダメです。反動で火の精霊が出て行っちゃいますからね」
「うーん……あ、水の精霊! 水の精霊に助けてもらいましょう」
「水の精霊?」
「そうです。空間に漂っている水の精霊を増やすことで、風の精霊は動きが鈍るのです」
「どうやったら水の精霊は増えるの?」
「水の精霊の住処となる、止まり木を作りましょう。そうすればその一帯は水の精霊が集まります」
「止まり木はどうやって作るの?」
「え……と……バケツなどの容器に水を入れて、そこに新聞紙などの紙の束を丸めたものを縦にビッシリと差し込んでください。それを室内にいくつか配置するのです」
水の精霊の住処だとか言っているが、まんま簡易加湿器の作り方である。
傍から聞いていると、宗教的な話に無理に絡めようとして、かえって歪になってきているような印象だ。
なぜか弟は素直に聞いているが。
「とはいえ、この時期は空間内の火の精霊も水の精霊も活発な時期ですから、あなたが風の精霊にイタズラされているのは体内の精霊が弱っているのが原因だと思われます」
「……つまり?」
「体を暖かくして、栄養を摂って、寝てください」
「ふーん……って、同じ結論じゃねーか!」
結論というか、それまでの説明も実質ほとんど同じだったのだが、弟は今さら気づいたようだ。
「停戦協定のための手形ですね。宿主の体が精霊たちの戦いに耐えられなくなったときに使います。正確には冷戦に近い状態になりますが」
「えぇ……じゃあ、あんたも似たようなの持ってないの? ほら、免罪符とか、できればすぐに治してくれるやつ」
「いや、免罪符ってそういうものじゃないですし……それに私がやっているのはあくまで布教活動だけで、商売はやってません」
『商売』って表現してしまうとは、教祖のくせにドライな宗教観だな。
「何でやらないの? 宗教とかそういうのやってるでしょ」
「……どうも誤解があるようですが、『生活教』において人々の無知や信仰につけこんで不当な金を得ることは邪教、カルトと同義です。そんなものと同列に扱って欲しくない」
「失敬な。宗教とカルトは似て非なるものです。科学と疑似科学くらい違うものですよ!」
いや、矜持じゃなくて教示か?
母の言うとおりにしたから?
どれでもない。
弟はほぼいつも通り過ごしていた。
弟の思考回路がどのような判断をしたのかは分からないが、「信じられるのは自分しかいない」とか言っていたのでロクなものじゃないことは確かだ。
そもそも信じる、信じないって話じゃないだろうに。
だが、俺から弟に言えることは少ない。
なにせ治ってしまった以上、弟の結論を全否定するのも憚られるからだ。
「結局、治ったのは俺自身のおかげってことかな」
「自分で考えろ」
俺は呆れ気味に弟にそう返した。
結局のところ、弟にとって重要なのは「治るかどうか」ということだけなんだな。