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はてなキーワード: 麻酔科とは

2023-11-27

日本人骨盤欧米人骨盤の違いを教えてくれい

日本人だと無痛分娩失敗率が高いよね

麻酔がききすぎてうまくいきめないとか

無痛分娩を選んだがために吸引分娩になってしまうとか

海外では無痛分娩が主流なのになんで、日本では自然分娩がいまだに多いのか?

うちの病院ではリスクのことを考えて無痛分娩はやりませんというところがなんであるのか?

結局日本人骨盤無痛分娩向きではないといえことなのでは???

もちろん、無痛分娩を選んで大成功して幸せママのほうが多いんだろうけども

帝王切開無痛分娩のための麻酔とき妊婦発熱引き起こし

そして、羊水塞栓症の原因のひとつ妊婦発熱があり

もし普通分娩を選んでいたら起きてなかったかもしれない羊水塞栓症が起きて、お母さんは心肺停止になったけど命がたすかり、赤ちゃん意識不明植物状態になってしまった

ということが起きている

無痛分娩は本当に日本人の体にあっている出産方法なのだろうか?

夜中に陣痛がきたけど、朝、麻酔科医が出勤するまで麻酔が打てませんよって言われるリスクがあるのにわざわざ無痛分娩したいがために陣痛に耐えて朝まで待ってる妊婦ってなんなんだろ?

2023-11-24

anond:20231124024413

勤務医悲惨って言うけど激務高給だし、医道審議会は鬼みたいに甘いから(何回レイプしようがオレオレ詐欺グループ親玉になって豚箱行きになっても医師免許は安泰)、

外資系コンサル絶対にクビにならないバージョンみたいなもんやろ?

大学病院を耐えかねて辞めるにしても、美容外科クリニックにでも行って麻酔科医にでもなりゃ雇われの身でも時給換算2万円で年収3000万みたいな世界だし。

これ以上待遇上げて欲しいんか?

先生、強欲だな

哺乳類をやめたくて仕方がない

人間の一生における最大のハードルが「出産」だと思う。

こわくてこわくてたまらない。

そう分かってるのに、Twitterで流れてきた出産ルポルタージュ漫画を読んで泣いてしまう。

少子化社会問題になって子育てが大変とか、女性の働き方とか、学費が高いとか、「子どもを作れ(ら)ない」理由をよく聞くようになった。

いやいや、育児っていうかその前に、出産がこわすぎる。わたしはどう頑張ってもこのハードルを乗り越えられる気がしない。

10ヶ月も内蔵圧迫されるだけでもこわいのに、陣痛から時間も(10時間とか!)激痛で叫び声をあげながら、うんこを垂らし、股を切られ、胎のなかのもの自力で出す。

Twitterにいくつもルポルタージュがあがってる。壮絶。同じ出産はなく、どれも戦場のように迫力がある。

人間出産はとりわけ身体への負担が大きいらしい。二足歩行とか、脳の巨大化とか、人間らしさをつくった進化の歪みが「出産にのしかかる。

人間デカくなった脳みそで早いところ出産負担テクノロジーでどうにかすべきだった。いまは全然間に合ってない。人工子宮もないしお産の大変さはほぼ変わってない。


妊娠出産に耐えきれず死ぬイメージがかなり明確にある。確定している痛みがこわすぎて自ら命を断つんじゃないかと思う。

そう話すと「そんなの一時的ものだよ」「こわがりすぎだよ」とさとされる。古くから案ずるより産むが易しと言われてきた。

でも、ちょっと考えてほしい。高所恐怖症バンジージャンプをこわがるひとや、閉所恐怖症エレベーターに乗れないひとに無理矢理すすめたりしないだろう。

こわいことや痛いことを避けるのは当たり前じゃないか

無痛分娩もあるにはあるが、日本の普及率は2割に留まる。そもそも麻酔科医師が足りていない。無痛分娩する予定だった友達は、破水がはじまった曜日先生がいなかったので麻酔を受けられなかった。そんなのギャンブルじゃん。


はやく妊娠できない年齢になりたい。出産可能ゼロになりたい。子宮の摘出とかは痛いから嫌だ。子宮避妊用の器具を入れるのも痛いから嫌だ。なんなら乳がん検診のマンモグラフィーも痛いから嫌だし、子宮頸がんのワクチンも痛いから嫌だ。

それを「甘え」だとか「痛いのは当たり前」と思うひともいる。子どもをもったり健診を受けたりするために、痛い思いをする男性いるか。どうして女性だけこんなに痛い思いをしなければいけないのか。

出産した女性を心の底から尊敬している。男性は命をかけなくても子どもが持ててよいですね。

育児休暇とかそれ以前に、女性けが妊娠出産授乳生理避妊もなにもかも辛すぎるのをやめてくれ。

進化したくなかった、卵生に戻りたい。

2023-11-05

anond:20231105103853

勤務医悲惨って言うけど激務高給だし医道審議会鬼みたいに甘いから、外資系コンサル絶対にクビにならないバージョンみたいなもんやろ?

大学病院を耐えかねて辞めるにしても、美容外科勤務の麻酔科医でも年収3000万(時給換算2万円)みたいな世界だし。


これ以上待遇上げて欲しいんか?

先生、強欲だな

2023-10-19

anond:20231019214127

他の手術のときも同じ麻酔するのになんで出産の時にだけやらない方がいいって話になるのかがまーーーったくわからん

麻酔科医が足りんからとか産科医が不足しすぎてて無痛分娩について勉強する時間がなくて技術不足とかという理由ならまあわかるけどさ…

2023-09-09

医師免許」というのは一種しかなくて、外科医でも内科医でも医者医者。持っている資格は同じ。(歯科医とか麻酔科医だけ違うのかな?知らんけど。)「外科医」とか「内科医」っていう肩書きは、形式的には「本人が勝手に名乗ってるだけ」という言い方もできる。(まあ、実際には学会所属して界隈でそれなりに名前が知られていないと「もぐり」扱いされるけど。)

「〇〇学者」というのもそれと同じ。例えば「博士(理学)」のような資格は一応あるけど、「数学者」とか「物理学者」という肩書きは「本人が勝手に名乗ってるだけ」なんだよな。

学際的な分野の人は敢えて自分を「〇〇学者」とは名乗らないこともあるし。

それは何故かと言うと、そこまで専門性が高くなると、もはや「資格」を与えることのできる権威存在しなくなってしまうからなんだよな。医者学者は自らが権威となることを求められる職業であって、誰かに認められて立場を与えられてやる仕事じゃない。

2023-09-06

anond:20230905190857

サイコパスに囲まれためちゃくちゃな労働環境で安月給で働くのは今すぐ辞めて

人数がしっかりいて、働き方改革が進んでいるところにおいで!

ヤバいのは以下の①②③の3要素。

東日本で ②メジャー科で ③大学病院 の3つが揃うとかなり厳しい・・。

ということは反対に

A 西日本で B マイナー科で C市中病院 の3つが揃っている大きめの病院に来たら良いよ。

医局に属さなくても募集をかけていて入れるところは少なくないよ!

特に救急科麻酔科働き方改革が進んでいるところが多いよ。

夜勤はあるけど夕方出勤、明け帰宅。平日休み休日休みも調整すればしっかり取れるし

ハラスメントほとんどないし患者さんのために働けるし給料大学病院の2−3倍はもらえるよ!

とにかく終わっている働かせ方をさせるブラック病院からはできるだけ早く逃げ出して、

より良い働き方ができるホワイト病院に移動しておいで!待ってるよ!

anond:20230905190857

サイコパスに囲まれためちゃくちゃな労働環境で安月給で働くのは今すぐ辞めて

人数がしっかりいて、働き方改革が進んでいるところにおいで!

ヤバいのは以下の①②③の3要素。

東日本で ②メジャー科で ③大学病院 の3つが揃うとかなり厳しい・・。

ということは反対に

A 西日本で B マイナー科で C市中病院 の3つが揃っている大きめの病院に来たら良いよ。

医局に属さなくても募集をかけていて入れるところは少なくないよ!

特に救急科麻酔科働き方改革が進んでいるところが多いよ。

夜勤はあるけど夕方出勤、明け帰宅。平日休み休日休みも調整すればしっかり取れるし

ハラスメントほとんどないし患者さんのために働けるし給料大学病院の2−3倍はもらえるよ!

とにかく終わっている働かせ方をさせるブラック病院からはできるだけ早く逃げ出して、

より良い働き方ができるホワイト病院に移動しておいで!待ってるよ!

2023-09-04

anond:20230903191509

言うて麻酔科医ならなんとかなるやろ

年収ググったら1335万とか出てきたで

2023-09-03

婚活に苦戦する大学の後輩

大学時代の後輩がICUにおり、自分の科の患者さんに急変やトラブルが起こった時は彼に頼む。信頼できる麻酔科医だ。

そんな彼は婚活で苦戦している。後輩は30代後半だが、紹介やマッチングアプリでも相手女性は25歳以下という限定をつけている。ブサイクでも低身長でもないが変わり者で恋愛経験がなく苦戦しているようだ。

なぜ年齢に制限をつけるのか聞いてみた所「まともな女性は25までに結婚を考える相手交際しているから」だそうだ。

自分場合、初期臨床研修の時にとある科でお世話になった看護師女性一目惚れしてなんとか仲良くなって交際して数年後に結婚した。

出会ったのは俺が25、妻が34の時か。

妻は結婚してから10年近く経つ今でも優しくて明るくて笑顔が素敵で一緒にいるだけで癒されるような人だけど、実際に出会った時は独身だったわけだから「まともな女性は25までに結婚を考える相手交際している」という考えは絶対的では無いと思う。

年齢に制限をつけてもあらゆる女性出会えて選り取り見取りなら問題ないが、結果的に彼は全く出会えていないし出会えた人ともうまくいっていないわけだから、せめて自分と同い年までは幅を広げた方が良い人と出会える可能性は上がると思う。

ただ、恋愛に関わらずあらゆることにこだわりの強い彼にそう伝えた所で彼が考えを変える訳がないので、術後肺炎を起こしたものの無事に回復したうちの科の患者さんの術後管理のお礼を伝えて会話を切り上げた。

2023-09-01

医療従事者って人の心捨てた?

初診

医師「痔の膿出すぞ」

俺「痛いんだろ?」

医師「痛くないぞ」

俺「ならお願いします」

医師「いくぞ」

俺「いったぁぁ!!!!」

医師「…」

一週間後

医師「そろそろ手術するぞ」

俺「痛いんだろ?」

医師麻酔するぞ」

手術当日

俺「絶対痛いだろ…」

麻酔科医「よろしくね」(肩トントンさすさす)

俺「お願いします…」

麻酔科医「ではおやすみ!」

俺「…」

手術後(病室)

医師「終わったぞ」

俺「!」

その夜

俺「いったぁぁ!!!!」

看護師はいはい。点滴打ちますね」

次の日

医師うんこしろ

俺「絶対いか我慢

医師「痛くないぞ」

トイレ

俺「いったぁぁぁ!」

翌朝

俺「うんこも歩くのも痛い…」

医師「どれどれ。経過は良好だぞ」

看護師「綺麗ですね」

俺「辛いんですが」

医師大丈夫だぞ」

看護師大丈夫ですね」

結論

医療従事者←こいつら人の心捨てたの?

俺よりおべんきょできて金がないか国立医学部進んだ同級生は生まれ貧乏から今じゃ大学の関連病院でジジババのうんこ管にできた腫瘍悪戦苦闘wwwww朝6時に回診とかバカすぎるwwww

だいたい大規模病院の臨床科なんて貴族たる医師よりベテランナースの方が偉ぶる魔境だからなぁ…

一度痔になってそいつ治療してもらったけど、医師が入ってきたのにナースステーションのナースたちが立ちもせずパソコンタカタしながら横目で挨拶してて笑ったwww俺の親父のクリニックじゃそんな不遜なナース即クビだわなwww

俺は親が開業医(と言っても臨床医から底辺だけど)だから庶民と違って少ない労力で私立

卒業後は初期研修麻酔科形成での奴隷扱いだけ憤激しそうになりながら耐えてとっとと真の医師たる美容整形外科医の仲間入りしたわwww

2023-07-28

一つたしかに言えることがある。

あの日千葉県東金病院にて亥鼻差し向けた医局員たちは私にプロポフォールを投与した。本来麻酔科医がいなければ使用できない薬剤で私の意識を奪った。

そして、癌性腹膜炎によって苦しむ彼女ステロイドを過剰投与し、夫と幼い子供の前で彼女を殺したことである

薄れゆく意識の中でさまざまなことを思い出した。酒々井中学校卒業式彼女から詰襟ボタンを求められたこと。休日には成田参道を共に歩いたこと。南酒々井駅で初めて口づけを交わしたこと。私が好きだった成東駅近くの和菓子屋最中学校帰りによく買ってきてくれたこと。

千葉県立成東高等学校から日本女子大学に進み、栄養士として社会に貢献し、夫から子供からも愛され続ける筈だった彼女人生ストックホルム貴族達によって閉じられた。

私が医局追放される前(思えばあの頃から教授たちは私の査問の準備をしていたのであろう。いつも私に良くしてくれた講師がやけによそよそ態度を取った時期である)、彼女電話した。彼女から泣きながら言われた言葉は「あなたは頭がおかしくなってる」であった。その一言彼女電話を切った。

思えば、彼女は皮膚病があった。肉も好きだった。消化器と皮膚の炎症がマクロファージからサイトカイン放出を促し、予防接種を通じて肝細胞に仕組まれシステムが既に作動していたのではないか一種せん妄状態であったのであろう。

千葉県佐倉高等学校に在学していた時に親しくしていた部活の先輩も、執拗に私をサナトリウムに拘束しようとしていた。彼もやはり持病によってCRPは上昇しやすい傾向にあった。

もし、一橋大学商学部在学中にスウェーデンへ行くことがなければ、私も彼らのように何も知らず、怒りを感じず、穏やかに酒々井で仮初の幸福享受することができたのであろうか。

しかし、知ってしまった限り動かねばならない。ストックホルム貴族達をはじめとした白人至上主義者どもの醜悪計画を挫かねばならない。

2023-05-10

anond:20230509174420

差別発言かもしれないけど、職業は選んだ方がいいとは思う。

注意欠陥障害麻酔科医とか怖いだろ?

うっかり10麻酔入れられたら死ぬ

2023-04-25

anond:20230425092253

ひっきりなしに無痛分娩選ぶ人が来るならいいけど、めったに来ないのに麻酔科医の給料はずっとかかるって収支考えて赤字ならやらんでしょ

anond:20230425090945

無痛分娩が主流の国では検診と分娩施設を分離、分娩施設を集約化して麻酔科医を効率的運用してるみたいやで

その代わり産む段になって空いてるところにほりこまれからサービスのええあそこの病院で産みたいとかは無理っぽいで

anond:20230425085309

無痛分娩って母体への負担が大きいし麻酔科医が大量に必要からあんまりやってるところが少ないって聞いたな

2023-04-23

一番儲かる医者の科目って何だろうな

縁あっていろんな医者の申告書を見させてもらってるんだけど科目別では麻酔科医が儲かってる印象。

勤務医じゃなくてフリー活動してる人(いろんな病院の手術の麻酔役として呼ばれる感じ)が強い。

すごい人だと麻酔だけで8千万とか収入ある。しかも薬代とかは病院側が負担するのでほぼ技術料だけみたいな感じ。

勤務しながらいわゆるアルバイトで他の病院を手伝う医者結構いるけど、そういうのはあくまアルバイトから活動量は限られる。

その代わり滅茶苦茶スキル要求されるらしい。

麻酔ってどういうメカニズムで効くのかあんまよくわかってないものも多いみたいで。

そういう薬を患者状態に合わせて適切に調節して維持管理できるスキルってのは基本能力値の高い医者世界でもさらSSRスキルの持ち主じゃないとなれないのだとか。

あとは勤務医じゃないのでいろんな病院交渉する能力いるから、基本威張ってないしコミュ力高い人が多い。そういうビジネス能力も強いと思う。

2023-03-23

anond:20230322142752

病理医はマジでいかもな。実際に数が足りてないそうだし。あと、麻酔科なんかもいいかも。こっちも足りてないようだし。

なお、学校などで検診を担当するのは校医などと呼ばれているようで(最近呼び方が変わってたかも知れんけど)、大抵は学校が近くの町医者というか開業医提携しているようだ。

2023-03-21

anond:20230321112118

麻酔科医も聞かないな

地域住民がこぞって求める魂の麻酔、毎週火曜は部分麻酔スッキリみたいな名医があってもいいのに

2022-12-25

出産予定日死産がつらかったので書く(男性視点

 タイトルそのままの内容なので閲覧には注意されたい。一部の人にはつらい記憶を思い出させてしまうかもしれない。女性視点体験記は数多くある一方で、男性視点のものは少ない。妻が妊娠すると男性覚悟を決める。しかし、(過去自分も含めて)何が起こり得るかはぼんやりしか想像できない。稚拙ながらも自分体験と後悔を書き残しておけば、その解像度が上がるかもしれない。そう思い投稿する。

 分娩室。妻につながれた医療モニタが歪なサインカーブを描いていた。正確にはサイン波の絶対値のような概形でゼロ区間が長い。波形がピークに近づくにつれて妻のうめき声が大きくなる。これが陣痛発作だ。間欠的な小休止を挟みつつ、数分おきに発作が起こる。モニタの値が妻の痛みを表している。全力で妻をサポートしたいなら、助産師の動きを脳裏に焼き付けて、完全に模倣すればよい。一挙手一投足に意味がある。プロの動きを邪魔しないように、分娩室の俯瞰映像想像して立ち振る舞う男性は手が大きいので、より効果的にさすることができる。胎児心臓が止まっていると分かったのは、6時間前のことだった。

 妻がついに妊娠した。待望の我が子で、出産月のコントロールなどとうに諦めていた。妊娠後の検査は全て正常、胎児推定体重は発育曲線のど真ん中。妊娠週数を横軸としたグラフ推定体重書き込み、発育曲線なる2本の曲線の間にあれば正常とされる。何も定量的説明はなかったが、胎児体重はおそらく正規分布に従うので、上下の発育曲線は平均±数σを表しているのだろう。曲線の離れ具合から、発育が進むにつれて分散が大きくなると読み取れる。ちょうどそのど真ん中で、初めての我が子は順調に育っていた。早々に名前をつけて、膨れ上がった妻のお腹毎日のように話しかけた。

 無痛分娩に興味があった。背骨脊髄の間にあるわずかな空間麻酔薬を注入して分娩にともなう母体苦痛を軽減する。一定リスクはあるが、メリットが大きく上回る。無痛分娩のためには麻酔科医の予定を抑える必要がある(※後で知ったがこれは産院によるらしい)。出産予定日は3月末だった。つまり無痛分娩選択することで子の早生まれが確定する。ひょっとしたら4月まれになる可能性もある。そんな淡い期待を胸に、私たち自然分娩を選択した。

 私は3月まれであることがずっとコンプレックスだった。早産の早生まれ、背の順は常に先頭、鬼ごっこはいつも鬼、50m走のタイム肥満児より遅く、ドッジボールではただの的、組体操ピラミッドでは頂上から落ちて何度も死ぬ思い。身体的・精神的な発達の遅れに由来する傾向は「相対年齢効果」と呼ばれ、特に男子場合生涯賃金観点で一生の足枷となる。これは歴然たる統計的事実として知られている(ちなみに、女子もしくは学力上位の男子ならばこの呪い例外となる。興味があればGoogle Scholar検索してみてほしい)。子の幸せを願う親として、自分と同じ思いをさせてはならないという使命感が、自然分娩の選択を後押しした。

 出産予定日に陣痛が起こり、病院に着いてから胎児心臓が止まっていると分かった。1週間前の検診では何も異常がなかったため、その間のどこかで突然死したことになる。我が子の突然死。目の前の現実を受け入れられず、ただただ夫婦二人でむせび泣いた。

 分娩室。妻から我が子が押し出されてきて、一瞬の静寂が広がる。子はすぐに医師がどこかに連れて行ってしまった。分娩室は静まりかえっている。蘇生可能性はゼロ。突然、遠くから赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえてきた。我が子の声ではない。不快な、怒りに近い感情が湧き上がる。元気な泣き声がナイフのように心に突き刺さる。どうしてうちの子は。心に深い闇が広がる。妻の一言で、自分が強い嫉妬感情を抱いていることに気づかされた。「向こうの子は無事に生まれて良かったね」妻はいつの間にか、すべてを受け入れていた。

 妻と私、そして布で丁寧に包まれた我が子。一晩を一緒に過ごすことになった。「かわいいお顔を見せてくれてありがとう」口ではそう言いつつ、顔が明らかに赤黒く変色し、傷ついた皮膚から血が流れているのに言葉を失った。病室に来る助産師達はしきりにスキンシップ沐浴を勧めてくる。私はこれが全く理解できなかった。腐敗防止のために徹底的に冷やされている我が子を触り、その金属的な冷たさを感じるだけで心が締め付けられる。おくるみの下にはきっとドライアイスがあるのだろう。定期的に交換してくれている。なぜ進んで苦しい思いをする必要があるのか。言語化できない恐怖感があった。あまりにも触らないためか、助産師手形と足形を取ってくださった。このとき抱いていたのは恐怖感ではなく、エゴ由来のただの現実逃避であったと後に気づく。

 役所での手続き事務的には簡単で、精神的には苦痛しかない。病院で受け取った死産届に記入し、役所に提出すると火葬許可証が発行される。予め出生届の記入方法を調べていた。死産届の様式出生届とほぼ同じであるのに気づきスムーズに記入できたが、子の名前を書く欄はない。様式から現実を突き付けられた。火葬業者によっては、代理で届けを出してくれるらしい。

 火葬場では地獄のような時間を過ごした。大人と違って赤ちゃんの棺はとても小さい。100サイズ段ボール箱とちょうど同じくらいの大きさだ。棺は私が運んだ。今でも100サイズの同じくらいの重さの段ボール箱を持つと当時の記憶フラッシュバックして涙が出る。火葬後のお骨上げはただただ拷問のようだった。赤ちゃんの骨は割り箸のように細く脆い。頭蓋骨割れプラスチックの破片のようだ。「産道を通るために赤ちゃんの頭は形が変わるようになっている」という知識が目の前の現実と急に結びつく。赤ちゃん用の骨壺はすぐには入手できない。仕方なく、急ぎホームセンターで入れ物を購入した。「こんなのでごめんね」

 我が国における年間の自然死産数は約8000程度で推移している。その他、新生児死亡や乳児死亡も含めると、毎年約1万人を超える赤ちゃんが旅立っている。これほどまでにつらく悲しいことがあるのかと、絶望に打ちひしがれていたが、同様の絶望人知れずそこら中で起こり、大きな悲しみを背負っている人達がたくさんいることを知った。死産を繰り返した人、出産で妻と子を同時に失った人。つらい経験をした家族達が集まって語り合う自助グループが数多くあり、「グリーフケア」という名称で様々な取り組みやビジネスがなされている。関連書籍も多く(「産声のない天使たち」「誕生死」等)、図書館には必ずあるだろう。供養の方法複数あり、水子供養場合はずらりと並んだ小さな骨壷を目にすることになる。「天国友達たくさんできるかな?」

 ポジティブに捉えると、妻と一緒に同じ苦難を乗り越えたことで、お互いの心の結びつきが一層強くなったように思う。妻との関係性が、これまでにない、かけがえのないものに変化した。妻の人柄や屈強なメンタルに、改めて敬意を抱いた。

 後悔は二つある。

 第一に、無痛分娩を選ぶべきだった。出産が遅れるほど分娩リスクは高くなる。無痛分娩であれば、出産予定日よりも前に強制的に分娩させられるため、リスク相対的に低いのではないか(正確には医師相談されたい)。本事例では、出産予定日の1週間前には無事であったため、無痛分娩であれば死産を避けられていた可能性がある。「4月まれになるかも」などという勝手わがままで我が子を間接的に殺したのでは、という自責の念に駆られている。

 第二に、我が子ともっと向き合うべきだった。完全に冷え切った子に触れるのには勇気がいる。スキンシップ沐浴を勧めてくる助産師サイコパスのようにさえ思えた。これは完全に誤りである夫婦水入らずで、最後の姿をまともに見られるのは、このタイミングしか残されていない。火葬したら骨になってしまう。家族写真手形・足形・遺骨だけでいいのか。せめてスキンシップだけでも、精一杯向き合って、家族の思い出を作るべきだった。

追記

 皆さん、心優しいコメントをどうもありがとうございます。お察しのとおり、子が旅立ったのはコロナ禍前です。ちゃん言葉にできるようになるまで、事実客観視できるようになるまで約2年半かかり、同時に、受容が進むにつれて記憶が薄れるのに気づき、一気に書き出しました。的確なご指摘が多く、勉強になると同時に、自分自身の認知の歪みにも気づかされ、励まされました。

 本記事へのトップコメントこちからご覧になれます。つらい思いをしている方が、少しでも前向きに、励まされることを願っていますhttps://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20221225220743

2022-10-06

出産めっちゃ怖かった

まれて初めて出産した、する前から怖くて怖くて仕方なかったけど、居住地に初産無痛分娩という選択肢が無くて、ただ震えて待つのみだった。

一昨日産んだんだけど、破水してから五日間もかかってめちゃくちゃ大変だった。怖いし痛いしいつまで続くのか分かんないし、これ大丈夫なの?って不安だし、体より精神ゴリゴリに削られた。マジで大変だった。結局いろいろやべぇ!ってなって帝王切開になって、知らんおっさん麻酔科医)に手を握られながらお産した。知らんおっさんとおばさんが手を握り合うコロナ禍の分娩、まじ憎い、夫が良かった。それにしても大変だった、もう二度と産みたくない、妊娠出産大嫌い。

ただ我が子に会えて感動した、母性が薄いタイプから何とも思わなかったらどうしよう…とちょっと思ってたんだけど、ちっちゃくてやわやわなほっぺに触ったら涙が出た。昨日わたし人類を1人増やしてやったぜ、我ながらすごいな。お疲れ様でした。

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