はてなキーワード: 逆立ちとは
弱者男性の話題が定期的に持ち上がっているのを見てて思うんだが、みんな、結婚できないことの何が問題だと思ってるの?
いや、俺も多分その弱者男性に当てはまると思うんだよ。
少し前までニートやってたし、今は最低賃金で働いてるし。月収にすると12万円くらいの三十代のおっさんだ。
昔で言うKKO(キモくて金のないおっさん)とか完全に俺だし、弱者男性もほぼ同じ属性でしょ?
でも、俺は自分の抱えている問題が「賃金が低い」以外見当たらないんだよね。
今の仕事は誰でもできる本当に単調な作業をやるアルバイトだけど、この職に就くためにいろんな人に支援してもらった。
市役所、ハローワーク、相談支援員、就労移行支援。みんな俺が仕事に就くために全力で応援してくれたよ。
そして今の職場の人たちはみんな常識人で、ほどほどの優しさで居心地のいい仕事をさせてもらっている。
だから俺は今の環境には満足しているし、可能なら定年まで働きたいと考えてる。
仮にそれが無理でも、また頑張って職を探して、最低賃金で働けるところまで働くんだと思うよ。
どうなんだろう。これって社会のわりと底辺だよね?だって最低賃金だし。
でも、「だから結婚できなくて苦しい」みたいな感情が一切ないんだよ。
だって三十代にもなってアルバイトやってるおっさんに女性が魅力を感じるわけないじゃん。
俺にはそれ以上は求められないよ。だって、「それ以上」を求めたら、正社員レベルのパフィオーマンスを出さなきゃいけないわけじゃん?
映画好き1年生必修作品みたいなのを粗方漁って、制作陣で話題作だったりビッグタイトルなのかどうかも判別出来るようになってきて、作品の芯を捉えてそういう視点に沿って鑑賞する姿勢みたいなのも覚えた。細かい機微を彩る演出に目を遣る余裕みたいなのも少し出てきた。
SNSに毒されて、「ここ好きポイント」的な点ばかりを見るようになって全体像を捉えられなくなったりもした。これはいかんと思って映画館に頻繁に通ったりもした。一々再生を止めてSNSの検索ボックスにそれらしい単語を放り込む余裕もないので、嫌でも全体の流れを意識せざるを得ない。そうでなくともやっぱりデカいスクリーンで映画を観るのは気分がいい。ガキの頃は全くもって理解しがたかっけど。1500円も払わんとレンタルでええやん。スマホで見りゃええやんって。
理解出来なかった大人に近づいてしまったのがちょっと嫌な気もする。肝心なのは作品なんであって、視聴環境なんて些末な問題にこだわるつまらない奴になってしまったような。音質を聞くために音楽を聴く倒錯したオーオタに対する嫌悪感に近いものがある。
端的に出来事を表せば数行でまとめられるような作品もあまり好きではなかったけど、素直に面白いねえと思ったりするようにもなった。自己実現への不安が膨らみ始める年頃になってから、人間っておもろいやん?人生ってこうじゃん?という話が割と好きになってきた。
それでもやっぱりおれの心の源流には、ガキの頃DVDで何遍も観たスターウォーズやインディジョーンズ、パイレーツやスパイダーマンがあるなって思う。やっぱ嘘をつくなら現実じゃ逆立ちしたって見られないような、外連味があって心踊るものが見たい。
春はばけもの。やうやう白くなりゆく山ぎは、にわかに曇りて、だんだら染めなら雲の乱れ飛びたる。稲妻天に向ひて走るもをかし。ふりさけ見れば、几帳の陰に、おどろおどろしき物どもこそ重なりゐたれ。追はれて暗き廊下をひた走るに、黒髪みな逆立ちて細くたなびく。
夏はへねもね。へねもねは稚児にも似たり。暑き夜、読経などして明かすをりに、うしろよりほと、と頭をうちたたきて逃ぐる、さてもさてもにくし。さりとて、闇夜にふねふねとすねこすりて歩くこそ、いみじうなまめしかれけれ。八月つごもりのころ、道の辺にて生き腐りてあるのはわろし。犬の半ば食らひてあるなど、いふべきにもあらず。
秋はぞぞろけ。ひともどき。にゃらにゃら草。一つはさらなり、二つ、三つと出たる月のいみじう赤ければ、極楽達磨のまろび狂ふもことわりなり。明り障子もみな紅に染まりて、狂ひ舞ふ人の影のみ黒し。えもいはれず。えもいはれず。
冬はあしきり。つとめて、ひとり広き野を歩くに、すすき野の、一面に白く枯れわたりて、すさまじげなるに、ふと足切らるる心地するはこれなり。あしきりにあひし人は、二、三日のうちに、必ず失せにけるとや。
そう思うんだな。お前の感想が聞けて嬉しいよ。で、俺がそう見えるのを気にしてるなんて言ったのか???
お前、俺に「逆立ちしたムジナに見えるぞ」って言われて何を思う?理由が知りたいよな?それの何が悪いのか知りたいよな?
例えば、ソーカル事件の解釈の仕方が間違ってるならどう間違っているか、適切な資料を引用して説明しなきゃ伝わらないけど、それ分かってる?
とにかく、具体的に説明してくれよ。匿名である以上、あんたの感想はそこまで価値がない。悪いんだけどちゃんと説明して。
だいたい哲学の話ってモノのたとえで出しただけの話で、そんなに間違うほど言及してないけど。
しかも大本の増田なんか前提となる論の根拠が薄弱だし、論理の組み立てもクソもないし、いくらでも揚げ足とれるよ。
コツは「である」みたいな断定の前後にガバがあるってところ。分かった??????やってみ楽勝だから。できないんだろ????
すまんwwwwwwまた俺の勝ちwwwwwwwwww敗北の味が分からんのだがwwwwwwwwなぁ食わせてくれやwwwwwwww
チー牛と呼ばれる人達がなぜそう呼ばれてしまうかというと、結局は見た目が嫌がられているからだ
彼ら自身もなりたくてそんな見た目になっているわけではないのだから、やめればいいのだ(やむを得ぬ理由があるのならその必要はないだろうが)
この程度のことを気にするお前達がおかしいのだという言葉を発するだけだ
これはもうハラスメントやいじめを行い、それを糾弾されながらも一切反省しようとしない人間と同じだ
女性職員の体を触っただけでハラスメント扱いされるとは思っていなかった町長
チームメイトを逆立ちさせて局部に靴下をかぶせて笑っていたことがいじめ扱いされるとは思っていなかったプロ野球選手
彼らとチー牛がどう違うのか
仕事柄で老若男女さまざまな人と知り合うのだけど、
俺は童貞だしその手の話に耐性がないので口数が減ると
「女居ないとこでカッコつけんなよ笑」
「済まし顔してるけどムッツリだろ笑」
「実際のところ裏では楽しんでるくせにさ笑」
会話してると↑みたいな雰囲気をプンプン出してくる。
彼等からすると女っ気が無い男など死人も同然だ。
立場上絶対浮気できない人もAVや風俗等をこよなく愛している。
俺みたいな弱男からすると彼等にはなりたくてもなれないし、
ぶっちゃけなりたくもないよなというのが正直なところ。
どうやって他の男たちを出し抜いて女を獲得するかを常に考えて。
いや、心の底では憧れてるのかもしれない。知らんけど。
俺は弱男という最下層に甘んじてるんだなと自覚しつつある。
そら性欲はあるけどさ、たまにシコれば事足りてるもん。
なんていうか積んでるエンジンがまるで違う気がする。
俺等みたいな原付や軽自動車は逆立ちしても追い付けるはずがない。
筋トレすりゃいいのかな、よくわかんなくなってきた。
まず娯楽作品の中の中だしセックスは種付けプレスして出したら終わりの男性向け描写だから書くわけがないね
不妊ぎみご夫婦の妊活だと中だしされたあと逆立ちするとか産み分けのためコーラ?オレンジジュース?とかもっとへんな民間療法?の描写がけっこう流れてたよ
そんなかでは単に水分とめるためのおりものシート(別にナプキンでもいいんだけど)は、フツーでありまとも。
わざわざ言うまでもない程度のことだ(まあ生理ナプキンもあたりまえだからわざわざいわなくていいか、で誤解をまねいたんだけど)。
そもそも、おりものシートを(生理ナプキン使用時以外)四六時中つけてる人だっている。おりもの多めで下着の洗濯が面倒だから程度の理由で。
それこそお前らいわゆる「健常者」どもの思い上がりだ。
「健常者」どもによる健常者視点絶対主義のせいでオレらが苦しんでいるのが障害なだけだ。つまり障害の原因はお前ら「健常者」どもによる健常者視点絶対主義。
考えてもみろよ。目を見て話してないと相手を信用できないって論理的じゃないだろ。目より言葉を評価しろよ。それとも猿だから言葉でなく目でしか評価できないのか?
オレから見たら「健常者」どもが目を見て話したがるのは、ハシビロコウが「たまごに水をかけずにはいられない!」とか、ヤブイヌが「逆立ちしておしっこせずにはいられない」と同じにしか見えない。
参考: https://www.kosodate.co.jp/news/backnum/200608a.html
お前ら「健常者」どもが「たまごを見たら水を掛けろ!掛けわすれたら謝れ!」って言われたらどうする?どう思う?一週間でいいからそういう強要をされた日常を生きてみろ!
ドワーフ→人間よりは長生きだけどエルフほどじゃない。体が頑丈。
人間→すぐ死ぬ。勇者や戦士はドラゴンとも戦えるぐらい強いけど普通の人は普通に弱い。
これぐらいは漠然と分かるっしょ?
なんたらランド→悪と戦ってる。プリキュアを探して悪と戦わせる。
ウンタラカンタラー→悪い人達。世界を支配しようとしてプリキュアに邪魔される。
プリキュア→世界を守るために戦ってる。身体能力が高くてビームとか出す。
ね?大差ないでしょ?
幼稚園児でもプリキュアはなんとなく分かるし、男の子だったら戦隊ヒーローを同じ感じに理解してる。
まあこれは理解力ってよりも「目の前の物を素直に受け入れる学習能力」みたいなものに支えられてるんだと思うけど。
フリーレンが理解できない人って、理解力を育てないまま学習能力だけが退化しちゃった人なんだろうな。
親に変な教育をされたり嘘を教えられてトラウマ持ったりして脳に後遺症が残ってる人とかなんじゃない?
そういう人達をいちいちあげつらって「馬鹿すぎwwwwクソワロwwww哀れwwww」みたいに煽ったり「つまりですね我々オタクの民はパンピーより賢いからファンタジーを理解する想像力に長けているのですな(核爆)」みたいに主語でかマウントかましたりするのマジで最低だと思うよ。
人間には得手不得手があるんだからさ、そういう人達だって何かしら特技があって逆立ちしても普通の人は勝てなかったりするものだよ。
たとえば100mを10秒ジャストで走れたりするかもだけど、もしその人に「え?世の中には100mで11秒を切れない大人がいるの?体の病気?生まれつき脚が変な方向に曲がっているとか?」って言われたらイヤーな気持ちになるじゃん?
そういうことしちゃ駄目なんだよ。
前 https://anond.hatelabo.jp/20231231221400
その年の秋だった。F君を見直す機会があった(良くも悪くも)。イベントの動員があったのだ。社会教育課という部署がやってる子ども向けの企画で、市内にいる英語圏出身の小学生と一緒に多言語で学習をしよう! というものだった。
イベント自体は年にたくさんあって、比較的若手の職員が動員されることが多い。そのイベントに、福祉課からは自分とF君が出ることになった。
人権学習センター兼文化ホールみたいな建物で、イベントは日曜日にあった。集合場所に行くとF君がいた。いつもの様子だった、ぶっきらぼうに突っ立ってる。でも、社会教育課の人から声をかけられると、にこやかに対応していた。設備業者なんかと窓口でやり取りする時も、F君はスマイル0円で対応していた。職員に接するのとは大違いだ。
で、だ。それから一時間もしないうちに、市内の英語圏出身の小学生約十人と、一般の児童も約十人と、職員約六人が集まった。ALTの人も何人かいたか。600㎡はあるホールを貸し切って、まずは英語圏の児童向けの遊び(日本でいうと『だるまさんが転んだ』レベルのやつ)をやろうということになったのだが……一般的な地方公務員は、英語を一切話すことができない。実際、この職員の中で英語が話せる者はいなかった。ALTを除いては。
それが災いしてか、英語圏のゲームルールは配布冊子で辛うじて理解できたのだが、日本の小学生の子どもに伝えることができなかった。これでは、英語圏の小学生と一般児童をつなげられるはずもなく。ALTも日本語がいまいちで。
ピンチだった。俺は英語が喋れない。昔、渋谷で若い外国人男性に話しかけられた際、しどろもどろになって「Are you money?」と反応するのが精一杯だった。「Sorry I'm money……and you?」みたいなことも言った。
社会教育課の職員も、「うわ、どうしよう。想定外」みたいになってた時、F君が後ろの入口からひょこっと出てきた。後ろにはALTの人が付いてる。するとだ、ヤツは小学生(英)に向かってさ、流暢な英語で話し始めたのだ。洋画で俳優が演じてるみたいな、ナチュラルチーズナチュラルボーンなやつだった。
あれには驚いた。英語を話せる地方公務員を見たことはなかった。普通は喋れない。まあ、F君の英語の腕前はわからないけどさ。
それから彼は、これからやろうとしている英語圏の遊びの内容について、ALT・スタッフ・参加者をつなげていって――最初のゲームは成功した。盛り上がったのだ。
それから、次のゲームや、また次のゲームも、最初こそF君やALTを介していたが、次第に参加した子ども同士のジェスチャーで対話ができるようになった。イベント自体は二時間程度だったと思うが、無事に終わった。
イベントが終わった後は、社会教育課のスタッフがF君に寄っていた。F君は、キャラクターや性格に人間味がない感じだったが、見た目の雰囲気は悪くない。いろんな職員からチヤホヤされていた。
それを見て、当時の俺はこう思っていた。「いや、おかしいだろ」って。F君に対して怒りが込み上げていた。というのも、F君が英語でのコミュニケーションを始めたのは、イベント開始からおよそ二十分後だった。
『どうしてすぐにヘルプに入らなかった? お前、英語できるんやろ』
と、当時の俺は考えた。つまり、彼は労力を使いたくなくて、あえてギリギリまで粘った。イベントがダメになる危険性が生じてから参戦したことになる。
この時ばかりは本人に伝えたよ。「なんで最初から英語使わなかった?」て。そしたら、「社会教育課が英語を話せる人を用意すべき。自分が手伝うのは間違ってる」だって。いい加減キレてしまって、F君と口論になったけど、社会教育課の人達に宥められてやめた。
いや、性格悪すぎだろ。漫画やアニメだったら絵になる可能性はあるが、現実世界だと害悪のひとつだ。土壇場で本気を出して物事を解決する人よりも、普段から本気でがんばってる人の方がゼッタイ偉いだろ。でも、俺達が助けられたのも事実だ。判断が難しい。若かりし頃の俺は悩んでいた。
上と同じく、F君の配属1年目のことだ。民間の福祉団体がバザー(フリマ)を企画した時に、福祉課職員がポスターやチラシを作ることになった。自力でやってもらうのが筋だが、その時は状況が特殊だった。
その福祉団体は立ち上げ当初だったし、市の新規事業にも関係しているし、よき関係を保っておきたかった……のだろう。上の人にとっては。
さあ、誰がそれを作るかとなって、自分がいた総務グループ(※仮称。福祉事業の統括をしてる)の比較的若手の職員がチャレンジすることになったのだが、どうもうまくいかない。福祉課長のところにポスター案を持って行くのだが、反応がひどかった。要約するとこんなところだ。
「読みにくい。読む気がしない」
「文字がいっぱいだ。絵、描けよ。絵」
その福祉課長は、デザイン会社はおろか企画系部署の経験すらなかった。ただ、言わんとしていることはわかる。公務員が作るチラシやポスターは、正直ダサい。文字上のわかりやすさを優先しているためだ。
それにしても、パワハラ全開の上司だった(※当時は2010年代半ば)。最初にこの人を見た時は、「こんな職員がいまだにいるのか?!」と驚いた。わかるだろうか。いかにも小役人というキャラクターだ。尊大で偉そうで、ふてぶてしい。(話し声が)ものすごくうるさくて、(距離感が)ありえないほど近い。
容姿はあまり書くつもりはないが、ぼってりとした見た目だった。ハムスターみたいだ。ついでに、最初の方に出てきたキレる先輩もそうだった。その人はもっと真ん丸とした体形だった。
その2人とも、俺が市役所を辞めるあたりでこの世界から消えていった。因果応報というやつだ。繰り返すが、自分がやったことは何らかの形で跳ね返ってくるのだ……。
そんなこんなで、何週間経ってもポスター作りは進まなかった。その彼は、何度も課長のところに行って、ダメ出しを食らう度にほかのグループメンバーに相談して、頼りになるリーダーにも相談して……いろいろやったが、結局ダメだった。最後は、課長からダメ出しを食らってる最中にギブアップ宣言した。
「すいません。もうこれ以上できないです」
「なっさけないな。お前!! ……おいF。考えてたんやが、お前広告代理店出身やったな。作れや」
すると、F君が席から立ち上がった。課長の方を向いてたかな。歩いて近くには行ってなかった。
「作るとは、何をですか?」
「作ったことがありません。無理かと」
「あ? どういうことやお前」
「スーパーで買う物が何かあるんか?」
「エビとイクラとさやえんどうはわかるのですが……。錦糸卵を作るのは逆立ちしても無理でしょう。酢飯もそうです」
「そっちかーーーーい!!」
というリアル感のある流れで、F君がポスター作製を命じられた。イベントまで残り二週間で、さすがにギリギリだった。F君は、その日は時間外勤務をしたようで……次の日の正午頃、A3サイズのポスターを持って俺達のところにやってきた。
「そちらの総務グループのご意見を聞かせてください。完成度は7割です。デザイン変更の余地はあります」
かしこまった様子だったよ。彼は、ふてぶてしかったり礼儀正しかったり、どっちつかずなところがあった。両極端というか。
ポスターは、なんかこう、すごく……シュッ!! としていた。オフィスソフト(パワポ?)で作ってるんだが、今時な感じの彩色で、白抜き文字で、読みやすくて、でも公務員っぽい感じで……よくわからないがすごかった。デザイン素人だけど、読みやすいかそうでないかはわかる。
それを見た福祉課長は、やはり「公務員っぽい……」と気になっているようだった。ここで、F君が言うのだった。細かい台詞まではメモってない。
・慣れない職員が頑張って作った感がいい
・それは人に伝わる
こんな感じだった。課長も時間がないとわかってるから、一応という感じで了承していた。ポスターを小さく圧縮した感じのA4ミニチラシは、さっき失敗した彼が担当することになった。F君の提案だった。
ここでもF君に怒りを感じた。なんで、もっと早く手を挙げなかったんだろう。失敗した彼が苦しんでるの、見てただろ? そうしてれば、もっと早くポスターを作れたのに。お前、広告代理店出身なんだろ? チラシ作ったことないって言ってたけど、どう見ても嘘だよな。絶対、作ったことあるよ。と、当時は考えていた。
でも、「福祉課」という単位で仕事を考えてほしかった。そりゃ、あっちは設備管理や財産管理をするグループで、仕事が違うのかもしれないが。
ちなみにF君は、広告代理店では営業の仕事をしていたそうだ。あのキャラで、よくそんなことができたな……と思ったが、彼は思いつきで突拍子もないことを言ったり、何食わぬ顔で嘘をつくところがあるのを知っていた。よく言えば、取り繕うのが上手い。だったら、営業の仕事も臨機応変に務めていたのかもしれぬ。
それで、福祉バザーなんだが、うちの近所の保育園であったので行ってみた。屋外の運動スペースを利用してやっていた。まあ、なんというか蚤の市だった。これが電子世界になるとメルカリになるんだな、という感じの。さすがに盗品や横流し品や偽ブランド品は並んでなかった笑
いいバザーだった。人がいっぱい来ていて、にぎやかだった。事故やトラブルは一切なかったし、参加者みんな幸せそうにしていた。まぎれもない良企画だった。
会場には福祉課長も来ていた。最初の開会挨拶だけすると、ちょっとだけ周って帰った。スリッパと、あと何かを買っていた。総務グループからは数人と、グループリーダーが来てたかな。F君はいなかった。
例のポスターが門扉のところに沢山掲示してあった。F君がバザーの会場まで観て作ってたかはわからないが、青と白の青空みたいな写真を基底としたデザインでバザー感を表現していた。
ワードアートとか一切使ってなかった。標準的なフォントの組み合わせだ。オフィスソフトでここまでいいのが作れるんだな。
もしかして、この日が晴れになるとか、そこまで予想してたんだろうか。さすがにしてないとは思うが、でも、バザーだったら青空が見えるはずだ。センスを感じた。
そんなことを色々考えながら、俺はワカメとエビ天の入ったうどんを食べてた。当時の日記には、そのバザーの様子と「支出 うどん400円」という文字が残っていた。うどん、美味かったな。あの頃は何にでも感動できていた20代後半だった。
当記事は、最初は五千字程度のはずだった。だがしかし、キーボードを叩いてるうちに記憶が蘇ってくる。今、この瞬間も市役所時代が懐かしい。目頭が熱くなってる。