はてなキーワード: 異性装とは
2年付き合っている彼氏にロングスカート黒メイドの女装をさせたい。
相手は美白細身小柄の美人顔というわけではない。体つきも大きく身長は183cmある。
ゴリラほどではないけれどゴツい顔立ちで、ファッションやおしゃれなど見た目にあまり興味がない。
3年着古して穴の空いたTシャツを「穴が空いたからここから手が出せて便利」と喜んでデートで着てくるような人だ。
髪型も邪魔になったから切るスタンスで、目指すスタイリングがあるわけでもないようだ。
この前ネット広告で男性用のロングスカート黒メイド服を見かけた瞬間、彼が着ている姿を見たいと思った。
彼の友人や彼自身はそう思わないかもしれないが、私はそう思う。
化粧もウィッグもなくていい。普段通りの彼にメイド服をドッキングさせたい。
もし着てくれたら泣いてしまうかもしれない。そして沢山可愛いと言いたい。(彼は時々わざと可愛こぶるところがあるのできっと嫌ではないと思う)
同じ願望をもつ輩はいないかと検索してみるも、化粧やウィッグを施したパス度の高い女装をさせたい彼女たちしか見つからなかった。
増田の皆様、どうか彼にメイド服を着てもらうためのアイデアをお貸しください。
今のところクリスマスに酒の勢いでメイド服を差し出して土下座するしか案がありません。
【追記】
読んでくださった、またコメントしてくださった皆様ありがとうございます。
メイド服を発見した当時は単純に「彼に最高に似合う服を見つけた!」と思っていましたが、
コメントを読んで、改めて「これは特殊性癖に含まれるのだなあ」と実感しました。
一般女性に置き換えれば、彼氏からいきなり「頼むからこのトランクス(新品)を履いてくれないか」と頼まれるようなものだと思います。
(女性がメンズファッションを身につけることはほぼ一般化しているので、異性装でもフェティッシュ度の高いアンダーウェアに変換しています)
もちろん、彼がメイド服を着てくれるのであれば、需要があるのかはともかく私はトランクス(新品)を履く程度の心づもりは出来ています。
ブコメで「酒は不誠実だ」とのお言葉をいただき、たしかにそうかもしれないとおもいました。
私は、お酒を飲むことで「あのときは酔ってたから」と覚めた言い訳をするつもりではないし、
あとはメイド服を写真に撮るなど記録に残してあとでいじったりするようなこともしたいわけではありません。
ただ一番の不安は、彼とお互いの性癖の話題はほぼしたことがなく、私自身がお酒の力でも借りないと告白をできる自信がないのです。
彼は私より圧倒的にお酒に強いので、お酒に飲まれることは無いと思っているというところもあります。
でもお酒の力を借りたいのは後ろめたさもあるからなのかもしれません。状況を選びつつストレートに彼に伝えられる勇気を持ちたいです。
たぶん自分はトランスジェンダーだけど、パス(見た目の性別と身体の性別をあわせること)することに対してあまり努力をしていないので、
カミングアウトしていない人からは、(異性装的な)中性的な格好を好むシスジェンダーって思われているのだろうなと思っています。
別にこの状態でとりわけ社会生活に苦労はしていないので、別にそれでいいんじゃないかと思っていたんですが、
はっきりさせたほうがいいんでしょうか……。
表面的なコミニュケーションにとどめる相手からはシスジェンダーの異性愛者、
プライベートに仲良くする友人の多くからはシスジェンダーの同性愛者、
あるいは性別という概念に独自の見方を持っている不思議な人、だと思われていますが、
ですので、カミングアウトしましょう、LGBTを受け入れましょう、みたいな風潮になったとして、
それを真に受けてカミングアウトしてしまうと逆にちょっと不利になることが増えそうなんですよね。
というのも、過去に友人の輪でカミングアウトしたときの反応を見る限り、一定数、
「どうしても自然に受け入れるのは無理(警戒してしまう)」というタイプの人はある割合でいるようで、それはそういう個性なんだろうなあとこちらも思っております。
先述のように、こちらから何も恋愛対象や性自認のことに対して述べなくとも仲良くになるにつれ多くの友人は、
「シスジェンダーの異性愛者ではないな」と、雰囲気でそれと察するらしいので、そのあたりからなんとなく世間話的なシスジェンダーの異性愛者としての恋愛話をこちらに振るのは向こうから避けてくれるようになるので、こちらとしてはわりと有り難かったりします。
ただ、そういう状況のそういう場でさえ、「LGBTは異常者に違いない」みたいな偏見が先にありすぎて、
その人だけ、私がないことに気付かないタイプが少数ですがたまにいまして、そういう友人は「周りの全員が私をシスジェンダーの同性愛者としてうっすら認識している場で、私をシスジェンダーの異性愛者と認識したタイプのコミニュケーションをとろうとしてくる」のですが、
それに対して、私は「性別をその人だけ誤解している!」と思うわけではなく、
ああ、友人としてその人なりの最大限の尊重してくれてるんだろうな、と感じるんですよね。
そこで、わざわざ、「私はLGBTです」って明言する意味がどこにあるのだろうか、という疑問がありまして。
そういうところで明言したときの反応として、ほとんどの人にとっては、「知ってた」という感じで特に何か変化が起きることはありません、ただし、その、ごく少数の友人だけ、「信じられない!」みたいな驚き方をされて、そのあとその人と妙な感じになってしまうことはありました。
それを考えると、別に公言するメリットはどこにもないよなーという感じです。
もちろん、公言しないと、自分の認識する性自認のまま振舞うことが許さないタイプのトランスジェンダーの方としては、カミングアウトや社会の受け入れは死活問題だと思います。
自分は、性別で「男はこう」「女はこう」と外から括られてそのように身体の性別に応じた振舞いを要求される分野を避けたので、あまりそのあたりで困ったことはありません。困ったことはあるのかもしれませんが、いつまでも過去の恨みを根に持ってもしょうがないのでだいぶ忘れました。
なのでまあ、中にはこういう人も居ますよーとだけ。
いま燃えてるこの件について
Q. これは性差別なのか?
「女性は男性に性的なものとして扱われる客体である」というのが性差別構造における男女の非対称性の1つとしてあり、「男性エンジニアのやる気を出す」用に女性エンジニアを使う、コンパニオン扱いするというのは明らかに性差別である。
Q. 女性も同じようなことやってるだろ(PHPカンファレンスの件とか)
A. 同じことやってるからって許されるわけないだろ
この「どっちもどっち」みたいな論調を持ってくるのをいい加減にやめろ。
Q. 女性がいることによってやる気を出すのは悪なのか?
A. 必ずしも悪じゃないけどおおっぴらに表明すんな
内心の自由はあるが、それを発表に混ぜて、それが当然というメッセージを発するのは悪
Q. 感情的な意見が多いのでは。辞めろとか強い言葉を使う必要ある?
A. 人間を怒らせたら感情的になるのは当たり前だろ。怒ってる人間を黙らせようとするのをやめろ。
教育においては強い言葉を使う必要はないと思うがそれはそいつの上司がやるべきことであって、俺たちにそれを求めるな。
だいたい、強い言葉を使わずに甘やかした結果の状況が今のこれなんだろ。
あと、辞めろと言うのが言い過ぎか?についてだけど、こういう状態の場所からは女性エンジニアは辞めて行く可能性が高いという認識を持ってほしい。相手を辞めさせるようなこと言ってるやつに、辞めろと言うのは強い言葉か??
A. トランスジェンダーや異性装をする人たちにとって、声を変更するのは難しかったりもするので、技術自体は興味深いと思った。
でも発表内容の建てつけが完全にクソofクソ。残念ですね。
だいたい、記事でも、女装してるあたりで会場の笑いが起きてるあたり、会場にいた人たちもクソ。
性的少数者蔑視で笑いを取るのをいい加減にやめろ。2018年だぞ
最後に
昨日この記事を見て、寝て起きてもやっぱりムカつくので書きました。
俺は女性エンジニアに区分される人間です。性別違和があるので自分を女性といってしまうのは抵抗がありますが。
多分、男性の集団の中にいる女性はわかると思いますが、多かれ少なかれ自分がコンパニオン扱いされてる時あるな〜というのはうっすら実感としてあると思う。
そしてそれはとても悲しいことだ。エンジニアとして、お前の技術力を頼りにしているわけではないと言われているということだ。
その状況が無批判で発表の土台になっていることに対してとても腹が立ち、辛く思います。
とあります。
トランスジェンダーの中にはそもそも診断を受けていない人もいるし、性同一性障害と診断されても、手術や戸籍変更をしない人も多いです。
しない理由は人それぞれですが、する必要性を感じない、お金がない、健康上の問題で手術出来ない、時間がない(いわゆる性転換手術には、まとまった休みが必要になるし、術後もすぐに元と同じ生活が出来るわけじゃない)など。
むしろトランスジェンダーの中で戸籍の性別変更までする人は少数派で、この方法だとトランスジェンダーで現在トイレで困ってる人の問題は解決されません。
戸籍の性別は変えてないけど、社会的な性別は変えて上手く社会に溶け込んで生きている人が、戸籍の性別でトイレを使うと、当人も周りの人も困るでしょうし、
特に20歳未満の当事者は、戸籍の性別変更を出来ないので、学校のトイレが安全に使えず、学校に通うこと自体が困難なケースも出るでしょう。
具体的にはタレントのはるな愛さんのように、服を脱いでも女性にしか見えないけど、戸籍上は男性のままって人が男子トイレに入るようになり、
活動家の杉山文野さんのような、見た目はひげ面のおじさんだけど、戸籍上は女性の人が女子トイレに入るようになり、かえって混乱を招く事態となるでしょう。
戸籍分けの問題は、NHKでやってたレインボー風呂ジェクトを見ると分かりやすいと思います。あれはトイレじゃなく温泉だったけど、そこそこ問題が共通してるので。
https://www.youtube.com/watch?v=slTtgwCSyXI
この場合だと、はるな愛さんのような人は女子トイレに入れるようになりますね。
ただ杉山文野さんは男性ホルモンの注射や胸の縮小手術はしても、子宮や卵巣はそのまま、男性器の形成手術もしていないので、女子トイレのままです。
また女→男で戸籍の性別変更する場合、子宮や卵巣の摘出は必要ですが、男性器の形成は必須ではありません。
なので戸籍を男に変えても、男性器は作っていない人も多く(理由は手術代が高い、今の医療技術だと本物の男性器と同じクオリティの見た目や機能のものは作れない等)、こういう人たちは戸籍上男性だけど女子トイレを使うべきなのでしょうか。
またトランスジェンダーかどうか関係なく、病気や障害、ケガや事故で生殖器を切除したりユニークな形の人はどうするんでしょうか。
そして何より、生殖器の形を確かめる方法が難しい。トイレに入る前に下着を下ろして、形を見るのは非現実的ですし、
事前に病院等で発行された男性器、女性器認定証を持ってない人はトイレに入れないようにするとかでしょうか。
しかし見た目だけだと、男女どちらとも判別しづらい人はどうするかが難しいです。
戸籍の性別変更をしている人でも、見た目の性別も変更出来ているかは人によります。日本での戸籍の性別変更には、医師の診断や手術してるかが重要で、望みの性別で社会で通用出来るかは問われません。
なので戸籍の性別変更したのに、変更前の性別のトイレを使う事態になる可能性もあります。
またあくまでファッションとして異性装してる人や、ショートヘアで化粧もしなくてよく男性に間違われる女性とか、こういう人たちもどうするのか。
それと外見上、女性に見えない人は女性として扱わないとなると、フェミニストからの批判も想定されます。
盗撮など性被害を心配する意見もありますが、それらは同性間でも起こることですので(女子トイレで盗撮して、映像を売る女性とかいますし)、トランスジェンダーだけを排除する理由にはならないでしょう。
むしろトランス女性に男子トイレを使わせることによる、トランス女性の性被害リスクもあるわけで。
職場や学校など、利用者がある程度決まっている場所なら可能な選択です。
ただこの場合、他の利用者の反対があれば利用できないこと、新しい人が入ってきたり、トランスジェンダーの当人が部署移動などしたら、その都度理解を求める必要があること、理解を求める為にはカミングアウトをしなければならないなど問題が多く、安心してトイレが使える環境とは言いづらいです。
トランスジェンダーの側からみると、1番良い選択かと思いますが、問題はトランスジェンダーの人とは同じトイレを使いたくないという人との、軋轢が恐らくもっとも深くなる選択肢だと思います。
アメリカで2016年、当時のオバマ大統領がトランスジェンダーの生徒たちが自分の望む性別のトイレや更衣室を使うことを認めるよう公立学校に通達しましたが、全米で抗議の声が上がりました。
あと自己申告の都合上、男性(女性)としては社会で通用しづらい人が男子(女子)トイレを使用するケースも出てくると想定されます。
数が少ないです。トイレに行きたいのに近くない。あっても使用中で使えないといった事態が起こります。
数を増やせば解決しますが、トイレを設置するスペースや費用が課題になります。
そしてトランスジェンダーであることを明かさずに生活してる人にとっては、多目的トイレを利用することで、トランスジェンダーであると不本意な形でバレてしまうリスクもあります。
またトランスジェンダーの中でも、障害者やベビーカーを押してる人を待たせてまで、多目的トイレを使うのは気が引けるといった意見や、
自分は男(女)なのだから男子(女子)トイレが使いたいのに、これでは隔離されてるようで嫌だという意見もあります。
ただ反面、男女で分けられるのが嫌だという当事者もいます。そういう人からすれば、むしろ自己を尊重してくれた選択ともとれます。
あとは男性用のパウダールームや、男子トイレにサニタリーボックスの設置も検討も。
トランスジェンダーがトイレで何をしているかと言えば、おしっこやうんちをしたり、ナプキンを変えたり、手を洗ったり、化粧直しをしたり、髪型を整えたり、シスジェンダーの人と同じことをしてるので、
やましい内容でもないので、オープンにしてあるほうのはてなブログで書こうか迷った内容なのですが、
私のことをセクシャルマイノリティと知らない読者さんも多いことだと思いますので、念のため自衛のためにこちらに記させていただきます。
(メインの記事で当事者視点で語ってしまうと、自動的にカムアウトしてしまうことになるため、という意味です。)
LGBTが気持ち悪い人の本音 「ポリコレ棒で葬られるの怖い」
https://withnews.jp/article/f0180406003qq000000000000000W03j10101qq000017134A
昨今、こちらの記事が「いじめる側の理論」であると、かなりの勢いで燃え盛っていますが、
私の一読した感想としては、「どちらかといえば、「理解しよう」としてくださっている側」かな、と思いました。
たとえば、記事中の、
「同性パートナーだと保険金の受取人になれないんですよ! 3年前に知って驚きました。そんな不都合は、すぐ解消してあげたらいいと思うんです。」
こういったところに、このような感想がすぐ出てくるということは、ほんとうに忌み嫌っている側でもないし、共存したくないと思っている側ではないと思ったんです。
「そういう人はいてもいいと思うし、自分にはよさはわからないけれど、それが原因の不都合があるのは不平等だから解消されるべき」
急に風潮が変わってびっくりしている、とか、自分にとっての当たり前が急に当たり前ではなくなってしまって社会の変化の早さに戸惑っている、と言ったふうに、
この記事から感じられたのは、「戸惑い」の感情でした。不理解、ではなかったように思われます。
実のところ、何を美しいと感じたり、何を好ましいと感じたり、何を疎ましいと感じたり、何を吐き気がすると感じたり、するかは個人の思想の自由であって、見ず知らずの他人が正義感から(本音を語るような場ですら)「差別的だから発言してはいけない」、といって規制していいものではないと思うのです。
この方はじっさいゲイの活動家の方にあって話をし、その場で相手を怒らせたわけではなく和やかに話を終えて場を去ったことでしょう。
そして、別れた後から、「あれが、本当のLGBTか、良く解らない……。自分と同じ性別を愛するなんて理解不能だ」と自分の中で反芻する。
それで、とても、いいと思います。
自分は、LGBTのなかでも、(ここで具体例としてあげられた)ゲイではなく、T(トランスジェンダー)なので、
LGBTとひとくくりにされていますが、LGBとTは本質的に違うもので、おそらく、LGBの方の納得する「社会の理解」とTの納得する「社会の理解」は、
段階的にかなり異なっているものであるのではないかと思われます。
LGBは恋愛にまつわるマイノリティですから、恋愛(~結婚、家庭)に対する社会の捉え方が変化すればそれですべて問題が解決するのです。
そこで、現状のところ、上記で述べられたパートナーの保険金を受け取ることが不可能だといった制度上の不都合は、解消されるような流れになりかけているように見えます。
そして、制度上の不都合が解決された先に求めるのは、「同性愛をめぐる目線への不都合の解消」になることかと思われます。
一言で言えば、「同性愛は異性愛と同じぐらい自然なものだし、同性愛をからかったり、あるいは過度に神格化してほしくない」といった要望になることでしょう。
そういった段階の不都合に辟易しているLGBの方からすれば、先ほどの記事の人はそのようなからかうような視点をまだ拭えてはいないですし、おそらく、自分たちを攻撃してくる対象と映ることでしょう。
自分はTのほう、トランスジェンダーのほうであり、トランスジェンダーの中でも比較的少数派のTGなので、「身体の性別と性自認が異なり、かつ、身体的な改造を求めない」タイプになります。
社会的に性自認の方で生きられれば充分、といったタイプではあるので、自分が最も求めている「社会の理解」は、生まれつきの身体のまま、戸籍等を性自認のほうに変更することが可能になること、になります。
つまり、TGは「性別というものの捉え方」にまつわるマイノリティなので、性別そのものに対する社会の捉え方の変化を要求しているのです。
ちなみに、私の外見につきましては、初対面では99.999999パーセント身体の方の性別で認識されます。あくまで、中性的なファッションを好む人、と認識されています。
性自認のほうのファッションを購入し着用しておりますが、ジャストサイズの服で、かつ社会に紛れて違和感がないものをチョイスしていますので、変な話、異性装とすら認識されることはありません。
TGである私の求める「社会の理解」は、この状態で、どうみてもそういうふうに見えない「もう一つの性別」として扱え、と要求しているわけです。
……どうですか?受け入れられますか?
「うっ」と思いませんでしたか?
というのも、これは、今までの性別というものの概念をいったん壊して再構築するように社会に要求しているわけですから。ちょっとハードルが高いことだと思います。
目の前の男性/女性に見えるAさんについて、本人に聞くまで性別がわからないという状態です。
現代社会では、目の前のAさんはどうやら男性っぽいから男性だろう、と決め打ちしてかかることが当たり前のように許されていますが、
その行為自体が「失礼」になり、本人が「男性です」と答えるまで、どうみても男性でも「性別不明」として扱わなければいけない社会になりうるわけです。
とうてい達成されうる目標だとは思えませんし、それにこれがもし達成されてしまった場合、不利益を被る人が出てくるでしょう。
初対面でまだ性別を明かしていない相手からのスマートな男性/女性扱いやエスコートをしてもらえない社会になるわけですから。
多分、先述の記事の男性の困惑ってこういうタイプの「困惑」じゃないかと思うんです。
同性愛は違和感がないという人で、先述の男性の困惑や感想に否定的な感想を言っていた人は多いですが、確かに同性愛は理解しやすいんです。
でも、同性愛はすんなり理解できても、トランスジェンダーの中の狭義のTGを同じように理解することが出来ない人は結構いるんじゃないかと思います。
「初対面で性別不明扱いにするのは、中性的な外見の人に限定すればいいのでは?」というアイデアもありますが、それもまた、難しい問題を孕んでいます。
というのも、中性的だからといって必ずしもセクシャルマイノリティだというわけではないからです。確かに、中性的な男女に少なからずセクシャルマイノリティが紛れ込んでいるのも事実です。しかし、そうでない人も多いです。
学生のころ、中性的な雰囲気の同級生がたまにいましたが、その中で何人かは現在トランスジェンダーとしてカムアウトするようになりましたし、
そして、何人かは既婚者になりました。つまり、当たり前のようにいた中性的な学生たちの中には、多くの異性愛者と少数のトランスジェンダーがいたわけです。
彼らの性自認が「どっち側」なのかは、外見から見分けるのは困難だと思います。私も、彼らが大人になってカムアウトしたから「ああ、そうだったのか」と知っているにすぎないですし、当時はわかりませんでした。
コミュ障なので、大学で所属していたサークルはあんまり行ってなかった。
結果、同期とは卒業以来ほぼご無沙汰で、そのうち数人とFBでつながっている程度。
そのFBで、たまたま東京近くに住んでいた仲間数人が忘年会をやっている写真が上がって来た。
「あれ、この女性は?えっと誰の奥さんだっけ?」
という人物が写っていた。
一応パンツスタイルなのだが、アウターの形、色柄のチョイス、コーディネート、肌の色、そして何より髪型が、女性にしか見えなかったのが理由だ。
コメントで後輩が「○○先輩ですか?久しぶりですね!」などと言っていて「おお!確かに▲▲が昔と変わってない!間違いなく○○だよ!」とやっと気付いた次第。
「ああ、今思うと確かに、当時の彼の言動からしてそれはあり得る」
何より本当にいいヤツだったし、いいヤツに男も女もLGBTも関係ないわけで、むしろ純粋に応援したい。
あと、GID当事者(MtF)の漫画家2人が、それぞれご自身の手記を漫画にまとめていて、それをたまたま今年になってから読んでいたこともプラスに作用した気がする。
自分が理系修士卒で、かつ最近までリア充だらけの職場で働いていたこともあり(自分自身はキモカネおっさんだけど)、ご両人の感覚にもわかりみがあったというか。
勿論GIDにしろ異性装しろ、当事者やその肉親・友人・恋人・家族といった関係者にしか分からない悲喜こもごもがあるんだろうから、軽々しいことは言えない。
先日、男の娘をやってますという人と話す機会があった。異性装についてきちんと考えたことはなかったけど個人の自由は誰にも侵害されてはいけないし社会から受け入れられて当然であるべきと思ってきた。
彼は性自認は男性であって恋愛対象は女性、でも女装ではなく自分を表現する為に女性の恰好をしているのだと、難しい話はよくわからず流していたけど、おおまかにはそんな話をしていた。
最初はなんとも思っていなかったけど、話してるうちに腹が立ってきた。
そもそも聞いてもいないのに自分のアイデンティティについて強烈にアピールしてくることにまずうんざりして、会話から彼の「チヤホヤされたい」って気持ちがこれでもかってくらい伝わってきたことにうんざりした。
「女子より女子っぽいとよく言われる」とか「化粧品が詳し過ぎてしょっちゅう女の子から教えてくれってせがまれる」とか「先週男にナンパされて男だって言っても信じてくれなかった」「男でもいいから付き合ってくれ理想の女なんだって告白された」とか。
そんな話を続けながら、婉曲に着ている服を褒めてほしがってきたり、こちらに褒められることを望んでいるのが端々から伝わってくる。
正直、女子として褒めてもらいたいならまず自分が目の前の人間を褒めろよ。自分だけチヤホヤされたがるトークは女同士なら敬遠されるんだよ。
こちらから見ると容姿も平凡な男性が女装してるようにしか見えないから、脳内で美少女化してそうなその自己愛もきつい。
つうか都合よく女使うなよ。大多数の女にとって毎日の化粧は作業化してるし身だしなみも社会人の最低限のマナーみたいな社会的要請の面が強い。腕毛すね毛腋毛顔の産毛の処理も普通の女なら当たり前とされている。
様々な制約のなかで生きてるのに、その苦労も何も味わうことなく上澄みだけ模倣して、自己実現や自己顕示欲に利用されたくないわ。
黒人文化の魅力的なものだけを都合よく取り入れる白人に対して、黒人が表明する嫌悪感と似てるのかもしれない。文化の盗用にも近い。
男性社会が形成した女性的なものを「休日だけ身に着けて解放された気持ちになる」とかよくのたまえるな。ふざけんな。
追記 18:02
端的に言えば「チヤホヤされたい」「非日常を味わいたい」"ためだけの理由"で、女性文化を都合よく利用し盗用することを、歴史的に女性を支配し隷属させてきた側の性、にいる人間にやられることが不快なんです。
これが相手が同性ならばめんどくさい人くらいで腹立つほどのことにはならない。
女性の文化を「男性」が、チヤホヤされたいみたいな承認欲求を満たすためだったり、自分の問題からの「逃げ場」として軽々しく使ってたことが、今現在も社会から暗黙のルールの下で何重にも制約を課せられながら生きている女性を馬鹿にしてる行為と同じだとしか思えないってだけなんです。