はてなキーワード: 消費税とは
新自由主義ー政府が何もしないのが望ましい。ハイパーインフレ怖いから財政緊縮、消費税増税、累進所得税・法人税減税。
MMT/ケインズ主義ー不況のときは政府が財政出動するのが望ましい。ハイパーインフレは供給力の問題だろ。インフラや科学にはきちんと政府が金を出せ。消費税減税。
大雑把にこんなところ。
そもそも、不況に至ったら、新自由主義だと企業が金を溜め込んで設備研究投資をしなくなるわ設備研究投資をしなくなって産業劣化するわについて答えがない。と言っても、所属している議員が新自由主義だったらそちらにも折り合いをつけないとならない。
よって、マクロ経済政策をだんまりして、批判ばっかりして、他に対立軸を見つけられたら僕たちはこれを旗頭にする!みたいな行動になる。政権とったところで新自由主義対MMT/ケインズ主義の内紛が起きるの火を見るより明らかなんだけどね。
それならまだれいわが議席を増やして、「新自由主義は票が取れないが、MMT/ケインズ主義は票を取れる」と、自民、立憲民主内の新自由主義が黙るのを狙ったほうが良い。
消費税増税が悪いんでしょ。ついでに同時に行われた法人税減税。保身で金を貯め込む状態になってる法人のフリーハンドの法人税減税は余計に景気を落とす。
金融、財政、税制全部セットで直さないとならないのと、金を貯め込む場所の減税はむしろ景気を落とす。法人、富裕層は具体的にカネを落とす場所しか減税しちゃだめ。
消費税はあらゆる消費にかかる間接税である。それは次のような仕組みで最終消費者が負担することになっている。
(1)原料会社 原料代5000円 消費税500円(A) 計5,500円 原料会社→国 500円納税
これが消費税の仕組みだ。消費者から国に払う1,000円は、そこまでの過程を担当する各事業者が間接的に支払う。これを間接税と言う。
だがちょっと待って欲しい。ここで言う「原料会社」に相当するのは給与を対価として「労働力」を供給している我々も同じではないだろうか?(たとえば「電力」を供給する電力会社は原料会社の一種で、当然消費税を取る。) ならば、我々は給与について1割の消費税を企業に請求するべきではないだろうか? 「いや、給与が1割増えてもそれはまるまる国に納めるだけっしょ」という人、それは考えが浅い。なぜなら、我々は「労働力」を生産するために、商店などから生活必需品(原料)を消費税を払って購入しているからだ。従って、仕組みとしてはこうなる。
(1)商店 生活必需品10万円 消費税1万円(A) 計11万円 商店→国 1万円納税
(2)労働者 労働力販売 20万円 消費税2万円(B) 計22万円 労働者→国 (B)-(A)=1万円納税 *差し引き給与1万円up!
これ見て、「いやいや、(2)と(4)は同じでしょ。現状(2)がないから(4)も1万円払う必要が無いわけで、(2)を入れたら(4)も1万円上がるんだから、1万円給与が上がっても結果オレたちには1円の得もねーよ」と納得してしまう人もいるかもしれない。だがちょっと待ってほしい。
まず、(2)の労働者と(4)の消費者が100%同じだと仮定したら、確かに(2)の段階を入れる制度改正をしても労働者には得はないが1円の損もない。だが、そもそも(2)と(4)は100%同じではない。この世界には給与労働をせずに消費している人々がいるからだ。
この(2)<(4)である現実(みんな、自分が関わっている製品を自分で購入できているか?)を踏まえれば、(2)の段階がないせいで労働者の給与が低く抑えられている現状は、給与を貰わずに(4)の消費をしている人が一方的に得をしている状況とも言い換えることができる。(2)がないせいで(4)の価格が1万円安いのだから、「働かずに金を持ってるヤツがお得に買い物している」状況なわけだ。これは、給与労働者の得るべき所得が不当に不労所得者に流れている、と言わざるを得ず、明らかに不公正だ。ちなみに個人的な見解だが、GOTOなどの政策に覚える忌避感は、どうもこのあたりと関係がありそうな気がする。
そして、給与所得に消費税が上乗せされれば、この不公正は解消され得る。よって、私は「全ての給与には労働力購入に関わる消費税10%を上乗せするべき」だと考える。どうだろうか。
なお、「いやいや、非給与所得者には年金受給者もいる! 彼らの生活が逼迫するだろ」というご指摘もあるかもしれない。だがそれは、年金の本質を貯金と考えているから起きる問題だ。年金の本質は貯金ではなく(でないとあれだけ制度をころころ変えることへの正当性がないし、生涯にわたって支給されたり、死んだとたん打ち切りになって返金がないことと整合しない)社会保障である。そして、社会保障というのは、現役世代の力が十分に担保されていればこそ安定的な運用が期待できるものである。年金を担保するために現役世代に不合理を強いるのは、老人を背負っている若者を老人が鞭で叩いて「ええい!速く走らんか!」と怒鳴っているようなもので、長い目で見ればただの愚策だ。従って、この話で年金受給者のことを持ち出すのは、スジが違う。
法人税引き上げろはバカが言ってるパターンとまともな人がいってるパターンとあってバカがいってるのは「上級ばっかりずるい!消費税は庶民いじめだ!」に乗っかってる良く分かってないやつ。
MMTも新興宗教みたいに捉えてる人いるけどベースは20世紀前半からあるケインズ経済学だからなあ。
特に経済理論としておかしな主張がされているというわけでもない。
まあぶっちゃけそのあたり元増田の感覚も間違ってなくて政治家は割と無学なんだろうし、官僚も法学部卒が幅を利かせてて経済に対する素養がない感がある。
大体日本はケインズの言う不確実性への反応がもっとも過敏な部類の国民性があるんだから特に有効だと思うわ。
コロナ禍で順調にタンス預金増えてるけど、この辺も不確実性に対する備えっていう概念が抜けてるケインズ以前の経済学だと資産として配当も何もつかない現金を貯め込むなんてのは想定外のことだったりするわけで。
その辺ケインズは金融政策で低金利を維持して現預金のメリットを減らしつつ、財政政策で有効需要を拡大させて投資が国内に向かうようにすることを提唱してたわけだけど、日本は異次元緩和始めたまでは良かったけど財政出動に消極的で消費税上げて財政健全化図ろうとしちゃうから半端にしか機能してない。
政策でもって将来の不安に備えて現預金を増やすという行動を抑制した上で、消費や投資のメリット、不安を解消する社会保障を拡充しない限り日本の不況は永遠に続くわ。
つーか奇しくもコロナで日本以外の主要国が概ね金融緩和も財政出動もフルパワーで事実上MMT採用してる感じになっちゃってるからMMTが有効かどうかは10年も経てば明らかになるだろうし、有効であれば財政面でひよってる日本がまたしても一人負けする時代が来るだろうな。
「産休明けに会社に赤ちゃんを連れてきた先輩」と「ジェンダー平等のスローガン」がどう繋がっているのかについて色々考えてみた。
CMの女性は、その赤ちゃんのことを「もうすごい可愛い」と言っているが、それは結婚して子供を作れること自体への「羨望」だと私は解釈する。
女性の権利が色々認められている社会になりつつあるも、結婚して子供を作れる女性自体の数は物凄く減っている。
コロナの深刻化した2020年の出生率はそれまで以上に激減したから、この問題はさらに先鋭化しているのだ。
女性が生きやすくなる社会になればなるほど、(大部分の)子供が欲しい女性は生き辛くなる。
そして政治始め、社会の目指しているジェンダー平等、要するに「男女共同参画社会」はその点について何の答えも示せていないという批判なのではないか。
ツイッターは大好きだけれども毎日呟くというよりかは延々と目に飛び込んでいる文字情報を楽しむただの活字中毒なのだ。
ただ、今回、まとまった文章が書きたくなったのは。
報ステの炎上CM、初見ではなんだか気分が悪いけれど、何が批判されるべきなのかさっぱりわからなかったからなのだ。
一部の文言を切り取って批判している人にもなんだか頷ききれないし、かといって擁護している人にもなんだか頷けなくて、それなら一から自分で、納得がいくまで考えてみようと思ったのだ。
だからこれは、普段映像読解力ゼロの人間が、自分の考えをまとめるためにつらつらと思考内容を垂れ流したものである。
■まず、CMの内容の振り返り
「ただいまー!」
「なんかリモートに慣れちゃってたらさぁ、ひさびさに会社行ったらちょっと変な感じしちゃった~。
会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっっごいかわいくって。
どっかの政治家が「ジェンダー平等」とかってスローガン的にかかげてる時点で、え、何それ
時代遅れーって感じ。
化粧水買っちゃったの~! もうすっごいいいやつ~。それにしてもちょっと消費税高くなったよね。
でも国の借金って減ってないよね?
ここでテロップ
「こいつ報ステみてるな」
画面切り替わり
若干抜けや誤字などはあるかもしれないが、概ねこんな感じだと思う。
……え、何が言いたいのコレ?
■まずはシチュエーションを考えてみる
場所は「ただいま!」と言ってるところから、どう考えても家である。
ただ、家にいる相手に話しているにしては、なんだか視線のやり方がおかしい気がする。
ずっとカメラに向かって固定なのだ。在宅の家族と話しているのならば、カメラ(=視線)がある程度
動かなければ不自然だ。
しかも、最後のカット、「ちょっとニュース見ていい?」と話し相手にわざわざ断っている。
同居の家族であれば、わざわざ時間で区切って「ニュース見ていい?」などと聞くはずもないし、
ほかの番組を見ているチャンネル権を渡してほしいだけであれば、リモコンを持って聞くのが自然であるような気がする。
ということは、相手は「固定の場所を覗き込まなければコミュニケーションが十全に取れない状況」であり、同席していない。
実際話の冒頭が「リモートに慣れちゃったらさぁ」であることからも、これがリモートでのコミュニケーションであるということ
を示唆しているのだろう。
■誰と話をしているのか
まず、「ただいま」と冒頭で彼女が言っているということは、かなり親しい関係だろう。
それくらい親しい関係を想起させる話し方だ。
ここで相手の性別に注目しよう。彼女の話し相手は男性なのか女性なのか。
一つ目のヒントになるのはテロップだ。CMの最後のほうで出る「こいつ報ステ見てるな」のテロップは
さて、もちろん女性同士も気の置けない関係であれば、相手のことを「こいつ」と頭の中で考えることは
あるだろう。ただ、その場合はどちらかというとコミカルな突込みとしてあえて使う乱暴な言葉という
ニュアンスが強く、一般的には男性の方がよく使う言葉、という印象はある。
ただ、まだ断定はできない。
この「彼女が何を言ってるか分からない」というのは、私のこのCMに対する個人的な感想でもあるが、
どう考えてもこのCM、「彼女の言いたいことの趣旨」がわからないように編集されているとしか思えない
のである。
なにせ、「ただいま→リモートワーク→先輩の赤ちゃんがかわいい→ジェンダー平等というスローガンが
時代遅れ→化粧水買った→消費税高くなった→国の借金減らない」である。びっくりするほど脈絡がない。
ここで、よく言われる男女の言説について思い起こしてみたい。
この言説が正しいかどうかは置いとくにしても、このCMの編集意図を見る限り、あえて「男性側から見た
彼女が話している相手が女性だと仮定してみよう。女性同士の会話が端から聞いていて脈絡がないのは、
話している片方の主体が次々と話題を入れ替えるのではななくて、「そういえば私の友達がさー」等と
双方が、相手の話を一度受け止めた後で、それを鍵に違う話をし始めるからというのが基本だ。
CMの女性の話し方はあまりにも一方的だ。ということは、話を聞く側は一方的な話をただふんふんと
聞いていて、話をする女性側はたいしたリアクションがなくてもこんなものだと気にせずに話し続けている
ことになる。
もちろん上記の推測は決定的なものではないし、この思考自体が男女に対するステレオタイプに
とらわれたものだと言われればそうなのかもしれないが、やはりこの話し相手というのは「男性」と
仮定するのがしっくりくるという気がする。
話を戻して、「非常に親しい」「男性」となれば、やはり自然に浮かんでくる彼女の話し相手は「彼氏」
であろう。親子関係にもよるのだろうが、「家に帰るなり通話をつないで」「化粧水の話までする」親子
ということで、あまりにも長くなったが、この後はこのCMのシチュエーションを
■彼女の話の内容について
ではやっとシチュエーションの仮定がある程度済んだところで、彼女が話している内容について言及
していきたい。
まず、全体の会話の構造はすべて同じだ「脈絡のない日常会話→ニュースを意識したコメント(ただし
この流れを何度か繰り返すことで、カメラの相手は「あ、こいつ報ステみてるな」と気づく訳である。
「どっかの政治家が「ジェンダー平等」とかってスローガン的にかかげてる時点で、え、何それ
時代遅れーって感じ」
「消費税ちょっと上がったんだって?でも国の借金は減ってないんだよね?」
基本的にニュースを観た後で、たとえばその後内容について調べたり、突っ込んで思索した様子が
なさそうなコメントだ。彼氏との会話でそんなに難しい議論をふっかける必要があるかといえば
別にないのだが、「ニュースについて言及しているのに頭を使ってなさそうなコメント」の連発は
この後にくるテロップ「あ、こいつ報ステみてるな」の中で使われている「こいつ」という、
相手に対する見下しのニュアンスが入った二人称への違和感を緩和させる効果を生じさせている。
これについては、ネットで見ていると、大まかに言って2通りの解釈が出ていて、
「どっかの政治家が「ジェンダー平等」とかってスローガン的にかかげてる時点で、え、何それ
時代遅れーって感じ」
→
②ジェンダー平等というスローガンを掲げている政治家が存在しなければならない日本の現状が
このCMを擁護する人は②の解釈を採用しているケースが多いようだし、批判している人は①の
解釈で怒っているようだ。
この一文だけを見るとどちらにもとれるような気がするので、今まで考えてきた中で出てきた、
・彼女の話し相手は推定男性の恋人で、彼女のことを心のなかで「こいつ」と呼んでいる
・彼女の話は脈絡がなく何を言ってるのか分からない(女のつまらない話)。
・彼女はニュースの話題をちょいちょい挟むが、その感想は思索や論理の痕跡が見えず感情的で浅い
そしてもう一度あのセリフを読んでみよう。
……やはり、ここまでの描かれ方からして、②の解釈をするというのはちょっと無理があるんじゃないだろうか。
あのセリフだけなら、文脈によっては②の解釈はできたかもしれないけれど、ここまでの彼女の描き方に、
あまりに悪意のある女性のステレオタイプと、それを上から目線で眺める男性の存在を感じるのだ。
日本のジェンダーギャップ指数を考えればジェンダー平等はもっともっとスローガンとして掲げられなければ
ならないし、それを時代遅れと称してしまう感覚は意味不明だ。あろうことか、そんな感想を「女性の感想として」
主人公に言わせるというこのCMの構造には、ほかでも批判されている通り「悪意」を感じる。
ちなみに、「これは産休明けで子供を連れて出社できるような、社会制度が進んでいる未来の話だから彼女が
『時代遅れ』なんて言ってるのだ」というミラクルな主張も見かけたが、さすがにそう解釈するにはCM側の
説明が足りなさすぎるし、わざわざリモートで恋人と日常会話を楽しんだり仕事をしたりするシチュエーション
というのは、やはり今の世相を反映しているものだとみるべきだろう。
さらについでに言えば、「育休」ではなく「産休」あけで赤ちゃんを連れてきた「先輩」も、文脈から考えるに
女性であろう。男性側の産休は制度自体が現時点で始まっておらず、現状ならば、会社独自の制度がある場合を
「産休」が「あけて」子供を会社に連れてくる……?ということは、仕事がはじまっているのに職場に子供を
連れてくる……?もちろん制度が整っていれば悪いとは言わないけれど、まともに仕事が進むとは思えないし
と現状の日本の会社組織の状況を考えると無理があるなという感想も抱いてしまった。
ということで、死ぬほど長くなったけれど、一から考えてみたらやっぱり報ステのCM、私は燃えて当然だと思う。
「より深く、よりカラフルに」というキャッチコピーとCM,完全に乖離してて、どうしたの?という感じだ。
動画はユーチューブからすでに削除されているらしいけど、ほかでも言われている通り、
どういう意図で、どういう構造でこういうCMが生まれたのかということを、報道機関であるならば
それをしてくれるなら何年かぶりにテレビを見ることもあるかも……しれない。
ああすっきりした。
まず言っておくとあのCMはカスだしジェンダー的にも問題が有る。
ただ、ジェンダー的に問題にできる点があるのに、解釈が可能な点についてもわざと悪意的に解釈しているように見える人が多いので、解説を加えてみる。
解説を加えるのはこの場面。
会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっごいかわいくって。どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって今、スローガン的に掲げてる時点で、何それ、時代遅れって感じ
まず前提としてこれは報道番組のCMであり、ジェンダー平等等にまつわる社会問題を重要な事柄だと印象付けたい意図が有ると想定すべきである。(報道に付加価値を意識付けたいなら当然そうなる)
そして実際、ここで「時代遅れ」なのは「ジェンダー平等を問題にすること」ではなく「スローガン的に掲げる事」だと解釈可能である。
「スローガンを掲げるだけでは意味が無い、実際にジェンダー平等の為に動かないと」ということだ。
このCMが「すでに日本はジェンダー平等を達成している」と主張しているのだと解釈している人が居るが、これは誤り、というより他にもっと良い解釈がある。
ジェンダー平等を達成していなくても、「スローガンじゃ役に立たない」と主張することは可能だからだ。
複数の解釈が可能である時、わざわざ悪意のある解釈を取って決め付けるのは真摯な態度ではない。(ただ、このCMはメッセージを伝える上で非常に拙い事は否定しない。しかしそれは善悪ではなくクオリティの問題である)
赤ちゃんの話と政治家の話がうまく頭の中で繋がらない人も多いと思う。実際ここは接続が甘い。
ただ注意深く読み取れば、繋がりを見出すのは不可能ではない。
重要なのは産休でも赤ちゃんが可愛かった事でも無い、「先輩が赤ちゃんを職場に連れて来た」事だ。
議会に子供を連れて来た議員然り、職場に赤ん坊を連れてくる事を許容するかどうかというのは世界的にもまだ達成されている所の少ない、社会問題である。
CMの女性の職場ではそれを達成している、それと比較して「まだスローガン程度で止まっているどっかの政治家は時代遅れ」という事なのだ。
比較されているのは彼女の職場と政治家(その背景としての日本の政治)であり、つまりこれは日本の政治のジェンダー問題の遅れへの批判だと読み取る事が可能なのだ。
ま、そもそもここまで努力して意識的に読み取らないとここまで読めない時点で、あのCMはカスである。
更に「そもそも職場に赤ちゃんを連れてくるのはジェンダー平等の話なのか?確かに重要だが、これを女性差別の問題として扱うのは、育児を母親の仕事だと考える前時代的な価値観を前提にしていないか?」と言う批判はあり得る。
これは多くの人が指摘している事だが、化粧品等の非政治的な事柄を意識の中心として描いている点は女性を馬鹿扱いしていると解釈され得る。
恐らく(化粧などの)身近な問題と(消費税などの)政治的な問題を接続し、その接続を意識している人物像として「報ステを見ている女性」を提示したかったのだろうが、CMの女性は話が散発的過ぎて意味不明な発話しか出来ていない。もう少し問題を深堀する人物として提示するべきだっただろう。
そうした問題がちゃんと有る、にも拘らず他に解釈が可能なジェンダー平等のくだりをわざと悪意的に解釈して問題化するのは、却って問題の本質を暈してしまう悪手だと言わざるを得ない。
ただし、そうした解釈を多くの人がすることは自由である。誰にでも読解力が有る訳では無い。
問題なのは、専門家やメディアの記者がそれら一般人と同程度の浅い解釈しか出来ずに批判してしまって居る事だ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/93358
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_605a808ac5b65d1c28107da8
例えばあのCMを撮影する際、問題を感じた人が1人も居なかったとは私は思わない。
しかし問題を感じたその人が、問題の本質を捉える読解力を持っていなかったらどうだろう?とっさに「これは不味いです」と言えずに黙ってしまったり、周囲を説得できず押し切られるかもしれない。
現場での抑止力が正常に機能するためには、問題を問題だと感じるだけではなく、「どこがどう不味いのか」翻訳する読解力が必要なのだ。
そしてそうした読解力を今回の様なケースでの解釈を通じて示し、大衆に広める事こそメディアや専門家の役割の一つだろう。それが現在全く機能していない。
あのCMを批判するべきである、という事には同意する。しかしそうした目的を優先する余り拙い安易な解釈で批判を行えば、社会全体で問題の本質を捉えることができなくなり、力が衰える。
私が言いたいのは「真面目にやれ」という事だ、遊びでやるな、可能な解釈をした上で「本当に問題である事」や「~~の様な(悪意的な)解釈も可能な表現になってしまって居る事」「CMとしてのクオリティが低い事」を論うべきだ。
赤ちゃんと化粧水の話しかしなさそうな頭からっぽ女子が、報ステ見ることによって、「ジェンダー平等」とか「消費税」とか「国の借金」みたいな難しいことにも興味持ったよ
報ステすごーい
って言いたいらしい
作り手の理屈乙。
あのCMが「どう読めるか」という意味では、ツイッターの多くの人の理解の方が正確だよ。
リモートワーク自体は推進してもよい。しかし、その背後ににじむのは、「働き手」側の主体的な選択ではなく、DX推進すべしという社会的経済界的な要請のみである。リモートワークが進展する中で、特に女性の自殺率が増加しているといったことが何度も報じられたのに、どうして「一働き手」の感想がこんな風になるのだろう? 少し気持ち悪さを感じる部分。
「会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど、もうすっごいかわいくって。どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって今、スローガン的に掲げてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」
少子高齢化は社会の課題であるが、今多くの「働き手」が生で感じているのは、産休を自由に取ることが難しい社会だとか、男女で取得率に差が出ることであるとか、保育体制の不備だとか、育児、教育にかかる重い自己負担であるとかであって、ことさらに「産休あけの先輩がー」「赤ちゃんかわいくてー」ではないように思う。この感想はやはり上記同様「経済界の方々がこういう風であったらいいな」と都合よく想像する働き手の姿ではないのか、という疑念が湧いてくる。一体誰目線のCMなのだろうと疑問が生じ始める。
この流れで「ジェンダー平等」をスローガンに掲げるのは時代遅れ、という発言が続けばどう聞こえるか、もはや自明だろう。ああ、経済界の方々はもう「十分ジェンダーに配慮しているだろう」「これ以上ジェンダーがとか言う政治家など時代遅れの野党の議員どもだろう」と思っているのだろうな、と思わせる発言。これを「一働き手(若い女性)の発言」として語らせる演出は非常に悪質だと思われる。だが、ここからさらにひどくなる。
ジェンダー平等をdisった後、彼女が述べるのは「ちょっといい化粧水を買ったこと」である。化粧に関心をもつことは別に悪いことではない。だが、ジェンダー平等を腐した後で「私は化粧水を買ったのよ」と発言することが、文脈的にどう聞こえるかは自明だろう。つまり、たとえば「この職場はジェンダー平等ができていないと思います」と発言するオンナでなく、「ちょっといい化粧水を買ってオッサンの気に入られる」黙るオンナになるべし、と言っているわけだ。その方がウマく生きていけるよ、と。これを(おそらく)オッサンが企画し、若い女性俳優に演じさせているわけだ。全方位的にダメすぎて言葉を失いそうになる。
似たような発言でも、たとえば次のような流れにしたら、化粧水の話も全然意味が違って聞こえるだろう。だが、このCMの作り手はこれと真逆な文脈で語ったのだ。
(逆転メッセージ例)
「会社の先輩、産休あけて戻ってきたんだけど、旦那さんと交互に休みとって乗り切ったって。どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガンに掲げてたけど、やっぱりまだまだだなあ、って感じ」
「化粧水買っちゃったの。もうすっごいいいやつ。私もいろいろ頑張らないとだなー。」
強引なまでに割り込んでくるこの発言も地味に最悪で、消費税が高い「でも」財政は赤字、という逆接は、当然ながらその後に「だから仕方ない」という結論を予測させる。(仮に、消費税が高い「確かに」財政は赤字、なら、「しかし、それは言い訳にならない」など、真逆のメッセージを予測させることになる。だが、作り手はまたも前者の文脈を選択したのだ。結論を隠しつつ、相手に予想させるというのは、相手の思考を誘導する悪質なプロパガンダの手法である。)そもそも国は「消費税の引き上げは社会保障財源のため」と主張している。(https://www.mof.go.jp/consumption_tax/)だが、実際には法人税減税の進行とともに消費税が増税され、赤字の補填に使われているのは衆人の知るところであり、つまり彼女は政権の「本音」を過剰に慮って、つまり「忖度」しているのである。なぜ「一働き手」の代表のような顔をして彼女は政権に忖度するのか。それは、「政権に忖度すること」こそ「ニュースをしっかり見ている正しい一国民のあり方」であるという作り手の主張に他ならない。
つまり、あのCM(プロパガンダ)が述べていることは、簡単明瞭かつグロテスクな次の6つの声明である。
・リモートワークを受け入れてDXを進めろ。
・プライマリーバランスのため消費税増税は当然。
そして
・黙って政権に忖度するものが正しい「国民」であり、うまく生きていく方法である。
……これを「一働き手」の代表然とした若い女性の口を借りて語らせる。政府広報でもさすがにここまでやらないだろう(恥ずかしくて)。
これは誤解とかそういうものではない。このCMの作り手は、特に上の6番目のメッセージを正しいものと信じそれを内面化しているのだろうと思わざるを得ない。それは、自由主義国の「報道」に関わる人間としては最もあってはならない態度であり資質である。更に言えば、こんなたやすくそれが読み取られる作り方をした時点で、宣伝広告者としても極めて能力が低い。
というわけで、あのCMを、誰が企画し構成し放映にGOサイン出したのか。あれがどのような「視聴者」に寄り添うと考えたのか、テレビ朝日の関係者にはぜひ本音ベースで聞かせてもらいたい。そして、そんなことをした方々が二度と報道に関わらないようにするためにどうすべきかを、真摯に説明する必要があるだろう。それができないなら、もう「報道」機関ではない。
女性をバカにしてるだのジェンダーギャップ指数が色々とかまあ、それは既に他の人たちが十分やってるからもういい。
自分に読解力がないという前提で聞きたい。
「リモートではなく久々に会社に行った。産休明けの会社の先輩が赤ちゃんを連れてきていて可愛いかった。」
「政治家がジェンダー平等をスローガン的に掲げるの、時代遅れだよね。」
「良い化粧水を買った。」
「消費税高くなった。」
「国債減ってないよね?」
赤ちゃんを連れてきた先輩、考察するに、先輩は男性であるという前提が抜けてると思われる。
男性が赤ちゃんを職場に持ち込んでまで面倒見てる世の中で、既にジェンダー平等が実現されているという事が言いたいのか?
説明が足りてない。
なんだ?この化粧水は。
ジェンダー色々と言っておきながら次に出てくるのが化粧水なのだ。
化粧水は男も使うと言えばそうなのだが、化粧品である以上女性的なイメージの方が圧倒的に強い。
消費税の話題に繋げるだけなら別に化粧水である必要はない。むしろ何かしら仕事に使う道具である方がキャリアウーマンであるという演出は作れる。
どうでもいいけど「消費税最近高くなったよね」とか「国債減ってないよね?」とかいうセリフ出てくる奴絶対ニュース見てないだろ。
何今気づいたみたいな顔してんだ。
あと女優の顔が全体を通してうるさい。老人はこういう女が好きなのか……?