はてなキーワード: 法則とは
先日、ようやくスプラトゥーン2で「全ルールウデマエX」に到達した。
ホコ・ヤグラ・エリアがXになっても、アサリはS+前半でもがき苦しむことが多かったのだが、
ついに上振れの機会を掴んでXになれたことは、感慨もひとしおである。
さて、皆さんはスプラトゥーンをやっていて、こう思ったことはないだろうか?
「せっかく上がったウデマエを落としたくない!」
これに対し、(実際のウデマエがどうかは別として)アドバイスをしたがる人たちは否定的である。
曰く、「そこで止めたら実力が停滞する」「実力通りなら一旦落ちてもまた上がれる」...。
もちろんその「アドバイス」に従うか否かは自分の判断であり、その結果悪影響を被っても責任は自分にある。
そこでここでは、自分が考える「ウデマエを下げたくないからガチマッチに潜らない」ことの理由を述べていく。
私がX底辺層なので、ターゲットもガチパワー2000前後の方を主としているが、
それ以下の方にも共感してもらえる部分はあるかもしれない(逆に2300以上安定みたいな方にはまったくそぐわないだろう)。
「ウデマエランクは飾り」という人がいるが、ウデマエランクは最もわかりやすい実力の指標である。
少なくとも、S+以下では個人のガチパワーが示されない以上ウデマエランクを指標とするほか無く、
広いプレイヤー層の中で実力の基準をつけるのであればやはり指標はウデマエランクとなる。
「どちらのプレイヤーがより上手か」あるいは「このプレイヤーはどの程度のレベルか」を推測する際、理想は各プレイヤーのプレイを比較することだが、
それは現実的でないし、特に異なるブキにおけるプレイングの優劣を評価することは非常に難しく、何らかのシステム的な指標に頼らざるをえない。
となれば、やはりウデマエランクは「重要かつ理解されやすい指標」であり、その最上級たる「ウデマエX」は特別なもの、と認識されるのである。
ウデマエXでは、ガチパワーとほぼ同義の「Xパワー」が付与される。
これは月替りの際にリセットされ、その際にXパワーが2000を下回った場合はS+9に降格となる。
また、月替り前でもXパワーが1900を下回ると即座にS+9に降格される。
私が考えるに、Xパワー最大の問題は「こつこつ積み上げられない(長期的に合算できない)」点である。
これはルールトップを目指すような超上級者からすれば、「いけそうな月だけ頑張る」ということができるし、
2300以上を安定して出せる層にも「下振れを引きずらない」というメリットがある。
しかしX底辺層からすると、この毎月リセットは恐怖の対象となる。
というのも、上振れによる「より高いXパワーを出せる」チャンスと、下振れによる「S+9に落ちる」というリスクの価値が釣り合っていないのである。
それは前述の通りウデマエXが特別であるという点に加え、「ゲージ制のシステムに初期ゲージ0で戻される」という不利な状況も関係してくる。
例え1975で落ちたとしても、2連勝すればだいたい戻れる...ということにはならないし、ちょっと連敗が続くと連続降格、なんてこともある。
仮にリセットがなければ、下振れと上振れは長期的に相殺されるので「実力通りならそれに見合った場所に戻れる」のは正しいが、
S+以下のゲージ制は単純な勝ち負けによる変動とはまた話が違うので、「自分の適性位置に戻れる」とは限らない。
(これに加え、「計測中は自分のガチパワーが見えないのでリスク回避しにくい」というのも問題になる)
私はマルチプレイの経験に乏しいので詳しくは言えないが、スプラトゥーンは非常に「負けの理由を他者に求めやすい」ゲームだと考える。
・プレイヤーが4人ずつのチームであること(自分以外の味方の存在)
・純粋にキル数の多寡を競うルールではないこと(単に「自分が対面上手ければいい」ではない)
・キルカメラがないこと(自分のプレイを客観視する機会がない)
・チャット等の連絡手段がないこと(視野外の戦況把握が難しい)
などなどの理由により、実際は自分のプレイにも責任の一端があるにも関わらず、
「あいつがあそこで死んだから負けた」「あいつがこう動かなかったから負けた」と思いやすい。
すると「自分は悪くないのにレートを失っている」と思い込み、フラストレーションを溜め込むことになる。
また人間には「『得すること』より『損すること』を過大に評価しがちである」という、「損失回避の法則」と呼ばれるものがあり、
これも余計にイライラを増加させる。
前述の通り、リスクとチャンスが釣り合っていないのであれば、損失への恐怖や後悔はなおさらである。
すなわち、X底辺層にとって「ガチマッチに負ける」ということは、精神衛生面からいえば大きな負担になるのである。
もしあなたが、「世界でも有数のプレイヤーになりたい」「プロゲーマーになりたい」と思っているのであれば、
前述の壁にぶち当たっても、それを乗り越える必要があるだろう。
あるいは前述の諸問題を前にしてもなお、ガチマッチが有意義と思えるのであれば、潜り続ければ良い。
ただ、私はそうやって度々リスクを冒した結果、失敗して一日を鬱屈した気分で過ごすということが何度もあった。
そういう方はおそらく他にもいらっしゃるだろう。
ガチマッチを失ったとしても、我々にはナワバリもサーモンランもある。
現状のシステムにおいて、それら代替的な手立てがあるにも関わらず、
大きなリスクを抱えてガチマッチに潜るということは、果たして有意義と言えるのだろうか?
以上、「私が全ルールウデマエXになってガチマッチを止めた理由」である。
今の環境およびシステムにおいて、X底辺層は他のプレイヤータイプ以上に失敗の恐怖に晒されている。
そんな彼らに対し、「S+落ちを恐れずガチマッチをやれ」というのは、現実およびプレイヤー感情を無視した考え方ではないだろうか。
追記:スプラトゥーン3では、「ガチマッチのルールは楽しみたいがリスクは抑えたい」という声に応えたシステムができることを望む。
具体的には以下の手法が考えられる。
・ルールはガチマッチと同じだが、ガチパワーが変動しないモード(同モードを選んだプレイヤー同士での対戦)
・毎月リセットされるXパワーと、実力の指標となるガチパワーの分離
ガチマッチのルール自体は非常にプレイし甲斐のあるもの(難解なアサリですら色々なプレイングがあり楽しい)なので、
開発スタッフが上手く工夫してくれることを願っている。
ワクチン接種した医者が宴会を開いた事をタグ付きで書き込み、プチ炎上したらしい。
自分はそれを見て何とも言えない気持ちになった。正直言ってこの問題には結論は出せない。
心理学には「スパイト行動」という言葉がある。端的に言えば「他人が得をするなら、自分が損をしてでも足を引っ張る」という行動の事だ。日本人にはこれが多いという研究もある。
今回の事例もスパイト行動の一種だ。ワクチン接種した医者の宴会を許せば、『将来自分がワクチン接種をした時にスムーズに宴会』が出来る。本来最適な行動は「ワクチン接種した医者の宴会を許す」事な筈だ。
しかし悪く言われがちな「スパイト行動」だが、勿論良い面もある。「特権」という社会の不均衡を無くす働きだ。医者に優先接種したのは医者が宴会を開く為ではなく、国民の命を救うためだ。
ワクチンを打っても感染する事はあるし、このような「特権」が恒常化すれば本来国民が受ける事が出来るワクチンまで医者に優先接種される慣習が出来かねない。
人間は合理性ではなく、感情と言う法則で動く生き物だ。その法則を踏まえた上でこの医者は動く必要があったと思うし、この医者達にも「自分たちはコロナで頑張ってるのだから、これくらいいいだろう」
という一種の「スパイト行動」が含まれていたのだろう。しかし割りを食ってるのは一般市民も同じで、コロナで医者の生活が脅かされる事は無いが飲食店は潰れた所も多い。
「命を救う」という価値基準で動く医者の言説で「若い人間を見捨て老人を拾った」という憎しみを医者に抱く人も多いだろう。
「接種した医者は宴会して良いよ」と市民が言い、「そういうわけにはいきませんよ」と医者が言うのが現実的で最適な行動であったと思われる。しかしそれが出来るほど社会派成熟していなかった。
今まで片手で数える程度しかESを出さずしかも全部書類選考落ちしていた自分。
落ちる理由も分かっていた。
それもそのはずゲームのやりすぎで留年していて自己PRは旅行云々、ゼミにも入らず資格も皆持ってる第一種普通自動車免許。
TOEICなんて250点で書けるわけもない。自分が採用担当なら当然書類選考で弾くだろう。
それでも就職したかった。理由は正社員になりたかったから。安定が欲しかったから。
そんな中で選んだのはIT企業。選んだ理由は単純でスキルを付ければ将来30代で年収600万とか行きそうだから。
ITとは言えばプログラミングだな!って事で○○〇〇aで勉強とスキルチェックをやってDは余裕。Cもちょろっと出来るようになった。
これなら内定取って今年は勉強してB取れれば来年IT系企業に入っても大丈夫だろう!と思ってた。
そんな中見つけたのはとあるSES企業。住宅手当は無いが別に実家通いで良いし、それを抜いても福利厚生は上々。
年休も120有るし評判もクソでもホワイトでもない普通だった。そもそもSES企業は案件ガチャだから本当に配属されないと分からない。
とりあえずまず内定が欲しいという事でエントリーした。面接1回だし通ればすぐ内定だ!
説明会を聞き、ESを出し何でか通過して無事面接予約。1回だから適当に通してるんだろうと思いつつ。
面接の日が来た。その日は朝から心臓が痛いくらい緊張していた。本番にはめっぽう弱いのだ。
それでもスーツ着て電車に乗って会社の最寄り駅に着いた。着いたのは1時間前。
早く着き過ぎたと思いつつ、といって近くの店に行って時間を潰すのは微妙な時間。
どうせ40分くらいなら立って面接会場で座れば良いと思って駅でずっと立ってた。
空いた時間はうんこみたいな自己PRとか復習したり音楽を聴いて緊張を少しでも減らそうとした。それでも心臓痛いが。
そんなこんなで面接時間。5分前に着いて受付をした。通された部屋でお茶を貰いスゲーって思った。これが世に聞く最終面接で貰う飲み物か!(面接1回)
3分くらい待ってたら人が現れた。この人ネットで見た人事の人だ!!!正直知らない人が現れると思ったからびっくりした。
人事の人は適性検査やるよって言ってきた。適性検査か、今まで書類選考落ちしてきた企業も適性検査を受けてきたしどうせSPIだと思ってた。
始めてみると全然違った。計算は何とかなった。そりゃSPIで多少鍛えられたからね?
2つ目は法則を見つける問題、これが全然分からない。最初に例題が出るが例題もさっぱり分からない。どれが正解なんだ?
そして上部に命令書があって〇をやった場合×になる。これを用いて↓の問題はどうなるかとか出た。いわゆるフローチャートみたいな問題だ。
?????頭がこんがらがる。というも図形を使っており3段階目までこれがこれであれがこーなってこーなるなって感じで何とかなった。
ただ4.5段階目まで行くとどうなってるんだっけ?となる。メモも出来るがそんなことしてたら時間が消える。どうにか答えようとした。
フローチャートの問題をやってる時にこれ実務だったらどうなるんだろうかと考えた。仮に配属されてプログラミング言語で命令書通りに書けるんだろうか?
....無理だ。どう考えても完遂できる気がしない。これで怒られたらどうなるんだろう。....絶対泣くだろうし辞める思った。
現段階でpythonでFizzBuzzくらいしか出来ない自分が成長してYoutubeに転がってるようなプログラミングしてみた!まで行けるか?
暇な時間に一人でアプリを作れるか?そもそも今年中にpython完璧に出来ると思うか?....無理だ。そんな未来が想像つかない。
多分入社1週間で研修に躓いて辞職届を出してるだろう。そう思った瞬間帰りたくなってきたそして終わったら面接せずに辞退しようと思った。
そして適性検査の時間は終わった。終わったし呼ぶべきか?そう思いつつじっとしてたら人が来て移動しますと言われた。
言おうと思ったが声が出ない。そして移動して面接部屋に通された。人はおらず自分は待つらしい。
その間帰りたいと永遠と思っていた。次に人が来たら辞退しますと言おうと。
そして面接官が来て挨拶してきた。ここでも言おうとしたが出たのは挨拶。言えなかった...
その後はさんざんだった。クソみたいな自己PRを聞いてくれる面接官。旅行と聞いてそれは海外旅行?と聞いてきた。国内ですと言ったら、そう...と返してきた。
海外なんてそもそもパスポート持ってねえ...色々質問してきたが失敗例になるような返答しかしなかった。
一番の失敗は趣味。実際聞いてきたのは暇なとき何するかだったが自分の中の想定問答集にはなかった。趣味だったら科学館巡り云々答えたのに...
自分が返したのは「ゲームです」。それだけだった。言った瞬間にやっちまった感がめっちゃ出た。これは堕ちたなと。
長い長い面接は終わり2週間とかで結果を通達すると言ってきた。正直落ちた気しかしないのでその場で不合格通知を出して欲しかった。
面接会場を出て自分に暑い熱い日を浴びせてくる太陽。そのまま蒸発するまで溶かして欲しかった。だが人間はそんなにやわじゃなかった。
沈んだ気持ちで頑張って家まで辿り着き、部屋で天井を見上げた。そして目を閉じた。
世の就活生は何を考えて就活してるんだろう。自分は面接の日まではIT企業でバリバリ働くと思っていた。しかし今考えると無理だ。何も出来る気がしない。
あれから数日経ちちょっとだけ気分は回復したが前まで毎navで探していたIT企業は全く見なくなった。自分に向いてないと気付けただけ良いんだろうか。
しかし時間は動いている。どこでもとは言えないクソ野郎だが働きたい。
来週再来週に申し込んだ公務員試験が有るが就活はIT企業だ!!!と勉強してこなかったので多分落ちるだろう。民法難しいし現時点で完璧なの憲法だけだ。
公務員浪人は多分めんどくさがって放り出すだろう。果たして今年中に就職先は見つけられるだろうか...それともフリーターかニートになるのか微妙な所だ
バブル時代の銀行マンが正義ヅラしてイキって「倍返しだ!」とか抜かしてるドラマよりは気持ち悪くないかな。
ドラマだと孤独のグルメが原作だと絵柄のおかげで凄くサッパリした作品なのにドラマだとキモいオッサンがニタニタしながら飯食ってるヤバイドラマになったの原作レイプが過ぎると思う。
でもそれが流行るってことは、キモいものほど流行りやすいって法則があるんじゃねえか?
たとえばスポーツで贔屓チーム応援してライバルチームに敵意むき出しとか恐ろしくキモいけどそれやってる奴らはめっちゃ多いじゃん。
あんなの完全にドラッグで毎晩ヤク決めながらメシ食ってるのを家族の団らんとして扱ってるのキモを通り越して気狂いだけど、これも薬物中毒であることを肯定して欲しいキモい奴らがターゲット層としてめっちゃ太いから日本だと大手を振ってる
ここ10日ほどの増減では、バングラデシュの感染減少が鈍化しているのがわかる。
増減率グラフから脳内近似曲線で単純に外挿すると来週には増加に転じてしまう。
不吉な予感しかない。
*なお、この記事はバングラデシュの感染状況をウォッチする記事の3回目です
前回https://anond.hatelabo.jp/20210504165055
おりしも昨日、インド株関連が懸念される2つのニュースがあったばかり。
ひとつは、バングラデシュでついにインド株が確認されたというニュース。
https://time.com/6047019/india-coronavirus-bangladesh/
5月8日(土)、バングラデシュ保健当局は、インドで確認されたコロナウイルスの変異株が初めてバングラデシュで検出されたと発表した。詳細は明らかにされていない。この数週間、バングラデシュで解析されたサンプルでは、南アフリカの亜種が主流だったが、これらの変異株は、より容易に拡散し、第一世代のワクチンは変異株に対してあまり効果がないのではないかと懸念されている。
一刻も早いワクチン接種が急がれるが、当のワクチン供給国のインドが供給を停止する事態に陥ったままだ。
日本帰国者のなかにバングラデシュで行動歴のある陽性者が見つかった、というニュース
https://this.kiji.is/764055688978251776
バングラデシュから日本にたどり着く経路は相当限られてきているので、どの経路で入国してきたかは定かではない。
陸路でインドかな。。いずれにしても、出国前にPCR検査を受けることが義務付けられていることから、
PCR検査から漏れた感染者だった可能性もあるが、現地空港や機内、トランジット先、成田ゲートの
上記のインド株確認のニュースと合わせると、3行しかない短いニュースのなかに、恐ろしい未来が見えてくる。
蟻の一決というアレだ。
バングラデシュでは、ラマダン(断食)の終わりを祝うイード(ラマダン明けのお祝い)を迎え、帰省する人々でごった返している。
https://www.afpbb.com/articles/-/3345815
この写真は、ガンジス川で沐浴するインドの光景と同様、おぞましいものだ。
町中の様子は写真はないか?と思ってツイッターを検索すると、こんな感じ。
https://twitter.com/taslimanasreen/status/1391048425060257792
ちなみにバングラデシュは、ロックダウンを16日まで延長、依然、警戒を続けている。
4月初めには7千人を超えた新規感染者数もここ数日は2千人をきっている。当局もイードを警戒しているからこそロックダウンの延長を決定しているのだろう。
いずれにしても、ラマダンとロックダウンへの疲れ、イードへの期待、
これらが人々の緩みにつながっているのは間違いない。
日本政府は、インドに加え、隣国のパキスタン、ネパールの3か国からの水際対策を強化。
見出しをみた瞬間、ユルい!緩すぎる!と叫んだ人も多いに違いない。
水際対策の問題点はここ(APPLE文体の増田)がわかりやすい
私の結論からいうと、水際対策対象リストも問題。確認できた感染者の情報をもとに実施するのでは遅すぎる。
情報が不確かであっても、地域全体の状況から、ありうる未来を予測して予防的に行うべきだ。
今の水際対策のままだと、インドばかりみていて、両サイドがら空き状態。
特に見落とされていると思うのが、まさに私が注目しているバングラデシュ。
感染爆発が収束しているようにみえるがゆえに上記3か国のリストから漏れているが、社会経済のつながりは
ネパールと同様、相当高い。
それはスリランカだ。
https://ourworldindata.org/covid-cases
で分析された実効再生産数はここ数日およそ1.6。1.25あたりを推移するインドよりも高い。
新規感染者の増加率もインドより急こう配。百万人当たりの新規感染者平均値は日本の倍以上、先日水際対策を強化したペルー並の値。
こうした周辺国とインドの感染の連鎖を考えるうえで重要な視点は、出稼ぎ経済だ。
労働力の国際移動をもうちょっと分析する必要があるのではないか。
スリランカは西は中東湾岸諸国、東は韓国に至るまで、出稼ぎ労働者の送り出し国。
日本との関連でいえば、攘夷派で名高い入管当局が収容していたスリランカ女性を死亡させた事件。
海外に出稼ぎ労働者を送り出す一方で、スリランカは外国人労働者を受け入れてもいる。
特に南インドとの歴史的なつながりも深く、多くのヒンドゥーが出稼ぎにスリランカに来ているという実態がある。
ところで前回の記事で、バングラデシュの感染がそれほど爆発的になっていない背景を、社会階層の分断が少ないことも一因なのでは、と分析というか想像してみた。分断というのは階層や人種によって死亡率に大きな差があるアメリカが典型的な事例。つまり黒人やラティーノは医療へすぐにアクセスできないことが多く、また感染リスクの高い職種に就くことが多いなどのことを指している。バングラデシュでは、ことに感染症対策については、例えば結核にしてもNGOが機能していて、地域住民へのリーチアウトがしっかりとできている国なのだ。ドヤ顔するとすぐ感染が急上昇、という法則があるのであまり言いたくないが。
結論からいって、社会階層の分断政策をウルトラ強力に推進している、政治的に危うい状況がみえてくる。
ラージャパクサ大統領の選挙勝利(2019年)がひとつの大きな転換点だった。ラージャパクサ兄弟という視点でいえば返り咲きだ。
同大統領就任後、中国との関係強化を露骨に進めているスリランカ。
中国はやったぜとばかりにオセロをひっくり返すかのように、他ドナーを蹴散らし、次々に融資を強化、権益を強めている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2707Y0X20C21A4000000/
日本の援助をはじめ、各国ドナーは後退を余儀なくされているのは知っていたが、
内政的にもイスラム抑圧を進めるなど危うい面が表面化してきた模様だ。
社会階層の分断によって、ある種のエスニックコミュニティや社会階層へのリーチアウトができず、実質アンタッチャブルになることで感染がコントロールできない、という分析はブラジルのスラムでの感染爆発で経験したことだ。
これは想像だが、スリランカの感染爆発が、もし仮に南インドからの出稼ぎ労働者(ヒンドゥー)で、今なお、社会的少数者として不利益を被っているヒンドゥーの感染症対策が放置されている、あるいは見過ごされている、とするならば、スリランカの今後の状況はとても厳しいものになるのではないかと思う。
新規感染者の増加率はここ数日、若干低下してきた様子なのが安心材料ではあるが。。
2週間くらい経った5月下旬、スリランカ、バングラデシュも水際対策を強化、というニュースをみないように、先手先手の対応を祈っている。
バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、ネパールからの入国を12日より制限する措置を発表。
湾岸諸国で主要空路ではカタールがまだ残っているが時間の問題だろう。
タイ、マレーシア、シンガポールも先週、すでに上記国からの入国制限済み。
なお、インド株については、すでに韓国(4/19)、日本(4/22)、香港(4/30)、マレーシア(5/2)、シンガポール(5/3)で確認されている。
さらに今週10日から12日にかけ、アジア各国から続々とインド株の報告が上がった。
タイ、スリランカ、インドネシア、フィリピン、カンボジアの5か国をネット記事で確認することができた。