はてなキーワード: マスタリングとは
増田には某TRPGサイトで知り合った1○年の付き合いがある身内がいた。Discordでチャット部屋を作って普段からグダグダ話したりオフで飯を食いにいったり普通の友人となんら変わりはなかった。
ただ、息苦しい時があった。
「○○(ゲームシステム)やりたいなあ」と呟くと「じゃあお前が回せばいいじゃん」と返された。返す側はよくマスターをやってもらう人なのでその意見はもっともだ。もっともだからこそ息苦しく感じる。呟きにマジレスされる感覚を覚えてしまったのが始まりだ。
ここから先はもはや個人の好き嫌いになるが増田はA氏のはっきりとした物言いが苦手だった。苦手意識が加速したのは彼が結婚した年からなのだがやたら物言いが尖ったというか、気の強くなった印象を感じた。
彼はグループ内でよくマスタリングをしてくれたおかげで発言権が強かった。
増田の不安についてチャットでぼやいた時に「そんなことは誰にでもあるんだから悩まないほうがいい」という趣旨の発言をし、それに周りが追従した瞬間
増田はその日のうちに部屋を抜けた。
身内部屋を抜けたらTRPGについても「やる相手いないしなあ」と興味がなくなってしまった。
今までの身内が楽すぎて新しい相手を探すというのも多分怖いのだろう。
こうやってどんどん増田の中の何かが死んでいくんだろうか。
音楽の楽曲は一般的に上記のような表現で酷評されるのは稀、というかほぼ見ない気がする。
もちろん、某アイドルグループの楽曲とかが定期的に炎上したりしているけれど、それは楽曲をとりまくコンテキスト含めての評価であって、
楽曲自体をひとつの創作物としてみたときに芸術的価値はさておき、その造形の完成度の水準で貶される状況は、
くらいのモノサシくらいしか思いつかない。前者については、ちょっとこれもコンテキストな領域の評価で、造形そのものの完成度の評価とはやや次元が異なる。
歌唱力については、マスタリングの過程でリズム・音程ともに補正できちゃうのでそもそも問題になることは特に近年は稀に思える。
The Beatlesのオブラディオブラダである、というのは何となく知っているけれど、
イギリスはじめ海外ではいざ知らず、日本において本曲がクソ曲として扱われるということはなく、
むしろかなり人気のある部類だろう。イントロのピアノはさすがにどうかと思うけど……。
(もちろん英国本国でも批評家をのぞき一般的には人気がある可能性もあるけど)
日本でも宇多田以降、一時は「小室ファミリー」的なる状況が邦楽の音楽の水準を下げた、あるいは多様性を失わせたみたいな言説があったように思うけど、ある楽曲単体の出来の巧拙の具体的な評論、評価があったかは思い出せず。
映画やゲームが、コンテキスト抜きでパッケージングされた創作物としての評価で
カジュアルに「クソ」の烙印を押される一方で、少なくとも日本においては楽曲がそれらの評価から自由なのはなぜだろう。
いくつか仮説を考えてみた。
●コンテンツの価格が各種エンタメの中で低く、拘束時間も短いため、損を感じにくい
●音楽が言語と相性が悪く、そもそも評論と不向きである/コンテキスト抜きでの楽曲の評価の知見が不足しているか広く共有されていない
●コンテンツに関わる人数が比較的少なく、クオリティコントロールが容易
●最低限リズムと音程が破綻していなければ視聴する人間は不快にならないのかも
●視覚的な表現に対して、聴覚に依存する表現のリテラシーが低い(というか生体的な感覚器の精度が視覚と比べてやや大雑把な可能性)
●「ヘタウマ」という言葉がある通り、実は表現の巧拙はそこまで重要じゃない(この辺、おとなりの国と結構対照的な気がする)
と、何となく考えたところで、日本において(ある程度名の知れたアーティストがリリースした)クソ曲って存在するもの?
また、楽典とか音楽の専門的教育を受けた人からすれば、実は楽曲の造形的なよしあしって明確に見えてたりするものですか?
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【以下追記】5/25 0:50
予想外に伸びててびっくりした汗
読み返したら超読みづらい上に誤字脱字多く恥ずかし…
トラバ&ブコメ超感謝です。めちゃ勉強になりました。ありがとうございます。
もう事実上活動していないあるバンドのある楽曲がめちゃくちゃ好きで、
というかひとつの作品としてものすごく美しさや言っちゃえば聖的なものさえ感じるのだけど
自分にはそれを言語化することが一切できなくてずっとモヤモヤしてて。
ボーカルは音程危ういし抜けが悪いし、サビらしいサビもなく(10分ほどある曲のうち多分半分もメロディーラインがないのでは)
個人的にはすげー好きな展開も冗長といえば冗長かもしれずで(天国への階段ぽいかも)
多分何てつまらない曲なんだと感じる人がほとんどだろうなーとも思うわけです。
毎年この時期になるとその曲の凄みみたいなものを何かしら言語化できないもんかなと思いつつ、
やっぱ無理ね、となるのです。
じゃあ明らかに作品として不出来と評されている楽曲って流通してるもんかな(自分は知らないので)と疑問に思い
やぁ、私だ。
私はDTM歴十数年の、まぁまぁそこそこのDTMerなわけだが、時々DTM関連の情報を集めようとしていると常々思うのさ。
なんとまぁ、使えない情報をドヤ顔で連ねるDTM系ブログの多いことか、と。
安物買いの銭失いになりそうだったり、お前それ何年前の情報からアップデートできていないんだよってやつだったり。
そんな信用してはいけないDTM系ブログの特徴を、ちょこっと書いていこうかと思う。
文章書くのは下手なんで、なんか国語的に変だったりするかもしれないが、どうか目をつぶってくれ。
とはいえど、鵜呑みにするなよ、くらいのもので、全部が全部役に立たないというわけではないのでそこだけは断っておく。
あと、こんな私の言うことも全部鵜呑みにするなよ、あくまでチラ裏程度のもんだと思っておいてくれ。
それと、以下の内容は全てこれを書いた時点での話なんで、まて数年後には役に立たない情報になっていると思ってほしい。
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これはよく見かけるやつだと思うのだが、オーディオインターフェースについてくるDAWなんざ機能制限版なわけで、トラック数の縛りやらあっという間に限界がやってくる。
んなもん使うくらいなら初めからフル機能使えるフリーソフトのCakewalk by BandLabを使っとけ。
あれはレコーディング用のモニターであって、作編曲・ミキシング・マスタリング時に使うものではない。
低音スカスカだし、音硬いし、イヤーパッド薄くて痛いし、どんどん耳痛くなってくるし。
弾いて録音することが前提ならば、絶対楽器屋に行って実物触ってみてから決めてくれ。
音色の確認程度?ならばKORGのnanoKEY2とかで十分だ。
かなり作り込まれた音な上に、なんかやたらとローファイなあれをリアルと表現する自信は、少なくとも私にはない。
動作は軽いし、音もパワーはあるんだけどね。
ADの音が欲しい人は買っとけとしか思わない。それよりもEZdrummer2を買う方が得策だ。
偉そうなこと言っといてお前はちゃんとセレクトできんのかよって言われそうなので、一応私の中での「初心者ならこれ買っとけ」ってやつを書いておく。
さっきも言ったが、あまり鵜呑みにせず参考程度にしておいてくれ。
下に行くにつれ高くなる。が、正直最初から下の方のやつを買っといた方がいい。
iD4は低価格帯の中ではD/Aの質も良いし、マイクプリやDI入力も無理のない音で良い感じ。
下に行くにつれて高くなる。
できれば1.5万円以上かけた方がいいが、コスパを考えるとこの辺。
さっきMDR-CD900STはダメだって言ったけど、MDR-7506はまた全然別物。
高音の痛さは感じないし、低音もちゃんと出るし、イヤーパッドもこっちの方が厚め。
あと、こっちは折りたためるのがいい所。
これくらいにならないと鍵盤のタッチがまともにならない。
鍵盤入力目的じゃなく、音色確認用ってんならKORGのnanoKEY2で十分。
オーディオインターフェースなんかは難しいけど、ヘッドホンやMIDI鍵盤はちゃんと楽器店とかに行って実際に触ってみるべし。
音源系はデモやチュートリアル動画なんかをある程度見ておくこと。YouTubeで"piano library comparison"てな具合で調べると、ピアノ音源の比較動画が結構ヒットしたりする。
あえて音源系を書かなかったのは、こればかりは好みがモノを言うからだ。さっきADのことdisったけど、あれも音が好きなら使っちゃえばいいし、使い所がないというわけではない。
ただし、KOMPLETEは無印の方でもいいから持っとくと後々絶対に有利になる。
とにかく。
何でもかんでもDTM系ブログに書いてあることを信用せずに、ちゃんと自分である程度確かめることが大事だ。
もちろん、このエントリのことだって完全に鵜呑みにしちゃいけない(しつこい)(このエントリを書いた意味とは)。
周りにDTMerがいなければ、好きな作家さんや同人DTMer、ボカロPなんかに聞いてみるといい。
リプをよく返してくれそうな人なら、ある程度ちゃんと教えてくれるはず。ただ、しつこく聞くのはダメだぞ。
まぁそれで十数万とかするオーディオインターフェースとか勧められたら、あれだ、頑張れ(何を)。
そして、最後にこれだけは言っておく。
■音色に関して
→上の方でアルペジオを鳴らし続けてもいいし、メロディラインでもいい。割と万能
・硬めのピアノ
→ハウス寄りのピアノや、ハイパスを強めにかけているような音色にディレイかけるなどしてキンキン系を表現
→アコベ、コンバス系ではなく、シンセベースのように音の減衰に幅がないものが好ましい。Bass Stationとか。(古いか…)
・鉄琴
→鉄琴単体だとなかなかミックスなど難しいだろうから、鉄琴ぽい音色のが楽
・シンセパッド
→ストリングスよりもシンセパッドで空間を埋めたほうがいい。が、使いすぎは厳禁。ふんわりしたイメージになりすぎないように注意
・ドラムは比較的なんでもいい気がする、ジャンベとかパーカスがあまりうるさくなりすぎるとNGくらい?
■曲調に関して
・基本マイナー、トップノートをm3にする、メロディの始まりのノートをm3にする等とりあえずm3意識しとく
・BPMは思ったより速くていいのでは。ゲーム全体の雰囲気にもよるが、130はおそすぎ、160とかまであり得る
・ハウス系ピアノで密集したm9和音弾いて、7000kHzあたり持ち上げる
・刻み系ロックも実はアリ。ベリンガーの安い歪みを開放弦ミュートでズクズクやるイメージ
■注意点
・5000kHz以上の音が集中するのでミックスが若干面倒。
・スマホ等小さなスピーカーや安いイヤホンで聞いた際に耳が痛くなる可能性が非常に大きいため、マスタリングで調整ではなくミックスの時点からすっきりさせる必要がある。
デジタルミュージック買ったらブックレット的なやつが入手できないわけだけど、あれってその作品に携わった多くの人はどう思ってるんでしょうね。
映画でもアニメでもゲームでも、終わったらスタッフロールでるじゃないですか。それがデジタルミュージックにはないわけですよ。
このベースいいなあ思っても、CDを買い直してブックレットを見ないとわからない。
ググっても作詞作曲程度しかわからなくて、マスタリングは誰かとかにたどり着けない。
SHIROBAKOかなにかで「クリエイターにとって世に出した作品一つ一つが名刺代わり」みたいなやつあったけど、その名刺には名前が書かれていないわけです。
まあ例えば「牛乳パックのデザイン素敵だなぁ」と思っても調べられないわけですし、そういうもんだとすればしょうがないが。
この節ではライブ音源を礎と築いた伝説とまで称されるマイク・ミラードという人物を紹介しよう。
彼自身に関してはWikipediaをはじめとして、雑誌の特集や個人のブログ記事を通して幅広い話題があるので人物名のみの紹介で割愛する。
前節でも話に触れたマイク・ミラードが伝説のテーパーと言われる所以は、何も伝説と称される名演を残したことだけではない。
本人の意図せぬ部分である可能性はあるが、彼の歩む足跡に付随したテープ・トレード文化の発展に貢献した軌跡である。
本稿はテーピング・ポリシーに則ったアーティストのテープ・トレードの文化に対して触れることはない。
確固たるシステム、または精神が介在することのない海賊版の流通経路、関わる人間達の側面に対して潜考するための草稿である。
容赦願いたい。
マイク・ミラードがパラノイアと誇張表現を得るまでに至るには、収集家、好事家といった類の人種が関与する。
聖地と呼ばれる西新宿で販売される製品も、データを取り出した後は製品としての価値が形骸化する。
生産数が限られた廃盤製品とは違い、複製されることが前提であるブートレグは実物として鑑賞に耐えうる強度を持たない。
昨日の日付の演奏も、インターネットの海を眺めれば数時間もしない間に流布されたライブ音源を入手出来る。
それは砂浜に漂着した瓶詰め入りの手紙のように。
収集物に関しては興味を持たない人間には一銭の価値も感じられないものが多い。
生前の身内のコレクションを二束三文で手放したという事例を耳にする限りでは少ない話ではない。
"事物が本来の実用的な機能から切り離されて日常とは別の体系に組み込まれること"という哲学者が打ち立てたコレクションの定義を借りて、ブートレグ・コレクターを表するなら鑑賞を前提としない膨大な演奏の記録を持つ人種である。
だが、彼らのコレクションがアーカイブとして日の目を見る日は来ない。
密造酒は興味を持たない人間には味を噛み締めながら酔うことは叶わない。
それは味を理解出来る人間にしか味を説明出来ないことでもあり、コレクターが希少価値を訴える相手が同種の人間に限られる。
マイク・ミラードは自身の録音が外部に供給されないようにテープにデジタル信号を付加するなどの工程を経た。
それは自身の録音のコピーが出回った際に誰が流布したか把握するように念を押した作業であった。
現在では容易にミラード・テープを見つけることが出来るが、当時は残したアーティストの演奏の内容、また入手のし難さから数多くの好事家が録音を欲した。
中には彼の死後に彼の生家を訪ねた者もいるという。
趣味で集め始めた者がいつしかコレクションの穴埋めをするという脅迫観念に囚われ、寄生した。
彼が懸念した事態は奇しくもミラード・テープを愛する人物達からの評価と、年月を経たテープ・トレード文化の発展の影に忘れ去られた。
市場が介在しない空間で語られる希少価値という曖昧な価値観に汚染された人種はやがて、パラサイトとなる。
マイク・ミラードが残した同時期から日本でも同じ状況であり、秘密裏に録音された多数のライブ・テープが存在する。
古くは音楽雑誌での投稿コーナー、インターネット黎明期に於いてはファイル共有ソフト、好きな内容を書き込むことの出来る掲示板まで、ライブ会場で知り合ったアーティストのファン同士の交流から、現在ではSNSまで水面下ではあるが数多くのブートレグが生産され、流通する。
Dead Headsに倣うように群れを成して活動した録音者達が、日本のアーティストの録音を販売したことで逮捕される事案も聞かない話ではない。
YouTubeから連なる動画共有サイトでも初期の段階では、日本のアーティストの動画も数多く見受けられた。エンコード情報を消す手段を知らない者から得られなかった者に供給される状況は、テープ・ヴァインに連なってコンパクトカセットかDATを使用しダビングによる劣化する状況を再現する。
とあるアーティストのニコニコ大百科の項目では、ブートレグの存在を明記されるほど動画共有サイトの発展は影響を及ぼした。
ともあれ、YouTubeでも著作権侵害での削除要請が相次ぎ、現在では日本のアーティストのライブ録音を公に聞ける場面は少ない。
コンサートワッチを嗜む人間は録音現場であるライブ会場で知り合うこともあり、時には機材者の駐車場の取り合いになることもある。
デビューを前提に結成されたアーティストではデビューからブレイクに至るまで、また精力的に活動する現在までの公演の80%の記録が現存すると言われている。
現在ではマスタリングの手法が容易になったこと、高品質の内臓マイクを備えた録音機材が安価であることも鑑みると簡単にミラード・テープに匹敵すると言っても過言ではない録音を生産出来る。またスマートフォンの流行による簡易的な録音も存在する。
特に売上の上位に列なるアーティストの大規模なツアーが行われる期間には、音楽交換掲示板の投稿の量も膨大に膨れ上がる。
彼らの多くはメールで連絡を募り、アップローダーを利用したオンライン・トレードを行う。
海外ではDimeを中心とした界隈があるが、ライブ会場に足を運べなかったファンが、その日の間に新しい演奏を聞こうとするのは日本でも難しいことではない。
時にテーパー、トレーダーの各種が集う場所には目的の物を耳にすることで出来なかった愚痴や被害報告の類も見受けられるが、
ライブ会場でのアナウンスにもあるように禁止行為ということを理解しながら禁忌に触れようとする連中である。
善も悪もないのが前提だ。
表立って行動しない録音者から音源を入手した後に、希少価値を訴え、人の褌で相撲を取るトレーダーも一定数はいる。
マイク・ミラードが至った思考は時代のうねりを渡ろうと、現在のテーパーにも精神は濃厚に受け継がれる。
( 4 ) 決別
筆者自身も隠しもしないがテーパーであり、コレクターでもある。過去形だが。
ひとつの音声ファイルでも再生時間は数時間になり、非可逆圧縮音源だとしても保存容量は比例して肥大化する。
ブートレグを入手することのメリットを語るとすれば、自身の生前以前のライブ音源を聴けることや限られた会場でのみ披露された楽曲を聴けることであろう。
だが、マイク・ミラードが録音を残したことは後世を憂いてのことではない。彼は自身の録音が拡散されることを望まなかった。
彼の近親者のみが入手したfirst-generation copiesと呼ばれる最初のコピーは、彼の直筆のイラストや文字が散りばめられ包装としても凝ったものであった。
簡素なダビングでも済む作業に余計な一手間を付け足したのは、彼がパラノイアであったからではない。
喜ばせることを前提として、実物としての鑑賞にも耐え得る付加価値を生み出そうとしたからだ。
複製の芸術でもある写真を表現手段と選択するアーティストは生産数を限定して、価値を高める。
現在、流通するミレード・テープのコピーに彼の意思は介在しない。
それは現在でも同様に個の間柄から逸脱しては配布されるブートレグに於いては録音者自身の意図は抜け落ちる。
ミラード・テープの精神はテープ・トレードの文化で生まれた星の数ほどあるブートレグにも共通する。
またテーピング・ポリシーを持たないアーティストのファンの間では、流通しないライブ・テープを持ち合わせないトレーダーは相手にもされない。
テーパー同士の限られた関係性の中でしか交換されることのない録音も存在する。同時に寄生虫は繁殖する。
自身の経験を振り返っても、総再生時間にして年単位に匹敵する膨大なライブ音源を耳にすることはない。
愛着と思い入れのあるブートレグ、またはテーパーとしての自身の録音を耳にすることの方が有意義であろう。
ライブ音源を耳することの最大限の感情の再現性にある。時にライブ会場の音響よりも優れた音質で聞かれる演奏には違った感情が湧き上がるかも知れない。
アーティストの込めた感情は違った形ではあるにしろ、いつか聞きたい者の耳に届くことだろう。
パラサイトから見れば喉から手が出るほど欲するブートレグの大半のデータを削除した。
人生を賭けて手に入れようとしたライブ・テープを入手した時から遅かれ早かれ決断しようとしたが、この瞬間に決別をしよう。
ミラード・テープは彼の友人のために。何より彼自身のためにある。我がテープは我が友のために、誰より私のためにある。
Thank You Tapers. I Love You Baby. Fuck You Traders. I Hate You Baby.
【全体共通】
・チープでも、歌詞があらゆる人に共感できて良い。ストーリー的、もしくは絵本的。聖書的。日記的。
・覚えちゃうフレーズがある。フレーズで売ってる。(心地良いか否かはあまり関係ない)
・ビートが単純。
・展開の構造は独特。サビまでの流れはポップとは限らない。
・歌(声)、声ネタに特徴がある。
・パワーがある。
・スピーカーでの聴き味が良い。(スピーカーとイヤホンの聴き味があまり変わらない)
・需要は、全視聴者の最大公約数的。バラードなら一般的に切なく、ポップなら一般的にノレる。
「・・・こんな曲が売れると思ってなかった。というトップの曲はめちゃくちゃに売れる傾向。チープ、単純、シンプル。」
【ニコ動内】
・覚えちゃうリフがある。
・無欲に、善意と好きだけでしてる。アノニマス的。(かつ才能がある)
・ボーカルが濃い。
・シリーズ物。
・気合(魂)がこもってる。
【NG】
・音楽的に、もしくは音の良さだけで聴かせる曲。良くても良い線止まり。
・マスタリングが悪い。広がりと深みがない。
・スピーカーで聴いてない。
・大人向け。
・音使いが天才的。(頭悪くない)
・テレビで見れる・聞ける水準。
・「それ?」っていうビートと音がある。
・どの曲もどこかトランス的。
「アイカツ!」の音楽CDは2016年2月20日現在、OP/EDシングルが7枚、挿入歌シングルが7枚、挿入歌ミニアルバムが6枚、ベストアルバムが2枚、サウンドトラックが3枚、フォトカツコラボシングルが1枚リリースされている。(ショップ限定等は除く)
そして、そのCDのほぼすべてを滝瀬真代(M's disk mastering)氏がマスタリングしている。
オーディションシングル1 First Live! :山形カズヒロ(オフィス キング・クラフトサウンド)
オーディションシングル2 Second Show! :安藤義彦(アンズサウンド)
オーディションシングル3 Third Action! :安藤義彦(アンズサウンド)
オリジナルサウンドトラック アイカツ!の音楽!!01 :安藤義彦(アンズサウンド)
2ndシーズン挿入歌ミニアルバム1 Pop Assort :不明(クレジットに記載なし)
さて、『アイカツ!』の音楽CDはしばしば「音圧が高い」といわれる。
マスタリングが音質のすべてというわけではないのだが、この音圧の高さはマスタリングによるところが大きいといわれている。
実際のところ、アイカツ!の音圧の高さの指摘は、滝瀬氏のマスタリングしたものでよく見られるようだ。
「カレンダーガール」のイントロや、「魅惑のパーティー」などでははっきりとクリッピング、いわゆる音割れが聴き取れる。
大してオーディオにうるさくない私でもそこはきちんと把握できた。
私はすべてのCDを所持しているが、「アイカツ!の音楽は音圧が高い」……これはおそらく事実であるといって良いだろう(素人耳で聴く限り)。
ここで言及しておきたいのは、滝瀬氏以外がマスタリングエンジニアを務めたものについてである。
比べて聴いてみると、やはり音圧はそんなに高くないのである。
特筆すべきはサウンドトラックで、1枚目のサントラの音質は非常に良い。
明らかに群を抜いている。アイカツの中で、というよりもサントラ全体で見てもハイレベルだといえる。
OP・EDのTVサイズも収録されているが、当然カレンダーガールの音割れはない。
同じく安藤氏がマスタリングエンジニアを務めた「Second Show!」もなかなか質が良い。
わからないのが「Pop Assort」で、実はてっきり滝瀬氏の手掛けたものだと思って聴いていたのだが、クレジットに記載が無いと気づいてびっくりした。
音圧は確かに高いと思うのだけれど、誰か別の人の手によるものなのだろうか。……だとしたら自分の耳は全く信用ならないことになる。
ここまで滝瀬氏を批判するようなことを書いてきたが、正直な所、私は、氏は音圧に関する部分以外はかなりいい仕事をしているのではないかと勝手に思っている(素人耳で聴く限り)。
クリッピングによる音割れ、高い音圧、それを抜きにして考えれば、音のメリハリはちゃんとしているし、音場の広さも良好だ。(と思う)
筺体版・オンエア版のものとはかなり音づくりが異なっているので、音圧とかわからない人が聴けば普通に音質が良い、と思うのかもしれない。
「音圧バリバリじゃ全部台無しだよ!」との声が聞こえるが、まあ、うーん……
もちろん同じエンジニアでもCDによって質のばらつきはあるので、なんともいえない。
「うたバッジ」とは、日本ではメモリーテックが生産している缶バッジ大のオーディオプレーヤー「PLAYBUTTON」のアイカツ!オリジナル商品である。
音源はプリインストールのみで、筺体版・TV版のショートサイズ音源が収録されている。
CDには収録されなかった別ボーカルバージョンも収録されており、デザイン的にもかなりコレクター魂をくすぐる商品である。
さて、そんな「うたバッジ」、どうせおもちゃ程度だろ、という考えは甘い。
結構音質が良い。CD音質にはおそらく敵わないけれども、圧縮音源なりにきちんとした音を出す。
CDに劣っていると感じるのは低音域・高音域のパワーが弱い点くらいで、別に音が潰れていたりカットされていたりというのは特段感じない。
そして、マスタリングはメモリーテックのスタジオで行われており、音圧も特に高くはなく、ボーカルがはっきりとして、全体的に音場の広く聴きやすい音づくりになっている。
……気がする。
こんなにぐだぐだと書いて、完全に思い違いによるものだとしたら恥ずかしいが、個人的な音質についての感想はこんな感じである。
このアルバムはすごい名盤だってものすごく語りたいです。音楽にうるさい方々にも積極的に聴いていただきたいなと思う次第です。
でも、こういうのをあまりべた褒めするのって結構怖いですね。音楽の好みは人それぞれですし。
自分が最高!って思ってても世間的には全くそんなことないなんてことは本当によくあります。妙に褒めると反発をくらいかねないです。
実際、音楽雑誌とかの「2015年ベストアルバム特集」をぱらぱら読んでみても全然話題に出てなかったので。まあそんなもんです。自分の視野が狭いだけです。
とはいえ、それなりに注目されて評価されてるのかなってのはなんとなく勝手に思っていたので、年間ベストに入ってなくてちょっとがっかりしました。
だから自分で語ろうかな、と思い至るわけですが、やっぱり、ハマってしまったあまりに冷静さを失った文章になる気がするので、書いて叩かれるのが少し怖いところはあります。
花澤香菜とは、声優です。人気若手女性声優です。名前くらいは聞いたことがある人が多いと思いますし、検索したほうが理解は早いです。
声優の中ではアニメの出演数がトップクラスに多いです。1年間に何十本も出ていたりします。最近は少し落ち着いてきましたけどね。
特徴は、ウィスパーボイスというか、天使のようにかわいらしい声ですね。ヒロインボイスです。個人的には少し荒げた演技も好きですが。
声に含まれる倍音成分がものすごく豊富らしいです。科学的に実証されてるらしいです。
声優なので、当然ソロで歌手デビューする前からキャラソンとか歌っていました。化物語の「恋愛サーキュレーション」という曲がレジェンド級に有名です。
あと、セキレイという作品のライブで歌った時の歌い方がネタにされてて、わりと音痴っぽい扱いを受けてました。
そして、2012年に満を持してソロ歌手デビューをするわけですが、みんな歌の方は割と心配してました。
私も深夜アニメはよく見ていて花澤香菜さんのことは当然知っていましたが、当時は特別好きというわけでもありませんでした。
しかし、プロデュースするのがROUND TABLEの北川勝利だというニュースを聞いてにわかに興味が湧いたのを覚えています。
ROUND TABLE、及びfeaturing Ninoは好きで聴いていましたし、声質との相性も良さそうだということで、けっこう期待していました。
その後2013年に1stアルバム「claire」がリリースされたのですが、確かに名盤でした。
北川さんをはじめ、中塚武、神前暁、カジヒデキ、宮川弾、矢野博康、沖井礼二などなど、渋谷系の流れを汲むポップス好きにとってはたまらない作家陣で、花澤さんにぴったりの歌を作ってくれました。
花澤さんも声優らしく表現力豊かに歌いこなしていて素晴らしかった。「マダダーレモー」とはなんだったのか。たぶん自分の歌い方ってのを少しずつわかっていったんでしょうね。
1年後の2014年には25歳の誕生日を迎えることにちなんで25曲入りのアルバム「25」をリリースしました。ものすごいハイペースです。
この2ndアルバムでは岩里祐穂さんを作詞に迎え、花澤さんと意見を交わしつつパーソナルな部分を反映させた曲作りをしています。
そのうえで、25曲という多さを生かして幅広いジャンルの曲に挑戦していきました。
そんなこんなで、アニメやらレコーディングやらライブやらで多忙を極めた後に迎えたソロ活動3rdシーズンの集大成が「Blue avenue」になるわけです。
Blue Avenueがリリースされるまでに、3つの先行シングルが発売されました。
しかし、この3曲を聴いて「このアルバムってこんな感じか」と思ってはいけません。
むしろ、この3曲がアルバムの中で最もコンセプトから外れている曲といっても過言ではないでしょう。
では、このアルバムはどんなコンセプトで制作されたのでしょうか?
「Blue Avenue」のコンセプトは一言でいえば「ニューヨーク」です。
テーマがニューヨークになった経緯はインタビューで話されています。
──今作のテーマは「ニューヨーク」とのことですが、なぜこのテーマを?
ニューヨークはわりと後付けなんです。アコースティックライブの「かなまつり」みたいな少人数でのライブを何度か経験して、少ない音と声で作り上げる空気感っていいなと思っていて。
3rdアルバムの方向性を考えているときに、「あの自由に音楽を楽しむ感じを生かすなら、ジャズをやってみるのもいいんじゃない?」って意見が上がったんです。
その中でニューヨークというキーワードが浮かび上がって。ジャズの街でもあるし、ほかの新しい音楽に挑戦するのにも「ニューヨーク」をテーマにすれば統一感のある作品になるんじゃない?って。
ジャズ、AOR、フュージョン、レゲエなど、これまでのアルバムと比べると「大人」な雰囲気を持った曲が多めのアルバムになっています。
そして、ニューヨークといっても70~80年代くらいのニューヨークのイメージという感じがします。
それはSwing Out Sisterが参加してるのもあるかもしれませんね。
詳しい方ならば、楽曲のクレジットを見ればこのアルバムがどういったアルバムなのかがわかるかもしれませんね。
ということで曲目・スタッフリストを載せたいのですが、長いので記事の末尾に載せました。
こういうのをあまり主張するのもどうかと思うんですが、参加しているミュージシャンが豪華です。
クレジットを見ていただければわかるように、今までのアルバムでおなじみの作家陣に加え、シングル曲ではSTUDIO APARTMENTややくしまるえつこがサウンドプロデュースをしたり、2つのニューヨークレコーディング曲においてウィル・リーやスティーヴ・ジョーダンなどの海外のスタジオミュージシャンの参加、80年代から活躍するイギリスのユニット・スウィングアウトシスター提供曲など、一流の人たちがたくさん参加しています。
まあ、極端な話、名前は知らなくてもいいと思うんですけどね。聴けばわかりますから。「I ♥ NEY DAY!」「Nobody Knows」での軽快なドラムが気持ち良いなあとか、「Dream A Dream」の洋楽っぽい感じがすごい良いとか。ここでいう洋楽っぽいってのは英語圏の歌っぽいなあっていう意味ですね。洋楽の日本語カバーみたいな雰囲気がありますね。それもまた味。そして、セリフのパートがあって、もしかして本業が声優であることを意識して作ってくれたのかなとか想像してみたり。
おなじみの作家陣もすごい良い仕事をしてくれています。というかキレキレです。特に矢野博康作曲「We Are So in Love」が光ってますね。4つ打ちのフュージョンで、イントロからもうたまらないです。シンバルズの頃から思っていたんですが、矢野さんは王道のポップソングもいいんですけど少し趣味に走った感じの曲を書くと時々とんでもない名曲を生み出しますね。
一つだけ主張しておきたいのは、みんな決して無駄遣いではないということですね。すべてが良い方向に結びついています。
「ニューヨーク」というコンセプトがあって非常に統一感があるのが素晴らしいです。
最初に「シングル曲がコンセプトから外れている=ニューヨークっぽくない」と言っておいてなんなんだ、と思われるかもしれませんが、このアルバムの面白いところは3つのシングル曲が違和感なく自然に収まっているところなんですね。
バラードの「君がいなくちゃだめなんだ」が終盤に入ることでアルバムがよりドラマチックになっています。そこから最後の曲「Blue Avenueを探して」に続くのがもう最高ですね。西寺郷太さんの歌詞がいいんですよ。
クラブミュージックの「ほほ笑みモード」ややくしまるえつこさんの個性が色濃く出ている「こきゅうとす」も、意外なくらい自然に入ってるんですよね。それは曲順が考えられているのもあるんですが、「ほほ笑みモード」がアルバム用ミックスになっていたりなど、音づくりにこだわっているからというのもあるのでしょう。後述しますが、このアルバムは音が良いです。
アルバムとして非常によくまとまっていて、通して聴いた後の余韻が良い感じです。
NYで録音した2曲は際立って音が良いんですけど、それに劣らず全体的に非常に高いクオリティの音づくりがされています。花澤さんのアルバムは1stの頃から一貫してソニーの茅根裕司氏がマスタリングエンジニアを務めていて、常にクオリティが高かったんですが、今回は最高の出来栄えなのではないでしょうか。オーディオに詳しいわけではないので断言はできないですけど。
シングル曲が違和感なく収まっているのもマスタリングによるところが大きいのでしょうか。詳しくはわかりませんが、ぜひ良いヘッドホンでじっくり聴いてほしいと思えるくらい良い音です。
ニューヨークっぽいということでAORとかフュージョンを取り入れた、と聞いても正直ピンとこない人が多いんじゃないかと思います。AORってどんな音楽かを説明できる人って実はそんなに多くないのではないかと。結構マニアックなところを突いてきてると思います(そんなことないよ、常識だよとお思いの方もいるでしょうが)。
でも、そういうジャンルとか全く分からなくても「良いな」と思えるようなアルバムになっているのではないかと思うのです。それは曲自体がそう作られているというのもあるかもしれないんですけど、やはり花澤香菜が歌うということでポップスとして完成されるというか、そこに花澤さんの歌のすごさがあるのではないかと思っています。
3rdアルバムを出すまでの3年間で60曲以上のオリジナル楽曲を歌い、ライブも精力的にこなしてきたからこそその次元に達しているというか、こういう曲を楽しみながらポップスとして歌える筋力がついたのではないかなと思うのです。それこそ「25」あたりの頃の怒涛のスケジュールが千本ノックのように効いてるのかもしれないですね。
1stの頃は作家の作る曲を最大限に活かすために歌うという感じ、それこそ声優としてディレクションに応えるような感じで歌っていたように思うのですが、「Blue Avenue」ではコンセプトの発端が花澤さんの意見であることからも、ちゃんと歌手になってきてるのだなと感じます。
当然ですが、豪華なメンツに霞むこともなく、曲に負けているだとか歌わされてるだとかいう印象を全く受けません。むしろ北川さんも他の作家さんも花澤さんをプロデュースすることで新しい扉を開けているような感じさえします。インスピレーションを与える「ミューズ」なのかもしれませんね。
私が花澤さんのアルバムの中で際立ってこれを好きなのは、花澤さんと作家陣が一緒になって制作している感じを受けるからなのかもしれません。化学反応が起きているのをひしひしと感じます。
また、花澤さんは1stの頃から自作詞曲を歌っているのですが、今回も2曲作詞していて、ちょっと詞もこなれてきたというか、アーティストとしての一面が出てきたような感じがします。
「タップダンスの音が聴こえてきたら」では音楽に身を委ねることの喜びをシンプルに書いていて、歌を楽しめている感じが伝わってきます。
タップダンスの音が 聴こえてきたら
軽やかなそのリズムに 身をまかせて踊るの
今はいらない ふみならそう 夢中になるだけさ
一方、「プール」では暗い部分を歌っている感じで、こういうのがあるとなんというか、深みが増しますよね。
花澤さんは詞を書くと少し重たい感じになってしまうみたいで、それもまた個性というか、人気声優としてバリバリ活躍している彼女の影の部分が垣間見れるようで、イイですよね。
どうやって喋ってたかな
ねえ どうやって眠ってたかな
どうやって歩いてたかな
ねえ どうやって 笑ってたのかな
わからない 思い出せないの
もしかしたらここまで惚れ込んでいる理由はライブを見たからなのかもしれません。花澤香菜の歌の魅力の真骨頂はライブにあるのかもしれません。
武道館公演の映像を収録した「Live Avenue Kana Hanazawa in Budokan」というBDが発売されているのですが、アコースティックライブの映像も収録されていまして、他にも素晴らしい映像特典もありまして、とても素晴らしい商品です。
花澤さんの歌って生演奏にすごく合うんですよね。地上波で「こきゅうとす」を披露したこともあるんですけど、それとは全然違いますね。ライブの「こきゅうとす」すごく良いです。
武道館ライブではバックバンドの通称「ディスティネーションズ」にホーンも加わって、とても豪華なものになっています。
一番の見どころはジェームス・ブラウンの「Get Up (Sex Machine)」(ゲロッパ)に合わせて花澤さんが好きなパンの名前を叫ぶというパフォーマンス(メロンパン!メロメロ!)。冷静に考えるとすごくくだらないシャレなんですが、演奏がガチであることと、みんなすごく楽しげな様子が印象的で、とても幸せな空間が出来上がってるなあと感じました。
あと、花澤さんのパフォーマンスがいちいちかわいらしいんですよね。「Merry Go Round」の振り付けとか。
そして、アコースティックライブが素晴らしいんです。花澤さんの生歌ってこんなに良いものなのか、とため息が出ますよ。本当に、歌がヘタであるような扱いをされていたのが嘘みたいです。声量は確かにそんなにないのですが、歌の細かい表情付けがたまらなく上手いです。ピアノとギターだけの少ない音だと余計に際立ちますね。
誰にと言われれば万人に、と言いたくもなるんですけども。
最近、星野源やらceroやらで、ブラックミュージックとかシティポップとかそういう言葉がよく聞かれるようになったんですけど、このアルバムもそれと同じ文脈で語ることができるのではと思います。
「シティポップ」ってもはや言葉が独り歩きしだしてよく分からない感じなんですけど、街のことを歌うのがシティポップだとするなら「Blue Avenue」も十分当てはまりますよね。
また、北川勝利さんをはじめとした作家陣は、最近再評価の流れがある気がする「渋谷系」や、最近流行り気味の新しい「シティポップ」の世代の狭間にいる人たちなんですよね。どちらも独り歩きしてあやふやな状態にある言葉ですけど。
良質な音楽を作ってきながらも長らく日の目を見なかった人たちがこうやって素晴らしいものを作り上げてくれている、というのも感慨深いものはありますね。
そして、70~80年代のニューヨークイメージってことで、けっこうオッサン向けなのかもしれません。……年間ベストに入らなかったのは革新性がないと思われたからなのかも。私は花澤香菜さんが歌うだけで十分新しいと思うんですけど。
というわけで、以上、Blue Avenueについてでした。
花澤香菜「Blue Avenue」インタビュー - 音楽ナタリー Power Push
http://natalie.mu/music/news/111594
花澤香菜×北川勝利が明かす、“極上のポップソング”の作り方「人生と音楽がより密接になってきた」|Real Sound|リアルサウンド
http://realsound.jp/2015/04/post-3000.html
作詞 : 岩里祐穂 作曲・編曲 : 北川勝利 ホーンアレンジ : 村田陽一
Bass : Will Lee
Drums : Steve Jordan
Electric Guitar : David Spinozza
Piano, Organ : Rob Mounsey
Trumpet : Jeff Kievit
Trombone : Mike Davis
Saxophone : Andy Snitzer
Conga, Tambourine : 三沢またろう
Electric Guitar : 山之内俊夫(流線形)
Wind Chime, Chorus : 北川勝利(ROUND TABLE)
Chorus : acane_madder
作詞 : 岩里祐穂 作曲・編曲 : STUDIO APARTMENT
Guitar : 堀越雄輔
Vocal Direction : 北川勝利(ROUND TABLE)
Sound produced by STUDIO APARTMENT
作詞 : 岩里祐穂 作曲 : 北川勝利 編曲 : 北園みなみ、北川勝利
Bass : Will Lee
Drums : Steve Jordan
Electric Guitar : David Spinozza
Piano, Organ : Rob Mounsey
Trumpet : Jeff Kievit
Trombone : Mike Davis
Saxophone : Andy Snitzer
Conga, Tambourine : 三沢またろう
Wuritzer, Claviniet, Analog Synthesizer : 北園みなみ
appears courtesy of Polystar Co.,Ltd.)
Wind Chime, Shaker : 北川勝利(ROUND TABLE)
Chorus : acane_madder
作詞・作曲・編曲 : 宮川弾
Programming, Clarinet, Saxophone, Chorus : 宮川弾
Guitar : 後藤秀人
Chorus : acane_madder
作詞 : 岩里祐穂 作曲・編曲 : mito
Drums : 千住宗臣
Guitar : Saigenji Permalink | 記事への反応(0) | 15:20
が2つあるので紹介するぜ!
まずは、花澤香菜『Blue Avenue』!!
こいつはたまげた!「ヘッドホン推奨」だとか銘打つだけはある!確かに音が良い!
そもそも花澤香菜さんの声質的に、音圧を上げればいいというような音楽ではないのだけれども!
このアルバムはニューヨークをテーマにしたアルバムで、いくつかの曲はニューヨークで録音(しかもウィル・リーとかスティーブ・ジョーダンとか参加してる)されているんだけど、
先行シングルはやくしまるえつこ提供曲だったりハウスミュージックだったりと微妙に音楽性がニューヨークっぽくなかった!
でも、このアルバムではそういった先行シングル曲まできちんと馴染んでいてニューヨークの大人な空気感が出ている!
シングルの時の音源からだいぶ音質が変わっている!アルバム用に音を作りなおしているのだ!そのこだわりよう、いいですね!!!
というか単純にポップスとしてこのアルバムレベル高すぎで、個人的に2010年代のベストに入るくらいの出来なんで、一聴の価値アリなんですよ!
マスタリングエンジニア:茅根裕司氏(Sony Music Studios Tokyo)
次が、『TVアニメ『アイカツ! 』オリジナルサウンドトラック アイカツ! の音楽!! 01』!!
これは意外性という部分もあってものすごいびっくりしたサントラだ!
アイカツの音楽を出しているレーベルはランティスで、オーディオ厨にとっては悪名高いところだ!というか音圧競争の元締め的なところだ!
なので普段のアイカツの曲もかなり音圧が強めで、落ち着いた曲でも結構刺激が強い音になっている。子供にあまりよくないね。曲自体はすごくいいのに。
……なんて歯がゆい思いをしてきたんだけれども、なぜかこのサントラだけはマスタリングエンジニアが普段と違う!!
2枚目以降のサントラはいつもの人でいつもの音になっているので、続けて聴いてみると音の傾向の違いが丸わかりだ!!
そして、なぜかこのいつもと違う人のマスタリングの質が異様に高いのか、音の良さが段違いなのである!!
なんだか音の広がりがすごい!立体感というか、奥行きがちゃんと出ているので感動してしまった!!
いやマジで、アニメサントラの中でもかなり上位に入るんじゃなかろうか。
ちなみに、MONACAサウンドのBGMは耳に馴染むので最近TVでもよく使われているのを耳にするぞ!!
以上だ!!ARIAのサントラも質が高いらしいが、残念ながらまだ聴けてないので除外だ!
他にも音がいいのがあったら教えてくれ!
あんまハイレゾって言いたくないんだけども。
確かに物によってはCDの曲よりも解像感があり、左右が分離してて、
きらびやかで、低音が豊かで、これがハイレゾか~って感じに聴こえる。
だけどそれはマスタリングによる違いでそう聴こえるんであって、
ぶっちゃけ16bit/44.1kHzと24bit/48kHzとで違うからそう聴こえるのではないと(今の段階では)思っている。
何故ならば、24bit/48kHzをダウンサンプリング・ダウンコンバートしたものと元のを聴き比べても、全然分からないからだ!
外付けDAC(24bit/96kHzまで対応)にヘッドホンアンプをかまして使ってはいるが、
それらは自作したものなので、悪い意味で語れるレベルではないのかもしれない。
話は変わるが感想
CD版よりクリアな感じがする。その効果か、聴きやすい印象。ありがたい。
最初に買ったSnow halationは聴きやすいなっていう理由で気に入った。
輝夜の城で踊りたい、は低音はいいんだけどサビでなんかちょっと破綻してる感じがしたなぁ。
CD版は持ってないから比較はしてないけどこれはいいぞ(ただの宣伝)
Aliveはe-onkyoで、MOVEはHD tracksで買った。どちらも良いものだ。
確かにクリアになっているのかもしれない。処理の方法を考えてもきっとそうなんだろう。
驚くほどの変化があるか、っていうと、自分の環境では分からん。
・レコードの曲
Waltz For DebbyとかWaveとか。
品質を最低限保って欲しいということかな。
若いころに音楽という華やかな世界にチャレンジしてたせいで負け組感が拭えない。
「若いころにモテなかったから目立とうとして」というモチベーションで
「学生時代に周りの大人がうるさかったからしょうがなく」身につけた地味なスキルの方が
今の自分は若い頃に想像した「ダサいおっさん」でしかないにも関わらず、
しかしながら、自分は若い頃に目指していた何かという点では完全な負け組である。
学部生の頃に一緒にバンドをしていた友達は今ニコニコ動画という界隈においてカリスマ扱いされている。
院生の頃にスタジオミュージシャンあるいは楽曲提供者として関わったシンガーは
そして自分が関わったわけでもなく、また音楽面で敬意を払えるわけでもないが
油断すると目にしてしまうことがしばしばある。
おそらく自分の死ぬまでに稼ぐ収入は彼らより多いかもしれない。
集めた敬意も彼らに負けないかもしれない。
贔屓目なしに見てもそのへんのグラビアアイドルなんかよりも美しい。
これだけCDの売れない現在において、ミュージシャンという職業は
かつてと比べると圧倒的にしょっぱいものであることも理解している。
だけど、それでも、今音楽で成功していない自分、ということについても
ミュージシャンたちが観客を煽り、盛り上がるシーンを見るのがとても辛い。
自分はどれだけ演奏を練習しても、作曲に関わる理論を勉強しても、
そうした知識に今本業として活用している心理学やマーケティングの知識を応用しても、
絶対にそうはなれない人間だったのである、ということが目の当たりになるのだ。
たぶん自分に与えられた仕事は音楽ではなかったのだ、ということを理解しつつ、
音楽を仕事としている人をうっかり目にしてしまう度に泣きそうになる。
僕が抱えている問題はいったいなんなのか。誰か教えてください。
30歳にもなったのに何をしているんだろうという気持ちはあるけど日常生活ではほとんど忘れてます。
現在進行中の浮気相手は多くありませんが、10代の頃から浮気に抵抗はなく女の子と遊ぶのがすごく好きです。20代後半になってからモテないのが残念ですが。
女性と知り合うと「やるかやらないか」というのは常に考えます。直感的に「この人とはセックスするな」と思う人はたまにいて、そして当たります。こんなことばっかり考えているので、女友達は少ないです。飲んで手を出してしまい気まずくなることも多々ありますが、その点に関してはそれほど抵抗はありません。長く続いて友達以上恋人未満となる人もいます。ご飯に行ったり遊びに行くのはすごく楽しみにしています。
罪悪感はたまに感じますが、浮気をキレイさっぱりやめてしまうほど大きな感情にはなぜかなりません。
浮気と同様クセになってるのが風俗です。月に3〜4回は行きます。ホテヘル一択で店舗型は全く興味がありません。ほんとうにたまにですが、1日に2回行ったりもします。
買春と書いたとおりの店なので違法ではありますがこの地域では黙認なのでそれほど特殊なお店ではありません。しかし、この形態にしか興味がないというのも僕の心を何かを反映しているような気がしてならないです。初対面の女の子と1対1でセックスを楽しむホテヘルがクセになるというのはほんとにダークだと思います。
毎回違う女の子を呼びます。浮気の話で書くのを忘れましたが、風俗の子と店外で遊びに行ったりという浮気もあります。
ソープより安いとはいえこれだけホテヘルを利用すると月に十数万円のお金がかかります。行きたくても行けないというのが普通だとは思うのですが、仕事がそこそこうまくいっているのでお金が制約になりません。
好きで始めた仕事で若いうちからそれなりの給料をもらえていましたし、副業のおかげで貯蓄も少しありました。仕事ができそうな雰囲気とそれなりのコミュニケーションスキルをもっていたのか独立までしてしまいました。独立をきっかけに一般的にお金持ちと言われるだけの収入はとれるようになりました。
いまは数人の社員と一緒に仕事をしていますがどうしてもお金を稼ぐことに執着してしまいます。もちろん多くの給料を支払いたいとは思っていますが、それ以上に自分でももっともっと稼ぎたいという欲求があります。なんとか給料を抑えたまま売上を増やすか。このままいくと典型的なブラック企業経営者になるでしょう。いまはまだギリギリのところでとどまっています。
若くに結婚して子どもも生まれ仕事も楽しくそして生活も豊か。多忙のため家族の時間は少ないですが夫婦仲は悪くないですし、2人の子どもは可愛いです。友達とも休日に時間を合わせて飲みにいったり、たまに旅行に行くような付き合いはあります。楽しいです。
自分で言うのもおかしいですが、上っ面だけを見れば何不自由のない生活でちょっと立派な人ぐらいには見えるようです。不安や不満、後悔などは全くありません。むしろ楽しい人生です。(もちろん会社の将来など現実的な不安はありますが)
でもふとした瞬間にこう思うんです。「自分には何かが欠けている」と。
非社会的な行動を続けてしまう原因は子供の頃の出来事が影響していることが多いようなので少し自分でもおさらいしてみました。
家庭環境は良い方でした。都心から少し離れた郊外の街に一軒家を持つ少しだけ裕福な家庭です。父親は多忙で一緒に食事をとることは少なかったですが両親の仲は良く愛情は注いでくれたと思います。兄弟はいません。
いじめを受けたような経験もありません。小学生の頃にクラスの中心的な子とケンカをして殴られた後に嫌がらせの手紙を書いたことはありました。けっきょく出せませんでしたけどね。
中学生以降は少し素行の悪い子供でした。サボる、たばこ吸う、酒を飲む。どの学校にも一定数いる不良中学生です。小心者なので暴力的な面はありませんが、学校サボって遊び回る、夜中に抜け出し遊び回るという生活でした。学校と勉強は嫌いじゃなかったですが、コツコツと勉強することが嫌だったので高校から大学まではFラン?という感じです。
ただ、コンピュータをいじるのは好きでがっつりのめり込んでました。当時一番好きだった本はマスタリングTCP/IP応用編でした。
一方で二十歳前後の時期にはまったのがドラッグでした。いまでいう脱法ドラッグとマリ○○ナとかですね。一時期、有名大学学生の逮捕が相次いで社会問題になっていましたが、その少し前の時期だったのでそれほど厳しい目は向けられていませんでした。学内で焚いてヘラヘラしていてもだれもドラッグというものが身近にないので気付かなかったんでしょうね。
いまでは考えられませんが、かなり傾倒していたのでヨーロッパにまで吸いに行く始末でした。あのころもまた楽しい思い出です。この影響かどうかは知りませんが、旅行が好きで年に数回いく国内旅行が趣味です。
過去を振り返っても何か大きな問題があるようは気はしません。違法行為に対する意識が緩いということはありますが何か影響しているでしょうか。
ただ、一つ心の中でひっかかることがあります。それは他人との関わりの記憶がすっぽりと抜け落ちていることです。学生時代は常に友達はいましたし楽しく遊んでいました。今でも付き合いがあります。でもなぜか一緒に遊んだ場面の記憶が少なすぎるのです。これは家族についても同様です。集まって昔の話をすることはよくあると思いますが自分だけまったく記憶がないんです。どこに誰と行ってどんな会話をしたとか。思い出せるのは上に書いたとおり、ほとんど自分が一人で楽しかったこと。内向的な性格 ーー 関心が内に向くと言う意味での ーー ではあると思うのですがちょっと極端な気もします。
30歳になってこんなことを悩むのは恥ずかしい限りですが勇気を持って書きました。
なぜか他人からの評価と自分自身の評価にギャップがありすぎます。おそらくこの文章を周りの人に読ませたらビックリするでしょう。「え?そんな人に見えないんですけど!?」という驚きと引きつった顔が目に浮かびます。あなたの会社にいる30歳を思い浮かべて、その人がこの文章を書いたと想像してみてください。ありえますか?ありえませんか?でもそんな普通の世界に僕は入り込んでいるんです。
繰り返しになりますが、日常生活はまったくもって平穏におくることができています。良い部分と悪い部分でバランスが取れてるというんでしょうか。荒れたり、自堕落的な生活になることもありません。体調も良いです。人間関係も良いです。(本心はわかりませんけどね)
精神的に幼すぎるのでしょうか?それは普通どのように成長させるのでしょうか?正直なところ、人生経験という意味ではそれなりのものは蓄積してきました。
いったい僕はなんなのか。抱えている問題はなんなのか。誰か教えてください。
Vocaloidismに、インドネシアでボカロのコンピレーションアルバムを出そうとしているアーティストたちへのインタビュー記事が載っていた。
http://www.vocaloidism.com/2011/05/30/a-very-vocalo-id-interview/
Google Trendsなどを見ても分かるように、インドネシアを含む東南アジアは実は初音ミクやボカロへの関心が高い地域だ。
http://www.google.com/trends?q=vocaloid
http://www.google.com/trends?q=miku
海外でのボカロ人気というとどうしても米国が目立ってしまうが、アジアでも着実にその根を広げつつある様子が窺える。という訳でこのインタビューを勝手翻訳してみた。
ここ[Vocaloidism]でインドネシアのVocaloidシーンについて話すことは普通はないんだけど(正直、話していたら変だけど)どうやらすぐに事情は変わりそうだ。[インドネシアでは]想像力に満ちた音楽心の持ち主たちが集まり、コラボアルバムVOCALO.IDの発売を6月1日に公表した。
このアルバム作成に携わったうちの何人かに、彼らのこと、及び彼らの作品について話を聞いた。さまざまな技術的問題があったにもかかわらず(おかげでYahoo Messengerを使ったインタビューについて価値ある知識を学べたけど)、そこにはたくさんの興味ある発言があった。以下にそれを載せるとしよう。
Joe Mello[Vocaloidism主催者、以下JM]「きょうは(あるいは今夜かな)インタビューに応じてくれてありがとう。まず自己紹介と、それぞれが果たした役割について話してもらうところから始めようと思うんだけど」
Crash Test[以下CT]「僕はcrash testだ。今回はアルバムのパッケージとプレマスタリングの担当で、あと製作グループREDSHiFTの作曲家もやっている」
Saizen[以下Sai]「やあ、Saizenだよ。作詞家兼ボカロユーザーで、 VOCALO.IDにも参加している」
PK「俺はpowerkid。インドネシアのボカロコンピレーションアルバムVocalo.IDの宣伝担当だ。ボカロユーザーとしては初心者で、今回のイベントにも参加している」
M2K「うう、おはよ~う…M2Kだ…主催者の一人で、要するにリーダーをやっている」
M2K「いいや、私だけじゃない」
M2K「私は単にその立場に選ばれただけだよ(笑)…私たちはなにかするときにはいつも全員で集まって議論している」
JM「おっけー。ところでアルバム名のVocalo.ID(.idはインドネシアの国ドメイン名)はいくつかの候補の中から選ばれたそうだね。実に気の利いている名前だけど、誰が選んだんだい?」
M2K「ああ、アルバム名はcrash(redshift)とluzzyが選んだんだ。Luzzyが私たちの掲示板に、www.Vocalo.idを新しい掲示板の名称にしたらどうかって投稿したのさ…」
JM「なるほどね」
Sai「そ、crashとluzzy。この名前は本当にインドネシア発のVocaloidをよく表していると思うよ」
M2K「その通り、ドメイン名から来ている…でもみんな…強烈なインパクトがあると言っている。という訳でたまたまアルバム名はluzzyとcrashが共同で(違う時と違う場所で)つけたことになった。私たちはいろいろな名前を挙げたんだけど…選んだのは一つだった」
JM「アルバムの中身についてだけど、REDSHiFTはダンスとポップの組み合わせが好きみたいだね。そう思っていいのかい、それとそうしたスタイルがアルバムの特徴になると思っていいのかな」
M2K「そう…だね」
CT「そうとも」
CT「いくつかのポップ=ロックがコンピレーションの中にあるよ」
M2K「それは素晴らしい、redshift…実に待ち遠しい…」
Sai「曲名は?」
M2K「(笑)さあ、言ってみようか」
http://soundcloud.com/crashtestremixes/mom3_wip-mp3
M2K「それだ!」
M2K「REDSHiFTはカバー曲を選ぶのがうまい。MoMはmeijuniが作ったインドネシアのボカロヒット曲だ…。曲順にぴったりだと思うよ。で、最後に彼らは私にこのリミックスプロジェクトでコラボしようと持ちかけてきた。そしていっしょにやることになった」
JM「あと誰が参加しているんだい?」
M2K「REDSHiFT以外にもいろいろなアーティストがこのアルバム(とイベント)に参加している」
M2K「rito-sanとindrahebat、あとそれぞれ音楽のスタイルを持っている大勢もいるな」
M2K「そう! 彼はこの計画に欠かせない一人だ」
M2K「西洋製ボカロのランキング入りメンバーだ。PGはこのアルバムのジャケットにもいくつか描いている」
JM「よければもう少し個人的なことを聞かせてもらえないかな。音楽家として何に刺激を受けているのかい?」
M2K「まずREDSHiFT。それからcrash、saizen、PK…(笑)」
PK「個人的には音楽そのものに刺激を受けている。そしてボカロを使うことで音楽に貢献したいと思っている」
CT「(笑)う~ん、僕は中学のときから音楽制作とリミックスを始めていて、そしていつもヴォーカルが必要だなと思っていたんだ」
Sai「僕にとっては友人かな」
M2K「^0^」
M2K「おっけー。私にとって…音楽制作はそれまで決して楽しいもんじゃなかった――ミクを知るまでは。ミクは私のペースも、情熱も、音楽に対する方向性も変えた。思うに私はミクとの恋に落ちたんだと思う。(笑)愛の力ってやつだ」
JM「そりゃまた」
PK「(爆笑)」
M2K「何だ? おいおい」
PK「俺にとってはルカだな」
M2K「他のボカロが来るたびにdokidokiが止まらなくなっているんだけどな」
JM「さて、重要なところは大体聞いたと思うけど、終わる前にファンに向かって、インドネシア人でも世界中のファンでも構わないけど、何か言いたいことはあるかな?」
PK「う~ん…何を言うべきかマジに悩むな(笑)。言えるのは『楽しんで』だけか」
M2K「そうだな(笑)REDSHiFTファン全員に楽しんでもらいたい。私からは…このアルバムで皆が幸せになってほしい」
M2K「そう、そしてこのアルバムが世界中の皆にとって大きな一歩になってくれれば」
PK「そう祈ろう」
M2K「ボカロという枠組みの中でつながり、いつか協力できたら」
JM「君たちのアルバムと将来に幸運があらんことを。改めてインタビューに応じてくれてありがとう」
Sai「自分がインタビューされるなんて考えたこともなかった」
VOCALO.IDの今後についてはフェイスブックのアカウント参照
http://www.facebook.com/VOCALO.IDalbum
なお、コメント欄にはアーティスト自身も書き込みをしており、他にもいくつかサンプルソングのurlを載せている。興味のある方はどうぞ。
同人音楽やってると同人ゲーム作ってるサークルさんからの依頼が結構くるんですよね。
参考になればと。間違ってる記述あったらごめんね。
以下、依頼時の注意。
ビットレートについての指示も細かく書きましょう。
従って、最低限の知識として音声圧縮のフォーマットについて頭に入れる必要があります。
また、後述するマスタリングを行うならばWAVE以外のファイルを要求されても疑問に思ってしまいます。気をつけましょう。
また、真っ先にこの作業について伝えなくてはならないものです。
ここでは同人ゲームを作る上でのマスタリングについてかみ砕いて説明します。
CDを聞いていて「1曲目が小さくて聞こえない。でも2曲目は爆音」なんて経験はほとんどないと思います。
これはマスタリング作業が行われているからであって、この作業が無いと全てバラバラで聞きづらいCDになってしまいます。
通常は0db(音の大きさ)を超えないレベル、かつ均一の音量になるように調整します。
深い話をすればrms値が云々という話になるので、分からない場合はこの作業も外注で行った方が良いかと思います。
マスタリングについて軽く説明をしましたが、さらに詳しい話をします。
マスタリングとは簡単に言うと音量を揃えるものという話を長々としました。
ではどのように音量を揃えるのか。これについてサラっとだけ知りましょう。
まず音を揃えたいファイルにコンプレッサーというエフェクトをかけます。
これは非常に表現しづらい作業なんですが、「音圧」というものをここで出します。
ここで音量を0dbに揃える訳ですが・・・ 問題が起きる場合があります。
既にこのファイルにコンプレッサーがかかっていて、音量も0dbだったら。
必ずしもそうなるとは限りませんが、そのままマスタリングを続行すると、音が割れる・聞き心地が悪くなるなどといった作用が出てきてしまいます。
ではどうしたらいいのか。
ここでやっと結論です。
もらうファイルは、コンプレッサーをかけず、音量を0db以下にしたファイルをもらう。
音量は-3db以下だとマスタリングする人もやりやすいと思います。
ちょっと音楽的にいえば「マスターコンプをかけずに、ピークを-3db程度にして提出してください」といったとこでしょうか。かっこいいですね。
そう思われるのは勝手です。予算や人材的に厳しいものもあるかもしれません。
しかし、この作業を行えば聞き心地のよいものが完成する事は確かです。
マスタリングを行うならば、「マスターコンプかけないでね!」「ピークは低めで!」と伝える。
マスタリングを行わないのであれば、「個々でやってね!」くらい言っておくと優しいお兄さんになれる。
恐らくマスタリングしないよ!と言えば個々にマスタリングしてくれる方は多いと思います。
しかし、作成者によって音量がバラバラになると思われるので注意しましょう。
※ここで言う音量とは単純にスピーカーの音を下げた時の効果とは違うものです。
一番重要かもしれません。
音楽を作るという作業においては、その人の経験や技術が反映されます。
よって、注文する人がどのような曲を作っているのか細かく観察する必要があります。
つまりどういう事か。
普段は水彩画で風景を描いているイラストレーターに萌え絵の女の子を描いてくれと注文して上手く描いてくれるでしょうか。
もちろん人によっては上手く描いてくれるかもしれません。
しかし大半の場合は専門外の知識を必要とするため、上手くいかなかったり不自然に仕上がることでしょう。
極端な例を挙げると、ピアノのインストを作ってる人にシステマチックなテクノを作ってくれといってもはっきり言って無理です。
クラブミュージックばかり作ってる人に熱いロックを作ってくれといっても無理です。
これらは極端な例ですが、少なからずこういう事が起こりえます。
音楽を作る上では、機材投資にかける物がかなり必要な場合が多いです。
上記の例で挙げたものを掘り下げてみましょう。
クラブミュージックをメインに作っている人がメロウなサウンドを出せるギターを持っているでしょうか。それを接続できる機器を持っているでしょうか。アンプをシミュレートする機材はあるでしょうか。それ以前にギターは弾けるのでしょうか。
そして、ロックを作る事が出来る知識を持っているでしょうか。
大半の人はNOです。
受けた人は「無理だよ」と言わざるを得ません。
このような摩擦が起こってしまっては、どちらも幸せでないのは明白です。
しかし、必ず弱点があることを頭に入れ、その人が作る曲をよく聴いた上で判断する事が大事です。
それを踏まえ楽曲を注文しなければなりません。