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2024-04-22

[]顔なくなった

2010年代から「泣きすぎて顔なくなった」「ニヤけすぎて顔なくなった」といった用例が見られる。

表情の筋肉限界を迎えた、といったような意味だと思われる(腹筋崩壊だとかに類似?)。

その後、音ゲー界隈で「感情を失う」「真顔になる」といった意味で「〜〜で顔ない」という表現が広まった。

この二つの関係不明

意味や由来が曖昧なまま広まったので、人によって微妙用法が異なっている可能性がある。

2024-04-16

anond:20240415030052

黒兎亭やまじ快最新話を知ってるってことは元増田には言うまでもない話かもしれないけど


新一もおっちゃんも快斗も自分家事をするって発想がまったくなくて

高校生女の子家事やらせて平然としている男たちだったけどそれは連載開始時の価値観がそうだったからで

初登場が2010年代安室透は最初から料理ができる男として描かれているし、

沖矢は生煮えじゃない煮込み料理を作れるようになったし、

佐藤刑事仕事一筋すぎて家事ができないか高木刑事がやっているらしいし(これはインタビューに書かれてたことで作中で描写はないけど)

増田も知っての通り青子の母親は存命で早朝に快斗の分も含め家事をして出勤するから青子一人に負担が集中しているわけではないことが発覚して

最初に「料理をしないし酒もタバコもやるスケベおじさん」として描いたおっちゃんが時代に合わせてホイホイとキャラ変することはないけど

それでも女の子家事押し付ける構図から脱却しようとしてるのは伝わるからそれで十分だなと思う

時代の変化や読者の要望に合わせて取り入れるものとこれは絶対に譲れないから誰に何と言われても変えないっていう部分どちらも持ってるのが強いんだろうな

2024-04-09

推し活は自分キラキラを丸呑みした化け物

シロクマ先生コラムを読んで共感したことと、違和感を感じたこと。結論からいうとタイトルの通りで、自分キラキラ推し活に食われた概念だと思う。今や推し活を稼働させる内蔵のひとつ

もとのコラムはこれ。

https://blog.tinect.jp/?p=85980

承認欲求の昔話

このトピックは、さすがに"何者かになりたい"をずっと追っている先生だけあって腑に落ちる。

自分キラキラ演出すると、それに対して大量の承認が得られて、心理的に満たされる。このキラキラを身に纏うため、2010年代では皆が色んな方法を片っ端から実行した。

この実行フェーズが"自分キラキラ"ブームピークだったのだと思う。それは華やかなナイトプールかもしれないし、神秘的な絶景写真かもしれない。プロも顔負けなスーパープレイもあれば、美麗なイラスト制作も人気は高い。コラム内ではインスタグラムにだけ焦点が当たっているが、実際はYouTubeTwitterも同様で、ツルハシは飛ぶように売れていた。

推し活が台頭するまで

いろんな方向にキラキラする人が生まれて、「みんな自分の好きな事してイイね!!」みたいな理想郷(あるいはインプレッションドル箱)をSNS各社は維持したかっただろうけど、実際はそんな貴族は一握りなので虚構と金欠に疲弊した人から脱落していき、祭りは終わった。自分キラキラ疲れた社会自分の好きなものを輝かせる、オタク感性を受け入れ始めている。……ここまでが先生見解だと思っている。普通に違ってたらごめんなさい。

ここで冒頭の話に戻る。

個人的感覚では、推し活が台頭する理由については頷けるも、「自分が好きなものを輝かせる」オタク感性とやらはそこまで浸透していないのでは?という違和感がある。確かにコミュニティの一部としては存在するが、それよりも自分キラキラさせるための手段として推し活は利用されているのではないか

元祖自分キラキラブームに無くて推し活にあるもの、それは"絶対的推し"による恩恵じゃないかと思う。それは"推しの為なら"で無限に湧くバイタリティと、推し世界から引っ張ってくる無数のオーディエンス。そして、バイタリティのあるオーディエンス構成されるコミュニティ

まず、"絶対的推し"を応援する活動は、そのすべてがコミュニティから称賛される。ハッキリ言うと承認を得るまでのパフォーマンスが良い。自分が1からフォロワーをこつこつ増やす必要も無ければ、派手な生活演出する必要もない。お役立ち情報を発信しなくてもいい。ただ推し応援することが称賛され、自分の内心から他者から承認され、心が満たされる。

さらもっと承認されたかったら、グッズを揃えて祭壇を作ってもいいし、二次創作に励んでもいい。それが推しを盛り上げることにも直結する。推しライブ情報をまとめると沢山のファンにも感謝される。外部の人に布教して、もっと推し存在が広まったら万々歳。世界有名人にはなれなくても、界隈の有名人になるのは容易い。これらのどこかで、自分キラキラはいくらでも見出すことができる。推しへの貢献は自分の名上げとなり、それなりのキラキラになる。

少し話が逸れるが、宇佐見りんの推し、燃ゆで描かれている主人公推し活はそのあたりの解像度がかなり高い。本人は「各自がそれなりの思惑で推し推しているし、そこに優劣はない」みたいなスタンスをしているが、ときおり自分キラキラが顔を出す。推しの成りすまし投稿を見破ったファンとして界隈では一目置かれているらしい(自称)とか、解釈ブログ更新するとコメントをくれるオーディエンスが居るけど、ちょっと返信ダルいな……wみたいな顔する。端からみたら「いや、しょーもな」と言いたくなるような小ささかもしれないけど、彼女の心はそれで満たされている。(ちなみに、作中の推し暴力沙汰や騒動希求力を失っていく。コミュニティも萎んでいく。)

全てをまとめると、推し活とは"絶対的推し"が寡占できるオーディエンス可処分◯◯(時間|精神|所得)をコミュニティ内で山分けし、承認を行き渡らせるエコシステム総称である

から推し絶対的である限り、衰退することはない。推しを推すという大義名分承認欲求を綺麗に隠しつつも、ちゃっかりコミュニティ内で承認を得られる仕組み、これが推し活の発明ではないかと思う。この原理のもと、自分承認欲は必ず満たされるはずである。そして、オタク的な利他愛の感情はそこには無い……というのが自身感触である

━━━

……そう考えると、「自分の好きなものを輝かせたい」というオタクらしい感性とは、一体何なのか。正直なところ、これは綺麗事に留まり、少数派の域を出ないのではないかと思う。n=1。

先生が思ってる以上に、みんな自分のことが可愛いし、実は自分を見てほしいと腹の底では思っているはずですよ。)

あとは、推し活が広まると、推される側の席もある程度増えるというのは想像が容易い。自分キラキラ系の一部は過酷競争を超えた後にこの席に座ったのではないかと思われる。自分キラキラブームの勝者と敗者は、推し活でタッグを組んでいるのかもしれない。この話はもっと詳しい人が居そうだから誰か書いてください。

2024-04-03

ダンス規制って2013年ぐらい?

2010年代に、風営法改正に対する反対運動(いわゆるダンス規制)があったのは覚えている。その運動を牽引したのは、表現の自由を守る戦士たちだったのではないかと、ふと気づいた。その人たちと、ダンス規制に反対していた人たちが被っていることに気づいた。ハッとした。はっきりとした証拠はない。ただ、なんとなくつながってしまった。すると、あの運動に対する自分評価が一気に下がってしまった。

そういえば、ダンス規制が成立してから、反対していた人たちがどこかへ消えてしまった気がする。修正しようとする動きも見当たらない。これは、ダンス規制がやっぱり何かメリットがあったのかなって考えてしまう。

2024-03-29

今日からわかる!現代サッカー用語の基礎知識増田編〜

サッカーっておもしろそう!でも耳慣れない流行言葉がいっぱいあってめんどくさそう……そう考える増田、いますよね?

オフサイドを覚えるのがせいいっぱいの容量しかないフラットスリーな増田脳みそじゃ、トータルフットボールマジックマジャールもマジわけわかんない!

そんなあなた解説しましょう、現代サッカー用語の基礎知識

これで今日からみんなでパルムドール


リトリート

・一度放出した選手を再度獲得すること。多くは移籍に失敗した選手を温情で再獲得することを指す。「もう一度(re)面倒をみる(treat)」の意味東アジアサッカー界でよく見られる慣行で、一種儀式的な側面がある。主に微妙ポジションの中堅からベテランに対して行われ、リトリートされた選手の多くは再獲得から1,2年以内に引退する。

2010年代FIFAから不正競争などにあたると指摘されたためにどこの国でもおおっぴらにはやられなくなり、日本でもほとんど見なくなった。


トランジション

・トラン・ジ・ション。北ベトナム伝説ストライカー父親イタリア系。そのボール捌きと決定力で「不屈の虎」と呼ばれた70年代北ベトナム代表東アジア最強に押し上げ、1976年アジア杯代表チームを初優勝に導いた。特にその大会日本戦では一人で7得点と大爆発し、当時少なかったサッカーファンを絶望の谷間へと叩き込んだ。当時日本代表エース存在だった釜本邦茂試合終了のホイッスルとともに芝生に崩れ落ち、「こんなんじゃ百年経ってもワールドカップなんて出れない!」と慟哭し、うずくまったまま三十分動かなかった。その映像は今でもサッカー特番でよく流される名場面のひとつ

トランに話を戻すと、現役を退いたあとは後進の指導にあたり、2000年代から政界へも進出した。2018年没。


【5レーン】

・非サッカーファンにはあまり知られていないが、実はサッカーフィールドサイドラインの内側には溝が掘られている。これがレーン。レーンはなるべくスローインなどでゲームを中断し、熱気を盛り下げないための処置なのだが、溝に足を引っ掛けて怪我する選手も多く、反対派も多い。それはともかく、5レーンとは左右の両サイド(4レーン)に加えて中央に引かれたセンターラインにもレーンを設けること。これにより、ホーム側が有利になるとされているが、実は統計的には実証されていない。2005年フランスシャンゼリゼFCホームであるバスチーユ記念スタジアムで初めて導入され、以後世界的にスタンダードな形になった。


ダイアゴナル】

カメルーン代表ソロトーマス・ダイアーゴのアナルのこと。2014年ワールドカップグループ予選における対クロアチア戦で起きた出来事に由来する。当時、日本でも大きく報道されたので、非サッカーファンでもご記憶のかたも多いのではないだろうか。ダイアーゴは2021年にJ4の福山ヴィオーレでもプレーした、日本にも馴染みの深い選手


インテンシティ】 

イングランドの有名なサッカークラブ所在している街。もとは殷藤街(yinteng guai)というイングランド最古の中国人街(現在は残っていない)から発祥したクラブで、ホームタウンをロンドン南部に移した今もその名称を留めている。そんな縁からか、中国人初のイングランドプロサッカー選手の葉明傑が80年代に数年在籍した。近年に至るまでながらく4部リーグ〜5部リーグあたりをうろうろしていたが、2011年華僑シンガポール富豪がチームを買収してから強化に乗り出し、2019年にはチャンピオンシップ(2部)に昇格。戦力的にはリーグ下位と見られたにもかかわらず、当時無名であった若手監督アントニオ・ボーゲル(現スロヴァキア代表監督)の卓抜した采配と戦術により、昇格初年度からプレーオフ圏内進出中国古武術をヒントに取り入れたダイナミックなサッカーは「インテンシティフットボール」と呼ばれ、2部〜3部リーグあいだで大流行し、現在ではプレミアリーグのチームにも部分的意識されている。

しかしチームとしてのインテンシティ2021年オーナーによるファイナンス関係不正が発覚し、3部への降格処分を受け、現在は4部まで低迷している。


【偽9番】 

フィールド上に出現するもう一人の背番号9番。本物の9番とよく似ているが「〜でゲス」という語尾で喋る


【偽SB

フィールド上に出現する偽物の野球選手福岡ソフトバンクホークスユニフォームを着ている。本物の野球選手っぽく振る舞うが「〜でヤンス」という語尾で喋る。メガネ守備力が高いがチャンス×。

2024-03-28

電子書籍サイトって閉鎖しそうで意外と長持ちしてる

まあ、把握できてない小さいところは閉鎖してるかもしれないけど、2010年代前半くらいに乱立しまくった電子書籍サイトって案外生き残ってるよな。

シャープソニーの電機メーカー系の電子書籍ストアもまだあるし、Kinoppyだとか書店系もまだある。

電子書籍の話になると、Kindleが一番長持ちしそうとはいうけど、他の電子書籍サイト10年以上続いてるところも多いんだから、そろそろ信用してもいいんじゃないの。

2024-03-24

アメリカの諜報能力は異常

最近アメリカの諜報能力マジで異常なレベルになっている。

最近というのも、例えば1960年代アメリカの諜報能力特に突出したわけではなく、ロシアと同レベルか少し下ぐらいだった。

当時のソ連アメリカ諜報員をかなりの数捕まえていたし(冤罪も多かったが、本物も多かった)、その逆も然りだった。

しか2010年代からアメリカの諜報能力は異常なほど高まっていった。

きっかけはやはり9.11で、あれ以降諜報機関……特にCIA能力が異常に突出していった。

スノーデンの告発においては同盟国ですら盗聴していたことがリークされたが、しか特に何の反発もなし、お咎めなしのような形になった。

思い返せば、もはやどの国ですらアメリカ諜報活動を阻止することなどできないという諦めのようなものを感じさせる出来事だった。米国民ですら監視されているのに、許容するような世論になり、「定着」した。

この定着というのがなかなか末恐ろしいところ。というのもある期間、アメリカミームについて膨大な研究を積み重ねていたんだよね。

例えばCIA米国民に対する諜報なんかは、もはや誰も真剣に考えない。何ならジョークになる。ジョークになるとどんな不謹慎ですら許される(風潮がある)。これが意図的ものなのかすら分からない。

2020年代においては、もはやアメリカがどのような手段諜報活動を行っているのか想像すらもできない。

まり陰謀論の域になるのだが、もはやアメリカがどのように関与してどのように諜報しているのか何の手がかりもない点においては、あまりに上手く溶け込んでいる。

アメリカ諜報活動に基づいて行動しているのだと仮定してみると、もはや個人スマートフォンは筒抜けだと考えてもぬるい域に達している気がする。

これはちょっと信じられない話で、どの諜報機関もそこまでのレベルに達したことはない。

社内統計とかを扱ったことのある人間ならわかると思うが、少ない人数の限られた情報でも膨大な量になり、そしてそれを使えるように処理するのは困難を極める。

だがアメリカは全世界情報でそれをやってのけてしまったと考えるしかない。

あらゆる情報を集め、そして即座に抽出、解析する技術にどれだけの投資をしてきたのかを考えると、今日IT企業ほとんどアメリカ企業なのも納得がいく話ではある。

2024-03-22

anond:20240321150628

昔のBEVに対しての識者の見解は、車がコモディティ化するって話だった気がする。

90年代は、たしかこんなこと言ってた気がする。

エンジンと違って、モーターは電圧かければ速く回るって言う簡単な仕組みだから、もう電圧コントロールだけ。ギヤチェンジクラッチも要らない。

パーツはモーターとバッテリーとシャーシにボディだけ。

PC/AT互換機Windows覇権を握ったらパソコンメーカーが乱立したように、家電メーカーまで車を作れるようになる。

燃費でもBEVが圧勝する。

発電所は車みたいに加減速を繰り返さないから、同じ速度で燃やし続ければいいだけ。同じ石油からエネルギーを取り出すにしても、車の内燃機関にはよく精製された油しか使えない。送電ロスを考慮しても、圧勝する。

車の形も、車の動きも自由になる。

ガソリンタンクと違ってバッテリーはいろんな形にできる。モーターはエンジンより小型だし、電力を伝える配線さえできればいい。

それぞれのホイールの中にモーター入れちゃえば、それぞれタイヤが別々の動きが可能。その場で旋回だって簡単

自動運転との相性もいい。内燃機関自動運転なんて夢のまた夢だけど、シンプルなBEVなら実現の可能性がある。

んで、2010年代にそれまでアーリーアダプター向けの高級車しかさなかったテスラが、庶民も手が届く小型車を出して、いよいよBEVの時代か?

って雰囲気だった。

航続距離に多少の不便はあるにせよ、充電ステーションが各地に整備されればほとんど無視できるようになる。

ということをいろんな人が言ってたと思う。

anond:20240321185747

ハードウェアソフトウェアの合わせ技だよ

HPC用途のためにCUDAを早い段階で整備していて、

PyTorchやTensorFlowからの利用で2010年代中盤からCNN需要一人勝ち

ニューラルネットワーク学習GPUは切っても切り離せない関係になった

その時点で勝負あり

才能の民主化完全に理解した

 「生成AIによる民主化」を叫ぶパブコメが公開されて話題を呼び、「それは民主化ではなく共産化」という理解が急速に形成されている。この「民主化」という概念は何も9段の人物が考え出したものではなく、海外の生成AI議論特にイラスト関連の議論では頻出の概念であり何らかの生成AI推進過激派共通認識だが、一方で「共産化」は少なくとも増田寡聞にして知らぬ。では、この「才能」の「民主化」とは何なのか? 恐らく国内理解されている形では「極一部の『絵師』と呼ばれる特権階級が、生まれながらに持っている、『絵』を生成する技術」を「広く一般が使えるようにする」こと、だろう。

 Financialization(金融化)という概念がある1980年代から汎ゆるもの金銭価値に換算する動きが加速し、万物通貨によって交換できるようになる一方で、金融分野に加速度的に富が集中するようになってしまったとか、そんなような話だ。まあ安っぽいネオリベラリズム批判一種と思って構わないが、このあらゆるもの金銭価値と拡大の速度、加速度で考えるというプロ倫の延長線上にある思想米国では広く一般に浸透している。

 だから二次元業界も当然この金融化の対象として、森羅万象を四半期指標の伸びとして変換すべしという思想の中で解釈される。このものは素晴らしい、だから儲けを加速しなければならない、という自然な発想がある。二次元イラスト業界金銭的な側面で発展させようという試みは、2010年代を通じて諸外国で繰り返されてきた。無断転載で客を集めた後、批判を浴びて版権元と交渉しようとした漫画村事件もその一部だし、同人誌代理購入や転売が行われたり、無断翻訳グループや各種の転載サイトの有料サブスク販売されたりとか、仮想通貨イラスト作家を巻き込む動きも見られたし、画像ファイルを集めて転売するとか、無料3Dデータを改造して勝手に売るとか、あるいは無料転載して名を上げるとか、色々な試みがあった。個々の作家に対してあなた作品もっとビッグな儲けに繋がる、価格を上げるべきだ、販売数を増やすべきだ、出版が難しければ顔だって繋ぐ、といったオファーが野放図に撃たれることもあった。

 そのいずれにも日本漫画業界イラスト作家コミュニティは乗らなかった。日本は強固な「非営利業界」を維持してきた。

 日本人は日本二次元業界が作り出すソフトパワーをまったく過小評価している。増田はある時、海外イラストレーターが何だかソフト互換問題で揉めている所を見たことがある。PSDはPhotoshopから出力されるとは限らない、俺はKritaを使っているし現場によってはCSPを使っているとか、どうだかだった。お前らはCSPが何のことか分かるか? Clip Studio Paintだ。増田にとってこれはちょっとした衝撃だった。まったくのサプライズド・ピカチュウだ。分かるか? 国産商用ソフトウェアがイラスト制作ソフト世界御三家一角を固めていて、Adobe三位なんだぞ。「日本にはジョブズが生まれない」?「日本製のソフト通用しない」? いや、増田自身普段はこれを言う方なのだが、それでもだ。かつてはbukkakeが世界一有名な日本語だとか、不名誉で恥ずかしいとか言われたものだが、今では所によってはblack company、mesugaki、menhera moveですら通じる(最後はどこかの初号機の貢献だ)。

 そして、この継続的世界投射される存在感、その非営利思想(と、その裏でちゃんと行われているアニメガチャゲー課金としての回収)は、思想的に原理主義的な低位のレイヤーにおいて、世界的に反発と軋轢を生み続けているのだ。

 もう一つ説明すべきことがある。共産化とは何なのか? 帝政ロシア末期のそれにしろ中国のそれにしろ共産主義革命とは、力を持たない民衆が団結し、腐りきった既存体制を打破し、特権階級が貪る既得権益破壊し、人民還元する、という建前で行われる営為だ。実際にはこの「特権階級」は中流層以下を指し、既得権益とは単に日常生活を指す、ということはまともな人間なら皆知っているだろう。高級な壺を割り水道破壊公共施設を打ち壊し電線を鋳潰し、全てを焼き払ってゴミにするのが共産化共産主義革命である社会破壊して所有の概念を、いや「社会」と「モノ」という概念の終了を目指すのが共産主義である

 この「才能の民主化」と「それは共産化である」という批判はこれらを踏まえて解釈されなければならない。

 「民主化」による恩恵を得るのはお前らではない。「お前ら」というのはブクマカ増田のような言葉を持つ人間だけに限ったものではない。日本人ではない。ここまで書いてきたように、いま、諸外国には、日本(または中韓台を含む極東アジア)人は二次元イラスト業界特権的地位を得、極端なダンピングと異常な反成長主義を敷いている、という怒りがある。その怒りの文脈において、日本人は全て二次元の絵を生成し享受できる特権階級であり、才能の共産主義革命において虐殺される対象である。⑨段のパブコメを書いた「生まれつき手が震えて線が引けない」者など同情に値するわけがない。絵の金融化、イラスト市場資本主義的成長を阻害してきた旧来体制を賛美する、唾棄すべき特権階級であるポル・ポト政権の新国家建設の呼びかけに喜び勇んでカンボジアへ舞い戻り人民裁判に掛けられ次々と虐殺された出稼ぎ労働者たちそのものの姿だ。

 そしてその方法として、生成AI推進派たちは、Danbooruに(善意で)集積されたイラスト圧縮汎化させ任意に混ぜ合わせ薄めて取り出せるようにする。そのデータを配布し有象無象が使えるようにする。LoRAにより「絵柄」の神秘性を破壊再現できるようにする。それらすべてはコンピュータの利用を強制して非属人的に実行されることで金銭価値還元される。

 だからあれは共産化なのだ。だから「生成AI規制するならば二次創作規制しろなのだ。つまるところ「生成AIによる才能の民主化」の指すものは、金銭価値への還元を断固として受け入れない二次元イラスト市場破壊のものなのだ文化庁の連中が考えているような「『民主化』による、日本国内の広く一般の者への価値還元」は発生しない。民主化AI生産性を飛躍的に向上させたクリエイター活躍などない。ソ連にまともな戦闘機がなかったようなものだ。仮にこれが「還元」だとするならば、起こるのはちょうど紙を高濃度過酸化水素水で炎とガスに分解するような「還元」だ。「パブコメの知能が低すぎて困る」とかボヤいている場合ではない。それほどの、あえていえば低知能のもの、が反対一色に染まってパブリックコメントを送ってきているとはどういうことか? 実害を被っているのに他ならないではないか

 この話のオチは、恐らく「生成AIによる才能の民主化」が実際にこのまま進んだとて、著作権法AIウォッシング無罪規定したとて、それは絵の価値が下がるという一過性日本の純損失であって、別に日本的なイラスト創作文化への参入が海外享受者たちに認められるわけではないだろうことだ。Twitter上でも指摘されていたが、AIに点滅するカレットを与えられないから絵が造れないなどという者はいないのだ。完璧な絵をプロンプトで定義できると言うならばしてみるがいい。いや、Twitter上でもなんでもいい、人は文字が読めるのだから完璧な絵の定義を書けばそれは作品なのだ。件の人物が長々とコメントを書き、そしてバズりを作り出したように。

飽きた。ここで投げる事にする。ナガノのくまを讃えよ。

2024-03-19

anond:20240319215446

昔てか2010年代まで

もうちょっと味方してくれるブクマカもいたんだけどな

退潮して十分の一くらいになってしまった¥

2024-03-16

anond:20240316020948

Wikipediaにはブランディングされライト化、大衆化陳腐化してきた経緯もちゃんと書いてあるじゃん

世間からの「個性的でなければいけない」という外圧により、「無理して個性を作らなければいけない」と焦る若者が増えているとして、その理由を「カルチャーシーンからメジャー”が消えてしまたから」だと分析し[26]、「属するだけで安心できていたメジャーが消えてしまった今、彼らが探しているのは、要は“拠りどころ”なんだと思います自分が属しているだけで、楽しいと思える場所。それが、オタクという属性です。(中略)推し活動をしているオタクはすごく輝いているから、自分もああなりたいと切望する。もしそうなれて、オタクという属性を手に入れられれば、結果的自分は“個性的”にもなれる、と捉えている。だから正確に言えば、“オタクになりたい”んじゃなくて、“拠りどころになりうる、好きなものが欲しい”だし、それは“個性的自分でありたい”だし、一番正直に言うなら“

原田曜平は、非常に多くの若者たちが、自分のことを「オタク」と自称するようになっていることを挙げ、本来であれば、サブカルチャー好きを指す言葉であるオタク」というワードが、メジャーカルチャーにまで使われるようになってきていることに驚いたと述べている。また、話題になった作品だけをチェックしており、オタク知識は総じてそう深くない「エセオタク」が増えており、濃度の高いオタクガチオタ)からは「にわかオタク」と揶揄されることもある[28]。

また、日本政府観光資源の一環として、国策で「クールジャパン戦略を行うようになったのも2010年代からであり、迫害から一転し、おたく文化政府お墨付きの“体制側”の文化になったとも言える。

2024-03-14

anond:20240314141348

2023 あたりから、不自然オタク断捨離記事が増えてるんだぜ

2010年代後半から断捨離は言われてるが

そういう記事は大抵、30代とかの設定なんだよね

2024-03-11

anond:20240310215846

大衆的な受容側だと以下のような流れじゃないかな。

ドラクエのヒット(1980年代後半~1990年代)で下地ができる。現50代~40代

エニックス漫画誌ガンガンの登場。ジャンプだとダイの大冒険

2000年代前半、海外ファンタジー大作映画(ロードオブザリングハリーポッター)のヒット。現30代。

ファンタジー解説本やらが出回る。同時期に鋼の錬金術師連載。

2000年代後半、ソシャゲファンタジーから名前を取ったものが多用される。

2010年~、web小説小説家になろう でドラクエ的な勇者世界観踏襲したもの流行り出す。(まおゆう等)

2010年代後半~、小説家になろうを原産アニメ化多数。

2020年少年誌(フリーレン)に登場。

TRPGロードスからラノベの流れはよく分からんので他の識者に任せる。

それと数日話題になってるから付け加えるけど、ドラクエヒットの功労者の一人は鳥山明ではなかろうか。

2024-03-08

anond:20240308130816

2010年代リバイバルブームがあったから、若いならいくらでもきっかけはあるんじゃない。

GT」終了(1997年から「改」開始(2009年)までの空白期間10代だった人たちが厳しそう。

2024-03-06

AI絵師たちってさ

なんでインターネットに絵なんか上げちゃったの?

前々からインターネットにモノ上げたら勝手収集されて学習データにされるのは分かりきってたじゃん。

Pixivに上げたら勝手Googleクローラー収集されて検索エンジンに載ってたじゃん。こういうのがAI学習に使われることくらい皆分かってたでしょ。

画像生成AIだって2010年代からずっと話があったんだから、本当に学習データにされたくなかったらその時に辞めることだってできたよね?

それを「いいね」が貰えるという承認欲求で見ないふりをしてきたからでは?

2024-03-04

埼玉県川口市クルド人のせいで大変な事になってる

みたいな事をネトウヨ最近言ってるから

川口市が発表してる犯罪データ確認してみた

https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01040/020/18/5604.html

https://www.city.kawaguchi.lg.jp/material/files/group/15/h16-r4.pdf

もしネトウヨが言うようにクルド人のせいで川口市が大変な事になっているのなら

その影響は犯罪データに表れている筈だから

ネトウヨが言ってる「クルド人」ってのはトルコから弾圧や抑圧を逃れて親戚や知人を頼って来日した人たちで、1990年代から少しずつその数は増え、2010年代に急増して現在状態に至っているらしいので

その辺りのデータ確認してみたが、そもそも川口市犯罪件数平成16年2004年)の16314件を100として年々減少傾向にあり

トルコ人が急増した平成22年2010年代)以降も一貫してその件数を減らしている

令和4年は少し件数が増加しているがそれでも全体の件数は4000件以下と平成16年の4分の1程度に過ぎない

というわけで川口市データからクルド人のせいで川口市犯罪が増加して大変なことになっているとは到底思えない

現状の犯罪件数でそこまで大きな影響が出ているのなら数十年前の犯罪件数が格段に多かった頃にはそれこそ川口市転覆させかねない事態が毎年起きていたことになるから

そもそもネトウヨの言うクルド人云々の話は一体どこから来たのか?

ネットで調べてみると明確なソース付きのもの殆ど無い

あるのは人伝に聞いた話であったり独自取材という裏付けの怪しい記事殆ど

ネトウヨが騒いでいた「クルド人集団悪口」を言われた、「病院へいけ(日本人死ね?)」と言われたという件も

クルド人に向けてヘイトを含んだ主張をする団体が起こしたデモで「国へ帰れ」「日本から出ていけ」と悪口を言われたクルド人が同じく悪口で返したというもの

他人罵倒して喧嘩を売った奴が喧嘩を買われ罵倒されたという実に当たり前でくだらない話だった

外国人へのヘイト活動生業とし、それに人生を費やしている人種差別主義者がこの国に少なくない数いるのは知っているが

そろそろこうした連中にも然るべき対処をしておかないと、ネット上のこいつらが流すデマ扇動されたりそれを信じた連中がまた良からぬことをやらかすに違いない

実際この国ではデマ外国人虐殺した過去がある

それを繰り返すような事があったらそれこそ日本貶める行為

2024-02-25

今の時代って暮らしやすい??

2020年代

2010年代

2000年代

1990年代

 

全部生きてきたおっさんおばさんなら答えられるだろ?

 

俺は正直生きやす

仕事がうまくいってるせいもあると思うけど、一番楽

2024-02-23

anond:20240223215310

これ、2010年代後半からの超売り手市場でも言われてるよな

少子高齢化で全体のパイが縮小して、今まで採用できてたのとひと段階下の能力人材で穴埋めしいるかヤバいって。

2024-02-21

anond:20240221152349

永遠に発展し続ける国なんか無いでしょ。

特に中国なんて超少子高齢化社会になるのは目に見えてたし

仮に失政が無くても数十年後にはかなり苦しくなるのは予想されてた。

ただ、2010年代の時点だと「中国経済崩壊!」はオオカミ少年だったよね。

2024-02-20

そろそろ「少子化スマホのせい」って誰か言わないのか?

研究者は薄々気づいてるだろ?

 

2000年代は横ばいだったのに、2010年代から軒並み下げ傾向なんだよ

一番ヤバいのは中国韓国だけど

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo07/dl/sankou.pdf

 

日本は耐えてたけど2016年あたりから下げ始めたね

2024-02-18

anond:20240218115032

「輸出のため」じゃないんだよ。

日本円』もある意味では商品と同じで、円を大量に発行したら円の供給が増えて円の価値は下がり、円安になる。

逆に『増税して円を市場から回収する』『ゼロ金利を解除して市場への円の供給を減らす』などすると円の価値は上がり、円高になる。

日本の名目GDPは、バブル崩壊後も緩やかに増加した後に1998年アジア通貨危機消費税の5%への増税で減少し、リーマン・ショックまで横ばいを続けリーマン・ショックで減少した後、民主党政権ではさほど増えず安倍政権になって以降増加している。

それに対し、日本の実質GDPは、バブル崩壊1994年頃まで横ばい、その後緩やかに増加した後に1998年アジア通貨危機で落ち込んだ後、リーマン・ショックまで緩やかに増加してリーマン・ショックで落ち込んだあとも再び緩やかに増加している。

好景気インフレが起こるのはよくあることだ(高度成長期とか)。不景気デフレになるのもよくあることだ(例に出したリーマン・ショック期など)。不景気なのにインフレになることはスタグフレーションというが、逆に日本の『2000年代リーマン・ショックまで』『2010年代前半の民主党政権下』では「経済は緩やかに成長しているのにデフレ」というおかしな状況が発生していた。

経済は成長しているのにデフレになるとどうなるかというと、「給料は下がらず(上がらないけど)物価が下がる」「ただし仕事がきつくなる」「しわよせは『これから働く人・事業』『自営業者』に行く」ということが起こるはずで、現にそれが起きていた。

GDPデフレータで見たら、いか小泉政権民主党政権期のデフレ政策が酷かったかが見える。

からその分まで取り戻すためにも、今の日本ではある程度円を多めに発行して『日本円の発行量』が経済ボトルネックになることを防ぐ必要がある(というのがリフレ政策)。

2024-02-09

てか現代日本において「巨乳」の価値ってひと昔前と比べて落ちてね?

巨乳ブームってオッサンワイの体感的には80年代後半から起きて2010年代くらいまで盛り上がったり盛り下がったりしつつ続いたという感じなんだけどさ。

ぶっちゃけ巨乳価値って相対的に低下してね?

ここ数年で割と急速に「デカいから、だから何だよ」みたいなノリが、特に若者に広まってきたような気がする。

女子向け雑誌とかでも、一時期やっぱ巨乳は良いぞ的な風潮があったような気がするが、現実巨乳だと実生活だとむしろ不便なことが多いぞって事実が広まって、その価値が急速に下がった気がする。

今の女子向けってむしろ胸が小さく見えるブラとか流行ってるやん。その方がボディラインスッキリしてニットとか着やすいみたいな。

女子たち本人的にそういう事情もあるんだろうし、男目線でも実際、セックスする相手巨乳からって別に楽しいってわけじゃないしねー。

まあそれで金を取れるレベルの美巨乳であれば良いんだろうが、そんなんつまりプログラドルさんやし、一般人でそんなレベルの美巨乳過去二人しかお会いしたことがない。

なんてことを最近の定期さん(21歳大学生見た目ギャルDカップだが普通に性格が良く病んでもいないというパパ活女子界隈の激レア当たりキャラ)と昨日セックスしながら話していた。

もう10回くらい会ってるのでお互いのノリやセックス時の注意事項もだいたいわかっており、過去最高に楽しいセックスができ愚息も無事昇天いたしました。

相手からも「過去最高に気持ち良かった。めっちゃ声出ちゃった」との感想いただき、これにはおじさんも思わずニッコリ。

以上、ワイアラフォーソープ愛好マンでした。てかそういえば年明けてからソープ行ってないや。そろそろまた行きます

anond:20240208215941

2024-02-03

anond:20240203013457

メルケル率いる2010年代EUのように、日本中東西アジア移民積極的に受け入れるべきだと思うけどな。

あの時期からEU平和化が急速に進んだ。イスラム平和宗教と言われる。

EUの寛容政策イスラム平和主義が化学反応を起こしてなおのこと良い方向に動いた。

世界一成功した社会主義国家と言われる日本とも相性は悪くないはず。

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