はてなキーワード: 負け組とは
簡単だ。
キャラクターが気に食わないのだ。
グレイテスト・ショーマンの主人公も確かにムカつく勝ち組だが、それ相応の報いを受けてそこからのし上がっていく。
チンケな中学生レベルのプライドを乗り越えるための勇気ではなく、落ち目の自分を支えてくれるような大切な人達をベッドする本物の勇気を持ってグレイテスト・ショーマンは勝利を掴む。
仲間たちも世間と自分のすり合わせをして妥協の結果として自己肯定感を掴んだりはしない。
むしろ世間の側に対して自分たちを認めさせ、そして認めさせたという成功体験を持って自己肯定感を獲得する。
ラ・ラ・ランドのヌルくて甘ったるい恋の思い出話とは違う、世界と自分の本気の戦いだ。
主人口が挑戦して挫折してぼろぼろになって、すべてを失わなければ納得しない。
恋愛の価値を過剰に高く見積もっただけの盲目の人間が自分で仕掛けた罠に振り回される姿を見て何かを感じ取れるような繊細さなんてない。
幸せな恋をした物語なんて、お前らからすれば許されざる異教徒の儀式でしかないのだろう。
違うだろ。
美男美女が発情期のクジャクのように愛を語らうことが許せないのだろ。
髭面の女とコスプレイヤーのチビスケが、嘲笑おうとした相手を逆に威圧し返す物語でもなければ、そこに共感なんて得られないだけだろ。
結構難しそう。
大人になると嫌でも分かるんだけど、子供って「お小遣いを溜めてやっと買ったゲームだから面白いんだ!」みたいなことを本気で信じてそうじゃん?
でも違うんだよな。
「買う理由が値段なら買うのを辞めなさい」という格言があるけど、まさしくお金がないと買う買わないの基準が値段になってしまい、本当に欲しいかどうかと向き合いにくくなっていく。
そもそも金で買えるものを買うことに執着すること自体が、物質的な欲求から脱することが出来ない精神的に貧しい人生を送り続けることを意味してる。
それでも頑張って説明して最後にあるのが「じゃあ金持ちの家に産まれなかった時点で負け組なの?」「それだけで人生全部負け組ってほどじゃないけど、金のある家に生まれるほうが幸せには近づきやすいだろうね」なのが苦しいね。
自分が負け組として生まれ落ちたと認めたい子供なんていないだろうし、そこで開き直る親なんて見たくもないだろうから。
むしろ重要なのは、理解させた後に「でもお前は配られたカードで勝負するしかないんだよ」ってことを納得させることなのかも。
でもそれってカードを渡した本人が口にしても説得力なさそうではあるよね。
難し―。
マジで難しいぞ―。
んー最初は便利だったし救いだったとも思うよ
例えば白シャツ・ベーシックとされる色・ピンクやベージュのリップ、そういう「ざっくりと誰にでも似合うはずとされてるもの」に対して「なんか自分にはどうしても似合わないことがあるんだけど!めっちゃ着太りするんですけど!顔色も悪くなるんですけど!なのに定番らしいよこれ!」=“普通”のものすら似合わない自分 というものにうっすら絶望してやり過ごす時代が長かったと思うんだよね
骨格診断とかPCってそこに「似合うやり方もあるんだよー!絶望しないで!工夫次第で似合うものを選べるんだよ!」って紹介のされ方だったし、需要のされ方もそうだったと思う。
最初はね
それが爆発的に広まる=よりわかりやすい表現に尖らせられる、という過程において「このタイプだと勝ち確」「ほっそりして華奢なのはこのタイプに多い」というように言い回しが過激になってきたきらいはある
多分その方がバズったんだろうし、ある種の人の「誰かより優位でいたい」という感情にフィットしたんだと思う
転じて「じゃあこれは負け組か」「結局うちらがっしりしてるってこと?」みたいな内面化と普及が進んだ現状は、初期の「得意なことを把握して楽しくやっていこ」精神の頃が好きだった人間としては確かに悲しくはある