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2024-04-27

物価が上がりすぎて介護職がつらい

さっきスーパーで買い物をしてきた。大した買い物もしていないのに4千円を超えた。

この「大した買い物していないのに・・・」の感覚は、ここ2年ほど前から始まっている。

2年ほど前は、「大した買い物もしていないのに、2千円を超えてしまった」だった。それが今は4千円であるあくま感覚だが。

子供に安い駄菓子うまい棒など)を買うのを許可したら、その中で高額(といっても120円ほど)のものが混入していて、お菓子だけで500円を超えた。

そんなことで、帰りの車の中で子供を怒ってしまった。自己嫌悪だ。

私は介護である。ここ2年で給与は微増した。国は、処遇改善などで介護職の給与アップに上っ面ではやっているように見せているが、肝心要の介護報酬底上げするつもりはないので、ベースラインでの上昇は見込めない。

同僚は事業所経営陣が搾取していると思っているが、介護報酬利用者の実費での支払いを計算すれば、入りがだいたいわかる。

あの程度の売り上げでは搾取しようにもしようがない。

概算してみたが、私の事業所給与妥当か、ちょっとマシなくらいだ。

しろ経営陣はお金の面でも人間関係の面でもよくマネジメントしている方だと思う。ハッキリ言って彼らは、才能を無駄遣いしている。介護の分野でなければ経済的にも地位的にももっと上に行けただろう。分野の選択に失敗したのだ。戦術レベルで優秀であっても戦略が間違っていれば逆転はとてつもなく難しいことが彼らを見ていてリアル理解できた。

5年前に中古で一軒家を購入した。今思えばまだよかった時期だったがローンはたんまり残っている。

家に帰ったら、工場派遣のチラシがポスティングされていた。パソナが噛んでいるのに、こっちのほうがよっぽど条件がいい。

大したものを買っていないのに4千円も使ったし、こんなことで怒ってしまうし、それが自己嫌悪になるし、円安だし、金利は上がるし、政治には期待できないし。

せめて、給与物価の高騰と同じ程度で上がっていって欲しい。2年前ぐらいの物価給与の水準であれば不満はあったけど、ここまでは苦しくなかった、ここまでのイライラ不安もなかった。

もう、介護職は辞めようかな。

外国人もこんなに安くなった国には来ないよ。まして介護職なんかに就かないよ。

政治家も介護仕事をしてみるといいのに。

anond:20240427110810

そうなってほしいとは言ってないよ

過去豊かだったか庶民でも高レベル教育が行き届きしっかりしたモラルをもっている人が多い、だから夜行バス安心して乗れるし、夜道で泥酔しても平気、その安全享受するのが日本観光の目玉みたいになってるけど、このまま日本経済凋落が進むとそうはいかなくなるだろうね、と予想してるだけの話。

脱オタファッション定番スニーカーモテスニーカーって嘘だろ

adidasスタンスミス弱者男性の俺が中3の頃に履いてた奴

NIKEのエアフォース1→弱者男性の俺が高1の頃に履いてた奴

vansオールドスクール弱者男性の俺が19のフリーターの頃に履いてた奴


こんなもんお洒落偏差値の低い中学生レベルの靴じゃね???wegoとかの服着てそう

30過ぎ弱者男性の俺は今はasicsSALOMONカラフルゴテゴテなハイテクスニーカー(エアフォース270ユーティリティかもたまに)を履いてる

でも最近テック系の流行りも着てるらしく昔から着てる俺のような弱者男性の異常者を社会は認めないので何の愛もない安かったvansスリッポンキレイ目な服を着る擬態服も用意してる

何着ても弱者男性モテいかモテ服とか嘘だぞ

奥様の床屋さん初体験

先々週の日曜日に奥様が20年来通っているサロンでばっさりショートにしたんだけど、なんというか全然似合ってなくて、見てるこっちの方が恥ずかしいくらい。美容師さんがたぶんショートカットを手がけたことないんだろうな、という雑な仕上がり。やり直しを求めてもいいレベル

こんな仕上げでもカット代金は2.5万円だそうだ。美容院相場がわからないのでこんなものなのか?

家に帰るまでの間や、家に帰ってきてからも鏡の前で仕上がりをみて、かわいい顔の眉間にシワ寄せて悩んでる。

さすがにこれは看過できない重要事案と判断して、奥様にオレが8年程度利用している床屋さんでカットしてみたら?床屋からショートの切り方には慣れてるし、ついでに顔剃りとか床屋エステ試してみたら?代金はオレが払うから提案してみたところ、快諾いただき次の土曜日床屋さん初体験となりました。

床屋オーナーには事情説明し、仕上がりのハードルを上げてしまいましたw

当日は個室に案内され、カットパーマ顔剃り、エステなどもろもろ施術して都合約3時間半くらい。

終わったと連絡受けて迎えに行ったら超ニコニコ顔で店から出てきて、仕上がりに大層ご満足いただけた様子です。

オーナーカットパーマ技術もさることながら、顔剃りやエステの予想以上の気持ちよさに感激したみたい。

奥様曰く、別に美容院にこだわる必要ないよね、次回も床屋さんにする、とお言葉いただき、紹介した甲斐がありました。

オーナーからも、会心の仕上げだけどこんなにカット疲れたの初めて、とコメントありました。普段は男ばっかり相手してるので奥様の髪さわるの楽しかったと。

顔剃りとエステのおかげでなんかくすんでた顔色が二皮剥けたくらいに明るくなって職場でも大好評で、どこのエステ行ったの?と訊かれて、床屋さんと答えたらみなさん一様に驚くらしいです。

奥様の髪型にご不満を持たれている方、顔色がくすんでみえる方は、一度床屋さんでのかっとや、本気のエステ顔剃りを体験されることをオススメしますよ。

Rise of the Ronin』素晴らしいオープンワールドRPGだったな

日本ゲームスタジオが、このレベルオープンワールドを作りあげたことに感動している。

もちろん、スパイダーマンアサシンクリードサイバーパンク2077といった一線級のオープンワールド作品に比べると、まだまだ物足りないことは否めない。

だが、それらの背中が見えるところまで来ている、食らいつけているという印象を持った。

ゲーム自体はわかりやすく『Ghost of Tsushima』の影響を受けている。

海外ゲームスタジオ日本史を題材にしてあれほどのものを作ったのだからコーエーがそれ以上のものを作らねばどうするんだ、というアンサーだとも言える。

実際、オープンワールドとしてはやや作りが古かったツシマに対し、『Rise of the Ronin』は最新のスタンダードを取り入れてブラッシュアップに成功している。

オープンワールドで最も重要ファクターである移動の自由度」は高い。

幕末横浜京都江戸舞台に、その街並みを縦横無尽に駆け巡ることができる。

手が届く段差は基本的に登れるようになっていて、慣れれば建物の上をぴょんぴょんと軽快に移動できるだろう。

敵の手薄なところからステルス侵入してもいいし、屋根にのぼって遠距離攻撃してもいいし、上空からいきなり敵のリーダーを狙ってもいい。

オープンワールドならではの立体的で自由度の高い攻略を楽しめるようになっている。

ストーリーに関しては、かなり荒唐無稽描写を交えつつも、黒船来航から江戸開城までの歴史を追っていく手際はさすがコーエーである

登場するキャラクターは、ほとんど幕末オールスターと言ってよく、それぞれに個別のサブクエストがあり、いくつかのifも織り込んでいてなかなか面白い

とはいえ改善してほしい点は三つほどある。

1. 鈎縄はどこでも使えるべき

移動の自由度は高いと書いたが、鈎縄が特定ポイントしか使えないのは重大な瑕疵である

この点で言えばスパイダーマンどころか隻狼以下だ。

アクション面の不満はこれに尽きると言っていい。

2. 敵AI改善してほしい

この手のゲームでは敵の視界が異常に狭いのが常ではあるが、それにしても本作はかなり違和感がある。

相当な遠距離からいきなり攻撃されることもあれば、すぐ近くでどたばたと戦っているのに他の敵はそれに気付かず棒立ちしていることも多い。

プレイヤーエリア境界から一歩でも出ると、追いかけてきていた敵が急に戻っていくのも、さすがに作りが雑すぎると感じた。

3. プレイヤー選択尊重してくれ

ある人物を殺さな選択をしたのに結局殺されてしまうとか、幕府側につく選択をしたと思ったらいつのまにか長州側についているとか、そういうのは本当によくない。

坂本龍馬パートナーにすることで、最初攘夷志士として行動して、次に勝海舟出会って幕府のもとで行動して、という流れは上手いと思ったのだが。

京都最初で佐幕ルートか倒幕ルートかを決定したら、そこからは完全に専用シナリオになる、というかたちが良かったのではないか

やはりサイパンなどとの決定的な差はシナリオの質・量なのだろう。

サブクエストなども楽しめはしたが、史実のもの面白さを借りているところが大きいとも感じた。

ただ、そうした点を考慮しても『Rise of the Ronin』は十分によく出来たオープンワールドゲームである

日本ゲームスタジオでもここまで出来るのだ、という現在地を示した意義は大きい。

本作で培ったノウハウを活かして、次こそは一線級に伍する作品を期待したい。

質問です

なぜ高卒弱者男性無視しても問題ないぐらいの弱者だとわかっていて張り合うのでしょうか。

1. 同レベル無能から

2. それ以下のレベル無能から

3. 性格下痢便だから

anond:20240427100014

ブルアカファンだけど、あのアニメ出来がシンプルに悪い

シロコはすげー弱そうだし低レベルだしブルアカも銃も好きじゃない奴が作ってる

anond:20240427104352

いね

もう一歩進んで一つの論文はなんの意味もなくてそのジャンルを読み込んで判断を下せるようになるともっと偉い

そのレベルなら当然ネット匿名自称医者なんか見る価値ないってわかってるよね

anond:20240427092320

判例探した?

探せば普通に出てくるよ

当然金額マニュアル売買を加味するとりりちゃんレベルあんまないかもだけど

りりちゃんのように態度悪ければ心象悪くて普通求刑判決も重めに判断されるし比較しにくい

anond:20240427083047

上野千鶴子の本の一冊も読んだことのないであろうお前が批判できるほどレベルの低い存在じゃないぞ上野千鶴子

anond:20240427081427

そういうのはその「どこの雑誌にでもある宝石の国と同じレベルマンガ」を挙げないと意味ないぞ

とりあえず、少年ジャンプマガジンサンデーチャンピオンでふたつずつ挙げてみてくれ

宝石の国読んだ。

まらなくはないけどここまでネットで騒がれるほど面白くもないな。

このレベル漫画ならどの雑誌にも2〜3個はあるやろ。

このマンガがすごい!的なやつで受賞して普段漫画読まない人達が読んでたんやろか。

anond:20240427052510

はてな女性にはこういう考え方が支持されてるし低学歴多数派だと思うよ

anond:20240427044907

わかる。

あと、結婚してから磨かれる部分や、恋愛で磨かれる部分はあると思うわ。

男性から告白された事もないのかな?

恋愛に興味がないのは男性から求められた事がないからなのかも。

実際見た目も性格も知能も並レベルだと若い時は必ず男が寄ってくると思うんだけど。

好きな人いたことないとかトラウマがあって、っていうのもそれはそれで難ありということでしょう。

30過ぎると何でこの人が?と思う人は不倫してたりするし。

20代後半でも彼氏いたことないって人はやっぱり何か理由があると思うよ。善良な人であっても。

20代中盤あたりで彼氏がいない人は精神がどこかおかしいと思う。20代後半で結婚するために彼氏作って準備するのが普通だと思う。だから20代中盤で独りな人はどっか精神でも病んでるのかなーって思っちゃう

発信力のない個人開発者git何それおいしいのってレベル一般向けにフリーソフトウェア流通させるならどこがいいんだろう

俺の記憶ではそこを担ってたのはVectorだったんだけどほとんど投稿されなくなってた

anond:20231227205257

人生で一度も人を好きになった事がないとちょっと変わってると思う

30超えて未婚だと

ケアリなんかなと疑う

40歳ぐらいで結婚してないのは

男女ともに何か性格に難があるのかなと不安に思う

ブスなのにブス男を受け入れられないからじゃない?

自分は棚上げで、自分以上のレベルを望むから

独身なら、黒柳徹子さんクラスとかじゃないと、

マジで生きてくの大変だと思ってる。

   小池勝雅、任介辰哉、吉崎佳弥、岡口基一が、法的確実性の論理を知らない、ぬけものであるというだけ。ネットにあがっている判決文は、

    最高裁   ・・・   糞みたいな作文が大量にあがっており、論理性や魅力的なところは1つも分からない。

    民事知財 ・・・  高レベル知識言葉がダラダラ書いてるだけで知識自慢してるだけで、論理性や面白いところは何もない。しかも誰も読んでない。

    行政   ・・・     老人を相手にしたどうでもいいことが大量に書いてあり小学生の作文で、論文の体を成していない。

    刑事   ・・・   気持ち悪い事例や専門知識がダラダラ書いてあり誰も読まない。

    検面調書、警察官面前調書 ・・・  非公開だし、お前が勝手パソコンに打ち込んでいる。

anond:20231227205257

同い年で彼氏できたことがない友達がいるんだけど、社内でセクハラ謹慎くらった先輩のことを当事者でもないのに人格否定レベルで毛嫌いしてて、私が言えることじゃないけど、そんなんだから彼氏できないんだよって思った。自分のことを一般人だと思ってるみたいだけど、その辺り潔癖すぎると思うんだ。

「0歳児から投票権」はドイツでどのように議論されているのか?

 維新の会共同代表吉村大阪府知事が、「0歳児投票権」(未成年の子投票は親が代理して行う)を提案し、維新マニフェストに加えたいという意向だという。

https://digital.asahi.com/articles/ASS4T2RNLS4TOXIE01TM.html

 これについて同党音喜多幹事長が、次のようなツイートリツイート(リポスト?)していた。

吉村知事の0歳児投票権=ドメイン投票の実現可能性は兎も角、海外で真面目に議論されて国会まで行った話を、あたかも与太話のようにせせら笑い取り合わない風潮をみると、この国の知識レベル心配になる

海外議論で主な論点はすでに整理されてるが、日本SNS界隈の反応はそのレベルに達してない

吉村知事が言ってるドメイン投票は例えばドイツでは連邦議会において議論され、(https://bundestag.de/resource/blob/531942/6669f3e29651882065938fc6a14fd779/wd-3-157-17-pdf-data.pdf)、無論導入にはいたらなかったものの、第三次メルケル内閣のManuela Schwesig家族相など、賛同者もいた昔からあるアイディアの一つですが

それを「頭がおかしい」はさすがに乱暴すぎでは

https://twitter.com/Barrettm95sp/status/1783579344503529489

 ドイツ連邦議会議論されたというのは、この議論が無理のあるものではないということを示す一つの傍証とされているのだろう。音喜多氏もこれを自分議論を支持する意味でリポスト(?)しているようだ。ただ、リンク先のPDFを見て色々な意味で驚いた。

 第一に、このPDFドイツ連邦議会調査局(Wissenschaftliche Dienste)が作っているものである調査局が作っている立法資料を持ってきて連邦議会において議論されたというのは羊頭狗肉の感がある(※)。たとえば日本国会図書館調査及び立法考査局が資料を書いたら国会議論されたことになるのだろうか。

 第二に、調査局の報告書という体裁上、両論併記的であり、あまり執筆者個人意見は出ていないが、この提案に対する分析の水準は明らかに日本でいま議論されているようなレベルのものではないことに驚いた。なお、ドイツ法に詳しくない方のために申し上げるが、ここから先で述べる「基本法」とは、ドイツにおける憲法典日本憲法のような)にあたる法である

要約すると、

・親に子どもの数分の選挙権付与するモデル(Modell des originären Elternwahlrechts)は、ドイツ基本法38条1項1文が保障する平等選挙原則に反するし、平等原則原則20条の民主的連邦国家原理に含まれる。したがって、基本法79条3項の定めにしたがって、このような提案はたとえ基本法憲法改正によるとしても許されない。(4-5頁でバッサリ斬られている)

・一方子の選挙権を親が代理行使するモデル(Modell des originären Kinderwahlrechts)については、別途の考察必要になる。(同)

基本法38条2項(選挙権年齢)の改正必要という点はともかくとして、実質的な側面としてはやはり基本法79条3項が定める基本法改正限界について検討するべきであるが、そこで重要になるのは、基本法20条の民主国家原理に含まれ平等選挙原則にこのようなモデルが適合するか否かである

・親の代理投票主唱者は、親は子の票を受託に基づいて行使するので、平等選挙原則に反しないと主張する。すなわち、親自身投票権行使と子の投票権行使区別して行うべき制度であれば平等選挙原則に反しない。また、たとえ平等選挙原則に反するのであるとしても、このような制度普通選挙原則選挙権を万人に付与すること)に奉仕するから、その意味では民主主義原理に役立つ(※基本法20条、ひいては79条3項に反しない)。(7-8)

・このモデルへの批判者は、まずもって、望むか否かは別として政治プロセスに参加できない人にも選挙権を与えても、民主主義正統性は得られないとする(※普通選挙の拡大という言い分は見せかけであるということだろう)。そのうえで、親による代理投票は、事実問題として、親に複数の票を与えることに他ならない。親自身の票と子の票を区別して投票するという仕組みは非現実的であるそもそも代理投票という仕組み自体子ども成熟していないということを前提としているのであり、親が子の受託に基づいて投票するという議論矛盾する。加えて、親を通じた代理投票という仕組みは、選挙権一身専属的な権利であり、国家意思形成責任を持って参加する力をその人だけに与えるものだという側面を無視している。結局、基本法20条、ひいては79条3項に反する。(9-11

 ここから分かるのは、ドイツでは親の代理投票制度は、普通選挙の拡大に資するし、かつ、代理投票モデルであれば、平等選挙原則に反しないという形で議論されているということである。少なくとも「消滅可能自治体」があるからかいう「地方創世」で一山当てたいコンサル向けのくだらない理由提案の原点なのではない。

 平等選挙原則に反しないというためには、親自身投票と子の投票を厳密に区別する必要がある。それが現実問題として可能なのかということをしっかり考えなければならない。この仕組みの賛同者がドイツ連邦議会調査局を区別していないというぞんざいなやり方をとっていることからすると、どうもドイツ議論は話の枕に使われているだけで、ドイツ議論を真面目に受け止めて、そのような制度可能なのかを考察する者はあまりいなさそうだ。私個人意見では、親と子の投票を厳密に区分した制度を作ることは無理だろう。というのも、この仕組みが問題になるのは、子の投票意向と親の意向が相反する場合だが、その場合、子は自らの投票意向を開示して親を説得しなければならない。これでは投票秘密も何もあったものではなく、逆に子が投票秘密を守ろうとすると、親の投票意向コントロールすることはできない。それでは子から投票付託されたという代理人という建前が崩れる。また、投票意向が明らかにならない子について親が「代理」するのでは、結局親に二票与えるのと変わりがない。加えていえば、代理権を持つの母親なのだろうか、父親なのだろうか(吉村知事制度実現のあかつきには自身が子の分も含めて4票あるというので、父親が前提なのだろう)。ここは、親と子の投票を厳密に区分するという発想をとれば実は問題が生じない(子の意向に沿うならばその票を投ずるのは父でも母でも他の保護者でも構わない)のだが、先程述べたように、特に投票意向を表示できない子については区分は無理だろう。したがって、事実上「二票」入れられるのはどちらなのかという争いが生じざるを得ない。そのような場合には「0.5票」を両親に付与することも考えられるが、正面から両親に票を与えることを認めれば、ますます平等選挙原則に反しないという建前が崩れる。

 そもそも、ここから分かるように一口子どもといっても投票可能な年齢の子とそうでない子がいるのだから投票可能な年齢の子について代理投票などという面倒な仕組みを採らずに投票権の年齢を下げれば良いだけの話だ。たとえばオーストリアでは16歳まで投票権年齢が引き下げられているが、引き続き14歳投票権議論されていると聞いた覚えがある。このような議論真剣考慮に値すると思う。

 繰り返しになるが、ドイツではこの投票制度平等選挙原則に反しないと言えるか否かが議論され、それが難しいと考えられているようだ。だとすれば、ドイツ議論を踏まえて、この制度賛同者は、この制度平等選挙原則に反しないようになる制度可能性こそを真面目に考えるべきだろう。ただ思いつきでぶち上げても、もう終わった話だと一蹴されるのは当然である(※)。なお、そもそも平等選挙原則について真面目に考えないのであれば、民主主義コミットしていないと思われても仕方がない。上記議論では、平等選挙原則基本法(=憲法改正によっても曲げることは許されないと言われている(※※)。

興味本位で調べてみたところ、ドイツ連邦議会にこのような基本法改正提案が提出されたことはあるようだ(2008年提案)。ただ、連邦議会HP確認する限り、提案委員会付託されたが、その後本格的な審査が行われた様子はない。つまり、賛成・反対の議決もなく、本格的な議論もされずに一蹴された話だということだ。

https://dip.bundestag.de/vorgang/der-zukunft-eine-stimme-geben-f%C3%BCr-ein-wahlrecht-von/14939

※※

これはドイツ基本法79条3項の規定故ではあるが、憲法改正限界という純法律的論点を脇に措いたとしても選挙権平等を真面目に考えないことが民主主義であることを疑わせるのは変わりはない。なお、日本憲法も、14条1項からして平等選挙原則をとっている(そうでなければ一票の格差問題にされることはない)が、平等選挙原則排除憲法改正限界に引っかかる理論可能性はあるだろう。

追記

 それにしても、吉村氏に関しては、自身が子の分も含めて4票あるというから、「代理モデルの利点である平等選挙原則との抵触回避の利点をわざわざ捨てているように思う。利点を捨てるような発言自分からしていくあたり、本当にただの思いつきなのだろう。ドイツ人の議論を持ち出しながら(これをやったのは音喜多氏だが)、ドイツ人が回避しようとしていたことをやってしまうのは無様だ。「消滅可能自治体」に引っかけた話題作りという以上の意味はないのだろうが、話題作りのために民主主義根本原理に手を触れるのはどうかしている。それが弁護士のすることだろうか。

いわゆるドメイン投票制度ドイツでどのように議論されているのか?

 維新の会共同代表吉村大阪府知事が、「0歳児投票権」を提案し、維新マニフェストに加えたいという意向だという。

https://digital.asahi.com/articles/ASS4T2RNLS4TOXIE01TM.html

 当然ながら、投票価値平等に反すると言わざるを得ないのだが、これについて同党音喜多幹事長が、次のようなツイートリツイート(リポスト?)していた。

吉村知事の0歳児投票権=ドメイン投票の実現可能性は兎も角、海外で真面目に議論されて国会まで行った話を、あたかも与太話のようにせせら笑い取り合わない風潮をみると、この国の知識レベル心配になる

海外議論で主な論点はすでに整理されてるが、日本SNS界隈の反応はそのレベルに達してない

吉村知事が言ってるドメイン投票は例えばドイツでは連邦議会において議論され、(https://bundestag.de/resource/blob/531942/6669f3e29651882065938fc6a14fd779/wd-3-157-17-pdf-data.pdf)、無論導入にはいたらなかったものの、第三次メルケル内閣のManuela Schwesig家族相など、賛同者もいた昔からあるアイディアの一つですが

それを「頭がおかしい」はさすがに乱暴すぎでは

https://twitter.com/Barrettm95sp/status/1783579344503529489

 ドイツ連邦議会議論されたというのは、この議論が無理のあるものではないということを示す一つの傍証とされているのだろう。そしておそらく音喜多氏もこれを自分議論を支持する意味でリポスト(?)しているようだ。ただ、リンク先のPDFを見て色々な意味で驚いた。

 第一に、このPDFドイツ連邦議会調査局(Wissenschaftliche Dienste)が作っているものである調査局が作っている立法資料を持ってきて連邦議会において議論されたというのは羊頭狗肉の感がある(※)。日本国会図書館調査及び立法考査局が資料を書いたら国会議論されたことになるのだろうか。

 第二に、このPDFは、調査局の報告書という体裁上、両論併記的であり、あまり執筆者個人意見は出ていないが、この提案に対する分析の水準は明らかに日本でいま議論されているようなレベルのものではない。なお、ドイツ法に詳しくない方のために申し上げるが、ここから先で述べる「基本法」とは、ドイツにおける憲法典日本国憲法のような)にあたる法である

要約すると、

・親に子どもの数分の票を付与するというモデル(Modell des originären Elternwahlrechts)は、ドイツ基本法38条1項1文が保障する平等選挙原則に反するし、平等原則原則20条の民主的連邦国家原理に含まれる。したがって、基本法79条3項の定めにしたがって、このような提案はたとえ基本法改正によるとしても許されない。(4-5頁でバッサリ斬られている)

・一方、年齢にかかわらずに選挙権を付与し、子どもについては親が代理行使するモデル(Modell des originären Kinderwahlrechts)については、別途の考察必要になる。(同)

基本法38条2項(選挙権年齢)の改正必要という点はともかくとして、実質的な側面としてはやはり基本法79条3項が定める基本法改正限界について検討するべきであるが、そこで重要になるのは、基本法20条の民主国家原理に含まれ平等選挙原則にこのようなモデルが適合するか否かである

・親の代理投票主唱者は、親は子の票を受託に基づいて行使するので、平等選挙原則に反しないと主張する。すなわち、親自身投票権行使と子の投票権行使区別して行うべき制度であれば平等選挙原則に反しない。また、たとえ平等選挙原則に反するのであるとしても、このような制度普通選挙原則選挙権を万人に付与すること)に奉仕するから、その意味では民主主義原理に役立つ(※基本法20条、ひいては79条3項に反しない)。(7-8)

・このモデルへの批判者は、まずもって、望むか否かは別として政治プロセスに参加できない人にも選挙権を与えても、民主主義正統性は得られないとする(※普通選挙の拡大という言い分は見せかけであるということだろう)。そのうえで、親による代理投票は、事実問題として、親に複数の票を与えることに他ならない。親自身の票と子の票を区別して投票するという仕組みは非現実的であるそもそも代理投票という仕組み自体子ども成熟していないということを前提としているのであり、親が子の受託に基づいて投票するという議論矛盾する。加えて、親を通じた代理投票という仕組みは、選挙権が一身専属的な権利であり、国家意思形成責任を持って参加する力をその人だけに与えるものだという側面を無視している。結局、基本法20条、ひいては79条3項に反する。(9-11

 ここから分かるのは、ドイツでは親の代理投票制度は、普通選挙の拡大に資するし、かつ、代理投票モデルであれば、平等選挙原則に反しないという形で議論されているということである。少なくとも「消滅可能自治体」があるからかいう「地方創世」で一山当てたいコンサル向けのくだらない理由提案の原点なのではない。ただ、ここでも言われているように、平等選挙原則に反しないというためには、親自身投票と子の投票を厳密に区別する必要があって、それが現実問題として可能なのかということをしっかり考えなければならない。この仕組みの賛同者がドイツ連邦議会調査局を区別していないというぞんざいなやり方をとっていることからすると、どうもドイツ議論というのは話の枕に使われているだけで、ドイツ議論を真面目に受け止めて、そのような制度可能なのかを考察する者はあまりいなさそうである

 私個人意見では、親と子の投票を厳密に区分した制度を作ることは無理だろう。というのも、この仕組みが問題になるのは、子の投票意向と親の意向が相反する場合だが、その場合、子は自らの投票意向を開示して親を説得しなければならない。これでは投票秘密も何もあったものではなく、逆に子が投票秘密を守ろうとすると、親の投票意向コントロールすることはできない。また、投票意向が明らかにならない子について親が「代理」するのでは、結局親に二票与えるのと変わりがない。加えていえば、代理権を持つの母親なのだろうか、父親なのだろうか(吉村知事制度実現のあかつきには自身が子の分も含めて4票あるというので、父親が前提なのだろう)。ここは、親と子の投票を厳密に区分するという発想をとれば実は問題が生じない(子の意向に沿うならばその票を投ずるのは父でも母でも他の保護者でも構わない)のだが、先程述べたように、特に投票意向を表示できない子については区分は無理だろう。したがって、事実上「二票」入れられるのはどちらなのかという争いが生じざるを得ない。そのような場合には「0.5票」を両親に付与することも考えられるが、正面から両親に票を与えることを認めれば、ますます平等選挙原則に反しないという建前が崩れる。

 そもそも一口子どもといっても投票可能な年齢の子とそうでない子がいるのだから投票可能な年齢の子について代理投票などという面倒な仕組みを採らずに投票権の年齢を下げれば良いだけの話だ。たとえばオーストリアでは16歳まで投票権年齢が引き下げられているが、引き続き14歳投票権議論されていると聞く。このような議論真剣考慮に値すると思う。

 繰り返しになるが、ドイツではこの投票制度平等選挙原則に反しないと言えるか否かが議論され、それが難しいと考えられているようだ。だとすれば、ドイツ議論を踏まえて、この制度賛同者は、この制度平等選挙原則に反しないという理由を真面目に考えるべきだろう。ただ思いつきでぶち上げても、それはもう終わった話だと一蹴されるのは当然である(※)。なお、平等選挙原則について真面目に考えないのであれば、民主主義コミットしていないと思われても仕方がないはずである

興味本位で調べてみたところ、ドイツ連邦議会にこのような基本法改正提案が提出されたことはあるようだ(2008年提案)。ただ、連邦議会HP確認する限り、提案委員会付託されたが、その後本格的な審査が行われた様子はない。

https://dip.bundestag.de/vorgang/der-zukunft-eine-stimme-geben-f%C3%BCr-ein-wahlrecht-von/14939

※念のためにいうが、日本国憲法も、14条1項からして平等選挙原則をとっている(そうでなければ一票の格差問題にされることはない)。

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