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はてなキーワード: 司法試験とは

2020-05-18

anond:20200515122641

元増田です。言及どうもありがとうございます改正案は断念されましたね。

国民監視を行い、問題があれば、当該政権への非難を行えば」と書いてるが、そもそもあなた自身監視するつもりがないように見える。

私の関心に従い、私に可能範囲ではやっているつもりですが、今回は、私個人がどうという話ではなく、制度論全体の設計がそうなっているという話をしています政権検事総長とが何らかの繋がりを持つことによって、不正行為を行いたいと考えるのであれば、まずは息のかかった人間を任命するところからではないでしょうか。たまたまラッキーで息がかかった人間いるから定年を延長しよう、ということを防ぐのであれば、任命のところこそ改正するべきでは?と考えたときに、現行法は、任命については国民監視に任せる程度でも三権分立を害さないという立て付けになっているわけで、少なくともその立て付けを問題にしないのであれば、殊更に本改正案三権分立がどうのと大声で騒ぎ立てるのは、問題を誇張しすぎていてミスリーディングではないかと。

それとこれと何か関係がある?

余談だが、と書いているところなので、どことどう関係ないと思ったのかをお聞きしたいところですが、もう少し補足します。東京法律事務所見解は、上に書いたような、任命を問題にしないのに、定年だけ問題にするのは何故かという問題に対しても、任命には一定コントロールがあるとして検事総長禅譲の慣習を出してくると思われたので、それは本法案さらに言えば現内閣)に反対するあまり、過度に保守的になっているように感じるというくさしで書いています。この法治国家において、法文にはない慣習で内閣検察庁内部の意見尊重してきたことを安易肯定することは、法律専門家たる弁護士姿勢としては不適切ではないでしょうか(私が最初記事を書いた時と今とでは、東京法律事務所記事に変更があり、多少の補足が付いていますが。)。この姿勢の背後には、同じ司法試験制度の中でのエリート意識のようなものも出てしまっているようにも感じたところで、司法制度改革で突き付けられた問題意識を忘れるべきではないだろうと、前の記事のような書き方になりました。

この過程に疑問を抱かないのはびっくりする。

定年を始めとして、職務の内容と無関係人事異動が生じることが何の弊害ももたらさないということはないでしょうから一般論として、ある人の定年を延長したほうが良いという判断がされることがあることには疑問は持ったことがなく、黒川氏がそれに該当するかどうかは私が見ている情報範囲ではゴシップ以上の情報は無いように思います。最終的に、興味がないという結論に至りました。国家公務員法の法解釈上は問題があるように感じますが、そもそも黒川氏について検事総長に任命するという事態は私の興味いかんにかかわらず起こらないでしょう。十分に世論による監視が行き届いているように思いますので、より興味を持っている方が頑張っていただければ良いのでは。いずれにしても、細かい適用問題に踏み入るつもりはありませんが、本改正案黒川氏に適用するわけではないと内閣が明言している以上、改正案検討において考慮に入れることは不要ノイズでしょう。これを邪推問題をあえて混ぜることは、冷静な議論ではなく不安をあおる方向の物にしか見えないところです。

どういう判断基準で定年延長する人を決めるか全然決まってない内から改定案強行採決されそうだけどね。

されませんでしたね。ある程度の指針は示せるようにした方が良いでしょうけど、延長が必要となる具体的な場合の全てを網羅的に想定しておくのは難しいでしょうから法案通過前にどこまで作るべきかというのは若干微妙な面があるかと思います。素案のようなものは先に出しておくべきだったのかと思いますが、基準もいずれ明らかにされるのですから、それはそれで批判すればいいのではないでしょうか。

そういう検事総長誕生したとして、検察官は知らんが国民がそれを見抜いて何かできることはあるの?

そういう検事総長誕生し得る法改定がされそうだと見抜いて、今国民が声を上げてるんじゃないの?

私の方はこの発言に驚きました。防ぐべきは実際に不正が行われることであり、人事に恣意を入れないというのは所詮はその手段の一つでしかありません。国民ができる事があるかどうかという点に疑問を持ちながら、今回の反対運動に参加した人が多くいるのであれば、反対運動は明確に目標を見失っていると言えるのではないでしょうか。すみません、驚いたと言いましたが、嘘です。おそらく、多くの人は(明示的にではないでしょうが不正を防ぐことには興味がないか、無理だと思っているかでしょう。もっと言えば、定年延長を阻止したとして、任命について考えるべきことはないのかということにすら興味を持たない人が多数でしょう。

国民個別不正が生じるかどうかに興味を持たないで、高々人事の中でも定年という一部分にだけ声を上げることで、実際にどの程度不正が防げるのでしょうか。定年がどうなろうと、検察庁が適切な権力行使をしているのかという点は様々な角度から興味を持ち、声を上げていただくと良いのではないかと思います

実際、結局、今回の運動のおかげで法案は(別に黒川氏のの人事にすら関係ないのにも関わらず)「無事」阻止されたわけです。日本総理大臣世論の声を無視するのはなかなか難しいのかと思います

ただ、私は、政権批判という昨今の流れや「三権分立が危ぶまれる」というとても正しそうなキーワードの力に押されて、反対意見法曹関係者の中にすらほとんど出てこないという流れの方が、よっぽど危険だと思います。こういうところで危機を煽るという選択を取ることは、少数の側に立つことになった時のしっぺ返しとしてやってくるだろうなと。

こんだけ英語学習参考書充実してるのにほぼ全員ペラペラになれないの凄いよな

英語ペラペラって司法試験なみに難しいことなんじゃないか実は?

逆に社会に出て以降に留学なしで後天的ペラペラになれてる人はどんな人なんだ?

anond:20200518185204

また、法学政治学研究科ロースクールを設置してしまい、新司法試験を受けるには本郷東大内に設置されたロースクール入学試験を受け

多額の試験料を払い込み、ロースクールで2年間勉強し、旧司法試験よりも難解になった新司法試験合格したうえ、司法修習を受けてからでないと

  裁判官検事弁護士になれなくなってしまったため、

あれ、予備試験……

予備試験ない時代なら新試験選択の旧司法試験あった気がするし、よくわからん

2020-05-14

検察ニュースを見て思い出したこと

高校2年のときクラス替えがあって、最初の1ヶ月ほどなかなか馴染めずにいた。そんな中で教室を移動する授業の予定があり、日直だった自分が施錠をすることになっていた。

移動教室前日の体育の時間だったかと思う。同じように浮きがちのクラスメイトからちょっといい?」と呼び止められて、移動教室中にクラスメイトの鞄から財布を抜き取る計画があること、施錠を忘れたことにして移動して欲しいことを頼まれた。話ぶりからするに、他クラスにも協力者がいるようだった。

自分性格的に弱気な方なので、その場ではショックで何も言い返せなかった。できない、とモゴモゴと言っていた程度だったと思う。ただ、帰り道になんだか無性に腹が立ってきて、彼の連絡先を知っている1年時のクラスメイトに聞いて、その日の夜に思い切って電話をした。何考えてるんだと、お前なんか最悪だと、感情の赴くままに5分ほど話したと思う。

自分が協力しなかったことで、結局、盗難事件が起きる事はなかった。彼との間での気まずさは当然あったけれど、自分と同様にクラスに馴染んでいく彼を見ていると、ぞんざいに扱うことも、彼を陥れるために悪事を公にすることも悪い気がしてできなかった。高校3年から違うクラスになったので、その後に彼と関わることはほとんどなかった。

先日、高校の友人の結婚式にて、彼が今、司法試験を通って検察官仕事をしていることを聞いた。あの悪事を企てていた彼が検察官?と思わず顔を歪めそうになったけれど、墓場まで持っていくつもりの話なので友人には言えなかった。あのとき自分が彼に協力していたら、あるいは直後に彼の悪事を皆に公にしていたら、お互いどんなその後の人生があったのだろう。

誰にも話さずに今に至ってる俺って、めっちゃ偉くない?

2020-05-08

anond:20200508225916

学力繁殖力を両立できる人って相当限られるな

多少盛るなら、司法試験合格して子供が5人以上いるような状態だろ

anond:20200508173942

君も浪人して東大文Ⅰ採用された頃はもう少し理解やす文章を書くことができただろうに…。

これでは司法試験どころか法学部期末試験でも落第だよ。

2020-05-02

あらゆるジャンルささやかれてる定説を知りたい

民法苦手で司法試験に受かるやつはいない

・女のスポーツカー好きは元カレの影響

モラルを説く言論人ほどプライベート不道徳三昧

東京六大学通算打率が3割切ってる選手大卒プロ入りしてもほぼ通用しない

デフレ下での増税百害あって一利なし

アメリカではコカインやってない投資銀行マンは同僚から軽く引かれる

松下村塾は高杉以外、洒落にならんレベルのドチンピラテロリスト集団


こういうのいっぱい知りたい

2020-04-27

anond:20200427021132

そうか、悪かったよ。

それにしても平成16年ごろには凶悪クソビッチレベルで頑張って司法試験勉強をしていたのに、平成20年には脅迫逮捕されてしまった。

なんでネット脅迫なんてしてしまったのか。

もったいないよ。

2020-04-24

社会的成功してるけど名前ググっても全然出てこない人

意外といるの?

東大法在学中に予備試験経由で司法試験受かって今某有名大企業でインハウスローヤーやってる友達いるんだけど、

本名ググってもfacebookしか出てこない。

2020-04-11

anond:20200411190727

恨みたいのが司法試験だけではない気分のときは全部を一度の書き込みにつめこみ、そのために自己矛盾とか分散した文章だったんだろうな

政党もよくやるワンイシュー

一つ選んだからといってその人の中で残りを完全に捨てたわけではないのだがコミュニケーションにおいては優位性があるよ

anond:20200411190522

突き詰めれば自分司法試験に落ちた逆恨みから

あれこれ理屈こねても結局はそれに行き着く

2020-04-03

anond:20200403145739

司法試験みたいに大学行かなくても試験クリアだけで免許がもらえる制度にすればいいと思っても

思うだけならだれでもできるけど実行は誰にもできない

2020-02-27

2020-2-26 衆院予算枝野氏 森法相への質疑の最後 書き起こし

大臣弁護士です 私も弁護士です

法曹三者のなかで 司法試験に受かったら弁護士検察官裁判官か選べます

そのなかで 検察官を選ぶそういった方のほとんどの理由は 社会正義の実現です

弁護士のほうが 弱者に寄り添ったり あるいは金儲けをしたり色んな選択ができます

学者肌の方は 裁判官を目指す方が多いです

検察官を目指すのはそのなかでも やはり社会正義の実現です

なかでも 総理逮捕できるかもしれない

権力不正があった場合にそこにメスを入れられるのが 検察しかないんだ

その誇りが 私は優秀な人たちが 検察官を目指してる大きな大きな理由であったという風に思います

実態はともかく こうした 疑義を持たれるような人事を強行し

官邸忖度し人事までゆがめられているという印象

たとえば今 法律を学んでこれから法曹を目指している人たち

あるいは今 司法研修所にいる人たち

今 若手 最前線でがんばっている検事の皆さん

こうした皆さんが いや検察まで権力忖度するものになってしまったのでは

優秀な人間検察官にならなくなります

日本司法制度崩壊です

こんなことをあなたはしているんだというそ自覚をもってやっていただきたい

そのことを申し上げて質問を終わります

https://www.youtube.com/watch?v=ine2blS6Vxk&t=8430

2020-02-07

anond:20200207223228

ブサイクで産まれ司法試験も失敗して脅迫行為繰り返して牢屋に入って

狂気でまともな文章も書けなくなった時期に自殺ぐらい考えたほうが良かっただろうね

2020-02-04

anond:20200204134111

法曹世界では、自分感情より法律を厳格に適用するのは女の裁判官のほうが多いと

言われているらしいね

男の裁判官のほうが「被告(それも若い美人)がしおれ、うなだれ反省言葉を述べると刑を甘くする」とか

チンピラっぽい男にはきつめ」な傾向があるそうで。

司法試験合格者の中でも裁判官ってことさら優秀じゃないとなれないけど、

女はさらに数が少なくなるのとルール守りたがりな性質関係してるのかもね。

2020-02-03

anond:20200203225006

医学部なんか

増田にいません。

よくいる?

お前は入れんだろ。

東大理科一とか流行らんしな。

地方国立医学部より

はるか簡単から

入るこは、何やってても入るよ。

てか。

試験バカ弊害なくすための

学テなんだが、文科大臣自体

アホだから

司法試験みたいにアホだらけに

なりそだな。

また。

学力でなく、志や使命感なんだよな。

旧制高校大事エッセンスは。

かすかに地方文武両道高に引き継がれてる。

ちゃんとした政治家輩出する

学校がないとな。。

2020-01-30

20年前の旧司法試験受験生がいまさら行政書士試験を受けてみた (後編)

https://anond.hatelabo.jp/20200130105418

この文章の続きだ。

ラストスパートの日々 10月19日11月9日

時間がなかったので、このあたりは本当に真剣勉強してた。超直前期に関しては、何日か会社を休んで取り組んだ。行政法に関しては、pdfテキストを何周もしていくうちに、相変わらず全然意味がわからない箇所が出てきたりするので、ようやくネットで調べたりもした。これはけっこう良くて、行政書士試験レベル行政法知識に関しては、ネット上にすごくうまく説明してくれている人がたくさんいる。とても役に立った。

最後の二週間くらいから、条文素読時間が長くなっていった。具体的には前述の通り、憲法(1条から8条まで。それから統治は全部。これだけ)と、あとは行政法だと、行政手続法行政代執行法行政不服審査法行政事件訴訟法国家賠償法。とりわけ行政手続法行政不服審査法行政事件訴訟法

試験前日(11月9日)は、行政手続法行政不服審査法行政事件訴訟法を全部一度通読した。

ちなみに、最終的にpdfテキストは、憲法4周、民法5周、商法2周、行政法10周、基礎法学不明一般知識7周だけやった。これは試験勉強期間を通じた累計回数ね。

試験当日 11月10日

上智大学試験会場だった。俺は昔から試験当日はほとんど勉強しない。フレッシュな頭で試験にのぞみたいからだ。とはいえ試験2時間くらい前に四ツ谷駅についたので、いちおう条文でも読もうかと思い、駅のところのBECKS(だっけ)で条文を少しだけ読んだ。気になる箇所だけね。

それから試験時間くらい前に試験会場に到着して、席の場所を把握して、あとは会場建物前の階段のところでずっとストレッチをしてた。これも昔から試験前の作法だ。長い試験中の身体ストレスを軽減するために、念入りにストレッチをする。

目の前では、行政書士試験界ではおそらく有名人なんだろうと推察される男性女性が、なにやら撮影をしていて、ときどき通りがかった受験生握手を求められている。

うそう、試験会場は時計がないとのことだったので、この日のために100円ショップで腕時計を買ったんだぜ。

試験中 11月10日 13:00~15:15

スタートから良い感じで順調に解いていった。過去二回の模試とは比べものにならないほど、確信を持って進めることができた。一般知識を含め、3問から5問くらい、伊藤塾の全2回の模試で出た知識が役立った。模試は完全に受けて正解だった。

15:15に途中退席して試験会場を出たけど、たぶん合格してるだろうなと思った。

合格発表 1月29日

合格発表日がいつかについては、スケジュールに入れていたので覚えていたものの、当日は普通に会社仕事をしてミーティングをこなしたりしているうちにすっかり忘れていて、15:00くらいに、「あっ、そういえば合格発表確認しないと」と思ってサイトを見たら合格してた。合格してるだろうとは思っていたけど、やはり安ど感はあったね。来年また同じことをするのはちょっと嫌だったし。

その他、雑感など

試験の難化傾向について

行政書士試験は難化が進んでると聞いていたけど、これはたぶん本当だ。20年くらい前に合格した人たちから、楽勝の試験だと聞いていたけど、想像よりはずっと勉強しないとダメだった。だいたい、昔はテキストもすげー薄いやつしか存在しなかった気がする。

模試は受けるべきかについて

上のほうにも書いたけど、模試は受けるべき。その時点での自分の状況を知ることができるから勉強方針を調整していけるし、何より、予想問題としての価値が思ったよりあって驚いた。

・条文を読むべきか否か

行政書士試験勉強ブログなんかを見てると、「条文は読むべきか否か」みたいな議論があるのがわかる。こんな議論がある時点で、司法試験とは比べものにならないレベル試験しかないなとは思うんだけどさ。行政書士試験については、これまた上に書いたけど、憲法(1条から8条まで。それから統治は全部。これだけ)と、あとは行政法だと、行政手続法行政代執行法行政不服審査法行政事件訴訟法国家賠償法。とりわけ行政手続法行政不服審査法行政事件訴訟法は読むべきだ。

そのほうが勉強効率が良いからだ。

だってさ、これらの法律に関しては、行政書士試験問題って条文知識そのまんまのものばっかりなんだもん。それってつまり、事前に正解が記入された解答用紙を読んで良いって言われてるようなもんじゃん。読まないでどうするの? って思う。

記述対策について

何も特別対策はしてない。行政書士試験記述問題なんて、ふつう行政書士試験勉強をしていれば解ける程度のものしかないもん。逆に、全然解けないんだったら、それは単に勉強が足りてないだけだ。お前は元々法律勉強をしていたからだろだって? ちがうね。今回はじめて勉強した行政法についても記述対策なんて全然してなくても問題なかったぜ。過去問を見ていると、ほんのごくまれ行政書士試験にしては難しすぎるだろってのが混ざってたりするけど、単にその年の受験生が不運だってだけの話であって、対策してどうにかなるもんじゃない。

勉強しすぎ問題について

司法試験受験していたころ、早々に合格した連中が口をそろえて、「手広く勉強すべきじゃない。コアの部分をゆるぎないレベルにしておけば問題ない」みたいなことを言ってた。でも、俺は当時その意味がどうしてもうまく理解できなくて、けっこう手広く色んな本やらテキストに手を出しちゃってた。それが今回、だいぶ長い時を経て、行政書士試験を受けてやっとなんとなくそ感覚理解できた。

行政書士試験に関する色々な勉強ブログを読んでいると、公務員試験テキストに手を出している人とか、行政法の基本書に手を出してる人とかたくさんいる。でも、声を大にして言いたいけど、そんなに色々やる必要はない。総合テキスト過去問と模試問題。これを基本として、わからないところはネットで調べればじゅうぶんだ。

最後

そんなわけで、ここまでダラダラと書いたけど、何かみんなの役に立つ内容を含んでいたとしたらうれしいよ。じゃあね。

採点結果が戻ってきた 1月31日

208点だったよ。

20年前の旧司法試験受験生がいまさら行政書士試験を受けてみた (前編)

この文章は、20年ちかく前に、旧司法試験択一だけは3年連続合格した、今は40過ぎの俺が、4か月ほど勉強して令和元年の行政書士試験合格するまでの軌跡を書いたものだ。

こういう、『ある程度法律知識があるから学者とは違うんだけど、かといってベテラン行政書士受験生でもない』微妙位置づけの人も、世の中にはたくさんいるんではなかろうかと思ったんだ。それで、そういう人たちのお役に立てればと思って書いた次第。

最初に――俺はサラリーマンなんだけど――なんで急に行政書士試験を受けることになったのかについて書いておく。俺は副業で色々なコンサル業務をやってるわけ。んで、だんだん行政書士の独占業務範疇にある仕事に足を踏み入れる可能性が出てきたので、いちおう今時点で合格だけはしておきたかったんだ。そういう理由

20年ちかく前にもう少し勉強を続けていれば旧司法試験合格たかも? とか思う日がないでもないけど、あの頃はけっこう気持ちが行き詰ってた。だって、毎晩、大学卒業できない夢ばかり見てたんだぜ? 実際は大学なんて普通に卒業できてたのにだよ? この夢が意味することって明らかだし、やっぱりまともな状況とはいえないよね。それにその数年前からロースクールが始まって、旧司法試験合格枠が激減するというアナウンスも出始めてたんだ。

から試験人生をかけていくのはちょっとリスクとして耐えらないと思い始めた。そんな矢先、けっこう良い職場からお声がかかったから、司法試験勉強はすっぱりやめた。司法試験勉強をすっぱりやめたといっても、俺のサラリーマンとしての業務法務軸足を置いているので、完全に20年も法律から離れてたわけじゃない。でも、もっぱら仕事使用するのは知財法ばかりなんだけどね。

そして、知らない人のために書いておくと、俺が受験していた当時の旧司法試験の科目は以下の通り。

択一試験: 憲法民法刑法

論文試験: 上記3科目+商法民訴法・刑訴法

一方、今の行政書士試験の科目は以下の通り。

憲法行政法民法商法基礎法学行政書士業務に関する一般知識

まりは、憲法民法商法・基礎法学が旧司法試験と重なってるわけ。『基礎法学』は科目としては旧司法試験存在しないけど、重なっているどころか、旧司法試験勉強していた奴にとっては、行政書士試験プロパーよりはるかに楽勝だ。行政書士試験プロパーだと、基礎法学は時々まるで意味不明だろうし、対策範囲もわけわからないと思う。でも、旧司法試験を受けた人間にしてみれば、全然けがからない問題はまずないと思うよ。ほら、急に模試で「弁論主義」とか「処分主義」とか言われても、「はいはい訴訟法でやったねー」ってなるでしょ。

準備する 6月24日

というわけで、俺が行政書士試験勉強を始めたのは、手元のメモによると、2019年6月24日だ。試験日が2019年11月10日から、150日間くらい勉強できる日はあったんだけど、途中、2週間ほど海外旅行に行ってたから、実際は126日間勉強可能だったと言える。毎日勉強してたわけじゃないけど、まあそんな感じで勉強を開始した。

2019年6月24日に何をしたのかはよく覚えてる。

新宿ブックファーストで以下の2冊を買ったんだ。

『うかる! 行政書士 総合テキスト

https://amzn.to/37mxhgR

『うかる! 行政書士 総合問題集』

https://amzn.to/38JGVKa

行政書士テキストはたくさん出ているけど、どの会社もその根幹にあるのは「総合テキスト」と「過去問を中心とした問題集」だ。主要な会社はどこも似たような本を出してる。俺は旧司法試験時代伊藤塾の印象がまあまあ良かったので、伊藤塾のものにした。当時のイメージは、授業もテキストも、「WセミナーLEC玉石混交」「伊藤塾ベストもないけどひどいものもない、どれもそこそこ良い」だったっけな。あくま主観だけど。

次に、その足でフェデックス キンコーズに行って、二冊とも断裁して、翌日に会社プリンターで全部pdf化した。分厚いテキストを持ち歩くのはいやだったし、pdf化してしまえば仕事中にもデスクトップ勉強できるからね。

それから総合テキストと、それに対応する問題集の問題を順番に並べていった。例えば、テキストの「国会」部分のあとに、問題集の「国会」部分を挿入するといった感じ。あと、なんとなく直感的に問題量が少ない気がしたので、以下の伊藤塾のページから問題を全部ダウンロードして、該当箇所に挿入した。無料だし。

https://www.itojuku.co.jp/shiken/gyosei/feature/ukarugyouseisp.html

https://www.itojuku.co.jp/shiken/gyosei/feature/mgmondai.html

科目別に勉強方針を立てる

次に、テキスト過去問をぺらぺら眺めながら科目別に方針を考えた。以下のような感じ。

憲法

司法試験択一試験憲法は、本番も模試もだいたいいつも16点から18点(20点満点ね)くらいだったから、まあ自信はあった。でも、さすがに20勉強してないと色々なことを忘れてる。特に択一試験しか出ないような部分はさっぱりだ。統治の条文知識とか。ほら、内閣はこれをして、内閣総理大臣はそれをして、天皇はあれをするとかそういうの。でも、行政書士試験テキスト過去問を見る限り、憲法はけっこう楽そうだなあとは思った。テキストを数回読んで記憶喚起して、あとは条文を数回読めばいけそうだな、あとは判例をどこまで確認するかだな、とまずは考えた。

行政法

行政書士試験の点数配分を見ると、行政法が圧倒的に重要だとわかった。なにしろ行政書士試験300点満点中、行政法は112点満点だから、全体の三分の一を占めてるわけだ。にもかかわらず、行政法はまるっきり勉強したことがない。大学でも独学でも。ということは、合格には行政法勉強キモになるのはわかりきっていたんだけど、どういう法律なのかすら知らないので、とにかく勉強時間の半分以上を行政法に割こうと思った。

民法

司法試験択一試験民法は、本番も模試もだいたいいつも17から20点(20点満点ね)くらいだったから、まあ自信はあった。憲法と同じで、改めて勉強しないと色々と忘れていることは多かったけど。これもテキトーテキスト問題集を何周かまわしたら大丈夫だろうと踏んだ。

商法

司法試験論文では、商法はさほど得意ではなかった。それに、俺が勉強をやめたあとに会社法は大改正があって、まったく知らない概念がたくさん登場していることもわかった。だって、俺が勉強してた頃には「合同会社」すら存在しなかったからね。会社法はとりわけ機関のあたりに知らないことが増えてた。会計参与とか。誰だそれ。一方で、行政書士試験における商法の占める割合は超低い。商法に本気で取り掛かるくらいなら、その時間行政法にまわしたほうが良さそうだけど、どうなんだろうと迷った。そんなわけで、初期の段階では商法にどれだけ付き合うかは決めあぐね、とりあえず保留にした。

・基礎法学

内容もテキストの量も薄くてほっとするわー。まあ大丈夫だろう、という感想

行政書士業務に関する一般知識

行政書士試験一般知識単独での足切りがある。40%以上正解しないと、他の科目が満点でも落ちる。ということで、俺の中では行政法の次に一般知識を要注意科目と認定した。

とりあえず勉強を開始する 6月26日8月6日

まずは、総合テキスト問題集が混然一体となったテキスト(要するに俺がpdfで並べたやつね。以降は単に「pdfテキスト」と書く)を頭から読んだり解いたりして行った。当時のメモを読むと、2019年6月26日から勉強を開始して、2019年8月6日に1周目が終わっている。よくわからないところで立ち止まらずにどんどん進むのがコツだと思ってる。

さて、この時点での各科目の感想は以下の通り。

憲法

とにかく懐かしい。すべてがセピア色だ。マクリーン事件! 三菱樹脂事件! いやあ、あの頃は本当に勉強がつらかったなあ。

行政法

難しくはないんだけど、とにかくつまらん科目だなあ。pdfテキストを繰り返しやって、最後は条文素読かな。

民法

懐かしいなあ。久しぶりに民法をやると、得意だった箇所・不得意だった箇所があらわになるなー。今でも法定地上権とか全く問題なくわかるし、連帯債務連帯保証のあたりが大得意だったのを思い出したわ。逆に、意外なくらい意思表示のあたりがあやふやになってる。テキストだと初めのほうだし、当時は得意だって気がしてたんだけどなあ。

商法

機関を除けば、株式会社についてはだいたいわかる。でも、ほんと機関意味不明だ。あと、会社法はクソほど条文が多いわけだけど、行政書士試験テキストが薄いぜ。こんなんで大丈夫なのか。でも、商法を極めるほどの時間意味もなさそうだぞ。

・基礎法学

いや、ほんとホッとする。コーヒーブレイク扱い。

行政書士業務に関する一般知識

ほう。こりゃあ、どうしたもんかな。とにかく「文章理解」を間違う可能性は極めて低そうだ。あとは、「情報通信」と「個人情報保護法」はある程度やる必要があるのかな、どうなんだろう。「政治」はそんなに他の受験生に劣るとは思えない。「経済」は個人的にもともとけっこうわかる。「社会」はどうだろう。んー。

対策方法がわからないので、色々とネットで調べた結果、以下の2冊を買って、夏休み海外旅行中の飛行機の中で読むことにした。

改訂第3版 センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本」

https://amzn.to/35VQLHP

日経キーワード 2020-2021」

https://amzn.to/2SpQWr9

※実際に読んだのは2019-2020

ひたすらpdfテキストをまわす日々 8月7日9月13日

8月の中ごろに2週間ばかり海外旅行に行っていた。旅行中は機内で「改訂第3版 センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本」と「日経キーワード 2020-2021」を1度ずつ通読した。日本にいる間は、行政法を中心にpdfテキストを回していた。

手元のメモによると、9月13日までに、行政法は4周してる。憲法は3周。一般知識2周。あとの科目はこの期間は何もやっていない。

1回目の模試を受ける 9月14日

9月14日伊藤塾の「行政書士 公開模擬試験 中間模試」を受けてみた。試験時間は3時間。俺は2時間で終えて途中退席して結果は188点。本番の合格点は180点だから合格点はクリアした。一般知識足切りされない程度には点数が取れていた。

この時点の進捗に関する感覚は、圧倒的に完成からはほど遠かった。それなのにあっさりと合格点が出てしまって、少し切迫感がうせたしホッとした。あとから気づくわけだけど、このとき模試はけっこう難易度が低かったと思う。そんなこととはつゆ知らず、「この調子勉強を進めていけば全く問題なく合格する。行政法の完成度が今時点で30%って気がするから、ここを上げていけば大丈夫そう」とこのときの俺は考えた。

でも、この見通しはけっこう甘かったと後で気づく。

うそう、このとき模試も全てpdf化して、pdfテキストの該当箇所に差し込んだ。

ひたすらpdfテキストをまわす日々 9月14日10月18日

手元のメモによると、この期間はほとんどpdfテキスト行政法だけをやっていた。具体的には2周。つまり、この時点で行政法に関しては計6周やったことになる。

2回目の模試を受ける 10月19日

10月19日伊藤塾の「行政書士 公開模擬試験 最終模試」を受けた。俺は2時間15分で終えて途中退席して点数は180点。喫茶ルノアール自己採点をしながら、俺は状況のまずさにおののいた。1回目の模試よりも行政法勉強はだいぶ進んだにもかかわらず、その行政法の点数が伸びるわけでもなく、全体としては合格ジャストの180点しか取れなかった。

このときようやく気付いたのだけど、1回目の模試ときは、まだぜんぜん勉強が進んでいなかったので、元々持っている自分リーガルマインドに頼って直感勝負していたようだ。ところが2回目の模試では、勉強が多少進んだため、直感ではなく、新たに手に入れたあやふや行政書士試験知識で解いた結果、勉強は進んだのに中途半端すぎてかえって間違いを増やした気がする。

ともかく、作戦を練り直すことが必要だった。

それでまあ、各科目について以下のことを考えた。

憲法

憲法とき時間を多くは使えない。pdfテキストを無理のない範囲でやり、条文素読(1条から8条まで。それから統治は全部。他はいさら読まない)をしておけば、試験日までには状態は整うと考えた。

行政法

行政法についてはずっと勉強し続けているわけだから、引き続きpdfテキストを繰り返しやって、最後こちらも条文素読だな。素読対象は、行政手続法行政代執行法行政不服審査法行政事件訴訟法国家賠償法だ。地方自治法素読は要らん! というか地方自治法に条文レベルで付き合っていられるほど時間的余裕がない!

民法

pdfテキストちゃんともう数回まわそう。そうすれば行政書士試験レベル問題で間違うことはそうそうないはず。

商法

いまさら真面目に突き詰めるほど時間を割けないので、pdfテキストを流しながら、あとは俺が全然わかってない機関だけやっておこう。

・基礎法学

pdfテキストさらっと回そう。

行政書士業務に関する一般知識

文章理解」は過去問模試問題含め、一切やらない。どうせ解けるから

政治」「経済」「社会」「情報通信」はpdfテキストをまわすだけ。

個人情報保護法」は条文は読まないことにした。問題レベルを考えると、条文を読むことは非効率的だと考えた。あと、伊藤塾総合テキストは、主要科目はけっこう良くできている気がしたけど、行政法中の「地方自治法」とか「個人情報保護法」あたりはかなりいいかげんだ。条文の中身をただダラダラとコピーペーストしただけのテキストをなんて読む価値ないだろ。それで、「個人情報保護法」については、個人情報保護委員会が出してる、以下の「個人情報保護法ハンドブック」を何度か読んだ。

https://www.ppc.go.jp/files/pdf/kojinjouhou_handbook.pdf

続く。

https://anond.hatelabo.jp/20200130105747

2020-01-19

anond:20200119164305

司法試験を目指している時にそのことを悟ったの?

それとも逮捕されたり書類送検されて法律分野の限界を感じたから?

あるいは、数学検定勉強し始めてそちらの面白さに気づいた?

2019-12-19

ネット民」の現在 2019

 NHKクローズアップ現代+10月富士山で滑落した生主の話をやっていた。問題生主は、進学校に進むも大学受験に失敗し、海外留学を経て大学へ入り直し司法試験に挑戦するも合格できないまま40代後半に差し掛かり、最近では気力も衰えて勉強がおろそかになり、家賃2万円台で風呂なしトイレ共同のアパートに住みながら視聴者が多くても数人しかいない過疎配信に明け暮れるという人物だったらしい。

 また、彼の知人も数人出てきたのだが、司法浪人仲間だったりNPO運営者だったりと、およそまともな職歴収入があるとは思えない30代後半から60代の人たちだった。生主の1人としてリストカットした話を聞いて欲しいという30代後半の女性インタビューに答えていた。

 もちろん、40代後半の司法浪人の知人にまともな職歴収入がなくても自然だし、30代後半の女性インタビュー採用したことにも演出的な意図があるのだろう。とはいえ、何物にもなれないまま齢を取り、おそらくはもう何かを成し遂げることもないまま終るであろう人生の終わりの見えてきた人たちがコミュニティ形成しているのが現在ニコニコ界隈なのだということには考えさせられるものがある。

 ニコニコ界隈にはかねてからネットがあれば仲間はできる」「仲間がいれば生きて行ける」といった信仰があったように思う。しかし、多少の知人がいたところで何物にもなれないまま人生が終わりそうとなれば絶望するし、年老いて醜くなれば何もない人間はやはり相手にされなくなる。ネットがあろうとなかろうと。信仰を裏切られた彼らはこれからどうやって生きてゆくんだろうか。

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