2024-03-02

レジ係の客対応メモリは一つだけな件

スーパー土産物屋等とにかく短時間で大量の客をさばかねばならない店限定で、ゆっくり対応が出来るデパート洋服屋等の店の話は除く。

時々レジ商品出すときに「袋要りません、箸つけて、支払いは○カードで、と先に言って親切で時短してやってんのにレジ係がいちいち聞きやがる、腹が立つ」と言う人がいる。昨日も芸能人が「先に言ってあげてるのにいちいち聞いてくる、苛つく」と言ってニュースになっていた。

機械なら先に入力すればメモリに結果を保持出来るだろうけど、レジ係はなかなかそうは出来ないのだ。にんげんだもの

レジ係も色々いるので、人によっては入力結果を保持できるタイプの人もいるとは思うが、大半はそうではない。

客ごとに少しずつ違う流れ作業を短時間で最速でやるために、脳と体に最適化された動作記憶させて半自動で動いているのだ。

基本的レジは2つの作業を並行して行っている。一つは、品物をスキャナーで読み取り、場合によってはカゴに詰めていく作業だ。これは手を止めてはならない。スキャナー通しながら、重いもの、軽いもの、肉、野菜属性考えながらレジカゴに入れていく。基本的に手は動かしっぱなし、慣れたレジなら脳は半自動思考できる様にはなっているがそれでも脳のリソースをある程度は食っている。

それと並行して客から要望インプットがある。スキャナーを最速で通しながら客からインプットをこなすために、大抵のレジ係は聞く順番を決めメモリを一つにして流れ作業としてこなしているのだ。

レジ袋はご入用ですか?→YESorNO

YESサイズはいかがされます

指定サイズの袋を入れる

弁当がある→お箸レジ横にございます、等の案内

商品割れ物がある→作荷台横に新聞紙がございます、等の案内

スキャン作業が終わり、支払い段階にると客に支払い方法を聞く

こんな感じでやっているため、客からインプットを一度に全部やられるとその後の流れ作業が全部おかしくなる。

工場で「どうせ後で全部組み立てるんだから」と先に部品をすべてベルトコンベアにぶちまけるようなものだ。一度に一つずつでお願いしたい。にんげんだもの

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