はてなキーワード: 雑談とは
相手のネガティブな反応に小さいものでも気付いてしまうんだろうな。
アドバイスありがとうございます!仕事では意味のない雑談なんてないんですね。ただ、意味を見いだそうとして注意深く相手を観察しようとするほど、何を話したらいいかわからなくなるのです。何を話しても失礼になる気がしてしまうのです。そして自分のなかで「何を話したらいいか」の会議が始まります。自分会議は結論が出ずループするし、その間意識が持ってかれているので、相手が話しても聞き逃してたりして雰囲気が気まずくなります。この自分会議をどうやったらやめられるのかわからないんです。思考ルーチンというか、結論のでないループから抜け出して、楽しくなくてもいいから失礼にならずにその場を三十分くらい切り盛りできるテクニックが知りたいのです。
コロナが流行ってみんなが引きこもるようになり、友人と会話する機会が増えた。
もともと自分は在宅でたまの事務的なやり取り以外ほとんど他人と接触することのない仕事をやっている。
別に他人と話すのは嫌いではないというか、むしろ好きなのだけれど、口からことばを吐き出さないと死ぬといった性分でもないうえにそもそもが極度のめんどくさがりなので、対人関係にコストをあまり払わなくていい生活に落ち着いてから、気づいたら一週間誰とも喋っていないのがしょちゅう、そんな日常になっていた。
ところが、最近は友人とよく話す。
discord、 zoom、skype といったアプリを通じてオンライン飲みや読書会やゲーム会やただの雑談に誘われまくる。
コロナ以前の彼らとは主にSNSやLINEを通じた文字ベースのやりとりを交わしていたのだけれど、今はむしろ音声会話の比重が高い。
おそらくずっと引きこもり自粛生活を強いられるのは相当なストレスなのだろう。
家庭持ちならパートナーや子どもと話せるじゃんと独り身の自分などはおもうのだが、そういうひとたちもやはり「外」と接触できないのは不満らしい。
ゴールデンウィークも連日ずっと友人たちと駄弁っている。
ひょんなきっかけから友人の友人まで参加したことで、うかつにも交友関係が広がりさえした。
なんというか、コロナのおかげでちょうどいいかんじに楽しく過ごせるようになってしまった。
よく考えればコロナのおかげというより電子機器類と通信技術の発展のおかげというべきだろうし、たとえコロナのおかげだとしても自分が申し訳なく感じる必要はないのかもしれないが、それでもうっすら後ろめたさのようなものを抱えてしまう。そんな今日このごろである。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 80 | 10574 | 132.2 | 49.5 |
01 | 60 | 13589 | 226.5 | 55.5 |
02 | 26 | 3837 | 147.6 | 69 |
03 | 24 | 3769 | 157.0 | 68 |
04 | 17 | 2599 | 152.9 | 34 |
05 | 18 | 1547 | 85.9 | 43.5 |
06 | 105 | 7455 | 71.0 | 42 |
07 | 53 | 5981 | 112.8 | 29 |
08 | 60 | 4859 | 81.0 | 50 |
09 | 142 | 10508 | 74.0 | 39.5 |
10 | 120 | 9554 | 79.6 | 42 |
11 | 133 | 12706 | 95.5 | 46 |
12 | 130 | 14102 | 108.5 | 49.5 |
13 | 132 | 9815 | 74.4 | 45 |
14 | 204 | 19337 | 94.8 | 39.5 |
15 | 177 | 14108 | 79.7 | 36 |
16 | 215 | 18783 | 87.4 | 30 |
17 | 164 | 16071 | 98.0 | 47.5 |
18 | 191 | 18041 | 94.5 | 37 |
19 | 171 | 17397 | 101.7 | 37 |
20 | 181 | 16723 | 92.4 | 45 |
21 | 163 | 17071 | 104.7 | 38 |
22 | 110 | 13231 | 120.3 | 44 |
23 | 123 | 15623 | 127.0 | 40 |
1日 | 2799 | 277280 | 99.1 | 40 |
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言が全国に発令されてから2週間が経ちます。
宣言を受け、世の中の動きが変わったのは言うまでもありませんが、感染拡大が懸念され市場から一気にマスクが消えはじめたのは1月下旬頃でした。
僕たちは随分と長くこの事態と戦っているのです。
現在、東京都に比べると、宮城県の感染者は圧倒的に少ないですが、油断はできない状況です。
「自分が感染して、家族や恋人、友人など身近な人にうつしてしまったらどうしよう。」
「マスクが手に入らないのに、マスクを付けずに出かけたら村八分になるのではないか」
たとえ、居住の地域に感染者が少なかったとしても、多くの人が不安を募らせ、平穏な生活を奪われています。
みんなの命を守るため、一人ひとりが活動を自粛し、社会を維持することは大切なことなんだと思います。
ただ少し、息苦しいですよね。
心が強い人は自分に大丈夫って言い聞かせてて、平気そうに見えるかもしれないけど、
それでもどこかで、きっと息苦しさを感じているんです。
そもそも、世の中、強い人ばかりじゃない。社会を構成しているのは圧倒的に弱い人たちです。
ときは遡って、原始時代。そこでは、僕たちの祖先は肉食獣に捕食される“弱者”でした。
しかし実は、その逆境こそが、仲間と協力する集団の力を生み、人類を進化させました。
そんな僕たちは今、命を守るために「Stay Home」の掛け声で様々な行動が制限されています。
先にも書いた通り、人の本質は集団の力であり、人と人とのつながりです。
それぞれが活動を自粛し、命を守ることと同じくらい、人と人とのつながりを断ってはいけないのです。
スタッフの皆さん、これまで、対面してきた相手が今、どんな状況になっているか想像してみましょう。
今回のウイルスは、目に見えにくいかもしれないけれど、あの日の震災と同じくらい、僕たちから多くのものを奪っています。
中には、震災よりつらいって感じている人もいるかもしれません。彼らが今、どんな息苦しさを感じていて、どんな願いを持っているのか、小さな声を拾いましょう。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言が全国に発令されてから2週間が経ちます。
宣言を受け、世の中の動きが変わったのは言うまでもありませんが、感染拡大が懸念され市場から一気にマスクが消えはじめたのは1月下旬頃でした。
僕たちは随分と長くこの事態と戦っているのです。
現在、東京都に比べると、宮城県の感染者は圧倒的に少ないですが、油断はできない状況です。
「自分が感染して、家族や恋人、友人など身近な人にうつしてしまったらどうしよう。」
「マスクが手に入らないのに、マスクを付けずに出かけたら村八分になるのではないか」
たとえ、居住の地域に感染者が少なかったとしても、多くの人が不安を募らせ、平穏な生活を奪われています。
みんなの命を守るため、一人ひとりが活動を自粛し、社会を維持することは大切なことなんだと思います。
ただ少し、息苦しいですよね。
心が強い人は自分に大丈夫って言い聞かせてて、平気に見えるかもしれないけど、それでもどこかで、きっと息苦しさを感じているんです。
そもそも、世の中、強い人ばかりじゃない。社会を構成しているのは圧倒的に弱い人たちです。
ときは遡って、原始時代。そこでは、僕たちの祖先は肉食獣に捕食される“弱者”でした。
しかし実は、その逆境こそが、仲間と協力する集団の力を生み、人類を進化させました。
そんな僕たちは今、命を守るために「Stay Home」の掛け声で様々な行動が制限されています。
先にも書いた通り、人の本質は集団の力であり、人と人とのつながりです。
それぞれが活動を自粛し、命を守ることと同じくらい、人と人とのつながりを断ってはいけないのです。
【スタッフへ】
これまで、対面してきた相手が今、どんな状況になっているか想像してみましょう。
今回のウイルスは、目に見えにくいかもしれないけれど、あの日の震災と同じくらい、僕たちから多くのものを奪っています。
中には、震災よりつらいって感じている人もいるかもしれません。彼らが今、どんな息苦しさを感じていて、どんな願いを持っているのか、小さな声を拾いましょう。
メンションつけて聞けばいいじゃん
恥ずかしがり屋なの?バカなの?
人に見られたくない会話をSlackでやるやつ消えて欲しい
こういうやつって総じて仕事も出来ないよね
単純にSlackって無料契約だと投稿の保持件数に制限あるからプライベートの雑談で無駄に消費したあげく仕事で必要な過去の情報が流れていってほしくないだけなんだけど
雑談ってとこにやたら噛みつかれて謎なんだけど
「ぶっちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!ここわっかんないでぇえええええええええええええす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
パブリックチャンネルで雑談をしろニストは世に溢れかえってるけど、会社のSlackで雑談すんなLineでやれニストは初めて観測した
パブリックチャンネラー代表みたいな某氏はかつてDMを強権で禁止してもLineとかFacebookとか別手段に逃げるだけで却って悪化するという話をしていた
会社のSlackで雑談すんなというお達しはDM禁止と一緒で回り回ってオーケーじゃあ仕事の相談もLineで一緒にやりますね/Lineグループで決めてパブリックチャンネルで結果報告しますねってなるだろう
雑談すんなニストはパブリックチャンネラーの布教した「DM ヨクナイ」の部分だけ頭に叩き込んでアナリティクスのDM率下げることだけに固執してしまった結果生まれた悪魔ではなかろうか
社会人2-3年目くらいの友人5人くらいとほぼ毎日discordのサーバーで通話してる。サーバーは俺の狭い友好関係から集めながらできた人間だけでできてて、参加者の中はほぼ全員お互いに面識がある。
元々みんなでゲーム用に作ったサーバーで、ゲームする時はそこで募集かけてゲームという流れだった。
ある時に気晴らしで雑談用VCを作ったらみんなそこにたまり始めて、夜な夜なそこで不特定のゲームしながら雑談するようになった。
別に自分も雑談でよく使うし連絡取れるいい場所になってるからOKとは思ってる。だけど元々ゲームする場所でリアルとは離れてた会話をする空間であったのに、不意に「年収があれこれ」「コロナで仕事が無くてうんぬん」「俺の上司がなんとか」とか微妙に人に突っ込んだ嫌な話されると嫌。
それとなく「ここはゲーム用なんだけどね」みたいな感じで言ったけどよくなさそう。
でも普通に会話してる人たちはこういう会話こなして社会人とかやってる訳で、オタクとして生きてた友人もちょっとずつそっちに寄ってきたのかと思う。
いーっつもゲームしてる俺はこうして話せる人が減っていくとかと思うと将来も嫌ですね。助けてくれ。
どこの職場にも、もうひとつなヤツ、いや「カオスなヤツ」がいる。
雑談ばかりで手が動かない、頼みごとをしても嫌々感満載、間違いを指摘したら怒ってひねくれる、電話ではナメた言葉遣いで客がブチギレ、事務処理もめちゃくちゃ、伝言を頼んだら全然違う人に全く違う内容を伝える、うんちく垂れるくせに実技は壊滅、残業も早朝出勤も休日出勤も一切できない、自分より見劣る人を探しては小ばかにして踏みにじる、減らず口憎まれ口は常時、、、
そんなカオスなヤツの話を聞かされると、あーあー怖いねぇ怖いねぇと思いながら、ひょっとして、他人からしたら自分もそうなのかもしれない、と思い当たる節もあり…
「特定の人物」に突っかかって毒づいたり、気がついたら自分最優先で周りを蹴散らかしていたり、気分に日々ムラがあって突然怒り出したり、周囲が私のことを我慢している事実をなかなか受け入れられなかったり、、、
ご自分は、これも周囲の為組織の為とのたまっているが、結局自分中心にしか見えない。口を開けば揶揄ばかり、手を動かせば当てこすり。
まあ彼はずいぶんと私のことも気に入らないらしい。裏でどんだけ言われてるか想像もつかない。私と過ごした日々の苦労話をあちこちへめいっぱい流してるんだろうなー、私を「カオスなヤツ」認定して。
そういう彼は、あちこちへ愛想を振りまいて評判は上々だ。
結局みんなdisりdisられ、お互い様なのかもしれないが、そんなことはみんな認識していない。
あー怖いなァ…
もう日々の人付き合いが嫌でたまらん。
そんな俺が当時なんでネトウヨになったのか自分なりに振り返ってみようと思う。
普段、夕食後にナイター中継見ながら「吉本隆明がどうたら」「西部邁がどうたら」そんなことばかり雑談してる父親と兄が、「ゴーマニズム宣言はあれヤベえよ……」と苦笑いしているのが耳に入ってその存在を知った。
なぜか興味を抱いた俺はそれがどんな本なのか訊いてみたら、二人ともしまったとでも言いたげな顔で言葉を濁し、「いや、お前が読んだら絶対に訳も分からずハマるから教えたくない」と逃げられた。
そんなふうに言われたらむしろ興味が強くなる。
早速、学校の帰りに大型書店に立ち寄った。残念ながらゴーマニズム宣言は置いてなくて(記憶が確かならとっくに絶版になってたからだったと思う)、仕方なく「戦争論」のほうを購入した。
一応、書いておくと俺はそこらへんのアホ高校に通う勉強なんてしたことないバカ学生だったから、歴史・公民ともに全く知識がなかった。
戦争論に書かれている刺激的な言論にやられて、人が変わったように昭和史の勉強を始めたとかいう事実も一切ない。
それにもかかわらず俺が戦争論にハマったのは、悪役として据えられてるキャラ(アメリカ?護憲論者?)を主人公(日本?小林よしのり?)がボッコボッコにやっつけて、徹底的にディスるのが気持ちよかったから。スカッとジャパン見て留飲下げてる人と全く同じ心理。
正直言って、本の内容は全然理解できてなかった。大人になった今ですら戦争論で何をどういう論点で掘り下げていたのか全く思い出せない。そして、今もう一回読んでも無学ゆえに理解できないだろう。
で、なんで当時の俺にそういうスカッとポルノ的物語が響いたのか?もうこれは俺が嫌われ者だったからとしか言えない。
見た目はオタクのくせに不良ぶりたがる、一周回った可愛げもなくとにかく協調性がなく、からかい半分に相手を挑発することをニヤニヤ言う。
そんな俺はまあとにかくクラス中から嫌われていた。男女問わず嫌われていた。
疎外されるのも自業自得なんだけど、そのくせ俺は周りに嫌われてる事実に傷つき、挙句、「人生初彼女ができない。童貞捨てられない」的悩みも同時に抱えてとにかくイライラしていた。
そんな人間がスカッとジャパンに出会ったらそりゃハマるよなあと今となっては思う。
逆恨み由来で膨れ上がったはち切れんばかりの攻撃性をあの本が代わりに解消してくれたような感じだ。
兄が俺をゴー宣に触れさせないよう慌てていたのは、俺の人間性に大問題があってなおかつクラスの嫌われ者であることを察していたからな気がする。
「(あの本にハマるのはまさにこういう奴だろう)」、そんな危機意識があったのではないかと。
俺は韓国、韓国人、在日朝鮮人、戦後民主主義、左翼を忌み嫌うようになった。
「お前そんなこと言っていいわけないだろう。理屈もなにもねえよ」というような蔑称やヘイトにキャッキャキャッキャと歓喜し、瀬戸弘幸や桜井誠を天才思想家として崇め奉った。
そして俺にとってスターといえばイチローでもダルビッシュでもなく、自民党のタカ派議員だった。
2chに差別書き込みをした回数は1000じゃまったくきかないと思う。
夕食後、父親と兄との雑談に俺が混ざるようになったのもちょうどこのころだった。
学校で起こった楽しい話なんてないもんだから、なんの脈略もなく「韓国がさあ~w」「中国がさあ~w」という調子で読んだばかりのヘイト本の内容を面白おかしくニヤニヤと披露する。
そのたびに父親は決まってウンザリしたような顔で「お前、そんな差別的な話を俺は家で聞きたくないよ。もっと楽しい話してくれよ」と露骨に眉をひそめ、軽蔑したような冷めた顔でそのやり取りを見守っていた兄が痺れを切らして「おめえいい加減にしろよ、黙れよ」と一喝する。
そんな流れが毎日だった。
それは「愛国心を盾にした差別はよくない」という至極まっとうな意見が世間の常識となることだった。
厳密に言うと、当時も今もそういう社会常識は当然みんなに共有されているということになっている。
学校や会社でネトウヨ的言論をかまそうものなら普通に窘められ、あいつは頭がおかしいということになるだろう。
ただ、当時はネトウヨもネトウヨ的言論もまだまだ隠れた存在で(ネトウヨというスラング自体は耳にしたことある人はもう多かったと思うが)、「変な人のことだとは思うけど、実際になにがどうなってんのかは知らない」程度にしか一般的に認知されていなかったと思う。だから、2chで俺を含む差別的な連中がどんだけ跋扈しようが見つからなかった。
世間には「差別は許されない」という当然の常識が共有されている一方で、ネットのアングラ部分ではネトウヨ的思想がすごい勢いで盛り上がるという対照的な状態が続いていた。
「もしもネットのネトウヨブームが世間の人に気付かれたら彼らの良心によって潰されるだろう。そしたら俺のフラストレーションの解消の場がなくなってしまう」
そんなふうに俺は恐れていた。
俺の嫌な予感は当たった。
やがて、ネトウヨ的存在が一般的に認知され始め、密教から顕教に変わっていった。
ただ、予想外だったこともある。
ネトウヨはやっぱり「あいつらとんでもねえ」とバッシングされはしたんだけど、それと同時に「あんなのはごく一部。差別者なんて実際はほぼいない。広まってもいないネトウヨ思想に危機感を抱くのは未熟者だから。はい、この話終わり」とでも言いたげな耳を塞ぐ態度を頑なに守り続ける勢力も相当いたことだった。
これに俺は凄く救われた。こういう逆張りというか、冷めたポーズを取ってくれる連中がいてくれれば俺の、俺たちネトウヨの居場所は守られる!と安堵した。
「ネトウヨ思想が広まりかねない。危険だ」という意見がネトウヨでもないネット民から「そんな奴みたことないんだけど?よっぽどレベルの低いコミュニティにいるんだね~」みたいなレトリックでよく小馬鹿にされていたのを覚えている。
ネトウヨ本が書店で平積みされ飛ぶように売れ、ヘイトスピーチなんてのが社会問題になって、身元隠してないTwitterアカウントで主婦や社会人がネトウヨ思想を全開にしている、そんな現在を考えると、ネトウヨ思想の流行という当時の懸念は正しく、そして、冷めた態度で小馬鹿にする勢力がネトウヨの追い風になったのは当たってたなあと思う。
ネトウヨ時代の俺も日本がここまでなるとは当時想像だにしなかったから。
政治とか右翼だとか左翼だとか韓国とかそういうの一切合切に俺が興味なくなったのは大学入学とほぼ同時だった。
大学合格後に兄に部屋まで呼び出され相当真剣に将来を案じることを言われ続けたからだ。
要約すると、「偏見を捨てろ。周りに親切にしろ。心を入れ替えろ。ていうか今の人間性のままだとお前人生終わるよ」、そんなことをマジのマジのマジのテンションでこんこんと聞かされた。
「親父もお袋も相当心配してるぞ。お前結局友達いなかったろ」、特にこれが半べそかくほど効いた。
自分が好かれるわけがない、擁護しようのない人間だという自覚は深いところで抱いていたので、大学では心を入れ替えて普通に友達作って楽しく過ごそうと思って大学生活をスタートさせた。
まもなく、普通に友達が何人かできて、一緒に遊ぶようになって、まるで憑き物が落ちたかのように俺のなかから世の中や人に対する攻撃性が萎んでいった。
気付いたら政治とかどうでもよくなっていた。ていうか在学中に在日の友達もできた。彼女はできなかった。
今は普通にのほほんと生きている。
伊集院光の深夜の馬鹿力に出会ったのはたった8年くらい前だと思う。
当時の2chの雑談スレで、ゲラゲラ笑いたいというボヤキにほぼ毎回
痴豚様と崇められていて、それを心の支えにしているという書込も少なくなかった。
今になってみると少数の信者が回していたのかもしれないが、ともかく、自分は興味を持った。
そこでまず伊集院光 ラジオで検索してみたら、深夜放送しかない。1時から3時はきつい。
伊集院光本人にYouTubeで聞いてますみたいな事を言うアホではないので、ここにしか書かない。
さて、転げまわるくらい笑った。
当時精神を患って会社から逃げて無職で家に一人でいたので、昼間ずっと家事をしながらスマホとイヤホンで聞いていた。
伊集院光→岡部さんのミキサー→TBSラジオ電波→誰かのラジオ→YouTube→Wi-Fi→イヤホン→脳へと
馬鹿力の汁がドクドクドクドク流れ込んできた。
床を拭きながらニヤニヤ、皿を洗いながらニヤニヤ、たまにイヤホンを引っ掛けてビンッとなった。
単に前職が合わなくて疲れて腰掛けていただけだが、立ち上がるきっかけは伊集院光だった。
それから同じ業界で再就職したが、今度は家庭の事情で在宅勤務になった。
コロナで強いられた奴らより6年も早くリモートワーカーだ。俺は先輩だぞ。
家庭の事情は数年で何とかなった。介護の終わりは嬉しいとも哀しいともつかない不思議なものだった。
バタバタしてる病院から戻って写真を取りに来た時、「あっ、十面鬼の投稿みたいだな」と思った。
在宅勤務でも出勤しても給与も仕事内容もそんなに変わらないので在宅で続けた。
親の声より聞いた声なんてジョークがあるが、実際のところ誰の声よりも聞いている。
投稿もした。
カルタ例文で送られてきたサイン入りは百均だが額縁を買ってきて額装し机に飾った。
そしてこのコロナ禍、赤江珠緒に感染の可能性がある。後輩芸人白鳥久美子は発症した。
自分は何か信心がある訳ではないが、イヤホンを外す時、トイレから出て手を洗う時、夜寝る前、
自分は何に祈っているんだろう。