はてなキーワード: 沈黙とは
しばらく沈黙に入るんじゃね?w
togetterがchromeが固まるくらい重いのと、書いてある内容に同意できてもエタ東となる4時の組み合わせは気分が悪いので、自分用に。
最初に書いておくと、これは特にpixiv擁護ではない。というより、擁護できる部分は特にない。
pixivを擁護したがっている人たちというのがいて、連日出てくる問題を鎮火させようと頑張っている。
カオスラウンジとズブズブだったpixivも悪の企業であると認めず、pixivは悪くない、pixivは俺たちの居場所だ、と信じて自分たちの立場を守ろうとする。(俺正義タイプ)
本の宣伝をしたいが代替サービスのユーザーがまだ少ない。pixivを宣伝用に使い続けるしかないのからpixivを守りたい。(我欲タイプ)
pixivとかユーザーのことなんて全くどうでもいいけど、批判に対して反対意見を言える俺かっこいい。(自己顕示タイプ)
大体想像できる動機はこんなところ。
メンツは固定しているないが、毎度の騒動で発生源となっているtogetterまとめを網羅的に眺めると、誰が鎮火しようとしているのか分かりやすい。
はてブでいうとb:id:sa_tie、b:id:katsura_1、b:id:tailtame辺りが該当。彼らを駆り立てているものは一体何なのか。(なお、エタ東も方向性が違うだけで同類にカテゴライズしている)
もっとも動機が不純だからといって、成すことが正しければ良い結果をもたらすこともあるし、独善が「悪事」としか呼べない暴走を引き起こすこともある。評価は人による。
pixivの新規登録画面は極めてシンプルで、pixiv idの用途については特に記されていない。(※要改善)
登録するとユーザーにはユニークな数字のidが付与されるので、pixiv idはログイン用のみだと考えている人は少なからずいるようだ。
実際にはpixiv id名でディレクトリが作られるほか、スタックフィード(活動履歴)のid、アカウントを共用するpixivブログや、姉妹サイトdrawr(flashで手書きできるサイト)のidとして利用されている。
pixiv idを外部から見られないものとして、個人名を使うなどする人もいて、問題となったことは過去に数度ある。id変更の機能追加をするという話もあったが今のところは実現していない。
今回の騒動の発端となったのはこのpixiv idが画像の絶対パスから参照可能だ、という最初期から判明していたことを何度運営に要望を出しても改善されないまま放置されたことに業を煮やしたことユーザー達のtwitterである。
これを、「最初期から判明していたことだから今更問題ではない」と擁護する連中が現れた。
「idは最初期から漏洩するような仕様で、スタックフィードなどからidを参照することも可能だ」と判っても問題点を把握できないユーザーが多数いたことで、危機の周知は次段階に移る。
「IDとパスワードを同じにしている人は危ない。プレミアムユーザーならクレジット番号などの登録もしているので危ない。」と危険を訴えた。この辺りから「ただの言いがかりレベル」などと鎮火ツイートが広がる。
現在のPCスペックの技術の向上は目覚しく、家庭用でもハイスペックなPCがあれば簡単なパスワードであれば数分~数十分で破ることもできるとされる。
が、それはメモリ内で高速に試行できるローカル環境上の話であって、web上のパスワード認証に対して必要とする時間は全く別物という視点が抜け落ちていて、とても現実的ではない。
だが、総当たりなどせずとも、簡単な単語やIDと同じパスワード、誕生日などであれば簡単にログインできてしまう可能性がある。
それを、「例えローカル上で10万回/秒でログイン試行できるPCでも、web上のパスワード認証に対しては通信とサーバーレスポンスがボトルネックとなって100回/秒程度のパフォーマンスしか発揮できないと思う。並列で大量にリクエストを殺到させればサーバーが落ちるだけだし、そもそも膨大なオーダーのログイン攻撃が仕掛けられれば、突破するより前にファイヤーウォールが異常を関知するか、サーバー管理者が気付く。そもそもイラストコミュニティサイトに対して逮捕されるリスクを犯して潜入したところで、成りすまして暴言コメントを書いたり個人情報を抜く程度で、不正アクセスのリスクにリターンが見合っていないわけで…。」
などと問題点をすり替えて、指摘する側がさも間違っているかのように発言を繰り返す。
大手ポータルサイトや銀行、携帯キャリア、有料ポイントを運用するネトゲなどであればそれなりに堅牢なログイン構造にするのが当然で、既に大手のお絵描きコミュニティ、しかもカードの支払まで行われるサイトにパスロックがないというのが問題でないはずがない。
admin.pixiv.net他に接続するとグローバルIPからでもログイン認証が出てくるというもの。発覚したのは実は1年も前だという。今回twitter等で公になってからも1時間程度は誰もがアクセス可能であった。
あくまでログイン認証画面が出てくるだけで、ID/パスワードが判明したわけでもなく、webのログイン認証に対するブルートフォースは非現実的なのは変わらないが、「外部からadminツールにログイン可能」というセキュリティ意識の無さが露呈し、大騒ぎとなる。
更に話が広まる際には「adminツールが流出した」「バックドアが仕掛けられた」「ログインにキーロガーが仕掛けられている」「アクセスするとウイルスを仕込まれる可能性がある」「今すぐ退会せよ」など虚実入り乱れた話となる。
普通に考えれば、外部からアクセス可能な状態で晒され続けたという事態が発覚した時点でサーバーを落として対策を取るはずなのだが、隠蔽体質に定評のあるpixivが何のアクションも起こさない為、念のためアクセスを控えるよう呼びかける。
「そこまで大事になっているのであればサーバーを落とすわけで、実害はない」などと見当違いな「俺の脳内のpixivのセキュリティ安全神話」ツイートが擁護派から出てくる。
admin.ads.pixiv.orgに接続すると「It workssl!」と表示されるもの。これがapacheのデフォルト表示「It works!」と異なることから、「何者かに書き換えられたか、運営が謎のミスをしたのか」と疑惑が生まれる。
ads.pixiv.orgは広告関連のサーバーのようだが、侵入された場合は他のサーバーも同様に危険である可能性が高く、「個人情報やカード情報が抜かれる危険性もある」と指摘されると「万が一侵入されていても個人情報が流出する可能性は低い」と根拠のないpixivの言い訳を持ち出す。
カード情報は決済代行会社が保存していると運営から「なぜか」一部ユーザーにメールで通知されていたようで、ここまでの騒ぎになっておきながらサイトトップでも発表しないなど、さらに不信感が募る。
「IDが漏洩する危険性がある」という問題点から、罪のないユーザーが被害に遭うことを防ごうしたものの、サービス開始時からの仕様で改善される望みが薄い。
さらに管理者ページが外部から閲覧できたことは、あってはならないセキュリティ意識、にもかかわらず、「批判は的外れで間違いだらけ」というまさに的外れな擁護ツイートが広まる。
ここまでサンドバックになってて何も発言せずパスロックを実装するpixivはある意味凄いが、その沈黙がさらなる疑惑を生んでいることにいつ気が付くのか。
例えば小説を読んでいるとき、登場人物の一言が深く心に突き刺さる。あるいは情景が、文章で描かれた場の雰囲気がざわざわと揺れて蠢いて感情を揺り動かす。
例えばドラマを見ているとき、沈黙の底に横たわったいたわりが目頭を熱くさせる。あるいは音楽が、コミカルな演出が時に見ている者を逼迫させ笑わせてくれる。
料理にしてもそうだ。美術にしても、音楽にしても、コミュニケーションにおていもそう。
いろいろなこと、さまざまなものが私の感性にぶつかっては振動し波紋を浮かべていく。
象徴的な記号や、印象的な構造が琴線に触れる。風波を立てていく。
しかしながら、かように自分が刺激を感受してしまうのは、外部からの働きに影響されているからなのだろうか。
本来外部にある刺激には何の影響力もなく、ただ単に私という受容器がその刺激を受け取るときに、特異的に感動しているだけではないのだろうか。
鍵と錠前のようなものではないのか。私が感受できるがゆえに、その刺激に特徴的な記号的意味が付加されているだけではないのか。
こんなふうに考えると、誰かに受容してもらえる刺激を発信するのがとてつもなく困難に感ぜられる。
私が理解している刺激Aが本当に他者にとっての刺激足りえるのかどうかわからないからだ。
無論収斂されたが故の、共通認識が可能な記号なのだとは思う。クオリア自体が個々人で違っていたとしても、共通認識上の記号に差異はないのだから、そんなに悩むことなど無いのかもしれない。
ただ、それでもなお躊躇ってしまう。究極的にはそれが刺激足りえるのどうかわからないのだから困ってしまう。
臆病だからなのだろうか。この感覚を自分では臆病なのだろうと思い込んでいるけれど、もっと違う言い回しが在るような気がする。
便宜的に、馬鹿とか阿呆とかそんな呼称でいいような気がする。むしろそうであった方が変にナルシズムに陥ってない分晴れやかな気がする。
不思議なんだけど。彼女は昼食を食べている途中でそう切り出した。不思議なんだけど、最近よく同じ夢を見てしまっているんだ。
へえ。どんな夢なんだろう。私は購買で手に入れたサンドウィッチを飲み下してからそう尋ねてみた。
変な夢なの。彼女は箸を置くと、困ったような悲しんでいるかのような表情を浮かべて力弱く微笑んだ。とっても変な夢でね、いつもいつも、その時間帯に受けなければならない授業に出席できない夢なんだ。
決まって授業に遅刻してしまった場面から始まるのだというその夢は、確かに奇妙で意味深な内容を伴っていた。彼女には寝過ごしてしまったとか、気分が優れなくて少し体調を気にしていたとかいう具体的な理由があるわけでもなく、出し抜けに授業が始まってしまった学校の廊下を歩かざるを得なくなってしまっているのだという。
わたしはね、出なければならない授業のノートと教科書と参考書と筆記用具を腕に抱いて、一人ぽっちのまま、惨めな気持ちでとぼとぼと静かすぎる廊下を歩いているの。恥ずかしさとか後悔は全然ないんだけど、ただひたすらに辛くて苦しくて悲しい気分になってるの。
それはまた面妖な夢だね。相槌を入れると、彼女はまた萎れかけた向日葵のような笑顔を浮かべた。スーちゃんもそう思う? まあ、私なら少なくとも辛くも苦しくも悲しくもならないと思う。そうだよね、どうしてわたしは夢の中でそう思ってるんだろうね。
それは本人にしかわからない類の問題だった。答えに一番近いはずの彼女がわからないのだから、私になんてわかるはずがない。黙したまま紙パックのジュースを飲み始めると、でもそれだけじゃないんだよね、と彼女が続きを口にした。
わたしはね、夢の中でまっすぐその時間帯に受けなければならない授業がある教室に向かっているんだ。サボろうとか逃げちゃおうとかいうことを考えもせず、じっとリノリウムの床に眼を落としたまま、脇目もふらずにその教室に向かっているの。それで最終的には目的の教室に辿りつけるんだけどね、こう、ドアをスライドさせてね、びくびくしながらも懸命に勇気を振り絞って視線を上げてみると、時間を飛び越してしまったみたいに、その教室ではもう次の授業が始まってしまっているということに気がつくの。英語なら英語、化学なら化学。わたしが抱えていたノートや教科書とは全く別物の、わたしとは関係の無い別のクラスの授業が開かれてしまっているの。
わたしは夢の中ではこれっぽっちもお呼びじゃないみたいなんだ。そう言って彼女は少しだけ俯いた。追いつけないんだよね。何をしても。何があっても。結局どこにも行けないんだ。搾り出すような声は紛れもなく小さな悲鳴だった。
でも、夢なんでしょ。現実じゃあり得ないことでしょ。私はできるだけ、それがなんでもないことであるかのように口にした。気にすることないよ。気にしないほうがきっといいことであるはずだよ。
でも、この夢、結構堪えるんだ。暗く沈んだ声で彼女は口にする。いつもみんなに置いていかれてしまうんだもの。どれだけ繰り返しても、どれだけ身がつまされそうになっても、わたしが望む空間には絶対に辿りつけないんだもの。それにね、朝起きると、汗がすごいんだ。ベタベタしてて気味が悪いの。
堪ったもんじゃないんだ。彼女は諦め卑屈になってしまった敗北者のごとくいびつに笑った。嘲笑だった。彼女自身はまるで悪くないはずなのに、自分自身のことを嘲り貶して一笑に付したのだった。
しばらく私はなんと返事をしたらいいかわからず迷った。励ませばいいのか、同情すればいいのか、あるいは突き放してしまったほうが彼女を思いやることに、優しさになるのかどうか。重たい沈黙が流れこんできて、更に焦ってしまった。残っていたパンを食べきった。ジュースを三度口に含んだけど、あまり味がしなかった。
ちらりと上目遣いに彼女を覗いてみると、箸を手に持って食事を再開していた。動作は緩慢で、なるほど最近妙に元気がなかったのはこの夢があったためなんだと確かな確証でもって納得することができた。
紙パックをじゅこじゅこいわせてジュースを飲みきり、私は一言だけ、大変だねと彼女に話しかけた。顔を上げて、うんと頷いた彼女の表情は、内心どこかほっとしているようだった。
ちょっとだけね。かなり、大変なんだ。そう言って屈託なく砕けた彼女の表情には、今にも崩れ去ってしまいそうな脆い矜持が滲んでいた。
やっぱり、私は何もできない、できるはずがなかったのだ。
その揺るぎない事実をありありと突きつけられて、私は少しだけ鼻の奥がツンとした。
そうなんだ。うん。ま、あまり気にしすぎないことだよ。スーちゃん、それさっきも言ってたよ。そうとしか言い様がないんだから仕方がないよ。ふふ、それもそうかもしれないね。
食事を終えて、私は窓際に設置された横に長い業務用のストーブに、彼女はすぐ側の椅子に腰掛けた。私は窓の桟にもたれかかってぼんやりと外の景色を眺めている。ちっとも動かない雲とか誰もいないグラウンドなんかを、頭を空っぽにして見下ろしている。
きっと隣で彼女は、おしゃべりに興じたり忙しなく教室から出入りしているクラスメイトを見ているんだと思う。ちょっとだけ淋しそうな、羨望の色を帯びた眼差しで、彼らのことを見守っているのだろう。
でもね、と言って彼女は夢の話を切り上げる際にちょっとだけ付け足しをした。でもね、もう絶対にどんなに願っても足掻いても辿りつけないのだとするのならね、いっそのことそこに辿りつけなくてもいいような気が、最近はするんだ。どこにも行かないまま、この場所に留まったまま私の時間を過ごしていたほうがいいようなね。何かにつけて、今はみんな早過ぎるんだもの。ついて行けなくたって仕方がないと思わない?
苦笑を浮かべた彼女に、私は何も答えなかった。そんなこと言っていられないよと思いつつも、やんわり苦笑を返しただけだった。
ぼんやりと窓の外に広がる景色を眺めてみる。グラウンドに動くものは見つからず、ぽっかり空の真ん中に浮かんだ雲は動かないままだった。
傘の端から滴り落ちる雨粒を見やりながら、ぼんやりとAのことを思い出していた。ぼってりとした雨雲が犇めき合う季節になると、彼は眉間に深い渓谷を刻んでしきりに舌を打ち鳴らしていた。
至る所で蛙が鳴き声を上げている。あの日も同じだった。夥しいほどの蛙が、姿も見せずあちこちで喉を震わせていた。
あの日、Aはいつにもまして苛立っていた。いつになく舌打ちの回数が多かったし、形相までもが歪み始めていたのだ。
家路を共にしていたわたしは気が気ではなかった。狂おしいほどの不快感というものを、生まれて初めて目の当たりにしていたのだ。両目が釣り上がり、眉間はもちろんのこと鼻筋にまでしわを寄せたAの容貌は、この世のものではない黒々とした悪意に乗っ取られてしまったかのようだった。
なんとかしなければならない。少し後ろを歩きながらわたしはそう考えていた。早急にAの不快感を発散させなければならない。いつその矛先がわたしに向くかわからなかったのだ。
梅雨空の下、わたしは沈黙したまま歩き続けた。つかず離れずAとの間に一定の距離を保ったまま進み続けて、不意に先生の話を思い出したのだった。
それは先生が子供の頃に行っていたという遊びのことだった。パン、と弾けるのだという。ひどいことをしていたものだと、先生は苦笑交じりに語っていた。
わたしは先をゆくAにおずおずと話しかけてみた。ねえ、蛙に爆竹を仕込んでみない。
声を聞きピタリと立ち止まったAは、しばらくの間前を向いたまま立ち尽くしていた。やがてゆっくりと振り返ると、わたしが口にした言葉の意味が掴めないといったような表情で虚ろな視線を寄越し始めた。わたしはそのとき、意味もなく愛想笑いを返した。だけに留まらず、沈黙に耐えられなくなった末、その背中を押し出してしまった。
よくわからないけどさ、イライラしているんでしょう。だったらやってみようよ。嫌いな蛙を懲らしめてやろうよ。
本当に、その程度の思いつきだったのに。
わたしはAの眼の色が変わっていく様をまじまじと見つめてしまった。
それも、そうだな。
ぞっとするほど酷薄な表情を浮かべたAがそう言った。彼のものとは思えないほどに冷え切った声色だった。わたしは思わず鳥肌の立った二の腕を抱いていた。ねっとりとした暗黒色の感情が、形をなしてAの背後に立ち込めているかのようだった。
わたしは今すぐにでもその場から立ち去りたくて堪らなかった。とてつもなく嫌な予感がした。「絶対を破ってしまった後ろめたさ」のような感情が、怒涛のごとく押し寄せてきていて呼吸をするのが苦しかった。
今なら当時わたしが呑み込まれた感情が何であるかがはっきりとわかる。あれは呆れるほどに純度の高い恐怖だったのだ。生理的本能的な原始の恐怖。それが驚くべきほどの奔流となってわたしに流れこんだのだ。お陰でわたしはその場からぴくりとも動き出すことができなかった。Aと向き合ったまま、両足が地面に縫い付けられてしまっていた。
にっ、とAが笑った。
何も言わずに再び前を向いたAは、歩き出しながらわたしに指示を出した。ありったけの蛙を捕まえて公園まで待ってきてくれ。口調は穏やかそのもので頼みを聞いてもらうときのそれに近かったものの、内実その根底には逆らいようのない高圧的な意図が宿っていた。反故にすることなど、できるわけがない。恐怖に支配されたわたしの首はほとんど自動的に頷いていて、わかったと端的な服従の誓いまで口にしてしまっていた。
絶対だぞ。
念を押されたわたしは、帰宅するや否やプラスティック製の小さな水槽を抱えて再び雨の町へと飛び出した。
蛙を捕まえなければならなかった。一匹や二匹では足りない。胸に抱えた水槽から溢れんばかりに捕まえなければならなかった。そうでなければ、どうなるかわからない。どこかたがが外れてしまったような様子のAが、何をしでかすともわからない。
かえるかえるかえる。わたしは死に物狂いで蛙を探し続けていた。大きいものから小さなものまで、見つけたら片っぱしから水槽に突っ込んでいった。かえるかえるかえるかえる。まだ足りない。まだ足りない。全然足りない。
ただ、恐慌状態にあったわたしは少しだけ運が良かった。Aが指定した公園には小さな溜池とそこに向かって流れる側溝があって、そのため草むらや生垣の中から途切れることなく蛙を見つけることができたのだった。加えて、その年は例年になく蛙が以上発生していた。わたしの右手は次から次へと蛙を捕まえていった。
十五分くらいで水槽の半分ぐらいが蛙で埋まった。随分な量だった。抱える左手が重たくて辛かったことを覚えている。しかしながら、それでもまだ蛙が足りなかった。こんな量じゃ満足してもらえないと思い込んでいた。
狂おしいほどの強迫観念だった。ストレスからくる吐き気まで催していたと思う。Aという圧倒的な恐怖に苛まれていたわたしは、グロテスクな体を所狭しと寄せ合った蛙たちの上に、捕まえていたのと同等かそれ以上の蛙を詰め込んでいった。
それからもう二十分ほど探し続けて、わたしはようやく水槽の蓋を閉じた。見れば、限界まで詰め込まれた蛙が壁面に抑えつけられながらもぞもぞと動いている。腹を向けていたり、背を向けていたり。ある蛙は押し付けた眼球が潰れかかっていたし、最初の方に捉えた蛙にいたっては、底のほうで身動きも取れないまま胃袋を吐き出しているようだった。
わたしは右手に傘を左手に水槽を抱えたままAが来るのを待っていた。早く公園に来て全てを終わらせてほしいと願う一方で、どうかこのまま絶対に来ないでくださいと望まないわけにはいかなかった。
雨は途切れることなく傘を叩き続けていた。根こそぎ集めたつもりだったのに、依然として蛙の鳴き声は四方八方から鳴り響き、傘に反射して頭上からも降り注いでいた。
どれほどの時間立ち尽くしていたのだろう。じっと足元に落としていた視線を持ち上げたわたしは、雨にくすんだ公園の入り口に現れたAの姿を目にすることになった。ドクンと心臓が脈打つ。血流が速くなって、外気が急に寒くなったように感じられた。
Aはゆっくりとわたしの方へ歩み寄ってきた。手には買い物袋。大きな大人用の傘を差して、これから行う行為にふさわしい服装であるかのような暗い色の服に着替えていた。ただ一点、スカイブルーの長靴だけが場違いに目立っていた。そこだけが異質なまでに邪気がなく、わたしは急にぞっとしなくなった。
たくさん集めたな。Aはわたしが抱えた水槽を見下ろして満足そうに言った。十分過ぎるくらいだ。思う存分楽しめる。にやりと歪んだ笑みが目の前に広がった。喜んでもらえたから、取り敢えずはほっとすることができたから、わたしも笑顔を返そうと思った。けれど、こちこちに強張った表情筋はぎこちなく伸縮することしかできなくて、声さえ口に出せなかった。
やるか。Aは素っ気なく口にした。わたしは命令を受け取ったロボットのように水槽の蓋を開ける。蛙を一匹取り出すと、彼の右手に手渡した。洗練された無駄のない無機質な動作だったと思う。蛙を受け取った彼は、買い物袋の中から小さなダイナマイトを取り出し、無理やりこじ開けた蛙の口に詰め込んだ。
がそごそと左手に持った薄いビニール袋を騒がせて、取り出したライターをわたしに差し出す。
点けてくれ。両手が塞がってて、何も出来やしない。
わたしはこくんと頷いて彼に従う。ライターを受け取り、石火をジャリジャリならして、揺らめく小さな炎を作り出した。
やろうか。そう、彼が言った。わたしはまたこくんと頷いて、そっと導火線に火を近づけた。
シュッと小気味いい音が聞こえて、細かな火花が飛び散った。Aはすぐさま蛙を放り投げた。
口の中に爆弾を放りこまれた蛙は、降り注ぐ雨の中、カタパルトみたいに宙空へ飛び出して、緩やかに下降していきながら、途中で、唐突に、弾けた。
乾いた音だった。蛙は空中で四散した。緑色の体から、予想もしていないほどの赤をまき散らして、四肢と臓腑をズタズタに引き裂かれた生命は、何の理由もなしに爆散したのだった。
べちゃり、と砕け散った血肉が地面を穿つ音が聞こえた。前にも増して雨は強く振り続いているのに、その音だけはしっかりと耳まで届いた。
べちゃり。
わたしは隣に佇むAに眼を向けた。
彼は声を上げず、身動ぎもせずに、じっと散り散りになった蛙の残骸を見つめていた。異様なまでに見開かれた瞳孔は、直前まで意思を持っていたはずの残骸を網膜にさんさんと焼き付けているようだった。
ぽっかりと半開きになった口に微かな笑みを浮かばせていたような気がする。その口元にだけ笑みを浮かべて、Aは食い入るように死体を眺めていた。自らの行為に心から耽溺した怪物のようだった。
ゆらりとこちらに向き直ったAは、もう一回やろうぜ、と言ってきた。わたしはこくんと頷くと、再び蛙をAに手渡した。それ以外に選択肢がなかったのだ。ライターに火をつけて導火線に近づけた。
蛙が弾けた。何匹も何匹も爆ぜて死んでいった。殺されたのだ。Aとわたしは殺戮を繰り返していた。雨降る公園が血肉に染まり、地表を覆う水たまりまでもが真っ赤になり始めても、わたしたちは蛙を殺し続けていた。
途中から爆竹を使うのが面倒になったらしいAは、おもむろに残りが半分前後になった水槽に手を突っ込んだ。そのまま躊躇いもなく手を握る。ぐーぱーぐーぱーと、ハンバーグをこねるかのように蛙たちを握りつぶしていった。
惨劇にわたしは小さな悲鳴を上げた。抱え込んだ水槽の中で生々しく蠢く蛙たちがいとも簡単に圧死していくのである。Aが右手を開閉するたびに、ぐちゃぐちゃと凄惨な音が鳴り響いた。ぷちぷちと気泡が潰れるような、密に詰まった組織が圧迫されて破裂していく音が断続的に聞こえてきていた。
わたしは水槽の中の地獄をじっと見下ろしていた。眼を閉じることができなかった。背けることも。かと言って、Aと視線を合わせることも怖かった。Aが目の前にいたから、ただじっと耐え忍ぶことしかできなかったのだ。目撃者として、共犯者として、わたしは蛙が死にゆく様子をありありと見せつけられなければなからかった。
水槽からは生温かい臭気がねっとりと立ち上ってきていた。時折血肉が勢いよく噴き上げて、わたしの服に付着していった。胃が痙攣を繰り返す。喉の奥から逆流してきた酸っぱいにおいが生臭さと入り交じって、如何ともしがたい臭気を醸しだす。滲んだ涙でわたしの視界は霞み始めていた。鼓膜には、依然としてミンチをこねる水っぽい怪音がこびりついている。
とうとう堪らなくなって、わたしは水槽を手放してしまった。地面にぶつかって、どろどろに潰された真っ赤な流動物が地面に広がっていく。中にはなんとか生き残っていた蛙が数匹残っていた。彼らは変わり果てた同胞の海から這い出すと、懸命に逃げ延びようと地面を跳ね始めた。
その一匹一匹を、Aは踏みつぶして回った。何度も何度も足を振りあげて、全体重を掛けて踏み躙った。ぐりぐりと擦りつけられた蛙は、すり鉢にかけられたかのごとく原型を留めない。それが蛙であったという事実さえ蔑ろにしながら、Aはわたしが捕まえた全ての蛙を、一匹残らず殺し尽くしてしまった。
わたしは公園から逃げ出した。Aのいないところへ行きたかった。走って、走って、全力で走って、全身水浸しになりながら家に帰った。しばらくしていから傘を忘れてきてしまったことを思い出したが、取りに戻ろうなんてことは考えられなかった。
その日わたしはほとんど一睡もできなかった。雨はなおも振り続いていて、蛙の鳴き声はそこかしこから聞こえてきていた。
翌日。Aはどこにもいなくなっていた。
あの日の出来事は、いまでもわたしを縛り付けている。蛙が苦手で仕方が無くなってしまったし、雨が振るたびにあの水槽から沸き立っていたにおいを思い出すようになってしまった。
けれど、それも当然の報いなのかもしれない。結果としてAに加担し、わたしの蛙を殺しまくったのだから。恨まれて当然なのかもしれない。
梅雨になるたびに、意味なく奪われる命のことを考える。供養し、謝り続けようと、心に決めている。
僕:長く独り身。非モテではないと思うが色恋は苦手。30代前半。
海はまだとても冷たい。
靴を脱いで、膝下までつかると痛いくらいだ。
女子がふざけて水を跳ね、僕のボトムがぐっしょり濡れる。
仕返しに僕は女子を転ばせる。ふりをする。
触ると意外とコリコリしていた。
試飲で女子はご機嫌だ。ちょっと酔ってるな。
海沿いに戻り、トラットリアで夕食。ワインを呑み足りないんだと。
量は多すぎたが、おいしい料理。特にチーズリゾットが良かった。
違う海岸へ夜の海を見に行く。
僕は女子の手を取り支えてあげる。
うん、自然だ。実は内心ドキドキだ。
暗闇を眺めながら、また少しおしゃべりをして。
帰り道も女子の手を引いていく。
駐車場に出ても、僕は手を離さない。
女子も、僕の手を握ってくれていた。
家まで女子を送っていく。
近くに車を止め、おしゃべりをする。
いつものことながら、どんだけ喋るのこの二人。
ふと、女子の手を握ってみた。
すると、だんだん口数が減っていく。
これ、噂に聞く「いい雰囲気」ってやつ?
僕は意を決して女子の頬に手を添えた。
そして、すべきことをした。
ドキドキしすぎて、目を閉じたかも覚えていない。
僕にこんなことができるなんて、驚きだ。
髪を撫でたり、散々に愛でているうちに。
いつも若干おかしいよ。
そうじゃなくて。
少し懐っこかった。距離近め。
もしかして伝わってた?
何が?
その…。
…。
顔を隠してた手をおろさせて、もう一度。
きみ、ほんとかわいいな。
なんなのよう。その余裕がむかつく。
主導権取ったからな。
むー。あたしが先制すればよかった…。
形だけ抵抗する女子を、きつく抱きしめた。
こんにちは、栄養マネジメントを専攻しているニュウビ嬢です。自分の栄養管理も出来ないので貧血で浮腫ですが、こと他人の食事にあーだこーだいうことに関してはプロフェッショナル。今回は、モテる栄養系女子力を磨くための4つの心得を皆さんにお教えしたいと思います。
あえて2~3訂のセーブンヒョーを使うようにしましょう。そして飲み会の場で好みの男がいたら話しかけ、わざとらしくセーブンヒョーをめくってみましょう。そして「あ~ん! このセーブンヒョー本当にマジでチョームカつくんですけどぉぉお~!」と言って、男に「どうしたの?」と言わせましょう。言わせたらもう大成功。「最近の食品とか詳しくなくてぇ~! ずっとコレ使ってるんですけどぉ~! 使いにくいんですぅ~! ぷんぷくり~ん(怒)」と言いましょう。だいたいの男は新しいセーブンヒョーを持ちたがる習性があるので、古かったとしても5訂増補日本食品標準成分表を使っているはずです。
そこで男が「新しいセーブンヒョーにしないの?」と言ってくるはず(言ってこない空気が読めない男はその時点でガン無視OK)。そう言われたらあなたは「なんかなんかぁ~! 最近6訂が人気なんでしょー!? あれってどうなんですかぁ? 新しいの欲しいんですけどわかんなぁぁああい!! 私かわいそーなコ★」と返します。すると男は「2010でしょ? 6訂はまだ出てないよ。本当に良くわからないみたいだね。どんなのが欲しいの?」という話になって、次の休みの日にふたりでセーブンヒョー選びのデートに行けるというわけです。あなたの女子力が高ければ、男がセーブンヒョー買ってくれるかも!?
2. unsaturated fatty acidを説明するときωを使うとモテる
不飽和脂肪酸の二重結合の位置を示す時に使用する記号を使うときあえて「n」をつかわず「ω」を使いましょう。男性栄養士は「なんかモフモフのお口みたいでカワイイなぁ」や「支えてあげたいかも」と思ってくれます。当該不飽和脂肪酸の炭素数からマイナスするより、メチル末端の炭素側から素直に数えるあなたを可憐で女の子らしいと勘違いしてくれるのです。そういうキャラクターにするとほぼ絶対に同性に嫌われますが気にしないようにしましょう。
3. とりあえず男には「えー! なにそれ!? 知りたい知りたーい♪」と言っておく
飲み会などで男が女性に話すことといえばポリフェノールの抗酸化とかエタノール代謝などの蘊蓄ばかり。よって、女性にとってどうでもいい話ばかりです。でもそこで適当に「へぇーそうなんですかぁ~?」とか「よくわかんないですけどすごいんですねぇ」と返してしまうと、さすがの男も「この女ダメだな」と気がついてしまいます。ダメ女だとバレたら終わりです。そこは無意味にテンションをあげて、「えー! なにそれ!? 知りたい知りたーい♪」と言っておくのが正解。たとえ興味がない話題でも、テンションと積極性でその場を乗り切りましょう。積極的に話を聞いてくれる女性に男は弱いのです。
いろいろと話を聞いたあと、「体に良い食べ方は○○を50 gに対して○○が100 gなんですね! 覚えたぞぉ! メモメモ!」とコメントすればパーフェクト。続けて頭に指をさしてくるくる回しつつ「ぽぽぽぽ~ん!」と言って、「どうしたの?」と男に言わせるのもアリ。そこで「脳内栄養計算ソフトで計算しているのでありますっ☆」と言えば女子力アップ! そこでまた男は「この子おもしろくてカワイイかも!?」と思ってくれます。私は高カイロミクロンで骨粗鬆症ですが、こういうテクニックを使えば不摂生な女のほうがモテたりするのです。栄養士男は栄養相談に飢えているのです。
4. レストランでは塩蔵魚卵を食べられない女をアピールせよ
男とレストランに入ったら、真っ先にキャビアとかタラコなどの卵を使った料理を探して「あーん! 私これ食べられないんですよねぇ~(悲)」と言いましょう。するとほぼ100パーセント「どうして? 嫌いなの?」と聞かれるので、「嫌いじゃないし食べたいけど食べられないんですっω」と返答しましょう。ここでまた100パーセント「嫌いじゃないのにどうして食べられないの?」と聞かれるので、うつむいて3~5秒ほど間をおいてからボソッとこう言います。「……だって、……だって、これって、高塩分で高コレステロールじゃないですか。腎臓がさんがかわいそうですぅ。 お水をからだからだしたがっているのに~(悲)。沈黙の肝臓さんだって何もいわずに代謝してくれているのに……」と身を震わせて言うのです。
その瞬間、あなたの女子力がアップします。きっと男は「なんてカラダに優しい天使のようなコなんだろう! 絶対にゲットしてやるぞ! コイツは俺の女だ!」と心のなかで誓い、あなたに惚れ込むはずです。意中の男と付き合うことになったら、そんなことは忘れて好きなだけ塩蔵魚卵を食べて大丈夫です。「食べられないんじゃなかったっけ?」と言われたら「大丈夫になった」とか「透析始めた」、「食事由来のコレステロールよりアセチルCoAからの生合成の方が重要」と言っておけばOKです。
こういう親切面しながら好奇心丸出しで絡んできて被害者を疲労させるだけの人たちに文句をいうと味方にまでそんな態度を取るなんてふじこふじこ言い出すが自称味方が一番迷惑な存在です
黙ってれば勝手に謝罪文あげられるし、抗議してる姿が見えると途端に余計な横やりが入る。「あれは言うな」「これは言うな」しまいには「黙れ」「休め」。何やったって被害者いじりたくてたまらない迷惑な自称親切。
自称「冷静で客観的」な忠告者が、こちらが思い通りの反応を返さないと逆ギレし、酷い時には掌を返して口汚く罵倒してくることは何度もあった。
フランチェス子と津田大介、ついでに言うとid:inumashも加えて、揉め事になってしまったみたいだけど、「被害者にお節介なアドバイスを入れるな」っていうのは、まさしくその通りだと思う。
原則として、被害者に対しては全面支持・全面支援をするか、それができないなら、迷惑をかけないように沈黙するべきだ。津田みたいに好奇心から余計なことを言って、被害者のやり方を批判してみたり、求められてもいないのにアドバイスを押しつけたりすると、それが相手を傷つけることにもなり得る。
フランチェス子の主張も、たしかに一部はワケが分からないけど、今回津田がやったことは良くなかったと思う。おそらく「被害者を守ってあげたい」という正義感はあったんだろうが、偉そうに説教するばっかりで彼女を傷つけ、何の支援にもなっていないのは明白である。
また、上記ブクマでも言及されているとおり、傍観者が勝手な好奇心であれこれと口出しして、「理想の被害者」像を押しつけているっていう問題も、私がざっとヲチしただけで少なからず見受けられる。
ただ、そういうふうに津田(とinumash)に批判的な人たちに尋ねたいのは、被害者に味方したいけれど助言・諫言をしたくなった第三者は、そのときどうすればいいかっていうことだ。
今回のケースとは違ってくるけど、いつかこのさき、私がだれかを傷つけないために、《被害者との接し方》をちゃんと知っておきたい。
早い解決を望むなら(望んでいるかどうか知らないけど)被害者側が何を求めているか具体的に説明して加害者側がそれに対応する。
これしかないと思うんだけど今の流れは全然そうなってなくて加害者側が無間地獄に陥ってる感がある。
とかくと当然「ソラノート擁護乙」とか言われるんだろうけど、
はなから理解する気がなくてのらりくらりかわしたい。続きは裁判でやりたいというのなら最初の謝罪文で止めてあとは訴えられるまで沈黙という手段を選べばよいわけで、
あえていつまでも被害者とコンタクトを取りつづけてるのは本当に理解できなくて何をしたらいいのかわからない、って状態なんじゃなかろうか。
俺にはそうみえるな。
「3月のある晴れた日の夜、100パーセントとは程遠い女の子に出会うことについて」
3月のある晴れた日の夜、100パーセントとは程遠い女の子に出会う。会うのはこれが初めてというわけではない。かれこれ1年前ぐらいから、二人はよく会っていたのだ。もちろん、会っているといってもお互いを知っているわけではないから、話しかけることもない。午前中によく行くいつものカフェで、だいたい同じ時間に同じテーブルでよく会うだけ。二人はどうもお気に入りの場所が同じらしく、いつも椅子を並べてる感じになってしまっていたために、存在自体は知っているぐらいのことだ。だからしばらく会っていなくても、会っていないという認識すらない関係だ。
そんな女の子と、久しぶりに、いつも会っていた時間とは違う夜の時間に出会ったのだった。
彼女が座ったのはいつもの場所で、仕草や後ろ姿からみてすぐいつもの彼女だとわかった。実のところ、顔を面と向かって見たことがないので、どんな顔をしているのかを僕は知らない。横顔や後ろ姿をちらっと見るにロングヘアで、細面の美人系のタイプ。服装だって今時の女の子みたいにそれなりにおしゃれだと思う。歳とかはわからないけど、まだ会社に入社したてかそれぐらいの感じだ。
でも、はじめて見かけた1年ほど前からなにも変わっていないのだけれど、仕草にやたらと垢抜けてないというか、可愛いな、と思える仕草と正反対なのだ。いつも見かけるのは午前中だったけれど、仕事で疲れたあとに来ているのか、テーブルに胴体を投げ出して、突っ伏しているし、足元も靴を半分、脱いでいる感じで、かかと丸出しでだらんとさせている。寝ているのだからじっとしているのかと思いきや、常になんとなく落ち着かない感じで身体を揺らす。眠りから覚めたのかと思ったら、両腕をいっぱい上にあげて大きく伸びをする。トレイの上においてある、買ってきたカップだって、くしゃくしゃレシートやら使いかけの紙ナプキンとかと一緒に無造作に放り出してあるのだ。
それでも僕は、久しぶりに会えて少し嬉しかった。嬉しかったというかなんというか、なんだか気になってしまったのだ。そして向こうもこちらの存在に気がついたようで、なんとなく気にしている感じがしないでもない。どうも彼女も僕の顔を見てみたいのか、先ほどから何度か、ちらちらとこちらを見ているような気もする。
隣の席が空いた。朝、よく見かけたときは、僕がいつも座っていた席だ。席を移動しようかな。そこまでするのはさすがに不自然だ。でもそうしたい気持ちがあるのも事実ではある。隣のいつもの席におもむろに移動したとして、そこで僕は声をかけるのだろうか?声をかけるとしたらどうやって声をかけるのだろう?
突然、話しかけられたら、向こうはびっくりするだろう。そして、2,3の軽い受け答えはあるかもしれないけれど、その後、特に何を話しすることもなく、沈黙が流れ、気まずくなって彼女は帰ってしまうだろう。本当はもっとゆっくりしたかったはずなのに。そしてもしかしたら、いつもよく見かける時間帯も、僕がいることで、来づらくなってしまうかもしれない。そんなことになったら彼女からこのお気に入りのスペースを奪ってしまうことになる。そんなひどいことを僕はしたくない。
100パーセントとは程遠いけれども、そんな彼女の仕草を意識するでもなく眺めていると、仕事頑張ってるんだろうなとか、飾り気のない人だなとか、そんな彼女の人の良さが想像されて、なんとなくほっとするのだ。
相互フォロー推進委員会で一躍時の人となり既に忘れられた竹下淳氏(@jdotsystemから@wgt0715に改名)が、ウィキに殺害予告を書き込んだ疑惑をご存知か?
http://www43.atwiki.jp/yourlife/pages/40.html
竹下氏の会社である株式会社ジェイシステムのドメインjdotsystem.comのメールを受信できる人物の仕業とのこと。竹下氏は自身のブログにて「いざとなればどんなサーバにだって形跡を残さずに入り込むことだって出来ます。」と語っているほどのスキルの持ち主であり、同社のメールサーバが第三者の侵入を受けるはずはない。
http://ameblo.jp/jdotsystem/entry-10737272113.html
また、一連の騒動で竹下氏に恨みを抱かれた人物の身辺で奇妙な事件が頻発しているとの情報もある(ドアノブに接着剤が流し込まれる・注文した覚えのない通販商品が届く etc.)。竹下氏は本件について沈黙を守っているが、真相の解明が待たれる。
http://774.tumblr.com/post/3029785215/to-all-the-people-of-world-the-people-in-egyptに掲載されていた英文を和訳しました。
世界の人々へ
エジプト国民はエジプト政府による包囲攻撃の最中にあります。ムバラク体制は、現在、フェイスブックやツイッターを含む人気が高いインターネットサイトへのアクセスを禁止しています。
明日には、政府は三つの携帯電話サービスを停止するでしょう。また、明日になれば固定電話回線も切断されてしまうかもしれない、というニュースも入ってきています。現在エジプトで起こっていることを、報道機関が連絡できないようにするためです。
スエズもすでに包囲攻撃にさらされています。政府は水道と電気の供給を停止しました。子どもや老人を含む人々は、今喉の渇きに苦しんでいます。病院にいる患者は応急処置すら受けることができません。運動への参加により負傷した市民は道路に横たえられていますが、彼らを救助しようとする動きを機動隊が妨害するのです。
また、運動に参加したことで殺された市民の家族らは、彼らの息子を埋葬しようにも、遺体を引き取ることもできません。この写真は北サイニ(エルシェイク・ゾヤ・シティ)と西エジプト(アル・サロム)のものです。機動隊は、抵抗する市民を弾圧しています。イスマイリアで、アレクサンドリアで、ファヨウムで、Shbin Elkoumで、そしてカイロで、住人が道を行き交う中、機動隊は抵抗する市民を弾圧するのです。
政府は、エジプトのすべての都市で、抵抗する市民を弾圧しようとしています。政府は催涙ガスやゴム弾やプラスチック弾、低濃度のマスタードガスのような化学兵器を、抵抗する市民に対して使用するのです。幾人かの抵抗する市民が、今日、機動隊が運転する装甲車に撥ねられ、殺されました。これまでも剣やナイフを忍ばせた私服警官が、抵抗する市民を脅かしてきたのです。
エジプトの内務相によって配置された悪党どもがカイロの街を徘徊しています。彼らは抵抗する市民を悪者に仕立て上げ、黒い噂を立てるために自動車に火を放つのです。そうすることで彼らは、カイロやその他の都市においてこの三日間行われてきた平和なデモの至るところで見られた、警察による暴力や、国による拷問を正当化するのです。
現在、地元メディアは不気味に沈黙し、国外メデイアからの報道は途絶えています。ムバラクとその手下のギャングどもは、今起こっていることを世界に伝えることができるすべてのチャンネルを遮断しているのです。自由を求めるエジプトの人々は、あなたの助けを必要としているのです。
無辜の市民に発砲する機動隊を撮影したおびただしい数の写真をビデオを見るために、アクティビストたちはYoutubeやその他のサイトに殺到しています。警察は、抵抗する市民に対して実弾を使い始めたのです。15歳の少女がすでに負傷し、25歳の男性は口の中を撃たれました。こうしたことがメディアには映らない一方で、明日には同じようなことがますます行われるのです。
このような残虐で非人間的な行いを目にしてもなお、あなたは無言のままでいられるのですか?