はてなキーワード: ノイローゼとは
俺は適当なアルバイトを見つけるため、近所にある職業斡旋所に来ていた。
入り口近くには掲示板があり、そこに貼り付けられた求人チラシに目を通していく。
夏休みボケを治す一環で働くだけだから、面倒くさそうだったり疲れるようなものは出来れば避けたい。
そうして探していき、最初に目に入ったのはラインのバイトだった。
このご時世、機械化も進んでるだろうに、こういうのも未だあるんだな。
気になったので、そのチラシを読み込む。
「いよいよ分からん……」
馴染みのない固有名詞が出てきて、余計に理解できなくなってしまった。
しかも「スプライン」と「ライン」で言葉が被っててややこしいのが、更に俺を混乱させる。
これは色々と覚えなきゃいけないことが多そうだな。
つーか、また「ライン」被ってる。
そんな風に一度気になり出すと、もうダメだ。
俺は「ライン」と名のつくバイトに謎の拒否感を覚え始めていた。
それにつけても「ライン」が多すぎる。
そういうコンセプトでチラシを並べているのかと思えるくらいだ。
ああ、くそっ……。
ラインがオレにまで伝染し始めている。
このままじゃ夏休みボケどころか、ノイローゼまで併発しそうだ。
俺は相談窓口に行くと、担当のタケモトさんに他にいいものがないか尋ねた。
「マスダよお……オレが近所のよしみで何か都合してくれる、だとか思ってないだろうな? 『頼りにする』のと『アテにする』のはワケが違うぞ」
だが、発せられる言葉には覇気がなく、眉の角度もいつもより低いのがすぐに分かった。
「疲れてますね」
「普段はバイトをしない奴らが、夏休みとかになると駆け込んでくるからな……」
となると、条件のいいものは余ってなさそうだな。
タケモトさんもかなり疲れているようだし、あまり粘るのも忍びない。
「俺が出来そうなのをテキトーに見繕ってくださいよ。余っているのでいいですから」
「……後悔すんなよ?」
タケモトさんはそう言ったのに、俺は二つ返事で承諾してしまった。
こういう場合、最終的には後悔することが多いというのに。
子どもが嫌い。その存在を否定はしないし、別に顔に出さないし、身近な子どもには優しくできる。子どもを持つ人を否定しないし、子どもと幸せになってほしいし、今後税金がとられるとしても喜んで払う。それでもとにかく嫌いだし、「子ども持たないの?」って言ってくる奴には「子ども嫌いだから」って言っている。うるさい、いろんなところをべたべた触る、なれなれしい、見ると胃がムカムカする。言い出したらキリがない。これからも絶対持たない。
「自分の子どもならかわいいよ!」とか言ってくる奴とは片っ端から縁切った。
「お前にも子どもの頃があったんだからw」で?? だからなんだよ。わたしも子どもだったからなんなの???? 意味がわからない。
子どもは地球上から消えろなんて言わない。視界から消えろとも言わない。ただわたしは絶対に持たないし、それに口を出さないでほしい。お金なら払うよ、そうしたら何も言われなくなるなら早く税金とってよ、早くしてよ。早くわたしのこと自由にしてほしい。お金なら払うから。子どもの養育費にかかるくらいのお金払ったっていい。それでも持ちたくないんだから、もう口出ししないでよ。ノイローゼになりそう。
小さい時から、説明のつかないことは言わない。泣きわめいたりしない。という特質があった。
自分のstatusとしてすべて言語で説明してたらしいし、家族もそれを無意識に、私に求めていた(ちょっと事情があって)
結果。3歳でノイローゼになり、1年、家族からも完全隔離されて、ひとりで過ごした。
感情や思考がロックアップした結果、食がとれなくなり、眠らなくなり、内臓器官的にも自己消化まで起きたりしていた。
全身で、生きるのを拒否、この世から自分を消し去ろうと、身体のシステムが全力で突っ走っていった。
無感覚の生活に閉じ込め、自爆しようとする全細胞が沈静化するのを待つしかなかった。
その後も自分では解らないこと・説明できないことは、その場の文脈から推測して「説明」していた。
「説明」は状況に矛盾しないため、受け入れられやすかったが、実感には裏付けされてなかった。
そうして、自分の感情・感覚と言語野が、どんどん乖離して行き、自分で自分が信じられなくなる。
理由なく湧き上がる感情、そういったものを発現させることができないまま、進む。
演奏してる時間だけは、何かが一致している、と感じることが出来た。
こうしてさらに、社会性のない人格になっていくが、音楽で出会った人が、それに気づいて、深みにいる私を取り出した。
「お前は、お前の思っていることを、何一つ話していない」
以降15年以上をかけて、社会へ適応する訓練を続けて今に至る。
それがなかったら、とっくに、社会からログアウトしてただろうなーと思う。
賢い娘さんが、2歳をこえたあたりで、苦しんでいる。
ご両親も大変かしこいため…賢さの陰に、こんな可能性があるのを知らないな、と思う。
自分のあまりに個人的な事のため、これを「説明」として話すことが私にはまだ出来ない。
ここ最近、同棲している彼女と連日けんかしていたが、ついにキレて外に叩き出してしまった。その後すぐに冷静になって、中に入れたがさすがに何度謝っても口を聞いてくれなくなった。本当に後悔している。
喧嘩の原因はいつも同じで、付き合いはじめに手コキ風俗に言ったことがバレたせいだ(携帯の履歴を見られた)。そのことが原因かは謎だが、性病にかかってしまった。しかし手コキで性病とは聞いたことがないので、本当かどうかはわからないが、行ったことは事実なのでそれに関しては本当に悪いと思っている。
あと、おれがアイドルにハマっていた時代を心底嫌っている。もう何年も現場に行っていないが、過去のチェキなどをほじくりかえして、喧嘩の際は必ず親に送るとかそういうことを言われる。アイドルに対してツイッターとかで反応するのがダメらしい。これはイイねぐらいは今でもしてしまうので反省している。おれは彼女を優先してオタクの仲間とはもう会わなくなった。
あと食べ方だ。今まで気にもしてなかったが、おれは食べ方が汚いらしい。気をつけているが、それでもたまに出て不快な気分になるらしい。
よくぼうっとして、物事を考えていることがあるのだが、話を聞いていないように見えてしまうらしい。先日もむこうの母親がきていたのだが、三人でいるときについ、ぼうっとして別のことを考えていたのが不満だったらしい。それ以降、むこうの母親には監視されているようで立ち居振る舞いに本当に気を使う。後からあれがどうだったとかこれがどうだったとか嫌味めいたことを言われるのが心底つらい。そんなに息を吸って吐くだけで俺は誰かを不快にさせているのだろうか。
と、まあ、いろんな悪い面もある。が毎日朝から晩まで働いて生活の面倒を全部見ている。自分で欲しいものも全部我慢して。節約できるところは節約したいが、それさえも貧乏くさいと不満を言われる。今日も夜疲れて帰ってきたら、上のような内容で攻撃されて、つい過剰に反応してしまった。事務所は渋谷なんだが、1人でプログラミングしている最中に、サッカーで盛り上がる歓声も辛かった。帰ったら今日もボロクソ言われそうだし、仕事はきついし、何のために俺は生きているのだろうか。
よくないことに、彼女が子宮癌検査でひっかかってしまい、今週末にレーザー手術をする。それもあるのに、帰ってきたら酷いことをボロクソ言われまくって、我を失ってキレてしまった。後悔しかない。手術にはこないで欲しいとまで捨て台詞を言われた。泣いた。挙句、エイズまで疑われた。もうほんと泣いた。そこまで言うか、いうまで今日は徹底的に攻撃された。バカにされまくった。人格を全否定されるまで言われた。悲しすぎた。
検査のときも「眠くなっちゃうから先生の話をちゃんとメモったよ」と冗談でいったつもりが、ショックだったらしく、徹底的に攻撃された。これはおれも悪い。こういう敢えて薄っぺらに見せる芸風だったから、ついつい出てしまって相手を不快にさせてしまう。これはほんとに直さないとならない。
それでも外に投げるのはやりすぎだ。手をついた際に怪我をしてしまったみたいだし。土下座して泣いて謝った。
彼女は許してくれるだろうか。今後もなんでもしていくつもりだ。おととい40歳になったが、誰からも祝われてない。このまま1人でおれはくたばっていくのだろうか。仕事しかしていないし、趣味も全否定されて、おれにはもう何も残っていない。
人間的になにも面白くない、加齢臭がする、老眼だ、腹が出ている、毎日46時中そんなことを言われてノイローゼ気味だ。それを乗り越えてなんとか上手くやっていきたい。希望をもって。
もうすぐ4時だ。今日も朝10時から夜11時までサッカーもみないで遮二無二働いた。明日も朝早くから難しいコードをやっつけなきゃならない。気が重すぎる。心の平穏が欲しい。幸せになりたい。
義母の話や義兄の話、義兄嫁の言動、そして甥の様子を見ていると虐待も少なからずあったんじゃないかなと私は感じている。
義兄嫁は結婚当初から言動が不安定な人だったらしくて、出産後も子どもといたらノイローゼになるからもう要らないと言ったり、家出したり、泣きながら帰ってきてやっぱり子どもは手放したくない、家族でいたいと言ったり、かと思えば突然義兄に離婚届を突きつけてきたりするそうだ。今は子どもの顔も見たくない時期だからと義実家に子どもを預けて以降連絡がつかないらしい。今までどうにか孫の面倒を見つつやってきたもののついに力尽きた義母が、我が家に助けを求めてきたのが預かるきっかけだった。
いやこれどう考えても真っ先に保健所や児相に相談案件でしょう。
そう思い児童福祉関連施設への相談を提案するも、義兄は虐待はないから行政への相談は必要ないの一点張りだ。
隣県に住んでいて月2、3回会う我が家と義実家とはそこそこ良好な関係を築いている(と思ってたんだけどわからない)のに、これまで義母から義兄家の話はしてこなかった。甥がいてもよく泊まりがけで遊びに来てるのよ、くらいの説明だった。ところが今になって出るわ出るわ我慢を重ねた3年分のトラブルに鬱憤に愚痴。なぜそれをもっと早く言わなかった。
虐待は簡単には表に出てこない。本当に愚かだと思うけど、私たちは身内のことなのに気がつけなかった。でも子どもには間違いなく傷が残るだろう。我が家に来たときの甥はとても大人しくて蚊の鳴くような声でしか話せなかったし、トイレを失敗したときには真っ青になって固まってたし、ジュースをこぼしたら慌てて隠そうとする子だった。今は我が家の男児ふたりに負けじと大きな声で主張し、パンツ履かないで大笑いしながら走り回るし、失敗したらごめんなさいが言えるしっかりした子だ。本当はカウンセリングとかに連れて行ってあげたいけれど、私たちには勝手にはできないよな。虐待されていたかどうかも推測だし、親じゃないし。少なくとも義兄の了解を先に得なきゃいけない。
義兄は離婚するつもりだ。親権もとるらしい。義兄嫁からしてみれば私たちは可愛い息子を奪った敵に見えるだろう。そもそももっと早い時点で介入できていれば義兄嫁も育児を続けられていたかもしれない。
甥だってそうだ。後々あのとき母から引き剥がしたと恨まれるかもしれない。本当は今も母親に会いたくて我慢しているのかもしれない。
私たちは甥を健やかに成長させてあげたい。だけど余計なお世話なのかもしれない。義兄家に介入していれば、と思うこと自体おこがましいのかもしれない。何が正しいのかわからない。全部が堂々巡りだ。身内ですらこうなんだから赤の他人である児相の職員さんはもっと大変だろう。大変な仕事だと思います。本当にお疲れ様です。
とはいえ身内だけで悩んでいてもラチがあかないし法律のことなんかもわからないし、今はとにかく行政に繋げられるように夫が義実家と義兄にかけあっている。近いうちに相談には行ってくれそうだ。
最近は夜になると息子①が私のお腹の上で、息子②が私の右腕の上で、甥が私の左腕の上で寝てる。皆でぎゅーぎゅーに抱き合って寝てる。昼間皆でよく遊ぶから、ぐっすり寝る。子どもは体温が高い。なので囲まれるとめちゃくちゃ暑い。汗だくだ。だけどこの時が私たち間違ってないかなぁという不安が和らぐ唯一の時間だ。
最低二人産めという圧力がすごくてみんなとりあげず二人産んでいた
団塊ジュニアの女は就職氷河期とぶつかってるから独身や子供のいない人も多いよ
笑っちゃうね
風刺画気取ってキャラや白いハゲに悪人を論破させたりする絵を描く奴等だよ ツイッターによおいるわ
ヘドが出る 厳しいこと言われりゃイジメられたと思ってそういう絵描く
そして信者の集まりに慰めてもらったり 「う~ん、深い絵だ!」って称賛されるの求めてんだ
ああムカつくなあ ホントにムカつく
俺に言われた事を絵として描いてキャラに成敗させるのもいたわ
じゃあ無視すりゃいいだろって 関わんなきゃ良いだろって
やーだなぁ・・・俺を悪人として描いた事が単純にムカつくんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ブッ殺すぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ノイローゼになるまで粘着してやるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!俺はキチガイだもんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼女にプロポーズしたが彼女母が「まず一年同棲してみれ」と強硬に言い同棲になった。
しかし俺が「仕事帰ったらまずゲームしてゆっくりしたい」とかやってるうち、段々家事が彼女に偏ってきた。
気づいていたが何となくズルズル彼女に任せてしまい、ある時悪気なく「部屋汚くない?」と言ってしまい彼女爆発。
同棲解消の危機になったが、俺が謝り倒し、改心すると誓って執行猶予をもらった。
原因は兄嫁の育児ノイローゼ。
兄嫁が育児休暇明けて仕事に復帰したのに兄貴が家事育児を手伝わなかったのでノイローゼになった。
それを彼女にポロっと話したら、「やっぱり同棲解消する!」と言われた。
結婚して子供が生まれて逃げられなくなってから、兄嫁と同じ目にあわされたんじゃたまらんと彼女は主張。
反省して家事してたのに、実は家事だけじゃなく金遣いとかゲーム優先なのとかも気になっていたと後出しされた。
兄貴を恨む気持ちとか、彼女に対する怒りとか不信でグチャグチャで、俺が家事なまけたのがそもそも悪いのはわかってるが、俺は反省していたのに兄貴のことで怒るとか理不尽でないだろうか。
ノイローゼになった人はお気の毒だが、その人が行くべきは病院だよ。
痴漢の被害はあくまでも加害者と被害者間の話であり、見知らぬ他人に何求めてんの?
> 私と2人きりのときは見たがらない
これはお前のYouTube嫌いって気持ちがどっかで現れたのを見たんだろう。
「お母さんはボクの大好きなYouTube嫌いだから言わないでおこう。」
って思ってるよ、お宅の坊主は。
ノイローゼであることを否定しようとする完全ノイローゼの毒母のな。
そうやって卑屈で肝の小さい大人になるんだ。
お前のせいでな。かわいそうに。
数年前の怖い話書く。心霊系では無いしましてや人間怖い系でもなくただ自分がマジで怖かった話。
ちょうど今ぐらいの時期。
要は年度末で公私共に忙しい頃だったんだけど、私は忙しい時期をまとめて処理したいタイプなので、何を考えたか保険に加入する予定を、ギツギツのスケジュールに捩じ込んだ。
電話で聞いたときは二十分くらいで手続き終わるらしいし、さっさと済ますか〜くらいの気持ちだった。
で、その手続きの日時なんだけど、退勤後の遅めの時間を希望して伝えていたら、予想外に残業が長引いたりで、日にちはズルズルと後ろ倒しになっていった。
その過程で、約束の20分前にキャンセルの電話を入れるようなことが1回。
「この時間なら電話出られます」と伝えておいた時間にかかってきた、日にち相談の電話をろくに聞かず、「こっちから連絡します」と切ったのが3回。
予定が片付かない苛立ちと、後半になってオーバーヒートしていく忙しさにちょっと感覚が麻痺してた。
でも当時は本気で、なーんで今連絡してくっかな…確かにこっちもそう言ったけどさ…忙しいとも言ったじゃん…こっちの身にもなってよ……と、不満タラタラで応対してた。
そんなんでも最終的には段取りが決まり、私にも「今日ならいけそう」という日が来た。
当日、3つのことを確実にこなせば、かなり余裕を持って退勤できるはずだった。
でも実際は、聞きたいことがある人には電話は繋がらなかったし、すごい些細なことで書類に不備出すし、散々だった。
残ってる業務を引き剥がすようにして約束に間に合う時間に会社を飛び出たけど、そんな風に急がなきゃいけないことに「保険なんかの予定をいれるから」と半ば憎悪のようなものを抱いていた。
自宅での約束だから自宅に帰り、担当者が来るまでの数十分、服も着替えられずすごくイライラしながら待ってた。
さっさと終わらせたい一心で、待たされてる気分で待ってた。
打ち合わせした時間のきっかり5分前にピンポンが鳴って、ちょっと不安そうな声音で◼️◼️会社の◯◯ですって聞いたときは、ああベテランじゃねえなこの社員、と思った。
予感は当たって、玄関先に立ってたのは、私より一回り以上若いけど、不安と緊張で老けてる女性だった。
彼女のちょっとオロオロしたような態度は苛立ちMAXの私の癪に障った。
なんていうかな、悪い子じゃないんだけど鈍臭い感じというか。
そこでその営業員が帰ってれば何も私は言わなかったと思う。思うんだけど、営業員は申し訳なさそうに「簡単なアンケートご協力いただけませんか」と言ってきた。
そこで私はカッとなった。
心に余裕が無くて、嫌な奴になった。
「あなたさあ、5分前に来たけど、本当はもっと前に着いてた?」
「そうですね〜。道に迷うかと思ってもう少し早めに着いてたんですけど、あんまり早すぎるのもご迷惑かと思いまして…」
「は?着いた時になんで電話くれないの?普通電話入れるのがマナーでしょ。もう夜だしさあ。待ってたんだよねこっちは」
言ってしまった。
苛立ちは一旦吐き出すと止まらなくて、私はネチネチ責め続け、新入社員っぽいその営業員は真っ青になり、謝り続けた。
「こちらの不手際により不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません」
「いや〜どういう感覚してるの?こっちは時間を絞り出してるってのにさ」
「そうですよね。貴重なお時間をいただいているのに誠に申し訳ございません。このようなことはもう二度と無いようにいたします……」
分かる人には分かると思うけど、その時の私は自分の苛立ちや怒りで頭がいっぱいで、周りが見えていなかった。
相手の反応を、まったく気にしていなかった。
それで終いには、
「あなた本当に無理。どうかしてる。本当に無理です。無いです」
と言い放った。
そこでやっと弾切れ。
泣いてりゃこっちも良心痛むわ〜困るけど。とか、今思うと私も異常なこと考えてたんだけど、視界に映ったその営業員の様子が、私にはひどく異常に見えた。
目をじっと見開いてて、まるで私の顔や言葉を記録してるみたいだった。
ピンとした背中はちょっと前傾してて、座ってるんだけど今にも飛びかかって来そうな感じがして。
さっきまでの不安げな色は消えて、ロボットみたいな無表情で、こっちを見てた。
勿論、目を見開いてたのは涙を乾かすためだったかもしれないし、背筋がピンとしてたのは緊張してたからかもしれない。
でも、私はなぜか反射的に「あっ殺される」と思った。漫画みたいなこと言うけど人の押しちゃいけないスイッチ押しちゃった感覚というのかな。
相手の雰囲気がいきなり変わる体験なんだけど、手のひら返しとはまた違う威圧感だった。
まだ旦那帰って来てないわ。
とか、どうする?どうする?と、脳みそはぐるぐるしてるのに、体が強張って動かなくなった。
すごく覚えてる仕草なんだけど、彼女の目がちょっとだけ寄り目になって、元に戻った。
それで「本当に申し訳ございませんでした」と、しっかりした淀みのない声で言った。
なんかね、唇の動きも変なの。芋虫が這うみたいな、別の生き物みたいな感じ。
私は1秒でも早く彼女と2人きりの状況を脱したくなって、帰すことにした。なんて言って帰ってくれと頼んだのかよく覚えてない。すげー早口でまくし立てた気がする。
その中でもその子の動作は覚えてる。すごい綺麗な所作してんの。堂々としてるというか。無敵状態レベル。
彼女はもう最初のイメージぶち壊れるくらい、洗練された動きで静かに玄関出て、「お時間いただきありがとうございました。失礼いたします」と、揺るぎない声で言った。
で、唇がぐいんと動いて笑った。
目眩がした。
ドアを閉めて覗き穴から恐る恐る見たら、彼女のあの、制御されたような表情が、数秒こちらを見ていた、気がした。
彼女が本当に怖かった。
彼女は私の本名も住所も電話番号も勤め先も知ってると思うと、胃のあたりか締め付けられる感じがした。
暫くしても、その恐怖は消えなかった。
残業して、人通りの少ない夜道を帰るのがひどく不安になった。前は、残業へのイライラばっかりだったのに。
風呂から上がったら、旦那が彼女に殺されてる心配に駆られた。また、服を脱ぐ無防備な時間が嫌になった。
過去に起きてる衝動的な殺人事件について、バカみたいに調べた。
夢に彼女が出てきた。ロボットみたいな無表情が割れて、恐ろしい顔で襲いかかってきた。「いつでも殺せるんだよ」と何度も囁かれた。
彼女の鞄には包丁が入っていたんじゃないかと、今となっては分からない被害妄想に付きまとわれた。
彼女に殺されると思った。
疲れてた時期だし、ちょっとノイローゼ気味だったのはあるかもしれないけど、今までの人生であんなに怖いと思ったのは初めてだった。
彼女が私に向けてるのが「殺意」だと感じて、私に明確に殺意をもっている人間が存在している事実が、たまらなく恐ろしかった。
私が男だったらまた違ったのかなあ。生意気な表情してやんのとかで済んだのかなあ。
私はモンスターが描けない。ドラゴンやオーガ、ロボットのような複雑なものも、ゴブリンや妖精のような比較的簡単なものでもとにかく描けない。ただでさえ人並み以下の絵しか描けないのにそれらを描こうとしたら尚更だ。普通なら「でも別に無理して描くものでもなくない?」と思われるだろうし実際そのように考える方が大多数だろう。もし絵で仕事をしたい、と考えるならなるべく描けないものは無い方が良いだろうけれど、別に趣味の範囲なら本当に気が向いたら…で良いんじゃないかという事を何度か友人に言われた。これから描くことは多かれ少なかれ他の人も感じているかもしれないしただ単に下手な奴の被害妄想かもしれないので話半分程度に流し読みするくらいの気持ちで読んで欲しい。
あるカードゲーム系のジャンルにいた頃だ。そのジャンルにハマった当初は登場人物の絵しか描いておらず、周りと比べて描けないことに凹む日もあったけれど別にそれが重石になるようなことは無かった。少しはあったかもしれないが、無視できる程度だった。しかし、交友範囲が広がるにつれ、何となく「あれ、もしかして人物よりモンスター描いた方がウケるのかな?」と感じる時が増え、やがてその気持ちがどんどん大きくなり毎日のように「私はモンスターが描けないから他の人と距離を置かれているんだ」「モンスターの絵を描かない奴に価値なんて無いんだ」と考えるようになった。今考えれば普通にモンスターの絵を描かなくても評価されている人はいたし別にそういった人達を無価値に思う人なんていなかった。しかし当時の私は進路のことでとても不安定な時期だったこともあり、どんどん悪い方へ考えてしまうようになった。そう思い込んだまま何とか進学し、細々と絵を書き続けた。何度かモンスターを練習したことはあったけれど、大抵は嫌になって投げ出してしまう事が殆どだった。花形のドラゴンを描きたい。ロボットを描きたい。そんな鬱々とした思いを抱えていた。
その頃はさらに交友関係が広がり、悪い方の考えの中に「皆出来ているのにどうして私だけ出来ないんだろう」という考えも追加された。知人にその話をした時、「考えすぎだよ」と言われた後「でもあたし変なモンスター絵描きに絡まれてからああいう人達もその人達を持ち上げる人も嫌いなんだよね」と言われて自分の気持ちがわからなくなった時もあった。何度もこんなジャンルにハマらなければ、いいやジャンルは悪くない、私が悪いんだと毎日ノイローゼのようになりながら絵を描いていた。そしてとうとう7月の末に一度絵が全く描けなくなり、しばらくリハビリをした後今は何とかまた描けるようになった。
何度か別のジャンルを経由して、結果としてまたジャンルに戻ってきた。ロボアニメにハマって資料集の三面図を模写してそれなりに苦手意識は無くなった。動物も何度か描いてそれなりに自分の手に馴染んだ(とはいえ両者ともまだ資料と首っ引きではある)。でも、もうモンスターは描かない。描けないということではなくて、描きたいと思わなくなった。人によっては「酸っぱいブドウじゃん」と思う人もいるし、「ふーん、それでいいんじゃない」と思う人もいるだろう。それは個々人の考えだから別に私はどうとも思わない。
もし、同じような事で悩んでいる人がいたらこれでも読んで気晴らしにしてほしいと思うし、何だったら「しょーもな」と笑ってほしい。
職場で義理チョコを配るのが無理。自分の触ったものなんか気持ち悪いと思われるんじゃないかと思い込んでしまう。
別に嫌われているとかではない。
普段贈り物をしないのでどうやって選べばいいのかわかんない。変だと思われたくない。こんなお決まりの行事なのに上手くこなせない。
24日当日には渡せなかったから明日には持っていかなきゃ。先輩からはチョコもらっちゃったからお返ししなきゃいけない。
こいつ何遅れて持ってきてんだよとかしょぼいチョコだな、とか思われそうで吐きそう。うおおおおおおおお。
どのタイミングで渡しに行こうとかこんなお菓子でいいのかとか考えすぎてしにそう。でも渡さないのは一番失礼なので(当たり前だけど)
ちゃんと持っていかなきゃ。っつーか女子から女子の先輩に渡すだけでなんでここまでノイローゼにならなきゃいけねーんだよ。クソメンタルが。
対人恐怖がここまですごいのによく今まで働けてたな・・・。バレンタインは職場でも若干プライベートな雰囲気が漂うからめちゃくちゃ苦手なんだよ。
とりあえず準備はしたので明日震えながら渡しに行く。