小さい時から、説明のつかないことは言わない。泣きわめいたりしない。という特質があった。
自分のstatusとしてすべて言語で説明してたらしいし、家族もそれを無意識に、私に求めていた(ちょっと事情があって)
結果。3歳でノイローゼになり、1年、家族からも完全隔離されて、ひとりで過ごした。
感情や思考がロックアップした結果、食がとれなくなり、眠らなくなり、内臓器官的にも自己消化まで起きたりしていた。
全身で、生きるのを拒否、この世から自分を消し去ろうと、身体のシステムが全力で突っ走っていった。
無感覚の生活に閉じ込め、自爆しようとする全細胞が沈静化するのを待つしかなかった。
その後も自分では解らないこと・説明できないことは、その場の文脈から推測して「説明」していた。
「説明」は状況に矛盾しないため、受け入れられやすかったが、実感には裏付けされてなかった。
そうして、自分の感情・感覚と言語野が、どんどん乖離して行き、自分で自分が信じられなくなる。
理由なく湧き上がる感情、そういったものを発現させることができないまま、進む。
演奏してる時間だけは、何かが一致している、と感じることが出来た。
こうしてさらに、社会性のない人格になっていくが、音楽で出会った人が、それに気づいて、深みにいる私を取り出した。
「お前は、お前の思っていることを、何一つ話していない」
以降15年以上をかけて、社会へ適応する訓練を続けて今に至る。
それがなかったら、とっくに、社会からログアウトしてただろうなーと思う。
賢い娘さんが、2歳をこえたあたりで、苦しんでいる。
ご両親も大変かしこいため…賢さの陰に、こんな可能性があるのを知らないな、と思う。
自分のあまりに個人的な事のため、これを「説明」として話すことが私にはまだ出来ない。