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はてなキーワード: 芥川賞とは

2023-07-28

anond:20230728225205

素人からわからんけど

表現力や語彙力を上げるのって文体模写とかどうなん

好きな作家とか芥川賞作家文体を真似てみるとか。

キャラについては愛着というか具体的な作り込みじゃないの

何が好きか何が嫌いかなぜ好きなのかなぜ嫌いなのか普段何をしてたら楽しいのかどんなこと考えながら生きてるのか

どこで収入を得てるのか収入はどれくらいか人生設計は1日のスケジュール休日スケジュール友達は多い方か貯金するタイプ

お金があったら何に使う人か小さい頃の夢は今の夢は綺麗好きか過去トラウマはあるかどんな人と付き合ってきたかどんな経験をしてきたか親との関係

そういう作り込みができてない薄っぺらキャラってどこかで矛盾した行動してたり設定が定まってなかったりしてなんとなくわかってしま

2023-07-25

芥川賞作家2023年にもなって重度障碍者の受賞がなぜ"初"なのかをみんなにも考えてほしい」

Twitter民能力が低いからやろボケカス忖度求めんな!」

 

全文読めばわかるんだけど、重度障碍者読書をできる環境が整っておらず、文化教育も遅れていることによって作家になれるような人材自体が育つような環境にないですよ、という提言なのね。「読書バリアフリー化」を求めている。

学術界隈とかは特に遅れとるからとりあえず電子書籍化頼むわって言ってる。

電子書籍だと音声読み上げ機能が付いてるアプリも多いし、

強い麻痺があったりするとページをめくることすら大作業なっちゃう。

ワイの妹も運動能力障害があったんやけど本持ってるだけで疲れるつってほとんど読めなかったし

ずっとアニメばっかりぼーっと見てたな。もう死んだけど。

なので彼女の言いたいことは割と理解できる。

 

でもSNSだとタイトルになってる発言ばかりがピックアップされて、作者が一番伝えたかった「読書バリアフリー」の部分はすっぱりカットされてて、そこだけ見た連中がなぜか吹き上がってる。

健常者っていう生まれつきの強者って俺もそうだけど「自分が恵まれている」ってことに気づけねーんだよな。

本を読むことすら簡単じゃない人間がいるんだぞっていう。

それをわかってるからこそ、みんなにも考えてほしいって言ったんだろうし。

 

しかしまぁ、「障碍者からって特別扱いしてもらえると思うな!」ならまだしも、

中には容姿否定までしてる奴がいて、こいつらホンマに永久にコリないんだなと暗澹とした気持ちになったわ。

2023-07-20

anond:20230720225119

この人受賞コメントで、なぜ今まで芥川賞受賞者に障害者がいなかったか考えてほしい

というようなこと言ってたけど、審査員直木賞受賞者も特にそこに触れずスルーなんだよね

いやー、日本文壇ってこの程度なの?

市川沙央さん芥川賞受賞を聞いて

通信制大学通いたいなーと思い始めた。慶應通信とか。市川さん、キリッとしてたよね。

2023-07-08

テッドチャンが芥川賞獲れないのはおかしいと思う

あれはSFというより文学だろ!!

面白いけどさあ。

SFってのはもっと、ぐぎゃっ!!!としてないとさあ、SFっぽさがないと思うんだよね。

テッドチャンにはなんと言うかそう言うものあんまりないような気がするかもしれないと常々思うんだ。

面白いけどね。

から芥川賞とかが最適だと思う。

ノーベル文学賞でもいいけどね。

2023-06-01

松本人志氏への提言審査員という権力中田敦彦 書き起こし 1/2

https://www.youtube.com/watch?v=fHrzrL06I2A

動画も見てね。収益化停止してるということで書き起こししました。

~~~~~~~~~~~~

今日はですね、「THE SECOND漫才トーナメント」という大会についてちょっとお話ししていけたらなと思っておりますね。

いやーまずね、あの「THE SECOND」が放送されたタイミングと同じタイミングオリラジ

アカデミーって僕らのYouTube大学で、藤森くんとの番組生放送してた。生放送という

プレミア配信してたんでね。うわ、裏被ってるよと思ったんですよ。

なんかコメント欄でも「『THE SECOND』とかぶせんじゃねえ」とかって、「もうお笑い芸人が『THE SECOND』とかぶせんな」とかあったんだけど。ふ~ん。あっ、かぶってんだぁ。

僕「THE SECOND」って知ってたし、興味なくはなかったんですよ。言ったらもう

知り合いとか先輩が出まくってるから。あぁ、あの先輩どうなったのかなとか、知り合いどうなったか三四郎とか同期だしね。

うーん。言ったらギャロップさんとかもね。若手の頃に大阪劇場でご一緒させてもらったりとかそういうのもあったからねぇ。もうベテラン枠。15年以上が出るんですよね。大会でね。で、客評で決めていくと。そこまで知ってたんだけども。いつかってまでやってない。こっちはこっちでさ、あのスケジュールがあってこの日にっていうのが、たまたま一緒だったから。

あ、そうなんだ。わ、一緒かぁと思いきや、視聴者層の違うし。何だったら戦いだと。常にね。あらゆるコンテンツつうのはずうっと戦いだから。やってるじゃねえかぐらいの感じで

オンエアしましたね。

その結果ね、僕のほうのYouTube大学が急上昇ランキング4位までいきまして。相方のほうの後編は急上昇ランキング1位になりましてね。よかったなあと思いましたよね。その「オリラジアカデミー」木本さんにも活躍していただいてみたいな。そういうのもあって。

でも裏だったしって思ったんですけど。だって見ないで何か論じるのっておかし

よねと思って、見たわけですよね。

ギャロップさんですとか三四郎漫才を見ましたし。大会のあり方そのものも含めてね。

中田がどう思ってんのかっていうことですよね。はい。ここなんですよね~。

これでさネタ面白かった云々っていうのもそれもあるんだけど、大会のもの

どういうふうに中田、捉えてるのかっていうことで言うと。

本当にいろんな側面があると思う。単純に「M-1自体そもそもは「M-1」との兼ね合いの中で生まれ大会じゃないですか。「M-1」はテレ朝でやってて。この「THE SECOND」ってフジテレビでやってるんでよね。

そんな中でテレ朝が作ったこの「M-1」っていうのがいろんな、その後賞レースできましたけども、すべての雛形になってるような形ですよね。

というのもお笑いで言うと東京ってああいお笑いの賞レースって。

ショータイムのショーのレースじゃなくて受賞の賞ね。賞レースって我々言ってるんだけど、賞がついてるレースだよね。こういう大会自体が、関東あんまなかったんですよ。テレビ局は。でもこれ、関西文化大阪ABCお笑いグランプリとかなんとかMBSアワードとかなんかいろいろあるみたいなんですよ。

でもその吉本の中でも大阪東京って全然文化が違うから、その東京人間がじゃあ大阪に行って大阪の賞をとれるかっていうと相当厳しいんですね。大阪の賞は大阪芸人のものだっていうのが、大阪テレビ局の中でも芸人さんの中でも視聴者の中でもどっかあるんですよ。

から東京から来た奴らっていう感じだから、なんかね大阪の賞レース文化ってちょっと遠くに見てたんだけど。ただ吉本興業ってすごくその賞レースを中心とした事務所なんですよ。だからそのテレビでどれだけ売れたか以上に漫才の賞を取ってるかどうかで劇場のギャラが上がる下がるとかっていうのがあったりしたんだよね。少なくとも俺がいた時は。

から僕はずっと不平等だなと思ってたの。なんで、東京はショーが少なくて大阪はショー

がいっぱいあるのに賞を取ったらギャラが上がるんだよって。フラットじゃなくない? 大阪超有利じゃんとかいろいろ思ったわけ。

でもそれはそれで、テレビ局全国ネット東京にあるんだから東京芸人は売れやすくて有利じゃないか大阪から移住しなきゃいけないんだぞとか、いろんな理由があるから

必ずしもね。そのどっちがっていうのはないと思うんだけども。その大阪の賞レース文化っていうのはなんかすごく遠くに見てたんだけども。

そのM-1っていうものができて僕はそこに吉本って入ったの、「M-1」ができた後ですから

2004年NHK入って5年にデビューするんですけど、2001年に「M-1」始まって。僕は大学生の時に大学1年生の時に「M-1」ってのが始まったっていうのがね。覚えてますから

その「M-1」の大会存在意義っていうものも含めてこのセカンドができたわけですよね。「M-1」っていうものは要するに1年目から10年目までしか出れなかったですよ。まず

これは島田紳助さんが10年やって売れないんだったらもう諦めてもいいんじゃないかっていうことでお笑いという、いつ売れるかわからないけれど、そのためがゆえにズルズルやっちゃうという芸人さんを産まないために10年目までに光を浴びないんだったらやめなはれ

というですね。

そういう言ったら厳しい愛の鞭のような意味を持った年齢制限だったわけですよ。

ところが1回終わるんだよね。「M-1自体がね。なんでかって言うともちろん紳助さんが辞める辞めないとかもあったんだと思うんですけど。それ以上にやっぱりこう、10年目までのおもしろい人たちが大概出ちゃって。ちょっとこう、「うーん…。なんか、どうする?」みたいな状況になった中で。「THE MANZAI」とかできたり、(一緒に?)しましたよね。

そんな中でまた戻って、15年まで広げたんだよね。芸歴15年まで出れるようになったわけ

よ。この時点でかなり中堅に優しい大会になったんだよね。

これ10年って、俺が、俺はずーっとこう最初デビューした時に武勇伝っていう

もの自体そもそも漫才じゃないっていうことで準決勝まで行けたんだけど決勝に上がれ

なかったんですよ。

そこから漫才じゃなきゃいけないんだと思ってずっと漫才やってたんだけど、漫才自体が俺が一番向いてるフォーマットじゃなかったんじゃないかって思ってたし。僕らの実力不足でいけなかったんだよね。優勝も決勝までね。ずーっと敗者復活とか準決勝で敗者復活。ずーっと。そんな感じだった。

そんな中で、でもまあ10年でやめれるっていう側面もあるわけよ。あれって。

芸人からすると。もう出なくていいっていう側面もあるわけよ。ところが15年まで広がることによってずっと出なきゃいけなくなっちゃうんだよね。

ここね。でも15年で言ったら解放されるって所があるわけよ。解放されるのか? それともチャンスがなくなるのか? この2つの視点があることがすごい大事なの。

で、「THE SECOND」始まったんだよね。15年以上のキャリアの。ということはだよ? これ、全キャリアがその賞レースに向かうことになったわけですよ。

この「M-1至上主義っていうのが「M-1」で見出された人たちはたくさんいるん

だけど、俺からすると正直みんな「M-1」目指しちゃってもなーって思ってたんですよね。

もちろんいろんな意見あると思うよ。「お前は決勝行ってないんだから黙ってろ」とか

いろんな意見あると思うけど、「M-1」ばっか目指しちゃうんですよ。みんな。

売れるために「M-1しかないって思ってる人もすごい多かったのね。今、わかんない。「YouTube頑張れ」とかっ言う人もいるかもしれないけど、「M-1しか

ないと思って、「M-1」で何とか売れるために1年準備して「M-1」に行くんだけど、「M-1」のすごいところって、発掘してるっていう側面もあるんだけど、選抜してるっていう側面がすごい強いから。言ったら「M-1」で優勝したとか準優勝したとか、それぐらいの功績を残した人たち以外は、言ったら日の目を見ない大会なんですよね。あんまり

特にM-1」の決勝出たけど、下位だったっていうコンビって、逆にレッテル貼られたりするじゃないですか。相当しんどいんですよね。僕の感覚からすると、お笑いって

漫才だけじゃないんですよ。まず。

漫才が偉いとかも実はないんですよ。だけどあの大会のすごいところは、漫才が偉

いっていうふうにしたところで実はみんな2001年からお笑いの流れしか知ら

ない人って漫才ってすごいもんだって思ってると思うんですけど。

実はそれよりちょっと前って、言ったらボキャブラとかの時代って漫才師のほうが少なかったんですよ。ネプチューンさんとか、ナインティナインさんとかロンブーさんとかの世代

ってどっちかというとそのショートコントとかコントとかそっちのほうが多くて、漫才ってちょっとレトロ演芸になりかけてたところがあったんですよね。

それをルネッサンスしたのが、復興したのが、復活させたのが「M-1」だったわけなんですけど、そういう風に相対的に見ると漫才っていう演芸コントっていう演芸とそれ以外の演芸っていうのは実は本当はフラットなんですね。

みなさんの中で落語漫才どっちが偉いですかとかって言われてもなんか「う~ん、知りません」って感じじゃないですか。だけど昔は落語のほうが圧倒的に偉かったですよ。これ。

落語家さんは出番が黒い文字で書かれてて、それ以外の漫才師さんとか手品師さんとかそういう人たちは全部赤い文字で。色のついた文字で描かれて紹介されて落語という主の演芸を賑やかす、いろもんって言われてたんですよね。そういう感じで時代によってこの演芸格式が高いっていう認識って全然違って。

ある時は落語、その後である時は漫才みたいになったりもしたんですけど。それはすごく相対的ものなんですよ。すごく相対的もの。そんな中で「M-1」っていうものがもたらしたのは、僕から言うと漫才至上主義に近いものでそれのカウンターカルチャーに置かれちゃったのが「エンタの神様」とかなんですよね。

エンタの神様はどっちかっていうと「ボキャブラ」とかそういうのもそうなのかもしれないですけど、テレビバラエティの中で言ったら何でもいいからやるっていう感じですね。

もちろん漫才とかもやる時間もあったけど、漫才時間は「エンタ」ってすごい少なくて漫才師は出づらいって言われて、タカアンドトシさんでも「コントで出ろ」とか、サンドウィッチマンさんでもコントで出ろとか言われて、コント漫才を直してやるぐらい、お茶の間センターマイク1本で2人が立ってるだけの演芸は伝わりづらいだろうっていう五味和夫さんの強い意向によってコントにしていくっていう。そっちのほうがテレビ的じゃない?っていうそういう流れの中でやられてたんですけど。

から言ったら「エンタ芸人と「M-1芸人って、2種類あるとしたら、なんかエンタ芸人のほうが一発屋の扱いを受けることのほうが多くないですか? でもね、冷静に考えてほしいんですけど、エンタ出身で売れ続けている人もいっぱいいるし、「M-1」出たけど一発で終わった人もいっぱいいるんですよ。

そうですよね。「M-1」の決勝に出たけど、今その後出てない人も全然いるんですよ。だけどなぜか「M-1」で決勝を出て、その後売れてない人ってのはあんまり一発屋だって言われないんですよ。こういう、まず流れがあるんですね。なので、「M-1」は漫才格式が高いっていうふうに見せた流れがあることと、キャリア10年って限定してたんだけど、それを伸ばしたっていうことがあるっていう事がまずあるんですよね。

そんな中で、僕がもう1個問題だと思ってるのが、実はその若手がすごく、その「M-1」に集中しすぎちゃって、逆にチャンス減ってんじゃないかなと俺は思った時期があったんだよね。他の出方、いっぱいできるんだもん。「M-1」に向けてだけやる人、すごい多くて。

減ってる?チャンス、もしかしてって思うこととか。あとね、他の賞レースとの大きな違い。これ、功罪両方あるんですけど。「M-1」って圧倒的に審査員に光がめっちゃ当たるんですよ。審査員がなんて言うかっていうのは超重要なんですよね。

特に松本さんだよね。松本さんが「うーん、もっと点数入ってもよかったと思いますけどね」って言ったら、順位が低くてもものすごいフォーカスされたりしますよね。あれがもう圧倒的な特徴なんですよ。この「M-1」の「M-1」の圧倒的な特徴が、審査員ものすごい力があって、審査員ものすごい光を当てられる。

あんなに審査員が華々しく登場する賞レースってないんですよ。最初の1時間ぐらい、実はネタ始まるかなと思う。始まんないじゃないですか審査員の紹介が、結構長い大会なんですよ。だからこそ成功してるとも言えるんですよ。

他の大会見てると、重みがあんまりなかったりするんですよ。要するに言ったらネタ番組差別化が図れないんですよね。だからこそ大御所審査員のほうが厳しいこと言うとかがすごいフォーカスされますよね。上沼さんがとろサーモンさんに対して何か言ったとか、和牛さんに対して何か言ったとかもすごい注目されるように、紳助さんがなんか言うかとか。

でもなんせとにかく松本さんがなんか言うかっていうところすごく強かったわけですね。M-1ってね。これが大きな特徴。そんな中で、僕がずーっと思ってたことは、松本さんがあらゆる大会にいるんですよ。

これ冷静になって考えてほしいんですけど、「1本グランプリ」にもいらっしゃいますよね。「滑らない話」もいらっしゃいますよね。漫談でも大喜利でもいるんですよ。なんだかんだで、その若手を審査するっていうお仕事めっちゃ多いんですよ。それは第一人者からカリスマからっていう意見もあると思うんですけど、今までもカリスマ的な芸人さんってたくさんいたんですよ。

たけしさんとかさんまさんもそうじゃないですか。でもたけしさんやさんまさんはそんなに審査員いっぱいやらないんですよ。ここが松本さんの特筆すべきところで。

松本さんはあらゆる大会主催して、あらゆる大会の顔役になってたんですよね。ここで非常に重要なことが、賞の審査員が、どのジャンルでもですけど、実はその業界で一番力を持つことが大きいんですね。例えば、だから芥川賞ってすごい有名な賞ですけど。

芥川賞審査員をやっている作家が一番偉いんですよ。実は。なんでかというと、どの作家がいい文学かっていうのを規定できるからなんですよね。この文学がいけてる。なぜなら、こうだからだっていうふうに決められる作家が一番偉いんですよ。

から太宰治とかは、それを賞を、僕に、芥川賞を僕にくださいとか言って審査員にお願いしに行って断られたりとかっていうことがあるわけですよね。

それぐらい、その審査員って権力なんですよ。この権力分散していたらまだいいんですけど集中してるんですね。なんせ漫才だけでキングオブコントもそうですよ。キングオブコントにもいて、「M-1」にもいるって、要するに言ったら、主流二種競技なんですよ。漫才というかコントって。その両方にいて。なんと大喜利にもいて、漫談にもいるんですよ。4種競技。5種競技だとしたら、全部のジャンル審査委員長松本人志さんっていうとんでもない状況なんですよね。これって。

たぶん他の業界だったら信じられないぐらいの独占状態にあるんですよ。これ、どうなるかって言うと、松本さんがおもしろいっていうか言わないかで、新人キャリアが変わるんですよね。その権力集中っていうのは、1個の見方で言うと松本さんがそれだけ偉大な人だから求められてるんだって見方があると思うんですけど、求められてるっていうことと、実際にやるっていうことはちょっと違うことなんですよね。

求められてたとしても、冷静に考えたら実際にやることがその業界のためになるかどうかでいうと、もう僕の意見で言うとあまりためにならないと思うんですよ。なんでかって言うと一つの価値基準しかないっていうことは、それ以外の才能は全部こぼれ落ちるからなんですよ。

その人の理解できないお笑いに関しては全部こぼれ落ちていくんですよね。いや、とはいえ中田とはいえ、それでうまくいったんじゃないか、「M-1」は成功したんじゃないかっていう議論があると思うんですけど。

もちろん素晴らしい芸人さん出てったんですけど、この「M-1」における成功って何なのかってことだと思うんですけど。それってネクストスターの発掘じゃないですか。

まり本当の成功って松本さんを超える芸人が出てくることなんですよ。「滑らない話」「M-1」この「キングオブコント」「1本グランプリ」もう何年もやってますよね。「M-1」にいたっては2001年からから、言ったらもう20年近く。休んでいった期間があるとはいえ20年以上やってるんですよ。20年やって、松本さんを完全に超えたっていう芸人さんをこの全大会全部やってですよ、誰か産んだんすかって言うと、誰かが新しい大会審査委員長になって、みんなが納得するような人が出てきたら、もしかしたらそれは成功したっていえるかもしれないですよね。

ところが、新しく始まった「THE SECOND」のアンバサダーという役割は、松本さんなんですよ。わかります? つまり20年間松本さんは松本さんを超える才能を発掘できなかったんです。発掘できなかったのか、どうなのか。

それとお笑い回は、今向き合わなきゃいけないと僕は思うんですよね。みなさんがどう思うかわからないです。僕の意見だけ言うと、ここのっていう、このアンバサダーという立ち位置がすごい微妙立ち位置ですよね。なんでかっていうと、審査に影響を与えない大会の顔だけを求められてるわけですね。権威だけとしてアンバサダーってあるわけじゃないですか。

ブランドアンバサダーかいますよね。でもそれは広告塔であってブランドディレクターではないですよね。クリエイティブディレクターとかではないから、広告塔になってくださいという言い方なんですけど。ただね、ここ、すごいポイントなんですけど松本さんってめちゃめちゃ評価に介入していくタイプの人なんですよ。

今回それが浮き彫りになったのがマシンガンズさんの時ですよね。マシンガンさんが自分たち書き込み自分たちについての書き込みを読み上げていくぜって言って、「マシンガンズがこういうふうに言われてる! なんでだよ!」って突っ込んでいくっていうネタがあるわけですけど。

それをやってすごいウケたわけですよね。ウケた後に、「いやでも、あの紙を出すのっていうのが、どう捉えられるかな」っていう意見を言ったわけですよね。あれがいわゆる介入。

価値観への介入に値するわけですね。

M-1」でもそういうことはたくさんやってきたんですよ。「M-1」でも、もっと受けてもよかったけどなとか、もっと点数入っても良かったけどなってなった時に、「あっ、えっ? そうか。点数はもっと高くあるべきなんだ」と。「この人たちは面白かったのにうけなかったのは間違いなんだ」っていう。あれは審査とか、価値への介入なんですよ。

それをまあ積極的に求められてるから審査員なんじゃないかっていう見方で言うと、今回審査員ではないにもかかわらず価値に介入していったんですよね。その価値への介入を、しかも今回凄かったのが、跳ね除けちゃったんですよね。客票が。マシンガンズが勝っちゃうっていう。だから余計に変な感じになるわけですよね。

「ん? どっちなの?」っていう。紙を出しても良かったの?良くないの?

2023-05-10

純文学ラノベやなろう系の次に読むもの

中学生の時にラノベやなろう系が好きになった。有名な

やつはあらかた読んだ。高校生になって普通小説も読

みたいな〜と思って、ネット小説 おすすめ って検索

るとSFやらミステリーやらファンタジーばっか出てく

る。オタク的にはそれらに惹かれるけど、それが罠だっ

た。まず、長いかサクサク読めない。面白いけど、体

力使うんだよな。でも、なんかそれらのジャンル小説

しか娯楽小説じゃないと思ってた。自分小説が好きだ

からと何度もチャレンジしたけどハマれなかった。そん

で、大学生になって俺も教養とやらを身につけますか〜

と思って、村田沙也加の『コンビニ人間』読んで馬鹿

マり。難しい言葉とか全然使ってないし、サクサク読め

るし、新しい人間を書いてるから脳が刺激されるしでク

ソおもろい。村田沙也加だけかなと思って、芥川賞

推し、燃ゆ』も読んだけどコレもおもろい。堅苦しい

イメージあったけど、全然そんなことなかったわ。ラノ

ベとかと違って大体図書館に置いてあるしな。芥川賞

小説10作品ぐらい読み終えた時に、ラノベやなろう系

の次にオタクが読むべきもの純文学だって気づいた

ね。純文学に手を出してないオタクがいたら、読んでみ

てくれ。俺のオススメ村田沙也加の『地球星人』だ。

2023-05-03

たとえば明日突然腹が痛くなって病院行ったら膵臓がんだったとする

俺は今までの人生を後悔するだろう。

じゃあ10年もあればそれが無いように出来るのか?

それについて考えているウチに気づけば40歳になった。

大学在学中に同じことで悩みまくってメンタルが死んで引きこもり、2年休学して大学卒業するも就活は難航。

こりゃもう筆記の点数で全部解決するしかねえなと勉強しまくって公務員試験勝負し、今は係長、部下に仕事押し付けつつ上司の頼みは断りまくる技術を磨いたので残業はあまりせず年収は550万だ。

仕事空虚さや職場でのイメージの悪さを考慮しなければ人生はそこそこ上手く行っているはずだと思う。

趣味はない。

特技はない。

伴侶はない。

両親はまだ健在だがそろそろ怪しい。

正直、人生でやりたいことが思いつかないのだが、何も成し遂げていないということに対しての無力さだけは凄い。

せめて消費活動ぐらいは精を出そうと、35ぐらいの頃にベストセラーを読み切ろうとしていたが、毎年の売上1位と直木賞芥川賞辺りを読み切った所で飽きてしまった。

そういえば30歳の時には映画オールタイム・ベストを見漁っていたが、アレで何かが得られたという気もしない。

ゲームも完全に飽きている。

こういう輩がAI絵師だのなろう作家だのをやるべきなのだインターネットじゃよく聞くが、ちょっと試してみて合わなすぎたので辞めた。

表現したいことがないわけじゃないんだが、表現しきれたと思えるレベルに行くまでにかかる時間や手間が割に合わないと感じてしまう。

たとえば脳みそから直接イメージを吸い出せる装置が20年後に開発されたりして、それから全部やればいいんじゃないかという気持ちさえある。

でもそれを待ってる間にがんで死んだりするんじゃないかという不安があるわけだ。

どうしたものか。

多分みんな同じことで悩んだことがあり、そのあとに「考えても仕方がない」で終わらせたんだろうな。

自分も一度はそれで乗り切ったが、再び見つめ合ってみると、どうもコイツについてちゃんと片付けずに終わらせないとあとで本当に後悔するんじゃないか不安になってきた。

そういえば大学とき就活に失敗してやりたくない仕事毎日やって過ごすことをどう思い過ごすかが悩みの中心だったように思う。

あれから15年公務員をやっているが、自分人生において実に無駄価値のないゴミのような時間だった。

本当にただただ給料最低賃金よりは多く貰えることにしか価値がない。

公文書偽造スレスレを常に自己責任で歩まされ、いつ犯罪者としてさらし者になるのかと怯えながら暮らしてきたことを考えると給料に見合わなすぎる。

まあ、工場最低賃金を下回って働いている人達労災もまともに降りないまま指や視力を実際に失っているのに比べれば、まだ起きてもない公訴リスクなんて軽々しいのかも知れんが。

虚しいな。

こんなレベル人生電卓をはじいていることが虚しい。

どうすればよかったんだろう。

これからどうすればいいのだろうか

2023-04-02

ある時、増田に奇妙な増田文学が投稿された

その増田文学支離滅裂で、内容に乏しく、寧ろ何も書いていないに等しかった。

その他の有象無象増田との違いは乏しく、下手な文章デタラメ構造三文小説以下だった。

他の有象無象増田文章と唯一異なっていたのは大量のブクマを得ていることのみだった。

誰にもその理由は分からず、内容のない内容の増田理解しているようにも思えなかった。

ブクマは千を越えた。

何故だろうか。誰にもわからない。

ブクマは二千を越えた。

三千を越え、四千、五千にまで到達すると他のプラットホーム増田を大々的に取り上げ、ネットニュース増田記事にする。

ブクマは六千を越え、七千に近づいたところでKindleから声がかかり、書籍化の話が持ち上がる。

発売されると売上は乏しく、しかしじわりじわりと売上を伸ばしていく。

発売二ヶ月後にベストセラーとなりランキング上位に名を並べると増刷が決まり書店に山積みとなって並ぶ。

人々はそれを手に取りさらに売上を伸ばし、内容のない内容の増田は誰に理解されることもなく理解される内容もないままに内容が評価されていく。

増田芥川賞を受賞し、中身のない増田は空洞の内容の構造が素晴らしいと評価を受け、さらに売上を伸ばしていく。

後年、内容のない増田増田は内容がないことが内容となって大衆に受け入れられ、内容のない増田研究する人々は一応に内容がない増田の中身を評価した。

そんな増田も、最初ブクマひとつがなければこうはならなかったであろうと内容にそう加えたそうである

2023-03-22

綿矢りさ20年も作家やるとは思わんかった

在宅勤務しながら「嫌いなら呼ぶなよ」読んでたけどフツーに面白くて参った。

芥川賞同時受賞した金原ひとみもずっとコンスタント作品を発表し続けてるんだよな。

2023-02-11

anond:20230211190720

増田テイストな文を書いてる人に贈るというだけの話なので園児でも分かるよ。芥川賞芥川龍之介の血族にしか贈られちゃいけないみたいなこと言ってるよお前。

2023-02-09

処女捨てたコメ返

 https://anond.hatelabo.jp/20230118040054 を書いたひとです。

 思い出して見たらコメントがいっぱいついてておもしろかった。みんな読んでくれてありがとう。なんかにちゃんねるの空気思い出して楽しくなったかコメ返します。

 ちなみに、佐伯インティ誰ってめちゃくちゃあったから補足しとくと、YouTube検索してください。気軽にいろんな意見を見れるし、分からないところではちゃんと調べてくれる姿勢が好きなんですよ。ちなみに他にオススメの性に関する学習方法あるひとは教えてくれると助かります

 >29歳の処女男性視点から価値があるのかないのか、俺にもわからん。でも最中描写はまあまあ良かったので★5です。次回作に期待

 :次回作は未定です。最中描写を褒めてくれてありがとう女性処女にどこまで価値があるのか、年齢的な制限は大きいのか、男性視点の話は私も興味深いので知りたいところです。

 >えっオナニーしたことないの!?さきに「はじめてイった」アチーブメント解放しろ!!!!!!

 :ぐう正。

 >女の人生はイージー

 ;どしたん? 話聞こか?

 >処女捨てたばかりの女がめちゃくちゃ上から目線で男を講評してて笑う

 :上から目線になってたならごめん。後々の自分が見返したとき笑えるようにと主観重視の備忘録にしたせいですね。

 >増田はたった一回のセックスで偉そうに語っている一方、俺は俺のことが大好きな妻と週一でセックスしてて1回のセックスで5回ぐらいイカせ、イク時には「好き💕好き💕」と連呼されているのであった。

 :幸せなご夫婦観測できてよかったです。ご同業でないことを祈ります

 >そんなもん特別ものじゃないよ、誰もがとっくに通ってる道、長文でこんなん書くのは恥ずかしい事だと理解している?

 :そうなんだよね。ところでこれ冒頭に「備忘録」って書いてあるんだけど、理解している?

 >これいつまで続く?の感覚が拭えないまま10年以上経ってしまった そろそろ女性風俗に行こうと思ってる

 :やっぱりそういうひともいるんですね。性って体質によるところも大きいみたいだし、難しいですよね。行ったらレポください。

 >俺も若い時はオナニーのほうが気持ちいいまであるなって思ってたけど、結婚して2、3年くらいしてからのほうがセックスした後の気持ちよさも精神的な幸福度もぐぐぐっと増してきたから、相手によっても関係性でもその時の状況でも、全てによって感じ方は変わるもんやで

 :そうなんだ。精神的なところが大きいだろうなとは感じていたので、勉強になります

 >風俗童貞卒業したやつみたいに浅いな

 :私もそう思う。

 >というかフリーの立ちんぼか風俗嬢だと思うよ

 :マッチングアプリって書いただろ。

 >愛のあるセックスをするのです 貴方に足りないのは愛です 粘膜を擦り付ける運動ではありません 💖👼💖

 :百理ある。

 >まあ、相手にとってもアチーブメント取得のために数こなしてるだけだしな……。

 :数こなさないと手に入らないアチーブメント、あるよね。

 >閑話休題と書いてある文章は全部空想

 :気持ちは分かるけど、これって備忘録なのよね。

 >すげえ上から目線イラッとする。まあ経験できてよかったね

 :ありがとう

 >セフレかどうかはどうでもいいんだけど、好きな相手とするのは別物級にいいぞ。次はそっちをアンロックするんだ

 :具体的な目標設定をありがとう! アンロックできたらいいな。

 >濡らすために下触るんだから、濡れてない状態で触っても別にいいんでは。 単に増田の好みかどうかってだけだろ。

 :そうなの!? 濡れてない状態で触られると痛いって勉強してたから、濡れてないときに触るな! 痛いだろ! と焦って怖くなってたよ。そういうものなんだね。

 >イッたことないのもったいねえ!紫の細いやつ最強だよ。マジでおすすめ

 :メチャためになる隙自語だった。ありがとう。おまえも下ネタはてブを書かないか

 >うはぁ、これは痛い。 童貞捨てた男子がイキってるのを見てる感じの痛さだわ。

 :備忘録ってry

 >セックスはともかくいい雰囲気を続けるのが大事やな

 :先生! そういうのもっと! 書いて! 先生

 >自分自分自分自分自分自分!な感じが手帳持ちっぽくてとても良い

 :ありがとう。直したいんだけどね。いい薬知らない?

 >俺は引きこもりだった24歳の時に童貞五反田韓国エステで捨てたけど、相手女性の顔はよく覚えてない

 :隙自語で文学をお出しするな。おまえは芥川賞狙え。

 >実際は赤ちゃんプレイをしていたなら謝罪しま

 :赤ちゃんプレイはしていないので謝罪しなくていいです。

 >急に閑話休題って入る二次創作小説正直マジで気持ちいかマジで辞めてくれ

 :書く方は賢そうに見えるうえに段落として便利なんだけど、やっぱり読む側からすると違うよな。ごめんな。

 >解除したのは実績じゃなくて呪いの方では

 :マジ!? だったらありがたいな。

 >盛り上げるための「好き」を本気にされてストーカーになったら困るし 全然合理的じゃないだろ

 :たしかに! ところで一応こちらは本気で相手を好きになろうとがんばっていたのですが、その辺を加味しても合理的ではないのでしょうか。

 >歴10年以上でイッたことなかったが、子作りするときにイキまくった。

 :生きたエロ同人じゃん!!!!???? ありがとう!!!

 >アラサーじゃないじゃん! 2411ヶ月じゃん!!!

 :そうなの……? 25以上はアラサーって教わってたから……その辺も文化圏によるんだね……。アラサー(広義)とかにしたほうが間違いなくてよかったかも。ごめんね。

 >女Aの意見全女意見みたいに受け取るのやばい

 :これは本当にそう! 私は私の所感しか出力できてないから、そうじゃないひともたくさんいると思う!

 >本当に好きな相手とやらずに適当アチーブメントのためにやるとか虚しくなりそう。 かわいそうな性格してんな。

 :それな~!

 >ただ20代後半をずっと斜に構えて30超えてからうっすら焦り始めると手遅れになる可能性があるし、他人ケチつけてばっかで神経質で自己中な女は美人でも全然結婚できていない

 :やっぱり最終的には性格だよね~。

 >私も同人やってる女だけど、普通に生きてたら高校大学経験することだし、誰でも通ることをこんな大袈裟に書くあたり流石手帳持ちだなと思う

 :普通に生きてこられなかったんだよね。

 >あー、うんこ感覚なのか。だからアナルも大差ないしOKする女が多いの納得した。

 :感覚は人それぞれだから納得しないでもろて……。

 >ブコメトラバが叩きまくってるからどんな酷えことが書いてあるんだろうと思ったら全然問題なく参考になる増田だった。ちな素人童貞

 :参考になったならよかったです。公開した甲斐がありました。

 >障害者手帳三級って精神ならまあまあ重いし辛いはずだから文章に辛さや苦痛が出てなくて、意識して隠してるならものすごい忍耐力だなと思った、もしそうならそこを讃えたいしあんまり無理するなと言いたい

 :精神で~す! 発達も併発してます! 「異端であることを理解したうえで、そのように振舞わなければいい」とかいうキンブリ精神を参照してがんばって生きてる甲斐ある! まあ自分が分かってないだけで障害出ちゃってるんだろうけどな! 優しさをありがとう

 ところでコメ返って文化もう死んでたりする? だとしたらかなり恥ずかしいんだけど……。

2023-01-19

芥川賞はわかるよ

芥川りゅーのすけがたか芥川なんでしょたぶん

ナオキって誰よナオキ

ナオキショーってお昼に帯番組でもあったのか

2023-01-04

anond:20230104075723

雑感

聖書を分けて読んでいたのと、ウェブ小説も含めているので、2022年は冊数を書くことをやめた。

上述のように、「史記」、「太平記」、「旧約聖書」と長い作品通読できた。また、詩集も昨年と比べて増えた。意識的になかなか読めていなかった芥川賞作品を増やした時期もある。

昨年やおととしと比べて変化をつけられたか

とはいえ、なんだかんだで生物学脳科学歴史SF海外文学が相変わらず多い。

個人的には現代語訳でも構わないのでまた日本古典をしっかり読みたい。

気が向いたら聖書通読感想を書くかもしれない。

2022年に読んだ本

1月

琉球から歴史の原文へ。太平記史記を並行して読み始める。

現代語訳とはいえ長くてしんどい

2月

メモを取っているので一冊にかける時間が長い。とはいえ世界史教科書では一行で終わっていた出来事の細部を知るのは面白い

3月

ウェブ小説を読む。

4月

東アジア史が中心。

5月

詩集芥川賞に手を出す。

シン・ウルトラマンを見たせいか特撮関係の本が後半に増える。

6月

後半には自分学生時代ベストセラーだった本を手に取った。

価値観現代とは変わってしまっている点が多数あり、今読むときついと感じる箇所も。

7月

暴力団言語学、法学テーマの月だった。

8月

旧約聖書を読み始める。

9月

ちょくちょくSFを挟んで旧約聖書を読み進める。

10

旧約聖書読了学生時代新約聖書通読たから一応全部読んだことになる。

カズオ・イシグロ邦訳が出ているのはたぶん読み終えた。

11月

生物の標本にまつわる本を読みだす。やはり生物学は面白いネタが尽きない。

12月

土偶埴輪についても読む。

漫画

ジョジョを読み終えた。それにしてもハルタコミックスばっかりだ。

十三機兵防衛圏については友人に薦められたかクリア後のノリで買った。

美術展など

今年はたくさんいけた。行かない月もあった気がするが、それはそれ、そのときの気分に従った。

映画

「シン・ウルトラマン」★★

プラットフォーム」★

エクストリームジョブ

12モンキーズ」★★★

雑感

(長くなったのでブコメ

2021年に読んだ本

今更だけど2020年に読んだ本

2022-12-26

中野正彦の昭和九十二年』を読まなくていい理由と回収理由(追記有)

前置き

前もって断っておくと、この文章自分が読んだ本をあしざまに貶すために書かれている。信じてもらえないかもしれないが、自分普段ならフィクション特に小説に対するネガティブ感想は書かないようにしている。新刊だとネガティブ感想が売上=作家収入ダイレクトに響きかねないかである他人収入に影響を与える覚悟はない。ただ、本作はもう書店に並ぶことがないのが確定しているので、その点は心配しなくていいだろうと判断したので、放流させてもらうことにした。

樋口毅宏が書いた『中野正彦の昭和九十二年』という小説がある。この本、本来なら12月19日発売だったのだけれど、イースト・プレスが発売日前に回収を決定したこと話題になった。以下、その際の回収理由である

https://www.eastpress.co.jp/information/detail/2034

その内容の表現手法個性から出版にあたりしっかりとした社内議論必要であると考えますしかし、今回刊行に至るプロセスにおいて社内で確認すべき法的見解の精査や社の最終判断を得ることを行っておりませんでした。同時に刊行時においても契約書の締結が終了しておらず、刊行における責任所在曖昧だということが発覚しましたので、社内協議の上、回収対応といたしました。

この回収理由、一読して意味がよくわからないと思う。法的見解の精査とはなんぞや? 契約書の締結とは? そういう疑問がわいたので、この記事を書いている増田書籍回収の報が出てすぐ書店に駆け込み、回収前に購入することができた。で、いざ読んでみて、「あーそういう意味ね……」と朧気ながら理由らしきものも推測することができたのだが……。

本題

先に言っておくと、回収騒ぎの責任100%版元にあり、その点において樋口毅宏氏に責任はない認識であるフィクションはなんでも書いていいかフィクションなのであって、版元はフィクション書き手である作家を守らなければならない立場だろう。誰が悪いにしろ、配本が始まってる段階で回収することに対して版元は作家に対して極めて不誠実である。というか回収の原因と思しききっかけがTwitterイースト・プレス社員が騒いだことっぽいのも最悪だ。最低限コンプライアンスは整えろ。大体フィクション記述ヘイトって騒ぐんじゃねえ。

編集者が抗議した件は→https://togetter.com/li/2008033

……が、そもそもこの本は絶対買わなくていい。作品記述ヘイトからではなく、単に小説として苦痛からである小説読んで「小説のていをなしていない」って感想が出てしまったの10年振りくらいだぞ。それくらいきつい。

正直、自分と同じ被害を誰にも受けてほしくないので、以下にきつい理由苦痛度・ドン引き度を添えて列挙しておく。

理由1. 純粋に、読んでいて苦痛である面白くない。(苦痛100、ドン引き度0)

中野正彦の昭和九十二年』は、安倍晋三を「お父様」と仰ぐネトウヨ青年主人公が、昭和92年=2017年2月11月にかけての日々を語るという構成になっている。

いきなりネタバレになるが、本文の殆どブログに書かれた内容を引用しているという体裁である(終盤で判明する)。なので、「実際にあったニュースに対して主人公意見開陳する」という構成になっているのだが、そのパートが長すぎて苦痛なのである。たとえば、連載時の本文を引用すると、以下のようなものである

https://twitter.com/byezoushigaya/status/1275385842286997505

6月8日 「驕るな! 安倍首相」現職文科幹部が本誌に激白 「不満を持っている人は大勢いる」

【緊急特集政権批判で“更迭釜山総領事私的会 話をご注進したのは誰だ? 読者調査では「前川喚問」 賛成 86% 内閣支持率2 2% (週刊文春)

青天の霹靂とはこのことか。

文春はいから反日に寝返ったのか。

これまで無条件で寄せてきた信頼がすべて音を立てて崩れ落ちた。記事を読むまでもない。まさか中韓による見えざる言論弾圧がここにも......?

わかった、編集長ハニートラップに嵌められてゲス不倫をしたネタで脅されているに違いない。

一刻も早く会社ごと共謀罪逮捕→お取り潰し。芥川賞直木賞安倍お父様と昵懇の見城徹譲渡すべき。幻冬舎で二大文学賞運営していけばいい。直木賞選考委員長はもちろん百田尚樹大先生選考委員長就任と同時にこれまでの全作品対象直木賞を獲得。芥川賞も同時受賞されるといい。

夢が広がる。希望が出てきた。

それよりきょうの菅官房長官定例会見で気になるところがあった。

東京新聞望月衣塑子とかい記者が、「前川さんだけでなく、複数告発が出ています。もう一度真摯にお考えになって、文書の公開、第三者による調査という考えはないですか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判断しているのではないのか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判査という考えはないですか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判断しているのではないのか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判断しているのではないのか」などと執拗質問を重ねていったのだ。事務方が何度も「同じ趣旨質問はやめて下さい」と頼んでいるにもかかわらず、「きちんとした回答をいただけていると思わないので繰り返し聞いています」と返した。

おかげで通常十分程度の会見は四〇分に及んだ。菅官房長官はおまえのようにヒマではないのだ。

もしこの間に北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうするのだ?おまえひとりのアピールタイムのせいで日本崩壊したらどう責任を取るつもりなのか。

もっと空気を読め。他の新聞社テレビ局政治記者を見習え。一流大学卒業して、難関と呼ばれる大手マスコミに入り、自分意見は一切絡めず、官邸発言を一語一句正確に国民に届けることを至上としているではないか

ひとりだけジャーナリズムを発揮したつもりになって目立とう精神はやめろ。共謀罪が成立したら東京新聞は取り潰し。女だてらに記者をやる生意気な奴

これ自体ネトウヨ文章のよくできたパロディで、個人的にはそんなに違和感がない。

ただ、作中では毎日~2日置きにブログ更新している体裁になっているので、上記のような文章が約8ヶ月分、延々と続くのである。2-3ページとか4-50ページならまだいい。300ページある分のうち200ページだぞ。正直、きつい。きつすぎる。

あと、前述のとおり本文がブログ記載であることを終盤で明かしてるのは小説技法として失敗してると思う。事前に知っていた方が読者も読むときスタンスの置き所が安定する筈。自分は少なくとも知っていた方がすんなり読めたと思う。

理由2.主人公物語がない(苦痛度60、ドン引き度0)

引用したような文章が続くのはまだいい。ただ、個人的にきついと思った理由がもう一つある。主人公の人となりがほとんど開陳されないのである

主人公中野正彦は、ピザ屋のバイトをして糊口をしのぐ男である。近所の既婚者女性不倫関係にある一方で限られた金で風俗通いをする日々を送っていたが、作品の冒頭で彼は沖縄基地運動をする男を暗殺する。ネットで知り合った「会長」に心酔し、彼から命じられたのだ。中野正彦は国を救うための次の指令を待って日々を過ごしている……。

こう書き出してみると、それなりに設定は盛られている。ただ、前半200ページのうち、その辺りの記述に費やされるのはおそらく30ページに満たない。そして、その描写があまりにも「薄い」。不倫風俗パートは実質タダのサービスシーン以上の意味が見いだせない。

何より、一番気になる「どうして彼がそのようなネトウヨにハマったのか」という部分が殆ど説明されないのである。たとえば、どんな生い立ちで、どういう家庭環境で、どういう趣味嗜好でどういう性格人物か、それが200ページかけてほとんど開陳されない。されたとしてもあまりにも薄っぺらい。

個人的趣味の話になるが、この手の「嫌悪されるような人物主人公にした小説」は、その人物共感させてこそそのグロテスクネトウヨ描写効果が生まれると思うんだよ。その「共感」がない。結果、「ただきつい文章を読まされる」だけになっている。せめてそこは「きつい文章を書いているような人物共感してしまう」くらいのことはしてほしかった。

理由3. 最低限の設定考証ができてない(苦痛度80、ドン引き度80)

正直、この本は200ページくらいから話が動くので読むなら終盤100ページでいいよ……と言いたいのだが、こっちはこっちできついのである。終盤の展開は以下のようなものである

せめて設定考証をしろ!!マグニチュード11.3は荒唐無稽だがまだいい、高さ50メートル津波千葉神奈川沿岸全滅もまだ許す。東京沿岸から20キロメートル地点まで津波が来たら中野も壊滅しとるわ!!!Googleマップをみろ!!!!! 

そこから先の被災生活描写はそれなりに読ませるものがあるのだが、この時点で小説としては〇〇の判定を下した。ググれば、あるいは校閲に出せばツッコミの入る内容を残すな。

理由4. 実名人物処刑される(苦痛10ドン引き20

ここまでが「小説として」きびしい理由である。ただ、それ以外にも、ここから個人的感覚で「ちょっとどうかなー」って思った部分を書いておく。この辺は多分回収理由にも関わってくるのでそこそこ大事話題でもある。

東京震災が起きたことで東京大パニックになって、大久保とかでは外国人、というか朝鮮人虐殺などの暴動が起きたりする。で、左派的な人達暴動によって処刑されたりするのね。その際に殺される人の名前実在人物なんですよ。「江川紹子」「タマガワトオル」「青木理」の3人は確実、それ以外にもいたかもしれないが読み飛ばしてるかもしれん。

これ自体別にやっちゃ駄目とか言うつもりはない。朝鮮人虐殺するような人は左派も吊す。それはそう。ただ、実在人物名出して作中で処刑させちゃうのには結構ビビった。政治思想がどうとかそういう話じゃなく、実在人物やぞ。それができるのがフィクションのいいところだけど、マジで殺したぞおいってなる。

理由5. なぜか一人だけ仮名になってる(苦痛度50、ドン引き100)

上記でわかるとおり、本作の特徴は実在人物名をガンガン出してくるところにある。安倍晋三をはじめとして、先に引用したところでも見城徹とか望月衣塑子とか出してるしね。

でも、本作の中で1人だけ仮名にされている人物がいる。田永クリニックを運営する田永克哉という人物である高須克弥やんけ! 実在人物名出して殺すまでやっといてそこは仮名にするのなんなんだよ!!!!!

実在人物を出して酷い展開を描く」が徹底されているなら好き嫌い作品の是非は置いといてその心意気は買ってやろうという気持ちにもなれたよ。でも高須克弥日和るのは流石になしだろ。いい加減にしろよ。

まとめと、推測される回収理由

これ以上続けると血管がキレそうなのでそろそろまとめるが、つまり中野正彦の昭和九十二年』には「①全体の2/3近くが薄っぺらく、読んでいて苦痛」「②ググればわかるレベルの設定考証ができてない」「③実名を出す態度が一貫してない」という3つの欠点があるわけである

正直、本件を問題にしたイースト・プレス編集者は失敗だったと思うよ。こんな小説として苦痛作品、つまらなさから世間から黙殺されて仕方ないレベルで、話題にするような対応にさせたのが良くない。単につまらないよ。というか話題になったから買って読んだの失敗だった。金の無駄。金返せ。あと作品自体ヘイトではない。作品の中にヘイト描写がたくさんあるのはたしかだけど、「フィクション描写としてのヘイト」と「作品の主張としてのヘイト」はわけて考えなきゃ駄目でしょ。

……で、ここまで整理したところで、あらためて回収理由の件に戻る。

「社内で確認すべき法的見解の精査や社の最終判断」「契約書の締結が終了しておらず、刊行における責任所在曖昧」ってあるけど、これ多分実在ニュースをめちゃくちゃ引用してること、実在人物が作中で殺されたり、ネトウヨ男の語りであしざまに貶されたり(例えば、山口敬之事件被害者の方とか)することへの法的リスクを精査できてなかったんじゃないかなと思う。

1箇所2箇所とかならまだいいけど、前述のとおり「ネトウヨ男の語り」って体裁実在人物をあしざまに書くパート200ページくらいあるんよ。これは推測だけど、

みたいな展開があったんじゃないかな……と勝手妄想してしまった。

なんというか、この本は回収されたことで本文にアクセスできずキャンセルカルチャー云々の話に回収されそうになっているのが結構つらいなと思うところで、プレスリリースのとおり実名人物出してフィクション書く時の炎上リスク全然精査してなかったって話だと思ったのである。信じるかしんじいかあなたしだいですが……。

あと、それはそれとして作品は本当につまらいから変に神格化されないでほしい。この増田は「2200円が本当に無駄だった、金返せ」「メルカリで数千円単位転売されているのが本当に勿体ない、100円でいい」という二つの気持ちから執筆されました。

ただ、本作は続編として「橋下徹首相になった二〇三九年の日本舞台に、弁護士主人公小林大助が、死刑囚中野正彦の再審弁護人として奮闘する」という展開の『小林大助の昭和一一四年』という構想が存在するらしい。本作の出来からするとあまり期待はできないのだが、気になるは気になるので出たら買って読んでみようかなとは思う。この増田は「読まずに批判をするな」のモットーの元運営されています

追記したら文字数オーバーたから分離https://anond.hatelabo.jp/20221226211607

2022-12-14

この漫画がすごい がいい点

すごい!であって面白い!ではないし売れてる!でもないしこれから来る!でもないのが巧妙でいいと思う

すごい系は基本売れない、アフタヌーン四季賞みたいな感じ

直木賞というよりは芥川賞

2022-11-21

山月記現代

山月記

頭脳明晰大企業勤めをしてた友人がいきなり作家になると言って仕事をやめたが、一作も書き上げられずに失踪した。数年後、たまたま見かけた底辺Vtuberが友人だと気づいた」

と例えたツイートhttps://twitter.com/u68854731/status/1593781437031157761流行ってるみたいだけど

全然違うでしょう


頭脳明晰大企業勤めをしてた」

大企業努めではなくてエリート官僚だよ

しか所詮は保身しか考えない閣僚政治家たちの小間使いであることに萎えてきた、って感じ


「いきなり作家になると言って仕事をやめた」

これは違う、文学史に名を残したかったんだ

「下吏となって長く膝ひざを俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺のこそうとした」と書かれている通り、

政治家に尽くしても空しいだけなので、それよりも自分自身の名を残せる生き方をしたかった、ってこと

今の時代詩人になっても名は多分残らないので、例えるならば純文学作家になるかもしれない

作家と言っても決してベストセラー作家になって一発当てて大金ゲット!とか思っていたわけではない



「一作も書き上げられず」

これは全然違って、例えるなれば「芥川賞ノミネートされたけど受賞を逃した」くらい

それどころか三島由紀夫賞にも引っかからなかった

いまそこそこに評価されるくらいなら十分だけど、歴史に名を残すレベルからは程遠かった、ってこと


失踪した。数年後、たまたま見かけた底辺Vtuberが」

ここが一番ダメ

流れとしては作家を諦めて一度公務員に戻ってるんだよ

ところが前は国家エリート官僚だったのが、今度は現地採用職員とか、地方公務員で戻っている感じ

その状況にプライドが耐えきれなくなって、こじらせて人じゃないものになってしまった、ということ

その人じゃないものというのが今で言えばvtuberとかじゃなくて、ネット論客とか、駅でぶつかりおじさんとか、悪質クレーマーとか、その手の類かと思う

歴史に名を残すだけの能力自分にあったわけではないことに気付いたのに、少しでも今より良い作品を生み出せるよう努力するでもなく、今活躍している商業作家俗物批判し、エリート官僚政治家犬畜生と呼び、今の自分の状況を認められず社会を恨んで大暴れしている、こじらせたやばい人になってしまったんだ

で、今日も駅で上等なスーツ着てるおっさんジュースでもかけてやろうと思って近づいたら、それがかつての親友だった

一瞬、我に返って自分語りをしたあと、最後に書いた小説原稿(文芸誌に載せれるか載せれないかレベル)を友に託し、俺はもう戻れないんだと言って雑踏に消えていった

そんな話なんだよ

簡潔にまとめるなら、

エリート官僚だった友人が文学史に名を刻みたいと言って仕事をやめたが、芥川賞を取れずに断筆し、その後は地元の駅やネットでの過激言動ヤバイ人として有名になってしまった」

あたりかな

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