はてなキーワード: 特産品とは
新しい言葉を聞くと大抵空耳し、知っている言葉で出来の悪いダジャレのような感じに再構築されて、実際とはかけ離れたイメージがその言葉の第一印象として刷り込まれてしまう。
そして後から中身を知ってもうまく上書きされず、その単語を思い出そうとするときのとっかかりが第一印象のイメージの断片になりがちなので、
誰かと「あーホラあれあれ……○○っぽいの」という話をしたとき、周囲の人に共感してもらえない。
悔しいので、共感してもらえなかったものを軽く20個ほどあげてみる。
誰か「あーわかるわかる」って人、いませんか。
後半はともかく、前半は割とわかってもらえる気がしているのだが……。
[イメージ] | [ジャンル] | →→→ | [中間データ] | →→→ | [正解] |
北欧神話に出てきそう | 消臭剤 | →→→ | ファヴニール | →→→ | ファブリーズ |
マクドナルドのラーメン | 車の会社 | →→→ | マック・ラーメン | →→→ | マクラーレン |
落ちた寿司 | 神様 | →→→ | 落っこと寿司 | →→→ | オッコトヌシ |
悲惨な犬 | イベント | →→→ | 悲惨だワン | →→→ | サンタラン |
ペンギン | 女の人 | →→→ | ペンギン | →→→ | ベッキー |
韓国風焼肉のタレ | 遊戯王のカード | →→→ | バンサンカンソウル | →→→ | バーサーカーソウル |
転落死する感じ | 会社 | →→→ | ヒュー!レッド(血)パッカーン! | →→→ | ヒューレット・パッカード |
めっちゃ強いカナブン | スパイス | →→→ | カナブンバサラ | →→→ | ガラムマサラ |
飛来する大量の肉まん | 番組 | →→→ | 肉まんラッシュ | →→→ | 鉄腕ダッシュ |
輝く坂東さん | Fateの用語 | →→→ | サン坂東 | →→→ | サーヴァント |
特産品が昆布の島 | IT用語 | →→→ | 昆布アイランド | →→→ | コンパイラ |
防御力の高いデブ | USJの食べ物 | →→→ | タンキーデブ | →→→ | ターキーレッグ |
よつばとじゃない | ポケモン | →→→ | あずまんが大王 | →→→ | アズマオウ |
ドラクエクリアしてそう | 勢力 | →→→ | アリアハン大制覇 | →→→ | シリア反体制派 |
腐るぞ!って怒ってるおじさん | モンスター | →→→ | 腐るぞオラァ | →→→ | クシャルダオラ |
おばあちゃんびっくり | モビルスーツ | →→→ | あんれまぁ | →→→ | アッシマー |
ドクダミを見つけて喜ぶなんJ民 | ワンピースのキャラ | →→→ | ドクダミンゴwww | →→→ | ドフラミンゴ |
急にハゲて文句を言う | 歌(歌い出し) | →→→ | なんすか急に禿げ上がり | →→→ | 夏が過ぎ風あざみ(少年時代) |
ママさん毒矢殺人事件 | イケメン | →→→ | フグ矢ママ刺さる | →→→ | 福山雅治 |
とっても平和なロンドン | 肉料理 | →→→ | ロンドンすごい平和(ピンフ) | →→→ | ローストビーフ |
いかがだろうか。
基本的に空耳由来のものなので、突拍子のない中間データも口に出して速く読んだり遅く読んだりしていると、きっとジワジワとつながりがみえてくるのではないかと思う。
ど田舎の村にふるさと納税たくさんしたら返礼品届けに来た女の子が住み着いて帰らないとかそういう小説落っこちてないかなそろそろノクターンあたりあさったら
どんなのがいいかな
主人公は孤独な金持ちで、小さいころ祖父母と行った良い思い出のある旅行先がふるさと納税やってると知って節税もできるしと検討
橋とかその手の重要インフラが老朽化して寄付対象と知ってどかっとつぎ込んだら橋のほかにもいろいろありましてって言いながら特産品をたくさんかついで来た女が帰ろうとしない
ダークで淫靡な作風だと実はおなごの輸出が裏の産業だった、隠れ蓑の商品をうっかり買ったので裏が当然ついてきてしまった、帰ると生きていけないとなるか
ライトな作風だと寄付のおかげで友達と最後まで学生生活ができたので恩返ししたいとか(ラブコメ程度のリアリティではあるな)
おら東京さいくだもう帰りたくねえだ帰りの旅費はさっき洋服に消えただ的な展開とか
女ばっか生まれて嫁入り先がねえから婿になって村にきて住民税払ってくれろな刺客とか
あんまり若いので手を出しそびれたら「母(未亡人)です」「おば(未亡人)です」「従姉妹(出戻り)です」で手を出すまで増えて行くとか出稼ぎの拠点にされるとか
自分にしか人間に見えてないパターンもいいな。「返礼品の大具足虫です!」箱開けたら鎧付きの女児。とか「特産品の掃除用具です」メイドさんじゃねえか「ペット用のミニブタと飼育セットです!」えっちょっと待ってどうみても女の子が「ブタとお呼びください!」やっぱしゃべってないすかえっこれはどういうあの帰って
まぁ私の事なんですけど。
父、祖父、曽祖父の代からの共産党主義者。もっとも共産党員なのは祖父と父で、曽祖父は単に支持者だったそうだけど。
祖父が亡くなった時に、志位和夫委員長から弔電が来ていたらしいので、そこそこの党員だったのだろう。あまり良く知らないのだが、祖父宅には宣伝チラシのようなものがおいてあったり、客間におそらく党員が集まって話してるのをよく見た。
父は党員だけど労組の活動がメインみたい。むかし、隣の市で共産党系の市長が出そうだった時に開票所に連れて行かれて「不正が無いか見ておかないと行けない。お前たちの未来にも関わることだからな」と言われた。月に2-3は活動して座談会いったり年1くらいデモしたりしているみたい。自分は細胞なんだそうだ。
他には政治的なことを言われた記憶はなく、しんぶん赤旗は取ってたものの、私は個人的にずっと朝日小学生新聞→朝日新聞を取ってた。個人的にっても親の金ではあったので、親ありがとう。
私自身のことについていえば、共産党の薫陶は受けたものの、赤旗まつりに行く程度で、しんぶん赤旗の現実味のない論調とニュースの速報性のなさにはがっかりだし、オープンキャンパスで東京の大学をいろいろ見ていたときに法政大学でアジ横断幕見てドン引き。
一応大学で共産党宣言はちょっと見てみたものの・・・ってところです。
あいつら、チベット虐殺について「チベットで暴動があり民間人に死者が出た模様」って軽く触れて終わりとか偏り報道ですよ。CNNもBCCもNYTも見放題の時代に。
なお、赤旗まつりは完全に地方物産市&芸能人講演会となってて政治要素はかなり薄いので面白いです。各地の特産品とかあるよ。
さて、彼のことについて言う。
彼は別に創価学会の企業でもないちょっと名のある企業に勤めていて、友人経由で知り合ってみんなでキャンプやバーベキューしたりしてるうちに仲良くなった。1年半くらい半同棲して、そして結婚に至る。
半同棲(週3くらい同居)のときに、彼がクローゼットに仏壇をおいてるのは気づいてた。とはいえ最初は仏壇?と思ったものの気にしなかった。でもなんとなく気になって、彼がシャワー浴びてるときに仏壇の中を開けたら変な呪文の紙があって「きもっ!!!!!!!」ってなったね。そりゃもう。鳥肌ゾワゾワ。
その日は彼が求めてきても体調悪いって断ったもんね。
んで、帰って創価学会でググッてビンゴ。創価学会の呪文の紙だ(板曼荼羅というらしい)。吐き気を抑えつつも、彼のステータスを考える。有名企業の法務部。年収650万。顔も悪くない。性格もすごく合う。
でもなー・・・と思いつつ、「あのさー・・・もしかして宗教とかやってるの?仏壇となんか呪文?みたいなの?見ちゃったんだよね」って言ってみた。「あー・・・学会員でさ、親もなんだけど。でも創価学会って別に変な宗教じゃないよ。日蓮宗っていう鎌倉時代からある普通の仏教だし、ふつうだよ」って言う。
はいはい、そのへんは全部Wikipediaで調べ済みです。鎌倉時代の新興宗教日蓮宗の、更に過激派の日蓮正宗の、そこから更に分離独立したんですよねーーー。とは言いつつも黙って「え、それ私も勧誘したりするの???」「えっしねーってww まあお前が興味あるって言うなら少しは教えるけどwww 普通の仏教は別に勧誘なんて無いでしょww 学会は普通の宗教だからね。勧誘なんてしないよ」とかのたまった。
(なお日蓮系の顕正会は現在も勧誘がひどいが、創価学会は”現在は”ほとんど勧誘してないらしい。20年前まではひどかったようだ:wiki情報)
彼も祖父母の代からの学会員らしい。三世ってやつか。私は祖父と父が共産党員だけど私は党員でも支持者でもないからなー。
やっぱり彼のことでビックリしたのは、共産党と週刊新潮が本当に本当に嫌いなことかな。2chも嫌い。だけど私が元ねらー(というよりははてな村民でツイ廃なんだけど、ゼロ年代のネット住民によくある程度の浅いねらーでもあった)なことを知ってるせいか、あんまりあからさまに悪くは言わないかな。
たとえば電車の中吊りで週刊新潮の記事を見て「へぇー東京五輪の黒い噂なんだ」と学会とか関係ない話をしたときに「は?週刊新潮なんて嘘とデッチアゲしか無いんだよ?ああいうデマばっかりの雑誌見てると低俗になるよ」と言い出しまして。あとで調べると、週刊新潮は20年ぐらい前から反創価学会キャンペーンをやっていたみたい。共産党は支持層が被るのもあって対立してたみたい。
あと、集団的自衛権とかSEALDsとかの話も「共産党が裏で動いてるんだろ?ああいう連中(共産党)こそサッサと内乱罪で逮捕すべきだよ」と言い出します。これも共産党とは40年くらい対立してるみたい(すべてWikipedia等情報)。
実は、父祖が共産党員なことは彼には言ってないんだけど、大丈夫かなぁ・・・。これはかなりナイーブな事案。っていうか共産党と仲悪いなんて知らなかったんだよね。
普段は本当に温厚な人でバランス感のある人ではあって、パリのテロも「テロは当然許されることではないけども、フランスで起こったということはやはり空爆だけでなくフランスの移民政策にミスがあったということも遠因だろう」とか言ってた(ネットで見る言説と同じではある)。
こういう彼がいきなり特定のことになると過激な発言をするパターン・・・というので思い出すのは、職場の同僚のネトウヨさんだ。
ネトウヨさんは2児のパパで、とてもいい人で温和な感じでFacebookも娘の写真とかが多いんだけどネトウヨで、中韓・最近だと日本共産党あたりの話題になると本当に叩きっぷりがひどい。
ある日「娘と一緒にスイカ割り行ってきました〜〜。まだまだスイカは固くて割れない^^;」みたいなことを言った5分後に「翁長ww売国奴は死ねよwww」「テロに遭う前に韓国人という外患を強制退去させないとな(真顔」とか言ったりする。
彼も、ネトウヨ同僚さんも、このメンタリティは理解できない。絶対的に叩いていいモノ扱いするメンタリティ。正直こわい。
選挙は2回ほどあったけど、「お前はそういう女じゃないと思うし、俺もあんまり好きじゃないけど一応言っとくとできれば公明党に入れて。まぁそういう女じゃないだろうけど」って言ってきた。どういう女だと思ってるんだ!!
話し合ったことはないけど、日蓮正宗とか阿部日顕とか言い出すとまたすごい批判の言説されそう。そういや彼の本棚の奥の方に(隠すように)も彼の実家にも池田大作の本とか人間革命とかあるけど、あれは面白いのか…?この辺もまだ話し合ってない。なんであんなに池田大作好きなんだろう。ネトウヨさんが天皇と日本大好きみたいなもんか?刷り込みなの?
あと彼は創価大学ってとこの卒業生なんだけど、これもキモい。「ふつうの大学で宗教の授業とかは無いからね」「幸福の科学が大学作ろうとしてたけど、あれは授業が宗教的だってことで禁止くらってたけど、ああいうのとは違うんだよ」「司法試験合格率とかも高いし優秀な大学だよ」とは彼の談だけど、ネットで創価大の文化祭の画像を見たら「父、池田先生ありがとうございます」とか、三色に染めた旗・花・階段・校舎・・・キモイキモイ!
あとやっぱり板曼荼羅は呪文にしか見えなくて気持ち悪い。捨ててほしいし、ガチ同居になってから見えるところに配置してるのでせめてクローゼットにいれてほしい。
月に1回くらい、休日接待だと嘘ついて学会の活動するのやめてほしい。会社の学会員の人といってるようなのでギリ嘘じゃないんだけど、それでも。
「そんなに嫌ならなんで結婚したんだよ」という意見出てきそうだけど、そろそろ私も結婚やばい年齢だし、収入や顔のスペック面も悪くないし、3年ぐらい付き合って本当に本当にこれ以上ないってくらい気が合うし、ほんと創価学会だけなんだよ・・・。
変につついて過激な活動家になっても困るので、月1会合と聖教新聞だけならいいか、と放置しています。過激活動家になったり、学会の集まりに私も呼ばれたり、学会に勧誘されたりするならキレて離婚してもいいんだけど、面白いから観察して増田にまた書いてもいいかな。
たいてい、駅前のビジネスホテルに泊まり、仕事が終わった後は一杯やりにいく。
俺は地方の町って好きなんだよね。
繁華街がそこそこ賑やかで、その町の特産品や地酒なんかもあって、食べログには載っていないような隠れた名店が路地の奥に潜んでいる気配のする、そんな町が好き。
その土地で今の季節しか食べられないような旬の食材を出してくれて、地元の酒であわせて飲める、そんな店を訪れてみたい。
どうしたらそんな隠れた名店を見つけることが出来るのか。
上司は「地元の人に聞くのが一番!」といって、ビジネスホテルの受付の兄ちゃんに聞いているが、今までアタリの店を紹介してもらえた試しがない。
そりゃそうだろう。
夕方から深夜までビジネスホテルで働いている人間が、夜の時間帯の飲食店に詳しいはずがない。
って上司に言いたいところだが、上司は「やっぱり、地元の人が紹介してくれた店はいいな!」と言いながら焼き鳥盛り合わせや揚げ出し豆腐を食べてるもんだから、なんとも異議を申し立てにくい。
去年からスポクラに通ってるんだけど、歳がタメとか同じくらいの4人と仲良くなった。みんなアラサーちょい手前くらい?
最近一緒によく遊んでるんだけど、私以外みんな育ちが良くて頭がめちゃくちゃいい。
会社もすごい有名なとこで、車とかネットとか薬とか、私でも聞いたことあるようなとこで働いてる。
実家は都会の真ん中で一戸建てが当たり前。仕事と遊び用で2台は持ってる。冷蔵庫にビールとかウイスキーがある。
家族で海外旅行に行くし、歌舞伎や文楽、オーケストラ、宝塚とかも行ってる。塾も大学も親の金で行ったみたい。
絵を見たり音楽聞いたら自分の言葉で感想とか言えるし、知識もすごいある。(この時代はこういう絵が流行ったとか)古い本とか映画もよく知ってる。ご飯とかお酒も。
特産品なんか知らなかったけど教えてもらったし、磨きとかシングルモルトって言葉も教えてもらった。
買い物に行ったらオシャレで質のいい物を選んでるみたい。私には分からないけどいい物みたい。
そんで「クソめんどい」とか「はぁ?」とか全然言わない。悪口なんか言わない。
私は誰でも入れる短大を出て社員が10人くらいの運送屋で事務やってる。手取りは13万。これでも給料上がったんだけど、奨学金を返さなきゃいけない。
古い団地にビッグダディみたいな見た目の父親(土木作業員・パチンカス)、老けたギャルみたいな母親と住んでる。
親戚も地元のツレもみんな土方とかの仕事で、はっきり言ってDQN臭がすごい。短大卒業して事務やってるだけでスゲーって言われるレベル。
親戚と歩いているとなんか恥ずかしい。私もDQNに見えてるのかもしれない。
うちに車はない。会社の白ワゴンかユニックしか乗ったことない。お酒は発泡酒かチューハイ。旅行は海水浴かディズニー。日本から出たことない。絵も音楽もよく知らない。小説とかも読んだことない。文楽なんてぶっちゃけ全然知らなかった。
一緒に取った写真を見ると、私だけすごい子供っぽい。若いとかじゃなくてガキっぽい。
ほとんどタメなのになんでこんなに差があるんだろう。
生まれた家のせいにしたい。でもどんな家に生まれても頑張る人は良い大学へ行くし良い会社に入る。教養とかも自分で身につけられる。
私が遊んでる間に彼らは頑張ってただけの話。
誰も私を馬鹿にしない。私だけが知らなかったり追いつけない話題になったらさりげなくどんな話をしてるか教えてくれる。
私のことを「面白い人」と言ってくれる。
みんな優しい。それが余計に辛い。
…みたいな感じの書き方だったら信じただろうなあ。
本を読まない割に語彙が多すぎるよ。
そこで歳の近いメンバー男女4人と仲良くなった。全員、20代半ばだ。最近ちょくちょく遊びに行っているが、私以外、みんな育ちが良くてアタマが良い。
会社もすごい。有名乗り物メーカー、大手の通信会社、インフラ、製薬……私でも聞いたことのある会社で働いている。
実家は都市部の住宅街に、一戸建てが当たり前。仕事とレジャー用で、最低2台車がある。冷蔵庫にはビールやウイスキーがある。
家族で海外旅行に行ったことがあるし、歌舞伎や文楽、オーケストラ、宝塚に連れて行って貰っている。塾代も大学費もみんな出して貰ったようだ。
絵を見たり音楽を聞くと、自分の言葉で感想が言える。知識もスラスラ出てくる。(この時代はこういう絵が流行った、とか)古い本や映画もよく知っている。ご飯もお酒も詳しい。特産品とか知らなかったし、磨きとか、シングルモルトといった言葉も、彼らから教えて貰った。
買い物に行くと、お洒落で質の良い物を選んでいるようだ。私は分からないけど、周りが言うには良い物らしい。
それに、誰も「クソめんどい」とか「はぁ?」とか、言わない。悪口を言わない。
私は、名前を書けば誰でも入れる短大を出て、従業員数10名にも満たない運送屋で事務員をしている。手取りは13万弱。これでも昇給した方だが、奨学金の返還がある。
郊外の古い公団住宅に、ビッグダディみたいな見た目の父(土木作業員・パチンカス)、ヨレヨレに老けたギャルみたいな母と同居している。
親戚も地元の友達も皆3K仕事をしてて、はっきり言ってDQN臭がすごい。短大卒業して事務やってるだけでスゲーと言われるレベル。
親戚と歩いていると恥ずかしい気持ちになる。私もDQNに見えてるのかもしれない。
うちに車はない。会社の白ワゴンか、ユニックしか乗ったことがない。お酒は発泡酒かチューハイ。たまの旅行は海水浴かディズニー。日本から出たこともない。絵も音楽もよく知らない。文学小説も読んだことない。文楽なんて話題にすらなったことがない。
集合写真を見ると、私だけ異様に子どもっぽい。若いんじゃなくて、幼い。
殆ど歳は違わないのに、どうしてこんなに差があるんだろう。
生まれ育った家庭のせいにしたい。でもどんな家に生まれ育っても、頑張る人は良い大学へ行くし、良い会社に入る。教養だって自分で身につけられる。
私が遊んでる間に彼らは頑張っていただけの話。
そう思い知る度に、自分の程度の低さが沁みてきて暗澹とした気持ちになる。
誰も私を馬鹿にしない。私だけが知らなかったり追いつけない話題になると、さりげなくどういう話をしてるか教えてくれる。
私のことを「面白い人」と言ってくれる。
みんな優しい。それが余計に、辛い。
気合一発、春日部の野原一家からフアレスのノハラ・ファミリアを目指す。まずは地道にご近所づきあいからだ。ジャパニーズ・トラディションである引越しそばを振る舞おうとする。
ところが、誰も受け取ってくれない。地元住民はみな警戒心まるだしで、野原一家を寄せつけようとしない。陽気なラティーノの国と聞いていたのに、聞くと見るのとでは大違いだ。
なに、よそものなんて最初はどこの国でもこんなもの。時間をかければきっと仲良くなれるさ……夕食のテーブルに並んだトウモロコシ粉製の本場のトルティーヤに舌鼓を打ちつつ、四人は新生活に思いを馳せる。
だが、その家族の団欒には一匹、足りない。夕食の時間だというのにシロはどこへ? 慣れない街で迷子になってしまったのだろうか?
就寝の時刻をすぎても戻ってこないシロを心配して、しんのすけが探しに行こうと言い出す。今日はもう遅いから、とためらうみさえ。ひろしが家長の威厳をもって立ち上がり、おれに任せろ、と鷹揚にわらう。しんのすけはお留守番な、お兄ちゃんは妹を守る義務があるだろう?
夜が明けてもひろしは戻ってこない。
「ただのペット探しじゃないんです。大の大人がひとり行方不明になってるんですよ」
机を叩いて抗議するみさえ。だが、応対した警官は苦笑して肩をすくめる。
「日本の奥さん、この街で一年に何件殺人が起きてるか、知ってますか」
「三千六百人((2013年は500件程度にまで減少))です。フアレスでは一日におよそ十人のペースで人が殺されてるんです。事故や病気での死じゃない。脳髄を銃弾でぶちぬかれてたり、生きたままマチェーテで首を切られたり、バットで全身をボコボコに叩きのめされたり……そういう方法によって二時間半ごとに人間が不本意な死を迎えているんです。でもそいつらはまだ幸せなほうですね。死体も残らない死に方をしている人間となると、果たして何人いることやら」
絶望と憤慨が入り混じった名付けられない感情を奥歯のあたりで噛み殺しながら、みさえは新居に帰宅する。居間で、しんのすけがテーブルに乗った見慣れぬアルミの缶ふたつを茫洋と見つめていた。缶にはコーヒー豆を写したラベルが貼られている。日本で市販されていたものとは違い、巨大で、威圧感すらただよっている。海外はなんでも日本より大きいと聞くけれど、コーヒー缶までビッグサイズなのかしら?
「しんのすけ、なにこれ?」
「さっき知らないおじさんたちが来て、『先日のそばのお返し』だって。『この街の特産品だから、ぜひどうぞ』って置いてった」
『特産品』。警官のツアーガイドを聞かされたみさえには、なんの変哲もない穏当な単語が不吉に響いた。そもそも引っ越しソバを受け取ってくれた人はいなかったのではないか? 騒立つ胸をおさえ、凶兆を否定しながら缶に手を伸ばす。
「『必ず、お母さんといっしょに開けてね』ておじさん言ってた。だから、オラ、ずっとみさえを待ってたんだゾ」
嘘だ、とみさえの直感が告げる。しんのすけなら、そんな言いつけはきかない。さきに缶を開けようとするはずだ。事実、缶は蓋のしまりが甘い。ずさんな隠蔽工作、しんのすけらしくないミスだ。
らしくない、といえば、なぜしんのすけはこんなに平坦な口調で喋るのだろう。
なぜ缶をじっと見つめたまま動かないのだろう。
「缶の中身なんか見なかった……」
なぜこんな温度の低い瞳をしているのだろう。
あらゆる情報が、缶を開けるべきでないとみさえに警告を発していた。「それ」には決定的ななにかが入っている。開けてしまえば、もう戻れない。だが、止められない。みさえは蓋を回す。
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