「半導体」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 半導体とは

2021-05-04

初心会興亡記 -かの大帝国は如何にして一夜で滅んだか-:追記あり

※この旧版になります。完全版は無料noteで公開中ですので、是非そちらの方をご覧下さい。

https://note.com/syosin_kai/n/nb97f2a0a193a

ちょっとゲーム歴史をかじったことがある人なら聞いたことがあるだろう言葉初心会』。

とにかくこの言葉へのイメージは最悪だ。「真っ黒組織」「ゲームヤクザ」「歴史の闇」「悪の秘密結社」etcetc。

そんな初心会だが、はたしてどれだけの人が正確に初心会とはなんなのか、どのような悪どいことをしてきたのか、そして最後はどういうふうに消えていったかを語ることができるだろうか? おそらく、ほとんどいないのではないだろうか。

この初心会について、私が調べたことをゲーム流通歴史を絡めてまとめて書き出すぞ。これで君も初心会マスターだ! ちょっと長いけど勘弁な!


まずは初心会のものについての解説だ。

もともとの任天堂花札屋であり、そこからトランプおもちゃを売り出したことは知っているかな? 創業明治時代だ。

1960年代前半の任天堂問屋を通じてテリトリー別に小売店団体で集め、トランプかるたの特売セールの景品といった形で温泉招待旅行などを行ったりしていた。そうした中、「ダイヤ会」という親睦会が問屋内で自然発生する。このときあくまローカルな親睦団体という形でしかなかった。

1973年2月光線銃といったヒット商品が出始めたのをきっかけに、このダイヤ会を全国規模のきちんとした親睦会の形にしようとして生まれたのが初心会だ。ファミコンが生まれるずっと前だ。そしてファミコンはこの初心会に参加している問屋(59社加盟、その中でゲームに力を注いでいたのは30社ほどだったそうだ)を通じてのみ、流通させようとした。これには理由がある。

ファミコンゲームROMカセットだ。ROMカセットCDと違って作るのが大変だ。発売日の三ヶ月前にはどれくらいつくるか数字を決めなきゃならない。一本つくるのに1000円以上かかる。もちろん任天堂は自前の工場を持っているわけではないから、他社の工場お金を払って作ってもらうわけだな。(ドラゴンクエストシリーズ京セラがつくっていたらしい)

つくってもらったゲームソフトを売る。売れればいい。残ったらどうするか? ROMカセットはとにかく廃棄しづらい。体積があるから倉庫在庫としては大変だ。処分するにも金がかかる。そのため在庫なしの売り切りスタイルであることが求められた。第一、このとき任天堂に「日本全国どこでどれほど、どのファミコンゲームが売れるか」という予測を立てる能力はまったくなかった。

それゆえ当時の任天堂社長山内初心会の力を借りることにした。ファミコンゲームソフトは全量初心会への返品なし買い切り制在庫は持たず、追加の注文が重なってきたら再販というスタイルだ。ファミコン専売権を与えるかわりに返品は勘弁してくれということだ。初心会は全国にその配下二次問屋があるので、彼らを通じて全国の小売店ファミコンを売りだした。ちなみに当初の初心会参加問屋意見としては「こんなもの絶対に売れない」だったそうだ。

ややこしいのがこの後、ファミコンの登場に衝撃を受けたハドソンナムコサードパーティとして参加することだ。当時の任天堂サードパーティが現れることを予測していなかった。というか、まさか他社がファミコンソフトを作れるとは思っていなかった。そのためサードパーティ参加用の契約書をあわてて作る羽目になったという。(このときアメリカにてアタリサードパーティであるアクティビジョン販売差し止めで訴えていたが、後に和解し、サードパーティ合法化された経緯があるため、そもそもサードパーティを認めない、という選択肢はなかったものと思われる)

このときナムコ簡単だった。ナムコは自前でROMカセットを作ることができたからだ。アーケードの雄はハードウェアを扱う力に長けていた。ナムコに対しては自社生産を認め、1本100円のロイヤリティを収めてくれれば問題ないという契約を交わした。

ハドソン問題だった。ハドソン能力こそずば抜けていたが、なにぶん会社の規模が小さかった。とても自前でROMカセットは作ることができず、任天堂に頼ることになった。

任天堂からしたらさら想定外事態だ。どうやればスマートサードパーティ用のソフト流通させることができるのか。任天堂リスクを負うことなく、かつゲーム市場が適正に伸びていくための方法模索する必要があった。

最終的な仕様は、まずサードパーティは一括して任天堂製造委託費を払う。その中からロイヤリティを差っ引き、任天堂工場ROM発注する。作る数は任天堂サードパーティ初心会の3つで相談して決める。初心会サードパーティ任天堂委託したROMを全数買取、支払いする。これで決まった。

もちろんこれが全てではない。年末クリスマス商戦を狙って多数のソフトメーカーソフトを投入してくるので、思ったような数が生産できないので任天堂が拒絶する場合もある。初心会の見込み以上に売れると意気込んだサードパーティが、自前で在庫を抱えてリピートを狙う場合もあった。ROMカセットは作るのにとにかく時間がかかるからリピート発注が来てもそのとき在庫がなければ応えられるのは早くて三ヶ月後だ(半導体在庫事情によっては半年待たされることもあったらしい)。そうなればすでに需要中古で落ち着いてしまう。そういう理由初心会の注文数よりも多くつくるメーカーもあった。そのままリピート注文が来ず在庫になった? その場合は大特価二次出荷するしかない。君はかつてゲーム屋でファミコングラディウスが新品980円で売られているところを見たことはないか? あれはつまり、そういうことだ。

この中で任天堂非難する流れがあった。サードパーティソフトを出すにあたり、任天堂はなんのリスクもなくロイヤリティ徴収していると。しかしこれはそもそもファミコンという当たるかどうかわからないプラットフォームを立て、リスクを負った会社が得るリターンとしてはむしろ当然ではないだろうか。不満があるならセガのように自社プラットフォームを出せばいい。ナムコも自社プラットフォーム計画していたらしいが、結局世に出ることはなかった。



ファミコン時代流通はこういうことで決まった。このあたりの動きでは初心会があまり悪の組織っぽくなくて意外かもしれない。こんな証言がある。スクウェア創設者鈴木尚2003年岡山大学にてインタビューを受けたとき発言である


初心会っていう問屋集団が、ある時期は全くファイナンス役割果たしてくれてたわけですよ。あまりに量が大きくなると「すみませんお金ないんですよぉ」って言うと手形をくれるわけです。その手形担保銀行からお金を借りるわけです。実質的には、ある日突然ファミコンブーム終焉しない限りは、返ってくるだろうという。

この時期はスクウェアファミコンに参入したての頃を指す。任天堂ROM製造委託費を前払いで求めてくるので、どこかが銀行の代行をしなければならない。そこで初心会が(正確にはその中の一つの問屋だろうが)その役割果たしていたということだ。

スクウェアはこの後ファイナルファンタジーで有数のRPGメーカーとして名を馳せることになるが、実は完全覚醒するまでにはもう少し時間がかかった。初代ファイナルファンタジーの初回出荷数は40万本で、これが最終的には80万本まで伸びる。次回作ファイナルファンタジー2にて70万本超えの実績を得たが、実はこれ、途中でかなり問屋内で在庫が残って大変だったという。しかファイナルファンタジー3では初のミリオン超え(最終的には140万本)を果たす。それに伴い過去作も売れるようになって、リピードがかかったというわけだ。このあたり初心会はうまくスクウェアバックアップに動いているように見える。


そう見えるのは、それはスクウェアが一流メーカー入りを果たしたからだった。ファミコン末期の他のメーカーはどうだったか? 1990年8月晴海にて「ファミリーコンピュータゲームボーイ展示会」「スーパーファミコン発表会」が行われた。年末発売のソフト中心に初心会小売店に対して各ゲームメーカー披露する展示会だ。この展示会自体1988年からやっている。

しか1990年ではついに「受注ゼロ」のソフトが出始めたのだ。しかも一つや2つではなく、この展示会で並んだソフト(約100タイトル)のうち、3割が受注ゼロだった。この時点でファミコン市場は売れるソフトと、そうではないソフトの差が尋常ではなく離れていた。

この場合メーカーには2つの道がある。一つは発売中止。もう一つは「任天堂には最低限の発注を行い、初心会には最大限の営業活動を続ける」というもの。もちろん初心会に対して売る気を見せるために大規模な広告活動をやれば発注はくるかもしれないが、その分当然損益分岐点はどんどん高くなる。もっと有効なのは卸値自体を下げてしまうことかもしれない。

そうしてギリギリの攻防が続けられなんとか出荷したゲームはどうなるだろうか? 端的にいうと、人気ソフトの添え物として扱われた。初心会問屋二次問屋小売店へ向けて1本の人気ソフトに対してこういった不人気ゲームや、在庫売れ残りゲーム抱合せで売りつけた。このときのレートによって「1対3」「1対4」などという言葉が生まれた。(場合によっては1対8なんてのもあったらしい)

さらにはバッタ屋ルートなるもの存在した。問屋の不良在庫を捨て値で買取独自ルート小売店に売る。このとき小売店ゲーム屋とは限らない。スーパーディスカウントストアリサイクルショップと様々だ。なかには「お楽しみ袋問屋」なるものもでてきて、中身が見えないファミコンソフトの詰め合わせが一山いくら世界だったそうだ。こういった不人気ソフトワゴンセールをとてもよく賑わしてくれた。

ちなみに抱合せ販売違法なので、公正取引委員会による排除勧告初心会問屋に入ったことがある。ドラゴンクエスト4の頃だ。そのためかわりに「新作ドラゴンクエストの受注を行います。なおドラゴンクエストの他にあの大人ソフト郡(大人気とは言っていない)のリピート販売を行いますので、ぜひ同時注文してくださいね」なんて手法が取られた。




これらの状況を任天堂は当然良く思っていなかった。もともと任天堂アタリショックを目の当たりにして、「クズソフトの氾濫は市場を殺す」と認識していた。そのため、サードパーティには本数制限をかけた。が、サードパーティ自体が増えれば意味がなかった。子供向けのおもちゃであるために表現規制を敷いたが、クオリティチェックはまだこの時行われていなかった。どんどん増えるソフト初心会流通在庫市場を殺す材料になりえた。どこもが不良在庫を減らそうとやっきになって価格ディスカウントしてしまえば、プレイヤー適正価格ゲームソフトを買おう、という意欲が損なわれる恐れがある。


そこで任天堂はこの状況を打破すべくスーパーマリオクラブという組織を立ち上げる。一般モニタープレイヤー2000人超を使い、彼らに発売前のゲームを二時間実際にプレイしてもらい、どこがどう面白いのか、つまらなかったのかを評価をする。評価は項目ごとに点数付けされ、集計されたデータ問屋小売店に送られる。このデータ雑誌ファミリーコンピュータマガジンなどにも送られ掲載されていたので、知っている人は多いんじゃないかな。そしてこのスーパーマリオクラブソフト売上の予測も立てるようになった。意外なことにこの素人集団予測が的中した。後年はマリオクラブ参加者自身が慣れてきてしまい、その予測が外れるようになってしまったが。余談だがマリオクラブはこの後正式任天堂品質管理部門となった。さらにその後分社化が行われ、マリオクラブ株式会社となった。

任天堂としてはスーパーファミコンを機に一度市場リセットしようと試みた。品質管理に売上予測、あまりに多くなりすぎた流通在庫。今ではピンとこない話だが、当時のゲームメーカーは「いったいどれほどのゲームが実際にプレイヤーの手に渡っているのか、どれほど流通在庫が眠っているのか」を把握する方法ほとんどなかった。商売相手小売店プレイヤーではなく、あくま初心会からこんなことになったわけだ。

当時の任天堂社長山内はこう語っている。「どれほどのソフトが売れるか、我々にはわかりようがない。流通プロに任せるしかない」。これは初心会オンリー流通自己弁護した言葉と思われた。しかしこの言葉には「流通プロでもわからないのなら、任せる意味がない」ということを含んでいる。この言葉の本当の意味はこの後判明する。


そうして新たなスタートをきったスーパーファミコン市場だったが、これは結論からいうと、なんら変わらなかった。むしろますますカオスになっていった。このあたりからいよいよ初心会初心会らしい悪行が目立ち出す。厳密にいうとこの美味しい市場に目をつけた業者が、なんとか流通に入り込もうとし、初心会の中の一部(ここはもしかしたら一部ではないかもしれない)が彼らと手を組んだ結果なのだが。

スーパーファミコン本体がほしい場合アクトレイザーとの抱合せで(違法? 知りません)。しかスーパーファミコン自体の掛け率は98%。場合によっては小売超え。別売りケーブルスーパーファミコンAVケーブル別売りだった)を売るほうが利益がでる状況だ。

・80万本の出荷実績があるサッカーゲームの第二弾が登場したとき初心会とある問屋一社が初回出荷数50万のうち25万を買い占めた。この25万は発売日に大量には卸さず、自前で在庫として抱え、市場在庫が枯渇して小売店二次問屋が注文してくるのに対し、他のクズソフトとの抱き合わせ違法? 知らない子ですね)で売りさばいた。

とある問屋メーカーに対して「うちは来週から社員旅行にでかけるんで、申し訳ないのですけど一週間早くソフトを卸してくれませんか?」と要望があった。それに応じて一週間早くソフトを送ると、なんとそのまま発売日よりも一週間早く小売店ソフトが並んでいた。社員旅行なんてそもそも嘘だった。

メーカーに対してゲームソフトを大量に仕入れることを約束する見返りとして、その担当者個人の口座にリベートを送るように要求した。

問屋勝手に掛け率を決めて発注書をメーカーに送りつけた

(続く)

https://anond.hatelabo.jp/20210504185958

2021/10/1 追記

新作書きました! 今後、新作はnoteで投下します。申し訳ない。

https://note.com/syosin_kai/n/n7d01efa389b8

2021-05-01

anond:20210501115354

そこがジムケラーじゃどうしようもない領域やな

いや、ジムケラーARMでいい感じのやつ作れば省電力はある程度できるだろうけど

ただintel製造プロセス使ってたら多分TSMCを使ってるApplenvidiaAMDに省電力で勝てない

知らんけど(半導体専門家やないし)

2021-04-29

WiiU任天堂ソニーの買収とルネサス鶴岡工場デマ

ソニー工場を買収されたので任天堂WiiUチップを作れなくなった」

よーく任天堂信者さんがいうこの理論、完全にデマから注意。

https://toyokeizai.net/articles/amp/29520

>買収後も一定期間はルネサスブランド半導体受託生産することでソニー合意している。ルネサスは2~3年内に、甲府工場をはじめとする工場閉鎖や生産ラインの集約を計画しており、生産終了品目を選定中。鶴岡工場生産する半導体は、那珂工場移管するか生産を終了するか検討している。

というわけでソニールネサス鶴岡工場WiiUチップ作ってた工場だぞ)が買収されたあとも、しばらくは受注生産を続ける計画だったわけ。それでもWiiU製造終了したのはただの任天堂の都合。





んで、次いくぞ。もう一つのデマがある。「ルネサス鶴岡工場WiiU不振から売却するはめになったwww」っていうデマだ。こっちはPS信者さんがいうデマな。

https://eetimes.jp/ee/articles/1207/03/news088.html

>「生産能力を縮小し、運営。ただし、事業計画に従い譲渡または集約を検討」としたのは、鶴岡工場ルネサス山形セミコンダクタ)の5インチ/12インチ

この記事2012年7月記事だ。つまりWiiU発売前。なのにこの時点で縮小がもう確定していて場合によっては売るし、集約(ようするに閉鎖)もするよとルネサスは言ってるわけ。

WiiUバカ売れしていたら延長はあるかもね、みたいな路線で、どっちみちお先真っ暗だったの。鶴岡工場は。そもそも40nmラインで28nmへの更新打ち切りになったから、顧客が他にいるわけないな! むしろよく任天堂この工場使おうと思ったな。



結論としてはゲハ論争はデマだらけだぞ! あと日本半導体絶望的だ! それじゃあまた今度!

2021-04-28

CPU/GPUに関心高くても半導体エンジニア目指そうとはならんよな

AppleNVIDIA就職するぞ!ってならないよね。

どういうスキル必要ブラックボックス過ぎて。

anond:20210427182610

そもそもあの国がこれから半導体関連で成功する状況が思い浮かばんのだが

中国の半属国サプライチェーンの中核を任せたがる国がどれだけあるんだ

2021-04-27

日本半導体どうするんやろ

韓国は「K半導体ベル戦略」を策定していて、10万人半導体人材育成するそうだ。

2021-04-25

ビットコインは社会悪なんじゃないか?

際限なく電力を消費し、

様々な詐欺の温床になり、

マイニングの為に市場から半導体を奪い取る


もう一度言うが、ビットコイン社会悪なんじゃないか

2021-04-24

海外の物もってくればいいや、ってのが国力低下させてるのか

ワクチンも、半導体も、Webフレームワークソフトなども、軍備も、海外が開発したもの持ってくればいいや、

ってのを何十年もやって来たんだろうけど、それが国力低下の原因なんか?

背景に日本製は使いたくない、ダサい、色々理由あるんだろうけど。

2021-04-20

コロナは無事収束し、オリンピックは行われる

オリンピックコロナに打ち勝った証となる

中国台湾統一のための戦争をしない

暗号通貨暴落し、半導体不足は解決し、

自動車やPS5が安定供給されるようになる

今までの自分人生において望んだ形で望みが叶ったことは一度もなかったし、これからも叶わないと思うので、

また平和ではあるもの自分にとって憂鬱不愉快な日々が戻ってくると思うと、うんざりするのである

2021-04-17

anond:20210417174643

ここから日本だけ給料が上がらないまま世界的なコストプッシュインフレに巻き込まれから地獄やで。

すでに半導体不足で自動車減産とか木材不足で住宅価格高騰(アメリカでもう起きてる)とか供給面でのインフレ要素が出揃ってきてるからな。

2021-04-15

日本半導体TSMC

TSMCの代わりに日本にもウェーハを露光する先端プロセスの前処理工場をという話が色々出ている。

日本漁夫の利を得られないかという話が出ているわけだ。

これについては、米国からすると、台湾製造しているのを、日本に持ってきたところで、対中国を前提とすると、

最前線に変わりなく、米国本土に持っていきたいと読むのがいいだろう。

日本メーカー材料がなければ製造できないという一面もあり、米国からするとそれも米国本土に持っていきたいはずである


TSMC米国本土に工場を作れといったり、米国本土にあるサムスン工場拡大しろ圧力をかけている。

日本企業にもそのうち米国工場を作れという話が来るはずだ。


では投資して問題があるかだが、今は需要が多いように見えているが、

みんな焦って色んな方面から物をかき集めようとしているから逼迫しているように見えている。

で、どこかで本来需要数字が見えてきて調整される。

コロナマスク作る設備用意したら、設備無駄になったという話が半導体でも起こる。


あとついでだが、日の丸半導体が失敗した理由だが、儲け話アメリカを加えなかったかである

anond:20210415162608

台湾有事で米中戦はじまったら台湾中国なしで経済さないとあかんのやで

よく台湾親日みたいにはしゃいでる奴がいるが、

台湾中国韓国同様、日本定年退職した優れた技術者を金で買ったりして日本半導体に勝ったのであって、

そうやって追い越されていく状況でありながら、日本大企業は🐰と🐢の🐰やってたわけで、

台湾に負けて日本労働者が失職しているという面もあるはずなんや

かつて日米貿易摩擦日本米国を安くて高品質日本製品で打ち負かし、米国側に多くの失業者をもたらしたわけで、

今の米国初老世代ぐらいは日本に恨みを持っていてもおかしくない

日本マザボ製造なんて金にならないと最初から放棄してたから、今は台湾メーカーが主流になってる

半導体製造装置日本製かもしれないが、高度な製造能力台湾韓国日本が勝てないというか、

もう半導体市場を諦めてるように思える

TSMC火災台湾有事リスクからNVIDIA韓国サムスン製造委託を移すみたいだし、

ある意味韓国日本仮想敵国でもあるわけで、

そうなると韓国もなしで経済を回さないとならない

中国半導体設計製造自国で完全に完結するように莫大な金を投資している

完全な輸出入なしになることはありえないと思うが、

完全な輸出入なしで日本が回るのか考え直すべき時期に来ているように思う

ウイグル問題なら、ウイグル中国と完全に手を切って企業が回るのか、回すにはどうするか

自衛隊の新しいライフルに関しても国産は異常に高い、無駄コスト海外から買え、

というような意見軍事評論家からも出ていて、個人的には理解できんのだが、

無駄だろうが採算度外視だろうが、最悪の事態に備えて、

自国生産できる技術だけでも維持しないと非常に不味いことになるわけで、

原材料調達などはともかく、国産の銃、国産旅客機戦闘機のような技術を絶やすのは非常に早計であり、

目先のコストより、これから来たるべき戦争に備える姿勢を重視するべきに思う

状況によっては東西冷戦時のソ連ではないが、Z80を並列処理させてロケットを飛ばすような、

そういう物が不足し制限された状況での創意工夫が必要時代が来るかもしれない

2021-04-14

政府成長戦略会議半導体が取り上げられたようだがダメダメな件

時々増田半導体ネタを投下している業界人増田です。最近ニュース半導体不足が話題になることが多く、先日も政府が先端半導体製造支援という話題が出ていたので、元ネタ資料を参照してみました。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/seichosenryakukaigi/dai9/siryou1.pdf

資料を見た感想一言で言うならば『これはひどい業界経験新人が初めて作りましたって資料だろうか?普通はこのクオリティの物を外には出せない。

問題箇所を指摘してみよう。まず1点目。用語誤用が多すぎる。『ミドルエンド』ってなんでしょう?ハイエンド、ローエンドっていう言葉は、エンドと付いていることからわかるように、上位側の製品、下位側の製品という意味を表している。真ん中のグレードを表したいなら『ミドルレンジ』です。

また、サイズ別の半導体製造能力っていう表現普通シリコンウェハの直径を意味している。つまり〇〇国は300mmウェハを用いた製造ラインが月産xx万枚、200mmウェハの製造ラインが月産xx万枚という具合だ。

製造の微細化技術で分けたいなら『プロセスノード別の製造能力』と記載するべきである

2点目が『ローエンド工場』(この言葉も変で、普通レガシィプロセスとか言ったりする)の設立年がおかしい点。老朽設備という事を強調したいのだろうが、ミスリーディングを誘っているように見える。各工場の主力製造ラインが構築されたのは私の過去記事でも書いたのだが、大半は2000年代だ。資料記載設立年は工場最初建屋を作った年で、資料記載の各プロセスノード製造ライン90年代2000年代に新しい建屋に作り直しており、実質的には別工場であり、70年代80年代設備をそのまま使っているわけではない。(そもそもシリコンウェハの口径が当時と今で変わっており、物理的に同じ装置が使えない)

3点目が元の資料で『サイズ別の製造能力の国際比較』と題した部分のプロセスノード区分おかしい点。28nm〜45nmを同じカテゴリにしてはいけないのだ。なぜなら必要になる要素技術が違うから

ロジックプロセス世代分けってそれぞれの世代に特徴的な要素技術がある。例えば45nm / 40nmの世代だと『ArF液浸露光装置』の導入とか。半導体の回路パターンは、露光装置と呼ばれる機械パターンを焼き付ける分けなんだけど、45nmの線幅を書くために193nmの波長のArF光源の光を水で屈折率上げる必要があったりする。同様に32nm / 28nmだとHKMGと呼ばれる金属ゲート酸化形成技術と、露光を2回してより微細なパターン形成するダブルパターニング技術の導入とか。

こういう要素技術の違いが何に影響するかというと、製造ラインを構築する費用ダイレクトに効いてくるのだ。1回露光でいいのか、2回露光が必要なのかというのは製造ライン構成する露光機の所要台数にそのまま影響するわけで。装置1台で50億くらいするので、ライン全体ヘの影響は数百億〜1000億のオーダーになる。なので、政府業界助成金を出そうかという話をする際にはしてはいけないミスなのだ

で、なんでこんな資料なっちゃったのかと成長戦略会議メンバーの『有識者』を見ると、半導体の知見がありそうな人が1人もいない状態

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/pdf/konkyo.pdf

そんなわけで、今回の政府の発案はほぼ100%かけ声だけで終わると思るんじゃないだろうか?自分たちの作っている資料意味すら分かっていないと思われる。せめてEETimesとかの専門サイトで連載待ってるレベルの人が有識者メンバーに入ってアドバイザーになってたら少しは期待できるんだけどな。

過去

https://anond.hatelabo.jp/20210311005848

https://anond.hatelabo.jp/20201219004424

https://anond.hatelabo.jp/20200813115920

https://anond.hatelabo.jp/20200813164528

2021-04-13

アメリカはどうやって技術モチベーション維持してるのか

日本だともう技術で何かを解決したいというのは、殆どない。

流行りの技術のものに興味があるか、そこそこ食っていければいいか、それくらいだ。

そして株に関する意識が強い。日本語のネットなんて見てれば、株価が上がるかどうかがかなり強い。

今の半導体に関してなんて株に関して情報漁っている技術者ばかりだろう。


アメリカも同じ状況だと思うのだが、次々とイノベーションは起きている。

株に関する情報日本よりも多いが、どうやって維持できてるのか。

半導体設計って日本だとブラックボックス扱いやな

パタヘネ、ヘネパタは有名だから読んでいる人いるだろうけどさ。

ソフトウェア目線で書かれてるやん。

競馬でかけるように、AMDが勝つ、Appleが勝つとか言ってるけど、実際のところブラックボックスやん。

中国みたいにどっかの会社が作れてるわけでもないしさ。

もういい加減擦るのやめたら?

「謎の半導体メーカー」とか知らん人に向けてのキャッチー言葉なだけやん

それ以外にも未だにずっと揶揄してる言葉何個もあるよな?

いい加減聞き飽きたしおもんないんだよお前

チンパンジーみたいに「謎の半導体メーカー(笑)」って何年もシコるなつまら

2021-04-12

anond:20210412153005

TSMC社長とかすごい人で、そもそも日立やら東芝やら、日本大企業サラリーマン社長じゃ半導体は作れないレベルに高度化してるって話だな。

日本は既に半導体業界団体解散してるのに復興無理では

5年以上前にSTARCと呼ばれる半導体業界団体解散している。

半導体不足によるサプライチェーン見直しや、国産化といったことが話題になっているが、

そもそも業界団体解散しているので、政治意見を吸い上げようとしても吸い上げる事ができない。


情報収集能力も、ロビイング力も、人材育成も、さく力はない。


経済産業省側も、半導体専門の部署があるわけではない。

2021-04-10

anond:20210410143642

半導体不足で自動車減産とかそういうニュース見るとやっぱ日本は割を食う部類の国だろうなとは思うよね。

アメリカなんかじゃ木材不足で不動産高騰してたりするようだが、予想以上に供給回復時間がかかってるからインフレ進み始めてるって感じに見える。

生産の追いつかないSwitch転売屋が買い占めて値段が上がるみたいなのが色々な分野で起き始めてるようなものだ。

コロナが落ち着いたら戻るという向きもあるけど、一度保護主義的な流れが出来ちゃうとどうなるんだろうね。

アメリカ国内半導体産業に金突っ込み出したしコスト高は続くんでないか

anond:20210410092845

市場ニーズ自動化効率化が追い付いてないと思うんだけどどう思う?

半導体も足りないらしいし

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん