はてなキーワード: フォルダとは
誤解を招くような誤植をしてすみません、PROを使っていた時期もありましたがレイヤーカンプ機能を使うためにVer3からEXに移行しています。
(Skebで立ち絵の依頼を受けることが何度もあったため、一括出力したいと思って移行しました。今まではフォルダに差分を入れて切り替えていました)
(買い切りプランだとそのバージョンしか使えないはずなので、あんまり意味がないはずです)
バイトと絵で、絵の収入はSkeb依頼1か月1件あるかないか+ファンボックス数十人で、絵で食っていくと宣言して家を出てからずっと一人暮らしをしているので、カツカツで目先の利益に目がくらんでこんなバカなことに手を出してしまうほど余裕がありませんでした。
デジモンで今でも目に焼き付いて鮮明に覚えてるのは
フォルダ島だかファイル大陸だかでどこのデジモンか忘れたけどジョウがぐびぐび飲んで「小さくて見えんかったわ」 って挑発されてが「おい、おかわりの爽健美茶の予約しとけよ」って言い返すやつ
思い出すと今でも鳥肌たつ
出てくるプルダウン・メニューに
「クイックアクセスにピン留めする」が出てこない。
Windows10で右クリックの「送る」を追加・削除する方法
https://win10labo.info/win10-send/
とか
不要なエクスプローラーの右クリックメニュー項目を削除してスッキリさせる【Windows 10】
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/0511/19/news016.html
とかを参考に、いろいろいじってはいるけれど
いつのまにか「スタートメニューにピン留めする」が出てくるようになっていたのは納得できない。
ここで尋ねる事ではないかも知れませんが、
最初はデスクトップ画像をキャプチャーして共有してたから笑いのネタになるだけだったけど、メールソフトを操作している画像も共有されてこれはヤバいんじゃね?という雰囲気になった。
そこから、メールソフトの送受信フォルダの中身だったり、拡張子xlsファイルだったりを共有するように進化(改良)したのはあっという間だったな。
だから、ウイルス感染して何らかのファイルが勝手にアップロードされるようになったら、パソコンの中身全てが世界中にバラまかれるも同然と思った方がいいぞ。
・N高データは別サーバーなので本当なら今回流出しなかったが、中村が何故か自分のフォルダにコピーしてたせいで流出
・N高には様々な生徒がおり、芸能人やプロスポーツ選手が学校に通う暇ないので入っていたが、その著名人の住所電話番号口座番号が流出
・いじめや障害や家庭の事情など生徒の公にしたく事情も備考欄で流出
・個人ブログアフィリエイトの収入があると申告しており、まとめサイト管理人の疑い
・業務中に遊んでおり「へへへへーい」みたいな名前のフォルダがある
・「name01(1).pdf」みたいな汚い名付けを平気でする
・業務中にAI絵作って遊んでおり、N高関係者なのにエチエチJKリアル風イラストを制作して保存している。使用モデルはこれ→https://civitai.com/models/83096/yayoimix
・35年ローンで4250万円の豪邸を建てており、支払い始めてからまだ数年なのに以上の不祥事で今後が危うい
Index of /dwango/projects/ニコニコチャンネル/****_***フォルダ/******/へいへーいマトメフォルダ/へいへいへいへいへーい/ふふふんふふふーふふー/へいへいへーいへいへーーい/ふーんふふんふふんふんふーん/どこまてもつづくーーうーーうー/へいへいへーーいへいへい/
エンジニアの能力がとかクレジットカードがとかは基本関係ないという話
(関係なくてもアカウント持ってたらパスワードはすぐ変えるの推奨)
これはシステムがある会社で働いたことある人はわかるんじゃないかと思うけど
メールを扱ってるサーバーと、売れた商品をバーコードでピッとして管理するシステムは全く別でどちらかがハッキングされたからといってもう一つもされるとは限らないというか多分されない
さらにKADOKAWAのようにサービスを外部に展開してる会社の場合、外部向けのシステムと内部向けのもの(バックオフィス)でスキルが全然違うのでやっているチームは普通違うし、物理的にサーバーがある場所も違うことが多い
そのうえクレジットカードや最近ではシステムにアクセスするユーザー名とパスワードなどもそもそも自社に置かないで外部の専門の企業に出すことが増えている
AmazonでログインとかGoogleでログインとか最近多いのはそういうこと
特にクレジットカードの認証はカード会社のサービスに回してデータは自分では持っていない可能性が非常に高い
出てきた情報から見ると従業員や取引先の情報や、取引内容の情報なので、おそらくは人事とか経理や営業が使っているファイルサーバーがやられたんだと思う
一般の会社にもある「このファイルはこのフォルダにコピーしてね」っていうやつ
「Windowsでエクセルファイルをフォルダにコピーして」っていうのは今では危険と認識されててSharePointなどファイルサーバーじゃなくて外部のシステムに置くようになってるけど、正直社内向けのシステムというのは後手に回ることが多いし弊社もまだ移行が住んでいないシステム・フォルダーはある
盗まれて業務が止まるようなものはない(から後手にまわってる)けれど、流出されたらちょっと困る
住所や生年月日なんかは置かないようになってるけど、なんという名前の人が何日に何時間働いたとかそういうもの
流出の内容を見るとそこに弊社より危険なデータを置いていた雰囲気
上記のことを踏まえて、KADOKAWAの展開してるサービス自体とかクレジットカードは「おそらく」大丈夫(ただパスワードは速攻変えるのが推奨)
KADOKAWAと会社として関わってる人や従業員で色々書類等出した人は今後も流失する危険がある
上記のように外部向けのサービスをやっているエンジニアと社内のファイルサーバーなどでスキルもやっているチームも違うので、ランサムウェアにやられたから提供しているサービスをやっているエンジニアのレベルが低いとは全然限らないし、社内システムのエンジニアのレベルが高いからサービスのエンジニアのレベルが高いとも限らない(ただし通常は社内のが後手)
(おそらくは)社内のファイルサーバーに置いてたのが悪かったよね
何で侵入されたのか明らかになってないけどフィッシング対策とかも今や専門の人がいるし
とりあえず今まで出てきた内容からするとニコニコとかその他のKADOKAWAの外部的なサービスは人員的にも予算的にも全然関係ない感じ
結局社内のITシステムに十分な投資(経営陣のトレーニングまでを含めた)をしなかったという月並みの話なんですかね
追記:
少し前に生成AIで大量に生成した画像を管理するソフトを探してた時にEagleをあげて貰って使ってはみた。動作やUIはいいけど管理用のファイルやフォルダが大量に生成されるのがなんか嫌で代替を探したが、思いつくキーワードで検索する限り、結果はEagleよいしょ記事ばっかりだったし、自分が気になったところに触れている記事はなかった。
それでChatGPTに用途を書いた上で、ソフトをいくつかピックアップさせたところ、Eagleも候補に上げては来たんだけど、管理用に大量のファイルが生成される点に注意を促してきた。
これを見た時、あーもう検索って本当に駄目なんだなって思った。
今はその領域にまで達していないとしても、そう遠くない将来、AIで選別していない生のネット情報は信用できないってところまで行くような気はしている。
競プロと機械学習系のクソコード・クソジャークっぷりが取り立たされてるけど、クソコード・クソジャークっぷりは何も競プロerと機械学習erの専売特許ではない。
犬。お前が死んでから、もうすぐ5年が経とうとしています。5年も経つのに、いまだに私はお前を忘れることができず、毎日のようにお前の名を呼んでしまいます。
犬。お前が我が家に来た日に割と大きな地震が起こりました。段ボールに入れられたお前ごと家族みんなが外に逃げ出しましたが、お前には何のこっちゃだったと思います。あと、家に来たばかりのお前はまだ両耳が垂れていて、それを抜きにしても可愛すぎて最初は七味と名付けられる予定が満場一致で棄却されたことをお前は知らないでしょう。
犬。お前は人のズボンの裾を噛むのが好きでしたね。そのせいで私のジーンズは裾がズタボロでしたが悪い気はしませんでした。お前がポケモンの攻略本を齧り尽くしてしまった時はさすがに泣きました。けど、お前の噛み癖はいつの間にかなくなっていましたね。
犬。お前の体力が無尽蔵の頃、私を散歩に連れ出して2時間も歩きましたね。互いが互いに譲らず、時には私が折れ、時にはお前が折れてを繰り返しての長時間の散歩でした。家族は私たちが行方不明になったと言って、警察に通報する一歩手前だったそうです。
犬。お前の耳かき係は私でしたね。お前は耳が痒くなると、私の前に来てわざとらしく耳を掻き、「ん"〜〜〜〜っ」と声を上げてアピールをしていましたね。私が耳かき用のウエットティッシュを取った後、待ってましたとばかりにあぐらをかく私の股に顔を突っ込み、耳掃除をさせてくれたこと、信用されているのだと感じてちょっと嬉しかったです。
犬。お前は撫でられるのが好きな犬でした。新聞を読む人間に撫でてほしくて新聞の上に居座ったこと。人間の小脇に頭を突っ込んで味噌汁をぶちまけさせたこと。撫でてくれないと吠えてアピールをしたこと。撫でたら撫でたで「そこは違う」とガウガウしてきた時のこと。犬と一緒に生活をする際の嬉しい出来事のひとつでした。
犬。お前は人間のご飯も大好きな犬でした。けど、塩分過多になったり与えてはならない食材が使われていたので与えることはできませんでした。しかし、犬よ。お前は背後からひっそりと近づき、隙あらば飛びついて盗み食いを働きましたね。私のトーストを丸ごと一枚食べた際のお前の顔は北大路欣也のようでした。
犬。お前がMAXおデブちゃんになった時、確か18キロの大台を記録しましたね。玄関の昇り降りができず、情けなく人に助けを求める姿は可愛かったですが、さすがに太りすぎました。お前の重さに家族の腰が負け、壊れたことも今では良き思い出です。
犬。夏になるとお前の息遣いでクーラーをつけるか否かを決めてしました。例え人間が快適に過ごしていても、お前が暑そうにしたらクーラーをつける。でも、お前がいなくなった今は30℃を越えない限りはクーラーをつけません。今、これを書いている時は34℃ですがクーラーはついていません。
犬。夏にお前と散歩に行く時、人間は一度裸足になりました。お前と共に外に出る前に素足でアスファルトの熱さを感じ、お前の肉球が火傷してしまわないかを確認するためです。だからなのでしょうか。真夏の昼間に犬を散歩させている人間を見ると殺意が芽生えます。
犬。お前は人間がサッカー観戦している時、誰からも相手にされないと分かると骨っ子をカジカジしたり、ふて寝をしていましたね。そして、ゴールが決まり人間が盛り上がると共に声を上げて暴れ回りました。多分、お前は意味が分かっていなかったと思いますが、お前のその反応は間違っていません。あと、人間はチャンスシーンになるとお前のおててを握ってお祈りをしていました。
犬。私が就職で一人暮らしを始めた頃、毎日のようにお前の写真をせがみました。やっぱり犬のいない生活は寂しいと思ったのです。あと、お前のご飯は私がお金を出していました。でもお前はそのことも知らず、毎日2食のご飯をモリモリと食べていましたね。ちなみに、1ヶ月5000円でした。
犬。お前はケツのポリープが爆発して手術をしましたね。手術の際にケツ毛を刈られ、結果として毛根も刈られて死ぬまで毛は生えてきませんでしたね。
犬。お前は私が帰省しても歓迎のひとつもしませんでしたね。最初の頃は私を不審者と見做し、吠え散らかしていましたが歳を重ねるごとに吠えることはなくなりました。けど、私を見るたびに「だれ?!」という顔をされたことは未だに納得していません。
犬。お前が死ぬ1週間ほど前、家族から連絡が来ました。お前がもう余命僅かであると知らされて、車を飛ばして会いにいったことを覚えていますか。半年ぶりに会ったお前の頭が車のシフトレバーほどの小ささになったことに私は驚き、こんなにも年老いたのかと愕然としました。以前のお前の頭は、少なくとも手のひらでは収まりきらないくらい大きかった。それがもうこんなに小さいなんて。
犬。お前は死ぬ前に何も食べられなくなっていたみたいですね。私がお前に会うために帰った日、千と千尋の神隠しで千が竜の姿になったハクにしたように、人間が口を開け、口の中にご飯を入れることでしかご飯を食べられませんでした。それだけ、お前は弱っていたんですね。
犬。お前が死んだのは、私がお前に会いに行ってから3日経った日でした。お前が死んだ時、私は仕事をしていました。社用車の中で一人で泣きました。社会人になって初めて泣きました。人生の半分以上を共に過ごした犬でした。語り尽くせないほどの思い出がたくさんあります。今もスマホのフォルダにはお前の写真がたくさんあります。なのに、お前の葬式に立ち会えなかったことを今でもすごく後悔しています。
犬。死ぬ前のお前と最後の挨拶はしたけれど、死んだ後の最期のお別れを言えずに骨となったお前と対面した私を許してください。
犬。お前が死んだ後、夢を見ました。死んだはずのお前が、みんなが集まる部屋にやってくる夢です。私が「お前、死んだはずじゃ」と言うと、お前はまるで自分が死んだことに気づいていなかったのか、「そうだったわ。俺、死んでたわ」みたいな顔をして私の前から立ち去る夢です。目が覚めた後、私は悲しくて泣きました。
犬。お前が死んでから何度も他のコーギーを見てはお前に似ているかどうかの話をしてしまいます。新しく迎え入れようかとも思いました。でも、私はお前がいい。新しく迎え入れるとしても、お前がいい。お前でなければ駄目なのです。お前でなければ、迎え入れることなどできません。お前の代わりはいない。だから、お前のケージがあったところには、今もお前の仏壇が置かれています。お前が寂しくないように、誰かが何かしらのお裾分けをしています。お前の大好きなお菓子も、生前は食べられなかったポテチもチョコレートもケーキも置いています。死んだ後なら、何を食べても問題はないでしょう。
犬。お前がいなくなって、人間はお出かけしてもすぐに帰って来たり、毎日早起きをしたり、悪天候の日も外に出る必要はなくなりました。お前の抜け毛で服がとんでもなく汚くなることも、お前の襲撃に怯えながらご飯を食べることも、床に雑誌や新聞を置いても良くなりました。でも、お前がいないと寂しい。やっぱりお前がいないと寂しいよ。5年が経つ今でも、お前に会いたい。
まず、遺骨を持ち歩くことが気持ち悪いなんて思わない。
次に婚活始めることが気持ち悪いだの、他に見せてしまうのが気持ち悪い、全く思わない。
受け取る言葉は選ぶべきで、全部素直に受け取ったらしんでしまいます。
もしかしたら、そのブコメを書いた人は2番手にされたことがあって腹が立ってて、八つ当たりに書いてる人もいるだろうし、
若くて10代とかで、しあわせな保護された暮らしだけしてて、想像力が圧倒的に欠如してるのかもしれない。
どれも、一度耳に入れても、すぐ聞かなくて良いフォルダに仕分けすべき話です。
言葉というのは、その人がその時に抱えてる背景から出てる事が多いので、
相手のことを思って発されるだけではなくて、
(その点私の言葉も同様です)
なので必要なのは、それを仕分けして聞くことです。増田さんは今とことん弱ってる気がするので、普段できてたそれができなくなって、受け取ってしまったのだと思います。
なので代わりに外部から、1ミリも気にしなくていい言葉です、と断言します。
次に、私は親友がちょうど5年くらい前に亡くなりました。闘病は5年くらいでしょうか。合計です。
親友は、病気がわかる前に婚活をしていて、とても良い人に出会えて、このままゴール?というところで、病気がわかりました。その中でも相手の方はプロポーズしてくれて、結婚してくれました。
親友は、その相手の方にいつも感謝してて、笑いながら色んな思い出話をしてくれました。
これは私の話ですが、増田さんも絶対にその方とのたくさんの背景があるはずです。
それが増田さんを作ってきたはずです。
それを急に、外的な何かに合わせて、消すこともないと思います。消したら、大きな喪失感と、自分が自分じゃないような気持ちでいっぱいになると思います。実際構成してきた考えや経験を捨てることになります。
やめたほうがいいです。
大切な人の死別を経験した人にしかきっとわからないことなので、それは仕方ないことだと思います。
まとめると、
気持ち悪いという感覚は、正直何もわかってない人のコメントにしか見えません。
事実としては、大切な方との思い出はしぬまで大切にすべきことなので、その方法として骨をお財布にいれるなんて、全然問題ない。
ただ、一緒にやっていくのだし知っておいてほしいと思ったときに、これを理解できる人とできない人に分かれてしまうのは事実としてあるのだと思います。
個人的には知っておいてほしいと思っても、受け入れられる打率は五分くらいなので、たぶんヤケクソでどう思われても良い人とか、時間をかけてもいいから理解して貰おうと考える人か、どちらかじゃないと言わないかもですね。増田さんは後者のような気がします。
世知辛いですね、本当に。
その中で婚活をし、前を向く。
増田さんがそこまで大切に思う奥様なら、
奥様のためにも、しあわせになるしかないんじゃないかなと思います。ファイトですね。
長々としましたが、
気にすんな、元気が1番!です。
ご自愛を!
その日は早く出社したからいつもより早く帰った。まだ誰も帰ってきていない家のドアを元気よく開け、今日の晩御飯は何にしようかなと考えながら犬の名前を呼んだ。相変わらず玄関からの呼びかけは聞こえていないのか反応はなかった。もう老犬だから耳が遠いのは知っていた。耳が遠いのか名前を呼んでも「どこだ?」とキョロキョロする姿に家族みんなで微笑ましく見ていた。昨日もそうだった。今日もよく寝てるなと思って名前を呼びながら家の中へ進む。
ソファーの影から犬がよく寝るクッションが見えた。いつもの窓際でいつもの陽ざし。いつもの…。何か嫌な予感がした。
「おーい」と大き目の声で呼びかけるも全く反応がない。いや、そんなまさか。昨日まで老犬とは思えないステップで散歩したんだ。健康診断も耳が遠い以外問題もなかった。「老犬とは思えないほど元気ですね」なんていつも言われた。「申請して長寿の賞状でも貰ったらどうかな」という話をしたのがこの前の休みだった。
ゆっくりと足を止めて犬のそばに立つ。そういえばいつものいびきがない。プーとか、フゴーみたいないびきに話の腰を折られて笑ったあのいびきがない。いつもより脱力している。膝をつき、触ろうと手を近づけた。
あ、死んでる。
体が動いていない。呼吸していたら動くはずの胸が動いていない。
明らかに生気がない。触らなくてもわかった。というか触りたくなかった。冷たさを感じたくなかった。夏は「暑いよ~!お前~!」とのしかかってきたこと、冬は「あったかいな~!お前!」と言って寄り添った思い出が悲しくなってしまうから触らなかった。
ボー然としてしまった。お前が食いつくであろう31の箱を横向きに倒してしまった。
お前は友人から頂いた犬だった。引き取り手がいなかったお前。お前の兄妹は大きかったのにお前だけ小さかった。トイプードルだから「小さいね」と、妹が使わなくなった立派なドールハウスにピッタリ入るくらいの大きさだった。ゲージではなく、よくそっちに入っていたな。
来た当時は夜が怖くてよく泣いていたな。最近じゃもう腹出していびきをかくほどには大丈夫になったな。
小さいころに東北大震災で地震がめちゃくちゃ怖くなってしまったな。最近になってようやく地震に大丈夫になったな。
お前はボールやおもちゃに全く興味を示さなかったな。ドッグランに来ても芝生で寝ているだけだったな。
トイプードルなのにでかくなって、柴犬サイズの服を着てたな。トイプードル用なのにお前に合うkgの参考がなくていつも笑っていたよ。「お前に適切な量はなんだ?」って。そんなこと気にせずお前は大食いだったな。人間でも腹いっぱいになる量をいつも食べていたな。
嫌なことがあって泣いてしまった日はそばにいてくれたな。風邪をひいたときも気が付いたら横にいたな。犬ってそばにいてほしい時はわかっているのだろうか。
老犬だからいつきてもと覚悟はしていた、と思っていただけだった。無理だ。覚悟したって無理なもんは無理だ。
喜んでいる家族を見て『なんだ?なんだ?嬉しい事か?!』と一緒にしっぽ振って喜んでいるお前がもう見られない。
帰路で他の家族と散歩中のお前に遭遇して、「気が付くかな」とニヤニヤしながら通り過ぎては気が付かないお前に「気が付けよ~!」とわしゃわしゃしては『誰だこい…お前か!』と臭いを嗅ぎながら、家族だとわかってベロベロしてくるお前を見られない。お前を留守番にして外食して帰ってくると、ゴミ箱をひっくり返して何度か怒ったな。でも家族が帰ってきて甘えてくるお前が愛おしかったよ。
お前の散歩途中でケンタッキーを持ち帰りした時、匂いに興奮しすぎたお前がその袋に突撃し、反動で膝カックンになって転んで家族に爆笑されたのが亡くなる直前の休み。
熱中症気味でふらふらしていた家族の後ろをずっと付いていたのが亡くなる一昨日。
ちょっと開いてしまっていた引き戸をこじ開けて、こっそり在宅勤務中に部屋に入ってきて、反動で閉まったドアで出れなくなってくぅんくぅん鳴いていたのが亡くなる昨日。
「あいつが喜ぶかな」とサービスエリアで買ったご当地ドックフードがまだ未開封だ。「今度はここに連れていこうか」と家族で計画したドライブ用の地図にはまだ印をつけていない。開けたばかりのちょっといい犬用シャンプーがまだ残っている。
スマホの写真フォルダは開いた瞬間に、お前が人間の食べ物を狙うキラキラした顔のお前が表示される。
ペットロスはあると思っていた。あるからこそたくさん思い出を残したのに辛い。
小学校の頃から一緒にいた思い出が出てきては涙が出る。通勤の電車内でもお構いなしに悲しくなる。
お前に追いつこうとした小学校時代。お前に追いついた中高時代。お前と一緒に歩いた大学時代。お前の歩幅にあわせるようになった社会人の自分。寿命の長さが違うというのはこんなにも悲しい。お前の方が遅く生まれたのに、お前の方が早く逝く。
「今日は肉料理だからあいつの分も豪勢に…」といつものように思ってしまい、スーパーの精肉コーナーで立ち尽くしてしまった。亡くなって一カ月も経つのに。
今も寝床について、ふと足をもぞもぞと動かしても重さを感じない。いつも飼い主の足を枕にしてふてぶてしく寝ているあいつがいないのを感じてしまって喉の奥が熱くなる。
いつか思い出が温めてくれる日がくるまで、と言い聞かせて今は涙をなるべくこらえる日々を過ごしている。そんな日がすぐに、いまにでも、はやく早く来てほしい。