「原告団」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 原告団とは

2021-04-16

日本コロナワクチン治療薬開発できないのは日本国民のせいであ

医薬品審査承認行為に対する国の賠償責任に関する国際比較」という調査論文がある。

これによると、いわゆる薬害が起きた時に、国に賠償を求めるのは日本くらいであるらしい。欧米では国の免責が定められていて賠償請求訴訟自体起こらないと。

その結果、サリドマイド薬害エイズやイレッサなどで国が薬害裁判を抱える羽目になった。

そして、国による新薬の開発や承認が後手になり、コロナ禍の今、ワクチン治療薬が自前で作れなくなった。

冒頭の論文では、イレッサ薬害裁判を通じて新薬の開発・承認が遅延する事態は招かないで欲しいと原告団体が言っていたことも書かれている。

だったら裁判起こすなよと?バカじゃねーの??

でも当時、原告側が日本国民からバッシングされることはなかった。

そして何時までもコロナ禍を克服できない国が出来上がった。が、薬害賠償を国に求めたのは日本国民選択から国民自己責任として受け入れなければならないだろう。

2021-03-06

シグロ氏の発言について、ある左翼かつリベラルから見た感想

この記事が注目を浴び、多くのブコメが集まっている。

"カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ"

https://toyokeizai.net/articles/-/414929?display=b

まず、私は自分が大別すれば「左翼」かつ「リベラル」の立場にあることを自覚している。左翼定義リベラル定義の困難さ、特に現在日本で「リベラル」が「左翼」の言い換えのように使われて混乱が生じていることは十分承知しているが、そのあたりに触れるといくら前置きをしても足りなくなるので、要するにここを見るような人間たちがイメージする「左翼」であり「リベラルであると考えてもらえばいい。ただし、左翼かつリベラル、というように私はこの両者は区別している。区別した上でどちらでもあるということだ。参考までに、最近やってみた下記サイトポリティカルコンパスでは、

https://www.idrlabs.com/jp/political-coordinates/test.php

61.1% 左派, 72.2% 自由主義者

という結果だった。これを見てもわかるように「左派」と「自由主義」(リベラル)は別軸である混同している人は気をつけてほしい。

そういう一人の人間として、件のイシグロ氏の発言への感想や疑問を書いてみる。

まず、社会制度の大枠を議論したり決定したりする際に、感情より科学的なデータエビデンスが重視されるべきだというイシグロ氏の意見には私も異論がない。陰謀論フェイクニュース似非科学歴史改竄代表されるような事実軽視は、それが誰によるものであれ批判したいと思う。私は左派だが、左派の中にこの種の問題がないとも言わない。

たとえば近年では、日本共産党などがHPVワクチン副反応被害者立場に寄り添うあまり、反ワクチン的な言説を許してしまっている(自分で言わないとしても、運動内部のそういう言説をはっきり否定しない)ことを歯がゆく思っている。誤解している人もいるようだが、日本共産党本来ワクチン否定的ではない。HPVワクチンについても、むしろ導入を行政要求したりしてきた。しか副反応被害を訴える声が上がり、裁判になってその原告支援する立場となると、原告側の科学的根拠が弱い言説に対しても必要以上に寛容になっているように見える。それが被害を訴える原告の「感情」を優先したためなのか、あるいは裁判運動を進める上での利害を計算したためなのかはわからない。そのあたりは人によっても違うだろう。しか現在出ている科学検証の結果が原告側に有利ではない以上、主張はデータを軽視しつつ苦痛の強調など感情に訴えるものになりやすい。イシグロ氏が言う「科学エビデンスより感情が優先される」問題として私が連想したのはこのような例だ。

この件で一応私の意見を言っておくと、副反応を訴える人にはなるべく広く補償適用しつつ、HPVワクチン自体は普及を進めるべきだと思っている。副反応裁判原告団体については、補償範囲を広げる運動としては支持するが、同時にHPVワクチンの勧奨再開に反対したり、さらには反ワクチン的な主張をする人物が混じっているのが支持できない。また便宜的に日本共産党名前を出したが、私は共産党員ではなく関係も薄い。共産党に限らずHPVワクチン訴訟原告支援する左派政党や団体に共通する問題として挙げた。

しかし多くの部分で、私はイシグロ氏の発言同意できず疑問を感じる。そもそも現状認識が私とは大きく違うように思うからだ。たとえば次のような部分だ。

"小説であれ、大衆向けのエンタメであれ、もっとオープンになってリベラル進歩的な考えを持つ人たち以外の声も取り上げていかなければいけないと思いますリベラル側の人たちはこれまでも本や芸術などを通じて主張を行ってきましたが、そうでない人たちが同じようにすることは、多くの人にとって不快ものかもしれません。

しかし、私たちにはリベラル以外の人たちがどんな感情や考え、世界観を持っているのかを反映する芸術必要です。つまり多様性ということです。これは、さまざまな民族的バックグラウンドを持つ人がそれぞれの経験を語るという意味多様性ではなく、例えばトランプ支持者やブレグジットを選んだ人の世界を誠実に、そして正確に語るといった多様性です。

リベラル側の人が理解しないといけないのは、ストーリーを語ることはリベラル側の専売特許ではなく、誰もが語る権利があり、私たちはお互いに耳を傾けなければいけないということです。"

ここは私には非常に疑問が湧くところだ。何よりわからないのは、いったいいつどこの世界で「ストーリーを語ることはリベラル側の専売特許」になったのかということだ。

シグロ氏が住むイギリスのどこかにはそういう特殊場所もあるのだろうか。まあおそらく、イシグロ氏が属するコミュニティの大半が教養ある「リベラル」で、そこでは「トランプ支持者やブレグジットを選んだ人」はほとんど目につかず、その声が抑圧され死に瀕しているかのように錯覚してしまったのだろう。しかしイシグロ氏自身が言っているように、アメリカでは半数近くの人が一時的にであれトランプを支持し、イギリスではブレグジット派が不正ではない投票で多数を占めてしまったのだ。「リベラル進歩的な考えを持つ人たち以外の声」は十分に力を持ち、各国の舵取りに影響を与えている。

語ることがリベラル専売特許に見える世界とは、イシグロ氏を取り巻く知的文学芸術を愛する少数のインテリ世界のことでしかないだろう。イシグロ氏もそれを自覚はしているようで、だからこそ「縦の旅行」というようなことを言う。しかしその狭いインテリ業界での経験一般化し、世界全体がそうなっているかのように語ることこそがまさにインテリ傲慢であり、相変わらずその狭さに無自覚発言だとは気づいているのだろうか。

シグロ氏と違い、私は左翼でありリベラルである自分のような立場日本社会で主流になり、語る権利を独占しているなどと錯覚できたことは一瞬たりともない。たしかに近い考えを持つ人の集まる場所というものはある。しかしそういう場に足を運びながら、その場を一歩踏み出せば「世間」は全く違うのだと常に意識している。「縦の旅行」などするまでもなく、日本社会で「普通に」暮らせば、全くリベラルでない人、左翼蛇蝎の如く嫌っている人、そもそもそういう言葉も、そういう違いがあることも知らない人などに電柱並みの頻度で出会うのである

たとえば私は天皇制廃止すべきだと考えているが、世論調査では天皇制に反対する人はずっと一割を切っている。周囲の人間ランダムに選べば十人中九人以上はこの点で私と考えが違うわけである。まあ日常生活でいきなり天皇制の話をする機会は少ないが、先日の代替わりだの改元だのの騒ぎの時には、自分が少数派であることをあらためて意識させられた。特に天皇問題については、過去右翼の襲撃のような直接的暴力による脅迫があり、言論の自由が大きく損なわれたことを知っておくべきだろう。「じゃあこっちはどうなんだ」をあまり振り回したくはないが、ポリティカルコレクトネスなどによる言論不自由懸念するのであれば、日本社会にはびこる天皇をめぐる言論不自由にも一通りの知識と関心は持ってほしいと思う。

自由民主主義」の社会享受してきたと語るイシグロ氏は、部屋で文章を書くだけでなく、デモに参加し、街頭で語ったりビラを撒いたりしたことがあるのだろうか。それは自由民主主義を維持するための不可欠な活動の一つなのだが。やってみるとわかるが、街頭では温かく応援してくれる人だけでなく、口汚く罵ってくる人にも出会う。私の知人の中には、突然殴りかかられてけがをした人さえいた。手渡したビラを一目見るなり舌打ちして破り捨てる人もいる。私たちはその断片を拾う。それでも受け取ってくれるだけましとも言え、多くの人は避けるように通り過ぎていく。「自分とは違う世界がある」どころか、周囲の人の大半は自分とは違う考えだが、それでも少数者として声を上げていくことは無意味ではないはずだ、と私は自由民主主義社会で日々自分に言い聞かせている。

日本左翼をやっていると、自分投票した候補者当選することも少ない。民族的性的、その他さまざまなマイノリティ権利擁護運動に関わっていると、そもそも多数決に任せれば無視されるのが当然、そういう世界いか存在認識させ、主張を届けるかというのがあらゆる活動第一歩になる。言うまでもない前提だ。

上記のイシグロ氏の発言で何度読んでもわからないのは、「多様性」についてわざわざ「さまざまな民族的バックグラウンドを持つ人がそれぞれの経験を語るという意味多様性ではなく」と言っていることだ。これは何なのだろう。イシグロ氏はここで、「さまざまな民族的バックグラウンドを持つ人」と「トランプ支持者やブレグジットを選んだ人」をあえて対立させ、前者より後者多様性重要であるように言う。前者の多様性と同時に、それに加えて後者多様性も、というならまだわかる。しかし、少なくとも多数決投票勝利したことのあるような「トランプ支持者やブレグジットを選んだ人」の声を「さまざまな民族的バックグラウンドを持つ人」の声より優先して聞こうというような提案が現状の「多様性」をどれだけ高めるというのだろうか。

また、「トランプ支持者やブレグジットを選んだ人の世界を誠実に、そして正確に語る」という記述を読んで私が疑問に感じるのは、これはいったい誰が、どの立場から語るのだろうか、ということだ。翻訳問題などもあるのかもしれないが、これを読むと、その人々の世界を外の人間が「誠実に」語ることのように読める。たとえばイシグロ氏のような作家ブレグジット支持者の内面世界を誠実に想像して描くというようなことなのだろうか。

しかしそれは、その傍で言われている「誰もが語る権利」と矛盾する。「語る権利」と言う時、マイノリティ運動の中などでは特に当事者が自ら語ることを重視する。当事者心中を非当事者想像して代弁することは推奨されず、場合によっては本人の言葉を奪う行為として非難される。トランプ支持者やブレグジット支持者にしても、たとえばイシグロ氏のようにもともと思想立場の違う作家いかにも理解ありげに、「あなたはこんなふうに思っているのでしょう」とばかりにその思いを代弁したら多くは反発するのではないか。だから原則としては、その声に耳を傾けたいなら、非リベラルと言われる人々に語る場を保障し、自ら直接語ってもらうのが正しい。

その上でイシグロ氏は、そうして語る場を提供して耳を傾けた時に飛び出してくる言葉が、「○○○人はゴキブリ、この国から出ていけ」や「同性愛者は天罰を受けて死ね」だったり、静かな口調で確信に満ちて語られる「あなたがたは皆ディープステート洗脳されているのです、ぜひこの資料を見てください」だったりした時にどういう反応をすべきか、どこまで現実感をもって考えているのだろう。この発言が単なる綺麗事に見え、それゆえ面白くないのはこのあたりの現実に何も触れていないからだ。

シグロ氏は「誰もが語る権利があり、私たちはお互いに耳を傾けなければいけない」と言うが、これは理想論原則としては全くその通りであるしか現在問題になっているのは、その「誰もが語る権利」を尊重した結果次々と湧き出してくる陰謀論ヘイトスピーチへの対処現実的にどうするかということなのではないか。先日話題になったツイッター社のトランプアカウント凍結なども、この原則現実の間で行われた苦渋の選択だった。こういうリベラル原則現実とのジレンマは、「寛容は不寛容に対して寛容になるべきか」といった形で長く議論されてきたテーマでもある。それで言えば、トランプ陰謀論支持者に向き合いつつ、あえて寛容の原則に立とうと語る下の記事の方に私は感銘を受けた。

"「トランプ陰謀論」が今なお5000万人を魅了するワケ。『白人ナショナリズム』著者、渡辺靖に訊く"

https://finders.me/articles.php?id=2529

私はリベラルだが、この問題についてはここまではっきりと「寛容」に立つとは言い切れない。ヘイトスピーチ規制にも慎重派でありつつ、現実的にやむを得ないとも思っている。各国の法規制方針を見ても、それぞれの背景に基づく大きな違いがある。現時点で何が妥当判断しにくい難しい問題なのだ。「私たちはお互いに耳を傾けなければいけない」と書斎で言い放つだけでいいならそんなに楽なことはない。

また、いくつかのブコメが触れていたが、たとえばトランプ支持者が陰謀論を信じるのはそもそもシグロ氏が言うような「感情優先」のせいなのかというのも疑わしい。選挙の敗北を認めたくないという感情陰謀論を信じさせているのだ、というのはあくまでも外から解釈で、本当に信じている人にとっては陰謀論は「事実」そのものだ。実際、陰謀論を広めている人はしばしば「まずは事実を知ってください」と言う。誤情報さらされ、修正機会がないまま信じ込んでしまうという現象特に感情からまなくも起きる。平凡な思想感情的に主張する人もいれば、陰謀論を冷静に信じる人もいるのだ。トランプ支持のような現象を「感情優先」として批判するのは、陰謀論フェイクニュースのような誤情報の浸透をどう制御していくかという問題に対してあまり有効でないように思う。

ちなみに、トランプ支持者やブレグジット支持者に向き合ってその声を聞こうとした研究取材はすでに数多く行われていて、下の記事のように日本記者によるものさえある。

"トランプ支持者はなぜ熱狂的に支持しているの? とにかく彼らに会い続けた記者が、これからも語り合う理由"

https://www.nhk.or.jp/d-navi/note/article/20210208.html

シグロ氏が自宅でなぜリベラルは非リベラルの声を聞かないのかとぼんやり嘆いている間にも、実際にトランプ支持者の家を訪ねて話を聞こうとしているリベラル寄りの人間は山ほどいるのだ。イシグロ氏は「リベラルが」ではなく「自分が」ご近所の非リベラルの声さえ聞いてこなかった、と言うべきだろう。主語を大きくしすぎてはいけない。

続きはこちら↓

https://anond.hatelabo.jp/20210306213813

2021-03-02

anond:20210302184230

おかんもガキも社会犠牲者やな…

おかんは産みたくもないのに産み

ガキは産まれたくもないのに産まれ

原告団形成して社会相手取り訴訟に踏み切れないもの

2020-12-30

anond:20201230002432

まさに情報開示請求に対して遺族の方に配慮

というのが

原告団がその遺族だ

というばあい 情報開示請求意味が違う

 

まり 本当に自分たち母親情報かどうか 確認させろというもの

遺族に配慮して情報が開示できないの遺族が情報開示の原告からその必要はない

2020-07-18

anond:20200718070707

そのNPO団体代表について文句を言っているようだな

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A5%E7%94%B0%E7%9F%A5%E5%BF%97

SEALDs創設メンバー奥田愛基は息子である[9]。民主党蓮舫質問中に「そんなこと、どうでもいいじゃん」とやじを飛ばし自民党安倍首相に対して、愛基が反安保関連法案集会演説で「どうでもいいなら首相をやめろ。バカか、お前は」と言った時は、「それはいけない」とたしなめるメールをした[10][11]。

週刊新潮によれば、即位の礼の反対学習会に参加し「人間を超えた権威づくりによって、再び戦争の道を歩むことがないよう……」と、靖国信仰について「戦前天皇への極端な信仰と同じ」とそれぞれ発言したとされる。ほか、日本バプテスト連盟牧師らと共同執筆した『光は闇の中に輝いている』では、「天皇が『絶対的存在から象徴』へと表現を変えたとしても、天皇制が依然として民衆統合機能のものであることが問題なのである」と批判したほか、2001年8月13日小泉純一郎首相(当時)が靖国神社を参拝したことに対する全国集団訴訟では福岡山口原告団の一人に名を連ねたと書かれている[12]。

2019-10-14

治水について

追記

とても勉強になるまとめをみつけたのでお知らせしたい。

岐阜大の先生が今回の災害を振り返っている。

どういうわけかうまくリンクを貼れないが、ここ→ www.green.gifu-u.ac.jp/~bhdlab/?p=1391

以下、増田駄文。大変不勉強で、特定の方々をディスったりして申し訳なかった。こんなものをみる無駄時間節約してほしい。

ーーーーー

台風19号治水の大切さについていろいろと考えさせられた。

実は、恥ずかしながら、治水ことなど今まではっきり考えたことはなかった。

休日で暇だったのが幸いして文献を読みまくることができた。

一部、ツイッターなどでは事実上運転を開始した八ッ場ダムが2日間で満水にしたこと

利根川洪水を防いだのではないか話題になっている。

何が税金の無駄だ…台風19号 「八ッ場ダム」賞賛の声が相次いでいる – ジャストニュース

ガンダムになぞらえるなど、まるでヒーローのような扱いだ。へー、ダムってすごいんだな、と思った。

それに対して、冷静な反論も多く見られた。いわれてみれば、

利根川水系の治水対策は、八ッ場ダムけが頼みの綱だったわけではないし、むしろ未完成現在では既存利根川流域の治水計画範囲外のはずだ。

台風接近中、いろいろ文献を読んでみた。日本治水というのは、思ったより興味深いものだった。

数々のツイッターが注意しているように、今回の台風19号八ッ場ダム治水効果技術的な検証を待ってから、というのはその通りだと思う。満水したからといって大騒ぎするのは早計。

一見すると冷静っぽいけど、乱暴反論もあった。

Spica on Twitter: "そもそも論として、八ッ場ダムは利根川水系全体のダム貯水量の何%を占めるのか、八ッ場ダムの貯水量を利根川の流域面積で割るといくつになのか(=防いだ水面上昇量)、という定量的な視点なしに「八ッ場ダムが利根川を救った!」という単純な物語に収束していくのが危険で滑稽 https://t.co/IGUM0RUJCc"

とかね。

百歩譲って、流域全体に均一に雨が降るという前提なら成り立つんかね??定量的って、、、、全く。

そのなかでも、ちょっと気になったのは、以前より長い間、八ッ場ダム反対運動をしてきていると思しき人たちのツイッターブログの書きぶり。

あしたの会とかそんなやつ。以下、「彼ら」。

ひとことでいうと、彼ら、存在しない夢の総合治水像ですべての物事を語っている印象だ。しか上記ツイッターと同レベル科学を装っているから始末にわるい。

具体的にもっと違和感を覚えたのは、堤防管理では越水耐性を強化すべきとしている点。

堤防で水際の越水対策をきちんとやっていればダムなど必要ないというわけだ。

一方、国交省は、堤防の耐越水技術確立されていないとして、導入にすら消極的だ。

それに対して、彼らは、いやそれはダム偏重治水だケシカラン!安価で確実なものができるはずだ!ダム派の陰謀だ!と主張。

おおむね、こんな感じ。

応答する論理がぶっ飛んでしまって、彼らは自分だけ左翼っぽい政治闘争のレールに勝手に乗っかってしゃべっていて、

話がかみ合わなくなっている印象だ。

ダム反対派ってこういう感じなのか、、と実感した。今後はそっ閉じかな、と。

少し時間をさかのぼって、昨日の未明のことを話す。読売新聞が、「利根川決壊の恐れ」とのニュース報道した。

国土交通省関東地方整備局によると、埼玉県久喜市栗橋利根川で氾濫危険水位を超え、13日午前3時以降、同県加須市利根川渡良瀬川の合流点で越水し、堤防決壊する恐れもあるという。このため、両市は防災行政無線などで近隣住民避難を呼びかけている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20191013-OYT1T50008/?fbclid=IwAR3Qx2agzmJXMNhcbSqHfv0ikhreIMAzdALb9YHpsKiUg-hJL24qPzcWqgM

すでに、昨日の時点で、いろいろ文献をあさってて、関東平野治水ちょっとは詳しくなった気になっていたころだった。

決壊すれば、近隣住民避難どころの話ではなく、下流域の春日部市から江戸川区に至るまで広範囲に水没し、カスリーン台風の二の舞になる恐れがある、ということがとっさに分かった。

水位情報確認すると、確かに栗橋観測地点において、氾濫危険水位を超えてじわじわ水位上昇中だった。堤頂から2mくらい下まで水位が来ており、台風強風によるうねり考慮すると、越水が気が気でない状況。

そこで同地点の洪水対策をググってみたら、彼らのウェブサイトがヒットした。

NHKが報道した利根川の決壊を想定した浸水のシミュレーション | 八ッ場(やんば)あしたの会

彼らは、2017年当時、NHK報道した利根川決壊を想定した浸水シミュレーション批判し、次のように主張する。

今回のシミュレーションは、利根川栗橋付近埼玉県久喜市)の決壊で溢れた洪水が、中川農業用水の排水河川)を通して東京都内まで短時間で到達するとしたものです。利根川の氾濫洪水が流下するバイパス中川がなることはあり得ることだとは思いますが、そもそも利根川栗橋付近堤防決壊する危険性がどの程度あるかが問題です。

 栗橋付近から上流の利根川中流右岸および江戸川上流部右岸では、土地を買収して堤防の裾を大きく拡げる首都圏氾濫区域堤防強化対策事業国交省関東地方整備局によって進められています

へー、そうなんだ!やるじゃん、国交省!と安心したのが、彼らの主張を見た最初だった。

ところが、このページの締めくくりに書いてあった文章違和感を覚えた。次のように彼らは締めている。

この事業は浸透に対する堤防安全性を確保することを目的とし、国交省は超過洪水対策ではないとしていますが、これだけの堤防強化が行われれば、決壊する危険性がほとんどなくなることは明らかです。その点で、今回のシミュレーションは前提が現実と遊離した仮想計算といえます

 NHK報道は、利根川栗橋付近で行われてきた首都圏氾濫区域堤防強化対策事業堤防の現況などには触れませんでした。洪水への備えは必要ですが、利根川決壊の恐怖を必要以上に強調する報道は、果たして防災の役に立つのでしょうか。

まず第一に引っ掛かったのは、国交省が同地点で実施した堤防強化事業を"超過洪水対策”ではない、としている点。

超過洪水対策?なんのことを指しているのかわからなかったので、検索してみたら、例の耐越水堤防をめぐるダム反対派と国交省のやり取りがヒットしたというわけだ。

次に疑問を持ったのは、

「これだけの堤防強化が行われれば、決壊する危険性がほとんどなくなることは明らか」

結論づけていることだ。国交省が超過洪水対策じゃないっていってるじゃん??根拠がわからない。

しかも、この記事を読んだのは、国交省がまさに台風19号により栗橋付近での決壊の恐れを警告したニュースをみているときだ。

まり、彼らは国交省堤防強化事業について、越水対策下駄勝手に履かせて、その効果を信じているが、国交省は昨日時点で、すでに堤防強化された箇所において、なおも越水危険を警告した、という構図。

現実と遊離しているのは一体どちらなのか??

さらに、たった今気が付いたのだけど、

http://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/tonejo00552.html

によれば、栗橋付近工事、まだ終わってないか、ほぼ終わったばかりじゃねーか!

2017年に終わってるとか嘘じゃねーか、騙されたぜ。

もうひとつ違和感が残った彼らの主張に、カスリーン台風評価がある。

カスリーン台風襲来時、たまたま運よく吾妻川流域の降雨が少なかったというのが俺の理解だ。

それに対して彼らは、国交省カスリーン台風同程度の台風が来たら被害が大きくなるというが、それは妄想だ、カスリーン台風時でも吾妻川流域は持ちこたえたんだよ、と主張。おおまかにいうと。

これもさっきのツイッターと似て、彼らのお花畑では、流域全体に常に均一に雨が降ってんだろう。

https://yamba-net.org/37932/

これ、朝日新聞朝日新聞で悪い。かみ合うはずがない。

それにしても、彼らは、なぜ、それほどまでに堤防事業を全力で信頼しているのか。その答えは、彼らの思い描く理想総合治水像にあった。詳細は彼らのサイト

大まかにいうと、ダムに過度に依存せず河川改修やソフト対策を中心とした総合治水モデル。へー、脱ダムの主張ってこんな感じなんだと感心。

かに、流域によっては、河川改修の方が費用は少ないという試算を出せる場合もあるだろう。雨水対策や遊水地効果を狙って水を河道から逃がす発想も大切だ。

従来の治水思想は、「貯めて、流す」という言葉表現されるように、「水を河道に封じ込めて人間流量コントロールする」というもの

近年は、彼らになびいたわけではないだろうけれど、ダムを大きな治水の柱としつつも、特に首都圏では雨水対策はかなり充実してきているように思える。

しかし、問題は、近年の気象現象の変化によって増大する大規模水害。この発想でどこまでいけるのか?

一体、どこまでのハザードを国や広域自治体(県)が想定すべきかどうかにも関わってくる。

財政的な現実性を踏まえれば、100年確率検討するよりも、50年、30年確率検討したほうが安価だ。

人命を守ることを優先し、床上浸水は阻むが、場合によっては、床下浸水我慢してもらうといった発想だ。

例えば、2010年に当時の橋下大阪府知事が決定した槙尾川ダム建設中止はそうした費用効果分析に基づいている。

流域を個別にみていけば、最適解はそれぞれ異なるだろう。

比較的規模の小さな流域では、高いコストダムを作って「貯める」中心の治水を行うよりも、むしろ頻度の高い少々の洪水には我慢してもらう、という発想はありうるかもしれない。

なんでもかんでも山河コンクリートで固める時代は確かに終わったと思う。

からこそ土砂災害防止法2001年制定され、避難などのソフト対策へのシフトも謳われた(土砂災害ちょっとジャンルだが)。

しかし、政治的意思決定は、自治体財政的なインセンティブに左右されてしま可能性もあるかもしれない、というのが当時の橋下府政に関する文献をみた印象だった。

そうすると、広域自治体によっては、経済的安価なよりコンパクト治水事業が知らず知らずに選択されかねない。

住民の目からすれば「ちょっと床下浸水くらい我慢してね、あとは自助だよ、自助、逃げろ走れ、だよ」と広域自治体から言われ、

基礎自治体からは、市町村合併して公務員縮小してるところなんで、避難体制整備まで人回せません。。みたいな、ね。

正直、日本中山間地域含む地方は、そんな風に途上国化してもやむを得ない状況だと思っている。

しかし、首都圏洪水から守るという発想は正直、次元が違うというのが、ここ二日間、暇に任せて学んだ印象だ。

総合治水の在り方は、守るべき価値の大きさとのバランスだと思う。栗橋付近決壊で、東京ダウンタウン住民数百万人に、一斉に逃げろ、みたいな構図は、正直ありえない、あってはならない。

国のシナリオでは100兆円34兆円(*訂正)をこえる被害想定も算出されている。

百歩譲って、首都圏を守るための治水事業においても、脱ダムして、河川改修を中心とした対策シフトすべきだ、としても

彼らのように、現実にありもしない堤防越水対策などを謳って独自の想定シナリオ提案し、脱ダム必要性を訴えるのは、行政サイドからは話がズレているとしか思われず、空回りするだけだろうと思われた。

河川改修の重要性、これに異論があるわけではない。例えば新潟三条流れる五十嵐川とか、拡幅工事がなかったら終わってたわけだし。だけどダム否定する論理にはならない。

しかし、議論するなら説得力は相当に必要だ。相手にされなかったときに、やっぱりダム利権が絡んでいるからだ!と政治闘争路線に走るのも彼らのお決まりコースなのが残念なところ。

ドラえもんの道具を謳いたいなら、それは科学論文証明してもらわないと。

科学技術的な論文勝負してもらいたい話を政治の話にすり替えるのは卑怯だし、見苦しい。

そんなことを思いながら、貴重な休日が終盤に差し掛かりつつある。。

+++++

追記その1訂正

首都圏大規模水害の被害想定は34兆円が正解。土木学会が取りまとめた高潮被害混同してました。。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E9%83%BD%E5%9C%8F%E6%B0%BE%E6%BF%AB%E5%8C%BA%E5%9F%9F%E5%A0%A4%E9%98%B2%E5%BC%B7%E5%8C%96%E5%AF%BE%E7%AD%96

http://committees.jsce.or.jp/chair/system/files/%E4%BB%98%E9%8C%B23_%E6%B2%B3%E5%B7%9D%E5%88%86%E7%A7%91%E4%BC%9A%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf

追記その2

長くなりすぎるので割愛したけど、調べている途中で見つけた新潟県及び三条市の過去15年年にわたる五十嵐川治水の取り組み、見附市刈谷田川田んぼダムソフトハード絶妙な組み合わせ。素晴らしいものがあると思った。

市町村合併云々のくだりは倉敷市真備町の事例を参考にした。雨水対策は、中堅都市では岡崎市住民参加型の取り組みも興味深く拝見した。

本来このような話を本文で書くべきだったのかもしれないがあしからず

追記その3

「彼ら」含めた原告団最高裁まで争って敗訴決定したのは2015年こと。住民の疑問点は一顧だにされなかったと憤慨されている記事もある。しかし、そのあとにも引き続き、いろいろと従前の主張を繰り返しご発言なさってるという状況は留意しておいてもいいことだと思ってる。治水の話かと思いきや、左翼レッテル張りの記事に見える(個人の感想です - fn7のコメント / はてなブックマークに対するコメントとして。→ええ、そうだよ、思いっきりディスってるよ。

負けたなら黙れっていってるわけじゃないが、高裁判決に対してろくに反論もしてない時点で、キャッチボールになってないんだよ。そういうもの無視して同じ主張を繰り返すくらいなら、主戦場を変えたら?って思う。

2019-09-05

N国のMX,マツコに対しての裁判ブコメ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20190904/k00/00m/040/238000c

裁判は悪いこと」だと思ってる人が多いのか、否定的意見ばかり。

裁判は訴えた側が優位であるわけはないんだけど、そこの所わかってるかな?

テレビはどこまでやっていいのか、というラインを示すことにもなるわけだし私は悪くないと思うけどね。

以下topブコメに対する所感。

ID:FUKAMACHI 弁護士への大量懲戒請求を煽った余命ブログと似て醜悪。「立花氏は原告団に入らないという」

かに発起人が参加しないというのは余命ブログに似ている。しかし「懲戒請求」と「裁判」は同一視出来ないことに注意。

「不当訴訟」でもない限りは懲戒請求のように裁判業務妨害になるわけではない。

不当訴訟になるケースはかなり限定的で、今回のケースがそれにあたるとは考えにくい。

ID:akutsu-koumi 支持者を煽るだけ煽って自分はその列に加わらない。余命とネトウヨやらかし懲戒請求酷似した悪辣さ。 つーかそんな暇があるなら参議院議員仕事しろよ。

これには同意NHKに対してやることをやっていない。もしかするとノープラン議員になってしまったので、今回のようなぶつかってくる相手しか行動を起こせないのでは。

ID:kiyotaka_since1974 そもそも原告適格あるかなぁ?

ID:falkbeerfalkbeer そもそもN国に投票したとどうやって証明すんの?

運動員でもない限り「N国支持者であるかどうか」の客観的証拠を出すのがむずかしそうではある。1万人も集まるかな、という気はする。(当事者適格がない場合棄却される)

ID:ackey1973 結局、大勢から一万円を集めたあげく、裁判は遅々として始める様子がみえないという、どこぞの知事が「尖閣を買い取る!」とか騒いで寄付金集めた時みたくなったりしない? そういえばあの寄付金どうなったん?

大勢から一万円を集める」というのは記事に書いてないので誤読かな?

尖閣寄付金はまだ使途が決まってないようだ……

尖閣寄付金14億円の活用小池都知事が国と協議の考え

https://www.asahi.com/articles/ASL8S5672L8SUTIL025.html

2018-10-19

anond:20181018205833

原告団と合流しては?と思うが、小上(仮)との関係的に微妙やろか

2018-05-28

"集団訴訟への参加する権利放棄"

このところEUGDPR施行に伴う利用規約改定のお知らせが、いろんなサービスプラットフォームから届いているが、そのなかにちょっと?なものが。

"陪審裁判を受ける権利および、あらゆる集団訴訟手続において集団訴訟原告団の一員として同訴訟に参加する権利放棄することに同意するものします"

かなりな要求だと思うんだが、普通ことなん?

2017-11-13

選択夫婦別姓に冷静に反対しよう

選択夫婦別姓に反対していこう。

効率的・実務的側面から反対
文化的歴史的側面から反対

①.効率・実務

 西暦2015に最高裁が「選択夫婦別姓却下」と判断を示しました。

これを受けて原告団長の塚本協子さんは「判決を聞いて涙が止まらなかった」

「『塚本協子』として生きること、死ぬことができなくなりました。」と述べました。

 しかし待ってください。それって法律解決しなくちゃいけないことでしょうか?

 真犯人名前を教えましょう。旧姓で呼んでくれない職場旧姓で呼んでくれない銀行旧姓で呼んでくれない葬式

 やつらです。

 数年をかけて裁判を何度も起こすより! 三井住友銀行毎日クレームを送りましょう。

 この投稿を見たら「ペンネームでも簡単に口座が! マイナンバーを持ってお近くの銀行へ!」のキャンペーンをしてください。

 「パスポート名前を記入させないで」とお便りを送りましょう。

 年賀状なんてやめて、外務省とか東京都生活文化局とかに絵葉書を送りましょう。

 「佐藤から始まる同姓同名なんてたくさんいるんだから本日は晴天なり』と自筆記入させてくれませんか?」と添えて。

 サイボウズ社長の青野さんは理不尽にもこう言っています

子供の姓はどうするんだ」

今回の訴訟では、子供の姓のルール改正は求めていませんので、「結婚時に決めた戸籍筆頭者の姓に統一する」だけです。もし、別のニーズ子供は新しい姓にするとか)が発生したら、また時代に合わせて改正検討すればいいと思います海外のように、両親の名字をくっつけて子供の姓にする時代が来るかもしれませんね。「ますだおかだ」とか。

 みなさんには役人友達がいませんか? みなさんの友達は泣いていませんか?

 「鈴木佐藤結婚するだけで『鈴木』『佐藤』『鈴木佐藤』『佐藤鈴木』『鈴佐』『鈴藤』『佐木』『木藤』とにかくたくさんだ!」

 ただでさえ無駄の多い役所仕事無理難題要求するのは、みなさんの反対するところではありませんか?

 そもそも戸籍本名だと神様が決めたわけではないのです。

 戸籍戸籍本名本名です。

 選択夫婦別姓は結局、戸籍にしがみついているだけですから最高裁が別姓を認めてくれたところで無意味です。

 子供名字は、親の名字は、先祖名字は、友達名字は……。戸籍に全てを任せようとしてしまます

 選択夫婦別姓の先にあるのは、子供が「父親名字になりたい。母は要らなかった。戸籍を変えたい」と訴訟を起こす未来です。

 私たちの涙は止まらなくなるでしょう。

 効率的・実務的に言って役所をただ混乱させるだけの選択夫婦別姓制度には断固反対していくべきで、

 「そういえば所ジョージさんって芳賀隆之って戸籍上なってるらしいですが、所ジョージの方が本名って感じがしません?」と不動産会社の人に言いましょう。

 選択夫婦別姓なんて結局、子供名字をどうするのか決めなくちゃいけないんですから

 社会は何も悪くありません。悪いのは会社です。

②.文化歴史

 既に主旨は述べましたが、ではどうして戸籍擁護するのか整理させてください。

 みなさんもご存じの通り、夫婦別姓というのは極めて男女差別的な側面があります

 日本は長いこと、夫婦別姓の国でありました。

 中韓現在夫婦別姓であるように、極東では女性家族の中でただ一人、男の姓を名乗ることを許されないものでした。

 子供と同じ名字を名乗ることができなかったのです。

 そこで明治維新の頃、列強ルール「妻は夫の名字を名乗る」という先進的な男女差別へと乗り換えたのが日本です。

 名字の話をするだけで昔の各国のパワーバランスの話になりました。

 名は……ちょっと土地を変えれば全く違う理論で働いている、とても価値のあるものです。年輪です。地層です。百科事典です。

 ロシアには「父親名前が、子供自動的に足される風習」があります。「父称」で検索

 プーチン大統領は「ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」という名ですが、ミドルネームにあたる「ウラジーミロヴィチ」は父親から来ています

 砕いて言うと「ウラジーミルウラジーミルの子の、プーチン」です。ウラジーミル・プーチンの父もウラジーミルだとミドルネームに書いてあるのです。

 父親子供名前が同じというのは日本からすると変かもしれません。

 しかし「名前無頓着名前」は世界的には多々あることで、マクドナルドは「ドナルドの息子」という意味だとされています

 マクミランは「ミランの息子」、マッカーサーは「アーサーの息子」とされています

 名は文化歴史的価値のあるもので、善とか悪とかそういう尺度で語るべきものではありません。

 日本では源義経牛若丸だし、豊臣秀吉は羽柴藤吉郎だし、鳳凰院凶真は岡部太郎だし……。

 名は大切なものではありましたが、そのせいか代わりの名前がぽんぽんと出てくるものでありました。

 大切な名、名字戸籍。これは財産ではありませんか?

 選択夫婦別姓の先にあるのは「寿限無」や「ピカソ」のように長い長い名前です。

 「親のせいで俺の名前120字以上になった! ツイートできない!」となります。 

 そういう一般的人間ユーモア役所仕事というのは相性が悪いものです。

 名乗りたい名前があるなら自由に名乗ってくれて構いません。それが国民の総意になる未来もあるでしょう。

 戸籍とは別の本名という風習が起きるかもしれません。

 しかしそれはともかくとして国がきちんと古くさく管理するのを許してあげてくれないでしょうか?

 そうしてきちんとされたものが百年先、千年先にどう解釈されるのか私たちには全く想像できないのですから


余談

 選択夫婦別姓には明確に全国民が反対すべきです。

 一方で「夫婦は夫の名字が九割以上」の現状はもうちょっとどうにかなってもいいんじゃない

 訴訟、待ってます

2017-05-30

「プリライ」の訴訟、やるだけ無駄だよって前例 【追記、補足あり】

うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE LIVE 6th STAGEという

西武プリンスドームで行われたライブ

運営不手際があり、開演が遅れた上一部の「プリンセス」達が

座席にたどり着けないままライブが開演してしまい…

それに対する訴訟を起こそうという話を耳にした。

よく似た大規模イベント運営に対する参加者から

訴訟で、07年F1日本グランプリ訴訟F1訴訟)ってのがあって。

その訴訟の結果からわかることを一言で表すなら「やるだけ無駄

F1訴訟について詳しく解説しよう。

2007年9月富士スピードウェイというレース場で

3日間に渡ってF1レースが開催された。

この会場、西武ドームなど目じゃないほどド田舎(というかほぼ山中)にあり、

自家用車以外のアクセスは皆無。

そこに14万人の観客を運ぶため、運営パーク&ライド(P&R)システムという方式

導入した。観光地等で導入されている方式で、会場から離れた場所

駐車場を設け、そこから会場まではバスでまとめて運ぶ…というヤツ。

ところが、運営の見通しが完全に甘く、多くの観客が訪れる2日目に

P&Rシステム破綻して数万人が肌寒い雨中で2~4時間バスを待つ羽目になり

その他レースに間に合わなかったり、混乱を避けるため

3日目の観戦を諦めたりした…という大失態があり

それに対して参加者130名ほどが慰謝料等を請求した訴訟だった。

結局、この訴訟は、約半数の訴訟参加者和解金を受取って途中で訴訟離脱

53名の訴訟参加者には数万円の慰謝料

訴訟費用運営側が支払うことを認める判決が出ている


以下、ソースを載せるが

判決全文は一般向けデータベースでは見られないので

詳しい方は調べてみてほしい

(東京地裁 平成25年 1月24日判決

事件番号 平成20年(ワ)第16322号

控訴審

東京高裁 平成25年11月28日 判決

事件番号 平成25年(ネ)第1162号)

参考記事http://archive.as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=46084

http://news.livedoor.com/article/detail/7383079/

後者は若干中立性に欠けるが、他にあまりソースが無いので。


「プリライ」と「F1」の共通点を挙げると

①「P&Rシステム」「リストバンド方式」という、前例の少ない方式

 観客、運営双方が初めて行った

運営不手際により多くの観客が長時間の待機を余儀なくされ、

 開演に間に合わなかった観客もいた

③②によって観客はイベントを楽しむ権利を害された

よく似ている。楽しみにしていたイベント

運営不手際によって酷いものにされてしまった心境は、F1訴訟原告団

同じものだろうし

今まで多くイベントへ参加し、物販列に5時間ほど並んだ経験なども

ある自分もよくわかる。

しかし、「訴訟」という判断は正しくない。

まず、時間と手間がかかりすぎること。

F1訴訟は07年9月の開催で、

訴訟提起が08年1月

最終的な判決は13年の11月。6年掛かってる。

参加者から聞き取り資料作成し、弁護士相談し、法廷に出向いて

さら資料を集め、作成し…の繰り返し。普段生活と両立できるか?

次に、得られるモノの少なさ

F1訴訟で得られたのは、一人あたり多くて慰謝料3万円以下。

時間の待機に倒れる参加者や、女性トイレにも行けずに野外で…

といった、あまりに酷い事例ですらたったこれっぽっち。

「大規模イベでは、一定の混乱は想定されるものだ」として、

一円慰謝料も得られなかった訴訟参加者さえいる。

しかも、

企業相手に勝てたということ自体

稀有な例なのだ。その例ですら…ということ。

現状、何を訴訟の基礎として

請求するかすら決まっておらず、

だがチケットの全額補償を求めるつもりはないという…

ただ「悲しかった、悔しい」では具体的な損害を主張し、

立証できないか

訴訟のもの継続できない。

仮に訴訟が始まったとして

宿泊交通費など、イベント外の出費についてはまず認められず

認められるのは、チケ代の一部か慰謝料くらいで前例と同じなら数千円。

とても労力に見合う金額ではない

と、いうのは発起人の方も承知の上のようだし

訴訟手続きについてもある程度知識はおありのようで。

金銭が欲しいんじゃない!責任所在謝罪が欲しい」とのこと

それを求めるならカネと時間の掛かる訴訟なんて起こすだけ無駄である


5月30日16時追記】

ムービックプロモートサービス訴訟垢 @prilive20170527 によれば

『事前準備不足を含めた不手際により

①開演が押した事

②1万人近くの観客が 入場出来ないまま公演が開始した事

MCカット等完全な公演を提供されなかった事 以上に対しての訴訟を行います。』

このような点に対して訴訟を起こすとされている

①に関しては、一般的ドームライブで、一定の遅延が常態化されている、

という反論をされてまず通らない。

②に関しては、入場そのものは遅れても可能だったのだから

間に合わなかったことに対して慰謝料についての追求になるだろうが、

入場が可能だった観客もいることもあって、それが認められるとはとても思えない。

③に関しては、事前に内容が知らされていない、変更される可能性がある

ライブで、MCカットが損害かと言われれば疑問が残る。


また、人員配置不作為についての追求も検討されているようだが

F1訴訟や、野外フェス近隣で雷に打たれ、参加者が死亡した事例や

野球場ボールが観客の目に直撃し、失明した事例など

判決を見る限り、参加者に非がないことと

運営側の相当の落ち度を立証できない

限り認められない傾向にある。

【以上追記】

今まで例にしてきた07年のF1GP、実は自分参加者の一人で。

運良く2日目の混乱には巻き込まれなかったが

混乱のニュースをみて3日目(メインイベントはこの日)の参加を諦め、帰宅した苦い思い出が。

正直怒った。3日目も参加したかったし。

でもF1が好きだから、翌年も同じ場所で行われたF1日本GPに参加してみて驚いた。

昨年の混乱がウソのように、待ち時間殆どバスが数分となり

スムーズに、何の問題もなくレースを楽しめ、良い思い出になった。



なぜか?運営が血のにじむような努力で「カイゼン」をしたからに違いない。

なぜ「カイゼン」したか? 訴訟されたから、ではない。

(08年1月訴訟を起こされ、実際の裁判もっとからから訴訟関係なく、07年開催が終わってすぐ動いたのは間違いないだろう。

11万人をバスだけで運ぶ計画

1から作り直すのはどれだけ大変か、考えて欲しい。)

運営としてのメンツもあるかもしれないが、

なにより参加するファンに楽しんでもらい、次も訪れてほしいから。

(結局、ライバル会場の改装完了が主な理由として、富士スピードウェイでのF1開催は無くなったわけだが…)


そして「カイゼン」するためには、何が良くなかったか、辛かったか

運営側へ知ってもらう必要がある。

それには訴訟でなく、メールアンケート

自分の思いの丈を伝えるだけで事足りるのだ

抗議の声をより大きくしたいなら、署名を募るという手段もある。

大きなイベントを行う運営なのだから、間違いなく

次回カイゼンを行ってくれるだろう。

これだけの事件を起こして(しかも他にも前科があるようだ)カイゼンできない運営なら、

いつか命にかかわるような失敗をするだろうから、参加しないというのも

抗議の方法としてはアリなのかもしれない

責任所在謝罪が欲しい」そんな要求より

「こんな点が悪かったから、次楽しめるよう改善しろ」と求めればいい。

そのやり方のほうが、ずっと楽しくファンを続けられると考えないのだろうか?

過ぎた時間は戻らないし、その過去のためにこの先貴重な時間無駄

嫌な思い出を増やす行動をわざわざ起こすとはいかがなモノだろうか。

民事訴訟は、不利益に耐えられない人々が取る

最終手段。その手段幸せに繋がるとは限らない。

しろ日本ではより不幸になる確率の方がずっと高い。

それでもなお、訴訟を行うとすれば結構だが

訴訟という行為が、演者や楽しむファンを傷付ける行為にならないかだけでなく

他の運営をも萎縮させ、「ライブイベント」そのもの

危うくする行動にならないか?よく考えてほしい。

5月30日16時追記】

ツイッターで多くの反響を目にし、驚いている。

プリンセス」の皆さんの意見は、できるだけ読むようにしている。

それを踏まえて、自分が一番伝えたいことを追記する。

訴訟に反対を前提として記事を書いた理由としては

法を大学で学んでいる者として、「訴訟当事者を不幸にするものである

と知ってほしいかである

残念ながら、現状、日本で対企業訴訟は生半可な気持ちで起こせるものでないし

逆に名誉毀損等で逆訴訟を起こされる可能性もある。

勝てたとしてもF1訴訟のように長い年月と費用を有する。

うたプリ」をよくしたいから、自己犠牲を顧みないという考えも結構だと思う。

だが、作品は違えど、二次元アイドルドームライブに参加し、

ライブを楽しんで、次のライブを楽しみにしている自分としては、

同じくアイドル応援する人々が悲しむ顔を観たくはない。

また、訴訟を提起すれば、それだけで一定反響を生み、

西武プリンスドームだけでなく、大規模な会場はリスクを考えて

ライブイベントの開催に尻込みになったり、

対策のためにコストがかかり、チケット代に転嫁されて値段が高くなる

可能性もある。

その結果が、アイドルファン以外のライブを楽しんでいる人々にとっても

どのような結末をもたらすのか。

脅迫のようになってしまって申し訳ないが、考えてほしい。

何度も書くが、日本において民事訴訟は最終手段である

必ずしも幸福な結末になるとは限らない。大変な苦労を要し、

双方にとって不幸になることもある。

それでもなお、発起人や訴訟参加者の皆さんが

この一件に関して、「人生を掛ける」価値があると考えるなら

二次元アイドルファンとして、また法を学んだ者として、

訴訟提起については全力で応援し、推移を見守りたいと思うし

当事者にとって、よりよい結果が得られることを期待する。

2012-12-07

http://anond.hatelabo.jp/20121207033354

はてなキーワードを荒らしてキーワード編集権剥奪されたp1p2p3増田も使ってるのか。

p1p2p3p1p2p3 2012/08/27 18:23 dj19 さん、荒らさないで下さい。

dj19dj19 2012/08/27 19:08 p1p2p3さんここは「従軍慰安婦」についての解説ですので、以降キーワード慰安婦からリダイレクト設定にしないようお願いします。キーワード慰安婦」を全面書き換える変更を行うのでしたら、そちらが「キーワード作成・編集ガイドライン」にあるように「編集意図については誠実にわかやすく説明を行ってください」。なんら説明もなく突然wikipediaからコピペして全面書き換えるような行為は控えるべきでしょう。

p1p2p3p1p2p3 2012/08/27 19:05 dj19 の編集内容は、明らかに左翼偏向イデオロギー宣伝はやめるべきだ。

dj19dj19 2012/08/27 19:13 p1p2p3さんここは「従軍慰安婦」についての解説ですので、以降キーワード慰安婦からリダイレクト設定にしないようお願いします。キーワード慰安婦」を全面書き換える変更を行うのでしたら、そちらが「キーワード作成・編集ガイドライン」にあるように「編集意図については誠実にわかやすく説明を行ってください」。なんら説明もなく突然wikipediaからコピペして全面書き換えるような行為は控えるべきでしょう。

p1p2p3p1p2p3 2012/08/27 19:20 従軍慰安婦なる言葉はそもそも存在しませんでした。慰安婦が適切です。

dj19dj19 2012/08/27 20:00 ここでは専門外の誰かの与太話とは違い歴史学者研究成果を基礎にして解説しています。もう一度言いますが、ここは「従軍慰安婦」についての解説ですので、以降キーワード慰安婦からリダイレクト設定にしないようお願いします。また、あなたが全面書き換えたキーワード慰安婦」のようなwikipediaからコピペで済ますような行為は控えるべきでしょう。

prettycureprettycure 2012/08/27 21:49 ネットでは著者本人の知識や経験検証するのは不可能なので、専門的な文献や公的な記録などの信頼できる資料などを提示できる場合のみお書きください。

p1p2p3p1p2p3 2012/08/27 22:29 従軍慰安婦とは妻が韓国人で、義母が慰安婦裁判原告団長の朝日植村隆記者捏造。ここは在日朝鮮人左翼プロパガンダの場ではない。

p1p2p3p1p2p3 2012/08/27 22:33 ここは2人の在日韓国人、「prettycure」「dj19」 のイデオロギー宣伝の場ではない。荒らすのはやめよ!!!

prettycureprettycure 2012/08/27 22:35 捏造だとおっしゃるのであれば、捏造だと書かれている歴史学の文献等を提示してください。

dj19dj19 2012/08/28 00:58 p1p2p3という人物は、「専門的な文献や公的な記録などの信頼できる資料などを提示」するよう問いかけられても、それに対する応答が、朝日新聞植村隆記者の「妻が韓国人」だとか、私やprettycure氏が「在日韓国人」だとか、歴史学における「従軍慰安婦」の調査研究とは到底関係があるとは思えない出自を持ち出し、差別主義者だと疑われてもしょうがない応答しかできないようだ。

D_AmonD_Amon 2012/08/28 11:32 id:p1p2p3さんは書き換えにあたってきちんと議論すべきだと思います

D_AmonD_Amon 2012/08/28 11:44 p1p2p3さん編集合戦するのではなくどのように書きかえるべきか議論してください。あなたのやっていることは荒らし行為です。

p1p2p3p1p2p3 2012/08/28 11:54 D_Amonさん、 ここはあなたがた在日左翼プロパガンダの場ではありません。悪質な荒らしはお控えください。

D_AmonD_Amon 2012/08/28 11:53 p1p2p3さん、資料も示している歴史学に基づいた記述に修正することを悪質な荒らし認定するあなた認識の方が歪んでいるだけだと思いますよ。書きかえたいならきちんと議論してください。

dj19dj19 2012/08/28 13:26 p1p2p3さんが作成した「慰安婦」へのリダイレクト設定にしないようお願いします。また、あなた編集内容は従軍慰安婦についての解説ではなく「慰安婦否定論」もしくは「慰安婦否認論」です。別にキーワード作成してください。もうこれ以降の荒らし行為は控えるようにしてください。

kmiurakmiura 2012/08/29 18:03 はてな市民としてdj19さんを支持します。「慰安婦」へのリダイレクトは実に暴力的。

hatenasupporthatenasupport 2012/08/30 18:37 p1p2p3様 議論にあたって有効な資料等を提示を求められた場合に提示せずに書き戻すなど不適切な利用がみられましたため、はてなキーワード編集権を無期限に停止します。ご了承ください。

D_AmonD_Amon 2012/08/30 19:48 hatenasupport様、対応ありがとうございます

上野千鶴子 -過激な差別主義者- - マスキュリストの日記  ~ゲイのあれこれ~

2009-12-14

長年に渡ってトラブルの絶えなかった

東京都ラムネ工場と住民の間で和解が成立しました。

この問題は、明治5年ラムネ工場が出す甘~い匂いでおなかが空くことに

腹を立てた森川さんが、3代続いて子沢山だったことから、

平成に入って原告団200人の大形裁判に発展したもので、

”森川軍団スイート訴訟”として何度か報道されていました。

今回の和解内容は、週に1度メロンの匂いを出すというもので、

メロン味を作る気の全く無い工場側が譲歩したかたちとなりました。

この件について、森川側の代表である”森川クソ工場長死んでも許さねえ衛門”団長

「もはやじい様がなんで怒っていたのかは分からないが、

私の名前を見ても分かるように和解する気は無かったと思う。

しかしメロンの匂いはいい匂いだし、

今度生まれてくる子供のためにもここいらが引き時だと思った。」

と話す一方、工場側のグレッグヘンダーソン新社長は、

「いたずらにのっ取ってみた工場に訳の分からないトラブルがあってビックリ

メロン臭さえ出しておけばいいのなら、問題は無い。

放射性物質漏れている件に関してはお咎めが無かったし。」

笑顔コメントを出していました。

2009-07-27

新しい日台交流にあなたの力を!!

☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★

            

<<INDEX&gt;&gt;━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.1094]

1&gt;&gt; 日本李登輝友の会などが「NHKに対する質問と公開討論会要請」を送達

2&gt;&gt; 蔡焜燦氏が代表の「台湾歌壇」が「NHKの偏向番組に対して抗議し訂正を要求」

3&gt;&gt; NHK番組の傷跡 [産経新聞台北支局長 山本 勲]

4&gt;&gt; NHKから友愛グループへ誠意のカケラもない「回答」

--------------------------------------------------------------------------------

放送法改正で受信契約自由契約にしよう!!【第1期:5月25日7月31日

 http://www.shomei.tv/project-1096.html

チャンネル桜 YouTube オフィシャルサイト

 http://jp.youtube.com/user/SakuraSoTV

 *NHK問題などに関するチャンネル桜動画が全て見られます

映画台湾人生」前売券(ポレポレ東中野)お申し込みフォーム

 http://www.ritouki.jp:80/cgi-bin/enquete/form0046.reg

 *ポレポレ東中野で上映中!(~7月31日

平野久美子著『台日水的牽絆 識水柔情-鳥居信平的故事』(日文・中文併記)

 http://www.ritouki.jp:80/cgi-bin/enquete/form0049.reg

 *定価:1,200円(送料:160円)*代金:後払い

■「撃論ムック」(「NHKの正体」大特集号)先着20名様限定

 http://www.ritouki.jp:80/cgi-bin/enquete/form0050.reg

 *定価:1,200円(送料:160円)*代金:後払い

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

1&gt;&gt; 日本李登輝友の会などが「NHKに対する質問と公開討論会要請」を送達

 4月5日NHKが放送した「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・第1回

アジアの一等国』」の内容や取材・制作に関し、一昨日の7月24日、本会の小田村四郎

会長水島総・「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会代表、松浦芳子・草

莽全国地方議員の会代表、永山英樹台湾研究フォーラム会長との連名で、福地茂雄・N

HK会長宛に「NHKに対する質問と公開討論会要請」を送達した。

 質問と公開討論会要請に至る抗議や非難の経緯が詳細に記され、6点について質問し

ている。ところが、1点1点の質問はなぜその質問に至っているかの前提を述べた上で、

「そこで問う」として、鋭利な小刀でえぐりとるような質問内容となっている。

 質問はいずれも「ヤラセ取材」「捏造」という疑義に関するもので、あの番組の取材・

制作の実態を白日の下にさらすためには必ずや発せられなければならない重要な質問ばか

りであり、現地取材を重ねてきた日本文化チャンネル桜の協力なくしてはできなかった質

問内容だ。

 それ故に、NHKは公開討論に応ずるべきだとする論理的かつ説得力にあふれる要請

対し、果たしてNHKはなんと答えてくるのか楽しみである。また、質問への答え方によ

っては裁判に影響するだけに、NHKも「回答」にはかなり苦慮するだろう。

 ここに「NHKに対する質問と公開討論会要請」の全文をご紹介したい。 (編集部

--------------------------------------------------------------------------------

                                 平成21年7月24日

日本放送協会

 会長 福地茂雄殿

            NHKに対する質問と公開討論会要請

 貴日本放送協会(以下、NHK)が去る4月5日に放送した「NHKスペシャル シリー

ズ JAPANデビュー 第一回 アジアの“一等国”」に対し、放送直後から日本国

はもとより取材先の台湾においても様々な批判が巻き起こり、NHKにもこれまでにない

ほど多数の抗議が寄せられていることはNHK自身が認めているところである。NHK

においても経営委員会において、当該番組放送法違反が問われる事態となっている。放

送後3ヵ月以上経つというのに、内外の抗議の声は高まるばかりである。

 台湾においても、抗議と訂正を求める声が巻き起こり、「美しく正しい日本語台湾

残そう」という趣旨で活動している友愛グループの有志80名の連名により、6月20日付で

NHKへの抗議と訂正を要望」が提出された。この中には番組出演者である藍昭光氏も

含まれている。また、当該番組出演者であるパイワン族の方々からも、誇り高いパイワン

族の名誉を深く傷つける内容だったとして6月21日付の文書が送付されている。さらに、

やはり当該番組出演者の柯徳三氏など6名からも「NHK番組『JAPAN・デビュー

に対する抗議と訂正を求める文書」が提出されている。つまり、ほとんどの台湾人出演者

が、抗議や訂正を求めているのである。

 6月25日には、日本裁判史上初となる8389人もの原告NHKに対して損害賠償請求や

慰謝料などを求めて東京地裁に提訴した。原告数は今も増え続け、7月23日には9700人を

突破し、間もなく1万人に達しようとしている。

 7月8日には千葉県議会が「公共放送たるNHKのこうした姿勢は、公正・公平・中立の

観点から放送法違反の疑いも濃厚であり、到底容認できるものではない」として、内閣

大臣総務大臣宛の「日本放送協会NHK)の偏向報道に関する調査と行政指導を求

める意見書」を可決している。また、台湾において日本の伝統的な短歌を詠み続けている

台湾歌壇の有志60名からも、7月15日付で「NHKの偏向番組に対して抗議し訂正を要求」

という書面が提出された。

 さて、そこでこれらの抗議や訂正を求める声を踏まえ、ここに抗議の意を込めて当該番

組などに対する疑問を質問という形で問いたい。

1、NHKは、ホームページ6月17日公表の「説明」で「柯徳三さんや蒋松輝さんから抗

 議を受けているということはありません」と記していた。だが、その後、番組出演者で

 ある柯徳三氏らから「NHK番組『JAPAN・デビュー』に対する抗議と訂正を求め

 る文書」が届けられている。また、同じく出演者であるパイワン族の方々からの抗議の

 意を込めた「質問状」も届けられている。2つとも7月22日ホームページ更新のはるか前

 に届いていた。ところが、7月22日公表の「説明・追加」では「『台湾・友愛グループ

 など台湾の方たちから、抗議の文書を受け取りました」と記すのみで、番組出演者から

 抗議文を受けていることを明らかにしていない。そこで問う。

 *柯徳三氏らから上記文書を受け取っているのか。

 *受け取ったのはいつか。

 *ほとんどの台湾人出演者から、抗議と訂正の声が上がっている。この取材や放送は、

  台湾人出演者に対する「人権侵害」行為と考えるが、NHKはどう考えるか。

 *台湾人パイワン人に対する「人権侵害行為」をどう処理するつもりか。

 *パイワン族の方々から上記文書を受け取ったのか。

 *受け取ったのはいつか。

 *なぜ番組出演者から、怒りの声や抗議文、訂正を求める文書を受け取っていることを

  公表しないのか。

 *事実関係が違い、名誉と誇りを傷つけられたとするパイワン族出演者の声に対して、

  これは人権問題だと考えるが、NHKはどうのように考えるか。

 *パイワン族出演者の「人権侵害」を起こした番組放送を謝罪し訂正するつもりはない

  か。

 *7月22日公表の「説明・追加」では「パイワン族の人たち自身が当時どう受け止め、

  感じたかということは、『人間動物園』の事実を左右するものではありません。こう

  したことは台湾の方々にとっても心地よいことでないことはもちろんですが、番組

  当時の状況の中でおきた事実としてあくまでも客観的に伝えたものです」と記してい

  る。この説明で、「パイワン族の人たち自身が当時どう受け止め、感じたかというこ

  とは、『人間動物園』の事実を左右するものではありません」と述べているのは、N

  HKスタッフパイワン族の人たち自身の独自の世界観伝統文化によって「感じ方」

  や物事の判断をする「民族自決」を認めず、または尊重しようとしない態度であり、

  パイワン族の出演者のみならず、パイワン族全体の「名誉と誇り」を著しく傷つけ、

  それを尊重しない「差別」または「差別意識」からきている人権侵害の最たる物言い

  と考えるがいかがか。

 *この「差別」「人権侵害」の事実を認め、訂正謝罪するつもりはないか。

2、また6月17日に「抗議を受けているということはありません」と公表しながら、6月

 旬に「ジャパンプロジェクト」の濱崎憲一ディレクター田辺雅泰チーフプロデュー

 サーは台湾を訪れ、柯徳三氏ら番組出演者に対して陳謝し、抗議文の撤回を求める「隠

 蔽工作」とも言える行為を為したという。その際、濱崎ディレクターは、自分子供

 「あれが濱崎の子供だ」等と言われて、身辺保護の必要から、警察保護願いを出して

 いるとも言ったという。そこで問う。

 *濱崎氏と田辺氏が訪台したことは事実か。

 *彼らが訪台したのはいつからいつまでか。

 *濱崎・田辺両氏以外に同行者はいたのか。

 *柯徳三氏らと会ったことは事実か。

 *柯徳三氏以外に会ったのは誰か。

 *柯徳三氏らに陳謝したのは事実か。

 *陳謝したとしたら、何について陳謝したのか。

 *柯徳三氏に抗議文の撤回を求めたのは事実か。

 *柯徳三氏以外に抗議文の撤回を求めた人物はいるのか。

 *濱崎氏の子供が「脅迫」めいた脅しにあっているのは事実か。

 *濱崎氏が、警察保護願いを出しているのは事実か。

3、さらに、濱崎・田辺両氏が帰国した後で、屏東県の高士村に番組出演者などを訪問し

 たNHK台湾支局員と名乗る人物が、パイワン族の方々が提出した「質問状」について、

 自分NHKに届けると申し出たという。幸いにも「質問状」は提出した後だったので、

 その手に渡ることはなかったという。そこで問う。

 *NHK台湾支局員と名乗る人物が高士村を訪問したのは事実か。

 *いつ訪問したのか。

 *NHK台湾支局員とは誰か。

 *このNHK台湾支局員に同行者はいたのか

 *パイワン族の誰と会ったのか。

 *自分NHKに届けると申し出たというのは事実か。

4、当該番組では、パイワン族の方々が登場する場面で、「展示された青年の息子、許進

 貴さん」というナレーションとともに許進貴氏が写され、次に画面は右に移動し、女性

 の声による「悲しい」という日本語とともに、「そして娘の高許月さんです」というナ

 レーションが流れる。そして、高許月妹さんがパイワン語で話す場面は字幕で「悲しい

 ね。この出来事の重さ語りきれない」と映し出される。次に、画面は高許月妹さんを写

 したままで、男性の声による日本語で「悲しいね、語りきれないそうだ。悲しい、この

 重さね、話しきれないそうだ」との声が流れる。放送を見ていた視聴者は、先に息子の

 許進貴氏が写されたので、この男性の声は当然許進貴氏の声だと思って聞いていた。他

 に男性映像はなかったからだ。ところが、7月22日公表された「説明・追加」による

 と、これは通訳の声であり、「許進貴さん、高許月さんの親戚にあたります」と説明し

 ている。しかし、番組ではこの声が通訳の声であるとの説明は一切ない。通訳を務めた

 と説明する方の名前も「資料提供」などの中にもない。そこで問う。

 *この通訳とは誰か。

 *なぜ字幕通訳者の声であることを断らなかったのか。

 *通訳の方の名前を、なぜ「通訳」または「協力」または資料提供やコーディネーター

  等の名称で、番組終了時のスタッフタイトルで紹介しなかったのか。

 *通訳の方はこの兄妹の「親戚」という説明は事実なのか。

 *撮影はどこで行われたのか。許進貴さん、高許月妹さんの家で行われたのか。それと

  も「通訳」の家で行われたのか。「通訳」としたら、なぜ「通訳」の家で行われたの

  か。

 *通訳という役目ならギャラが支払われたはずだが、支払われたのか。

 *通訳のギャラは、パイワン人ということで「差別的」で不当に安いギャラではなかっ

  たのか。

 *「協力者」扱いの物によるプレゼントなどで、通訳としてのギャラを誤魔化すことは、

  パイワン族に対する差別の典型例となるが、物のプレゼントだけで誤魔化さなかった

  か。

 *1日の通訳ギャラはいくらで、何日間分支払われたのか。

 *通訳名前タイトルに入れなかったのは、パイワン人差別と考えられても仕方ない

  が、どのように考えるか。

5、当該番組では、パイワン族兄妹の妹の姓名を「高許月」と説明し、7月22日公表された

 「説明・追加」でも「高許月」としている。しかし、先に届けられたパイワン族の方々

 からの「質問状」では明らかに「高許月妹」と記している。日本文化チャンネル桜の取

 材でも「高許月妹」であることを確認している。そこで問う。

 *パイワン族兄妹の妹の姓名は「高許月」で間違いないのか。「高許月妹」ではないの

  か。

 *なぜ「高許月」と表示したのか。もしこの姓名の表示が間違っていたとしたら放送で、

  どのように謝罪・訂正を行うのか。

 *パイワン族高士村への取材は何日間だったのか。

 *このような出演者の名前すら間違い、通訳名前タイトルに入れない、このような

  パイワン族に対する「人権侵害」ともいえる安易な取材と制作は、パイワン族をNH

  Kこそ「人間動物園」とみるがごとき、無意識の「差別意識」からきていると考えら

  れる。その点を訂正謝罪するつもりはないか。

 *パイワン族出演者とパイワン族全体の誇りと名誉を傷つけたことはパイワン人出演者

  からの文書でも明らかであり、このパイワン人の心を傷つけた「人権侵害」を謝罪す

  るつもりはないのか。

6、最近になって、「NHK中国総局の男性職員が買春を行って北京公安当局に拘束さ

 れたが、もみ消し工作を行って密かに帰国させたようだ」というNHK内部からの告発

 があったという。これについて「事実関係を問いただしたい」と放送した日本文化チャ

 ンネル桜の水島総代表取締役にはNHKの米本信・広報局長名で、「全くの事実無根

 として抗議と謝罪・訂正を求める7月22日付の文書が届いている。当方には複数の同様

 の内部告発がされている。起こった事件の月日も、当事者名前も特定されている。そ

 こで改めて問う。

 *NHKは改めてこの「買春問題」を再調査してみるつもりはないか。

 *本年五月に中国総局において突然の人事異動はなかったのか。

 *日本文化チャンネル桜番組では、内部告発の内容を説明し、こんなことがあるなら

  由々しきことだと述べ、公開質問状でNHKに問いただすと述べている。日本文化

  ャンネル桜に謝罪と訂正を行うつもりはないか。

 以上、この質問に対する回答期限は7月31日までとする。

 なお、先にNHKは、日本李登輝友の会からの公開討論会要請に対して「番組内容が

偏向していたり、事実関係に間違いがあるとは考えて」いないので「公開討論会」の要請

には応じない旨を回答している。

 だが、1万人近い原告団NHKに対する集団訴訟やこれほど多くの抗議や疑問に対し

て、公共放送としてホームページなどで一方的に説明するだけではもはや済まなくなって

いる。まして台湾の出演者の抗議や訂正要求にも誠実に答えず、パイワン族の「名誉と誇

り」を傷つけた差別人権侵害は許しがたいものである。

 そこで、ここに公開の場において当該番組を検証する討論会の開催を要請する。この要

請に対する回答期限は7月31日までとする。

                        日本李登輝友の会会長 小田村四郎

        「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会代表 水島  総

                      草莽全国地方議員の会代表 松浦 芳子

                       台湾研究フォーラム会長 永山 英樹

                 【連絡先】日本李登輝友の会

                 〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A

                      TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2&gt;&gt; 蔡焜燦氏が代表の「台湾歌壇」が「NHKの偏向番組に対して抗議し訂正を要求」

   11首の短歌を添えて提出

 司馬遼太郎が「老台北」と名付けた蔡焜燦(さい・こんさん)氏が代表を務める「台湾

歌壇」が、7月15日付で60名の連盟による「NHKの偏向番組に対して抗議し訂正を要求」

NHKに提出した。

 これは、柯徳三氏や藍昭光氏といった番組出演者が「NHK番組『JAPAN・デビュ

ー』に対する抗議と訂正を求める文書」を出し、また「美しく正しい日本語台湾に残そ

う」という趣旨で活動している友愛グループが有志80名の連名により6月20日付で「NH

Kへの抗議と訂正を要望」を提出、さらに6月21日にはパイワン族の方々が出された「質

問状」に続く台湾からの抗議文だ。

 短歌の会にふさわしく「NHKへの抗議書に添えて」として、11首の歌が添付されて

いる。それも併せてご紹介したい。

 この「NHKの偏向番組に対して抗議し訂正を要求」は台湾に支局を置く各メディア

も送付され、その中で産経新聞7月24日付の「台湾有情」で取り上げているので、それ

も別掲でご紹介したい。

 NHKは、日本李登輝友の会への回答で「植民地時代の差別戦争の深い傷が残されて

いるという事実を伝えることが、日本台湾のさらに強くて深い関係を築いていくことに

資する」と答えていたが、「資する」どころか、まったく逆に「害する」と受け止めた人

々の方が圧倒的に多いこの現実をよくよく見定めるべきだ。あのような内容で日台関係

資する」とする思い込み、否、思い上がりが反発を招いていることも知るべきだ。

 なお、台湾には友愛グループ台湾歌壇以外にも、集まれば日本語で話し、日本と交流

している日本語世代のグループがまだまだあり、そのようなグループにもNHKに抗議す

る動きが出ているという。                      (編集部

--------------------------------------------------------------------------------

福地茂雄NHK会長 殿

          NHKの偏向番組に対して抗議し訂正を要求

                            台湾歌壇有志一同(60名)

                           文責 台湾歌壇代表 蔡焜燦

 私どもは日本領台時代に日本国民として生れ、日本人としての教育を受けた所謂日本語

世代がメンバーの中心となり、日本の伝統的な短歌を40年以上詠み続けている「台湾歌壇

の有志です。美しい日本語とその心に魅せられて、命ある限り短歌を詠み続けてゆこうと、

高齢化の進む中でお互い励ましあって今日に至っております。

 貴社が去る4月5日に放送した「JAPANデビュ一・アジアの一等国」は放映と同時に日

本のみならず台湾の多くの人々から批判の声が上がっています。

 その編集に偏向、歪曲、捏造があったとしてインタビューを受けた人々からさえ、批判

の声が上がっているにもかかわらず、あくまで「番組には問題はなかった」として、多く

の方々の疑問や批判に公開説明または訂正される様子は見られません。しかし、あの番組

は確かに恣意的な編集が目立ちすぎます。

 例えば「日台戦争」にしても「人間動物園」にしても、インターネット検索しても回

答が出ない、または「定説ではない」言葉を、日本公共放送であるNHKが堂々と使用

するその意図はどこにあるのでしょうか?

 歴史を振り返り、未来に生かしたいなら、なぜマイナス面のみを誇張し、インタビュー

を受けた人々の言葉を、編集の都合の良いところだけ繋ぎ合わすのでしょうか。その真意

を解し兼ねます。インタビューを受けた方々を困惑させ傷つけ、悲しませ、また高士村の

善良なパイワン族にいたっては、お年寄りの言った意味とは全く異なる「人間動物園』に

結びつけるなどは、ひどい捏造ではありませんか。貴社のそういった編集態度を私どもは

見逃すことが出来ません。またこれを見た台湾を知らない日本の人々が、台湾を誤解して

しまうことを深く憂うる者であります。

 私ども日本語世代の台湾人は、知日、親日、愛日、懐日(日本を懐かしむ)はあっても、

反日」はいません。そういった日本語世代の人々の感情を傷つけた「JAPANデビュー

アジアの一等国』の番組に対して、私ども有志一同はこの番組の偏向、歪曲、捏造編集

態度に抗議し訂正を要

2009-01-18

http://anond.hatelabo.jp/20090118171756

asahi.comの記事にあった、「全国薬害被害者団体連絡協議会」の代表世話人・花井十伍氏は、大阪HIV訴訟原告団4代目代表でもある。

これは、うるさいぞ。厚労省側は思ったに違いない。

日本では、しばしば声の大きい人が勝つ。

きっと今回もそうだろう。正論は、とってつけたようなものだ。

独居老人は、声を上げないからな。

一方で規制をよしとする人が国民の側にいるのだから、それに基づいて規制をかける役人の行動は合理的だ。

とにかく規制をかけて解放されたいのかも知れない。

  

2008-11-18

081118 国籍法改正法案(170国会閣9) 概要 その1

概要 その2は、http://anond.hatelabo.jp/20081119195158

国籍法改正法案(170国会閣9) - 衆議院TV

http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.cfm?deli_id=39386&media_type=wb

上記3人分まで、書き起こしを元にまとめたもの。

発言内容に沿うようにまとめたが、必ずしも発言に忠実ではない。一部省略もした。

誤字等、間違っている点もあるかもしれない。

意味が通らなかったり質問の答えになっていないものも多いが、それにはなるべく手を加えないで記述した。

一次資料に当たって、自分で確認・判断することが肝要だと思う。

質問者(Q):稲田朋美議員(自由民主党)
Aは、法務省倉吉民事局長

Q 国籍法3条1項が違憲であるという判決の射程距離について。民法900条違憲か。

A 国籍法3条1項では嫡出児、非嫡出児の間に国籍での差異が生じていることが違憲となっており、民法900条相続の差異には触れていない。よって、違憲ではない。

Q 嫡出児と非嫡出児の間に相続の差分が生まれることについて、これは合理的か。

A 法律婚の尊重と、非摘出児の相続分の保護を図るという観点から見て合理的である。

Q 国籍法改正案の罰則は軽いのではないか?(今回の改正で新設した罰則について)

A 虚偽の届けが提出されることによって、法務局の事務の適正や信頼が害されることを根拠に処罰される、というもの。殺人放火等の犯罪とは性質が違う。ところで、国籍国民の規定であり重要なものである。似たような法律での罰則を探して見たところ、国籍法132条外国人登録法18条が懲役1年以下、罰金20万円以下であったので、参考にして今回の罰則となった。

是非、申し上げたいことがある。国籍取得にあたって、三つの手続きが必要となる。

  1. 認知届(父親が認知したことが戸籍にのる)
  2. 国籍法上の国籍取得届
  3. 戸籍法上の国籍取得届(日本国籍となった子供戸籍にのせるための手続き)

1. と3. が偽装であった場合、公正証書原本不実記載罪が成立となる。

いわゆる偽装認知、1.から3.までが偽装であった場合、

  1. 5年以下の懲役、または50万円以下の罰金
  2. 1年以下の懲役、または20万円以下の罰金
  3. 5年以下の懲役、または50万円以下の罰金

みっつのが併合罪となるので、妥当な罰則であると考えている。

偽装認知を行った場合、併合罪で最大7年6ヶ月以下の懲役、120万円以下の罰金

Q 認知に関し、DNA鑑定をするべきだとの国民の声が大きいが、それについてはどうお考えか。

A 以下の四点の理由により適当ではないと考える。

  1. 安易にDNA鑑定によって家族関係を規定する風潮を助長させるべきではない
  2. 認知国籍取得届を受け取る市区町村、法務局の窓口で、DNAの鑑定結果の信用性を判断することができない
  3. DNA鑑定の費用を負担できない方の認知国籍取得の機会を阻む恐れがある
  4. 外国国籍子供認知する場合のみDNA鑑定を義務づけるとすれば、外国人に対する不当な差別になる恐れがある

Q 偽装認知ビジネスについて、どのように防ぐ手立てをお考えか

A 届出には必ず法務局の窓口に来る必要がある。そこで戸籍関係書類を提出。届出人には、

  1. 父母が知り合った経緯
  2. 父が同居しているか、または、父が扶養しているかの有無・程度
  3. 子供が生まれてから認知に至るまでの経緯
  4. 婚姻等の身分関係

を詳細に聴取する。場合によって、関係者がどこそこにいるとなれば、関係者の御宅にお邪魔してまで任意の協力をお願いしたいと思っている。また、父親が届出人となっていない場合も、父親に協力をお願いしたいと思っている。

聴取した結果、子供を懐胎した時期に父母が同じ国に滞在していたかどうかについて疑義が生じる場合、偽装認知組織的な偽装認知が疑われる場合、警察等との関係機関と連絡を密にとり、更なる確認をする。


Aは、警察庁宮本組織犯罪対策部長

Q 警察組織としては、今回法改正による偽装認知について、どのように取り組むのか

A 不法滞在者が合法的な在留資格取得しようとする事案、これまでは偽装結婚が多かった。職業的に配偶者を斡旋するブローカーといった犯罪組織が多く、暴力団がこういった行為を行っていることもあった。偽装認知の場合も、犯罪組織暴力団といったものを視野に入れながら捜査をすすめ、関係機関と密に連絡をとっていきたい。


Aは、法務省倉吉民事局長

Q 最高裁違憲判決の際、近藤崇晴裁判官が「父の認知以外に、出生地が日本であることや日本に一定期間居住していることなど、日本との密接な結びつきを示す他の要件を設けることはできる」との補足意見を述べ、これは憲法違反しないとしたが、これについてはどうお考えか。

A 近藤裁判官の補足意見は、多数意見のなかでの一補足意見である。他の裁判官の補足意見では「用件を課するということは、国籍法に照らし合わせて妥当ではない」という趣旨のものもあった。最高裁判決の多数意見として書かれていたことは「生まれたのちに、日本国民から認知された嫡子でない子と父母の婚姻により嫡子たる子供との間には、わが国との結びつきという点において差異があるとは言えない」ということである。住所等の用件を法律に含めるとするならば、非嫡出児と嫡出児において差異が生まれることによって合法的でないと思われる。また、過去に遡って用件を課する必要が出てくる。これは一般に理解を得られ難いと考える。


稲田朋美議員意見

最高裁違憲判決では、国籍法3条1項が「国籍が付与される」というように読みかえられて述べられた。

これは、司法による、立法への介入と言うことができるかもしれない。

発言者大口善徳議員(公明党)

公明党としては、6月4日最高裁判決を受け、当時の鳩山法務大臣に速やかに国籍法改正を求め、党内でプロジェクトチームを作った。一刻も早く、違憲状態を解消すべきである、との考え。

質問者(Q):古本伸一郎議員(民主党無所属クラブ)

最高裁では、現国籍法では、非嫡出児と嫡出児において、

差別が生じるという判決が出た。

これらを踏まえて質問する。

Aは、法務省倉吉民事局長

Q 2004年子どもの権利委員会から、第7条を元に、日本で生まれた子どもに対して、無国籍となることがないよう、国籍法を是正して欲しいとの勧告があった。法務省として、児童がどこで生まれたかというのは、意識するべきだと考えるがどうか。

A 最高裁違憲であると判決が出たこと、用件を設けることについては違憲判決賛成派のなかでも補足意見賛否両論であること、その点から鑑みて、今回の国籍法改正案に住所用件を設けることは妥当でないと考える


古本伸一郎議員意見

憲法14条、法の下に平等であることというのは、外国人においても基本的人権を守るという点で妥当であるとうのが、憲法解釈の通説である。昭和39年世界人権宣言(注:正しくは昭和23年らしい)で、基本的人権外国人にも付与されるという判決が出されている(注:裁判ではないので、判決という文言が正しいが微妙)。

であるので、外国籍の時点でも基本的人権が守られていると考えて宜しいはずである。

Aは、厚生労働省坂本審議官

Q 外国籍であることと、日本国籍を保有することで、公的給付金に差別があるかないか。

A 基本的に、総じて適法に在留しており行動に制限を受けない外国人に関しては、日本人とほとんど変わりがない。

Q 偽装認知により、虚偽で日本国籍を有した人間生活保護を受けることは出来るのか。

A 生活保護日本人に限る。ただし、適法に国内に居住している外国人の場合は、それに準じた公的給付金を受けることが出来る。

Q 法改正によって、今回の最高裁違憲判決で言うならば、フィリピン国籍だった子が日本国籍となったときに、受け取る金額に違いがあるのかないのか。

A 原則として差はないと思う。


Aは、文部科学省前川審議官

Q 法改正によって、受ける教育に違いはうまれるのか。

A 外国籍であっても、父母が求めれば無償で学校に受け入れている(義務教育の通知も望めばもらえる)


古本伸一郎議員意見

以上の質疑応答により、公的給付金の観点から見た場合、外国籍から日本国籍に移行したからと言って、日本国籍だからこそ得するということは取り立ててない。

問題となってくるのは、公的資格の部分である。非嫡出児が日本警察官になりたいと願う。実際、日本人の父による子であるならば美談ともなるが、偽装認知であった場合、本来ならば、日本国籍を有しない人間警察官となることができてしまうのは、目も当てられない。

Aは、法務省倉吉民事局長

Q 日本人同士の認知の場合、DNA鑑定が必要でなくて、片方が外国人である場合DNA鑑定が必要なのは差別だという話があるが、民法上の父子関係を設定する認知、嫡出でない子の認知、この認知国籍発生が伴わない認知である。本件は、認知に伴い国籍が得られる。この事柄において、異なる認知であると思うが、どう思われるか。

A 異なる認知ではない。

Q DNA鑑定については?

A 先ほど来申し上げた通りの理由(稲田朋美議員との質疑応答参照)により、適当ではないと思われる。

Q 今わが国における認知は、認知の際にDNA関係を求めていない。届け出ればいい。例えば前夫の子を好意的に認知してきたという歴史的背景がある。実子でないにも関わらずその子は、新しいお父さんに認知してもらうことによって、経済的な背景も強化される。日本の父子関係においての認知は、極めて好意的な認知があるということで、好意的な認知ということについては、いわば偽装的な認知があってもそれは寛容してきた。

今回の認知は、国籍という本質がついてくる。領土・国民はわが国にとっての国の骨格である。その国籍というものが今回の認知により付随してくる。だから、今回の認知は今までの認知とは違うのではないかと指摘している。

A 虚偽の認知であるという前提に立って、実子でないにも関わらず、養子縁組をして認知して、周囲もそれを認める、一緒に育てる、そういう今までの認知と、親子関係はないんだが違法に国籍をとってやろうとして虚偽の認知をする、これは勿論動機が違うので、違うと申し上げる。

Q 趣旨説明の冒頭で国籍行政という言葉が使われていた。国籍行政とは何か、今回の法改正によって、範囲を新たに広げることになるのか、今潜在的に権利を留保していた人の権利が行使できるだけなのか、お答えいただきたい。

A 国籍行政対象、射程範囲になっている人が増えるのかという意味であるとするならば、多くの方は簡易帰化によって日本国籍を取得する道を選んでいたのではないかと推測される。多くの人がそうだったとするならば、簡易帰化の申請をするまでもなく、今回の法改正によって届出で国籍取得することが出来るようになるだけなので、それほど変わらない。ただ、今回の法改正によって、外国に在住されている方も届出だけで取得できるようになる。日本の簡易帰化の用件は、少なくとも何年か日本に住むか住所用件が必要だったと思うので、そこは変わる。その意味では増えると言える。


Aは、増原内閣府副大臣

Q 御党では移民政策を唱える方もおられるという風にうかがっている。日本生地主義に切り替えるのだ、少子化なのだから手を打っていくという意味で、日本人になって頂けるのは有難いという発想に転換したのならまだ分かり易い。国籍行政と仰るからには、少子化対策という観点から見ての移民政策についての議論はあったのか。

A 平成16年閣議決定している少子化社会対策大綱には、特に移民政策といったものはいれてない。

Aは、法務省倉吉民事局長

Q 一緒に住んでいるかいないかを重視するかしないか。

A その用件を法案に盛り込むことは、新たな差別をうむことになる。今まで届出だけで認知できていた人にも、その新しい用件を求めることになるということで不合理さが加わる。消極の見解を持っている。


古本伸一郎議員意見

いつから違憲状態になったのかという論点。

昭和59年法改正の時には純正用件は合理的だったと最高裁は仰ってる。平成15年頃には純正と非純正の区別が違憲になったと仰ってる。途中平成7年民法900条4号但し書きの問題、嫡出か非嫡出かの差別についてその後も議論が続いてるが、これは合憲だと仰っている。平成14年頃にも合憲だと、類推される判断がなされている。ピンポイント違憲になったのはいつなのか。

人口統計から言えることで、そんなに劇的な変化があったのか。昭和60年当時の非嫡出割合は1%。違憲だと言われた平成15年が1.9%。この0.9%が立法府をして作った法律憲法違反していると断罪されるに足る違憲状態になったのかどうなのかという問題。

Aは、法務省倉吉民事局長

Q この法改正によって何人の子どもが救われるのか、その数によって法務局・入管管理局・警察等の体制が変わってくると思うのだが。

A サンプル調査をして類推した結果なので正確とは言えないが、600人くらいではないかと思われる。

上の回答を受けて古本伸一郎議員意見

報道によれば、フィリピン人と日本人の間に生まれた子どもをジャピーノと言うらしいが、5万人控えていると聞く。5万人と言ったらちょっとした町。全員が仮に日本国籍を取得するとなれば大変な潜在母数があると私は考える。

古本伸一郎議員意見

純正か非純正かの用件の差別が問題だと言われただけであって、胎児認知の問題に入っていない。子は親が結婚しているかどうかを選べないのと同じく、いつ生まれてくるかを選ぶことができない。胎児認知についての差別差別的扱いと言っていいと思う。これを触れていない。インバランスである。純正の用件は運用で解決できたのではないか。

国籍取得が伴う大きな話である。血統主義をわが国が維持するためのコストとしてさまざまなことを今後やっていかないと思う。

偽装認知について、真正な血統を持っている今回の原告団のような方の名誉を守るためにも、真贋の確認は逆にしっかりやった方がいいと思う。

Aは、森法務大臣

Q いかなる場合の結末を迎えようとも、真正なる血統であるかどうかの確認に向けて、全力をあげると誓って欲しい。

A 委員が仰られた移民政策、難民政策、広い範囲で、そういった大局観を持たなければいけないと感じている。そういった意味本日の議論を参考にさせて頂く。血統主義の点に関しては、委員のご指摘の認識を私も共有する。その方向でもって努力したい。

2007-12-21

http://anond.hatelabo.jp/20071221093216

いや、原告団を見ていると

プロ市民の方々に典型的な”とにかく反対、とにかく言うこと聞け”

という姿が見えて仕方ない。

もちろん、落し所として、「マスゾエと同じような所にあるんけど、パフォーマンスで計算しつつやっている」と思ってるのなら良いが、たぶんそこまで考えていないというか、民度が高くないだろう。

まったく話は違うが、厚木騒音問題で、P3Cに変わってP-1が着たら反対....せっかく騒音減るのに反対ですか、みたいな、、とにかく反対出て行けみたいな、ほとんどの国民はお前ら(反対派が)厚木から出て行けと思っているのにも関わらずみたいな。

相も変わらず、実を取らず理想論だけで吼えるから、左翼な団体は先がないんだよなー

http://anond.hatelabo.jp/20071221011212

現状で85年から88年の責任は認めているので「責任を認めていない」という見解は乱暴じゃないかな。この期間だけでは責任の範囲が狭すぎるという主張ならば意味があると思うけど、「とにかく全部責任を認めろ」というのは思考の怠慢か単純な因縁としかいえない。

原告団は国に対して一定の根拠を示して具体的に「何年から何年まで」というふうに責任認定期間の延長を要求すべきなのにそれをしないのだから「期間」に関する交渉で相手にされなくても仕方ないんじゃないか。全員を救済してほしいなら充分に長い責任認定期間を求めればよいのに、最初から「政治判断」を求めてしまっているのはどうなんだ、要求が認められないことを前提とした単なるパフォーマンスなんじゃないのか、というのが俺の考えです。

とはいえ、実際自分が被害者になってしまったら少なからずヒステリーになるだろうし、原告団がバカだといいたいわけじゃないよ。

薬害

当初、心情としては被害者側に感情移入しやすかったのだけれど。

このところの原告団のやり口には単純に閉口する。

0か100かの2つの立場があって、片方が20、40と譲歩案を出しているのに、他方はバカみたいに100じゃなきゃヤダもう帰ると叫び続ける。

交渉をする気がないのはどっちなんだ。

目的と手段を取り違えているように感じるのは俺だけか?

支援よりも面子を優先するあたり、逆説的に「原告の人たちは実際のところあんまり困ってないんだろうな」と思えてしまって応援する気は失せた。

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん