はてなキーワード: ワンピースとは
増田もブクマカもハンガー推しだったので、ハンガーラックを買うことにする。キャスター(苦手)のついてない安定感がありシンプルで安いのを探して買おうと思う。クローゼットは既にハンガーでギチギチだけど下の部分を活用してみたいなあ。
売ろうとするな、捨てろという声に従おうと思う。私服勤務だから服の数は人より多いと思う。ファッションに無頓着だった時は人権が少なかったからおしゃれをやめるのが怖い。あとできれば普通の人みたいにしたい(無理なのは十数年かけてわかったけど)。友達な家とか泊まると羨ましくて泣きそうになる。ワンピースについては、スカートが苦手なので残念ながら履けない。ワンピース一枚で生きるの楽そうで羨ましい。あと、親が物を捨てることを激しく批判する人達だったので捨てるのが怖い。特にパジャマが溜まっていくのが苦痛(でも便利)。一年きたら捨てていいんだよね?
床の山はハンガーに全部かけてドアの上に引っ掛けた。くしゃくしゃの服にまとめてアイロンをかける必要がありそう(じゃないと一生くしゃくしゃのままだと思う)。8日前に靴下のカゴを作ったのがいまのところうまくいっていて嬉しい。
とっても欲しい。すごく欲しい。いっぱいブクマしてる。でも宿舎暮らしで数年以内に引っ越す可能性も高いから買えない。悲しい。生活のルーティンが作れない病気なのに引っ越しの多い仕事についたのはアホとしかいえない。
増田を書いた時はすごくやる気があったんだけど今は憂鬱でもう嫌な気持ちしかない。浮き沈みが激しくて、突然ちゃんとしたいと思い立つけどいつもうまくいかないよ。こんな暮らしがいつまで続くかって……死ぬまでだ……。
夏物は1日着たら洗って仕舞えばいいからまだわかるけど、秋冬物は何回か着なきゃならんからどうしていいかわからない
何回来たら洗うべきなのかわからないからその辺に積んでるうちに山になってしまった
引越しのときの圧縮袋がまだクローゼットに入っているし、そこから時折服を引っ張り出しながら生活している
引き出し…を使いこなせたことがない
干した服を畳んでしまうような高度な家事が果たして自分にできるのか……そう考えるとなかなか引き出しを買うことに踏み切れない。一応下着と靴下をしまう小さな引き出しはあるのだが、ほとんど活用されず天板の上だけが物置になっている。
服を着る、着た服を洗う、干して乾かして収納する、のような難しいことを本当にみんなできているのだろうか。どうすれば出来るようになるのか助けて欲しい。
より分けて洗濯して干す、そのあと収納しなくてはならないということはわかる。コツなどがあれば教えて欲しい。
これが分からなくていつも困っている。引き出しを買えば良いのか?一人暮らし分の服をどれぐらいの容積の収納に、どのように仕舞えばいいのか教えてほしい(今の部屋はドア2枚分の横幅のクローゼットと小さな4段箪笥がある。スタンダードな3段のカラーボックスも一応ある。)
苦手なのが、着る→洗濯の間にもう一回着るが入るセーターなど秋冬物。これを床に積んでしまうのがいつも一番の問題。これをどうすればいいか教えて欲しい。それから、着る洗濯収納サイクルの回し方、洗濯機は週に何回回せばいいのか教えてほしい。
ちなみに下着のローテーションはかなりうまくいっていて、脱衣所の洗濯機の上に洗濯バサミがいっぱいついたやつを釣っており、脱いだら洗濯機、干すときは洗濯機の上のとこ、着る時はそこから取るという素晴らしく便利なサイクルがある。
どうしてみんなそんなに服上手く服をリサイクルできるのか教えた欲しい。まじでこんな難しいことを365日毎日出来るやつ意味わからない。東大は3年ガチれば受かるけど、服は一生じゃん。難しすぎない?
鬼滅の刃が社会現象になっている理由について色々な理由が考察されているけど、一番の理由はこれだと思う。
つまり「鬼滅以前のジャンプには鬼滅の刃のような作品が存在していなかったから」。
鬼滅の刃の連載が始まったのは2016年11月だったけど、当時の少年ジャンプって日本の「失われた30年」みたいな雰囲気だったと思う。
90年代(ドラゴンボール・スラムダンクその他)のような黄金期はとっくに過去のものとなり、いつ終わるか分からないワンピースとファンも半分諦めているハンターハンター、そして新しく出てきてはすぐ消えていく90年代の焼き増し劣化コピーのような新作ばかり。
今までジャンプ作者が思いつかなかったような世界観やキャラクターの作品が新鮮だった。
そしてそれが読者や時代に見事にウケたので大ヒットになった。
つまりは、鬼滅の刃の大ヒットの構造的要因とは「90年代の黄金期の否定」なんだよ。
ジャンプに必要な友情努力の原理原則は守りつつ、90年代とは全く違う漫画を作ったから大ヒットした。
2013年に大ヒットしたドラマ・半沢直樹についても同じだと思う。
当時のテレビドラマは刑事モノ・医療モノ・弁護士モノばかりで、銀行モノのドラマはほとんど無かったと思う。
どのテレビドラマも警察か病院か弁護士事務所か裁判所ばかりで視聴者が内心飽き飽きしていたところ、それまで思いつかなかった銀行ドラマということで大ヒットしたのではないか。
っていうやつ
斜に構えてたり、そういうポーズが格好いいと思って、実は楽しんでるんなら、幸せだけれど、本当に楽しくないんだったら、少しかわいそう
正直、大衆に人気のあるコンテンツを素直に好きになれた方が、供給は多いし、他の人とも話題にしやすいから、楽しいと思う
映画にしても番外編的な話でも総集編でもなくて、本編を映画化するという点で原作ありのアニメ映画としてユニークだね。
ドラゴンボールとかワンピースとか漫画原作のアニメの映画化って大体映画やるために話作ってるけど、鬼滅は元々本編の中にある話を映画化してる。
自分は鬼滅の刃アンチでもファンでもないものである。が、鬼滅にクソデカ感情ポエムをしたためる者である。
にわかファンでいられなくなった者として、アンチにだけはなりたくないものとしてポエムを書いて去ろうと思う。
黙って去れよと自分でも思うが、なんか大げさなテンションでお別れを世界に発信しないとずるずるひきずってタチの悪いアンチになりそうなのでクソデカ感情の供養として誰かがみてくれるんじゃないかという期待と誰も見ないから大丈夫という慢心のバランスが最高なはてなに投稿させてもらう。
まず初めに、作品及び制作陣、宣伝も含め関わる全ての人におめでとうございますを述べる。正直ここまでのコンテンツになるとは思っていなかったので、凄いとしかいいようがない。おめでとうございます。
次に、鬼滅の刃に初めて触れたのは去年くらいで、その後もファンだったかといわれると怪しいし、ファンが闇堕ちしてアンチになろうとしているというある種同情できる立場でもない、本当になんだお前という立ち位置の者でしかない。我ながら苦しんでいること自体が意味不明だ・
私にとって、鬼滅の刃は動物園で大事にされているうつくしく高級なうさぎのような作品でした。一見同じようなうさぎはいるけれど、一線を画す上等な毛並みで手入れも一級品。柄も独特で動きもダイナミック。動物園まで見に来るにふさわしい素敵なうさぎでした。新聞の一面を飾ってもおかしくない、どこに出しても恥ずかしくない立派なアニマルだったのだ。私は特別うさぎが好きではなく、詳しくもなかったけれど素人目にもその評価はゆるぎなかった。でも、世界で数頭しかいない絶滅危惧種とかではなかった・。
アニメも一挙で見て漫画も借りて読んだけど満足感と共にブラウザを閉じて、Twitterを空けてキーワードを打ち込んだり連続ツイートをしたりすることはなかった。
いい作品だと思う。でもどうしても、ワンピースやBLEACHやジョジョと同じカテゴリには入れられない。
それらの作品の持つ、本当に世界がもう一つあるような、悪魔の実やスタンドや斬魄刀といった架空物が実在の遠い国の首相の名前と同じように一般名詞として存在感のあるものと感じられる気分にはなれなかった。面白いとか面白くないとかそういう問題じゃなくて、コンテンツとしての質量の大きさが違うのだ。現実の世界観を侵食してしまうような、作中世界の物理法則や法律や人種差別問題が好き嫌い以前に自然に頭に入ってしまうような、そんな性質の作品だと思えないのだ。もっと素朴で、たまに頷くような、そんな作品だった・
全く関係ない作品だけど、ちょっと前に終わったサンデーのムシブギョーとかと同じ立ち位置だった。大きなヒットはしなかったけど、メジャー少年誌に載るにふさわしい面白さで、派手じゃないけどグッとくるシーンがあって、キャラのことを穏やかに愛していられた。
でも、今の鬼滅の現状を見ると視界がぐるぐるしてとてもとてもいたたまれない気分になる。
高級ですばらしい兎を、そろそろ種の存続が怪しいホワイトタイガーとして売り出しているような違和感。
そんなに無理をしなくても立派な価値があるのに、これこそ当世イチのスーパーアニマルでござい、と売り出しているようなちぐはぐさ。
そういう売り出し方やマスコミを批判するつもりにもとてもなれない。不景気きわまる昨今、ここで売らなきゃどうするのかとすら思う。迷惑だとかしつこいとかいう記事を見るたびに、難民船のSOSに文句をいう様なものではないかみたいな感想が出る。理性がたしかにそう叫んでいるのだ。
でも、それでもジブリを越えるかもといわれると宇宙を背景にした猫のような顔になってしまう。
そんなことを考えている自分も嫌だ。好きか嫌いかならいいものの、それとは別に「作品としての格」みたいな厳然とした基準を勝手にもっていたことを痛感する。
スラムダンクと黒子のバスケが比較された時、どちらも素晴らしいといったのはきれいごとだったのだと、今は思う。
自分は黒子のバスケが大好きだ。初めて単行本を買い、はじめて二次創作を書き、コラボ商品を欲しがり、劇場へと足を運んだ。今でも心の大事な部分を占めている作品である。しかし、もしも黒子のバスケがニュースで「スラムダンクを越える」と言われていたら、きっと同じような気持ちになっただろう。個人的に思い入れがあるぶん、もっと苦しかったかもしれない。ファンの誰かが「スラムダンクよりすごい」というたびに「それは作品の為にならないからやめてくれ」と思ったのは、謙虚さへの希求ではなく比べられたら困るというある種の逃げだったのだと思う。
私はこのところおかしい。もはやニュースから紅蓮花が聴こえれば耳を塞ぎたくなり、緑と黒の市松模様が目に入ればブラジャーファンアートだとしても笑顔にはなれない。
バラエティにゲスト出演する花江さんの笑顔すら、もう穏やかな気持ちでは見れない。
土曜プレミアムの特別編は二週ともフルで見た。いい作品だった。一緒に見ていた初見の家族の質問にも逐一答えて、CMに入れば解説をした。最後まで楽しめた。どうだ私はファンなのだと胸を張れるんじゃないかという気分になった。でも、翌朝のニュースで鬼滅を見ると、やっぱりくるしかった。
自分にはもうこの熱狂の内側に入ることはできないのだと実感して、さびしさが半端ない。妬ましさと惨めさで、ファンの泣けたという素朴な感想まで胸が痛くなる。
進撃の巨人も、鬼滅と同じようなキャンペーンの経緯で見た。ハマったか、好きだったか、と言われるととても楽しませてもらったけどファンといえるほどのめりこみはしなかったと思う。でも「とんでもないぞ」と思った。好き嫌いじゃなく、えらい生き物が発見されてしまったと思った。世界が変わってしまうのも仕方ないと納得せざるを得ないような、そんな理不尽なエネルギーを持つ作品だった。
鬼滅にはそれはなかった。何度見ても、高級で毛並みがよくてすてきなうさぎだった。それから何度も鬼滅の話題のニュースを見て、うさぎの毛並みすら褪せてみえるようになってしまった。
グッバイ鬼滅。自分の知らないところで幸せになって、というとおかしいのでみんなを幸せにしてください。いつかこんなめんどくさい気持ちが死に絶えたら何らかの形で気持ちよくお金を落とします。
とりあえずリアルの知人2人にされた
逆張りとかじゃなくて、アニメ全部みて映画もみてきたけど合わないなとしっかり見て思ったし全然泣けなかった
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 100 | 8820 | 88.2 | 34.5 |
01 | 49 | 8292 | 169.2 | 53 |
02 | 33 | 7876 | 238.7 | 55 |
03 | 15 | 1405 | 93.7 | 42 |
04 | 4 | 1325 | 331.3 | 224.5 |
05 | 1 | 34 | 34.0 | 34 |
06 | 16 | 924 | 57.8 | 26.5 |
07 | 18 | 1717 | 95.4 | 47.5 |
08 | 35 | 7591 | 216.9 | 51 |
09 | 49 | 5765 | 117.7 | 44 |
10 | 89 | 10269 | 115.4 | 37 |
11 | 109 | 9692 | 88.9 | 55 |
12 | 130 | 12568 | 96.7 | 47 |
13 | 136 | 11215 | 82.5 | 43.5 |
14 | 146 | 15683 | 107.4 | 34 |
15 | 133 | 12875 | 96.8 | 29 |
16 | 156 | 13494 | 86.5 | 37.5 |
17 | 128 | 17384 | 135.8 | 42.5 |
18 | 95 | 13566 | 142.8 | 48 |
19 | 121 | 19032 | 157.3 | 49 |
20 | 83 | 13190 | 158.9 | 60 |
21 | 126 | 10997 | 87.3 | 41.5 |
22 | 163 | 12977 | 79.6 | 31 |
23 | 162 | 11017 | 68.0 | 31.5 |
1日 | 2097 | 227708 | 108.6 | 40 |
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鬼滅の面白さわからん論の面白さは、論者が大抵「いや面白いけども、そこまで?」のスタンスなとこにあると思うんだよね。全く面白さが理解できんと所謂「文化がちがう!」となるので首を捻って終わりなんだけど、好みじゃない人にも「普通に面白い」とは思わせられるから、すごい推されると逆に気になってしまうというか。
ストーリーは王道で、設定的には目新しさがなく、絵も異様に個性的でもなく、キャラも濃くもない。でもどれもダメなとこがないどころか高水準で魅力があり目立つ欠点もない。所謂優等生な漫画だと思う。「自分は好みじゃない」以外で、強いて貶す言葉があるとしたら「凡作だ!特別なところのない漫画だ!」位じゃないだろうか。
そう、全てが高水準でバランスがよい面白い優良作品である鬼滅を敢えて貶すとしたら、「特別な個性がないじゃないか!」なのだ。ここに「傑作…?」と思ってしまう人の疑問がある。
ブリーチのポエムに中二かっこいいと思う人もいれば笑ってしまう(あるいは同時に思う)人もいるだろう、ワンピースの女性キャラの凄いスタイルに欲情する人もいれば引く人もいるだろう。ナルトのサスケへの執着にキモいと思う人もいれば萌える人もいるだろう。進撃の巨人の陰惨さから目を離せない人もいれば二度と見たくない人もいるだろう。ボーボボの意味不明さにとりつかれる人もいればわけがわからんと殴りたくなる人もいるだろう。ジョジョの絵柄が癖になる人もいれば濃すぎて嫌な人もいるだろう。銀魂の長台詞に寒いと思う人もいれば大笑いする人もいるだろう。それらを嫌いな側の人間でも「自分は類を見ないくらい大嫌いだが、"類を見ない"ということは好きな人にとっては唯一無二なんだろうな」と忌々しく思いながらも納得するのだ。
しかし、鬼滅は普通にいいキャラで普通にいい話で普通に可哀想な奴で普通にかわいくて普通にかっこいいのだ。無惨は異常に嫌な奴だが「こういう奴いるわ」という声が多く(いい意味で)身近で生々しい性格をしている。サイコパスもいるにはいるが、割と王道サイコキャラなので共感はできなくもメタ的な理解の範疇である。
故に「売れるだろうな」とは思っても「空前絶後」と言われると「そこまでか?」と思ってしまうのだ。人は「特別」であえる傑作に、どうしても「大好きな人もいれば大嫌いな人もいるだろうな」という「他にない尖ったもの」を求める。鬼滅はその点、終盤の容赦ない戦死ラッシュ(確かに凄かったが悪く言えば人気キャラを殺すという素人でも自分にできるかもとおもいがち(実際はそうではない)になってしまう方法といえる)以外は尖ったところがないバランスのよさがあるので、いまいち「唯一無二感」を感じられない人もいるのではないかと思う。
個人的には設定集が鈍器になりそうな物語は大好きだが、こういうバランスのとれた良作も傑作とみなされる風潮はよいことだと思ったりする。
鬼滅が傑作だと評されることへの個人的違和感を言語化すると「面白いのに凄い傑作と言われると首を捻ってしまう」であり、その理由は「巨悪と戦う漫画の割に世界観が壮大でない」からだと思う。
ナルトにしろブリーチにしろワンピースにしろ、個々のエピソードが面白いのとキャラがいいのは勿論、世界観の情報量が膨大(露骨な言い方をすればWikipedia読み込まんといかん位用語が多い)で、これの真似は確かにできんわって思うのが大きいと思うんだ。二次創作するには楽しいけど、これ1から自分で作れって言われたら時間いくらあっても無理だと思ってしまう。キャラとかエピソードは思い付くけど、世界構築はできない。
でも鬼滅の世界観は割と狭めなのだ。鬼がいる以外は現実に近く、チャクラだの念だのといった説明が必要な特殊設定はなしで技のエフェクトは※あくまでイメージである。
組織については敵味方双方、あまり複雑ではない。階級はあるが、主に「柱とそれ以外」でありたとえばワールドトリガーのような部隊ごとの特色や上司部下関係といった要素は少なめである。敵も強さはヤバイが、無惨というトップの他は序列はあるものの複雑な組織体型はなく派閥や上司部下の無惨を介さない関係性も(元からセットの鬼以外では)あまりない。例外である蜘蛛山も、独裁者と奴隷という割と単純な図式である。
武器や戦法や技についても、呼吸とか型とか確かにかっこいいんだけど、斬魄刀や血継限界やスタンドに比べると設定的に語れるところは少なめである。
敵の目的に関しても、ただの長生きしたい性格の悪いやつのわがままでありぶっちゃけ無惨の言うとおり小規模な災害なので、考察の余地も少ない。似た悪役にからくりサーカスのフェイスレスがいるが、あれの場合「滅茶苦茶壮大な悪事だからさぞ遠大な計画がと思ったのに女にふられたからとかふざけんな」というオチなので、最初から小物の私欲というのとはまた別である。
勿論、設定が複雑であればあるほど素晴らしいと思っているわけではない。設定を扱いきれない位ならない方がよいとさえ思う。規模だって、世界を救わなくても町一個をサイコ殺人鬼(たまに殺す以外は小市民)から救う話だって全然面白いのだから。ただ、ガワが王道少年漫画で千年の巨悪に立ち向かう話なのでどこかに壮大さを求めて読んだら肩透かしを食らった、というだけの話である。
つまり、鬼滅とは「いろんな意味で設定が壮大で(かつ細かく)ない傑作」なのだと思う。逆説的にいえば「巨悪と戦うバトルもので設定が異様に凝っていて壮大なうえでそれがおおむね生かされていて面白い」という、これまでのバトルもの傑作の特徴を持たずに売れたという点ですごい漫画なのだと思う。