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はてなキーワード: 終電とは

2023-10-27

引っ越しからはじめて飲み会に出た

終電めっちゃ早いことに今気づいた

23時15分、え 15分後?

え?そんな早いの?ほんとに?

にわかには信じられないが何度検索しても同じ結果

急いで店を出て駅へ、なんとか終電に間に合った

危なかった…マジで

引っ越す前は終電を気にしたことがなかった

0時過ぎても平気だった

今更ながらに便利なとこに住んでたんだな、これまで

引っ越したことに後悔は無いが、

いや、終電早いんだなあ…

2023-10-23

anond:20231023025852

横だけど、千代田区港区寄りの職場にかよってたとき赤坂マンションの一室を買って本当に徒歩五分にした同僚がいたけど

マンションヤクザ水商売管理組合が……っていってたの思い出した

まあ自動車も雪降ったら進まないし

地下鉄もたまにサリン蒔かれるし

終電通勤列車動物園だけど

どこにいても辛いことからは逃れられないからまあがんばって

千代田区ってまだ小学校あんのかね、皇族でさえ目黒かいくんでしょ

https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kosodate/gakko/tsugaku-kuiki.html

8校か…… バスあんのかね

2023-10-22

クラブ活動

音楽が聴きたくて毎週末終電クラブ行って始発で帰ってるけど(一人で)

ソロプレイヤーなすぎ&身内の人ばっかりで音楽聴きにきてるのがメインとは言え辛くなるときがある

フロアでいるときは前のほうにいれば、いわゆる社交の場としてのクラブ活動を目にすることは少ないけどトイレとかバーカウンターとかキツい

2023-10-21

anond:20231021233235

人口に対するタクシー比率なんて意味ある指標には思えないが。

なぜなら元増田みたいに頑なに東京田舎生活をしたがる人間以外の大多数の東京人はふだんタクシーなんて使わないから。

(当たり前だけど終電逃したときなんかは使うよ)

2023-10-18

会社の同僚と二人で、小さな居酒屋カウンターで飲んでいた。

隣は一人のみの金髪露出の多い服装ギャルっぽい、要するに俺の人生と一番距離のある人種だった。

 

俺は結構飲んでいて、先日のアメリカ出張でのアクシデントを周囲の雑音に負けないようにちょっと盛りながら面白おかしく大声で喋ってた。

と、いきなり金髪ギャルが話しかけてきた。

「その話面白いですね。」

え?と一瞬思ったが、酔っていたこともあって続け様にネタ披露した。

 

英語できるんですか?」

「カタコトですよ。」

バカでも使えるフレーズとか教えて下さい。」

 

そんな感じで話が弾んだ。

 

しかけてきた娘はよく見ると派手っぽい格好だけど、化粧は薄くて色白でケバくない。

しろ童顔で素朴な感じで声も可愛くて言葉普通に敬語だし、俺はテンションが上がった。

 

「私、今日ドタキャンされて暇なんで一緒に飲みませんか?」

その後同僚はタイムリミットで帰ってしまい。二人きりになった。

 

2軒目でも大いに盛り上がり、終電が過ぎてしまった。

「俺はタクシーで帰るけど、君は大丈夫?」

あなたの部屋に泊めてくれる?」

「え?え?え?」

 

話が前後するが、俺はアラサー童貞彼女何それ美味しいの?ってレベルなので、どう対処していいかからなかった。

もちろんその娘の誘惑に抗えるわけもなく家にあげてしまったわけだが。

 

散らかっててごめんねと、床の雑誌とか空き缶を拾っていたらいきなり後ろから抱きつかれた。

anond:20231018102942

そこ気にするなら終電後始発前の歌舞伎町女の子放り出すなんてするなよ、どう考えてもハイジア前行くだろって話だしな

2023-10-16

anond:20231016163327

イチジョウ16話で一条バイト先の職場全体で開かれたと思われる送別会居酒屋)に出たんだけどまだ19歳の一条が3000円払わされてて幹事バカだったとしても他の成人参加者が誰も突っ込まなかったのかと泣いちゃったこと(辞めるの多分成人で多分一条の友人関係交流外の人)

全員が同年代だったら別に全然いい金額だけど居酒屋から大人中心だし店長家庭持ちのおっさんだし主婦とかも多いだろうし(見送られる人が結婚で辞める女性だったし)その中で最も少数だった10から取っても1000円というか最初一言未成年は払わなくていいよって出ない…?出ないの…?ってなった

俺がジョイクルーで働いてたら一条くんと小崎さんは支払いナシでいいよ&ちょっと一条くんもうすぐ終電かになるから帰った方がいいんじゃない?美沢くんたち居させるならちゃんと送りなよ?ってなるからそういう口うるさいのは多分送別会かに呼ばれない枠だから何もしてあげられないと悟った

2023-10-13

全裸睡眠なおさないといけないなって思った

昨日終電逃して異性の友人の家にお泊りしたんだよね。

ちゃんと服着た状態で寝たんだけど、起きたら全裸になってたわ。

友人じゃなかったら訴えられてもおかしくなかった。

一人暮らしからええやろと思ってたけど、ちゃんとなおさないとだな。

2023-10-12

街紹介のサイト誤情報だらけでやばい

住まい百科オンラインってサイトたまたま見つけて、読んだけど誤情報だらけで面白くて笑っちゃった

自分が見た記事以外も全部こんな感じなんだろうか

自分が詳しい小竹向原だと

https://sumika.live/column/sumitakunai/kotake-mukaihara/

品川駅渋谷駅へ行く場合、少なくとも1回は乗り換えが必要となります

渋谷副都心線で乗り換え0

また、特急通勤快速が停まらないため

ほとんどの列車は全部停車。快速通勤急行も止まる。ただしSトレインだけ特殊で通過

Sトレインは一日で上り2本、下り5本だけ

終電後の深夜バスが大変混む

深夜バスあったっけ・・・いま出てないような

池袋まで帰れてるのならタクシーでいいのでは

出口周辺道路渋滞が頻発し、歩行者車両の流れが滞ることで混雑感が増し

駅の出口で渋滞してるの見たことない

商業施設が少なく、駅から徒歩圏内にはスーパーや大型ショッピングモールほとんど見当たりません

逆にスーパーしかないんやこの駅

飲食店に関しても、個性的なお店は少なく、チェーン店が多い傾向です。

飲食店そもそも少ないのでチェーン点が多いとかない。駅前だとチェーン店ガストオリジン弁当の二店舗だけ

練馬駅vs小竹向原駅|交通アクセス比較

新宿駅小竹向原乗り換え0回だし、練馬駅から乗り換え0で行くなら小竹向原のが近い

渋谷駅も乗り換え0回で行くなら小竹向原のが近い

anond:20231010214843

ほんとに仕事大変だった時期は、

08:45 妻の励ましでなんとか起きる

10:00 職場到着、始業開始

23:30 終電可能な限り終電一本前)で帰るために会社出る

01:00 飯、風呂など

02:00 夜泣き赤子をあやしながらアニメを少し消化

03:00頃 就寝

みたいな感じだったなぁ

専業主婦様様って感じだった

好きなゲーム出た時期とかは、1時から毎日時間くらいずつちょこちょこ進めてた

3DSはいつでもできたから持ち歩いてた

あとは通勤電車の中で小説読んでたのと、土日両方休めたらどっちか半日自由時間貰ってた

2023-10-10

めっちゃ太った ダイエット前よりも太った

数年前ダイエットに激しく精を出していた時の気合に戻れる気がしない

コロナ前の数年前にふとした瞬間にダイエットしようって思ってやりはじめた

ググって食事制限をしてジムにも通って暇な時は歩き回って確かに痩せた

すごく痩せたわけじゃないけど痩せたし痩せ方もわかった

食事制限すればめっちゃ痩せる(ここのめっちゃ痩せるは人から見るとそこまで痩せてない)

ひたすら白米を食べずにオートミールを食べサラダを食べ油のなさそうなサラダチキンを食べる毎日 確かに痩せた

ひたすらなにかに追われるように歩いたしスマートウォッチの1日の歩数の目安に達しなさそうで23:50ぐらいに必死こいて歩数を稼いだ時もあった

ジムにも入ってプール行ったり筋トレしたりして、すごく仕事も暇だったので余暇もあったしダイエットに集中出来てたと思う

でまたふとした瞬間にダイエットをやめた

あの生活に戻れば痩せられるというのが分かって楽をし始めたらもう戻れなかった

でまた数年かけてダイエット前の体、いやそれ以上に戻ってしまたかもしれない

周りからも太ったと言われ家族からも常にデブと罵られる

いや言い訳なんだよ 全部言い訳 やろうと思えば出来るけどやらない出来ないだけメンタル問題

あの頃よりも格段に忙しくなって余暇なんかなくなっちゃったしいつも終電で帰って朝一で出勤するような生活習慣にダイエット余地なんか食うことを減らすぐらいしかねえ

太るってことは今めっちゃ食ってるのも分かる 

でも仕事バリバリこなして更に残った時間ダイエットに勤しむってマジで無理だあ  気力がない

言い訳言い訳言い訳言い訳言い訳

2023-10-07

なぜか心に残っている風景

終電頃の渋谷駅ハチ公口の改札あたりの男子トイレトイレ待ちをしてたところ、和式便所から40代ぐらいのサラリーマンが消え入りそうな声で謝りながら出てきた。

よく見るとスーツズボンがびっしりうんこで湿ってて、和式便所にも的を外したうんこが散乱していた。

その人は結局山手線終電を前にベンチで頭を抱えていたけど、あの後どうしたんだろうか。

2023-10-05

二度名前を消されかけた馬鹿な私の話

これは仕事で疲れ切っていた若くて馬鹿な私が、云年越しの真実に打ちのめされる話かもしれない。

どこか嘘かもしれないし全部本当かもしれない。ただただやりきれない気持ちだけで書く。

この日記を一行でまとめると下記の通りだ。

業務時間外に書いた云十万字の小説権利が、一切自身になかったことを知った話、である

* * *

学校卒業後に就職したのは小さなさな編集プロダクションだった。執筆編集者がやるタイプ編プロだった。

ニッチな界隈の本を細々と出していた会社で、今はもう存在しない。

好みの分野を扱うことが多かったので仕事自体は楽しく、担当していた界隈がにわかに盛り上がったときは激務に次ぐ激務だったがかなりのやりがいを感じていた。

編集者のいいところは、自分の関わった商品本屋という身近な場所に陳列されて、しかも奥付に自分名前が載ることだと思う。

「私はこれを作ったんだ」という実感は激務を忘れさせるほどの麻薬だった。

会社はいろんなタイプオタクがいて、コミケサークル参加するような同人作家も在籍していた。

スタッフ創作であることは仕事に生かされ、それが会社の強みにもなっていた。

私もそんな創作者のひとりだった。小学生のころから二次創作小説を書いていたような、生粋創作する側のオタクだ。もちろんコミケサークル参加したことがある。会社でも小説を書くことは隠していなかった。

前述したとおりいろんなオタクが集まっているのはこの会社の強みであり、取引から面白がられていたので、何かとそれは話題にあがった。「あなたは何のオタクなの?」という感じの雑談から、私が小説を書くオタクであることは取引先にも知られていた。

ある日、上司に呼ばれて席まで行くと、「小説を書いてみないか」と言われた。

とある人の半生が面白いので、脚色を加えて小説にする企画があるのだが、書き手ライター)が見つからない。

そういえば御社小説を書く人がいたよね? ――と、取引からお声がかかったらしい。

素人の思い出話を物語として成立させるには、筆力のほかに構成力も必要になってくる。

小説が書けて、編集者視点も持っている人にお願いしたい、というのが私が選ばれた大まかな理由だ。

人生何が起きるかわかんねぇな」と思いつつ、正直先方の正気を疑ったが、特に断る理由もないので「自分でよければ」と答えた。

そして、企画が動き出した。

当時私は中堅の社員で、後輩の教育も任されており、わりと大きな継続企画も抱えていたので、まあそこそこ忙しかった。

そこそこ忙しくはあったが、後輩に任せられることは任せ、溜まりに溜まっていた有休を無理くり使い、執筆作業に当てた。

徹夜もよくしたし、午前中にネカフェ執筆して午後から出社、終電後まで働くみたいなことも多かった。

執筆はすべて業務時間外にしていた。これは単に会社にいると仕事が降って来るので落ち着いて書けないし、原稿料をもらうからには切り分けねばと思ったからだ。

会社を空けることが多くなり、雑用確認作業が頼みにくいと上司からはよく嫌味を言われた。

通常の仕事に加え、睡眠時間を削りながらの執筆、「自分で書くのだから」と資料作成・装画周りにも関わり、とんでもなく忙しくはあったがやりがいも楽しさも感じていた。

初稿が上がり、大勢の人の目が入り、製作も大詰めというときだった。

上司が、軽い調子でこう言ったのだ。「著名は原案者だけにするかも」と。

反射で「私の名前が載らないってことですか?」と尋ねると、「そういう案も出ている」と言われた。

忙しくて頭の回っていなかった私は、ただただ「そんな話が出ているのか」とショックで、会話はそれで終わりになったと記憶している。

デスクに座ったまま、ぽろっと言われたくらいのノリだったように思う)

その日の夜になってようやくだった、「いや、私の名前が載らないのはおかしくないか?」と怒りが湧いてきたのは。

前述したとおりこの本は、とある人物の半生を脚色して小説化するというものだ。

当然、この「脚色」は私の創作である些細な話題を膨らませてドラマチックにしたり、つなぎになるエピソード創作して物語を盛り上げた。

たとえば登場人物の紹介をするのに、設定にある特徴から勝手エピソードを作ったりした。

こうした追加エピソードについては、原案からも「まるで本人を知っているかのような描写で驚いた」とお褒めの言葉をいただいている。設定から妄想を広げるのは二次創作同人屋の得意分野だ。

そう、この小説は相当私の「創作」が含まれているのだ。それなのに何故、ゴーストライターにされてしまうのか。

怒りのまま、とはいえギリギリビジネス文章に落とし込んだ形で、私は上司出版社担当者にメールを書いた。

個人アドレスから送ってやろうかと思ったがそれはやめた。不審メールとしてはじかれたら元も子もないかである

要は「私の名を出さないのなら、創作部分をすべてカットする」という内容だ。原案者が著者なら創作部分は生まれなかったはずだから、という理論だ。

私のガチギレぶりにめんどくささを感じたのだろう。私のペンネーム原案者と併記されることになった。

ガチギレメールについて上司から小言をくらったが知ったことではない。私のやることなすこと気に食わない上司文句などすでに聞き飽きていた。

今思えば原案/著で記載されるべきだったのだろうが、この後の出来事を考えるとこの時からすでに事は動いていたのかもしれない。

その後無事本は出版されたが、ろくな広報はされなかった。

発売後、今度は社長に呼び出された。社長と総務の前へ、何事だろうと寝不足の頭で棒立ちになっていた。

印税についての話である

個人出版社契約でなく、会社出版社契約を結び、入金された印税の中から褒賞として私に支払う形にする、という通達だった。

当時二十代半ばの私は、この言葉意味をよく理解しないまま、印税がもらえるならいいかと了承してしまった。

ここがすべての間違いであったのだが、そんなことは当時の私が知る由もない。

その後、若い私にとってはそこそこの額の執筆料をもらったが、当然のことながら重版などかからなかった。

なんやかんやあってその数年後、いろいろ限界を感じた私は逃げるように辞職した。このままでは飼い殺される、という危機感が一番強かった。

同じ家に暮らす家族から最近顔を見ていないけど元気?」とメールが来るような日々だったのだ。

それなりに「できる社員」として取引先にも認められていたので、おかげで再就職比較スムーズに進んだ。

* * *

それから結構時間が過ぎたころ、なんと前述の本のメディアミックスが決まった。

私がそれを知ったのはネットニュースでだった。

起き抜けのTwitterTL巡回中、見覚えのあるタイトルが目に入って一気に目が覚めた。それは結構な規模のメディアミックスで、有名な人も参加するプロジェクトだった。

何事かと思って公式サイトに飛んで、さらに驚いた。

スタッフクレジットの「原作」欄には、原案者の名前しか書かれていなかったのだ。

とはいえ、今も同人活動をしている身としてはあまり名が売れてほしくない思いもあり(商業活動をしているわけでもない)、それについてはそこまで怒りも湧かなかった。

何よりかにより私が衝撃を受けたのは、原作欄に掲載された書影から私の名が消されていたことだった。

ぱっと見た瞬間、変だと思った。画像の一部に雑な加工の跡があったからだ。何故加工されているのか、よく見たら名前が消えている。そういう順番での認識だった。

なんだかんだ長く出版界隈に居座っているので、画像加工については見慣れている。本職デザイナーの手にかかれば、あたかも初めから存在していなかったような「画」を作れることも嫌というほど知っていた。

その書影の加工は、どこから見ても素人仕事で、スタンプツール連打したんだろうなって感じのものだった。私でももっとましに作れる。

加工者が誰であれ、私の名は意図的にその画像から消されたという事実に変わりはなかった。

少し前に好奇心から知財の本を読んでいた私の頭には、人格権翻訳権、氏名表示権などなどいろいろな言葉が浮かんでいた。名を消されたことに関する影響も危惧していた。

それと同時に、ずぅっと謎だったけれど、見ないふりをしていた疑問も浮かんでいた。

私の印税ってどうなっているんだろう。

前述したとおりこの本はほとんど広告が行われていなかったため、重版など夢のまた夢だと思っていた。だから、それまで考えないようにしていた。

メディアミックスされるとなると話は別だ。

この時私は打算的にものを考えていて、名前を消した理由を尋ねるところから入り、この本に関する私の権利について確認を取ろうと思っていた。

正しくない書影掲載したという非が向こうにはあるので、多少強気でかかって話を引き出せると思ったのだ。

微々たる額でも印税がもらえたら御の字だなと考えていたのだ。なんたって印税契約をしていた会社はすでに倒産していた。

小狡い私はこの問い合わせを、出版社ライツ部に送った。

担当部署に直で聞くのが手っ取り早いが、権利に関する問題であるし、内々で片付けられても困る。よそを巻き込んで大事にしてやろうと思ったのだ。

結果、私は惨敗することになる。

なんと、当時の担当者がライツ部に異動になっていたのだ。こんな偶然があるのだろうか。

午前の早い時間に送ったメールは、午後には返事が来ていた。

お久しぶりです!」の文字にくらくらした。

この本が出たのはもうずいぶん昔の出来事で、だから、当時を知る人がもう社内におらず、だから、私と連絡が取れず、だから書影から名を消していたのだろうと、そう思っていた。

問い合わせのメールには、連絡が取れないか名前を消したのだろうか、だとしてもこんな雑な方法で消すのはどうなのか。何故名前を消したのか理由を知りたい。権利にかかわる問題はらんでいる恐れがあるためライツ部に連絡をした。製作時も記名に関してひと悶着あったというのに残念だ。そんなようなことを書いた。

当時を知る人がいない前提の文面だ。

だというのにどうだ。その担当者は私が転職したあとも仕事のやり取りがあり、だから、私の連絡先は知っていた。なんなら携帯番号も知っている。

連絡しようと思えばいつでもできたはずだった。

返信には、非常に軽い調子でこう書かれていた。

「先方に間違った画像を送ってしまった(入稿のものだったのかも?)。今正しいものを送ったので即時修正されるはずだ。今後の重版に関しても名前が消されていることはないので安心してほしい」

あのずさんな加工画像を、製作過程画像だと言い切った。

製作に関わっていた私が、そんな画像存在しないことくらい知っているだろうに、そう、本当に軽い調子で書いていた。

誤魔化すつもりなのだ公式サイトに私の名を記載しないが故、書影との差異を出さないように雑に消したのだろう。バレないとでも思っていたのだろう。これだけ対応が早いということは、この人が本件に関する責任者なのだろう。

まり、あの時私の名を本から消そうとしていた担当者が、私の名を表紙から消したのだ。

大事にしたかったのにならなかった。この時点でもう打つ手はないなと感じつつ、「当時を知る人がいるとは心強い!」とよいしょしながら、本書の権利について尋ねた。

念のため最初からメール署名から電話番号を消していた。電話では余計なことを口走ってしま可能性があるし、丸めまれる恐れがあるからだ。諸々のことを文章として残しておきたかったのもある。

この時点ですでに、職務著作という言葉が頭をよぎっていた。簡単に言うと、業務制作した著作物の著作権は会社帰属するというものだ。

わざわざ業務時間外に小説を書いていたが、契約会社に委ねてしまった時点で私は著作権を放棄したことになっているのだろうなとほぼ確信していた。

とはいえ契約である会社はすでに倒産しているわけだし、そこはどうなっているのだろう。この際だからという気持ちでいろいろ疑問をぶつけてみた。

会社在籍中は印税の一部は会社から支払われることになっていると聞いたが、という話も伝えていた。

(誤魔化そうとしているのは明白だったので、雑な加工については「画像の送付間違い」ということで流した。一応修正前の魚拓は保存している)

結果、分かったことは以下のとおり。

著作権は原案者のみが所持、会社とは業務委託の契約しか結んでいない。

印税契約は元社長が持っている別会社が引き継いでいる。

はあ、つまりだ。

職務著作どころでなく、はじめっから私の権利は知らんところで放棄されていたのである

ずいぶん話が戻るが原案/著表記にしなかったのは、こうすると私が著作者として確立してしまうからだったのでは?みたいな気持ちもある。

こんなめんどくさい人間を絡めるといろいろやりにくいと思われたのだろう。事実暴れてしまった前例もある。

そしてこの本がいくら売れようと、印税が入るのは案件ノータッチの元社長の懐だ。

結局、知識のある人間が得をするのだ。悪いのは無知な私だ。目の前の仕事で目を回していて、いったん持ち帰るということができなかった、仕事に疲れ切っていた若くて馬鹿な私なのだ

いろいろ教えてくれたことに感謝はしつつ、とはいえ雑に私の名を消した恨みは募っていたので、最後っ屁のつもりでやり取りの最後はこう締めた。

本来書影に書かれている名が意図的に消されていると、『この消された人物は何者なのか』と無為な詮索にさらされる危険性がある。それが一番の懸念だった。もう二度とこのようなことが起こらないよう留意してほしい」

シンプル名前が消された怒りもあるが、この危惧もあった。メディアミックスに際して名を消された著者。もし、私がこのペンネーム商業活動をしていたとしたらどう思われるだろうか。

消されるだけのことをしでかしたのではないかと思われる危険性は高い。これは信用問題になってくる。

それに、今のネットの「面白そうなおもちゃ」に対する残虐性は認識しているつもりだ。自分が掘り出した“真実”を喧伝し、当事者炎上させる。何かあったら嫌だ、と身構えるのは致し方ないと思われたい。

とはいえ、これを読んでいるような人なら理解してくれるだろうが、出版社のこの手の人間には理解されないだろう。

それでも、もう二度とこんな雑に人の存在を消さないでほしい、という訴えは届いてほしかった。

* * *

若人よ、契約書を作れ。契約書を読め。

この件に関して、私は別に詐欺にあったわけでも、法を犯されたわけでもない。ただただ無知で、己の権利に鈍感だっただけだ。

手痛い授業料だと思っている。このエントリーは半ば逆恨みだし、書いてすっきりして忘れたかったのかもしれない。炎上させたいわけではない。

自分無知で痛い目にあった私ができるのは、二度と同じ過ちを犯さぬよう、そして後進たちが同じ轍を踏まぬよう努めることだけだ。

提案は一度持ち帰って調べろ、即決するな。とくに寝不足とき危険だ。

教訓として、とりあえずこの一連についてはいたるところで語っていきたい。

なんせ、私と出版社は(ついでに元社長も)、なんの契約も交わしていないのだから

ほんの少しだけよかった話をする。なんと印税をもらえたのだ。

印税契約譲渡した元社長の現会社から連絡があり、お小遣い程度の収入を得た。夢にまで見た不労所得である

連絡をくれたのが元総務の人だったので(元の会社上層部がそのまま現会社に移っていた)少し話をしたのだが、出版社担当者の話題は一切出てこなかった。私とその人がやり取りしたことは知らないようだった。出版社から入金があったので粛々と対応した、という感じだった。

献本は送られてこなかったので自分で買った。初版と第二版の年月日を見比べると渇いた笑いが漏れた。ずいぶん長い時間がかかったものだ。

メディアミックスについてはとくに興味も湧かず、とはいえ周囲から話題を聞くこともないので、爆死も盛況もしていないのだろう。

もう一回ぐらい重版からいかな、と思っているが難しそうだ。

2023-10-04

anond:20231004110023

決着ついているからこそ酒の席まで持ち込んで判断力低下と終電での帰宅困難による消極的選択に持ち込もうとしてるんだろ

最初からOKならまどろっこしい事せずにさっさとホテル行く

2023-09-29

anond:20230928203319

そういや俺の友人に超絶ヘタレがいて、割と仲良くなった女の子と飲みにいって相手終電なくして、家飲みになって、寝ようかってなって、ベッドと床別々に横になって、相手シャワー貸してってなって、上がってきた相手が寝てる知人の横に立って、相手スッポンポンで、ここまでしてるのになんで何もしないのって切れられてたことあった。んで結局なにもしてない

んで多分アホなんだけど、もっともっと後になってやっぱりあの子いいなとか言い出す

2023-09-27

DJ SODAみたいな格好してる女に終電逃したあとセックス断られたらショックだよな

anond:20230927123753

終電無くなっちゃいました泊めてくださいって言われたり、別の男勧めて泣かれるとか、その子友達経由で打診されるとか(全部別人)お前は経験なくて信じられんのやろね。可哀想にwwww

2023-09-26

税務官僚だった頃の思い出 Part2/3


思い出③ ビットコイン

 私の所属していた法人課税部門の話ではあるが、直接関わったわけではない。どちらかというと、もっと上の方の、課税全体の企画や調整・取りまとめを行う部署の話になる。

 当時も、国税庁が掲げるところの「内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収の実現」をめざして、日々勉強毎日だった。世の中は変わり続けている。税の勉強に終わりはない。当時の仕事を平たくいうと、税制改正の内容を関係者関係部局にわかやすく伝えて質問相談苦情に答える、といったところか。管理職が近づいた当時は、そんな仕事をしていた。

 40代が近づいても、税の世界は深かった。税理士資格若い時分に取得したが、それでもマニアックな税分野とか、諸外国税制度になると不案内だった。

 そんな折、とある会議最中だった。ある人が、たしか個人課税徴収部門責任者だったかビットコインの話を始めた。納税方法がわからない人や、脱税の疑いがある人が増えており、(内閣府まで通じて)国レベル対応を考えているという。

 ビットコインのことは何となく知っていた。どんな形であれ、収益を得たのであれば納税するのが当たり前である。だが、事情があってできない者や、あえてそうしない者もいる。私の思い違いは、後者が思いのほか多かったということだ。

 国の関係機関は、ビットコインほか暗号資産に関する文書を多数発行している。国税庁もそのひとつだ。それは6,7年前だったか、取り掛かったのはさらにその数年前になるが――上の会議の後で、主に若手職員が中心となって暗号資産の税務上の取扱いに関する文書納税ガイドライン)を起草した。国税庁のページに今でも載っている。

 ガイドラインを作るにあたり、各部からは若手数人(YoungなAdultを含む。40代でもOK!!)が抜擢された。うち1人は私の同僚だった。あの頃、仕事帰りに個室の飲み屋で話をしたのを憶えている。彼は、ビットコイン暗号資産)に対して恨みの感情をいだいていた。

・ただでさえ忙しいのに。ガイドラインの下準備だけでも難しい

・今の部署との並行体制だと過労死する

・国際反社資金源を絶とうと思えば、暗号資産違法化してもよいのでは

・でも、それでは他国との足並みが揃わない。国力にとってデメリットがある

暗号資産がどの国でも一般的存在になれば、俺達のこの仕事は報われるかもしれん

上司評価をくれると言っていたが、貸し借りにすらなっていない感がある

・実は、「優秀な若手を」と言いつつ、優先順位の低い職員を駆り出しているのでは?

・こんなことが続くようなら、転職を考えた方がいいかもしれない

 このような愚痴をもらしていた。この人は、高卒枠で国税庁採用され、若い頃は地方税務署を転々とした。その後、実力を評価されて国税庁現場寄りの部門で働くようになった。叩き上げというやつだ。普通に幹部候補である。このあたりの考え方は、省庁によって違う。※後述。

 私だって彼のように、当時は「よくわからないもの」「社会必要性がないもの」「反社資金源」とされるものを扱う仕事に抜擢されたとしたら、どんな気持ちになっていただろう。憂鬱になっていたかもしれないし、反対にワクワクしていたかもしれない。おそらくはその中間だ。

 ところで、件のガイドラインは相当に練られている。人件費で換算するなら、軽く数千万はかかっている。本来部署でさえ仕事忙殺されているのに、彼らはよく作ったものだと感心した。

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《後述の内容》

中央省庁大卒しか採らない印象があるかもしれないが、高卒採用は私が知る限り全省庁で実施している。省庁によって雰囲気は異なるが。私が若い頃だと、毎年何十人も採用しているところもあれば、実質的高卒者を採用していないところも当然あった。覚えている限りでは、次のような印象だった。

総務省

たくさん採用する。男女比は同じくらいかデータの取りまとめや解釈など、政策の基本になる数字を拾う仕事が多い。実力が認められると政策立案担当できる。地方自治体への幹部待遇での出向も。

国土交通省

たくさん採用する。男性が多い。本庁に採用されても、ダム管理関係など現場作業をするポジションになる可能性があるからだろうか。工事用の図面作成なんかも当然あるだろう。

財務省

ほどほどの数を採用する。高卒枠だと、ほぼ女の子しか採用してなかった。もちろん顔採用だ。たまに業務で寄ることがあったが、当時の先輩が「俺も財務省の子合コンしたい……」と呟いていた。当然ながら、銀行一般職みたいに、大卒採用男性とくっつけるためにやっている。

国税庁

高卒採用はしているが、数はとても少ない。公務員試験には受かっても、税務大学校での勉強についていけずに辞めていく子が多いのが理由だ。代わりに、会計といった専門学校の子を多く採用している。

厚生労働省

たくさん採用する。男女比は半々だ。労働環境が厳しいこともあるのだろう、私が知っている子は、ガタイがいい人ばかりだった。総じて言えることだが、高校3年生の時点で中央省庁面接官の眼鏡にかなうわけだから、指折りの人材だ。特に役職持ちの高卒者を見たら刮目せよ」のイメージは正解だ。

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 かくいう私も、当時はこの仕事を続けるべきか迷っていた。実際、数年後には転職することになるのだが、正直やりがいを感じられなかった。

 実際、あの彼の言うとおりだったと思う。あのガイドラインは、いわゆる『火消し』の仕事に近い。すぐにバブルが弾けてなくなると思われたビットコインが生き残ったことで、脱税者(善悪を問わない)が多く存在することが予想された。事前の対策を打とうにも、そんな余剰人材は配置されていない。

 実際、暗号資産関係脱税者がいたとして、まともに取り締まることができていなかったのではないか? 現金で数千万円を国内口座に出金、みたいな愚か者はすぐに摘発されただろうが、もう少し小さい金額とか、取引所にずっと利益を預けていたとか、そういう人は対応ができていないはずだ。他部門の私ですらわかるほど、それくらい国税庁マンパワーが足りていない。

 加えて、思い出②で説明したストリートレベル行政職員観点もある。海外取引所や、すでに潰れた取引所で売買をしていた場合納税者も行政庁も課税情報証明ができない。そういう面倒かつ費用対効果の低い案件――それでいて該当者が数千人に上るであろう案件は、あえて手をつけないこともある。

 さて、こうした想定外事態が起こった場合、上で説明したように臨時タスクフォースが編成される。今回の火消しチームだと、指揮を取る者が選り抜きであったのは言うまでもないが、ほかのメンバーを見る限りだと、各課イマイチメンバー人柱にしていた感がある。正直、エースは残して温存させているように見て取れた。

 そんな理不尽でも耐えられるほどに組織が魅力的で、職員にとってやりがいのある仕事内容や職場環境を用意できればいいのだが――こういうわけで、近年の若手官僚大量離職問題が起こっている。

 ちょっと路線変更をする。思えば、このあたりの時期は私も病んでいた。過重労働で心が沈んでいた。

 一応マイホームは買っていた。ただ、数年前から妻が病気入院していて、子どもふたり実家にしばらく預けてあった。つまり単身だった。

 かつては、いろいろと堪え切れずにデリバリーヘルスを呼んでいた時期もあるが、穴があったら入りたい気分だ。煉獄さん……。

 その日々では、深夜に誰もいないマイホーム帰宅して、独身時代が懐かしいと思いながらテレビを点けていた。ある時だったか、今時風のアニメが流れた。

♪ わんわんわん猫が好き 夢中で何も見えない

  にゃんにゃんにゃん犬が好き 素直にアイラブユー ♪

 ほぼ終電+徒歩の関係で、自宅に帰る時間は固定だった。ダイニングの食卓の上に、コンビニおにぎり綾鷹を置いてから、大匙1杯の味覇を小鍋に入れて沸騰させ、菜箸で溶き卵を回し入れていた。最後テーブルコショーを振りかける。ネギは買い忘れることが多かった。

 食事の支度ができて、テレビを点けると上のアニメがやっていた。女の子が出てくるやつ。

 サブカルチャーについては、若い頃に少し嗜んだだけの私でもわかった――これは三級品のアニメだ。放送枠を埋めるためにひとまず作られたような、1話につき実質4分間だけの5分もの作品。それが正体だった。

 かわいそうに。作者はどんな想いだったろう。悔しいと思わなかっただろうか。残念ながら、番組製作者にとって優先順位が低いアニメだったのだ。※当時はそう思っていたが、今は違う。

 内容だが、女の子同士が仲良くするようなものだった。はっきりいって中味はない。ただ単に、女子高生が仲良くしているか、仲良くしようとアプローチしているだけの。そういうやつだった。だが、観ている最中に何も考えなくていい。それがいいと思って、つい毎回見てしまっていた。

 別に興味はない。なんとなく見ているだけだ。深夜帯だから、それ以外に選択がなかった。前後時間帯にほかのアニメ放送されることもあったが、観ることはなかった。この齢になると、特に30分枠のアニメは見るのがしんどい子どもと一緒に土日朝のアニメを観るのであれば、まだなんとかなるのだが。

 愚痴が長くなった。この章は仕舞いにする。これ以外にもパワハラ職員とか、やる気のない職員とか、省庁間のいがみ合いとか嫌がらせとか、議員行政との癒着・密着とか、嫌なことはいくつもあったが、本題ではない。

 そういうのが知りたい人は、元キャリア官僚が書いた書籍ブログを探して読んでみるといい。意外とみんな、けっこうぶっちゃけている。生々しい。

 その人達に比べれば、当記事の内容というのは、やはりベジタブルに違いない。冷静に考えて、野菜よりも肉の方がハイパワーだろう。そういうことだ。



思い出④ 政治家転身を間近に見て

 「官僚から政治家になりたい」という想いを抱く人は、一応は存在している。そして、そういう人が政治から求められる場面もある。

 30代に入る頃の話だ。具体的にいつ頃だったか失念したが、自由民主党地方自治を担っているグループが各官庁にチラシを配っていた。要するところ、「官僚の皆さんの中で政治家になってみたい人、手を挙げて。ハーイ、ハーイ!!」と、ここまで軽いノリではないが、かくして官僚から政治家へ……というルート希望する人は一定数いる。

 そういう説明会に参加したことがある。「興味本位でいい。年齢関係なし」といったことがチラシに書いてあったが、会場に同年代はほぼいなかった。

 説明会の流れは月次だった。自民党のそこそこ偉い人が挨拶をして、後は別の人達に交代して政治家への転身ルートの大まかな説明(国政コース地方自治コース)があって、最後簡単グループ討議だった。

 なお、これはずっと昔の話だ。今がどういうシステムかはわからない。

 私がいた席の隣には、一回り年上の国土交通省(の前身)の技官であるIさんがいた。体格は小柄だったが、その割には大きく見えた。頭の回転が速くて、こっちが話しても0.5秒でレスポンスが飛んでくる。

 Iさんとはグループ討議の後で連絡先を交換して、一度だけ飲みに行った。頭の回転だけじゃなく、教養のある話し方だった。人としてのスペックの違いを感じた。

 Iさんが上の説明会に参加した動機は、出世や昇進に関係していた。上に行けないのであれば、いっそ政治世界活躍してみたい――そんなことを話していた。

 Iさんは、東大でも京大でも筑波大でも東工大でもなく、一般的国立大学だった。偏差値でいうと50ちょっと。私と同じくらいの。その大学名では正直、立身出世の見込みはなかった。よくて審議官民間でいうと次長部長ほどか。今はどうかわからないが、当時は学歴が問われる時代だった。国交省でも、上級管理職東大が基本だった。

 Iさんのキャラクターというのは、古い語彙になるが、ザ・自民党といった雰囲気だった。政治的に保守というやつだ。頭の回転が速いというよりは、物事道理がわかるというか。いざという時には清濁併せ吞むことができる。そんな具合だ。

 かくいう私は、政治家ルートは無理だと感じ、その後にあった面接を受けることはなかった。国会議員になるには地盤看板も鞄も足りないし、かといって地方自治体に出向して市町村助役(今でいう副市長)になるのはリスクが高すぎる。もし地場に合わなければどうすればいいのか。どの面を下げて霞が関に帰ればいいのか? いや、というか帰れない。片道切符だ。

 でも、本当に政治家になりたい人であれば、不安に打ち勝ってしまえるのだろう。当時の私は、転職を考えはじめていたけれども、今と違って転職市場は整備されていなかった。インターネットでの転職活動も始まったばかりだ。リクナビ黎明期になる。

 まあ、それらも言い訳に過ぎない。本気で転職したい人だったら、そんな事情関係なく転職エージェント架電していることだろう。心の底では、そこまで転職したいとは思ってなかったのだ。

 その後も、厳しい日々が続いた。職責はどんどん増えていくけれども、やりがいは減っていった。給料も見合っていない。時給換算だと千数百円ほどか。上でいう40才になる頃には、自分がなんのために働いているのかわからなくなった。行政ロボットのようだった。

 ひたすら政策課題に対して向き合い、法律常識に照らして世間でいうところの正解と思われる回答を見つけ出し、複数上司忖度とやらをしながら仕事を回していた。税制を維持していくためのロボットになっていた。

 あと数年以内には、おそらく課長補佐から課長級になる。もっと忙しくなるだろう。子どもを2人育てるなど不可能だ。

 もやもやした気分で深夜に帰宅した時、やはり、あのアニメ――『犬神さんと猫山さん』が流れていた。たった三ヶ月の付き合いだったが、少しばかりの息抜きになった。コンビニおにぎりお茶と、味覇スープを飲みながら、ほとんど何も考えずに観ていた。

 女性同士が仲良くすることに主眼を置いていたのはわかる。メインふたり関係だけでなく、ほかの女性同士の関係性も描いている。

 犬神さんは積極タイプだった。猫山さんのことが大好きだ。ほかの女の子はいざこざがありながらも、最後には仲良しになっていた気がする。

 強いていえば、犬神さんの猫山さんに対するアプローチには、セクシャルハラスメント構成する要素があった。いきなり抱きついたり、薬物を飲み物に混ぜようとしたり、髪型自分好みにさせようとしたり、猫山さんの反応が気に入らないとキレたり、ハラスメントし放題だった。デートDVに通じるものがある。人権という観点からは、現代社会で許容されるべきものではない。

 この日記を書き始めた頃、ニコニコ動画登録して全話パックを購入した。順番に話数を巡ったところ、第9話にこういうやり取りがあった。以下、犬神さんを「犬」とし、猫山さんを「猫」とする。

犬「あの~、今なんて……?」

猫「えっと、だからストパーかけたいなって……」

犬「バッカなんですか猫山さん!」

猫「そこまでいうの犬神さん!?」

犬「だって、素晴らしいその猫っ毛を矯正するとか、そんなのって、そんなのって、コーヒーからコーヒー抜くようなものですよ!?」

猫「わたしアイデンティティなんだと思ってるの!?」

 リアル高校生ならこういう会話をするのかもしれないが、中年の私には厳しい描写だった。若い人向けの作品なのだからと思いつつ、読者が真似をしたら相手が苦しいことになる――と当時は考えていた。こちら以外にも、若い人なりの情動リビドー)が爆発するようなシーンがあったのを思い出す。

 思えば、若い人向けの作品なのだから、少しオーバーなのがちょうどいいのかもしれない。作者が若年だったのもあるだろう。梶原一騎(巨人の星)にしても、雁屋哲(野望の王国)にしても、巻来功士(メタルK)にしても、CLAMP(聖伝)にしても、荒木飛呂彦(バオー来訪者)にしても、板垣恵介(バキシリーズ)にしても、作者が若いと、エログロやスプラッタや、恋愛確執社会価値観との対峙など、青春期ならではのリビドーに溢れている。反対に、作者が齢を取ってくると確執関係が雪解けするような、そんなシーンを描くようになる。『バキ親子ケンカ編』などが顕著だ。

 あの人達が若かりし頃のマンガというのは、基本線として反社会的だ。反社会的といっても、若者にとっての抑圧を打ち破るという意味での反社会性だ。うまく料理できれば、マンガの魅力として存分に活きてくる。あの人達は、若者のそんな感情を搔き立てるのが抜群にうまかった……と、元若者が振り返ってみる。

 追記 Iさんはその後、大成した。少しではあるが本人に馴染みのある地域で、市町村助役として迎え入れられた。その後、国会議員職員団体や地元から応援を受けて市長選立候補し、並み居る解放同盟勢力を圧倒して市長になった。

 あれから調べてはいないが、きっと長い間お勤めになったのだろう。ああいう人がもっと多くなれば、地方もっと活性化するに違いない。



 Part3/3

 https://anond.hatelabo.jp/20230926201303

2023-09-24

え、迷惑かけるぐらいならプロ撮り鉄になればいいんじゃないの?

鉄道オタクカメラで撮ってる人ってなんていうんだっけ…」って調べるぐらいには界隈に無知なのでよくわからんまま、ただ私の印象だけで話すけど。

 

撮り鉄一部の人たちで、迷惑行為ニュースになる人いるじゃないですか。

あいう人たちって何でそーゆーことするんだろー?って謎だったんだけど、要は「パンフレットとか広告みたいな美しい写真自分も撮りたい」ってことなのか?って私の中では理解したのね。

 

で、線路入ったり、立ち入り禁止エリア入ったり、人の庭の木を切ったり(これらは私が朝のニュースとかで見て来た内容であったようなもの)それがエスカレートして車両の通行を妨げたり、緊急停止ボタンを押したりしているわけでしょ。

それで、「え、迷惑かけるぐらいならプロ撮り鉄になればいいんじゃないの?」って思うんですよ私なんかは。

 

なんで?

 

障害物が何もない、鉄道を主役にした写真が撮りたいんだよね?

 

私は仕事柄、プロカメラマンと現場に同行する機会が多いのだけれど、ときには鉄道会社の撮影に同行することもあるのですよ。

深夜、終電後の車庫でライトで美しく光る電車集団だとか、まだ世の中に出ていない新型車両とか、みんなが好きな人気の電車とか、そういうものを撮るために企業と準備してちゃん許可もらって、いちばんそれらが魅了される角度を考えて撮っていく……そんな過程を間近で体験したことが何度かある。私は鉄道専門の仕事じゃないか人生で数回しかないけどさ。

 

ただ、仕事に就くことでそういう「きちんと許可を取って、自分たちの想う最高に格好良い車両写真」を撮ることが当たり前にできている(しかも、撮ったもの鉄道会社の人も一般人も喜んでくれる!すごい!!)のを体験しているので、迷惑をかけてまでそういう「鉄道が主役の写真」を撮る人の気持ちがよくわからん。え、普通にプロになれば合法で撮れるのに?なんでわざわざ?って。

 

プロになれない技術なら、どれだけ迷惑かけたってプロ並みに美しい写真なんて撮れないよ。

プロ並みに美しい写真撮れるなら、目指せばいいじゃない。

って思うけど、なんでそれをしないの?

 

いやもちろん、目指してる人や実現してる人もいると思うよ。

鉄オタから運転士になっている人だってたくさんいるんだろうしね。

 

そもそも迷惑かけずに個人範囲ですごく楽しんでいる人だって多いだろうし、人口比率的には大半がそうなのだと思う。

それに、私にはわからん事情なんかもあるのかもしれない。

でも、ニュースになるほどのことをしてまで得たいものってなに?????

 

合法でかっこいい写真を撮るのは、楽しいぞ。

「こういう画角を撮りたいがベスト場所はないか」と提案すれば、向こうがそれを用意してくれるんだぞ。

 

自分プロカメラマンではなくて、そこにくっついているだけの人なので(やることがないのでときどきスタンドインのようなことをしたりもするが)なんの事情もないただの人なのでワカッテナイのかもしれないけどさ。

2023-09-20

飲み会が嫌いな理由って

退勤後の時間まで仕事で取られたくないからなんだけどどうしてわかってくれないんだろうか

友だちと会うでも趣味時間でも退勤後の時間自分のために使いたいし会社の人と一緒にいたくないわけ

というか上司には趣味や友だちがないのか?

会費がかかるからだって人もいるけどたとえ上司が奢ってくれても自分は嫌だ

そもそも飲み会てどんぐらいまでかかるのか知らんけどうちの会社全員終電ギリギリか朝まで付き合わされるんだ、そんくらいの時間て本当に仲がいい人じゃないと一緒にいるのきつくない??

これが子持ちだと解放されるんだから最近真剣結婚考えてる、今まで独身でいようと思ってたけど

2023-09-17

俺は嘘ついて騙すやり口が大嫌いなんだが、評価する人もいるんだな…

Apple storeの「まもなくです」は、実は「503」エラーである - CLAYPIER

https://claypier.com/apple-store-coming_soon-503/

俺こういうの死ぬほど嫌いってかムカつく。

自分Appleユーザーだったら絶対許せねえわ。

iPhoneすら使ってねえ。危なかった。

 

503エラーは避けて欲しいけど時にはしゃあないことだよ。

けど嘘はつくなよ。

503なら503て言えや。

 

 

何故か騙しや嘘を称賛する人達 

こういうの好き。一昔前のiPhoneだとアプリ起動時のラグを隠すために遷移画面を入れたりとか。体験第一に考えてるのがよくわかる。

2023/09/17

ええー。マジ?

嘘つかれてるんだから体験としては最悪じゃね?

 

ストアの503エラーを「準備中」に見せることで客を待つ気にさせリロード連打を抑える心理ハック、見事と言わざるを得ない

2023/09/17

いやいやいや、嘘ついて騙そうとしてるんだから最悪でしょ。

これを「見事」って思うのはもしかしてシステム作る側の人?

 

騙してコントロールしようとするのは見事って言わねーよ。

それをやってるってバレたら客の信頼がた落ちじゃん。

 

「あ、ここはそういうことするんだ」

「あ、こいつらのアナウンスは騙そうとしてくる可能性があるんだ」

って気付かれたら

しろからリロード連打したり裏をかこうと更に変な試行錯誤が始まるよね?

しかも今度は困惑ではなく明確な敵意や憎悪を持ってそれをやられるようになるわけ。

 

はてなエンジニアが多いと聞いたことあるけど

こんなんを「ユーザー体験」とか「見事」とか言ってる人達がもしそっちの側なら

しろ強烈にユーザー側の視点や利便や感情を見失ってる気がするぞ。

 

 

アナウンス常態化実例

こういう嘘アナウンス常態化した例としては例えばJR山手線

 

ホームアナウンスで「次の電車はもう間もなく参ります」って言ったら

トラブルが起きて遅れてていつ来るかわからない」ってことなわけ。

 

素直にそういえばいいじゃん?

ももう必ず嘘つくし、嘘つくことに麻痺してるわけ。

山手線臨時アナウンスって常に乗客を騙してコントロールしようってスタンスから

基本的全て言ってることの逆だと考えると間違いない。

  

これマジだからね。

こっちは通学と通勤で長年使ってたから。

もちろんそう気付いていてれば問題なく利用は出来るんだけど

俺もう本当に心底山手線JRが嫌いだ。駅員すら嫌悪してる。軽蔑している。

 

だって平気で嘘ついて騙してコントロールしようとしてきて

それが常態化してて毎日やってて、当然だと思ってる奴等だぜ?

人間同士の信頼や誠意や敬意なんてもの根本から捨て去った奴等だ。

  

 

嫌いな組織ナンバーワン JR山手線

極端な言い方すれば俺は山手線駅員が道で倒れててもツバ吐いて素通りしたい感情があるわけ。

(まあ実際にそういう場面があったら助けちゃうだろうけどね。)

まり山手線とその関係者普通人間・見知らぬ同胞よりも一段下がった扱いをしたいわけ。

毎日毎日平気で噓ついて騙してコントロールしようとしてくる扱いを受け続けるって言うのはそういうこと。

どういう言い分があろうが、あいつらのやってることは強烈に無礼で、こっちを人間扱いしてないだろ? 

 

 

俺だけじゃないぜ。

山手線ヘビーユーザーはみんな山手線を心底憎んでムカついてる。

運転再開のめどが立っておりませんので他線にお回りください」って言われたらそのまま座ってる。

そこで動き出すか座ってるかでヌーブかヘビーユーザーかわかる。

老若男女関係なく、山手線のことを”知ってる”人間は「お回りください」って言われたら座り続ける。

 

だって山手線がそうアナウンスしてくるってことは嘘だから

5分後か10分後には発車するってことだから

 

アナウンスを信じて長い連絡通路をまだ歩いてる乗客しり目に

山手線の嘘に慣れ切ったヘビーユーザーの居残り組だけを乗せて運転再開する山手線

終電間際の深夜でもこれをやる。

そういう時山手線自分達のところから追っ払えばそれでいいと思てtる。

公共交通機関としての責任なんてものあいつらから感じられたことは一度もない。

乗客としては奴等の状況と意図を見抜いて騙されないようにするしかない。

 

 

ユーザーを嘘に慣らしたら

誤解しないで欲しいけど俺達は別に困ってねえよ? 

山手線アナウンスから事実抽出するのはヘビーユーザーの俺達には簡単から

でもそうやってずーっと嘘を聞かされ続けて、なんの良心もなく乗客騙そうってスタンスを浴びせ続けられて、

こっちが山手線に対する敬意や好意を残してると思う?

 

感情としては

山手線に突然隕石群が落ちて全線廃線になって

国の金も入らずこの際に新しい交通手段に切り替えってことになって

従業員全員路頭に迷ってほえ面かいたりしてくれたら滅茶苦茶スカッとするね。

まあJRはどんなに好感度落ちても潰れないからまたむかつくんだけどね。あいつらはクズだ。

 

大幅な脱線からAppleの「見事な施策」に戻って、

嘘ついて騙してユーザーコントロールするってことは

時にそれぐらいの感情を生むってことをわかってんのかな。

そういうの理解してやるなら好きにやりゃあいいと思うよ。

 

しか私企業でそれをやるのはどうなんだろうな。

すぐには表面化しないものの確実かつ危険効果があると思うけどなあ。

2023-09-15

楽器業界から去ることにした

仕事管楽器の修理だ。ずっと修理をしていたわけではないが、業界には15年ほどいる。

気持ちの整理をしつつ、あわよくば誰かに聞いてもらいたいような気もするのでここに書くことにした。

この仕事をしているほとんどの人間が、専門学校卒業して楽器店に就職する形で業務に就く。

大抵は店頭接客販売をしながらであったり、学販営業と呼ばれる学校音楽先生パシリみたいなことをしながら、手の空いたときにお客さんから預かったフルートだのトランペットだののメンテナンスや修理をしている。

因みに楽器店の売上の柱は音楽教室だ。ヤマハ音楽教室が有名だが、これは各地のヤマハの特約店がヤマハ看板を借りて運営している。もちろん自店オリジナルレッスンを展開している楽器店も多い。いずれにしろほとんどの楽器店で音楽教室が稼ぎ頭なことに変わりはなく、それ以外の部署地位は低い。

管楽器などというものピアノヴァイオリンのような人気はなく、当然その修理人の扱いはカス以下の以下だ。

などという話をしておいて何だが、私はそういう一般的楽器店では働いていない。何人もの同業者から聞いた話をまとめるとこうなる。みんな同じようなことを言うのだから、多分正しいのだろう。

私が働いているのは工房とでも呼べばいいのだろうか、管楽器の修理をメインの業務としている会社だ。管楽器は売っているような売っていないような、申し訳程度に何本か置いてはあるが売れたのを見たことがない。それどころか客が来ない。

当然音楽教室などという稼ぎ頭もいない。必死楽器を直しまくるしかない。

客が来ないのにどうやって修理品を集めてくるかというと、下請けである

その辺の楽器店にいる管楽器の修理ができるスタッフ、彼らが忙しいときや修理に必要設備がお店にないとき、あるいは手に負えなさそうなヤバい壊れ方をしているときに我々が必要とされる。

そうやってたくさんの楽器からヤバい楽器を集めてくると、薄利で地位の低い管楽器の修理だけでも食っていける。らしい。私は経理部門人間じゃないので、バランスシートの右と左がどうなってるかは知らない。毎月給料がしっかり振り込まれればそれでOKだ。

さて、やたら前置きが長くなったがそろそろ本題に入りたい。気持ちもだいぶ落ち着いてきたし。

一般的楽器店にしろ全国に点在する工房しろ、とにかく労働環境が悪い。

数行前に薄利と書いたが、性質ほとんどが技術料のはずなのに薄利なのは単純に適正価格をつけられていないからで、原因はいろいろあるがしかしとにかく労働環境は悪い。

単純に薄給激務の場合もあれば、パワハラセクハラ蔓延している場合もあるし、ほぼ毎日飲み会に付き合わされて終電がなくなり、会社の近くで一人暮らし余儀なくされたなんてパターンもある。

そのため専門学校卒業して首尾よく楽器店に就職できたとしても、大抵の人間20代のうちに業界を去る。

私の同級生たちももはや私が最後の一人だ。

20代なら得体のしれない専門学校卒でサービス業経験しかなくてもいくらでもやり直しできるが、私はもう30代半ばである詰んだ。因みに理解ある彼くんも現れなかったので、死ぬまで働くしかない。

私は頭が良くないので、自分管楽器の修理という仕事が向いていないことに気付くのにこれだけ時間が掛かってしまった。

なぜ今更こんなことを言っているかというと、最近まで営業部門にいたからだ。

営業はいい。サボり放題だ。毎日コンビニアイス買ってお昼寝できる。

楽器などロクに直せなくても、取引先の楽器店でそこの修理スタッフの話を神妙な顔で聞いて、持って帰ってきた楽器を社内の技術者に丸投げするだけである

たまに問題が発生することもあるがやることは一緒で、取引先で神妙な顔で頭を下げるだけである。最悪でも赤伝切ればみんな許してくれるし。

修理部門に異動になった理由何となく想像がつく。会社は間違いなく親切でそうしてくれたのだ。そして私も一旦は受け入れて、何年ぶりかの修理をやっている。

でも一日中机に向かって黙々と作業を続けていると発狂しそうになるんだ。

担当楽器について同僚たちのように情熱を持って語ることなどできないし、かろうじて吹奏点検に支障がない程度の演奏技能から一向に上達しない。

それに思うように手が動かない。

10年前、新卒で入った工房では基本が10時間労働、繁忙期には毎日日付が変わるまで働かされていたので、早く帰りたい一心でみなとても作業が速かった。

今の会社労務管理にとても気を遣っていて、社員に無理をさせない。仕事が終わらないなら納期を延ばそうという考え方で、そりゃたまには無理をすることもあるけど、日常的に尻を叩かれることはない。そんな環境で育ってきた社員は、そこまで忙しなく動くことはない。

転職してきたばかりのときは何てゆっくり仕事をする人たちだろうと思っていたのに、今ではその人たち以下のスピードしか仕事が進まない。何年も営業をやっていて現場を離れてたとはいえあんまりだ。

今の会社転職してきた理由は、ダブルリード経験を積みたかたから。というのは表向きで、本音は前の会社が2年間で3度めの労働基準監督署に踏み込まれてついにタイムカードをなくすという暴挙に出たからだ。そういう会社未来はない。と思ったけどあれから10年経っても普通に営業してる。まあ世の中そんなもんだな。

ダブルリード経験は積めなかったが、営業経験は積めた。

入社して半年ほどで営業に異動になった。引き抜かれた理由は「陰キャじゃなさそうだったから」。

管楽器の修理をやろうとする人間陰キャが多い。陽キャ音大に行く。音大ヤバい。毎晩酒盛りと蘭光パーティーだ。特に金管専攻はウワバミしかいない。私は陰キャなのでこれらはもちろん聞いた話だ。本当のところは知らない。だがこの業界にたくさんいる音大出身人間を見ていると、嘘とも言いきれなさそうではある。もちろん大学による。溝の口やばいヤリチンしかいねえ。庄内もヤバい。酒の飲みすぎで本番に遅刻してくる。上品なのは上野の森だけだ。

しかし私は修理の専門学校を選んだ人間だ。すなわち陰キャだ。何なら吹奏楽部出身ですらない。

この業界には40代50代になっても高校とき吹奏楽コンクール全国大会金賞を取ったことを自慢してくるヤバい奴がゴロゴロいるので、吹奏楽部じゃないことには話にならない。営業なんてできるはずもないと思っていた。

しかしできたのだ。リレーション営業というものは私に向いていたらしい。楽しかった。

私を営業に連れてきた上司はとても私のことを可愛がってくれた。

泣ける。何で辞めることにしたんだっけ。

修理を今更やる気になれない。ダブルリード経験も積めず、転職してきたとき以下の能力に落ちぶれ、業務報告以外で口を開くことは一切なく、それでも目の前にある楽器を直すために黙々と手を動かし続ける。

異動から2週間で無理になった。すぐに転職活動を始めた。

営業経験者の女というのは比較的引き合いがあるらしい。中小企業アファーマティブアクション求人に応募すると、大抵は「おじさんの相手は得意か?」ということをやんわり訊かれる。

平均年齢が高く男性の多い中小企業では、新卒女性採用しようにもなかなか応募がない。営業職なら尚更だ。そんな訳で私のようなそれなりに歳いってて営業抵抗がない人間は多分丁度いいのだと思う。めちゃくちゃ内定もらった。

おじさんの相手は得意だからな。楽器業界なんて未だにメールが使えなくてFAX写真送れとか言ってくるトンチキなおじさんたちが幅を利かせてるんだぜ。楽器店も中小企業であることが多いからね。

それで、いくつか内定をくれた会社の中で一番条件の良さそうなところに転職することにした。

育成前提で業界経験可、という求人にもかかわらず、現職より100万も年収が上がってしまうようだ。

悲しすぎる。今の会社業界の中では結構待遇いい方だと思うんだけど。

そういえば新卒ときの月給は12万だった。地方。総支給ナスなし。なあ楽器店でボーナス出るとこあるの?あったら教えてくれ。私の周りには一人しかいない。

つらつら書いてきたけど、終わりが見えなくなってきた。

結論としては、三度の飯より楽器が好きという変態以外はこの仕事を目指すべきじゃないよ。というところか。

そんなことより明日休みなので阪神優勝セールに行くんだ。好きなことを楽しむには時間お金がいる。好きなことは仕事にするべきじゃないんだ。好きじゃなくなってしまうから

でも私に営業の楽しさを教えてくれた上司のことは本当に尊敬していたし感謝している。ずっとこの人の下で働きたいと思っていた。自分で辞めるって決めたのに、悲しくて泣いてる。

訳の分からない文章いくら書いたところで何にもならないな。

2023-09-08

げぽーーーっ!!

終電間際、某駅近くの某居酒屋兼定食屋。

そこでは夜でも定食のようなものが食べられるから重宝していて、たまによる。

その日はたまたま客が俺と若い女しかいなくて、見た目から仕事帰りなのは一目瞭然だった。

綺麗系っていうんだろうか。

ネイルをしていて、化粧も崩れておらず、端整な顔立ち。

おっぱいも大きい。

そんな彼女定食らしきものをがっついて食べていて、そのあと「げぽーーーっ!!」と大きなげっぷをした。

目を疑ったね。というか俺の箸が一瞬止まった。

わず顔を上げてしまったほどで、目が合っても彼女涼しい顔でまったく気にしていない様子だった。

そりゃまあ、40過ぎのおっさん一人しかいないんだから、遠慮も何もなかったのかもしれない。

でもなんだか寂しく感じた。

この時に感じた寂しさとは何だったのだろうか?

わず目を伏せ、自分の手元にあるのは食べかけの一番安い定食

反射的に、心の中で溜息を吐いた。

2023-09-07

ニートワープア東大卒終電まで毎日働いている官僚を上からこき下ろしてるのって流石にどうなんだ?

身の程知らなすぎじゃね

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