「傀儡政権」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 傀儡政権とは

2022-02-25

anond:20220225151252

軍事力が十分じゃなかったからだろ。

今回ロシアが攻め込んだ理由も、結局のところNATOに加盟されてがっちり防御されたら困るから、その前に占領して実効支配なり傀儡政権なりを立ててしまおうという話だろ。

ついでに、各国がロシア攻撃できずにいるものロシアの軍が強い上に核まで持ってるから決定的な対立を避けたいって理由が大部分だろ。

攻撃されないためには強い軍事力必要だ。

2022-02-22

プーチン曰く、

共和国ソ連から離脱権を与えたのは間違いだった

ウクライナは真の国家であるという一貫した伝統を持ったことが無く、これを理解するべき

近代ウクライナは完全にロシアによって作られたもの

・今のウクライナ傀儡政権が主導する西側植民地で、ウクライナには主権など無い

ユーロマイダンクーデターで、賛同しなかった人間人知れずジェノサイドされてる

ウクライナ技術支援下で核兵器開発を計画している

 

もうおなかいっぱいなんだが。

アメリカのデッチ上げ、とかロシアの言い分も分かる、とかそういうあたおかは今どういう気持ちなんだろう。

2022-02-17

anond:20220217162950

アメリカがかつて小国にやってきた軍事攻撃侵略に比べればだいぶ紳士的に見える。

正規軍が攻め込んで敵対的政府排除して傀儡政権を作らせたグレナダなんてまだマシで、

中南米左派政権に対しては、CIAが現地のテロ組織資金提供武器提供軍事訓練を施して軍事クーデーター(テロ)起こさせて傀儡政権作らせてるから・・・

2022-02-14

で、現実問題フェミさんは何したいのよ

ネットで喚いてるフェミ理想の彼氏人生をかなえるには

武装闘争クーデター起こして中南米傀儡政権作って独裁国家幹部にでもなる以外に叶える方法ないレベルな訳なんだが

そんなものネットみたいな狭い世界で喚き散らして社会問題を提起すれば叶えられると思ってんだから

間抜けまりないな

から死に物狂いでマトモになる努力すればまともな人生に戻れる貴重な少ない時間

妄想と憎しみの世界ネット見えない敵相手シャドーボクシングで浪費するわけだ

日本は優しい国だからそんな精神障害者でも行き着いたら生活保護で拾ってもらえるけど

そんな人生で満足なのか?

2022-01-28

基本的に何が問題かと言うとウクライナがどうなろうと欧米の知ったことではない、ということなんだよな。

欧米各国は、あのへんの地域ロシア縄張りだと思ってるし、

クリミア半島ときロシアクリミアを手放すなんてことありえないと、

ある意味ロシア以上に理解しているから形ばかりの抗議で終わったわけだし。

 

ウクライナ民主的政権になるか、

ロシア傀儡政権になるか、なんてどうでもいいんだよ。

つーか、親ロシアデフォルトだと思ってるわけだし。

 

ただ歴史的視点でいうと

こういった黙認行為がやがては大きな大戦へと

繋がっていった、というのが第二次世界大戦だった。

果たして歴史は繰り返すのか、核の抑止力機能するのか。

 

と、考えると戦争になってもお互いに核兵器使用しない、

という条約を結んだりしたら、それはヤバい、ということでもある。

2022-01-15

日本経済積極財政への舵きりに失敗したので終わる

どうやらそろそろターニングポイントを過ぎたようだ

安倍政権黒田日銀体制誕生したときにはついにデフレ不況の長い低迷から脱出して日本復活かと思われた

しかしどうやら日本積極財政による高圧経済への方向転換に失敗したことが確定的になってきた

岸田政権は既に財務省傀儡政権と化しており、プライマリーバランス黒字化を決めた

日銀では黒田総裁は既に当初のやる気を失い、ほとんど唯一の積極的財政緩和派だった片岡剛は7月任期を満了する

リフレ派のプレイヤーはいなくなった、ゲームセット

これから日本経済はいよいよ取り返しがつかないレベル潜在的生産能力を失っていくだろう

これはこれまでの景気の低迷とは質が違う不可逆的な変化だ。少なくとも中期的には。

後世から振り返った時、2022年前後ターニングポイントにして、日本ギリシャのように昔々は一時期調子良かった国として認識されるだろう

2021-11-04

政治的軍事的議論に詳しい人たちに訊ねたいこと

 「戦前戦時中日本同類好戦的国家から、大規模テロ攻撃を含めた軍事的攻撃・脅威を日本に加えられた場合に、どのように対応するか?」についての政軍略プランについて。

 別に煽りとかではなく、ただ率直な意見を聞きたい。

 「平和憲法に殉じて、無抵抗を貫いて大人しく殺されるべきである」や「逃げるのが可能人間から先に逃げればよい」から「今のうちに憲法改正してシビリアンコントロール体制を整え、即応できるように準備しておく」や「米軍無し日本単独でも戦えるだけの国軍として軍事力アップ」まで、何でもよいから忌憚のない意見を聞きたい。

 一つ想定されるのは「外国日本武力攻撃することはありえない。だから備える必要は無い」と主張して議論を避けるというケースであるしかし、私は少なくとも一つ、場合によっては日本への武力攻撃をも辞さな国家の心当たりがあるので、これについては「『日本他国から武力攻撃を受けることはありえない』というのはありえない」と言っておく。その日本への武力攻撃をも辞さな国家とは、アメリカ合衆国のことである

 「何を馬鹿な」と言われるかもしれないが、アメリカという国家は、それ以前は友邦であった国家地域であっても、ひとたびアメリカ自身理由が生じれば武力攻撃を厭わない国家である。私の言うことが嘘だ と思うならば、イラクその他の国家地域のことを思い出せばよい。

 現在日本においては軍事国家安全保障に関する問題を論じる場合、左右を問わずア・プリオリに「日米が再び戦争になることはありえない」と前提してから議論が行われている/行われてきたように私には見える。例えば「北朝鮮中国ロシア日本攻撃するか否か」のようにであるしか果たして、そうだろうか?北朝鮮中国ロシアの他に、日本武力攻撃する可能性のある国家として、アメリカ合衆国名前は挙げられ得ないのであろうか?

 少し前は「アメリカ覇権が衰えつつあるのだから、これから日本は、もっと中国に接近するべき」というような主張も見かけた。今でも見かける。もしかしたら今後の政局次第では、日本親中政権樹立して、中国への接近が実現するのかもしれない。その場合日本で起こると考えられるのが、アメリカインテリジェンス機関によるクーデター工作を通じた親米傀儡政権樹立作戦(このようなクーデターは昔のギリシアで実際に起きた)、親中日本人への暗殺テロ作戦などである。こうなれば、中国も同様のことを仕掛けるであろう。その後に待つのは何かと言えば、米・中によるインテリジェンス工作を受けて駒となった日本人同士で行われるテロ合戦軍事衝突という内戦であり、それらを一挙に『解決』するために行われる空爆などの大規模軍事攻撃である。もちろん「そうなった場合には、中国と新たな同盟を結んでアメリカ戦争しよう」「軍事的な実力差があって負ける可能性は高くても、アメリカ戦争するべき」「アメリカに対して再度のカミカゼ攻撃も辞さない」とかい意見も、それはそれで一つの意見である

 何にしても「場合によっては、あっけなく日本戦場になることは起こり得るのだ」という認識に基づいた上での意見議論が聞きたい。先の選挙では立憲民主党共産党議席を減らしたが、彼ら野党だけでなく与党もまた、早晩このような議論を迫られる日が来る。それを有権者注視している。「考えたくもない嫌なことだから議論を避けて誤魔化す」という手法をとる政党政治家は、必ず見抜かれる。仮に平和憲法に殉じて無抵抗を貫くと主張するにしても、きちんと無抵抗主義の実行に伴うと想定される死者数や損失を明示した上で「たとえ殺されても無抵抗を貫こう。国民である貴方大人しく殺されて下さい」と政治家知識人は主張するべきである選挙勝敗だけでなく、理念提示することも政党政治家には求められると言うのであれば、それが筋であろう。それは軍事力の増強を主張する側も同様であり、武力により応じる場合に想定される死者数や損失を明示した上で「それでも武力で戦う方が、国家全体では少ない損失になる。だから、たとえ死ぬ可能性があろうとも戦争になれば、国民である貴方も戦って下さい」と主張するべきである。繰り返しになるが、嫌な話を誤魔化さないで欲しいのである

 はてなは学がある頭の良い人たちが集う場なので、私は忌憚のない意見を聞きたい。

2021-11-03

政治的軍事的議論に詳しい人たちに訊ねたいこと

 「戦前戦時中日本同類好戦的国家から、大規模テロ攻撃を含めた軍事的攻撃・脅威を日本に加えられた場合に、どのように対応するか?」についての政軍略プランについて。

 別に煽りとかではなく、ただ率直な意見を聞きたい。

 「平和憲法に殉じて、無抵抗を貫いて大人しく殺されるべきである」や「逃げるのが可能人間から先に逃げればよい」から「今のうちに憲法改正してシビリアンコントロール体制を整え、即応できるように準備しておく」や「米軍無し日本単独でも戦えるだけの国軍として軍事力アップ」まで、何でもよいから忌憚のない意見を聞きたい。

 一つ想定されるのは「外国日本武力攻撃することはありえない。だから備える必要は無い」と主張して議論を避けるというケースであるしかし、私は少なくとも一つ、場合によっては日本への武力攻撃をも辞さな国家の心当たりがあるので、これについては「『日本他国から武力攻撃を受けることはありえない』というのはありえない」と言っておく。その日本への武力攻撃をも辞さな国家とは、アメリカ合衆国のことである

 「何を馬鹿な」と言われるかもしれないが、アメリカという国家は、それ以前は友邦であった国家地域であっても、ひとたびアメリカ自身理由が生じれば武力攻撃を厭わない国家である。私の言うことが嘘だ と思うならば、イラクその他の国家地域のことを思い出せばよい。

 現在日本においては軍事国家安全保障に関する問題を論じる場合、左右を問わずア・プリオリに「日米が再び戦争になることはありえない」と前提してから議論が行われている/行われてきたように私には見える。例えば「北朝鮮中国ロシア日本攻撃するか否か」のようにであるしか果たして、そうだろうか?北朝鮮中国ロシアの他に、日本武力攻撃する可能性のある国家として、アメリカ合衆国名前は挙げられ得ないのであろうか?

 少し前は「アメリカ覇権が衰えつつあるのだから、これから日本は、もっと中国に接近するべき」というような主張も見かけた。今でも見かける。もしかしたら今後の政局次第では、日本親中政権樹立して、中国への接近が実現するのかもしれない。その場合日本で起こると考えられるのが、アメリカインテリジェンス機関によるクーデター工作を通じた親米傀儡政権樹立作戦(このようなクーデターは昔のギリシアで実際に起きた)、親中日本人への暗殺テロ作戦などである。こうなれば、中国も同様のことを仕掛けるであろう。その後に待つのは何かと言えば、米・中によるインテリジェンス工作を受けて駒となった日本人同士で行われるテロ合戦軍事衝突という内戦であり、それらを一挙に『解決』するために行われる空爆などの大規模軍事攻撃である。もちろん「そうなった場合には、中国と新たな同盟を結んでアメリカ戦争しよう」「軍事的な実力差があって負ける可能性は高くても、アメリカ戦争するべき」「アメリカに対して再度のカミカゼ攻撃も辞さない」とかい意見も、それはそれで一つの意見である

 何にしても「場合によっては、あっけなく日本戦場になることは起こり得るのだ」という認識に基づいた上での意見議論が聞きたい。先の選挙では立憲民主党共産党議席を減らしたが、彼ら野党だけでなく与党もまた、早晩このような議論を迫られる日が来る。それを有権者注視している。「考えたくもない嫌なことだから議論を避けて誤魔化す」という手法をとる政党政治家は、必ず見抜かれる。仮に平和憲法に殉じて無抵抗を貫くと主張するにしても、きちんと無抵抗主義の実行に伴うと想定される死者数や損失を明示した上で「たとえ殺されても無抵抗を貫こう。国民である貴方大人しく殺されて下さい」と政治家知識人は主張するべきである選挙勝敗だけでなく、理念提示することも政党政治家には求められると言うのであれば、それが筋であろう。それは軍事力の増強を主張する側も同様であり、武力により応じる場合に想定される死者数や損失を明示した上で「それでも武力で戦う方が、国家全体では少ない損失になる。だから、たとえ死ぬ可能性があろうとも戦争になれば、国民である貴方も戦って下さい」と主張するべきである。繰り返しになるが、嫌な話を誤魔化さないで欲しいのである

 はてなは学がある頭の良い人たちが集う場なので、私は忌憚のない意見を聞きたい。

2021-10-22

anond:20211021173313

中国は元王族保護してるんだな。竹田恒泰コムケイマコリンペンも気を付けろ!!!

マカオに住む正男の身柄引き渡しを要求し、中華人民共和国側が拒否したと伝えられた[41][リンク切れ]。これは朝鮮半島有事が起きた際に、かつて北京亡命したカンボジア国王ノロドム・シハヌーク保護した理由と同様に正男擁立して北朝鮮傀儡政権樹立する手段羈縻政策)を保持するためと言われている

2021-09-30

anond:20210930130901

基本的政策が見えない中ではあるが、似通っているならより深い議論が出来る

「分厚い中間層」とは言っても予算配分のやり方はいっぱいあるから理解を示しつついろんな方法を示していけばいい

労働者可処分所得あげるのでも所得減税か、最低賃金法人への条件付き優遇など、色々ある

これは、野党はなんでも反対というネガティブイメージ払拭するチャンスでもある

そうやってはじめて女性活躍とか外国人労働者かについての話も色眼鏡無しで見てくれるようになってくるだろう

問題枝野がそうやってくれる気が全くしないこと。いきなりの傀儡政権批判だもんなあ…

2021-08-18

anond:20210818133018

幕府「こりゃあかん 開国するで~」

長州「それは許さへんで~外国人は殺すで~」

各地で外国人が惨殺され報復され傀儡政権立つ→攘夷運動で潰れるの繰り返し

2021-08-17

日本政府ポルポトを支持し続けていた

https://www.kh.emb-japan.go.jp/political/nikokukan/history.htm より

●1975年4月17日、ポル・ポト軍によりプノンペン陥落。新政権実効支配確立したと判断した日本は、カンプチア王国民族統一政府(GRUNK)を承認

●1979年1月、ヘン・サムリン首班とする「カンボジア人民共和国政府」が成立。越の軍事介入による傀儡政権を、日本政府として政治的に認めるわけには行かず、ポル・ポト政権承認してきたそれまでの立場を維持。

●1982年2月、反越・反プノンペン政府抵抗闘争を続けるポル・ポト派・シハヌーク派ソン・サン派の三派がシハヌーク殿下を長として「民主カンプチア連合政府(CGDK)」を成立。日本は「ASEAN諸国立場を支持する」政策により間接的にCGDKを支持。

anond:20210817124747

2000年代までのアメリカのやり方でもあるけど、アメリカ資本とズブズブの腐敗した傀儡政権作って莫大な資本で国を動かして、アメリカ資本が行きわたったら撤退って事やってたか

十二分にアメリカ責任があるよな。まぁ優秀な人間資本渡して傀儡にしようとしたら逆に強大な敵作り出しちゃった反動でもあるんだが

2021-08-16

anond:20210816143943

大都市民主主義を歓迎していた人々は国から逃げ出すほどタリバンを嫌がってるの

嫌なら出て行け、それだけなのでは

から残った者はタリバンでも傀儡政権でもどっちでもいいんだろ

2021-08-15

大日本帝国はザコ

アフガニスタンタリバン 20年間ゲリラ戦により傀儡政権米軍に戦い勝利をもぎとった

大日本帝国        本土決戦の前に無条件降伏したザコ

異論ある?

2021-06-20

オリンピック有事を警戒している人が目立たないのってなんでなんだろ

あれだけ台湾侵攻の危険について語られているのに、

それが防衛側の注意が散漫になって成功率が上がりそうなオリンピック期間のどこかで計画されている可能性について

論じられているのを見ないのはなぜなんだろう?観測範囲が狭い?

もしくは、これを言い出すとオリンピック中止しないことが利敵行為だと明確になるから都合が悪い?

日本のことだけ考えても、侵攻側でないすべての国のためを考えても、コロナリスク爆上げの大会を中止しない合理的理由はないし、

あり得るのはもうどこか日本国外の意向でむりくり傀儡政権が動いている、という筋しかないように思うのだけど。

2021-04-30

第三次世界大戦の始まりを考えた

  1. 中国が米中摩擦の激化により米のみ経済閉鎖を発表。
  2. これを受けて米国中国貿易船すべての海上閉鎖を発表。
  3. 同年中国船、米国船両方に威嚇発砲、両国に死傷者が出る。
  4. 米国チベット開放と称して武力介入チベット人主導の指導者を立てて傀儡政権樹立
  5. チベット包囲線が敷かれて緊張状態に。
  6. インドの参入により中国人民解放軍の後退。
  7. 中国日本海領海権を主張して米国同盟である日本列島に侵攻。
  8. 日本高嶋ちさ子大量生産成功して、これを中国軍への対抗手段としてあてる。
  9. 高嶋ちさ子破壊能力は凄まじく、山口北九州から侵攻した中国人の武器を次々へし折って無力化。
  10. 中国本土勝手に乗り込むと北京で豪遊し、そのまま増殖すると北京上海重慶など主要都市支配し始める。
  11. 中国はいつの間にかバイオリン生産の主要国に。
  12. めでたしめでたし

2020-12-23

Yahooニュース見出し見てるだけで国内カオスなのが分かるw

https://i.imgur.com/tcRVlkE.jpg

Yahooニュース見出し見てるだけで国内カオスなのが分かるw

結局統治者不在でフロントに居るのがいっこく堂人形だけなんだよ

そうゆう操り傀儡政権という進め方に無理があるのでは?

やりたいなら2回が表に出てきてやればばいいのに

 

https://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1608712690/299

2020-11-17

anond:20201117090935

そもそもアジア解放をしたのが日本!なんて微塵でも考えるのが大間違いだからしかしたらもクソもなくただの馬鹿なんよ

もちろんインドネシアの話だけではないからな

ベトナム仏領インドシナだったけど、政権ドイツ傀儡政権になったか物資供出の取引をしてフランスインドシナ統治を安堵した

全てが自国利益のためでしかなかったのが日本南方進出なんだよ

2020-09-04

人種差別は大嫌いだけど、銅像を倒すのって器物損壊罪じゃない?

ニュースを見ていると、そんな疑問が浮かぶのだけれど、いくら空気を読まない私だって、それを口に出す勇気はなかった。これは、そんな私が一冊の新書によって、正義のために物を破壊するのにも、道徳的理論根拠があるのかもしれない、と知った経緯だ。

増田正義

増田に入りびたっていると、世の中にはいろいろな立場があって、さまざまな正義があることがわかる。残念ながら、複数正義の間でぶつかり合いがあることもまれではない。表現の自由と見たくないものを見ない権利で、レスバトルが毎日のように起きている。あるいは、外国人移民権利尊重したら、女性安全をないがしろにしてしまったケースもある。2015年ケルン大晦日集団暴行事件なんかがその例だ。弱者をいたわろう、財産はみんなで公平に分けよう。そうした基本的原理では同意できるのに、個別のケースでは意見の一致が見られることはめったにない。工学部出身の私としては、実験すればすぐに答えの出る理系学問勝手が違い、社会の複雑さに戸惑うばかりであった。

正義への懐疑

そうするうちに、結局のところ正義根拠ってかなり曖昧でいい加減なんじゃないか、みたいなことを思うようになった。正義論理的根拠がわからなくなったのである。もともと正義についてはサンデル教授の本くらいしか読んだことがなく、哲学は専門外だ。

たとえば、大日本帝国中国北東部傀儡政権を作るのが悪だとすれば、アメリカイラクアフガニスタン空爆したり、親米政権樹立したりするのとどう違うのか。アメリカ中東派兵するのならあまり気にならないが、ロシアクリミア占領併合したときに動揺してしまったのはなぜなのか。本質的な違いはほとんどないのに。

日韓関係だってそうだ。たとえば、国家の間で解決済みであるはずの補償問題を、個人請求することは可能なのだろうか。それとも、個人権利が拡大する世界的な流れのなかでは、必ずしも不合理な話ではないのか。大統領が変われば民意が変わったことを意味するので、前政権約束反故にすることは許されるのか。

他にも、裁判員制度で、発達障害のある犯人に厳しい判決が下されたことがあるけれど、市民感覚医学最先端知識乖離していることも多い。専門家ではなく、偏見もある市民を本当に裁判に参加させていいのか、心配だ。

倒される銅像

で、直近の例で特に印象的だったのが、冒頭に述べたように、BLMで無残に引き倒される銅像だった。革命直後に独裁者の像が倒されるのには全く違和感がなく、それどころかほとんど何も感じない。しかし、歴史上の偉人がこうして再評価されるのを見ると、これは正しいのかどうか、よくわからなくなった。現代価値観からすれば、彼らの過ちは確かに明白だが、こうして公衆面前侮辱に近い目に合わせていいのか。法の不遡及原則、という聞きかじった知識を思い出してしまう。

道徳的には、人種差別絶対的な悪であるしかし、それに抗議する過程で必ずしも公共のものを壊す必要はないのではないか撤去を求める署名運動を起こせば十分なのではないだろうか。銅像破壊する意図は正しいが、間違いなく違法な行動だ。違法であるならば、BLM運動正当性に傷がつくのではないか。結局、正しさには根拠などやはり存在せず、その場の大衆熱狂しかないのではないか。そんな次々と浮かぶ懐疑に苦しめられた、反差別運動に対しての恐怖まで感じるようになってしまった。

書籍に救いを求める

そんな自分困惑しつつ、久々にリアル書店に足を運ぶと、「あぶない法哲学」という新書を見つけた。法哲学の本らしい。つまり、どうして法律道徳が正しいのかを理論的に分析する学問だ。

これだ! と私は膝を打った。私のもやもやはこれで解決するかもしれない。早速購入し、一気に読了した。著者はオタクらしく、ところどころ漫画アニメのたとえが出てくるのでわかりやすい。しかし、レベルを下げたり読者に媚びたりするようなことはしていない。そして、実在の事例や過激思考実験を見せることで、常識を疑ってかかることを、私に教えてくれた。

実証主義自然法論。法律根拠って何よ?

この本で学んだ重要概念として、法実証主義自然法論がある。

実証主義というのは、ざっくりまとめると、法律正当性を持つのは、定められた手続きに従っているからという理由しかなくて、そこに道徳的価値判断は介在しない、というものだ。そして、どれほど内容がおかし法律であっても、正当な手続き撤廃されない限りは、それは守られるべきものだ、とする。

もう一つの自然法論は、大まかにいえば議会で定めた法律よりも優先すべきルールがある、というものだ。さっきと違って道徳がかかわってくる。もちろん、人間良心常識は、時代地域で一貫したものではありえない。しかし、法律が追い付かないほど変化の激しい現代にあっては、法が整備されていない状態での一つの指針・根拠とすべきではないか、と著者は述べていた。

ここで大事なのは法律正当化するのは手続きのみであり、それが人道に則っているかどうかは、実は関係がない、という考え方が存在することだ。

で、ぶっちゃけた話、法律って守る必要ある?

ソクラテス最期はよく知られている。アテナイ若者堕落させたという不当な罪を着せられ、死刑となった。弟子たちはソクラテスに逃亡をすすめた。というか、当時は死刑判決を受けたらその都市国家から逃亡するのが当然だった。しかし、ソクラテスはあえてその判決に従った。悪法であろうともそれを守る義務がある。私はここで死ぬ悪法を制定した市民はその結果を引き受けよ。ソクラテスは命を賭して法を制定した市民たちに、自分たちがどれほど愚かな法律無自覚に作ってしまたか、を訴えたのである

一方で、市民不服従という考えもある。キング牧師アラバマでの激しい抗議活動のゆえに逮捕された。彼の方法は、多くの人々の抗議の模範となった。つまり自分良心ゆえに受け入れることのできない法律自覚的に破るが、国家尊重しているという姿勢を示すために、甘んじて法の罰も受ける。これを繰り返すことで、逮捕している国のほうがおかしいのでは? と多くの人が考え、行動するようになる。確かに法律を破ってはいるが、法律に従って罰を受けることで、遵法とは別の手段正義への敬意を示しているわけである

法律を守るだけが正義を貫く手段ではない。

この二つから導き出せること

道徳とは関係なく、法律を制定することは可能である。そして、不正法律や、放置された不正義に抗議する手段として、法律を破るという方法理論化されている。よって、違法手段正義を追求することは可能である。この結論は、良くも悪くも定められた手続きを重んじるタイプの私としては、非常に大きな驚きであった。

結論

人種差別に抗議する方法として、銅像を引き倒すのは、確かに器物損壊罪だ。しかし、それが正しいと考える人々は、単純な感情で動いている暴徒とは限らない。正しいかどうかはともかく、彼らの立場サポートする理論化された法哲学が、実際にあるのだ。

自分は、法学部一年生が学ぶことを、この年齢になってやっと知ったのだろう。だが、こうして知識が増えたことで、自分の感じていた違和感を少しだけ言語化できた。今後は、何らかの形で国際法とその背景の思想について学び、先ほどの例に挙げた、大国軍事行動の背後にある理論理解したい。

なお

本論では法律有効性に対して一定の疑問を投げかけているが、積極的法律を破ることを推奨する文章ではまったくない。また、法に関しては無知も同然なため、誤解があるかもしれない。ご指導ご鞭撻のほどを乞う。

2020-05-12

anond:20200512021208

前回の民主党政権民意を盾に官僚を力尽くでおさえようとしてボイコット食らった感ある

官僚政権忖度するというより、むしろやりにくい政権に対しては積極的に罠を仕掛けて失敗させる方向に動くよ

安倍政権がこれだけ長いのは官僚にとって良くも悪くもやりやすいんだろうと思う

俺はどちらかと言えば現政権支持の立場だけど安倍政権がというのはほぼ官僚傀儡政権だと思ってる

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん