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2023-04-27

奈義町の高い出生率について

岡山県奈義町出生率が2.95とかなり高い値を記録したことが少し前に話題になったが、そのニュースブコメなどを見ていると、出生率がどういった指標であるのかが理解されていないように思われる。

 

日本出生率というと、たいていの場合合計特殊出生率」のことを指す。これは、ある範囲、ある年において、年齢xの女性人口をg(x)、年齢xの女性からまれ子供の数をf(x)とおいたとき、Σ_(x=15~49) {f(x)/g(x)}で計算される。年齢別に計算された出生率を後で足し合わせるというところが重要で、極端な話、その町に30歳の女性が一人しかいなくて、そしてその女性子供を1人産んだとしたら、それだけでその町のその年の出生率は1上がる。人口の少ない町村部では、大きく変動しやす指標なのである

現に、奈義町出生率を推移を追うと、2016年の値は1.84であり、この10年だけでも1以上の幅で変動していることが分かる。それでも平均すれば2は超えるので高いといえるが、奈義町自衛隊駐屯地がある関係人口ピラミッドが一般的な町村部とは異なる(20~30代に"谷"がなく、そして男性女性よりもかなり多い)ため、出生率の分母が、他と比べると条件が異なっている。

 

奈義町の高い出生率についてその要因を探るのは良いが、少子化対策が功を奏したとか、奇跡の町だとか、そういった話に一目散に飛びつくのは適切ではないだろう。因果関係不明であるし、それに加えて、そもそも「結果」とされる出生率すら、町単位では少子化の程度を問うのに不適切指標になりうるかである

 

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20230405/k00/00m/040/334000c

2023-04-06

さな町の合計特殊出生率を算出してもあまり意味はない

出生率2.95、人口は増加…岡山にある「奇跡の町」の少子化対策 | 毎日新聞

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20230405/k00/00m/040/334000c


出生率クローズアップされてるがそもそも出生率はどう算出するかというと

合計特殊出生率は「15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、次の2つの種類があり、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子もの数に相当する。

A「期間」合計特殊出生率

ある期間(1年間)の出生状況に着目したもので、その年における各年齢(15~49歳)の女性出生率を合計したもの

女性人口の年齢構成の違いを除いた「その年の出生率」であり、年次比較、国際比較地域比較に用いられている。

B「コーホート合計特殊出生率

ある世代の出生状況に着目したもので、同一世代まれコーホート)の女性の各年齢(15~49歳)の出生率過去から積み上げたもの

「その世代出生率である

実際に「一人の女性が一生の間に生む子どもの数」はBのコーホート合計特殊出生率であるが、この値はその世代が50歳に到達するまで得られないため、それに相当するものとしてAの期間合計特殊出生率一般に用いられている。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/sankou01.html

期間合計特殊出生率が「一人の女性が一生の間に生む子どもの数」とみなせるのはある程度大きく安定した集団場合であって

さな集団で期間合計特殊出生率を算出しても年による数人のばらつきで数字がめちゃくちゃ変動してしまう。

上の奈義町場合でも出生数の数人の差で年ごとのばらつきが凄い

平成25年平成26年平成27年平成28年平成29年平成30年
出生数436051435654
合計特殊出生率1.882.812.081.842.372.40

https://www.town.nagi.okayama.jp/gyousei/chousei/houshin/keikaku/documents/machidukurisougoukeikaku.pdf

なんかはてブ否定から入ってるが、3近くの出生率というのは、他自治体だと1人2人しか出産しない夫婦が3人出産してるということだからね。子育て世帯移住流入だけでは説明つかないし、素直に評価研究すべき

したがってトップコメがいうように「他自治体だと1人2人しか出産しない夫婦が3人出産してるということ」ではない

地方の取り組みとしては素晴らしいけど、出生率自体は数人の流入、あるいは分母となる15~49歳の数人の流出で0.5とか1とか簡単に変動しちゃう数字なので

まりクローズアップする意味はないし、当然全国に展開できるような話でもない

2022-08-14

出生率が高いのはどんな地域

anond:20220614165753

どうも元増田です

ずいぶん前に出生率について書いて、色んな疑問、例えばなんで栗東市出生率が高いのか、といった疑問をブコメでもらって、

いつか書いてみようかなと思いつつ、ついつい忙しくてお盆になりましたとさ

というわけで、出生率が高い地域はどんなところか書いていこうと思うよ

出生率が高い地域の条件

最初から結論を書いちゃう

1.door-to-doorで工業都市へ30分以内or東京大阪名古屋へ1時間半以内(もちろんandであればなお望ましい)

2.一般労働者でも広々とした家が買えること

この二つだよ

もちろんこれ以外にも要素はあるだろうけど、それは例えば「周囲から結婚圧力がある、出産圧力がある」みたいな話で、

あるかもしれないけど定量的に測りようがないし、それを答えとするのではみんな納得しないだろうしでいったん無視するよ

具体的に出生率の高い地域とは

最初に一番重要出生率データだけど、一覧性を考えて以下の日経データを参照するよ

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/regional-regeneration/birthrate-map/#8235

基本的出生率数字はこの2013~2017の数字を指すことにするよ

ちなみにここには全国平均の出生率が書いてないけど、この期間の全国平均は1.43だよ

で、さっそく栗東市の話を~としたいところだけど、まずは大都市への近さの話をするよ

流山市つくばみらい市

一番わかりやすいのは、この2市だね

場所がわからないよって人に向けて言うと、流山市チーバくんでいうところの鼻の下あたり、つくばみらい市はそこから東方面の茨城県に入ったところだよ

出生率流山市が1.58、つくばみらい市が1.65

なぜこの2市が高いかといえば、つくばエクスプレスがあるからです

つくばエクスプレスは新しいのと郊外を走ってることもあってスピードが出せるんだよ

つくばエクスプレスができたのが2005年なので、このデータの推移を見るとこの2市が右肩上がりなのがわかるでしょう

栗東市

前回比較に出した栗東市だよ

出生率2.02

栗東市場所滋賀県南部やや西寄りのところだよ

栗東市は何があるって言うとそれはもう工場だよ

東海道新幹線に乗って車窓を見てると、北側にめちゃくちゃデカ積水化学工場、両サイドにこれまたデカ日清食品工場があるんだけど、

これらがあるのが栗東市だよ

特に日清自社工場が5か所と協力工場6か所があるんだけど、そのうち自社工場2か所(滋賀工場関西工場)があるのが栗東市だよ。(ちなみに他の自社工場茨城静岡山口

ただ順風満帆だったわけじゃないよ

新幹線新駅を見込んで土地を買収していたのに嘉田知事誕生で直前に建設中止、その後リーマンショック

傾いた財政を立て直すために市長が選んだのは徹底した企業優遇市民サービスカットだよ

からいまだに栗東市子供医療費無料化は就学前までと全国最低レベルだよ

それでも充実した雇用先で高い出生率を保持しているのが栗東市だよ

福知山市

関西方面出生率が高いところとなると、京都府福知山市も見逃せないよ

出生率2.02

下の福知山市資料を見てもらうとわかりやすいと思うけど、

https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/promotion/27481.html

福知山市がすごいのは通勤時間の短さだよ

平均通勤時間が片道で18.3分、楽々だね

かといって祖父母は近くに住んでいるけど、3世代同居は少ない=新しく家を作るだけの開発余力もあるってことだね

忍野村

関西から離れるけど(別に関西にこだわる理由もないんだけどね)山梨県忍野村を見るよ

出生率2.06

日経地図山梨県を見れば一つだけ真っ赤な場所があるからすぐわかると思うよ

忍野村がすごいのもやっぱり工場だよ

RESASっていう内閣府データを見てもらえればわかると思うよ

https://resas.go.jp/industry-all/#/map/19/19424/2016/2/4/1/-

これは企業付加価値産業割合を表示したものなんだけど、ほぼすべてが製造業

なんでこうなるかというとファナックっていう産業機械世界メーカー工場があるからだよ

Googleマップなりで見てもらえればわかるけど村に対して巨大な工場群があるよ

数字で言うなら忍野村可住地面積(ざっくりいえば平地の面積)が11.5平方キロにたいして、(正確に言えば隣町の山中湖村も含むんだけど)ファナック工場の面積が1.8平方キロだよ

まり村の平地の1/7くらいが1社の工場敷地だってことだね

 

では栗東市福知山市忍野村はなんでこんなに工場があるかって言うと、十分な開発可能土地があること

そして高速道路だよ

栗東市名神高速栗東IC栗東湖南IC福知山市舞鶴若狭自動車道福知山IC忍野村は村内にはICはないけどファナック工場の真横に東富士五湖道路山中湖IC

実をいうと栗東市はこの手の話をするときにはよく出てくる街で、なんでかといえば田中角栄日本列島改造論で、「高速道路で豊かになった街」として栗東市(当時は栗東町)が紹介されるからだよ

事実こうやって安定した雇用、そしてその結果として高い出生率享受しているわけだから、そりゃ70年代80年代に全国の首長が競って高速道路陳情をしたもの当然なわけだよね

おおげさじゃなく、村の存亡がかかってるわけだから

道路is政治政治is道路と言ったのは竹下登だと言われているけど、まさにそれが昭和後期の政治だったわけ

 

と、こう書くと、「なるほど、やっぱり少子化対策に一番重要なのは所得、そしてインフラなんだね!」ってなるかもしれないけど、そう結論付けるのはちょっと待ってほしいんだな

所得村(ただし...)

大都市ではないけど高所得な村を2つ紹介するよ

飛島村

愛知県にある飛島村だよ

この村は昔々、伊勢湾台風で甚大な被害を受けたんだよ

その復興策として当時の愛知県が全力で投資をしたんだよ

その結果、県内有数の工業地帯になって、圧倒的な法人税収を手に入れたんだよ

その結果として

・18歳までの所得制限なし医療費無料化はもちろん、

結婚で5万円、出産小学校中学校入学10万円給付

公立中学校なのにアメリカホームステイ制度もある

まり関係いから詳しくは書かないけど高齢者予算も潤沢だよ

 

これだけ仕事もあってお金もあって子育て予算も潤沢なら、さぞ出生率が高いと思うじゃん?

飛島村出生率は1.56です

ちなみに愛知県の平均が1.55です

まりほぼ県平均

 

なぜこうなるかというと、市の大半が洪水リスクから市街化調整区域指定されているからだよ

このために住宅地を増やすことがほぼ不可能なんだ

このためによその人が入ってこれないんだね

 

から愛知県内では、十分な土地があって、工業都市豊田市大都市名古屋市のどちらにもアクセスできる日進市(1.85)、みよし市(1.80)、刈谷市、(1.80)、大府市(1.93)のほうが出生率が高いんだ。

地域から移住が望めるからね。

猿払村

次は北海道猿払村

ここも昔は貧しい村だったんだけど、近年はホタテ漁があたって、

たとえば2017年では、地域平均所得港区千代田区に続く全国3位になったよ

漁業が主軸なだけあって変動が激しいけど、平均すればだいたい全国10前後、具体的に言えば品川区と同レベルで推移しているよ

これだけ高所得なこともあって大きなお屋敷が立ち並んで、ホタテ御殿と呼ばれているよ

 

そんな猿払村出生率は1.63

全国から見れば高いといえば高いけど、隣接する稚内市(1.58)、豊富町(1.54)、頓別町(1.56)、幌延町(1.69)とくらべると、「やや高い」という水準にとどまるね

なぜこうなるかといえば簡単な話で、高所得なのはホタテ漁師だけだからだよ

よそ者猿払村移住していきなりホタテ漁師になれるわけじゃない

ホタテ加工工場仕事はあるけど、賃金水準は低いよ(ま、それでも仕事がない村よりはましかもしれないけどね)

 

この2村からわかるのは、もちろん経済力があるに越したことはないんだけど、より出生率重要なのはいかに「出産適齢期の移民」を入れるかってことだよ

経済はその移民を連れてくるのに一番手っ取り早い「宣伝」になるってこと

なんで高速道路はうまくいかなかったのか

さて、上で高速道路で村が活性化する話をしたんだけど、今そういう話をしても誰も信じないよね

なぜかといえば、やはり限界があるからなんだ

たとえば栗東市高速道路武器日清食品工場を誘致したわけだけど、高速道路によって日本工場が増えたわけではなく、

実際は日清はほぼ同時に高槻工場を閉鎖しているんだ

まり移転なわけだね

栗東市での雇用が発生したのと同時に高槻での雇用が失われた

からと言ってゼロサムってわけでもないんだけど、プラスなのはあくま効率化した分だけなんだ

から市町村単独プラス効果分だけ見て、全国に高速道路ができたら全国でどんどん工場ができるって言うのは間違いなんだよ

 

...って言うとみんな納得してくれるんだけど、それは少子化対策も同じだよ、って言うとみんな怒り出すんだ

同じロジックで同じことを言ってるだけなんだけどね

 

市町村単独出生率を上げることはできる

ただしその大部分は他の市町村から奪ってきた出生率

仮に令和の所得倍増計画が本当に(しかも実質で)実現して日本全国が飛島村状態になるとかい池田勇人もびっくりな経済成長が起こったとして、

せいぜい到達できる出生率は1.55程度(つまり+0.1程度)

なぜなら全国で経済成長しちゃったら若者の取り合いが起こらないか

 

もちろん市長さんが自分の市の人口を増やすためにポテンシャルを生かして試行錯誤することはいいことだよ、賛成

子育て支援を増やすことはいいことだと思うよ

でも、あたかも全国でそれができる、どんどん出生率が上がるかのように言うのは不誠実だね

親が一流企業部長東大生が、「生まれ学歴なんて関係ないよ」、「誰でも普通に勉強すれば東大合格できるよ」って言っちゃうくらいのうすら寒いものを感じるよ

 

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追記

思いのほかコメントがついてびっくりしているよ

沖縄はどうなの?チェリーピッキングじゃないの?って言うコメントについては、半分そうだね

最初にも書いたけど、どうしても「地域性、地域空気」みたいなものは強くて、上でかいた内容で出生のすべてを説明できるわけじゃないよ

ただそういう話に踏み込もうとすると、データの不足(というか「地域空気」のデータなどない)もあるし、どうしても「男女論」的な雰囲気がまとうから避けたね

とくにはてブって男女論は燃え上がりやすいからね

単純な男女対立みたいな話にはしたくないから書くとしたら気を使って書かないといけないから、書くとしたらまた先になっちゃうかも

データで見れる範囲で書くとしたら、ブコメリクエストのあった奈義町を中心に書いてみようかな

ではまたいつの日か

2021-03-16

anond:20210316145351

そしたら奈義町現代美術館とNARUTO作者の直筆色紙がいろんなとこに無造作にかざってるとこみれるやん

山の駅とか綺麗だったよ

ちなみに奈義町町長さんはNARUTO作者のご血族

奈義町の紙の電話帳の表紙がいきなりNARUTOだったこともある

あと美味しい地鶏ナギ鶏とダム自衛隊訓練場?と大銀杏くらいしかないっちゃないけどな

2021-02-12

話題独身税たっぷり触れてます。【移民と置き換わり、消滅しゆく日本人への「逆説の少子化対策」】

https://yt3079.hatenablog.com/

日本人は毎年数十万人単位で急減の一方で、移民外国人住民)は毎年増加(コロナ渦で数年はずれるが)を続ける

日本人移民人口比逆転は時間問題「40年後の40才以下の3人に1人は移民?」

出生率に変化がなければ、将来の人口動態もほぼ推計通りになる) 

◎約90年で人口が半減するスピードしか子供が少なく老人が多い)。人種単位の持続性の観点では有事であり、危機非常事態。それなのに対策は後手後手

→例えば、ウイルス蔓延現在進行形悪化スピードが早く、人権制限してでも効果的で思い切った対策をとる機運も生まれやすいが、少子高齢化ダメージ時間スピードが遅いために、切迫感が低く、結果、対策が「常に」後手に回る。

◎現状の育児支援中心で自由意志に期待した少子化対策は30年以上、毎年失敗の連続政府自治体対策対象世帯である「産みたくても産めない人。結婚したくてもできない人」はどれだけ存在するのか。被害者感情に流される対策効果が出ていないのが現実

→本当はお金ではなく、大変だから子作りをしたくない。面倒だから結婚したくない。だから育児支援保育所いくら作っても、育休を増やしても結婚に結びつかず、子供は増えない。(平均年収の倍で待機児童のない東京都千代田区出生率は全国平均以下)

出生率低下の要因は未婚率の上昇と多産の減少。その原因とされる「格差拡大説」はどこまで正しいのか。

独身低所得者が多いのは「原因ではなく、結果」。1970年代までは、低所得者年収200万円以下)でもほぼ結婚して子供がいたが、現在戦時中よりもはるかに低い出生率日本を含む先進国生活多様化しており、コスト要因の結婚必要性優先順位の低下により、低所得者から結婚回避するようになった。

◎子作りしたい人への環境支援ではなく、子作り「したいと思っていない人」に子作りを促す対策重要

→既婚者の完結出生児数は約2人であり、現実として子作りをしたい人は支援関係なく、子供を作っている。問題出生率低下の要因である未婚者の急増であり、結婚を諦めている人、意欲に乏しい人にどう働きかけるかがカギ。結婚個人自由だが、その自由により、社会の持続性を大きく損ねている。

動機に働きかけ効果だけ求めた少子化対策は次の通り。「3大義務同様に子作りの努力義務化の指針」「第3子以降に1000万円超など、多産ボーナス」「子作り負担のなく福祉を受ける40才以上の独身増税実質的独身税)」

→早婚に金銭メリットが生じて、相手理想ハードルが下がり、これまで結婚できなかった層も結婚相手対象に。育児放棄など社会問題の増加より、少子化放置で起こる社会問題の方がはるかに深刻。消費性向の高い育児世帯と若年人口が増えれば内需が復活。

少子化対策の失敗は、効果でなく倫理的視点(受け入れられやす育児支援のみ)で選ぶから失敗する。本来負担の大きい子作りに対し、反発のない対策効果も期待できないはず(作用反作用法則)。先祖の多大な負担があったからこそ、現代人が存在する。現代人が身勝手倫理モラル負担回避正当化すれば、将来世代は先細りの一方。

目的少子化解消)は手段人権問題があるが効果を見込める対策)はを正当化するのか。メリットデメリットを上回れば導入すべき(人が減り続ける悲惨社会になっても、子供を作らない自由意思尊重大事なのか? 倫理観や同義性の遵守より、手段が受け入れ難くても「問題解決を優先」すべき) 

★本稿のポイント

少子化対策の「思い込み=(人権モラル少子化解消よりも重要)」を解消し、少子化対策にの人権モラル我慢すれば、効果的な対策を実行でき、少子化問題解決可能。昔の子沢山を成立させていた周囲のプレッシャーや後継、労働担い手などの子供が生まれる要素が無くなった現在、「法律一本の施行」で制度を作り、子作りに動機を与えて出生率の上昇に繋がる具体策を提案する。それを実行するには、いかにしてハードルとなる人権倫理観を我慢してもらうのかの説得が少子化対策本質にして、本稿の最大のテーマだ。少子化が解消し子供が増えれば、内需が復活し日本経済回復する。本書では、このままの少子化状況が続いた場合日本人に訪れる悲惨運命とそれを回避するための、効果を優先した対策提案解説する。

〜〜〜〜〜〜

近代社会学の祖オーギュスト・コントは「国の未来人口構成で決まる」と見抜いたそうな。人口を減らしながら常に高齢者が多い逆ピラミッド状の人口構成では、衰退は避けられません。合計特殊出生率1.36(2019年)と低迷を続ける日本。このまま人口が減り続ければ、国の発展以前に現日本人が将来的に存続できなくなります。存続できない可能性が高いのではなく、日本人出生率が2を切り続ければ将来的に存続できなくなるのは物理現象です。それに対し、どこか他人事日本社会政治問題意識を投げかけたいと思います

問題解決するより、発見する方が困難です。個人組織も、自ら気づかない潜在的問題により、傾いていきます少子化問題は極めて深刻な問題にも関わらず、政府少子化対策関連予算先進国の中でも総予算に占める割合が低く、口では声高に危機感を高めていると言っても、財政支出観点からは本気度が極めて低く、問題視していないレベルと明確に言えるでしょう。2019年末に決まった26兆円(真水4.3兆円)の経済対策でも少子化関連には1円も使っていません。使い先は電線の地中化など。。

現状の少子化対策育児支援など環境整備の観点しかなく、30年間も同じような方向性政策しかとられておらず、改善兆しが全くないのに、「地道にやるしかない。環境整備が大事だ」と言い続けています。一方、日本人が減り続ける中で、近年の政府実質的移民政策に大きく舵を切りました。100年後の日本列島は日本人移民の混在する国になっていますさらに、それ以降も出生率が大幅に回復しない限り、容赦無く日本人は減り続ける一方で移民割合は増え続け、その時の日本国籍のルーツ海外由来になっている可能性が物理的に極めて高くなります公用語中国語などに変わっている可能性も十分あるでしょう。

そうはならない為の少子化対策。現状の育児環境改善策以外にも、視点を変えれば効果のある対策はあるはずです。出産育児個人権利に関わる問題ですが、残念ながら環境支援だけで結婚、子作りの有無を自由意志に委ねた現在少子化対策では増えていない現実があります。それを改善するためには、より、子作りの動機付けに導く政策必要であると考えますしかしそういった対策は、個人自由意志に反する可能性のある対策であり、モラル倫理観の問題で実行に大きな障壁がありますしかし、動機付けの対策有効性があって少子化改善される可能性があっても、現代人のモラル人権を優先すべきなのでしょうか。その優先順位がどうあるべきか、問題提起したいと思います

少なくとも現状の育児支援中心の対策より、効果が見込めそうな対策を、モラル現代人の自由権利理由放棄してもいいのか。現代人のモラル価値観はその人種の存続や持続性以上に重要価値観なのかーー。

このように、少子化対策の具体策だけでなく、タブー視される少子化対策問題に対し、「どう向き合って、どう考えるべきか」。そういった観点を問いただすような内容になります現在出尽くしている対策論点とは違った観点と具体的な対策提案し、実効性のある少子高齢化対策に繋げたいと思います

【要点・トピック

現状の少子高齢化改善しないまま、実質的移民外国人労働者を受け入れ続けると、いずれ日本人移民が「人口比で逆転」する事になる。日本人の為の日本ではなくなり、多民族国家に変わる。日本人外国由来の国民住民人口構成逆転に繋がる現象はすでに進行しており、人口構成比の逆転は時間問題。不可逆になる前に手を打つべき。

政府自治体育児環境支援ばかりの少子化対策は結果が出ておらず、失敗との結論けが必要国民自主性に任せれば、少子化は進行する一方。少子化構成要素である未婚率の高まり少子化現象の原因ではなく結果。日本を含む先進国が直面する少子化の原因は文明化による価値観多様化で、結婚と子作りの優先順位が下がった事による晩婚化、非婚化が進んだ影響。現状の育児支援中心の対策方針を「大幅に変えないと」今後もさら日本人は減り続ける。子作りの動機付けをアメとムチの両面でやるくらいでないと解決は難しい。効果的な対策を打てば「翌年から出生率は著しく反応する事が過去の事例からも分かっている。子供が増えだし、出生率が2を越えれば、日本の将来は明るい。

モラル倫理観、自由意志を優先して、負担感のある少子化対策をせず、現状の効果が上がってない対策をなおもやり続け、その結果このまま滅びるか、逆にモラル人権をある程度我慢して、有効性のある対策を実行し、安定した持続性のある社会にするかーー。

続きは以下にて

https://yt3079.hatenablog.com/

ーー第一部//「現日本人が少数派になる日」ーー

第一章・日本人が少数派になる日

◆このまま人口が減り続けると、どうなるのか

政権関係なく、労働や消費の担い手不足という現実問題対応するため、政府経済団体は、外国人労働者という形態で、実質的移民国連定義では1年以上住む外国人)の受け入れをさら推し進めるようになるだろう。実際、2018年の「骨太の方針」でも外国人労働者受け入れ拡大の方針が決まり、2019年4月には改正入管法施行された。彼ら外国人高齢者になった時、どうなるか。もちろん追い返す事はできず、いずれは外国人移民高齢化問題も出てくる。

このまま、日本人人口減少分を外国人で補おうとすると、コロナ渦で数年はずれ込むだろうが、基本的には時間の進行とともに、日本人外国人比率が相反し、やがて逆転することになる。この点ははるか先の未来の事として、ほぼほぼ論じられていない。このままでいいのだろうか。すでに東京都内ではかつて外国人が多かった街は新大久保観光地くらいだったが、今や主要繁華街で昼夜問わず、その割合は静かに増え続けている感がある。

出生率数字は「人口が減っていくかもしれない」危険指数ではなく、数値が2.0を下回る状況が続けば「いつまでに人口ゼロになるか」の確定年数を導ける指数内戦中のシリアアフガン北朝鮮より先行きが危ない少子化日本

出生率を人に問うても、いまひとつ危機感が薄い。出生率低下と言っても、「人口ゼロになる事は無いだろう」「単なる警告信号のような数字だ」と、漠然認識する人は多い。しかし、出生率の1.41という数値は男女2人の親から約30年後の次の出産サイクル時の出生数は1.41人しかまれてこない計算だ。これを分かりやすく1人に置き換えると約0.7人になる。1年間の出生数が87万人(2019年出生数)だとすると、この世代が、第一子を生む頃の30年後は87万×0.7の約60万人、その30年後は約42万人。その30年後は約30万人とどんどん減り続ける。そんなバカなと思うかもしれないが、実際、第二次ベビーブームの1973年は209万人の出生数で、彼らが出産適齢期になった30年後の2003年あたりは不景気の影響もあって、出生率が1.26程度まで減っており、その結果、113万人と親世代の半分程度の出生数に落ち込んでしまった。団塊ジュニア世代就職氷河期世代不況と重なる運の悪さがあったが、現実的に、出生率が2を切ると、容赦なくその数値の割合だけ、出生数は減り、人口が減り続けるのである

この危機感の無さには、「出生率」と言う単語にも問題があるのではないか。2018年に国会を通過した「働き方改革」も「残業代カット改革」なら法案は通らなかっただろう。それほど名前大事だ。言葉は悪いが「人口半減期」のような数字で、出生率人口が「半減する期間」で示した方が分かりやすいのではないか。例えば、今の出生率が続くと人口半減期はおよそ80~90年だ。つまり、2100年ころには日本の総人口は6000万人に半減している計算だ。今の出生率が続いた場合に、半減するまでの期間を書いた方が、危機感は伝わり易いだろう。

内戦シリアアフガン独裁政権下の北朝鮮はいずれも出生率が2を上回る。いくら内戦政治不安経済状態が悪くても、それにより大規模な内戦に発展しない限り年間1万人も死亡する事はない。しかし、日本では団塊世代平均寿命を迎える2030年頃は年間170万人程度の人口減を経験することになる。そして、今後70年かけて日本の総人口が6000万人に減少すると予測されている。結果的に早く滅びる国がいい国と言えるのだろうか。

◆現日本人外国人実質的移民)に徐々に置き換わり、日本人はやがて少数派に転落して、いずれゼロになる・・・100年後に純粋日本人消滅へ。アメリカではすでに16歳未満で白人過半数割れ

移民が来ても、混血化するから日本人の血は残るはず」というのは大きな誤解である出生率が2を割っていれば、人口減少は続き、その減少を補うために、時間の進行とともに、外国人移民が入り続け、日本人の血はゼロになるまで混血化しながら希釈化され続けていく。

2020年6月には国勢調査局の統計を基にAP通信がまとめた情勢によれば、アメリカではすでに16歳未満で白人人口が初めて半分を割ったという。流入が急増するヒスパニック黒人アジア系に対し、白人人口が増えなかったためだ。アメリカでは1990年に75%だった白人割合は2020年現在は60%に急減。たった30年で約20%も人種割合が低下したことになる。さら2045年までに白人人口が半分を割るという推計がある。白人出生率が2を切り続けて増えず、白人人口ゼロに向かい減っていく一方で、ヒスパニックアジア系流入がその穴を埋めているためであるアメリカ出生率は2を上回っているが、それはヒスパニックを中心に移民出生率が高いためである現在アメリカ多民族国家だが、そのうち白人が減り、やがて黒人ヒスパニックだけの国になり、逆に多様性は少なくなっていく可能性が高い。

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