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2011-03-25

原子力賛成派の原子力廃止論

日本原子力廃止することが可能である検討

可能であると結論しました

原子力利用には賛成

・CO2地球温暖化には懐疑的

・私は新エネルギーについても懐疑的

と言う立場ですので割り引いて読んでください

なお私は機械エンジニアでありますエネルギー問題そのものについては素人です。一緒に考えていただければと思います。

資源エネルギー庁(白書2010)」

http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2010energyhtml/index.html

を見てみましょう。

2008年データによると

発電電力量は9915億kWhでそのうちの2581億kWhが原子力です

原子力設備容量は4279億kWhですので60%の原子炉が稼働していることになります

これは特に2008年は稼働していない原子炉が多かったからで、2009年は65%が稼働しています。

よって良く引き合いに出される電力の30%は原子力という数字あんがい流動的なことがわかります

この30%を化石燃料に置き換えるには化石燃料が現状より40%多く必要になります

これをもって原子力廃止することはあまり現実的では無いとされてきました

ところで、電気以外のエネルギー消費にも目を向けてみますと、車のガソリンを始め非常に多くのエネルギーを消費していることがわかり、そのほとんどは化石燃料です

エネルギー全体でみると

化石燃料83.4%

原子力10.4%

となります

となると原子力10.4%を火力10.4%に置き換えるには化石燃料が現状より12%多く必要になります

もしくはたんに10%消費エネルギーを削減、するだけでも十分です

これはさほど無理な数字はないと考えられます

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石油と国際動向

石油依存は、リスクであるとよく言われます

日本世界最高峰省エネ技術を持っているので、原油の枯渇はむしろ日本に有利に働くのでは無いのでしょうか。

自力で石油生産できる米露はともかく、中印は石油資源を有しておらず。エネルギー効率の悪い彼らと競争関係にある日本にとっては原油が高くなれば高くなるほど有利です

また、新しい油田がどんどん開発され石油無機成因説が徐々に信憑性を持ち始めているので、本当に油田が枯渇することは向こう100年では無さそうな見込みであります。CO2による地球温暖化も当初言われていたよりははるかに影響が少ないことが多数説になりつつありますので、こちらも実のところあまり気にしなくて良さそうです

ただ、石油確保に関してはアラ石の権限を失ったり、イランとのパイプを切られたりと日本失策続きで悲観的です。ここは軍事力の拡大を含めて国際的な存在感を増す必要があると思います。とは言え、国際覇権ネタ脱線しますのでこの程度にしておきます

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エネルギーについて

白書によると新エネルギーの発電設備は53万kWで全体の0.2%です

そのうちの多くは太陽光発電であるかと思います。ここでJPEA(http://www.jpea.gr.jp/04doc01.html)の資料を見ると太陽光発電パネル国内出荷は2009年単年で62万kWとあり白書と矛盾します。ベストエフォートと推定実効値の差であると推察されます

太陽光発電は夏の電力需要のピークに最大出力を出すのは大きな利点です課題価格設備投資に安くても50万円/kWh(新築時に導入)もします。

実用レベルの22円/kWhはどうにかぎりぎり達成していますが、これは色々な付随するコストの無視や20年という非現実的な償却期間を元にしていますので実体としての数字は未知数です。また価格もこの5年間は下げ止まっている(http://www.solar.nef.or.jp/josei/kakakusuii.htm 及び現在の平均価格60万円/kWhより)ので、むこう10年で日本電気需要の5%以上を占めるには何らかの価格破壊が必要です

なお、太陽光の利用は太陽光給湯がエネルギー変換効率約60%と太陽光発電20%と3倍であり、こちらは積極的に進めるべきであると考えられます

個人的にはいわゆる藻油などの水生系バイオマスセルロースバイオマス(藁など)に大いに期待しています。これを石炭火力発電に利用するのは比較現実的だと思います。

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省エネについて、

製造業

再び白書を見ます製造業エネルギー消費は1973年以降むしろ減っていることがわかります製造業はすでに相当に効率化されているのでさらなるエネルギーの削減は簡単では無さそうですが、単に工場国外移転で今後もじわじわ減っていくものと思われます

・運輸

運輸部門の消費は2002年をピークに減少をしています。不況ハイブリッド車の普及、ダウンサイジングによるものと思われます。このトレンドはしばらく続くでしょう。

詳しく見ますと貨物部門が1996年をピークを迎えたのに対して、旅客部門は2001年がピークです。なお、国内国内自動車販売数は1990年がピークですが保有台数はその後も上がり続け2004年にようやく以降横ばいになります。車は2004年に必要な国民に行き渡りそれ以降は買い換えの需要しか無いとも考えられます

技術的に燃費ロープレッシャーターボアイドリングストップの前者への導入などまだまだ改善の余地が有り、さらにはダウンサイジングで大きく燃費は削減できるので一回の買い換えサイクルの7年程度でさらに10%削減は大いに可能でしょう。

なお電気自動車(によるCO2削減)は原子力による無尽蔵のエネルギー供給を前提にしていますので諦めることになるでしょう。

・民生

民生部門の消費は2005年をピークに減少傾向にありますが、家庭業務の双方を含み判断が難しいです。近年では電力消費はOA機器エアコンが大きなウェイトを占めていると白書は分析されています。

ただ数字を見ると家庭業務の双方で冷房は2.1%,12%と非常に小さい数字であることがわかる一方で暖房給湯が半分を占めています。また特に業務部門ではOAの消費電力が大きく、PCサーバの消費電力がバカにならないことがわかります。つまりウォームビズで大きく消費エネルギーは削減できます。ただしこの数字は試算であるので正確性に欠けるおそれが大きいです。

IT業界2008年(ATOMの発売)頃からパフォーマンス競争は一段落し、iPad以降は特に小型低消費電力の流れが強くなっているので今後も電力消費は減る方向に向かうものと思われます

なおITについてはサーバ海外に置くことによって実質的に電力の輸入が行えると附しておきます

冷房について補足

冷房の消費エネルギーはせいぜい国内エネルギー消費の3%ではあるのだが、よく取りざたされるのは夏場の昼にのみ発生するからです

これにより、7月ピークは11月の1.5倍電力を消費するなどと言われています。

「1年間の電気の使われ方の推移」

http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/sw_index_06/index.html

「最大電力発生日における1日の電気の使われ方の推移」

http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/sw_index_05/index.html

しかし、色々調べてみましたクールビズが定着した2005年以降の資料が見つかりませんでした。また夏場のピーク時にも電力を大きく消費するオール電化住宅2008年以降急速に普及している事実があります

これから推察される事実は夏場の電力不足は(今年はともかく)既に解決しているのでは無いのかということです

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オチ

人口推移

どちらにしろ、日本人口は減少トレンドに入りましたので、これ以降はなにもしなくても必要なエネルギーは減る一方です

↓によると日本人口20年後には1割減ることになっていますのでその頃には無理なく原子力とおさらばできるでしょう。

「総人口の推移」

http://www.stat.go.jp/data/nihon/g0302.htm

つまりどんなに省エネが下手でも20年後には原子力日本には不要になっています。

2011-03-23

震災復興の最高と最悪のシナリオを考えてみた。

特に東北に知り合いはいないのだけれど、第一原発から10kmのところに金型屋さんがあって取引停止してたり

東北工場新卒内定者の半分とは連絡のつかない状態になってたりと、やりきれないのでこれから日本を考えてみた。

自分研究者でもなんでもない、ただの事務員(どちらかというとアンチ原発)なので、非正確な情報偏見もあると想いますが、そこはご容赦を。

最高-A 原子力のある場合

原子炉内に立ち入らず作業のできるロボットが実用化される。

国民原子力に関する関心がたかまり、すべての国民が納得するまで安全管理を見直した結果

システムの輸出ができるほどの原理的に安全なシステムができる。

今回の震災津波被害を教訓とした、新しい防災システムを輸出できるようになる

津波の勢いを沖合で提言する何かとか?柳に風で津波の勢いさえ受け流してしまえる住宅とか?漂流カプセルたいなのを家屋内に自然に組み込むとか?)

最高-B 原子力発電のない場合

マイクロ水力発電や、風の通りやすい建築構造により、夏の停電回避

そえぞれの業界のそれぞれの設備で蓄電や発電をすることにより通常営業に近い状態に

東京への一極集中がなくなったり、電力に頼らない快適性の確保のため、日本に住み良い街が増える

安く大量に生産することを売りにする製造業は成り立たなくなるかもしれないが、

医療技術や、高度な技術開発に人と資源を集中することができる。

技術運用面も見直され、官僚体質を一人一人があらため、

情緒コネに頼らない、論理性の高いビジネスを行えるようになる。

今回の震災津波被害を教訓とした(前段とおなじため以下略)

最低-A 原子力発電のある場合

特に現在システムを見直さず、なあなあで原子力発電再開。

その態度に外資企業不安を覚え、情報産業地場に関係ないモノは次々と日本脱出

東海・東南海南海連動地震がおき中部圏原発で大事故中部に人が住めなくなり、製造業終了。

製造業以外も倒産が相次ぐ、流通がなくなり野菜や米や生活必需品がやたら高くなる

失業したら汚染地域自給自足するしかなくなる。

最低-B 原子力発電のない場合

力不足に電力会社が何の対策も講じず、3年ほど計画停電が繰り返される。

情報産業製造業医療も成り立たず、じわじわと海外シェアを奪われていく。

海外シフトできる企業個人事業主シフトして、日本国内では失業率が高まる

仕事を失った人がアル中等になり、生活保護人口が増大、税収は減少

日本円価値がなくなる。

原子力があるにしろないにしろ、技術開発と仕事の仕方の変革が必要なんじゃないのかなと。

あと今までは、暮らしていくのに十分なだけのお金があれば良いとおもってたけど、

災害時のバッファ的に、稼げる時に稼いどくってのは必要だなあと思いました

多分そんな感じでやる気を出す人は少なからずいるとおもうので、上手いこと形になるといいなと思います。

2011-03-21

http://anond.hatelabo.jp/20110321170349

5月 輪番停電解除 石油流通復活 店に品物が戻る。製造業も製造再開。

6月 倉庫在庫切れる。製造追いつかず。また品不足

7月 夏季需要輪番停電。製造停止。倉庫のモノもない。運ぶべきものがない流通業。売るべきものがない小売。

8月 電気がない。モノもない。パソコンだけで業務が回る職種は本社機能を関西移転

9月 停電解除。米不足コメ関税撤廃で大量輸入。

こんな感じかな。

製造業輪番停電除外したほうがいいと思う

製造業輪番停電除外したほうがいいと思うんだ。

製造業が止まってしまっては、モノがなければ、サービス業開店休業状態になってしまう。

生産ラインが海外ならまだしも、日本に残ってる製造業というのは海外では代替え不可能な高度な製品医薬品やある種の食品といった海外製品流通させるには手続きが面倒な製品ばかりなわけで。

高度な製品とか、医薬品食品というのはクリーンルームが必要な場合が多い。

24時間、綺麗な空気と綺麗な水が絶え間なく供給されて初めて生産出来る。

医薬品食品というのは、今すぐ必要で、これから被災地での需要が伸びるもので、いまラインを止めるべきでじゃない。

当面は、せめて国内向け製品を作る施設だけでも動かさないと。

出来ることなら、輸出向けの製品だって作れるならそれに越したことはない。

日本に物資を運んでくる貨物船は、多くの場合コンテナが空のまま戻ったりはしない。

日本から輸出向けの製品を積んで、また次の国に行く。

もちろん、倉庫在庫があるうちは、目に見えた影響はない。

流通が回復すれば見た目ではモノが復活する。

でも、いまここで製造業が止まると、数ヶ月後に酷い状況が待ってる。

その状況から回復するには、数ヶ月かかる。

もちろん、施設単位停電除外なんていうことは無理だと思うんだが工業団地に優先的に電気を回し、住宅地停電させるようにしないと日本が・・・

2011-03-20

http://anond.hatelabo.jp/20110320091226

「複雑な構造である」は必ずしも「耐久性が低い」ことを意味しない。

複雑な方が耐久性を上げにくいのは確かだが、実際にどうなのか、は製品の作りで決まる点の方が遙かに大きいからだ。

エンジニアとして言わせて貰えば、(あくまで推定だが家電メーカーが「デジタルテレビ」においてアナログ時代より耐久性基準を下げた、

なんてことは考えられない。日本製造業品質管理部門がそんな手心を加えてくれてるはずがない。

2011-03-18

発電器官はデンキウナギの夢を見るか

2011年、夏。

未曾有の災害と共に発生した史上最悪と言われる原子力発電所事故により関東以北では電力危機が生じていた。あらゆる場所電気が足りないため、経済は縮退し失業率は上昇、被災地復興すらもままならない状況に人々は疲弊し、絶望していた。日本はもう終わコンだ、と誰もが思っていた。

E官房長官は滝のように流れる汗をぬぐいながら、よりいっそうの節電の協力を求める会見を行っていた。

飛んでくる野次。頭を下げるたびにたかれるフラッシュのせいで会見会場には熱がこもり(もちろんクーラーなど不謹慎なのでご法度である)、うだるような暑さに拍車をかけている。

彼とてこれ以上の節電が無理だということは分かっていた。停電が頻繁に発生するせいで製造業は壊滅的なダメージを受け、GDP10%はおちこんでいた。失業率に至っては15%以上の上昇だ。物価の上昇率も著しい

「節電してればどうにかなるのかよ! お前がどうにかしろよ!」

国民死ねってのかよ! おい! Kを退陣させろ!」

Eは汗を拭った。マスコミ記者の態度は日に日に悪化している。それにともなって世論も完全な逆風となり、いま政府転覆寸前だった。震災の直前に外務省を辞任したMの運の良さには驚きを通り越して腹立ちさえ覚える。しかもこんな時に限ってHが「放射能シュレーディンガーの猫のようなもの、見てみるまでは存在しているかどうか分からない」などという素人にも間違いだとわかる迷言をのこしたりなどしている。後ろから味方に撃たれるとはこのことだ。

記者が静まるのを待って、Eは原稿を再び読み上げ始めた。

「まず一点は、首都圏における新規発電方式の、採用で、えー、ございます。本日より、首都圏の主要駅を中心に新方式の発電装置を稼働しております……」

後に有名になる首都圏発電所誕生の瞬間であった。

手始めに政府ラッシュ時の駅及び電車に床発電装置を埋め込んだ。発電量は微量で実用的ではないと言われていた床発電だったが、殺人的なラッシュ時の発熱量は彼らの予想を優に越え、鉄道への電力供給を賄うことができたのだった。

これはひとつ天啓だった。

人が活動するだけで電力が発生するのだ。しかもこの発電による排出物はせいぜいうんこである。なんというクリーンな発電方法だろう。

はじめは懐疑的な主張が主だった世論はこの実験によって一変し、一挙に床発電装置首都圏一帯にばらまかれた。道路は瞬く間に敷き替えられ人が歩くだけで発電が行われるようになり、なんと10キロワットの発電を可能したである。歩くだけで発電ができるという手軽さのためかあるいは通勤ラッシュの激化に嫌気がさしている人が多かったためか、またたくまに通勤、通学は徒歩もしくは自転車に変わった。政府の発表によれば、このことによって肥満人口は27%も減少したという。

この他にも、各産業は人の活動――正確に言えば活動による圧力変化が起こりうる場所を血眼になって探し、研究開発に人材を突っ込んだ。圧、とにかく圧力変化を探せ、何でもいい。特に大きかったのは繊維から電気が取れるようになったことだ。服の伸び縮みだけでなく、その繊維を使った布で作った服を着た人が押されたり押し返したり――要するにまたラッシュである――すると発電が起きる。充電程度の電力なら服からまかなえるようになったことで、電力所からの配分は若干減少した

この発電方式が予想外の供給可能したことを受け、すべての原発は停止した原発が停止したことにより25%程供給率が下がったが、人々は不足分を補うために一心に発電に励んだ。停電は頻発したが、それでも原発を使わないことを人々は選択したのだ。原子力発電所をすべて停止するというのはKの思いつきだった。世論もそれを求めていた。一部の識者がわかったような顔で発電所を止めると云々と述べたが、そんな言説は一捻りで闇の中に葬り去られた。

人々は自分たちの使う電力を作るために仕事をし、あえてラッシュ電車に乗り、あるいは車を捨て街を歩き回った。人の活動によって作られる電気は微々たるものではあったが、それでも彼らが活動をやめればとたんに電力不足が発生する。

から電力を作らない人々は糾弾され、あるいは疎ましがられるのは当然の流れだった。

電気を使う一方の病人、活動量が少ない老人に対する風当たりは日に日に強くなっていたし、さらには引きこもりに対して課税処置――のちに「動かざるもの食うべからず法」として後世に名を残す悪法満場一致で可決されて以来、彼らはただ風の前の塵の如き存在と成り下がっていった。

そして二年が過ぎた。

電力供給改善の成果が評価されたのか、あるいは非常時に国のトップがすげ替わることを世間が求めなかったせいなのか、幸いなことにK政権は低空飛行を続ける支持率を保ったまま存続していた。その間に首脳陣が国民を「発電装置」と呼んで批判を受けたり、病床者を「発電能力を失っても生きているってのは無駄で罪です」と発言して集中砲火を浴びていたりなどしたが概ねしばらくすれば収束する程度の騒ぎだった。

それよりもっと大きな問題が立ちふさがっていた。

自殺者十万人、過労死が二十万人を超えたことについてどうお考えですかぁ」

頭の中がさぞかし軽そうな女が無表情に近い薄ら笑いを浮かべて彼にマイクを向ける。

Eは汗を拭った。

日本経済は回復している、していたはずだった。だが、圧電装置運用が開始して以来、過労死の件数は増える一方だった。従来の経済活動を維持しながら、圧倒的に不足している電力供給を補うための活動が必要なのだから過労死もむべなるかなである。加えて効率的な発電を行うために電車の運行時間が制限されたことにより、通勤ラッシュが激化し、三日に一度は圧死者が出ているという報告も受けている。どうって、なにがどうだと言うんだ、と腹の中で毒づきながらEは原稿の文章を噛み砕き、どうとでも取れる無難な回答を続けた。

だってこんなことやりたくてやっているわけじゃない、とEは思った。会見中もひっきりなしに足踏みをして会場設備のために発電をする。記者が必死でキーボードを叩いているのだってキーボード打鍵で発電をしているからだ。そうでもしないと電力の供給が追いつかないのだから

しい代替発電方式を……と頭を抱えながらEは報告資料を読んでいた。震災から二年がたつというのに眠っている時間のほうが少ないのはどういうわけだろう。すっかり頬はこけ、目は落ち窪み、このままではEも過労死するに違いない。そして足元でひっきりなしに点滅するいまいましい力不足パネル

Kがあのとき原子力発電を廃止すると言いさえしなければ! あの男なやることなすことただ人気を取りたいだけなのだ。長期的な視野などあるわけがない。

くそっと彼が声を漏らしたちょうどその時、ふっとすべての電気が消えた。鼻先も見えない暗闇がEを包みこむ。

Eはあたりを見回した停電だ。停電予報が放送される程度には停電はよくあることだが議員宿舎での停電は初めてだった。よっぽど電力供給が足りないのだろうか。夜間だから工場の発電がないとしても10%程度の余裕があったはずではないのか。そういえば近々ストライキが起こるう可能性が高まっているという報告はうけていたが、ついに来たのだろうか。ストライキをするのはとても簡単なことだ。活動をやめればいいのだからプラカードを持って大声を出すよりもずっと簡単にできる、消極的ストライキ。静かな抵抗。それこそがEの最も恐れている事態に他ならない。

Eの考えがまとまる前に、携帯電話が振動を始めた。きっちり五回分のコールを待って――コール五回分の振動で約一分間話すことができる――電話を取る。声を聞いてすぐに分かった。官房副長官のSだ。

「おい、停電しているぞ! 一体これはどういう事なんだ、T社から事前に周知もなかったじゃないか

ちっと舌を打ちたいのをこらえてEは瞼を押さえた。いくらEの方が年下だとは言っても、長官はEだ。つまり彼はSの上長だ。なぜこの男はせめて丁寧語で話さないのだろうか。苛立たしい

「いえ、私の方にも報告は――」

「どういう事なんだ!」

「T社に問い合わせてください……」

「なんだと! 俺を誰だと――!」

思わずかちんと来てしまったことは否めない。だがEも限界だったのだ。

「それがあなた仕事でしょう! 私はT社のスポークスマンでもなければ、カスタマーセンターでもないんだ! 電力不足官邸で起きてるんじゃない! T社で起きてるんだ!」

怒声が耳に届く前に彼は通話を終了した携帯電話を机の上に放り出し、ベッドに潜り込む。腹の底からくつくつと笑いが漏れてくる。

彼は笑った。笑いながら眠りに落ちていった。夢は深い眠りの中に現れなかった。

※この話はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは一切関係ありません。

http://anond.hatelabo.jp/20110318173902

西も罵られてるけど、罵られる筋合いなんかないんだ。

自分の周りだと東京もんはもう被災気分から抜けてるとか色々東北の人に言われてる。

阪神時東京に暮らしてるってだけで東京もんに何が分かるって言われたんだけど

本当それは凄い筋違いだし不健康な発想だと思う。

西は手も尽くしようが無いし、物資や救援はかなり送ってくれてるし、

何よりも阪神大震災があったから被害はこの程度で済んでるんだと思ってる。本当にこんな言い方したくないけど、でもそう。


から、西の人にお願いしたいことは、経済を落とさないようにして下さい。

産業を支えて下さい。製造業自動車産業とか日本を代表する産業がしばらく停止します。これは動かしようがない。

丸投げで申し訳ないけど、西がいつも通りより、寧ろ活気よく動いてくれることが復興してきた被災地や色々な所が助かるんです

本当心からお願いしますまいど2号もあげれる位やっちまっってください。

2011-03-17

http://anond.hatelabo.jp/20110317144533

こういっちゃ何だが被災地工業地帯じゃないので製造業の出荷高はせいぜい5%減。むしろ関東停電の方が影響は大きいかも。

もちろんサプライチェーンが崩れて一時的には大きく減るかもしれないが少なくとも生産高9割まではすぐ回復する。

貿易黒字国の日本工業生産高が9割に落ちたところで、輸出品はたくさんある。

2011-03-16

http://anond.hatelabo.jp/20110316202105

どっちの業界でもないです。

まあ想像はつくだろうけれども、絞り込みは勘弁してね。

最近は直接お客様と接することはないんで、今回の被害については

噂に聞くとか小耳に挟むとかの間接的な情報しかいです。

なので、被害がどのくらいだとかはプレスリリースレベルしかからいです。

ここから一般論と、それから推測できるいくつかのこと。

製造業って、いつも100%ギリギリで動いていることはあまりなくて、

ある程度の余裕を持って設備を稼動させるのね。

定期点検もあるんで、年に1回とか隔年に1回くらいずつ製造が止まるし。

から、常に全部の工場が100%ってことはまずないです。

今回は(製造休止している)定期点検中の工場・製油所についても

早めに点検終わらせて、終わり次第すぐ製造に入るということなので、

増産自体はそんなに苦じゃないと思います。

なので、発生前と同じとはいかなくても、それなりの量は製造できると推測します。

もちろん、東北以外に工場・製油所がない会社は厳しいですが、

そうでない会社もあるので、均したら極端なマイナスはならないかなと。

問題は材料がどれだけ用意できるか、作った物を運べるかというところで。

そこはもう手を尽くすしかない。各社の腕の見せ所だと思います。

紙屋さん、石油屋さんに限って言うのであれば、工場・製油所に置いてある材料の量は

そんなに大量ではないので(1年分備蓄とかは聞いたことない)

材料についてはそんなに悲観してません。むしろ物流のほうが大変。

物の流れを変えるというのは大変なので、今頃、物流担当者が頭を抱えて

いろいろ試行錯誤しているのではないかと推測。

2011-03-15

http://anond.hatelabo.jp/20110315204211

あ、私も。何か何呟いても他の人の不安を煽ったりしそうだから我慢してた。

でも溜めとけないか増田に吐き捨てにきた。

電力消費が予想より少ないのはヤシマ作戦より製造業工場が軒並み生産休止していることのがおおきいんじゃねーのとか

この機会に地熱マイクロ水力が普及してくれないかなー。温泉なんて潰していいからさとか

原子力賛成派と反対派が経済重視派と安全重視派に発展してやっと日本でも二大政党の根幹となるイデオロギーができるかもねとか

団塊の世代の自信がゆらいだ今こそ革命のチャンスだとか

製造業からIT業にもっと産業構造を変化させた方が良いとか

シーベルト毎時とシーベルトを比べるのは時速と走った距離を比べること並に不可能だよとか

だったら決してゴールインしちゃいけないマラソンに例えると意外と線量と人間に及ぼす影響が分かりやすそうかも。距離ならM→mm→μm→nmの変換もやってるし

日本だったら漢数字数字まぜて表記出来るんだから全部μSvとμSV/hに統一した方が逆に分かりやすいんじゃねーのとか

募金を落ち着いたら、にしているのは東海大地震が怖いからだよ。一ヶ月くらいたって自分精神的平穏が取り戻せてから募金するよ。とか

今日経平均先物に手を出したら年単位でみればそこそこ収益でそうとか

でも前述のようになんとなく東海大地震が起きそうな気がしてそうしたらもっと割れるかもなーとか

っていうかあんだけ太平洋プレートが動いたのにフィリピン海プレート音沙汰無しって結構怖くね?とか

東海大地震と、原発のマジ最悪な事態に備えて猫砂買ってきたとか

今のうちに多少外貨に替えとくべきかなー、でも原資が少なすぎるもんなーとか

原発から500km圏外に行くために京都の寺にでも修行しにいくかなーとか

親戚が離れて暮らしているとこういう時にフェールセーフになっていいですねとか

人によってはシックハウス症候群の出る家で良ければ一ヶ月くらいなら貸すよとか

つれづれと書いてみた。書けないとよりネガティブになってしまうのでよくないね

日記にでも書いとけってのもわかるけど、まあなんとなく中部以西の人と共有したかったんだ。

http://anond.hatelabo.jp/20110315204211

あ、私も。何か何呟いても他の人の不安を煽ったりしそうだから我慢してた。

でも溜めとけないか増田に吐き捨てにきた。

電力消費が予想より少ないのはヤシマ作戦より製造業工場が軒並み生産休止していることのがおおきいんじゃねーのとか

この機会に地熱マイクロ水力が普及してくれないかなー。温泉なんて潰していいからさとか

原子力賛成派と反対派が経済重視派と安全重視派に発展してやっと日本でも二大政党の根幹となるイデオロギーができるかもねとか

団塊の世代の自信がゆらいだ今こそ革命のチャンスだとか

製造業からIT業にもっと産業構造を変化させた方が良いとか

シーベルト毎時とシーベルトを比べるのは時速と走った距離を比べること並に不可能だよとか

だったら決してゴールインしちゃいけないマラソンに例えると以外と線量と人間に及ぼす影響が分かりやすそうかも。距離ならM→mm→μm→nmの変換もやってるし

日本だったら漢数字数字まぜて表記出来るんだから全部μSvとμSV/hに統一した方が逆に分かりやすいんじゃねーのとか

募金を落ち着いたら、にしているのは東海大地震が怖いからだよ。一ヶ月くらいたって自分精神的平穏が取り戻せてから募金するよ。とか

今日経平均先物に手を出したら年単位でみればそこそこ収益でそうとか

でも前述のようになんとなく東海大地震が起きそうな気がしてそうしたらもっと割れるかもなーとか

っていうかあんだけ太平洋プレートが動いたのにフィリピン海プレート音沙汰無しって結構怖くね?とか

東海大地震と、原発のマジ最悪な事態に備えて猫砂買ってきたとか

今のうちに多少外貨に替えとくべきかなー、でも原資が少なすぎるもんなーとか

原発から500km圏外に行くために京都の寺にでも修行しにいくかなーとか

親戚が離れて暮らしているとこういう時にフェールセーフになっていいですねとか

人によってはシックハウス症候群の出る家で良ければ一ヶ月くらいなら貸すよとか

つれづれと書いてみた。書けないとよりネガティブになってしまうのでよくないね

日記にでも書いとけってのもわかるけど、まあなんとなく中部以西の人と共有したかったんだ。

2011-03-13

福島第一・第二原発を再稼働させない限り、今までのような電力供給は確保できないよな。

技術的・政治的にも再稼働できるとは思えないんだが

首都圏製造業がまともに機能するようになるには相当時間がかかるぞ。

東北地方で田植えが始まるのは5月だが、それまでに田植えできる状態になるのか?

日本の大穀倉地帯でこういう事態になると、秋頃には食糧供給に問題が生じるんじゃないか

2011-02-21

グローバル化なんで変わらなきゃ?

大手企業外国人採用枠が絶賛拡大中。グローバル化が進んで変わらなくちゃ死ぬのみよ。 なんて言説が溢れてる。そしてこのようなことは10年以上も前から言われていたような気がする。

はとある大手製造業グループ子会社に勤めている。親会社外国人採用枠をどんどん増やす予定だが、正直、この閉鎖的な(いい意味でも悪い意味でも)日本である大手製造業外国人を雇い入れることなどできるのか甚だ疑問。社内で重視されるのは、高度に空気を読む能力、言われたことをモレなくソツなくこなす能力、いや、こなしたかのように見せる能力、資料に書いていないことを読み取る能力、など高度に日本的な文化に起因したスキルだったりする。

「イノベーティブ?そんな割に合わないことするやついるの?そんな暇ねーよw」「TOIEC700点!?納期遅らせてもいいなら採るよw」的な雰囲気が蔓延している。親会社外国人採用枠の大幅拡大についても「どーせ他の企業がやってるからウチもやるんだろ。でも、うまくいかないよ。泣かされるのは現場課長たちだな。アハハ…」なんてみんな言っている。そうして変わらず従来の仕事のやり方が続けられていく。


それでも商売できているんだから政治ボリュームビジネスのスゴさを思い知らされる。


でも、こんな調子だとGM日産の二の舞なのかな。競合他社さんはどーなんだろうか。先進的な取り組みをしている楽天ユニクロも内実はどうなんだろうか。本当に変わらなければやっていけないのだろうか。この過度に日本である大企業は変わることなんてできるのだろうか。もしかして、このように身動きが取れなくなってるのは私が勤めるグループだけなのだろうか。

2011-02-13

「当たり前」を下げれば自由になる

新聞を読んでいると気持ちが暗くなる。日本はこれから経済的に悪くなるばかりだ。それにも関わらず、高度経済成長価値観を引きずり、多くを望むが故に不幸になってる人が多いように感じる。

当たり前のように百万以上する車を乗り回し、結婚式には三百万もかけ、子供には習い事や私立の学校に通わせ、休日には外食に行き、毎月数万も服を買い、エアコンは付けっぱなしにし、ミネラルウォーターを飲み、携帯代に1万も払い、30インチ以上あるテレビを買って、おまけに毎月10万ぐらい自宅購入にローンを組む。これが当たり前らしい

それを維持するために、毎日夜の22時まで働く。どんなにツラくても妻子やローンがあるから辞めることができない。バブルのころよりも人員が減り、仕事のキツさは倍増したのにもかかわらず、給料は据え置き、どころか下がることすらある。これじゃ奴隷だ。こんなに頑張らなきゃ「当たり前」は手に入らない。もう、以前のように働いただけ発展が望める社会じゃないんだよ。

もし「当たり前」の基準を下げて、もっと慎ましやかに生活すれば、こんなに働かなくてもいいんじゃないか? もっと自由になれるんじゃないか? そう思い私は某大手製造業技術者の職を捨てた。今は週に2~3日だけ働いて10万で暮らしている。

車を手放し、2万/月の家に住み、しまむらで買った服を着て、自炊して食費も1.5万/月にしている。でも、貯金もできている。空いた時間を本を読んだり、将来のために勉強に当てたりしている。自主的にやっているか楽しい

「そんな生活で惨めになりませんか?」と言われるが、会社に勤めて多くのお金をもらうのは、結局、見栄のためなの?と逆に問いたくなる。

結婚しなくていいんですか?」と言われるが、逆に何で結婚しなくちゃいけないの?と問いたい

お金がないと友達は減りませんか?」と言われるが、私が貧乏になっても、(苦笑いをすることはあるが)親しい連中は私のもとを離れては行っていない。多分、もともと贅沢を共にするような付き合いをしていなかったからだろうと思う。

私はこれでいい、と今は思える。

2011-02-05

ほぼ法令遵守企業に勤めてるんだけど

ほぼ法令遵守企業に勤めてる。

製薬系。

機械が止まるまで待機とか、座って見てるとかで残業代が出るような感じ。

ところが、法令遵守というのがまた面倒。

機械を動かすだけで書類10枚くらいサインが必要。

ふだんのルーチンだけでそんな感じで、非ルーチンの作業をしようものなら計画書や報告書がタウンページたいになる。

イレギュラーな事態は滅多にない。

そんな面倒くさい縛りの中でも、製造の効率は素晴らしく、会社全体の利益率も半端ない。

もちろん、これは極端な例だけど、日本製造業、とくに製造現場はある種の高みに達してる。

製品には寸分の狂い無く、塵ひとつの混入もない。

単位でのスケジュールが組まれても対応できている。

さて、ほぼルーチン作業だけの製造現場はとにかくとして、品管ともなると一日のほとんどが書類仕事

課長クラスは判子で手にタコが出来たり、サインしすぎで腱鞘炎とかネタじゃなくて実話。

開発部に至ってはなにをやってるのか謎。

もう何十年も新製品を世に出していない。

おもしろいだろ?

2011-01-30

http://anond.hatelabo.jp/20110130145557

そらまぁ、営業系だの金融系だの 自分の主張と違う企業を抜けばそら、主張通りになるだろうが

そもそも、一流企業っていうのが、レアサンプルだし、そのなかの保守的製造業っていうのもレアだよね?サンプルとして。

20代で稼いで30代で稼げないやつもいっぱいいるけど、 同様に20代で稼いで30代も稼ぐ奴もいっぱいいる。

 

それに20代で1000万越えして、30代で500万 という生活と

20代で500万で35超えて1000万という生活・・・

どっちがいいかと言われると、微妙だと。

 

年とると 金が要らなくなっていく人も増える。若いうちの金は結構何倍も使い勝手があるしね。

ツテとかコネとかも増えていくから、いいものも安く手に入るし。

 

ただ、いずれにしろ、年収なんてものを自慢したいなら、稼いでから自慢するものだ。というのでFAでは?

http://anond.hatelabo.jp/20110130144734

特許収入ほど大きな差はつかないけど

営業のノルマ報酬(バック)とか

金融関係の成果報酬とか

探せばいくらでもあると思うけど?

20代でさがつかなくて、35からが分かれ目の大手って、製造業保守系企業に固定された話だと思う。

読書メモ 「英国産業精神の衰退」 マーティン・ウィーナ著

 原著は1981年。もう絶版なのでアマゾンで購入。川北稔先生が、「イギリス近代史講義」のなかで、イギリス衰退に関する代表的な議論として紹介していたので。

 本の主張は単純。イギリス産業衰退は文化的にビルトインされてたってこと。「世界工場」として華やかなりし頃だった1851年のロンドン万国博覧会ときすでに、反産業の気風が高まっていたということ。騒々しくなく、あくせくせず、保守的で、物質利益を追求せず、汗をながさない。そんな「ジェントルマン的な精神」が英国産業破壊したっていう議論。

 英国企業経営者達は、「重役協会」にみられるような経営管理という世俗的な役割から超然としたグループを形成し、変化への対応や、利益の追求を嫌い、政治的、社会的活動などの非事業的な分野へいれこむのが美徳とされた。産業界への社会的地位は低いままで、オックスブリッジに見られる一流大学では産業界で「使える」ような応用的な知識は蔑まれ、優秀な人材全然まらなかった。これは、製造業の役員の名刺にはほとんど必ずドクターとついているドイツや、職人的技巧が敬われる日本と比べると、まさに20世紀英国では他のどの国よりも、産業界での経歴が低く評価されたのである

 本書では、このジェントルマン的精神のせいで衰退した英国産業についても多く触れている。経営陣が保守的だったために、ドイツのIGファルベンや、アメリカのデュポンに完全に敗れた、プランナ=モンド社(ICIの前身)。経営者政治世界にいれこんだために、オランダロイヤル・ダッチにに会社を買収されてしまった英国シェル石油など。そんな中で、唯一金融業けが繁栄を続けたのは、そこが実際の生産とは一歩離れた場所にあり、世俗的な空間とは一歩はなれた「きれいな空間で優雅にビジネスができるからであり、ジェントルマン的な精神親和性が高かったのである

 本書の問題点はあげようと思えばたくさんある。「衰退」へ向かった歴史的流れを説明するはずなのに、やたら20世紀後半の「現代的な」資料ばかりが目についてしまうこと。引用の仕方がけっこうかなり怪しいこと(ケインズが金儲けを否定していた、と言う箇所とか)。本当に英国の反産業主義が他のどこよりも根強かったと言えるのか(大量生産に批判的なエートスは震源地のアメリカでも当時見られた)。そもそも文化決定論って自体、星占いと同じようにイエスともノーとも言えるわけで。

 ただひとつ、現代に生きる日本人として、今日的なレッスンをあげるとするならば、衰退の色が見えはじめた時の英国政府産業界がとった行動である。本書では、国内での過当(と言われた)競争を排除すれば雇用も減らず産業競争力は強くなると考えていた当時の英国の事例を紹介している。1890年代に始まった英国企業合同や、30年代市場配分協定など。結局、当時民間で行われた合併の波も、経済全体に利益をもたらすことはほとんどなかった。逆に、それは英国保守的気風に棹を指し、産業界革新からますます遠ざけ、産業衰退にさらなる拍車をかけることになったのである

2011-01-29

http://anond.hatelabo.jp/20110129222947

悪かった、精密機械だ。

製造業日本の閉塞感を一番感じてるんだろうな、とふと思った。

http://anond.hatelabo.jp/20110129142256

差し支えなければ、業種を教えてくれないか

そういう自分は4年前に製造業(開発部門)に入社して、ここ1年程増田と同じようなことを考えている。

2011-01-18

1年目の新卒だけど辞めたい

社内失業とかそういう関連の話題が目についたから、自分も。

私大卒の文系、男

去年の4月に、苦労して内定を得た企業新卒就職しただが、もうすでに転職したいと思っている。

今の会社は、製造業で従業員規模350名程度の一部上場企業

正直言って、これから、先細りの業界で、成長余力はない。しかし、ニッチといえばニッチで、

他の点でもあまり詳しく書かないが、安定しているといえば安定している面がある。

で、名ばかりの研修を終えて、工場生産部門に配属された。

直属の上司は40代の典型的プレイングマネージャーで、実質的にその人だけが仕事上のかかわりのある人で、教えてもらう立場にいる。

そこで待っていたのは、ただの単純作業。

エクセルを出力するとか、FAX送ったりとか、マニュアルに沿った簡単な業務上の書類処理とか・・

何かを聞きに行っても、すごくめんどくさそうにして、あまり教えてもらえない。

気分のむらの激しい人で、すごくめんどくさい。

まあ、でもそれはいい。

一番腹立たしいのは、何度、何をすればいいいか指示を仰いでも、上のような、ものすごい単純作業しか振ってもらえず、

しかもそれすら、稀で、苛立たしげに「ちょっとまってて」と言われることだ。

一日の6~7割はパソコンの前で、ぼーとしている。

これはやられたことがない人にはわからいかもしれないけれど、ものすごい苦痛で、

毎日無為に時間を潰している自分に対する自己嫌悪も半端ない。

同期が、人事で採用担当していたり、経理である程度の業務を任せてもらっていたり、あるいは、営業で、外回り毎日している現状を見ると、強い焦りを覚える。

入社して今までに、得たスキル経験は皆無で、さらにこれからも、ありそうにない。

私は一体どうしたらいいのか。

ただ、待遇はそれなりによく、福利厚生もしっかりしていて、そういった意味で安定はしている。

古臭い会社で、リストラはしないなんて、トップが言い、年功序列の、終身雇用バリバリ昭和企業だ。

でもここにいたら、きっと10年後無能な自分に後悔するだろう。この会社がるなんて保証もどこにもない。

リスクはあるが、転職する。

来月には辞めたい

2010-12-17

http://anond.hatelabo.jp/20101217031605

そらまあいろいろあると思いますよ。

例として先ほどあげたうちの親父だけど、若いうちは某保険会社でヴァリヴァリ稼いでたんだけど、母親実家家業をついだわけですわ。

した給料は半分以下になったってさ。

中小といってもいろいろあるし、IT系とか? 名の売れた美術系とか? そういうとこならかなり稼ぐんだろうけど。

一般的な製造業流通業なんかは大企業たいに三千万だとか稼げるとこはなかなかないっすよ。

2010-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20101208010138

終わってねえーよ。ipodだったりサムスン製品を開けてみろ。日本製品入りまくってる。

一番目に見えるところが日本製品でなくなっただけで、素材とか高機能化学品、製造装置とかは強いから。

機械を作る機械を売ったり、ノウハウが体化された製品売ったり、ニッチを獲得しまくったり色々と製造業で稼げる機会はある。

最悪なのは日本製造業は終わったと勝手に集団幻想で思って、変にソニーロゴが入ったノートPC保護したり、

何もやらずに挙句科学予算削りまくることだっつーの。

しかに、お前レベルが知性を気取れるのは終わってしまった証拠なのかもしれないけど、お前を取り残して日本は進んでいくと信じたい


追記

ちっとはニッチ製品市場規模とか、開けてみた部品を作る機械をどの国が作っているかみようね

2010-12-06

中小の製造業が衰退してるとかいうけどさ

 いわゆる良い仕事をする工員の人たちって、地頭がいい人が多い。育った境遇とかで勉強する機会や進学ができなかったor発想すらなかったので、良くて工業高校とか職業訓練校止まりの人が多く、知識がないので頑迷なっちゃったりするところもあるけど、頭の回転自体は良い。で、息子とかは割と良い大学いってたりするわけ。そうなると、親のような仕事はしないわな。親も自分のような仕事はさせたくなくて勉強させたわけだし。

というわけで、いま工員になる若いやつは、頭の出来があまりよろしくないヤツが多い。すると、現場での改善やら工夫とかを考える頭もないし、そもそも出来ない。で、生産性は落ちるわなんやらで大騒ぎ。うちの職場がまさにそう。言われたことはやるけど応用がない。つうか、言われたこともおぼつかないヤツが増えてきた。講習会とか開いてもおとなしく座ってるけど、なにも覚えてない。大手みたいに、優秀なヤツをふるい分けて養成するなんて出来ないしな。

中小の製造業をどうにかせにゃとかいっても、もうどうしようもないんだと思ってきてる。

2010-11-20

最近政治がクソ過ぎるので

来月で25歳になって、被選挙権を得る俺が本気で日本を立て直すための戦略を考えてみた。

経済財政

法人税減税。

消費税増税。どう考えても仕分けや埋蔵金たいな小手先の策で対応できるとは思えないので、

国民情報開示して理解を求める。段階的に引き上げ。

・札証、名証、福証等の地方取引所、東工取、東穀取のような商品取引所を大証統合

大企業中心の東証に対する、地方、新興、商品主体の取引所に再編。

電波オークションをやる。

労働者派遣の緩和及び解雇規制の緩和

製造業の大規模投資の税制優遇。韓国台湾ハイテク産業に対抗する。

林業近代化林道整備、機械化、製材所、流通経路を含めた改革のバックアップ

漁業近代化ノルウェーたいなのを目指す。

外交安全保障等~

麻生政権時の自由と繁栄の弧戦略継承

・本気で中国と対峙するために国境問題にけりをつける。

北方領土は2島返還で手打ち。経済水域は割と広いので名を捨てて実を取る。北の備えを南西にシフト

・本気で常任理事国を目指す。新興国インフラ売り込みをがんばる。

FTAの推進。同時に利権の温床になっている中小農家の淘汰してJA解体専業農家企業参入を優遇。商品作物輸出を図る。

ミサイル防衛の推進。

核武装はしない。維持費用がヤバイのと、不謹慎な話だけど世界で唯一の被爆国という立場外交に生かすため。

・次期主力戦闘機F-35を買う。三菱にはT-4後継の練習機生産仕事を維持。同時にこっそりF-3開発推進。

F-35VTOL型を購入して、いざとなったらDDH軽空母にするぞというポーズを取る。

アメリカ空母で着陸訓練をさせてもらう。ただし、本気でやばくならない限り軽空母保有はしない。

お金がかかるし。抑止力になればOK。

普天間基地下地島移設。基地問題と防衛力維持の両立を図る。

陸自のヘリの国産化。UH-X、AH-XはOH-1ベース。がんばれ川崎

陸自の古い装甲車更新してあげる

海上保安庁予算をふやす

医療・福祉~

・若年層が高齢者を支える仕組みは限界だと思うので、同世代内の相互扶助の仕組みみたいなのができないか考えてみる。

同世代の富裕層貧困層所得転移たいなので。

少子化なのに小児科医、産科医の不足、保育所の不足。よくわからないので詳しい人に頼む。

子ども手当をやめて教育バウチャー

交通・国土開発~

国家の発展に必要な公共事業は惜しみなく行う。

具体的には、

羽田空港拡張横田空域返還交渉推進で羽田ハブ化。

首都圏高速道路網(圏央道外環道、中央環状道)の整備。渋滞の緩和

・中央リニア建設推進

・中央リニア完成と同時に伊丹空港を縮小してビジネスジェットの拠点に改装国内線関空に。

なにわ筋線建設して関空アクセス改善関空西日本ハブ化。

北海道新幹線北陸新幹線建設推進。

北陸名古屋とのアクセス考慮して米原ルートリニアがあれば東海道のキャパも問題なし。

ハブ港湾地理的に有利な北部九州を推進。

科学技術環境など~

太陽光発電とかのいわゆるクリーンエネルギーの開発は、

石油天然ガス中東依存脱却と、製造業競争力強化の観点で考える。

鳩山前総理みたいセンチメンタル感情は捨てる。

地球環境変動のメカニズム研究するための衛星スーパーコンピュータ予算を増やす。

・ただし京速計算機たい無駄遣いはしない。東工大TSUBAMEたいな効率的なヤツをたくさん作る。

安全保障と絡めて、早期警戒衛星の開発。ミサイル防衛の強化と宇宙開発の官需を作る。

・というか、有人宇宙開発やろうぜ。

・大規模な風洞実験室を北海道に整備。航空宇宙産業の強化と、地方振興を同時に図る。

・これらの財源は、排出権取引たい馬鹿らしい枠組みから離脱して捻出。

レアアース代替材料の開発推進。

・広い領海を生かして海洋資源の調査推進。

~その他~

・まともなNPO/NGO活躍できる仕組み作り。昔バイトしたときの経験から考えて、

名誉欲の強い定年退職じじいや、勘違い主婦自分探し若者しかいないのが原因。

まじめな失業者無職NPO/NGOに参加していると職歴として認知されるような空気を作る。

最近警察がやってる路上駐車の取り締まりや、飲酒運転の罰則強化なみにしつこく政府広報すれば空気は変わる。

解雇規制の緩和するからには引き替えになる政策が必要だし、起業の増加につながるかもしれない。

選挙区一票の格差是正。都市部や若年層に不利すぎる現状を打開する。

マスコミの腐敗をつぶすために記者クラブを解散させる。

新聞社テレビ局以外の新規参入を歓迎する。

官僚に政策を丸投げせずに党でシンクタンクを保有して政策立案能力を高める。

働き口の少ない文系ドクターの受け皿になって、ドクター雇用問題を考えてますよアピール。

以上、長文失礼。

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