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はてなキーワード: 紳士とは

2020-08-25

anond:20200825151829

おおお!

ここ数ヶ月の増田いちばん感動したかもしれない。

ものの数分でその返しが出てくるのか。野性から理性への切り替わりのスムーズさも凄い。

変態紳士

ってこういうのだっけか

anond:20200825184734

悔しいのかなあ

初めてそういう人にあったんでびっくりした

これまで普通だと思ってた私の世界紳士淑女の世界だったわ…

2020-08-24

そろそろ恋をしたいけど

増田投稿するのは初めてなので読みづらい長文だと思うが許してほしい。

恋愛がわからないというか、わからなくなった。

自分他人に恋をできるかわからない。もうできないかもしれない。

何年も恋をしていなかったけどこんな恋愛してるよ、とかあったら教えてくれ。

前提として、自分は出歩いているとちょっと周囲の目を引く「そこそこかわいい」部類の人間だ。自他ともに認められているので多分そう。

人付き合い>趣味オタク)なタイプで、特定の人と会うのは月1くらいで満足するようなドライと言われがちな人間だ。

これまで24年の短い人生の中で一度も恋愛したことがないわけでもなく、それこそ多感な高校生辺りまでは一丁前に好きな人が居て、ドキドキや不安やわくわくなんかに駆られていた。

(今思えば思春期特有の周囲の恋愛至上主義的な雰囲気に流されていた節はある)

好きな人ができて、自分なりにアピールして、デートして手つないだりなんかして、相手告白してもらうように仕向けるというプロセスを経て、高校生らしさ全開のかわいいお付き合いもしてきた。

それがどうだろう。大学に進学していやいや化粧を覚え、外見をメンテナンスするようになると幾人かに惚れられ、「今度は好きになれるかも」と不誠実な内心を抱えつつ付き合い始めてみるものの。

これが一向に「like」が「love」にならない。なんで?

付き合えたということは相手に対してそこそこの好感度を有していたはずなのに、好きになれないし信頼しきることもできない。(自分は若干人間不信のケがある)

心を開ききれないのでキス以上の関係を持つこともなかった。いざそういう雰囲気になっても相手の体格や匂いなんかが気になってセックスしたくないな、と思ってしまう。

幸い自分相手は優しい人間ばかりだったので全員こちらに無理を強いることはなく、セックスには至らなかった。

最後恋愛的な意味好きな人ができたのは高3だった。

部活の後輩で、ジャニーズjr.ちょっといそうなかわいい系の顔で背が低い男の子だ。

部活体験に来たのを少し指導して、その時にはすでに彼が気になっていた。多分一目惚れ。もしそれが言いすぎだとしても一目見た時から惹かれていたことに間違いはない。

当時の自分の好みのタイプは優しい年上だったので「年下なんて好きになるわけねえ!」と抵抗もしていたが、

顔見るとドキドキするし何かしてあげたいし部活以外にも会いたいしなんかうまく話せないし少しでも長い時間を一緒に過ごしたかったので、恋愛的に好きなんだと認めざるを得なかった。とにかく顔面が好きだった。今思い出しても彼はかわいい性格はそこそこくそだった気がしないでもないが。

好きだと認めて交際に至るまでが春~夏だったので、数回のデートを経て2回花火大会に行って2回目で勝負に出た。成功。やったぜ!

その後デートをしたり一緒に勉強したり映画見たりと幸せな日々を送っていたが進路の事や2個下でちょっと価値観が違う事などを理由11月に振られた。

高校生っぽく短期間の交際だったがこっちは無茶苦茶好きだったので傷ついたし半年くらい引きずった。

自覚している中で一番恋愛っぽかったのはこの人が最後だったと思う。

大学に進学してから告白してきたのは合計4人。

交際したのはバイト先の先輩、後輩の2人。それぞれ期間は全く被っていないが、どちらも私に一目惚れしたといっていた。そんなことある

この2人は私のことを爆裂好いてくれてとてもよくしてくれた誠実な人たちだったが、残念ながら恋愛的に好きになれなかった。

とても優しくて紳士的で尽くしてくれたり私を第一に考えてプレゼントもくれたけど、好きになれなかった。雨天や気分次第でドタキャン上等だった不誠実くそ野郎な私にはもったいないくらい良い人達だった。その節は本当にごめん。幸せになってね。

あと先輩の方は1か月記念日に赤いバラをくれたがうれしくなくて「重いな…」としか感じなかった。帰りに最寄りのコンビニで捨てた。くそ野郎である

後輩はやたら私の頭の形が好きで二人でいるとめちゃめちゃに頭を撫でてきた。私は愛玩動物ではないと2千回くらい思った。

大学4年間そんなかんじで人を恋愛的に好きになれることはなく、2人きりで会う男の子は居たがお互いクズ関係名前を付ける気がなく安心感のある「友達以上恋人未満」だった。こいつは私のことが明らかに好きだったが「わかってるでしょ」とストレートには伝えてこなかった。はっきり言葉にされるとこちらもちゃんと答えなければいけなかったので言葉のない関係性がとても楽だった。キスはなんとなく避けていたが抱きしめあったりネカフェで一晩だらだら過ごしたり胸揉まれたりはした。

一通り都内定番デートコースはこいつと楽しんだが、クズゆえに当日ドタキャンをお互いに繰り返してなんとなく授業も被らず疎遠になっていき、やつの留年を契機にもう連絡は取っていない。

いつか恋愛できる日が来たらこのくらいの緩さと温度感がいい。かっちりしすぎてたり愛が重いと私は答えられない。誠実すぎる男とはすぐに別れたくなる。居心地が悪い。

なんとなく今までの恋愛っぽい経験書き連ねたが、書き出してみて

「もしかしたら私は自分から好きにならないと恋愛対象として見ることができないんじゃないか」と一つの仮説にたどり着くことができたのでこの記事を書いた意味はあったと思う。

そりゃ相手から来られても好きになれないわ。

社会人として漸く落ち着いてきたというか自分生活に若干の余裕が見えてきたのでそろそろ恋愛したいなーと思っていたのだが、

ここ数年で私の中のトキメキセンサー故障していて誰かを好きになれそうな兆しがない。そもそも出会いもないが、出会いがないのはコロナのせいという面もあると思いたい。

数年間趣味第一に過ごして、人間不信で人にあまり興味がない干物自分に、この先恋愛の好きを抱ける相手ができるのだろうか。

自分他人を好きになれない性質なのかもしれないという懸念もある。

長くなったが、何年も恋してなかったけど好きな相手ができたよ、恋人ができたよ、という人がいたら教えてほしい。

恋愛を疎かにしてきたツケが回ってきている自覚はあるが、今後一生恋をできないのは寂しい。

2020-08-14

anond:20200814101337

社内でそういう関係になろうというのは倫理に反するな

ケツうがいは紳士のたしなみ

洗ったケツは遠くの遺伝子と交わるべく休日にオスを漁る

2020-08-11

anond:20200811125921

やっぱり医者とか弁護士がいいよね

医師免許持ってる人で性犯罪者日本の歴史上誰一人いないし

やっぱり勉強ができる人は紳士だよ

2020-08-08

anond:20200808071832

いか増田性差なんて物は本来この世に存在しないんだ

ただ男と女が違う生物である、という観念があると便利に生きられるどこかの誰かが広めた宗教みたいな物なんだ

男は男らしく、女は女らしくという厚かまし教育によって後天的に刷り込まれるだけで本来人間男脳も女脳もありはしないんだ

増田よ、類い稀なメタ認知を持つミソジニストよ、バージョンアップされた紳士性を再インストールして自らの差別主義を克服せよ。

2020-08-07

銀英伝の新アニメ、強烈な現代批判だった。

そして銀英伝アニメ

クーデターを起こした人間アジ演説

市民同盟諸君。我々の行動を恐れないでほしい。我々の目的は人々が正しく生活し、正しく評価され、正しく人生を全うできる、ごく当たり前の世の中を作ることである歴史をひも解けば政治が腐敗し、世の中が公正でなくなった時、その体制を正すため、立ち上がるものがしばしば現れることはお分かりだろう。我々がそれであり、いまがその時なのだ

どっかで聞いたようなセリフばかりである

まあ結果はお察しなのだが。

過去よりも、もっと現代政治に寄せてるんだろうけれども。

紳士的だと? 人類が地上をはい回っていたこから暴力ルールを破るようなもの紳士とは呼ばんのだよ」

あらゆる場所ナイフを投げてるな。

anond:20200807060625

増田よ、類い稀なメタ認知を持つミソジニストよ、バージョンアップされた紳士性を再インストールして自らの差別主義を克服せよ。

やだ!めんどくさい!紳士じゃないもん!女性ってだけで男性と違った対応をしちゃうのはこれはもう体に染みついた物で自分意思じゃどうしようもないもん!

男の人をよくわかっていないで参入してくるのの何が悪いのか。

入門者が分野のことをよく知らぬままに憧れだけで入ってくるのはむしろ普通のことだ。

あくま自分個人の好みではあるんだけど「女性の描いた男性向け作品」のノリがどうも苦手で…ガンガンとかああいう「女性向け少年漫画」ならもうそういう物だと割り切れるんだけども…。

実際に「女性の描いた男性向け作品」は性別わず多くのファンを獲得して受けている事が多いか商品としては何の問題も無いと思う。

ただ…例えば「鬼滅の刃」の我妻善逸は「女の子大好き!」ってキャラクターだけど吾峠呼世晴先生女性な訳で「女の子の事が大好きな男」の気持ちなんて本当の意味では分からない訳だから、そういう所にどうも違和感がある。

男性の加害性についてはよく分からないけど、男性ホルモンが増すと毛深くなるとか攻撃的な性格になりやすくなるとか同じ理由でそれはもう「男性」という生物の仕方ない所だと思っている。

教育によって「乱暴個人」はきっと減らせるだろうけど、何だかペット去勢手術のような感じがして可哀想でもあるかなあ…最後日記を読んでくれてありがとうね、増田

anond:20200806055110

男の人をよくわかっていないで参入してくるのの何が悪いのか。

入門者が分野のことをよく知らぬままに憧れだけで入ってくるのはむしろ普通のことだ。

クラゲが浮く海に飛び込むとか濁流の皮に足を踏み入れるとか、そういう危なっかしさを感じるというならわかる。

でもこの例えが当てはまるなら男性の加害性を、前提として取り除けない本質として認めてしまっていることになる。オレはそれは違うと思う。乱暴さの多くは文化によってすりこまれたのだし、積極的学習して理性にテコ入れするのは可能だと考えている。

増田よ、類い稀なメタ認知を持つミソジニストよ、バージョンアップされた紳士性を再インストールして自らの差別主義を克服せよ。

2020-08-05

いままでそう思ったことも気にしたこともなかったんだけど、乳首って汗腺たくさんあるの?

薄い水色のポロシャツを着た紳士とすれ違ってそんなことを考えた

anond:20200805094748

全く同感だわ

デートときにはベンチにハンケチ敷いてあげて「こちらへどうぞフロイライン」って紳士的に振舞ってるけど

デートが終わって帰宅したらそのハンケチ匂いを嗅ぎながらオナニーしてるんだよね

うそういうのには飽きたし疲れた

2020-08-03

同僚のゲイ垢見つけちゃった

初めて身近な人が同性愛者だったことを知り動揺が止まらない。

同僚のゲイ垢を発見してしまった。

自分でもドン引きするほどツイートを読み漁ってしまった。

・どこの県の、どの市に住んでいるか

・大量の顔写真

身長

体重

・年齢

本名の下の名前

・店名が写った飲食物画像

ゲイビデオの出演歴

これらを全て自己発信していてめっちゃビックリ

ビデオにも出てたっていうのに一番ビックリ

ビックリしすぎて、動揺が止まらない。

地方からオープンLGBTの人と出会たことがないし、イベントなんかも行ったことがないし、人生で初めて身近な人がゲイだと知ったし、ゲイに見えなくてゲイだと想像もしてなかったから。

明るく親切で何でも質問できる頼りになる同僚が異性愛者じゃなく同性愛者だったって知っただけのはずなのに、こんなにも動揺している自分にもビックリして、なぜかドキドキしてしまう。

そして女性男性への態度を思い浮かべて答え合わせをしようとする浅はかな自分気持ち悪くて申し訳なさでいっぱいになる。

知ってはいけないことを知ってしまったような気分でいっぱいで、謎の罪悪感に襲われている。

毎日おはようございますと目を合わせ挨拶する同僚の見慣れた顔のアイコンノンケだの2丁目だのガチムチとつぶやいているのを見ると不思議な気分になるし、毎日8時間も同じ職場にいて、時々お喋りしても、何も知らなかったのかーと単純に思ったり。

なぜか怖いと思ってしまって、もう見てはいけないと思ったりもっと見たいと思ってしまう。

なぜか自分LGBTには理解がある!という自負があった。

YouTubeLGBTについて取り扱うチャンネル動画を一時期たくさん見ていたし、海外ドラマにもLGBTキャラクターが何の違和感もなく出てくるし、身近な人がそうだったとしても何とも思わないんだろあなぁと本気で思っていた。

ゲイがみんなオネエ口調で話すわけではないことや、ナヨナヨしていたり女性的だったりするわけではない!という記事を読んではまあそうだよねえと所詮他人事感想を抱いたり。

でもこんなに動揺している。

自分の中の差別意識は、ゲイだと想像もしなかったっていうその一点が特にまずいのではないかなと。

ゲイレズビアンバイトランスジェンダー地方だろうが何だろうが確実に存在しているのに無意識なのか意識的になのか、いないものとしようとしている自分

以前洋服の店でアルバイト中にトランスジェンダー女装趣味男性男性が来た時も、ああなるほどねなどと上から目線感想を抱き必要以上ににこやかに接客したことを思い出したり。

同僚のツイートカムアしてくる〜などというものもあって、生きている世界が違うような気がした。

あのいつもの明るい喋り方でゲイだとカムアした?

全く女性に興味がないからこそ、職場女性には紳士的に対応していたのか?

女性に本当に全く興味がないのか?

親は知っているのか?

ゾッとするという感想はまずいんだろうけど、ゾッとした。

知りたくなかったかも。

目を見て話せないかも。

平成一桁生まれLGBTへの理解ってこんなもん?

あの人ゲイからね、なんて気軽に言える日が来るんだろうか。

それは私たちの子の子供の世代にならないと無理なんではないか

ただ同僚がゲイだったことを知っただけなのに偉そうにLGBTについて考えてしま自分気持ち悪い。

勝手に見つけて勝手に見ただけなのに、色んなことを考えてしま自分気持ち悪い。

もも職場の人や地元の人に知られたくない性的少数派の人がいたら、SNS自分のような気持ちの悪い人も見ているかもしれないということを頭の片隅にでも入れておいて欲しいなどと上から目線アドバイスを書きたくなったり。

指先一つで秘密暴露することはとても簡単だし他人にとっては楽しいことかもしれないので。

2020-08-02

anond:20200802144321

医者白衣着てるだろ、映画ドラマ現実はこんな格好してねぇよでもその役割にふさわしいとされる服装してるだろ。わからないはない

サイズがわからないもない。肩幅にあわないトップス、袖が手の甲に掛かったトップス、靴で裾を踏む丈のボトムスをつけんやろ

目的がない時はともかく目的があるときにさ

 

目的あるかないかしかないぞ

目的があるが考えるのが面倒・もしくは最善の答えを出せそうにないなら

パーソナルスタイリストなり全身コーディネートサービスなり

百貨店婦人紳士ファッションコーディネートサービスなりを使え

anond:20200802142225

からないってことはあり得ないと思うけど

自分自身になにが似合うかわからない・考えるのが面倒は余裕であり得るので

その場合は、

パーソナルスタイリストなり全身コーディネートサービスなり

百貨店婦人紳士ファッションコーディネートサービスを使うなりすれば良い

 

目的の印象を与えられるか」+「似合うか」が重要であり好みは重要では無い

避けるべきなのは嫌いと着心地が悪いだけ

anond:20200802111050

目的の印象与える+似合っているがクリアできている服装に通常・複数選択肢はないぞ。一般人

あると勘違いしているか容姿レベルが高いか目的の設定が低いかのどれか

 

面倒ならプロに聞けばいいのでは?

パーソナルスタイリストなり全身コーディネートサービスなり

百貨店婦人紳士ファッションコーディネートサービスを使うなり

あと好みは重要では無いと思う。避けるべきなのは嫌いと着心地が悪いだけ

2020-08-01

anond:20200801192515

紳士『なになに、紙幣トランク一杯でコーヒー一杯かぁ、ヨシ!』

カランコロンカラン♪

紳士『う~ん、美味い。さて、そろそろ会計を・・・』

ウェイター『お客様、つい先程、コーヒー一杯はトランク二杯の御値段になりました~』

ギャフン!

anond:20200801024537

なんと言葉をかければいいのかわからなかったところに

スマート紳士を見た感

2020-07-26

https://anond.hatelabo.jp/20200726121437

からー。ぬいペニ現象はオス感出すのが早すぎなんだってば。女側が弱ったり頼って来たときにも紳士であれば、いずれ落ちる可能性はぐっとあがるよ。そこまで我慢できないからぬいペニって言われるんだよ。

anond:20200726002803

これ。ツイード予算的にできなくはないが似合うかはわからない

ああ、男の趣味世界!──ツイードが結ぶ、趣味道と紳士道 | GQ Japan

https://www.gqjapan.jp/life/news/20131217/tweed-run

2020-07-25

遅ればせながら『Dark Knight考察(Party Sceneと絡めて)

まず、『ダークナイト』は、フロイトの「自我超自我・イド」の図式に当てはめると解釈やす映画です。

そもそもジョーカーってなんなの?というと、病院のシーンでハービーに言っていたように、「混沌使者」(Agent of chaos)です。

ゴッサムに秩序をもたらそうとするハービーバットマンに対して、人々の怒りや不安防衛本能)を煽り本能衝動にしたがって行動させることで街の秩序を崩壊させようとするのがジョーカーです。

ここでの秩序とは何かというと、「父権制的な権力」を指します。

これは、明治時代など、近代以前の家父長制でも見られる、父親や「家」といった道徳社会的信用に基づいて人々を従わせる権力を指します。

近代以前の社会では、家長同士の信頼によって地域コミュニティ必要産業社会制度が賄われており、それらの秩序を犯した者がいた場合、例え家族であってもその命を差し出す必要がありました。

父親のもたらす権力・秩序が個人自由優越していた時代です。

一方、近代市民革命以降は、主権者一般市民国民)に移ったことで、上記の「父権制的な権力」に個人自由が優先されるようになります

コミュニティ構成員の間でも格差があったり、それぞれ価値観は異なります

するとどうなるかというと、それぞれの権利の拡大やコミュニティ方針を決める上で争いが起きるようになります

この原動力が、ジョーカー象徴する「人間生理的欲求本能衝動」です。

ダークナイト』の公開された2009年アメリカイラク戦争の泥沼にどっぷりハマっていた時期で、ジョーカーの爆破などテロ行為と合わせて、この映画イラク戦争批判と見る人もいました。

私はこの映画イラク戦争批判だとは思いませんが、「人々の防衛本能によって事態混沌に陥った」という点では共通していると思います

イラク戦争の発端は、アメリカ攻撃する大量破壊兵器イラクにあり、「先制攻撃」の対義名分で侵攻、泥沼に陥りました。

この映画でもそうで、人々が防衛本能によって親しい人物裏切りジョーカーに加担することで一連の計画悲劇は進みます

終盤もジョーカーが市内に仕掛けた爆弾から逃げるために船に乗り込んだ一般市民が船内の爆破を免れるために、囚人船の爆破との二択を迫られる展開となります

終盤の二択のシーンは、人々が社会的信頼や道徳(善)に基づいた振る舞いをすることで危機を免れるわけですが、ここでも生存本能を脅かす不安本能衝動)と社会的信頼(父権制権力)の葛藤が起きているわけです。

この二者の葛藤説明する概念が、フロイトの「自我超自我・イド」です。

これらの概念は、父親のしつけを通じて内面化された父権制権力動物欲望本能衝動葛藤の間で揺れ動く人間自我のありようを表すものです。

この三者関係を表すものとしてよく触れられるのが、ギリシア悲劇の「オイディプス王」やこの寓話を受けた「エディプスコンプレックス」の概念です。

エディプスコンプレックス概念によると、幼児期男児母親との結婚を望むが、父親結婚しているため、その願望が叶うことはない。この時、男児母親との結婚タブーとする父権的な「規範」(秩序)が生まれ男児精神的な去勢経験するとされます

要は、母親結婚したい男児欲望と、それを男児モラルとして彼の心の中で禁止する父権制的な権力との間で葛藤する男児自我の揺れ動きを表しているという話です。

実際、この映画では、ハービー社会的信用を守る地方検事で、ブルース幼なじみであるレイチェル恋人役です。

ブルースレイチェルへの性欲を抑圧し、彼自身が望む秩序を体現する存在で、ブルースの「超自我」の象徴と言えます

一方で、ブルース自身に目を向けると、幼い頃に両親を奪ったギャングに、自分自身幼児期トラウマであるコウモリ」のコスチューム私刑を加えることで、彼らに自分と同じ畏怖(トラウマ)を植え付けようとしています

ブルースが「コウモリシンボルに選んだ理由」と「なぜシンボル必要か」(逐次制裁では模倣犯が出るため、模倣犯が出ないよう、悪漢を怖がらせる、畏怖の対象となるシンボル必要と考えた)は、前作の「バットマンビギンズ」でブルースによる上記そのままの説明があります

まり、「ブルース自身が彼の超自我父親象徴であるコウモリになろうとしている」という話で、先述のエディプスコンプレックスにある、父親の座につこうとする男児精神合致します。

また、ブルース自身葛藤として、彼は街に秩序をもたらすという公益性とは別に、Mob(ギャング)への個人的な恨みで制裁を加えている側面があり、この個人的な恨みが暴走してしまうのではないかそもそも自身の行動はただの私刑リンチ)ではないかという懸念がついて回っています

ジョーカーが焚きつけようとしているのは、ブルースのこの個人的な怒りです。

ブルースがMobの制止と社会秩序の実現という社会道徳ではなく、個人的な怒りでバットマン活動を行なった瞬間、彼はただの犯罪者になります

ジョーカー目的は、このバットマン大義名分を取り払い、自分スケアクロウなどの怪人や、Mobのようなゴロツキと変わらない存在に陥れることです(この企てに成功したのがハービートゥーフェイス)。

取調室でのバットマンジョーカー尋問シーンで“You complete me.”(プロポーズ慣用句です)と言っていることからも分かる通り、ジョーカーバットマンが半ば自分と同じ本能衝動で動いていることに気付いています

(だから、“You and I, are destined to do this, forever.”となる。)

長くなりましたが、パーティーシーンについて。

このシーンでは、老紳士父権制道徳象徴する形でジョーカーに反抗したため、ジョーカーからYou remind me my father, I hate my father!”(お前見てると俺の父親を思い出すんだよ、大っ嫌いな父親をな!)と反感を買います

ここでレイチェルが止めに入り、ジョーカーが口元の傷の由来を話しているのが、この場面の一番重要ポイント

ここで何をしているのかというと、レイチェル象徴的な意味自分の女にしようとしています

というのは、上に書いた通り、ジョーカーバットマンの片割れです。

すると、ジョーカーにもレイチェル的な存在がいてよい、いるはず、という話になります

それがジョーカーが”D’you know how I got these scars?”で始める「傷の由来の話」に出てくる「ジョーカーの悪妻」です。

レイチェルをこの悪妻に重ねているのは、逸話に入る前に“I had a wife, very beautiful, like you.”と言っていることから分かります

ではその悪妻がどのような女性かというと、レイチェルのように慈愛に満ちている反面、ギャンブル狂で、口を裂かれた彼女に寄り添おうとしたジョーカーを拒絶した女性です。

ハービーと同じ検事職にあり、貞淑さを象徴するレイチェルとは真逆存在です。

ジョーカーのしようとしたのは、レイチェル自分の別れた悪妻と重ね、彼女と同じ傷をつけることで、レイチェルをその悪妻と同じ側に落とすことです。

おそらくこの逸話自体は嘘です。この場面以前にもGambolのシーンで傷の逸話がありますが、別の話をしています病院のシーンでハービーに「俺が計画して動く男に見えるか?」(”Do I look like a guy with a plan?”)と言っていることからも、彼がポジショントークしない人間であることが分かります

レイチェルを殺したり、ただ傷物にするのではなく、その前にこの逸話を挟むことで、その傷は彼女へのマーキング意味を持つようになり、シンボル的な意味レイチェルジョーカーの女に堕落します。

彼女はやがてジョーカーさらわれて殺されてしまますが、面白いのは、その時ジョーカー指定した彼女の居場所です(実際にいたのはハービーですが、言葉の上で彼女と結びついていたのが重要)。

ジョーカー彼女の居場所を“She’s at avenue X, in Cicero.”と指定しています

Ciceroとは、共和制ローマ末期の弁論家・政治家哲学者で、彼の政治思想理想とする統治機構は「共和制」でした。

共和制」は、国家主権人民に存する統治機構で、国家元首(王)により支配する独裁制とは対立する統治機構です。つまり父権的制的権力とは対立する概念人民動物本能公共善による秩序をもたらそうとするもので、超自我とイドの調和が取れた状態と見ることもできます

まり超自我とイドの葛藤に揺れるブルースが、本来身を委ねるべき安息場所レイチェルがいた、と比喩的表現されているのです。

(その場所ハービー父親)を置いとくあたり、徹底してジョーカーは底意地が悪い)

とまぁ、パーティーシーンは、これらの葛藤舞台となる場面です。

直前でスリ判事警察長官が殺されて、ハービーが殺されればゴッサム司法崩壊でその王手がかかっていたり、それを阻止すべく大急ぎで対応するブルースと迫るジョーカーサスペンスだったり、ヒースレジャーセリフ回しだったりで見所がいっぱいある、個人的にも好きなシーンです。

2020-07-23

安倍さん難病って紳士に丁寧に説明しようと思うと嘘をついちゃう病気なのでは。

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