はてなキーワード: 飲食店とは
仕方なく従っているけど
携帯での通話が、大声で談笑している客たちと比べてより迷惑か?と思うし、
携帯通話を野放しにしたところで、電話が鳴りまくるとも思えない。
一緒に食べている人に対して失礼との意見もあるが、それは店のマナーの問題じゃない。
電車のリュックも、前に抱えることで物理的なスペースが増えるのは、
座席の前に立っている場合だけだと思う。座席付近にアクセスできない場合は
前に抱えようが、後ろに背負おうが、下に降ろそうが、どこかで人に迷惑がかかる。
下におろせとの声も聞かれるが、周りにいる人がカバンの存在に気が付きにくく、足元が不安定になって正直、危険ですらある。
仕事ができなさすぎる自分と仕事してほしい上司で問答みたいなのを毎日している地獄(忙しい中ほんといつも申し訳ないんだけど改善できない…すみませんほんとに…)
前の職場でも仕事はできなかったけど、ここまでできないとは思ってなかったというか、いや、息苦しさがすごいっていうか。
主に主体性のなさ、自己保身しか考えてない、社会人としてあるまじき言葉遣い、質問したときとか意見を求めたときに黙り込む、段取りを組む能力が死んでる、話が冗長で結論まで言うのに時間がかかりすぎる、他人の感情を慮れない、空気が読めない、状況把握ができない、みたいな辺りが駄目らしいんだけども、
(それを聞いてもはやなんで生きてるのか分からなくなってきた)
言葉遣いはすぐ直せると思うんだけど、それ以外が直せる気がしない。
どうやってみんなこういうことをこなして生きてるんだ。
だんまりがよくないのは理屈で分かってても質問に対する答えを探し始めると言葉が出てこない。頭の中真っ白になる、何を言えば恙なく会話が終わるのか考え込んで答えが出なくて、それで口を閉ざしてしまう。
おうむ返ししてしまうけど黙り込むのをごまかすためにおうむ返しするのもだめらしいので、
なんかもうどうしろっちゅーねんという心持ち。喉異常なまでに乾くし呼吸できなくなるしそれどころじゃないですみたいな。
段取り組むのは昔からクソ。飲食店のキッチンとかで4人分の料理同時に出せるように考えて手順立ててとか言われたけどできなさすぎてんならこれなら早いから、って単純作業の食洗専用のスタッフとして雇ってもろてたクソ具合だし、
(結局店長変わって食洗しかできないスタッフなんてイラネ、って言われて自主退職したんだけど)
空気読むとか他人の感情とか真面目に考えても分からないし読み取れないし、声かけるタイミングも一人だけおかしいみたいな感じだし、
まじで自分がサイボーグな気がしてきた。人の心、分からなすぎ〜!?
自分は他人にああしてほしいこうしてほしいって言われないとアクションをその子に対して取れないんだけど、
普通は言動からそういうしてほしいこととか考えとか察知して動いてやれるんだって言われた…自分には他人に対する気遣いが…ない…
大学生の頃に母親にお前アスペルガーっぽくない?みたいなことを何気なく言われたのを鮮明に覚えているんだが、
最近ほんとうにそうなのかもしれない、違うにしても何かあるのかもしれない…って思い始めてきた。
こういうときってどこに相談したらいいの?もう何もかも分からん、とりあえず自分にわかるのは明らかにメンタルがおかしいことだけです。そういう障害のようなものを抱えてるのかは分からない、ああいうの見てると全部当てはまってる気がしてくるあたりも自主性ないんか?とすら思うし。
自分なんかのレベルでそれを疑うのは本当にそうな人たちに失礼なのでは?とか、いやお前のレベルなら甘えやろとか自分で色々思ったりもしてなんか…自分はどうすればいい…支援センター?とかに相談に行けばいい…?わからない…
でもまじでメンタルはヤバイ気がする。家帰った途端ドバドバ毎日泣いて食が細くなって上司が横に座った途端胸が苦しくなっていつも以上に死にたくてたまらない。なんなら最近仕事の前後だけお腹いたい。仕事のこと考えててもお腹いたい。
オシャレなカフェとかカウンターやレジで注文する形式の店は、どうにも慣れない。
スーパーみたいに商品を手にとって見て回れるか、従来の飲食店みたいに腰を落ち着けてからメニュー表を見てゆっくり決めたいんだが
最近のカフェというのは、なぜカウンターで注文する形式なのか、別にカウンタで注文すること自体は、どうでもいい。
問題は、そのカウンタに行くまで何があるのかメニューが全くわからないということだ。
例えばコーヒーを飲みたいと思っても、コーヒーにもいろいろ種類があるわけでケーキをセットに頼みたいと思っても何があるのかわからない。
売出し物とかは、店先のディスプレイに書かれているが詳しいことは書かれてないし、何と何がセットで頼めるのかとか全くわからない。
カウンタで注文する形式だと後ろを待たせたら申し訳ないという気から落ち着いてメニューを見れないんだよ。
店先にメニュー表置いておくとか、パンフレット置いておくとかないの?
メニューが無いから店先でスマホでwebサイト見てみたがオススメ品がいくつか出てるだけでメニューらしきものすら公開されていない。
いきなりカウンタに行って注文するとか何があるのかわかんねーんだよ!
女の人生でいちばん美しいときの、16歳から30歳まで顔がニキビでボコボコだったものです。コメントやブックマークコメントをして下さった皆様ありがとうございました。
沢山コメントがついていて吃驚した。
「前向きになろう」「今を楽しもう」というコメントが多かったが、言われてすぐ気持ちが切り替われるわけではない。
16から30までの純粋な若々しさにはもう戻れないし、着たくても着れない(別に着たら警察に捕まるわけじゃないけど年相応でないのが自分的に無理)服もあるのは確かで、わかってるけど、どうしても、もう手に入らないものに対してああだこうだ言ってしまう。
でもコメントのなかに、ニキビが無くなったからそういう悩みが持てたんじゃない?という意見もあって、あぁそこは気づかなかったなぁと思った。
飲食店でバイトしていた頃、「飲食物を扱う店なのに、増田という店員の顔が不潔なのでマスクをしてほしい」と匿名クレームを受けたり、前職の上司に「ぶどうみたいな顔してる」「こんな顔じゃお嫁にいけないね、親が可哀想」と言われたりもした。影ではもっと言われていたと思う。
なのに夫は、気持ち悪い私の顔に自分の顔をこすりつけながら「世界で一番かわいいでしゅ」「なんでこんなかわいいの」と馬鹿みたいに言ってくれた。気持ち悪いのに言ってくれた。
今でも自分の顔が気持ち悪いというイメージというか、そういう思い込みが消えない部分はある。でも、コメントを読んで「もうちょっと自分の顔を許してもいいのかな」と、ぼんやり思った。
とにかく、自分では気づかなかった意見が沢山貰えて、とても感謝しています。
ミニスカートはもう無理だけど、せめて膝丈のスカートは買ってみようと思う。
実家では毎日牛乳を飲む習慣があり、幼い頃から毎朝マグカップ1杯は必ず牛乳を飲んでいた。母がヨーグルトも作っていたから、それも毎日食べていた。
結婚して同居し始めてから、夫が牛乳嫌いと分かり、1人で飲んでも余らせてしまうと思い牛乳を買わなくなった。
それから、はっきりとは覚えてないが数ヶ月経ったある日、突然パッタリとニキビが出なくなった。そして更にその後、シチューを作った際に余った牛乳を数日間連続で飲んでいたら、以前と同じようなニキビが大量にでき、それがアレルギーを疑うきっかけになった。
アレルギー検査結果で牛乳の数値だけがやたら高いのを目にした時、長年の謎が解けてスッキリしたのと同時に、大きな徒労感が襲ってきたのを覚えている。
全てがアレルギーに繋がっているわけではないと思う。乾燥やストレス、思春期ニキビも併発してたと思う。
ただある食物アレルギーによるニキビで悩んでいたモデルさんとニキビの特徴が似通っていたので、何かはあるかなとは思う。
あと、ニキビが無くなった、と書いたが、普通にニキビは今でもできる。でもそれは生理前や乾燥、疲れ、寝不足によってポツポツできるニキビであり、私にとってそれは0に等しいくらいの数なので、ニキビが無いとみなしている。
何の参考にもならないかもしれないが、一応、私ができていたニキビの特徴を記しておく。
一度にできる数が10個以上で、顔の一箇所ではなく全体にできる(できやすさの偏りはあるがここだけは絶対出ない箇所はない)。
眉毛の中、鼻の穴の中、耳など、あまり聞いたことのない箇所にもニキビができる。
ニキビが暗い赤紫色で、ぷっくりしておらず丘のような膨らみ方をしている(完全に焼けて丸く膨らんだ餅ではなく膨らみかけの餅みたいな感じ)。
ニキビのサイズが大きい。小さなニキビが大きく腫れていくというよりは、大きくて赤紫のニキビが突然できる。5ミリ以上のものもある。
ニキビ自体が脆い。向かい風が当たったり、マスクをしたら衝撃で破裂し、出血する。
ニキビが熱を持っており、痛いし破裂するので触ることができない。
(ちなみに、触れないほど痛かったから弄くり回すこともできなかったし、保湿だけはしっかりしていたからか、クレーターやシミにはなっていない。実感したのは、ひとりでに潰れたニキビはそんなに痕は残っていないが、自分で潰したニキビは痕が残っているということ。)
いくつか覚えている要素を書くので、もしお店の名前を知っている人がいたら教えてほしい。
渋谷のセンター街、その中でもY字路の間に建つ雑居ビルの1階に入っていたお店だと思う。多分北海道ラーメンのお店だった気がする。
いつ行ったかも詳細に思い出せる。大学の合格発表の次の日である2011年3月11日の夕方だ。
第一志望に合格できた高揚感とともに地元から飛行機で東京に来て、家を契約したらお昼を食べようと思っていた矢先にあの地震が起きた。
地震直後ということもあり、大学付近で営業している店を見つけられなかった。
一緒に行った母親が自分以上に取り乱していたため、落ち着かせながら飲食店がありそうな場所まで向かった。
一切頼りにならない母親を連れ、グーグルマップでなんとか渋谷駅までたどり着いた。
渋谷にはたくさんの人がいた。そのラーメン屋の前にもたくさんの人が並んでいた。
限界までお腹が空いていたため、とりあえずその人達の後ろに並んだ。
日も落ちてきて冷え込んできた頃、ようやく店内に入ることができた。
暖房の暖かさに泣きそうになった。
何味を頼んだかすら覚えていないが、待たされた記憶はないのですぐに提供されたんだと思う。
猫舌にもかかわらずかきこむように食べた。しみた。この世にこんなに美味しいものがあるのかと思った。
母に聞こうにも、もう母はこの世にはいない。
ふだん関東で働いてるんだけど、このあいだ九州に出張した時に飲食店の列に割り込んできたおっさん注意したら「ハア?うるせーブス!」って言われて本当にびっくりした。
ブスとか言われるの初めてだったし、男の人に大声で怒鳴られるの単純に怖いし、そもそも割り込んできた方が悪いのになぜ?しかも100歩譲って私がブスだったとして、それとこれとは関係なくない?
「割り込みやめてください。あとブスは関係なくないですか、侮辱するのやめてください」って言ったらら今度は「うるせーブース、普通そんなこと言わねーだろキモいんだよブース、キッショ、あーキショい」とかさらに罵倒してきた。
このころにはあまりに理不尽に侮辱されるので顔が熱くなってきて涙が出そうになって、喉の奥もヒリヒリしてきて、すごく惨めな気持ちになっていた。なんでそんなこと言われないといけないんだ?注意した私が悪いんだろうか。若い女がおっさん注意することはそんなにいけないことなのか?
でも「ブスもキショいも関係ないです、割り込みをやめて欲しいだけです」って言ったら、「あーキモい、ブス、キモい、はいはい、だったら前に行けよブス!行けよ!!」と怒鳴られた。それで一回は前に回ったけど、その後も後ろからブツブツ「ブースキモいんだよブース、ここではこれが普通なんだよ。マナー学べよブス」とか言われ続けて、もうあまりにも悲しくて情けなくて、お腹すいてたけどもう列を離れてその場から逃げ出してしまった。
ここでは普通って、本当に九州ではこれが普通なの?絶対そんなことないと思うし、たまたまやばい奴に当たっちゃったんだと思う。でも出張中、その繁華街の近くに行くたびに嫌な気持ちになって辛くて悲しかった。どうするのが正解だったのか?割り込まれても黙ってうつむいてれば良かったの?
を、教えて欲しい。
最近無性にイライラして癇癪が収まらないことが多いです。今日だけでも以下の通り。
・仕事中にくだらない質問で手を止められてイライラ。それぐらい1人で考えろ。
・公共の場ではしゃいでる外人を見てイライラ。日本人舐めてんじゃねーぞ。
・ネットで他人を攻撃して喜んでるバカを見てイライラ。お前も同じ目に合わせてやろうか?
・飲食店でタバコを吸う味覚障害者に出くわしてイライラ。ニコチンをふりかけにして白米食っとけ。
イライラが収まらなくて壁や机に穴を開けたり、マウスやキーボードを破壊してしまうこともしばしば。
「それが人に向くまで、そう時間はかからなかった。。」になりそうなので、早めに何か手を打っておきたい。
逆に、夜に急に辛くなって泣きそうになったり、自分の現実とか未来とかを考えて死にたくなる時もあるので、
単純に躁鬱なんだと思うけど、何か解決策とか打開策があれば教えて下さい。
・睡運瞑菜は意識していて、筋トレもそれなりにやってるけどメンタルへの好影響は特に実感なし。
・下らないスキャンダルとかネガティブ情報が多いからテレビは見ない。
・酒は嗜むけど全く酔えないので、付き合いで飲む程度。旨さもわからない。
・好きなものとか興味を持つものがほとんど無いので、何か始めても続かないし楽しめない。
・SNSは不快な情報を遮断しまくったら、フォロワーの9割が非表示になった。
・はてブも、政治、ニュース、世の中系はストレス原因でしかないので、目に入れないようにしてる。
・友達が少ないのが良くないと思い、友達作りも頑張ってるけど、他人に興味が持てなくて、なかなかうまくいかず。
・異性を好きになる事もほとんどなく、好きでもない人と付き合って別れ際にトラブルになることが多いので、ここ数年恋愛は避けている。
Twitterでバズってた同性婚が認められて友情婚出来るようになったらツーオペ育児出来るから子供増えるんじゃないかっていたツイート見て「あー!」って思った。自分の中の怯えに初めて気付いた。
育児に疲れた末の虐待があれば母親だけに責任を求める風潮、オムツ台が女性トイレにしかないような環境、親子で奨学金返済におわれる未来、問題山積みの小中学校に送り出さなきゃいけない不安、保育園に入れない状況、飲食店などで常に母親が主に子供の面倒を見ている現実。
そういう不安を背負う責任が同性のパートナーだと全部半分になる。異性のパートナーだと良くて7:3、相手によっては10:0
私は出来た人間じゃないからこんな日本で子供なんて無理だとずっと思い込んでた。私みたいなすぐストレス溜めそうな人間が母親になれるはずないって思ってた。でもそれは一人ですべての責任を取ろうとしてたからなんだって気付いた。
心の根っこに染み付いた『母親が苦労するのが当たり前』っていう『常識』と『子どもの未来が真っ暗すぎてこの世に生まれさせてしまうのが申し訳ない』って不安がなくなれば少子化ってなくなるんだろうな。
不安を軽減するのに『夫に協力してもらう』ことより『友人と協力しあう』方が遥かに楽ちんなんだと無意識に思ってることに気付いてなんだかやるせない。
私の旦那はいい人だから、助けてと言えばちゃんと助けてくれると思う。でも助けてと言わないと分かってくれないと思う。二人の子どもなのに『助ける』って変な話だ。
同性のパートナーだったらそもそもスタートが『二人で育てる』だから助けるんじゃなくてお互い補助し合う関係になる。
もし、同性婚が認められてもそう簡単に世間の偏見は変わらないだろうし、さらに恋愛でなく友情での結婚となると風当たり強いと思う。頭でシュミレーションするほど上手くはいかないんだろう。
でも気持ちとして『子供を産むという選択肢が私にも有り得たかもしれないのか』という発見はかなり大きかったので心の整理のために書いた。
挫折したり、そこから立ち上がってなんだかんだやってるうちにおっさんになってしまった。
要は借金が増えてるわけでどうしようもない。
キモくて金のないおっさんだから女性には必要最低限のことしか話しかけない。
あと、この前スーパーでモンゴル人にその食用油を買ったらいいか聞かれてわからなくて困ったとき、
キモくて金のないおっさんだから女性にはできるだけ近づかない。
たまたま帰り道に同じ方向に歩いてる女性がいたら、コンビニかなんかに入ってちょっと時間をずらす。
行きつけの定食屋は女性が滅多にいないから座席に座りやすくて楽。
キモくて金のないおっさんだから女性のことをできるだけ見ないようにしてる。
帽子が便利で、これを目深に被っておくと、視線が余計なところに行かないからよい。
キモくて金のないおっさんだから二次元コンテンツで心を慰めてる。
二次元だけが心の支え。本物を得られない俺にとっては疑似こそが全て。
二次元コンテンツを規制しようとする流れもあるけど、ほんとそれだけはやめて。
俺みたいなキモくて金のないおっさんが過酷な恋愛市場にでてきたら、多くの女性にとって迷惑でしょ?
数年前は「誰にも忘れ去られて消えたいな」と思いながら毎日過ごしてたけど、この生活に慣れてからは随分と楽になった。寂しさとかそういうのを飼いならすのが得意になったというか。
とはいえ、こんな文章をわざわざ書いているということは、心に蓋をして先送りしてるだけかもしれない。
明るい未来がないなりに、それなりに生きていけたらまた何か書くかもしれない。
口コミといえば、飲食店で美味いないし不味いとか、公園で景観が良いないし悪いとかを書くのが本来的な使い方だと思われる。
しかしたまたま裁判所の口コミを見ると、判決や司法に対する批判が数多く書き込まれている。
これを見てそんな使い方もあるのかと面白く思った。
裁判というのは自分から遠く離れた抽象的な出来事だとどこかで感じていたが、実際には地図上にもある現実の建物で行われているのだ。そしてそれに関わる人が口コミという身近な手段で表現しているのだ。
怖かった理由として以下3点。
・いきなり怒鳴られないか怖かった(普段から身内以外と電話したことが無い
怒鳴られないと知っていても、怖くて出来なかった
・他の人に電話対応内容が聞かれるのが恥ずかしかった(シーンとした中で話すの辛い)
皆が電話していれば気にならないけれど、静かな中電話を取ることが出来なかった
・相手の名前を聞き取れなかった場合に社内の人に怒られそうだと思って怖かった
怒らないとは分かっていたけれど、無性に怖かった。
電話が改善され、モニターに誰からの電話か表示されるようになってマシになった。
先輩が会社の電話にかけてくれて、電話するというオママゴトみたいなことをした。
名前を知っている社外の人からの電話を取り、ようやく普通に電話に出れるようになった。
出来たら「なんでそんなことができない」と言わないで欲しい。
私には、ずっと忘れられない香りがある。
それは10年以上前にアルバイトをしていた先の、後輩の男の子から漂う香水の香りである。
洗濯物を取り込んだときのようであり、シャワーを浴びたすぐ後のようでもある、清潔感の押し売りのような香りに、10代最後の私の心は銭形のとっつぁんも驚きの速さでまんまと盗まれたのだった。
一つ年下の彼は、常にニヤニヤと上がった口角に八重歯がかわいいあんちくしょうで、不思議な緩さと気怠さのある大学生だった。
明るい栗色にゆるくパーマのかかったような量産された髪型は、童顔で可愛らしい印象を与える彼には一際似合っていた。
そんな彼はとにかく私の好きな香りだった。ずっとにおっていたいと仕事をしながら考えていた。
彼と普通に軽口を話せる程度に仲が良かった私は、一体何を意識してなのか「何の香水使ってるの?」の一言が言えなかった。
先輩である私が注意どころか「何の香水使ってるの?」とかなんとかデレデレした事できるわけがない。
いくらいい香りだからと言って、あまりにも香水について誰も注意しなすぎる。
そんな事を考えていたときに、40代後半・ポケモンで言う所のカビゴンみたいな体型の女性店長がやって来て、彼に「いつもいい香りだよね、なに使ってるの?」と言った。
「いや注意しろよ!!!!」という思いと「やっぱり体臭じゃなくて香水やったんや!!!!」という思いと「店長グッジョブ!!!!」という思いがミックスされているなんて分からないであろう無表情で、私は耳をダンボにしながら皿洗いをしていた。
独特の伸ばし棒を語尾に付ける癖のある彼は、「あ〜、友達からもらったんですよ〜、なんてやつか忘れました〜。」などと言い、へらりと笑った。
「香水バレしてるのに謝りもしない!!!!」という思い20%、「覚えとけよ!!!!」という思い70%といった所だろうか。
私は震える手で水道を捻り、皿の泡を洗い流した。
残りの10%は、こんなに私が好きだと思って日々悶々としている香りが、大学生の間で簡単にやり取りされるような香りである事を知り、
どこか悔しいと感じる思いだと考えていた。
そんな思い出があるからか、私は香水探しに本気を出す時期というものが年に何度か来る。
「洗濯物のような香り」「風呂上がりのような香り」…当たり前だが、膨大な数の香水がヒットする。
ピンと来たものは買ってみる。使ってみる。香りの変化を確かめてみる。
10年以上探してきた。
おかげさまでメンズ香水にしか目が行かない癖が付き、「清潔感」「リネン」「サボン」などのそれらしいワードに敏感になった。
私が求める香りは今でも見つかっていない。
大学生になったばかりの男の子が、使わなくなった香水を友人からもらうような代物だ。
恐らく雑貨屋にある、簡単に手に入るような有名な香水なのだろう。
私がこんなに探しているのに。
何となく認めたくない気持ちがある私は検索ワードに引っかかった中から、マイナーな香水ばかりを買っていた。
もちろんどれも違っていた。ばかじゃないの。