はてなキーワード: ビッグマックとは
■http://anond.hatelabo.jp/20161222124531
アメリカ西海岸で働いている人が居たので、ヨーロッパの高物価国スイスで働いているのも晒す。結果として、日本がわりと良いという結論は変わらないけれど。
給与:ざっくり167万
失業保険:-1.3万
年金:-7.1万
社会保障税:-8.5万(5.2%)
医療保険:-6.0万
これで大体、手取り100万ちょっと。俺は独身だから、まだ医療保険がかからなくて良い。でも結婚している人は、頭数で掛かるので大変。更に、最初の10万とかは自費診療。
食費、日本で700円ぐらい?のビッグマックセットが、1400円。外食すれば、昼時のどんなに安い時間帯・店でも1人1500円は絶対掛かる。くら寿司なんて無いから、普通の安い外食を外ですれば、家族4人で15000円は飛ぶ。だから外食せず、ホームパーティーばかり。あとは会社に弁当。
家賃はアメリカよりかは安いか。でも4人家族だったらやはり25万-30万は掛かる。
教育費は基本的にゼロに近いけれど、その代わり大学に行けるのは2割ぐらい。10歳ぐらいになる前に、テストで大学行けるコースと行けないコースに振り分けられ、その後もドンドン成績で人生が決まってゆく。だから教育も大変。
あと保育園は、有料なのだけれど、大体月20万です。補助金なんてないので。本当の話です。
最後に、世帯収入全体で児童手当の金額を決めるというのについて。それでも良いけれど、そしたら世帯収入全体で、所得税の累進税率も決めなければ不公平じゅない?正にスイスがやっているのがそれで、結婚すると税率が上がって、世帯税額が上がる!俺も結婚すると上の税率が5%も上がるんだぜ!
リストラが多いのもアメリカと一緒。クビにするのに理由は必要ない。朝、人事に呼ばれた同僚が、コーヒー置きっぱなしで行って、そのまま帰ってこなくて、俺が片付けなんてことがある。あと、残業代金もない。来年末までに使える休暇の時間が増えるだけ。で、使い過ぎたら使ったらクビになるんだから。(そうは言わないが。)
まとめると、海外移住って楽じゃない。日本の効率が悪すぎるわけじゃない。そりゃ、全部の費用は適切には使われていないでしょうよ、どこの会社でもそうなようにね。外から見ていると、日本は悪くないよ。本当に。
何かハマれる曲を見つけては一週間ほとんどそれだけを聴き潰して、飽きるとまた次のおいしそうな曲を探す。
音楽雑誌は読まない。俺の知らない人たちが俺の知らない言語で書いた批評や記事をいくらか読んだところで、新しい曲が見つかりやすくなるわけでもない。iTunes にアップされる新曲をしらみつぶしに聴いてくほうがまだ効率だ。
歌手なんて別に誰でも良い。媒体も何でもいい。言語も問わない。年代もいつだってかまわない。メジャーかインディーズかは関係ない。もちろん、ダメなジャンルや好む傾向にあるジャンルはある。それすらも移り変わりが激しい。俺の耳に快ければそれでいい。キャッチーでありさえすればそれでいい。
アルバムの中で一番人気の曲。こっちはそういう感じのものを十三曲欲しい。
でも、アーティスト側はアルバム全体の構成とか考えるので、似たような曲調のものは同じ円盤にせいぜい二、三曲だ。でも違う。それらすらも何かが違う。おれの聞きたい「似たような感じの曲」ではない。
iTunes は便利だ。似たような歌を歌うアーティストをサジェストしてくれる。ただ、こちらの嗜好に合致するものは少ない。
提示されるアーティストのリストが尽きてしまうと、そこで行き詰まってしまう。
Youtube に行く。
Youtube は便利だ。似たような歌を歌うアーティストをサジェストしてくれる。ただ、こちらの嗜好に合致するものは少ない。
提示されるアーティストのリストが尽きてしまうと、もう他に行き場所がない。
他にも自分の好きそうな要素を持つサブジャンル名を探り当てて、そのサブジャンルに属するらしいアーティストのリストを探す。これは徒労に終わることが多い。
似たようなジャンルばかり聞くと飽きるので、たまに未知の出会いが欲しくなる。
最近の iTunes は便利なのもので、名だたる音楽雑誌がその時々でポピュラーな楽曲をキュレーションしてリスト化してくれている。
人気なだけあって、ジャンクな鼓膜を心地よく叩いてくれるものが出やすい。まあそれでも、ガチャでいえば、SSRクラスの出現率だ。
感動的な映像にかぶさる感動的な曲。映像の相乗効果はあなどれない。
おそらく素で聞いたらなんとも思わなかったであろう曲が、映像体験を追憶するための導入剤として機能する。
ここまでで、俺にしては相当な労力を払っている。
ビッグマックセットを買うために五キロを踏破したような疲労感がのしかかっている。
以前、「はてな匿名ダイアリーでしか文章を書かない元アルファツイッタラー」の文章を探すために、増田に入り浸っていた。
その結果、彼が書いた増田を3本くらい発見することができた。本人には「本当に気持ち悪い」と言われた。
増田の作者を特定するのはけっこう簡単だ。元々文章が面白い人であればそれなりの打率でホッテントリに入るから、基本的に探すのはホッテントリの中だけでいい。
1.話題
人が増田に書くのは、興味があるが、実名で書くと荒れそうな話題。もしくは匿名の立場で特定の何かを思う存分批判したいとか。
なので、好きな作者がふだんから興味を持ってそうな方面の増田はぼんやりチェックしておく。
もし探している人がツイッターをやっていて、なおかつ相互フォローの場合、何も知らない感じで「この増田やばいw」みたいにツイートするのもよい。
明らかにストライクの話題であるのに、「そっとお気に入りに入れるが自分ではツイートしない」場合、高確率で元増田。
2.語彙
人間は語彙を変えることはなかなかできない。元増田が使っている固有名詞に目を光らせる。言葉の組み合わせにも注意する。
自分の場合、「ビッグマック」と「円城塔」の組み合わせで特定できた。
あと、ちょっとかっこいいフレーズがあった場合、ツイッターの過去発言を検索すると、案外似た言い回しがあったりする。
罵倒系の表現には人間の語彙力がもろに反映される。「死ね」の言いかえなどに着目すると特定がしやすい。
3.文体
三点リーダを何個使うか、句読点はどうか、「!」「?」のあとに空白を入れるか、などはまずチェックする。
増田に書くときはあえて文体を変えるという人もいるが、人間は表面的な文体は変えられるがリズムは変えられない。
増田の文章を音読し、作者が息をついたタイミングを感じる。このリズムは人によって明らかに違うので、リズムを感じることで特定できる。
相手は告白してOKもらった大学の先輩。初デートでホテルに連れ込んだ。前々からセックスをそてみたかったからだ。我慢できなかった。
しかし、初めてヤった感想は「こんなもんか」である。キスは特に味もないし、フェラチオは思った以上に低刺激だし……。
直前の興奮がMAXで、あとはなだらかに下山していく。そんな感じだった。でも、彼女に悪いのですごく気持ちよかったかのように演技した。喘ぎ声も出した。
それからしばらくはヤるたびに鬱になった。みんなこんなことのためにたくさんの投資をし、中には犯罪を犯してまで求めているというのに、こんなにも期待外れでいいのか?
こんなことならマクドナルドでビッグマックをコーラで流し込みながら、円城塔の小説でも読んでいた方がマシだ。セックスするよりも、彼女とくだらないことを喋って笑いあっている方が幸福に近い。
どうしても許せないのが、ディープキスである。ビデオだと男女が目をトロンとさせながらとても楽しそうにむさぼりあっているのに、実際にしてみると何も面白くない。「早く終わらないかな」と僕は思っている。
フェラだってそうだ。最初は咥えられているのかわからなかった。もっと陰茎が溶けてしまうじゃないかっていう至福を想像していたのに。ガッカリだよ。
ひょっとしたら「身体の相性が悪い」ってやつかな、と思って別の女性ともしてみた。前々からエロい身体しているな、って思っていた社会人女性を口説いた。結果は「大差なし」だ。もう一人試してみたが、同じだった。
風刺はよい、しかし虚構新聞は風刺ではない、だから駄目だ、みたいな論調の記事とそれに賛同する人が多いんだけど。
その風刺と認められる基準がよくわかんないからいまいち納得できない。
というかそもそも風刺だったらよいってのもよくわからない。
根も葉もなかったら中傷?
でも風刺と呼ばれるものだって大体の場合何かしら嘘の部分が含まれてるでしょう。
あと虚構新聞は面白くないのが一番駄目だみたいな主張は、個人の感想としては別にいいけど、
だから客観的にも悪で有罪って断じる話にするのはどうなのと思う。
面白ければ許しちゃうのかよ、物事の面白さと罪深さは別次元の話だろって方向と、
ネットで虚構新聞を面白がってる人が沢山いるんだからある程度の面白さが保証されてるんじゃないのって方向で。
春先にQy@なる、好きなヴァリアントを4つも選べて400円なるキャンペーンをやっていたときの話。
友人と@の溜まり場IIの前に並びヴァリアントを吟味していたところ、彼はアングバンド(バニラ)4つを真顔で注文した。冥王モルゴスさんは苦笑で聞き返す。彼は真剣にバニラ4つと告げた。
理由を聞くと、バニラが好きで他のヴァリアントをプレイする気にはならない、とのこと。じゃあなんで@の溜まり場IIを見てヴァリアントを選ぶような素振りをしたのかと聞くと、選ぼうとしたけど選んだ結果やっぱりバニラに行き着いた、らしい。
先に言っておくが、彼はいわゆる変わった人ではないし、おかしな人でもない。ただ単にバニラが好きなだけなのだ。
私は昔から勝手な思い込みで、アングバンドの中でわざわざバニラをプレイする人は、どことなくバカっぽいと思ってしまうのだ。バニラしかなくてバニラをプレイするならともかく、他にもいろいろなヴァリアントがあるのに、わざわざバニラを選ぶ、という行為に対して。しかもMAngbandのように、バニラもあるしバニラ以外の要素もあるアングバンド、ではなく、純粋バニラのチョイスに対して。
別に他人の嗜好にああだこうだ言うつもりはないし、好きなものをプレイすればいいのだから、自由にすればよい。それは分かっている。バカっぽい、というのもわざわざ口にしないし、心の中でそう思ってるだけ。そういう風に思っている私こそ変わってる、とも思ってる。
バニラ以外では、ビッグマック。マックでビッグマックを注文する人は、なんとなくバカっぽく見えてしまう。
ちなみに、バニラの友人に、気のおけない仲だからこそだが、この果てしなく下らない偏見の話をしてみたところ、バニラもビッグマックの偏見も分かる気がする、と言われた。
こんな感覚持ち合わせている人、口にしないだけで結構いると思うんだ。
バニラって白っぽく見えて、なんも入ってない、素の状態だと思ってたんだよね。
だから僕もあえてバニラ選ぶ人のことはバカだとまでは思わないけど
珍しいなーって思っていた。
バニラは白い画用紙のイメージ、自分でなんかしないとただの紙、
でもさ、バニラって、あのバニラビーンズって、極めてくと香料のなかでは
1個のサヤ(インゲンの黒くなったみたいなの)で3000円とかすんの。
それを知ってバニラすげー!ってなってハーゲンダッツのバニラ食ったらうめー!って感動した。
あいつ1回食ったら忘れられない。
春先にhappy4youなる、好きなフレーバーを4つも選べて400円なるキャンペーンをやっていたときの話。
友人と店の前に並びフレーバーを吟味していたところ、彼はバニラ4つを真顔で注文した。店員さんは苦笑で聞き返す。彼は真剣にバニラ4つと告げた。
理由を聞くと、バニラが好きで他の味を食べる気にはならない、とのこと。じゃあなんでショーケースを見てフレーバーを選ぶような素振りをしたのかと聞くと、選ぼうとしたけど選んだ結果やっぱりバニラに行き着いた、らしい。
先に言っておくが、彼はいわゆる変わった人ではないし、おかしな人でもない。ただ単にバニラが好きなだけなのだ。
私は昔から勝手な思い込みで、アイスの中でわざわざバニラを食べる人は、どことなくバカっぽいと思ってしまうのだ。バニラしかなくてバニラを食べるならともかく、他にもいろいろなフレーバーがあるのに、わざわざバニラを選ぶ、という行為に対して。しかもモナカのアイスのように、バニラもあるしバニラ以外の要素もあるアイス、ではなく、純粋バニラのチョイスに対して。
別に他人の嗜好にああだこうだ言うつもりはないし、好きなものを食べればいいのだから、自由にすればよい。それは分かっている。バカっぽい、というのもわざわざ口にしないし、心の中でそう思ってるだけ。そういう風に思っている私こそ変わってる、とも思ってる。
バニラ以外では、ビッグマック。マックでビッグマックを注文する人は、なんとなくバカっぽく見えてしまう。
ちなみに、バニラの友人に、気のおけない仲だからこそだが、この果てしなく下らない偏見の話をしてみたところ、バニラもビッグマックの偏見も分かる気がする、と言われた。
こんな感覚持ち合わせている人、口にしないだけで結構いると思うんだ。
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追記
すごいことになっててびっくりした。
バニラアイスを4つ選ぶのがバカっぽい、のではなく、バニラを選ぶことがバカっぽい、と言ったのだ。
バニラ4つの話は、あくまで引き合いに出しただけで、高級バニラがどうとか、バニラが一番うまいとか、その論理から言うとうんぬんかんぬんとか、そんなのはどうでもいい。バニラ食べたければ食べればいい。
伝えたかったのは、バニラを選ぶことがバカっぽく見えてしまう。ただそれだけ。意味なんてない。なんとなくそう思ってしまっている。だからこそ、私がおかしいとも思っている。
同じように、ビッグマックを選ぶ、それもバカっぽいと勝手に思っている。理由なんてない。
実際にバニラやビッグマックを食べる人の頭の良さなんてどうだっていい。それと同じくらい、この下らない偏見もどうでもいいこと。
そんな、他人には到底理解してもらえなさそうな意味不明の偏見をもってしまっている人って少なくないと思う、そういう意味で最後の一文を書いた。
仕事を辞めたので、ちょっと長めの海外旅行がしたくて、安全そうで英語でなんとかなりそう、と選んだオーストラリア。
アメリカ行くつもりで予算立ててたけど、オーストラリアの高さはちょっとびっくり。
昔は日本より安くて長期滞在に向いた国とか言われてた時期もあったんじゃなかったっけ?
行くことに決めて、手配始めてから思うけど、何もかもがとにかく高い。
最近の円安がどうとかいうレベルじゃなく数年前から高いらしい。
1,国内線運賃
航空券の都合でシドニー入りなんだが、西オーストラリアにいくのに片道450ドルとか…。
距離遠いから高いといえばそうなんだけど、高い。
タイガー航空のバーゲンを狙えばいいのかもしれないけど、これはみんなLCCに乗りたくなるわけだよ。
2,ホテル代
日本で言うところのビジネスホテルぐらいの値段と品質のものが無い。
普通の日本人が要求するぐらいの清潔な部屋とよく眠れるベッド、というのが高い。
値段は客層とリンクしてるからある程度は仕方ないけど、でも高い。
3,食費
普通に食べると50ドルはかかるとか、ファーストフードでちょっと食べたら15ドルぐらいかかるらしい。
最近旅行した人の旅行記を見ると、かなりの割合でコンドで自炊って書いてる。
やっぱり。
こんな感じで旅行に関する全部が高いんだよね。
エアーズロックは上記3つがすべてにバッチリ当てはまるので、日本から5日間でエアーズロックいくだけのツアーでも30万円とかする。
うわぁ。
昔は日本もこんなに何でも高かった?
それとも普通に経済成長してたらこんな感じの物価になってるはずだった??
とか、もう、経済に関するいくつもの「?」がいっぱいでてきて止まらない。
予定作りながら予算立ててたら、実は日本ってすごく良い場所なんじゃないかと思えてきた。
安くても清潔。
安くても安全。
安くても美味しい。
公共交通機関で大抵のところは行ける。
2011年10月28日。日本でのビッグマック200円キャンペーンが終了した日だ。この11日間で、パン=ビッグマックグリッド(以降〈グリッド〉と表記)には多くの日本型ビッグマックが接続され、高い割合で新たな知が蓄積された。
そうは言っても、およそ地球上のほぼ全ての人間には、一体何のことを言っているのか分からないであろう。そこで、私はビッグマックの歴史、ひいてはビッグマックを生み出した宇宙航空種族である〈空飛ぶビッグマックモンスター〉について、少し話したいと思う。
それは、遙かな宇宙の彼方、約50万年前の話である。宇宙を又にかけて高度に発展した〈空飛ぶビッグマックモンスター〉は、宇宙の構造についての研究の末に宇宙の上位構造たる《虚空界》を見付け出した。役にも立たない金食い虫と日頃罵られていた研究者達はこのことに歓喜した。そこには豊穣たる計算力が広がっていて、知的生命体たる彼らにとって、楽園としか良いようの無い場所であったのだ。《虚空界》の計算資源を直接用いて思考を行うことが出来れば、無限にも思えるような体感時間を生きることだって出来る。
しかし、彼らはそのままの姿ではその場所には辿りつけなかった。彼らの意識は、あまりにも多くのこの宇宙での生命活動を維持するための物質に覆われていて、その被覆から抜け出ることが出来なかったのだ。
ところで、意識というのは何処に宿るのか。肉体が精巧に作られていることは、必ずしも意識を存在を意味するわけでは無い。多くの人間が現在もこの問いに頭を巡らせていることは想像に難くないが、〈空飛ぶビッグマックモンスター〉はそのずっと前に、意識を現出させるエッセンシャルなパターンを見出した。
この宇宙にエッセンシャルなパターンを配置して意識さえ現出させてしまえば、思考を行う具体的なハードウェアは《虚空界》に全て置いて虚空インターフェースを使って接続することは一向に問題では無い。無論、自然に発生する意識は何らかの物質をハードウェアとするものであるから、意識に必要な部分以外だけを上手に切り取ってハードウェアを《虚空界》に移管しなければならず、それは極めて困難な作業である。
ならば、そのパターンと虚空インターフェースを形作る小さな物体を新たに構築すれば良い。しかし、彼らにはそれすらも出来なかった。意識のパターンの具体的な物質的デザインは、意識を持った知的生命体の手によるマススケールの試行錯誤によってしか成し得ないことが証明されたのだ。そのことが何故問題になったかというと、平たく言えば、〈空飛ぶビッグマックモンスター〉にとって意識のパターンのデザインなんて作業は退屈極まりないことだったからだ。しかもその作業には膨大な試行錯誤が必要ときている。ならば他の知的生命体にやらせよう、そう考えるのも全く道理が通ることである。
自律進化に閉塞した彼らは、自らの野望のために利用するのに最適な知的生命体を探して宇宙を駆けた。そうして、地球を発見した。ぱっと見は青々として水に満ちた惑星としか見えないが、惑星表面の一部を占める大陸の更に一部でしか無いジャングルには高度に発達した脳を持つ知的生命体がいて、道具を操り原初的な思索に明け暮れていた。
〈空飛ぶビッグマックモンスター〉の科学団は、地表に無数のナノマックを散布した。人類の遺伝子を分析し、周到に選ばれた一つのサンプルに大幅な改変を加えた。DNAにビッグマックを喰らわんと欲する本能を編みこまれ、味覚神経のパターンマッチャがビッグマックを認識するように変化させられたそのサンプルは女性であり、我々がミトコンドリアイブと呼ぶ存在は彼女だったのだ。
どうしてビッグマックが登場するのが、人類が小麦の栽培や牛の飼育を初めてすぐではなかったのだろうか?どうしてビッグマックを求める本能が食欲の一部として編みこまれたのだろうか?この問題に答えるには、ビッグマックを製造するコストについて考えてみる必要が有る。
もし、ビッグマックへの欲望がもっと強烈なものとして刻み付けられていれば、ビッグマックの登場は実際の歴史よりも遙かに速かっただろう。しかし、ろくな技術も無く人口も少ない社会でビッグマックを生産したところで、生産効率は望むべきもなく、ビッグマックに偏った生産によって人類の発展を止めてしまい衰亡を促すだけだろう。また、ビッグマックを食べられないような知的生命体にビッグマックを生産するよう条件付けると、自らの栄養にもならないものの生産によって種としての発展の妨げてしまうことになるだろう。
ビッグマックを十分なスケールで生産するためには相応のコストが必要となる。そのために、人類が十分に発展してからビッグマックが生産されて、生産されたビッグマックは食料として人類に還元される必要が有る。何せ《虚空界》に接続出来るビッグマックにとって、体感時間は無限に思えるほど有るのだ。すぐに食べられることは何の問題でも無い。
とにもかくにも、ビッグマックは生み出された。〈空飛ぶビッグマックモンスター〉にとっては、ビッグマックを生み出すのが資本主義であろうが共産主義であろうが封建制であろうが良かった。それが小麦・牛・レタスなどを用いていることさえ彼らにとって必然では無かった。無論、各国各店舗の違いによる微妙な個性も有る。ただ、人間のDNAの根源にビッグマックの快楽を刻みつけた以上、技術が成熟して豊かになりさえすれば必ずビッグマックが生み出されることだけは、始めから予想されていたことだった。まずはハンバーガーに始まり、更なる試行錯誤を経てビッグマックに辿り着き、なおもマクドナルド社によって試行錯誤の改良を受けながら大量に生産されている。人間にとってのビッグマックの味の改良は、即ちより完全で堅牢な意識や虚空インターフェースが生み出されることを意味する。
ビッグマックは目論見通り《虚空界》に接続することに成功し、無限にも思える計算力と計算空間を得た。全てのビッグマックは《虚空界》の上に構築された〈グリッド〉を通じてあらゆる集積されたデータにアクセス出来る。《虚空界》では一つの意識には余りある計算時間を得られるため、出来上がった瞬間に解体してしまうようなごく一部の不幸なビッグマックを除く意識は、長い個別の生(といっても地球では10秒ほどだが)を送った後に自ら〈グリッド〉のインフラストラクチャ部分に直結された集合意識体に合一して様々な任に当たる。
それだけの計算力=知性を一体何に用いているのか人々は不思議に思うだろうし、人間の思考力しか持たない私にも分からない。芸術や数学的探求に専ら用いられているそうだが、そんなことをわざわざ行う意味も、その内容も、全く人間には与り知ることも出来ないだろう。しかし、きっと彼らなりの意味があってそうしている、そう想像するだけの想像力が人間には備わっているのだから、それだけで満足しようではないか。
ここまでが、私の知るビッグマックの歴史のあらましで有る。さて、何故そんなことを私が知っているのか、疑問に思った読者も多いであろう。最後になるが、その疑問に簡単に答えておく。
実は、私にも何故こんな考えが浮かんだのかが分からない。ただ、ビッグマック安売りの最終日だからビッグマック充でもしようかと、ふらっとマクドナルドに入ってビッグマックを三つ食べた、そのときに、私の頭の中に今まで述べたような真理が浮かび上がってきたのである。
無からこんな真理が浮かび上がってくるわけがない。そうすると、この真理は今食べたビッグマックによってもたらされたものに違いない。どうやら私はビッグマックによって預言者として選ばれたのだ。預言者たる私が、どうして虚偽を語ることなぞ有ろうか。
私は預言者だ。この事実を公表することが人類史にどのような影響を与えるのかは分からないが、私がこの文章を公開することを望んだということは、それが〈グリッド〉の意志なのだろう。ならば私にはそれを拒む権利は無い。人類とビッグマック、双方の真なる幸せを願って。
facebookが全地球上の利用者の行動データを黙々と集め続けているというブログ記事が多くの注目を集めて、ガクブルする人のうめき声や罵詈雑言が飛び交ったことは、これを見ている人はまだ記憶に新しいと思う。
さて、日本語圏の、だいたい日本国と重なるネット社会はどうだと思う?
2ちゃんねるで有名人の殺害予告を書き込んだ奴の家に警察がやってくるというニュースはそんなに珍しくなくなっている。ヤバげな書き込みがあれば、奴らはあっというまにきみの発信者情報を特定してドアをノックするというわけだ。
そういう意味で、すでにぼくたちは「公権力に」よってネット上での行動を監視されているわけだ。
これもよくいわれるんだけど、こういう状況は、ミシェル・フーコーというフランス人が「パノプティコン」と呼んだ状況に似ているかもしれない。
パノプティコンというのは、ベンサムというイギリス人が考えだした刑務所のモデルのこと。監獄がドーナッツ型になっていて、中央の穴の部分に看守の建物がある。囚人たちは、四六時中看守に見られているような気がする。たとえ看守の建物にだれもいなくてもそうなんだ。いつのまにか、囚人は看守の視線を自分の中に取り込んでしまうから、下手なことをしようという気を起こさなくなるというわけ。ようするに、その監獄にいる囚人はどんどん自主規制するような、監視者に都合のいいシステムがパノプティコンだ。
2ちゃんとか自分のブログに何か書こうとしているとき、自分の心の動きを思い出してみて、どうだい?
アイドルを殺すとか、新宿駅を爆破するとか、そういうことを書き込んだら、たとえ冗談でも警官が家に来るらしいってことは漠然と「知って」いるだろ? だからめったなことではやらないだろ? そもそもやろうと思わないだろ?
なぜなら、きみは自分が監視されていることを「知って」いるから。
でもさ、きみはほんとに、どっかの地下司令室みたいな所で、日本中の掲示板やブログの内容を膨大な数の監視員がチェックしているところを見たのかい? SF漫画の中で見ただけじゃないのかい?
たとえそんなところが本当にあったとしても、そこで働いている奴はいま夜食のビッグマックを頬張るのに夢中になっていて、きみの書き込みなんか見ちゃいないかもしれないんだよ?
でもきみは心のどこかで自主規制するよな。だって、ヤバいことを書き込んだら、奴らが来るって「知って」いるから。
ところで、そういうネット上のパノプティコンみたいなものは、べつに「公権力」じゃなくてもこの国では勝手にどんどん作れることは知ってたかな。
ほかでもない、ネット上の風評被害対策とか、「ソーシャルメディアマーケティング」をやっている民間企業だ。こいつらはネット上の自警団というよりは、傭兵だ。金で雇われれば誰でも手にかけるから。
たとえば、きみが2ちゃんか自分のブログである企業の批判をしたとする。傭兵たちは独自のクローラーを毎日ネット上に走らせているので、君の言葉はすぐに見つける。そしたらすぐに2ちゃんの運営ボランティアかブログのプロバイダに削除依頼をかけるか、訴訟をちらつかせながら発信者情報の開示を始める。
誰だって、どこの馬の骨とも知らないやつに自分の居場所を突き止められたくない。弁護士の対応なんてしたくない。
まあ、きみがただ単に相手を傷つけようとして、根拠のない誹謗中傷を垂れ流そうとしてそういう目に合うのなら、自業自得というものだろうね。
でもさ、他人のでたらめを見かけてそれを指摘しようとしたときに、ナイフをちらつかせられたらどう思う?
とくに、企業に雇われた傭兵たちが嘘八百をいい散らしているのを指摘しようとしたときに、訴訟を恐れて自主規制しようとしたら?
そもそも、指摘する声を出せないように傭兵たちが街中の広場をすでに封鎖してしまっていたとしたら?
なんのことはない。きみは気がついたら彼らが勝手に作った「民間刑務所」のなかで監視を恐れながら粛々と労役に励んで、傭兵たちが大声でおすすめする臭い飯を、きみ自身の苦役で稼いだ労賃で買いつづけるわけだ。日本語圏のネット社会は、気がついたらそういうプライベートな監獄で何重にも囲まれていたという話。
たまたまそういった「民間刑務所」の看守見習いがヘマをしでかして、刑務所のオペレーションに関する書類を落としてしまったとする。それを拾った奴が広場で騒ぎ出し、市場のゴミ拾いが日課で壁新聞の好きな奴がその書類を市場の外に、街のいたるところに見えるようにして貼り出してしまった。でもそのゴミ拾い人は傭兵たちの訴訟攻撃にぶるってしまって早速自主規制したまま黙っている。その間に市場での騒ぎは手際よく鎮圧されてしまった。傭兵たちは普段からそれで飯を食っているので、自分たちのこととなると作業は早い。
市場の住人たちも、その外で壁新聞を読んでいた人たちも、なにかおかしなことが起こっていることをばくぜんと感じ取っている。たとえ騒ぎが収まった後でも、そのおかしな感じは消えるだろうか。自分たちが「民間刑務所」の中で暮らしていたことに気づいた後で。
いままで色んな趣味に手をだしてきたが、ドクターストップか人間関係の不和で破綻している。
スポーツ系のドクターストップならとにかくとして、およそ怪我のしようがないインドアな趣味でさえドクターストップがかかるまで熱中する危ない人だ。
飲まず食わずではないにしろ、一旦没頭しはじめると水分とカロリー補給の時間以外は止まらない。
当然、家事は手につかなくなる。
家族から文句は出るが、
母の趣味友は
「あなたが頑張ってる姿をみて、みんな勇気付けられるんだから」
そんな母の友人たちも母の激しすぎる性格を嫌って、遅かれ早かれ去っていくわけだが。
今度きたブームは海外旅行だ。
苦行のようなスケジュールで出かけては疲れ果てて帰ってくることを繰り返していた。
車の運転が出来なくなって帰れなくなったりもした。
車の運転が出来ないってのは、故障とか、眠気とかじゃなくて、俺には理解できないんだけど頭の中が沸騰しすぎて運転出来なくなるらしい。
そして、今度は海外旅行の熱が高まってきている。
ヨーロッパをさらっと巡る旅をした。
得意気に添乗員に説明された文化遺産にまつわるエピソードなんかを家族にしたものの、たまたま母以外にとっては常識だった。
なんか悔しくなったらしい。
久々に帰省したら、教科書の最初の数章の余白にはびっしりとメモ書きがされ、付箋が挟まれ。ページは擦り切れかかるほどだった。
エジプト文明、インダス文明ときたら、メソポタミア文明のイラクは渡航できないだろうし次は中国あたりかな?っと思ったが甘かった。
せめて英語が通じる国とか、せめて先進国とかいう発想はないらしい。
もちろん、どの旅行も友達も家族も連れ立たず、一人でツアー参加だ。
「夫の稼ぎで暮らしてる専業主婦なんだからもう少し大人しくしとけ」
っと誰かいうべきなんだろう。
あるいは言ったのかもしれない。
しかし、言ってどうなるというのだ。
言って聞くような、理性的な人間じゃないことは誰よりも知ってる。
そして、母がいない家は母がいるときよりもずっと平和なのである。
欧米人ってさ、たまに極端な人がいるじゃん。
毎食ずっとビッグマックしか食わないアメリカ人とか、ヒョウに憧れて裸で暮らすフランス人とか。
そして、少なからず自分と弟にもその病的な凝り性の血は流れてる。
「バーベルを上げ下げするときに叫ばないで下さい」
と注意されたことがある。
反動をつけずにゆっくりとストレッチをしていただけなのに、肉離れするまで伸ばしてしまったことがある。
弟は考え事があると左右を確認せずに道路を渡る。
気付いてないだけで自分もそうなのかもしれない。
なんか怖い。
テキサスバーガーって結局クォーターパウンダーにビッグマックの真ん中のパン挟んでちゃちゃっとタマネギとベーコンを乗せてソースかけたものでしょ?
それがどこの店でも朝イチから売り切れ続出(でもクォーターパウンダーもビッグマックもどこでもいつでも売ってる)って、
・マクドナルド社内で尋常じゃないほどのベーコンとタマネギ不足が起きているか、
・ロコツ過ぎるほどの「今後のシリーズもすぐに売り切れちゃうかも!そうないように急いで食べに来てね!」っていう話題性作りか、のどっちかしか考えられないんだけど。ホントにどうでもいいんだけど。
なんかクォーター某も出てきた時にバイトの人使って同じような話題作りして怒られてた気がするんだけど、これが喉元過ぎればなんとやらってヤツなんだろうか。
それとも「何と言われようと売ったモンが勝ち」って事なんだろうか。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51596567.html
を見てて思ったこといくつか。
論旨は、俺が追うことができた限りによると、
端から見れば「ハイパーインフレなら国債も返せるし金持ちは貧乏人になるしみんなメシウマ神州不滅」みたいに聞こえるけど、本当だろうか。
たとえば、
日本国政府がどんどん国債を発行して、将来の国の財政にみんなが悲観的になれば、株価のように国債の価格が暴落して、日本円の価値も暴落するだけです。
苦し紛れに増資しまくる会社の株価がどんどん下がるように、国債を日銀がじゃんじゃん買って日銀券をどんどん刷れば、同じように国債の価格もビッグマック単位でみれば暴落していくのです。
そして、日本円が紙くず同然になれば、日本国政府の借金も紙くず同然になるので簡単に借金を返せますし、そもそも新しく国債と言う名前の日本の株式を日銀にハメこんでしまえばいいので借金を返す必要もありません。
たしかに「日本円の価値も暴落するだけ」かもしれないが、常識的に考えてまず日本円の価値が暴落したら次のようなことが起こるんじゃないのだろうか。
ざっとこんな感じ。
もしくはハイパーインフレが起こらずに、今この瞬間ばったりと「国債は償還不可能です」という宣言を日本政府がしたとしよう。
日本国債で痛い目を見た連中は、今後一切の投資を日本国に対してやろうとしなくなるだろう。
その結果福祉に必要な金も捻出することが出来ず、巡り巡って痛い目を見るのは日本人、とくに庶民なのではないだろうか?
国債は「減らせ!」とか「バンバン発行しろ!」とか、そういう単純な問題じゃないんだと思うんだけど、上のエントリを書いた人はそこら辺どう考えてるのかなぁ。