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2019-07-07

もしも童話「おおきなカブ」がITデスマプロジェクトだったら

渋谷雑居ビル

ホワイトボード前に置かれたパイプ椅子イヌネコネズミ一触即発雰囲気で座っている。

扉が開き、慌てた様子の青年が入ってくる。

孫「お疲れ様です、すいませ――」

ネズミ「遅えよッ!!」

ネコ「!!」

イヌ「……ネズミさん、怒鳴るのはやめましょうって……」

ネズミ「……チッ」

孫「あの、本当、すいません。11からって、皆さんにお約束してたのに……」

イヌ「ま、まぁ。とりあえず、ミーティングの報告をお願いします。もう2時間も押してるんで」

孫「は、はい! すいません、ではこちらの資料を…… あっ」

イヌ「どうかしましたか?」

孫「印刷した資料が1部たりなくて。……じゃあ、はい! 僕のは大丈夫なんで、業務委託の皆さんで、どうぞ!」

ネズミ「ッ……!」

イヌネコ「……」

孫「はい、では皆さんお手元に資料ありますかね、お疲れ様です!」

ネズミ「……」

イヌネコ「……お疲れ様です」

孫「えー、先ほど今回の、【大きなカブ引っこ抜きプロジェクト】の遅延に関しまして、業務委託の皆さんからいただいたご意見も踏まえて、事業責任者であるお爺さんお婆さんと、今後の打ち手について協議してきました」

イヌネコネズミ「……」

孫「そこで、えー、結論ですが、カブロンチ期日は絶対死守したいということで、8名の派遣社員の増員が決まりました!」

ネズミ「は?」

孫「海外からオカメインコが8羽、パスポート関連の手続きが終了次第、このプロジェクトジョイします!」

ネコ「え、えぇ……!?

イヌ「あ、あの、それって……確認なんですけど、そのオカメインコたち当然、GIT(ぐいっと抜く)操作や大作物収穫の経験はあるんですよね!?

孫「いえ、実務レベルでは無いそうですが……ただ全員、野菜チップスをついばんだ経験があると聞いています!」

ネズミ「……は?」

孫「ついばんできたのは、レンコンニンジンカボチャサツマイモなど、かなり多くの根菜だそうです! そういった経験があるのでこの現場でも――」

ネコちょっと、いいですか!? これって、大きなカブの葉を真横に引っ張って抜くことを目的としたプロジェクトですよね? 根菜の扱いは関係ないですし、そもそも鳥類の方では私たちの引っ張り方と全く噛み合いませんよ!?

孫「まぁ、それはそれで……」

イヌ「あの! 孫さん、僕らの報告書ちゃんと読んでました!? 人員を増やしたところで意味がないどころか、全くの逆効果ですよ!?

ネコGIT(ぐいっと抜く)操作に慣れないお爺さんやお婆さんが不用意なプッシュプルを繰り返したせいで、コンフリクト解消に無駄時間を取られたのが遅延の主たる原因って……私、書きましたよね!?

イヌふたり現場から離れてやっと作業がまともに進み始めたところだったのに……! 孫さん、今からでも増員を中止できないんですか!?

孫「それは、CTO(超とんでもないお偉いさん)であるお婆さんが判断したことなので、私ではどうにも……」

ネコ「そんな!」

孫「CEO(超えげつないお偉いさん)であるお爺さんもすでにアグリーなんですよね。ですのでここからは、増員を前提とした話し合いを――」

ネズミ「お前マジで……いいかげんにしろよなッ!!!

孫「!!」

イヌネコ「……!」

ネズミ「お前ら上の奴らの無能な指示で、俺はもう何週間も嫁や子供たちに会えてねえんだよ! どうしてくれんだよ、アアッ!?

孫「そ、それは、本当に申し訳ないと思って……」

ネズミ「もうあんたの心の込もってない謝罪は聞き飽きたんだよッ! 何度も何度も気分で方針変更してきてよぉ! 一度たりとも、上手くコトが運んだ試しがねえじゃねえか!?

ネコ「……」

イヌネズミさん、落ち着いて……」

ネズミイヌネコも覚えてるだろ!? 爺さんがウォーターホール方式(水をかけてから引っ張る)でいきたいって言ってたのに、しばらくしたら『必要な水量の見通しが立たず、そもそも濡らしても抜きやすくならないと判明した』とか言い出したよな!?

孫「それは……」

ネズミ「そしたら今度はアジャイル方式とか言いだして、通りすがりの奴らつかまえて1人ずつ引っ張っらせては感想聞いてたよな!? 一体ありゃぁどういう了見だ!? 全員で引っ張っても無理なのにちょっとずつ引っ張って抜けるはずがねぇだろ! アホか!?

孫「あれは……」

イヌそもそもあの時、プロジェクトの誰ひとりとしてアジャイルを正しく理解してなかったですからね……」

ネズミ「そんで挙げ句の果てにティー組織でいくとか言って、プロジェクト完全に停止させて、うすら寒い理念研修ばっかり増やしてよぉっ!? そのくせ納期は死守しろ死守しろって、頭イかれてんのかよ!?

ネコネズミさん、と、とにかくいちど落ち着いてください……!」

孫「……確かに方針の変更は何度もありました、ですがすべてお爺さん、お婆さんと時間をかけて議論した上で、学術的にもエビデンスがある方式への、理論的なピボットで――」

ネズミ現場が誰ひとりその理屈理解できてねえんだよ!!」

孫「り、理解できないなら勉強していただかないと……私は大学院で専門的にデザイン思考組織論、統計学を学び、その知識を前提としてお爺さんとお婆さんと協議した上で……」

ネズミ「お前みたいなのが一番タチが悪いんだよ!! 上司屁理屈洗脳されやす純粋まっすぐバカ傀儡になって中間管理やってるから、いつまで経っても末端を使いつぶすデスマがなくならねぇ!!」

孫「そ、そんな……!」

ネズミ「お前のゴールは現場のご機嫌とってさっさとカブ抜いて、その成果を持って別プロジェクトか他社へ異動することだもんな!? 本心普段言動から透けて見えてんだよ!! お前、そんなんで本気でこのプロジェクト成功させる気あるのかよ!?

孫「そんなつもりは、毛頭……!」

ネズミ「あーあ。やってらんね。もうこんなプロジェクト今日で終わりだ。これ以上の契約更新なんかするかよ! な、イヌネコもそうだろ!?

イヌネコ「……」

ネズミ「……? どうした、お前らもこの際、本音を――」

イヌ「……勝手に、僕の本音を知ってるかのようなこと、言わないでもらえますか?」

ネズミ「え」

ネコ「孫さん、オカメインコさんたちが来るまでに座席表が必要ですよね? 私が作っておきますね!」

孫「……え。いいんですか?」

ネズミネコ!? お前……!」

イヌ「そういえば孫さん、さっきいただいたこ資料、すごく綺麗にまとまってて素晴らしいですね。後半からほぼ空白なのも、余白を活かした高度なデザイン性を感じます

孫「え、意図してなかったけど、ありがとうございます! 実は学生の頃は、デザイナースペシャリスト志望で……」

ネズミイヌ……!?

孫「……あ! すみませんそういえば!」

イヌ「? どうかされましたか?」

孫「本当にすいません……実はこのあと、合コンがありまして……」

ネズミ「……は!? お前、俺の話を――」

ネコ「まぁまぁ、この話の続きは後日、ってことで!」

ネズミ「ちょ!?

イヌ「そうですね、次のミーティングカレンダー入れときますね!」

ネズミ「お、俺の話を……」

孫「それじゃ、本気でやばいんでそろそろ失礼します! ……あ、ネズミさん、契約更新必要ないということなので、デスクの清掃だけよろしくお願いします〜、お疲れ様です!」

イヌネコお疲れ様で〜っす!」

孫、あわてて部屋を去る。

ネズミ、怒りに震えてイヌネコにらむ。

ネズミ「……お前ら、こんだけひどい目に合わされても、組織側につく気なのかよ!?

イヌ「何か勘違いしているみたいだけど…最初から僕は、この組織や進め方に一切、不満はありませんよ」

ネコ「ええ、私も」

ネズミ「は……? こんなグダグダの遅延プロジェクトに、不満がないわけないだろ!?

イヌ「いや、大規模な遅延プロジェクトからこそ、ですよ。このプロジェクトロンチが伸びれば伸びるほど、僕らは飯が食える期間が約束されて、面倒な転職活動をしなくていいんだから

ネズミ「……!」

ネコ「あらゆるトレンドが2、3年単位でガラッと様変わりする、雇用形態も入り乱れてるこんな現場で、マネジメントや進行管理、正当な評価なんて不可能だって、この業界に数年いる頭のいい人なら誰でもわかってるんですよ。だったら、それを利用する思考にならないと」

イヌ「僕は別のスタートアップでも働いてる。ネコさんは個人経営喫茶店を始める準備中。……ここでの業務は、あくまで飯の種、ライスワークなんです。新人の孫さんが上の都合に踊らされておかしな指示を持ってくるのも織り込み済みで仕事を請けてるんです。……腹立ててるのは、組織論理を知らない、ネズミさん、あなただけだよ」

ネズミ「! そんな……」

イヌ「……それと、この際だからぜんぶ言わせてもらうけど。正直、ネズミときの力じゃカブを引っ張っても一ミリたりとも影響がないんだよ。無駄なプッシュとプルを繰り返して、僕やネコさんの尻尾にぶら下がってるだけで」

ネズミ「……そ、それは……」

イヌ「何も言わなかったのは、落ちこぼれがいると僕に批判の矛先が向かないのと、あなたが嫁と子供を食わせるために必死なんだろうって同情してたからです。 ……でも孫さんに噛み付いたら、もう、かばえないかな。僕に得が無さすぎるし」

ネズミ「…………」

ネコ「私も言わせてもらうけど、正直、いまの私にとっての邪魔者は飯の種をくれるお爺さんたちじゃなくて、暴力的言動を繰り返して職場雰囲気を悪くしているネズミあんたなんだよ。……そもそもあんたお婆さんに『ドブ臭い』って毛嫌いされてたから、近いうちに切られる話は出てたんだけどね」

ネズミ「……………………」

ネコあんた、このプロジェクトには正直、向いてないと思うよ。転職のいい機会だったんじゃない?」

ネズミ「お、俺は、ただ」

ネズミ、震える手でデスクに飾っていた家族写真を手に取る。

ネズミ「……家族に、誇れる仕事がしたくて……」

写真カバンに入れ、よろよろと部屋から出て行くネズミ

ネズミが出て行った扉を見つめるイヌネコ

ネコ「……ねえ、イヌさん。知ってました?」

イヌ「……ん?」

ネコ「あの巨大なカブ、抜けたとして食用にも、観賞用にもならないらしいです。……むしろ中が腐ってて、処理するのにまた莫大な費用がかかる、って」

イヌ!? だったら、なんでここまでして……?」

ネコカブを分けて欲しい人たちが前金を積んで、カブ価格がつり上がってるらしいんです。前金に手をつけてしまったお爺さんは、腐ってるとわかっててもこのプロジェクトを止めるわけにはいかない」

イヌ「……」

ネコ最近はお爺さんも開き直って、カブを買ってスープにして売れば大金持ちになれるぞって、IRインチキレシピ)を配り歩いてるらしいですよ」

イヌ、深く息を吐き、何も書かれていないホワイトボードをじっと見つめる。

イヌ「(何か適当時事ネタを入れてください)」

暗転、幕。

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完全版はここ↓

http://kibou-to-kibou.hatenablog.com/entry/2019/09/07/

2018-10-31

メルカリとかクラウドワークスみたいな

経営者エンジニアブログセミナーで超意識高い組織論とか最先端技術について語るのに、出てくるプロダクトが貧乏人の労働力搾取してゴミ生産するとかネット西成とか射幸心を煽るガチャゲーのような、社会にとって害悪しかないサービス、という現象あるいはそういう企業群に、そろそろ名前をつけたい。

貧テック」は良いと思うんだけど、プロダクト側に寄りすぎていて、経営者エンジニア無駄意識の高さを表現しきれてない。

「○○系企業」みたいな感じでずばっと言い表せないかな。

王様乞食企業

泥棒紳士企業

ハーメルン企業

ぜんぜん思いつかない。

2018-10-21

anond:20181018204534

金を稼ぐのが卑しいとされる教育現場出世組織論について教えるのは難しいだろうね。

2018-10-12

https://anond.hatelabo.jp/20181012172842

申し訳ないけど、組織論じゃなくて、「読んでいるうちに勉強が身につく」ようなのなので、

もしドラは違うんですよね。

2018-10-10

今悔しい想いをしてる人へ


いま、俺は本当に大好きで大好きな仕事相手とどうしても仕事を一緒にできなくなってしまった。相手不本意なところがあるんだろう。もはやその問題は2人が介入できないものだった

2人でコンペ終わり公園のベンチに座ってタバコに火をつけた、本当に一緒に仕事したくて、でもできなくて、言ってきたアイツは悲しそうだった。

自分もどうすることもできなくて。悔しくて、でも、ここで俺は、何も言えなかった。涙が出そうになるのを我慢することしかできなかった。あいつもきっと同じ想いなんだろうなと思った。

なんて無力なんだろうと。

少し時を置いて俺も同じ気持ちだよとしか言えなかった。永遠に続いてくれればと思った。なんとしても離したくなかった。できなかった。

でも、とても感謝してる。俺はアイツといた時間この仕事が本当に好きだって思えたし、失った時、自分の無力さにも気づけた。だからアイツが成長した時に笑われないように俺も頑張ってやるかって思えた。

もう悲しい思いはしたくないし、させたくない。ありがとう。とても感謝してる。悔しさや無力さは人を成長させるし、お前は、真っ直ぐ生きてることに価値があると気付かせてくれた。不器用なお前を今度はちゃんと連れて行く

きっと自分は避けてたんだと思う。宗教じみた組織論や、プレッシャーに押しつぶされたくだらない没落に、呑まれながらないがしろにしてたんだと思う。

自分自身の責任気持ちをないがしろにするために騙して、隠してたんだと思う。あの時の気持ち。始めた時の思い、ネクタイは捨てて会社ごっこはもうやめにしようと思った。

街のネオンがボヤけて見えた。この街も君も眩しいくらい正しかった

君もだから大丈夫。きっと悔しかったり、つらい思いしてると思う。でもその思いから目を背けなければ誰かがきっと気付かせてくれる。時が来るのを我慢しろ

その時が来たら取りかかれ、それが死ぬまでのお前を運命付ける自分を取り戻す戦いだ。真っ直ぐ生きることを忘れるな

2018-08-12

anond:20180812202823

無能な働き者より、無能な怠け者のほうがマシ、という組織論は正しいと思う。

2018-07-21

上司が古臭い組織論を持ち出してきたので論破した

立場を持ち出してきて「偉そうに言うな!」

すべてのやる気を無くした

俺が会社業務の流れを変えるより、

俺が所属している会社を変えたほうが簡単なんだよなあ

そこまでして会社にしがみつくと思ってるのなんでだろう

2018-06-27

無敵の人組織論馬鹿

他人から奪うばかりで何も与えることができないか無敵の人なんじゃん

そんなゴミ集まったところで組織なんて作れないよギブアンドテイクも協力も成立しないか

2018-06-22

anond:20180622035515

平和賞絶対いるでしょう。トランプとか笹川良一みたいな功成り名を遂げた人を善行に向かわせるための素晴らしいニンジンだと思う。あのアメリカ第一主義で他を何も気にしないトランプ朝鮮半島平和に気を配ったのは、ノーベル平和賞に欲があった、というのもあると思うよ。科学賞は代わりがたくさんあるし、ノーベル賞のなかで一番かけがえのないものだとおもう。

経済学はサブ分野(環境経済学労働経済学、国際貿易景気循環、成長論、産業組織論計量経済学、その他)がたくさんあるから、順番に回すとそれぞれ時代を画した人、みたいにならなくもない。二年に一回でもいいような気はする。

2018-06-18

幹部になるということ

組織論に興味を持ってゆくゆくはマネジメント系、更に会社幹部を目指す心の優しい勉強熱心なエンジニアへ。

役割としてProjectManagerのような立場イメージやすいと思う。ネット情報が多く転がっているし、職場の現PM活動を実際に目の当たりにしているからね。

部長のような責任ある立場幹部になる場合は少し違う。

幹部になるということは社長の腹心になるということ。自分の考え方を今までの社員立場から社長立場に切り替える必要があるんだ。

部門の取りまとめについて社長から色々と指令が出る。目標に対する成果を出すのは当然のこととして、

例えば「うちはみなし残業制だからメンバー毎日みなし労働時間分は残業するような仕事の振り方をしろ」というものである

メンバー個人能力を見極めて一段高い行内を与えて成長を促すといえば聞こえは良い。

社員であれば「業務効率化してさっさと仕事を終わらせて早く帰ろう」という思考になる。これはとても良いこと。

社長目線だと業務が早く終わるということは遊びがある、投入コストに対して無駄が発生してるということなんだ。

すると幹部の君に「おい最近A君の帰りが早いじゃないかちゃんと彼の活動内容を把握しているのか。もっと仕事を振れ」というお叱りが来る。

これをクソだと思ってはいけない。君は社長の腹心。投入コストに対して最大のリターンを求めるのは当然なのだ

部長の君がチームの誰よりも早く出社し、一番最後に帰るように」「基本的に君は病欠以外に休みを取るな」と言われれば従う必要がある。

メンバーを褒めるなよ。成果目標に対する客観的な進捗だけで評価しろ。褒められると勝手昇給・昇格を期待して、思い通りにならないと会社に対して不満を持つが出てくるからな。」

「本人の能力不足による残業や土日出勤は自発的にやっていること。勉強と同じ。好きなだけやらせればよい。能力不足による自主的な穴埋めなので会社から金は払わない。」

飲み会会社の不満を言うやつがいたらお前が諭せ。社員の中で不満を広げるな。不満を言うメンバーマークして報告しろ。」

採用コスト教育コストには相当な金がかかっている。簡単メンバーが辞めないように普段から監視しておけよ。辞めたら君の評価が下がると思え。メンバーが長く働き続けたいという環境を作るのも君の仕事だ。」

これをクソだと思ってはいけない。君は社長の腹心。愛に満ちた社内環境を保つことは当然なのだ

そのかわりに幹部になれば給料が数100万単位で爆発的に上がるよ!

ということはない。クソが。

中小企業社長と合わないなら長く働くことは勧めない。早めに転職するが吉。

社長出身エンジニア以外だとかなり厳しいねエンジニア気持ちがわからいから。

というか、社長立場からするとエンジニア気持ちなんてわかる必要ないんだよね。成果が全てだから。可笑しいね

2018-04-09

anond:20180318203608

元増田のなかで、「無能」の定義曖昧から論理が飛躍している。素直に「無能」を定義すると、「自分能力不足で目的が達成できない人」というような感じになると思う。目的、は「サンドイッチ検品をする」でも、「東大に入る」でも、「幸せ結婚をする」でもなんでもよい。この場合アルバイト社員無能で良い、なんてこともない。無能とは、自分目的が達成できない人なんだから人間幸福追求権がある限り、無能で良い人なんて誰もいない。もし、無能が「能力不足で他人迷惑をかける人」みたいな定義なのであれば、迷惑をかけているので、批判されるのは自然だ。

元増田最後の方で組織論になっているから、それも少し。人の優劣が組織の優劣に影響するのが良いことかどうかは全く自明ではない。一般に、組織属人的状態から脱出させようとすると、官僚化が進み組織のもの効率が落ちることが多い。

1. 起業

小規模企業大企業を打ち負かすことがあるのは、優秀な中枢の数人の能力を存分に発揮することで、組織や規模の不利を超えることができるから

2.高校序列

一般に、偏差値が高い高校ほど校則がゆるい。きつい校則必要ないので、学生の創意工夫が可能になる。

3.教育システム

日本先生は有能でないことが想定されている。中央集権的に学習指導要領を通じて、時間数および教育内容を規定しているから。

これは、先生能力依存しないである程度の水準の教育を保つことに成功している反面、有能な先生の創意工夫の余地を奪っている。優秀な先生学習指導要領制限を取り払うとどうなるか、というのは、「ずっとわかりやすい」参考書予備校存在でわかる。

2018-03-20

anond:20180316112022

共感する。

経営リーダーシップのいる仕事をしてるひとの意見な気がした。

正論だけど通じないよ。組織論

学級委員長レベルの苦労すらしたことがないひとがほとんどだから

最賃あげて労働減らせば幸せになれるって思ってるんだよ。

労基が厳しい社会組織運営するなんてリスクしかいから、会社経営なんてやらずに不動産買って家賃収入で稼ぐほうがマシだ。

おれは十分にサラリーマンとして経営者やリーダーの苦労を感じたから、フリーランスで10年間がむしゃらに働いて2億のマンション買うのが今年から目標

20代の頃は従業員たくさん雇える会社作る夢があったけど、裏切り教育コスト考えたらアホくさくなった。

みんな勝手妄想理想論語って権利だけ主張して落ちていけばいいよ。

お前らが引きずり降ろそうとしてる身近な金持ちは本当は未来のお前らの可能性なのによ。

2018-01-05

貴乃花老害クソ役員しか見えないのだけど

みながどうして貴ノ花擁護するのかが全くわかりません。

自分には彼が組織の決定に個人的物差しで断固として反対を続けている老害しか見えないです。

彼がああして抵抗を続けている間に組織の評判は下がり続けているというのに、それでもその姿勢を崩さないなんて組織に取って害以外の何者でもなくないですか?

組織が正しいとはいいませんけど、事故が発生したら速やかに収束させて全体のダメージを最小限に抑えるのがそれぞれの役割だと思うんですが、彼はその逆の行動しかしてませんよね。

代表取締だって組織私物化は害でしかないのに、それを一役員がし始めたら降格させられて当然だと思うんです。

それなのに降格がおかしいってなったら、今後の組織運営がうまくいくはずがないですよね。

それに、はじめから気になってたんですけど、彼、組織に対する鬱憤を日々募らせてて、この一件を口実に組織に一発かましたかっただけなんじゃないですかね。

だとしたら当事者をダシにした最低の行為だと思うんですけど。

その証拠に彼は無視は続けるけど建設的な意見が一個も出てこないですよね。

会議で人の批判ばかりして自分意見を全く言わない(持ってない)老害クソ役員と何が違うんでしょうか。

これって組織論ではあたり前のことだと思うのだけど、周囲にこの話をしても全く通じなくてかなり困っています

これってそんなに極端な話ですか?

2017-08-13

自分らしく生きることと不条理に耐える力

起業したが、知り合いの会社起したばかりが能力のない社長もどき)にちょっかいを出してさんざんこちらに迷惑をかけられた。

で、切ろうとしたらま周りにも非難轟々だが耐えられないので、周りごときった。

そもそも母親と折り合いが悪い。つーか、20年ぐらい霊感商法に入ってる。

で、入った時からあそこおかしいと感じていて、しかも、霊感商法に入った一因は俺の身の回りトラブルなので、さんざん喧嘩して弟妹父親にも文句言われてる。

母親については「とにかく喧嘩するな」とのこと。妹の結婚でおおさわぎした。

その頃に僕もちょうど起業したが、起業にもかなり気色悪い話してくるわ、霊感商法情報流すわのトラブル

完全に着信拒否していたが妹の結婚式で久しぶりにあった。

母親関わろうとしてくる。周りに仲良くしろやと言われる。物凄い疲れた。もう弟妹親類との縁も切り気味で行く。

共通して言われたのは「お前が我慢して適当に流してればいいのに」

まあ、でも能力のない社長もどき母親もこっちに迷惑かけてくるの見えるからやっぱり周り込みで切るしかなかったんだと思う。

初めから拘りを持たずに相手に注目されない存在、接点が少ない存在になってればよかったのかもしれない。人を見ずに近づきすぎた。

母親霊感商法に入った段階で極力距離を置かないとならなかったのかもね。

逆に、こちらもはじめから警戒されるつもりでいないとね。

で、「就職必要なのは不条理に耐える力」という記事を読んだ。

ストンと胸に落ちた。ああ、日本は「和を求める」というが、それは「どうしようもなく迷惑存在でも、上位層に入った奴は受け入れて我慢しろ」という社会なんだ。

改善して変える能力なんか求めてない。あるとしても「上位層が思いついたという形にして」という条件が必要

本来組織というのは例えば目的に応じて必要仕事を決め、不要仕事を削減する能力

あるいは、自分を抑えて部下が正しいのなら部下の進言に従って今なすべき目標に対しての最適な行動を取る能力が求められる。

でも、日本で求められるのはとにかく議論を嫌がり、各々の自己愛を傷つけないようにする。上位層に入れれた奴の自己愛を守るだけの社会

森友や日本会議みたいなね。上の言うものはイエッサーと服従してくれる社会本来儒教は上がどうあるべきかの話のほうが遙かに多いが、下がどうあれというのだけ切り抜いた腐った儒教

目標があってやるべき仕事優先順位が決まるというが、日本企業だといろんな「俺を認めて欲しい」という関係者でぼやける。

それで、上位層に入るのが当人能力じゃなく年功序列で決まるものであれば、上位層が腐ってしまったらもうどうしようもない。

議論ができない社会でもあるから内部からその腐った上位層を補正する方法がない。まったくない。

一方で考える教育というが、そんな物「上位層が腐った状態」で「目的に応じて」考える能力なんていらないでしょ?

必要なのは「上位層のプライドを傷つけずにやり過ごす能力」「上位層が右と言ったら右という能力

から日本企業は総崩れ。根本的に金回りを悪くして日本経済悪化し、企業新陳代謝が悪くなったというのもあるが、加えて腐った上位層が増えすぎているという事もある。

そうして「考える力」がついた人たちは苦しむ。「不条理に耐える力がある人」はそういう全体像が見えてて、大企業でも腐っているのが見えてる状態ではとにかく潰れない公務員がいいよねとなる。

別に不条理に耐えるから幸せになりたくないというわけじゃないでしょう?不条理に耐えるから生活がきちんとできて極力不条理が少なくてもいいところを見極めてそこに行きたいだけ。

みんなおまんまきちんと食えて、家族作って幸せ暮らして、老後も苦しまずに生きて、そして死んでいきたいんだわ。

腐った上位層を排除して、儲かりそうにない事業から撤退しその時儲かりそうな事業に専念できる経営者に変わったら復活する事例が多いのもそのため。

これはただ単に「ワンマンでやる経営者が良い」というのではない「目的に応じて必要な行動を取るために調整、場合によっては喧嘩、人を切ることもできるが、目的に達成する人を生かせる経営者

という事なんだよな。

という組織論自分に照らし合わせてみると、自分会社の開発商品未完成。うまくいかない可能性もあるかなと思う。

けど、その暁にはやはり、海外にも通じるぐらいの実績残して、この分野の仕事として海外に出ないとな。

やはり自分仕事で新しい分野は切り開けると思う。自分会社仕事としてではないかもしれないけど、海外なら高給取りも狙えるかもしれない。

けどまあ、「不条理に耐える力」「適当に流す力」がないから一人になったね。そもそも、周りに関わり過ぎというのはある。おせっかい

けど、こうじゃないかな?ああじゃいかな?という考えとか何とか「考える力」「変えられないかという気持ち」があったかアイデアが持って起業はしてて、技術的にはそれなりに自信がある。

やっぱり、自分自身アイデア出す力あるわと仕事していても思う。どうしてもひとつひとつ実現していかないとならないから歩みは遅いけど。

パッパラパーに能力がないのに海外行くのは薦められないけど、やっぱり能力に自信がって海外出たいというのなら出るべきなんだろうね。

中国でもインドでも母国が未開の不条理に耐える国だからアメリカに行きたがって、そちらで成功するんだ。google社長とかMS社長インド人だし。

今の事業成功すれば一番だけど、二番目の選択肢ぐらいは考えとかないと。

2017-06-12

40歳前後管理職無能多すぎ問題

ここ数年、転職したり出向したりで何社かの組織を跨いで動くことが多かったんだけど、真面目に今の40歳前後管理職おっさん無能

管理したこともされたこともありません、マネジメントの本(根性論とかじゃない、組織論の本)も読んだこともありませんてなアホンダラが、単に当て込む人間組織に残ってないってだけの理由管理職になってる。

何が無能って、まず指示が出せない。職務分掌できない。というか自分責任が発生する行動言動ことごとくから避ける。とりあえずあやふやなこと言ってその場しのぎに甘んじる。

上司なんて、自分責任範疇他人仕事させるから金もらってるようなとこあんのに、その懐がない。上げ膳据え膳希望マザコンみたいなやつが本当多い。

で、当然組織が回らない。若手が辞める。特におっさんより能力ある若手が率先して辞める。その後を追って新人も辞める。

なんなの?40歳前後おっさんらは呪われてんの?ホント年功序列とか言ってないで、30歳あたりの活力あるやつにサッサと権限収入ガツンと充ててやったほうが、成長するって組織はかなりあるよ。

なんつーか不稔の世代だね。花だけ咲いたけど実はならないみたいな。サッサと刈り取ったほうがいいよ。生やしておいても、栄養だけ吸って枯れるだけだから

2017-03-03

ベンチャーにおける組織論って何を参考にすれば良いんだろう

そのサービス人材、規模などによって

いろいろ配置が考えられるが

 

そもそもどういうタスクがあって

どういうコミュニケーション形態があって

どういう結果があって・・・

 

みたいにモデル化するみたいな

組織論の話ってどこかで研究されていないのかな

アメリカ軍隊あたりでそんなの研究されてそうだけど

PMP領域とかか?

2016-10-07

君の名は。』に限らずアニメ絡みの地方論が置き去りにしていること

君の名は。」が物凄い勢いで流行っている。

興行収入は遂に風立ちぬを越え、もう上にはジブリ映画しかいないという状況だそうだ。

 

それ故に、作品情報ネットをやっていると否応なしに目につく。

ツイッターでは「もしかして」「入れ替わってる!?」のコピペが大量に作られ、

pixivニコニコ静画など画像投稿サービスではイラストがひっきりなしに投稿されている。

当然、各種論評も多く、肯定的ものから否定的ものまで、

演出に注目したものから制作体制スタッフ登用など組織論なような話まで、数数多の記事が出ている。

自分ネタバレの類を全く気にしない人間なので大丈夫だが、

事前に情報を触れてしまうことに抵抗がある人はなかなか大変だろうなぁ、と思う。

 

さて、そんななか自分ツイッターとある記事が流れてきた。

記事の名は、こちら

 

君の名は。』が、感動のウラで消し去ってしまったもの

無邪気にこの作品を楽しむことへの疑問

現代ビジネス 貞包 英之氏)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49807

 

「興味深い見方だった」という肯定的コメントがつけられていたことと、

サイトランキング1位(10月1日当時)に釣られて読んでみたものの、

いざ読んでみると、

 

「ふむふむ。」

「……ん?」

「はぁ!?何言ってるの?」

 

となってしまう、久々に猛烈に反論したい記事内容だった。自分君の名は。」未視聴なのに!

そして、この気持ちをぶつけるところがなかなか見つからないため、

ここでひっそりと所感を書き連ねることにする。

 

※取りあげる記事ネタバレ前提で書かれているため、この記事ネタバレ全開です。

また、重ねて申し上げますが、筆者は原作未視聴です。

公式サイトなどで可能な限り情報収集しましたが、至らぬ点がございましたらご容赦ください。

 

記事主題について

序盤・中盤で「君の名は。」について色々分析しているものの、

この記事の主点はあくま地方論であり、作者の主張はこうである

これはなかなかツッコミを入れたい主張である

特に後半。地方を暗く扱った作品は確かに探せば存在するだろうが、

戦後サブ・カルチャーの潮流として、地方への鬱屈や屈折の描写が常に存在していたかというと、そうは思えない。

地方を賛美することへの反省」など、なおさらである

片方で「地方賛美系のご当地アニメ」を取り上げ、批判しておきながら、

というか、自らが「地方の賛美・消費と並行して」と言っているのに、

さも、地方鬱屈を描き安易地方賛美にNoと主張するのが、

戦後アニメマンガの主流であるかのように扱うのかいかがなものだろうか。

 

アニメ漫画地方を描くということ

アニメ地方を考えた論評は、この記事に限らず最近は非常に多い。

実在風景を背景とした漫画アニメが増えたこと、

それに伴い、聖地巡礼アニメによる町興しが注目されていること、

経済停滞や少子高齢化により地方のあり方の議論が盛んであること、

などが理由として考えられるだろう。

 

しかし、それらの論評で見過ごされていると見過ごされていることがある、と私は思っている。

それは「地方であれ、都会であれ、あくま舞台舞台」ということである

 

原義通りの舞台、つまり演劇での壇上を想像してほしい。

細やかな小道具があり、大きな絡繰りがあり、巧みな照明効果音響がある、

それらが充実しているか、特色だっているかは、作品評価を左右する一要素かもしれない。

しかし、それはあくまで一要素であり、舞台の上で演者が動かない限り作品とはならないのが通常である

 

まりはこうである

地方である、都会である、ということは物語の展開に大きく絡む。

しかし、作品のメインテーマになるまで比重が高くなることはそこまで多くない。

 

ペルソナ4という作品を例に挙げよう。原作ゲームで、アニメ化されている作品である

この作品舞台とある架空地方都市

そこは大型総合スーパー進出し、地元商店街がその影響で衰退している。

要人物の中には、周囲との軋轢が生じている総合スーパー店長の息子や

実家のために地元から離れられない旅館の娘がいる。

こう見ると、まさにこの作品地方の屈折した部分を描いた作品である

 

では、これは記事作者が主張する「地方の軽薄な理想化に一定留保を付け加える」作品だろうか。

自分はそうは思わない。

 

ゲームプレー済・アニメ視聴済を知ってる人なら分かると思うが、

この作品リア充ゲーム揶揄されることがあるくらい、終盤になると仲間の結束が固くなる。

主人公が転校してきてから去るまでの1年間で、彼らは忘れられない思い出を作り、心を強くする。

 

ならば、この作品は「地方暮らしもすばらしい」的な地方賛美の作品だろうか。

それも違うだろう。

 

この作品テーマ公式サイトに明確に書いてある。

「“推理サスペンス”を題材にしたRPG」だと。

まり地方都市性質描写は極めて重要位置にあるのは確かだが、

それとメインテーマ別にあるのである

 

このように、地方である・都会であるというのは、

舞台の基本設定として極めて重要であると同時に、

舞台の基本設定であるが故に、物語主題にまではなかなか上り詰めないことが多い。

その舞台登場人物がどう動くか、どんな出来事に遭遇し、乗り越えるか、

そのような舞台設定以外の重要事項が大抵の作品には存在しているのである

(もちろん、舞台設定全押しのご当地振興系作品もないわけではないけども)。

 

また、舞台装置であるが故に、物語の展開に応じて描かれ方が変わる、ということも起きる。

良い出来事が起きればその背を押すように明るく描かれ、

良くない出来事が起きればその気持ちを代弁するかのように暗さが出るが舞台装置である

そのため、後味が良いラストとなる作品ならば、当然その舞台地域は後味よく描かれることになる。

そして、娯楽作品である以上、漫画アニメで後味が良いラストと後味が悪いラスト

どちらが多いかといえば、それは前者の方である

 

これに加え、

人間、そう簡単地元から移動しない。両親に頼るところが大きい高校生以下ならばなおさら

ということも多くの場合、見過ごされていると感じる。

高校生以下の場合、特段な理由がなければ通学範囲+αが彼らの行動範囲となる。

背景が実在場所に忠実で、聖地巡礼が盛んに行われる作品の中で、

一番舞台が全国に分散している作品として、私は咲が思いつくが、

それは、「全国大会に各地から集まってきた女子高生」を描いているからであり、

個々の人物を見ると行動範囲はそこまで広くない。

 

旅行登山ツーリング即売会遠征趣味である

学校行事である修学旅行部活全国大会など)

・身内の都合です(転校など)

・突然ワープしてました

 

これらのような特段の理由がなければ、登場人物はなかなか生活から離れて動かない。

からそこ余計に、舞台の明るさ・暗さは展開の明るさ・暗さに密接にかかわる。

描かれる街が単一都市圏に絞られるのだから、バッドエンドを目指してない限り、

舞台となる地方物語の展開に連動して明るくに描かれるのである

そこに舞台となる町が素晴らしい、というメッセージが入るかどうかは作品それぞれだが、

記事のようなアニメ地方を考えた論評にありがちな

舞台である=描かれた地方作品の重大なテーマである、という構図は

必ずしも成り立たないと思うのである

 

東京vs地方という二項対立

この記事に対して気になるところがもう一つある。

というよりも、先述した結論としての主張や「君の名は。」の分析よりも

違和感を感じ、反論したい部分がある。

 

それは、全体として東京仮想敵としている所である

君の名は。ハッピーエンドの場が東京であったことの不満、

東京が揺らがなかったことへの不満、

壊滅した糸守の人物たちが東京へ移ったことに対する不満、

そういう東京が良く描かれていることへの不満が文章の端々から漏れている。

東京隕石が落ちて壊滅することを期待してしまった」までくるともはや怨恨の類すら感じる。

 

この観点において、もっと瑕疵があると思えるのは3ページ目のこの部分である

 

物語あくまで散文的に見直せば、『君の名は。』は、故郷のない男と、故郷を失った女が、東京故郷幻想特別な異性を妄想する話といえるのかもしれない。

 

これはもう、誤読していると扱ってしまっていいのではないだろうか。

瀧は東京まれである高校には友人がいて、バイト先もある。

それに付随した人間関係や馴染みの店もある。

ならば、彼の故郷新宿区であるのは明白であろう。

 

東京という町が生まれて150年弱、

高度経済成長期に断絶しているという最も日の浅い解釈をしても40年の歴史がある。

当然、そこで生まれ、育ち、その場所愛着を持っている人が存在する訳であり、

東京まれ故郷のないという構図は非常に抵抗を感じる。

 

というよりも、この作品地方東京の対比が大きな要素でもあるのだから

双方ともに住んでいる街を故郷と思えるような愛着知識

人間関係や行動範囲があるからこそ成立している作品だと思うのだけれども……。

 

もしテロ地震があり、瀧自身や近い関係人物危害があったら、

もしくはアトラス的何かで新宿が壊滅したら、

それこそゴジラが来て東京全部焼き払ってしまったら。

そして、惨事を避ける手段が目の前に提示されていたのなら。

 

きっと、瀧も三葉もお互い逆の立場必死に動くと思うのだが、いかがだろうか。

さも片方に地元愛がないような表現は、私はどうかと思う。

 

地方物語に都合よく変えて消費するな」という意見は、

地方研究している人ならば主張することは正しいと思う。

規模が小さい、独自性があるなどの性質から創作世界において、

物語を進めるための非現実的な設定を地方押し付けられる傾向が強いということは事実である

 

君の名は。においても、神事伝承隕石自治体消滅など、

ファンタジー色の強い部分はほとんど糸守町が担っているし、

栃木弁とも茨城弁とも福島弁もつかないようなアクセント

パロディに満ちた謎の施設人物がやりたい放題するTRICKのような作品は極端だとしても、

地方賛美という面ではこれ以上に多くの意見が出たサマー・ウォーズなど、

悪い言い方をすると、ご都合的に地方が歪められて描かれることは多々ある。

地方を味方する立場活動を行っている人からすれば、良い思いはしないだろうし、

作品に反映するかどうかは別にして、そのような不満があることは受け止めるべきである

 

しかし、それを受け止めるのは制作サイドであり、東京ではない。

そのような設定を組んだのは新海氏、堤氏、細田氏であり、東京が作ったわけではない。

批判の向きは新海氏、堤氏、細田氏、もしくは各委員会、はたまたワーナーテレビ朝日東宝に対して

向かうべきであり、東京に矛先を向けるのは間違っているだろう。

地方を「消費」可能商品に仕立てているのは、(所在大都市かもしれないが)

作者および制作組織であり、大都市のものでは決してないのである

 

地方大都市という二項対立は、研究においても創作においても非常に分かりやすいしよく使われる。

しかし、本記事のように地方の不満は全て大都市が起こしているものだ、

という構図にまで落としてしまうのは、単純化が過剰であるだろう。

不満の捌け口をほぼ全で大都市東京に向けている所が、非常に鼻につく記事であった。

 

まあ、ガルパンひぐらしの扱いもそれ以上に気になったんですけどね。そういう作品じゃないでしょw

2016-06-23

http://anond.hatelabo.jp/20160622100232

総務省 情報通信政策研究所本体はどういった人がいるかからないけど、委嘱している研究員の顔ぶれはこんな感じ。

http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/advisors.html

平成27年度 情報通信政策研究所 特別研究員五十音順平成281月29日現在)
●特別上級研究員法学系】

青木 淳一(慶應義塾大学法学部准教授)
専門:行政法政府規制産業法
石井 夏生利(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科准教授)
専門:プライバシー権個人情報保護法情報佐々木 秀智(明治大学法学部教授)
専門:英米法情報メディア法
新保 史生慶應義塾大学総合政策学部教授)
専門:憲法情報法
杉原 周治(愛知県立大学外国語学部准教授)
専門:憲法ドイツ法、メディア曽我部 真裕(京都大学大学院法学研究科教授)
専門:憲法メディア寺田 麻佑(国際基督教大学教養学部准教授)
専門:行政法情報通信法
東條 吉純(立教大学法学部教授)
専門:経済法
西土 彰一郎(成城大学法学部教授)
専門:憲法マスメディア西村 暢史(中央大学法学部准教授)
専門:競争法、競争政策
林 秀弥(名古屋大学大学院法学研究科教授)
専門:経済法、独占禁止法競争政策
平野 晋(中央大学総合政策学部教授)
専門:不法行為法、契約法、アメリカ法
若林 亜理砂(駒澤大学大学院法曹養成研究科教授)
専門:経済法
【経済系】

依田 高典(京都大学大学院経済学研究科教授)
専門: 応用経済学
春日 教測(甲南大学経済学部教授)
専門:産業組織論経済政策
高口 鉄平静岡大学大学院情報学研究科准教授)
専門:情報通信経済学産業分析
佐々木 勉(ポリシーリサーチユニット株式会社主任研究員)
専門:情報通信経済学
宍倉 学(長崎大学経済学部准教授)
専門:公共経済学産業組織論
実積 寿也(九州大学大学院経済学研究教授)
専門:通信経済学公共経済学産業政策竹村 敏彦(佐賀大学経済学部准教授)
専門:応用経済学
田中 辰雄(慶應義塾大学経済学部准教授)
専門:情報通信産業実証分析
手塚 広一郎(日本大学経済学部教授)
専門:産業組織論、公益事業論、交通経済学
徳原 悟(拓殖大学国際学部教授)
専門:開発経済学
中村 彰宏(横浜市立大学学術院人文社会科学系列教授)
専門:産業組織論計量経済学
森脇 祥太大阪市立大学大学院経済学研究科教授)
専門:ミクロ計量経済学
【人文・学際系】

秋吉 美都(専修大学人間科学部教授)
専門:情報行動のミクロデータ分析社会統計
内山 隆(青山学院大学総合文化政策学部教授)
専門:メディアエンターテイメント経営戦略経済政策
岡田 仁志(国立情報学研究所准教授)
専門:電子商取引論、電子通貨論、地域情報政策北村 智(東京経済大学コミュニケーション学部准教授)
専門:メディアコミュニケーション論、情報行動論
小泉 力一(尚美学園大学芸術情報学教授)
専門:教育工学情報教育
小舘 亮之(津田塾大学学芸学部教授)
専門:メディア情報サービスマルチメディア情報通信工学
土屋 大洋慶應義塾大学大学院政策メディア研究科教授)
専門:国際関係論、情報社会論、公共政策論
橋元 良明(東京大学大学院情報学環教授)
専門:コミュニケーション論、社会心理学特別主任研究員法学系】

生貝 直人(東京大学大学院情報学環特任講師)
専門:情報政策知財プライバシー表現規制等)
早川 雄一郎(京都大学大学院法学研究科特定助教)
専門:経済法、競争政策経済系】

橋本 悟(帝京大学経済学部専任講師)
専門:公益事業、公共経済学ミクロ経済学産業組織論
山本 渉(電気通信大学情報理工学部講師)
専門:応用統計学
【人文・学際系】

河井 大介(東京大学大学院情報学環助教)
専門:情報行動論
齋藤 長行(お茶の水女子大学非常勤講師)
専門:メディア政策行動経済学教育工学
吉見 憲二(佛教大学社会学部現代社会学科講師)
専門:情報コミュニケーション情報通信経済学特別フェロー

工藤 郁子(慶應義塾大学SFC研究所上席所員)
専門:情報田中 康裕(専修大学社会知性開発研究センター客員研究員)
専門:国際情報通信学、社会情報学
堀川 裕介(東京大学大学院学際情報学府博士課程)
専門:社会情報学メディア利用と心理

2015-06-19

響け!ユーフォニアム」の拍手問題

失われた何か 「響け!ユーフォニアム」の組織論拍手をしない部員達の心理について

http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-2428.html

これ読んで、もしかしたら俺には物語理解する能力が欠けているのか

または偏向しているのだろうかと心配になった。

はいい加減おっさんなので、若い人たちとは感性が違うのかもしれんが。

まず、大方の部員達が拍手をしなかった理由についてこのブログでは

どちらにも与することができないという気持ちが、

部員達の中で支配していたからだろう。


としているが、これからして「えっ、そうなの?」と思った。

ブログの著者が書いているように、

部員達は、香織よりも麗奈のほうが上手い事を認識している。

から、どちらに拍手を送るか問われたならば

(誠実な音楽家としては)麗奈拍手するのが道理なのだ

というか、内心ではほぼ全員が、麗奈に与しているのだ。

しかし実際には拍手はしなかった。

それを以て、「麗奈部員との利害関係のはなし」とするのは

ちょっとどうかと思う。

麗奈部員との関係は、麗奈演奏の時に

音楽に対する絶対的な忠誠」という点で、

確実に、強固なものになってしまったのだ。

から麗奈拍手をしなかった理由は、麗奈部員の間には、もうない。

香織と部員の間にだけある。

それは、香織を傷付けたくないから、かわいそうだから

なんとかしてやりたいから、せめてそっとしておいてやりたいから

決着を付けずに済む可能性を少しでも残しておいてやりたいから

そういう、高校生らしい感情からのものだと思う。

逃げたのではない、むしろ積極的に、拍手をしないという選択をしたのだ。

ブログの著者は久美子と香織の起立に心を打たれたと書いているが、

しろあのシーンは、逆説的に、部員の心情を視聴者に疑似体験させるために

あったのだと俺は思う。

から視線部員達の位置からなのではないか。

画面に写らない部員達の「えっ、立つのかよ…」という気持ちを楽しむのが

あのシーンの楽しみ方だと思う。

意思表示をしないメリット、という考え方をするのであれば、

ではもう何人かが香織に拍手したとしたならば

大道に沿うように、大勢側へと、みんなこぞって拍手をし始めただろうか。

それは、「響け!ユーフォニアム」ではないんじゃないだろうか。

部員達は困っていたのだ。仮にも「音楽家なのだから

先生が香織に、ソロをやるかどうか問うた事も、

引導を渡したわけじゃない。

あの中で、香織だけが、全く公明正大に、

音楽に対して真摯でいることを、

何の計算も感じさせずに表明できるから

先生は、彼女にお手本になってもらったのだ。

それも、彼女の株を下げないような、素晴らしい順序で。

部員達に、「音楽に嘘をつかないこと」は正しい事なのだと、

教えてやるために、滝先生はああい方法を選んだ。

俺は、滝先生の行動は実に教育者らしいと思う。

そして、部員達も実に葛藤していると思う。

この作品は実に素晴らしい「群像劇」だ、と俺は思う。

2015-06-17

ミクロマクロ経済学を扱った基本的な2単位講義があったが、

ミクロの内容は、産業組織論経営経済学の両方の前半とほとんどかぶってたんだよな。

単位とるのは楽だったけど。

なんか一つ削ってマクロだけの2単位講義があったほうがいいんではないかとか思ってた。

あー労働経済学もちょっとぶってたな。

2015-05-15

http://anond.hatelabo.jp/20150515014847

都構想がわかりにくい理由は、戦略の話だからだと思う。「戦略組織に従う」というチャンドラーの本にあるように、適正に役割が分担された組織を作らないと正しい戦略は作れない。

利害が対立しうる府と市の両方が広域行政を同時に検討するのは、普通に考えれば「最適化された組織」ではない。

自民党は「無駄二重行政なんてない」、と反論している。つまり、少なくとも二重行政存在は認めている表現をしている。

組織論観点からいえば、二重行政があるならそれ自体無駄になる。


例をあげます

自民柳本氏などは「公共の(市民府民プールがやたら沢山あっても、利用率が高ければ無駄二重行政じゃないんだ」という。

百歩譲って、仮に今、「プールもっと沢山必要だ」、という政策ニーズ住民から発生したとしましょう。

その投資判断は、都の大都市戦略を考える一つの役所が、「これはやり過ぎなのか、本当に必要なのか」と考えぬいて投資判断をするのが適切な意思決定プロセスだろう。

現状の体制では、別の組織(府と市)が、全く別のプロセスを経て決定して、その結果、二重にプールができる、というのが現状の大阪です。

ちなみに、それを話し合いで解決したらえーやないか、というのが野党の皆様の意見。ちなみにちなみに、これまで話し合いで解決できてこなかったのが歴史事実。新しい法はできても、結局自民党さんたちが提案していることは「話し合い」だけです。


繰り返しますと、「戦略組織に従う」のが、組織設計基本的な考え方です。上記の一体どちらが正しい?を問うてるのが今回の投票

今回は他にも色々と議論がありますが、全てにおいて、野党側の指摘は論理無視して、わかりやすメッセージを発しているだけです。わかりやすメッセージに人が惑わされるのは当然です。論理的に考えるなんてめんどくさいし。もうね、「住民サービスが低下します」と相変わらず断言してる自民党かいい加減にしてほしい。テレビでも何回も論破されてるのに。反対派に論理関係ないということです。

2015-02-06

イスラム国ファンタジーのオープニング

9・11以降、アメリカは大規模な対テロ戦争を展開。

イスラーム過激派軍事的経済的に追い詰められる。

組織論の変更が必要な状況へと陥ってしまった彼らは、

脱集権化を進め、小規模な組織として分散していった。

だが彼らは、再び大規模に再組織化し、武装化を進め、

再建する機会を伺っているだけに過ぎないのであった。

まれるのは中央政府弱体化、周辺領域統治の弛緩。

勿論、それはただの妄想に過ぎないと思われていた――

アラブ諸国で、激しい政変の嵐が吹き荒れてゆく前は。

◆◆◆

2010年のジャスミン革命に始まる『アラブの春』。

ほがらかな名前を冠してはいるが、その内容は苛烈だ。

ひとりの青年による焼身自殺に始まった一連の運動は、

アラブ諸国における情勢を瞬く間に激変させていった。

長期に渡る独裁政権崩壊が、幾つもの国で実現した。

アラブ諸国で、政治参加が可能な状態が生まれたのだ。

イスラーム主義の政党誕生し、遂には権力を握った。

エジプトでのムスリム同胞団代表例と言えるだろう。

だが彼らは軍や官僚による抵抗により、追い出される。

エジプトでは、一年統治期間しか与えられなかった。

その間に統治能力を示せなかったのは内在的な失敗だ。

一方で、外在的制約が彼らを許さなかった側面もある。

制度の中での戦いを否定されたイスラーム主義者達が、

制度の外での戦い―ジハードを求めるのは自然である

ここで『アラブの春』のもう一つの成果を見てみよう。

成果というには余りにも過酷で、凄惨な、混沌である

革命」とは、実際には、ただの「反乱」に過ぎない。

多くは混乱と分裂の元、再び独裁くびきに繋がれる。

事実シリアは国土を焦土化する内戦の淵へ沈み込む。

これこそ正に、過激派が長年求めていた状況であった。

中央政府の弱体化と周辺領域統治の弛緩が実現する。

かつてのアフガニスタンのような聖域が目前にあった。

◆◆◆

シリア内戦を通し経験を積んだイスラム国戦士達が、

イラク北西部制圧したのは2014年の6月だった。

2014-07-04

http://anond.hatelabo.jp/20140704103954

元増田社長だと思っていたよ。すまんね。

要するに、組織論をまともに知らない社長ダメってことですな。

2014-06-16

http://anond.hatelabo.jp/20140615194945

http://ss21.doorblog.jp/

新卒外資コンサルを経てIT企業経営者となった著者が現在進行形学習・実戦中の戦略組織論サブカルネット関連動向などの備忘録中二病注意。

※掲載されている内容は私個人の意見であり、所属組織立場意見代表するものではありません。掲載内容に問題ある場合、お手数ですが 下記お問合せ窓口よりご連絡ください。

21世紀生存戦略

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