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はてなキーワード: 労働経済とは

2024-02-27

anond:20240227112321

最低時給が上がる

経営者人件費抑制のために雇用人数を減らす

一人あたりに求められる仕事の質と量が上がる

仕事が出来ない人はクビになりやすくなる)

ってことじゃないの?

労働経済学の学者がそんなことを言ってた

2024-02-14

anond:20240214184126

知識豊富(何の知識?)でネットリテラシーが高いとなんで田舎の小売のパートが合わなくなるのか分からないので本気で教えてほしい。

自分は一時期田舎に住んでコンビニバイトしてたことあるけど、国立大学に通う大学生とか理系大学院生とか普通に働いてたので…。

奥さん労働経済学でいう「低スキル労働者」に該当するので、何らかの専門性業務独占資格を取るとか)を身につけたほうがいいんじゃないかな。

資格がなくても働ける分野だと医療事務とか歯科助手とかはダメなのかしら。

2023-10-13

anond:20231011214836

社会学者ではなく経済学者であり、専門分野もジェンダー論ではなく労働経済学(男女の賃金についても労働経済学者としての関心)だからいびつ蛸壺化しているジェンダー社会学者やその影響を受ける市井フェミとは意見がまったくの別物になるのはある意味で当然のこと。

2022-05-14

anond:20220514015008

女も結婚メリットないんだよな

結婚という私人(夫)による分配前提の不当な経済制裁をされて半強要されてるのに自動的時間労働経済搾取。果てにキャリアを奪われる。

婚活必死に頑張って身だしなみに大金時間手間暇をかけても、男のうち半分が変な男性女性差別主義モラハラDV予備軍。9割がセックスを性暴力のことだと思ってるので夜はほぼ虐待。会話がまともにできただけで良い旦那さん、御の字だとアドバイスされる。マッチングアプリ女性名登録すればわかる。メリットがない

2021-01-31

anond:20210130145642

 「女性は元々出世意欲が低い」( ★ )

 《 追記

 ★ のことが間違っていることは、現実データを見ればわかる。次のようになっている。

  ・ 一般組織では、女性管理職が少ない。

  ・ 女性差別解消の方針を取る組織では、女性管理職が多い。

 

 後者の具体的な例は、政府官庁)、日産自動車資生堂などが挙げられる。これらの組織では、女性差別解消という方針があり、実際に女性管理職が多い。

 仮に ★ のことが正しいとしたら、これらの組織でも、女性は自ら管理職になりたがらないので、女性管理職比率は少ないはずだ。しかし、そうなってはいない。現実矛盾。ゆえに、背理法により、★ のことは正しくない。

この話は公表データがあるにも関わらず、これまでプロ労働経済学者も導き出すことが出来ていない重要な指摘だ。

すぐ過去ログに埋もれてしま増田で書いて終わらせるにはあまりももったいない。

ジェンダー論系の論文誌に投稿してみてはどうだろうか?

2018-11-03

anond:20181103001549

エビデンスベースドで女性賃金問題を論じる労働経済学系研究者みたいな強者

この人がオタクオタクの好むコンテンツボッコボコに叩いてるのにオタクがセレクティブに避けてるってんならお説の通りだとは思うけど

特に戦う理由のない相手に絡みにいかないだけだったりしない?

anond:20181103000332

敵の中で一番弱いやつをセレクティブに突くっていうのが運動の基本戦略なんよ。

フェミと戦うオタク勢もエビデンスベースドで女性賃金問題を論じる労働経済学系研究者みたいな強者には絡まず、発狂して思春期時代イタリア留学時代トラウマを壊れたマシーンのように垂れ流す、こころの弱い人を集中的に攻撃する。

逆にフェミは男を敵と見なしても、東大卒家父長主義イキリイケメンみたいな強敵には比較及び腰

一生異性経験のない容姿の劣った中年男性や性サービス利用自閉症者みたいな層を、突く。

突く。

アメリカで、黒人ヤンキー集団白人知的障害者暴行を加えて逮捕されてたけど、多かれ少なかれ、そういう傾向になるんよ。

2018-06-22

anond:20180622035515

平和賞絶対いるでしょう。トランプとか笹川良一みたいな功成り名を遂げた人を善行に向かわせるための素晴らしいニンジンだと思う。あのアメリカ第一主義で他を何も気にしないトランプ朝鮮半島平和に気を配ったのは、ノーベル平和賞に欲があった、というのもあると思うよ。科学賞は代わりがたくさんあるし、ノーベル賞のなかで一番かけがえのないものだとおもう。

経済学はサブ分野(環境経済学労働経済学、国際貿易景気循環、成長論、産業組織論計量経済学、その他)がたくさんあるから、順番に回すとそれぞれ時代を画した人、みたいにならなくもない。二年に一回でもいいような気はする。

2015-06-21

http://anond.hatelabo.jp/20150620233519

努力」の詳細な意味によるが、普通意味では努力すれば難関大学に入れるってのは間違いだろうな。

努力しないよりはしたほうが望みの結果は得やすいくらいだろう。

ある程度の学力

(たとえば高校教科書の内容のすべてにわたった択一式の問題で7割は外部記憶に頼らずかつ運に頼らずに正答できる)

と難関大合格の落差は大きいだろう。

まあ「努力」しても難関大学入れないようなのはいらんってことだろうが。

努力とか物事に打ち込むことの例が

受験とかスポーツとか競争相手よりも優位に立つためのものが中心になってることが気になるんだよな。

ライバル会社との競争に貢献する心理的傾向を把握するって意味はいいんだろうが、

別に努力ってのはソシャゲランキングで上位を取ることだけじゃなくて、

一人でRPGレベル上げとかすることも含むだろうとか思ってしまうな。

労働経済学だか教育経済学だかでやったときには努力とかには言及せずに、

学歴基準に選ぶと結果として有益な人物を採用やすいくらいだったな。

努力うんぬん言うと機会の平等実質的にどうなっているかとか難しい話になってしまう。

あと「努力」で「ある程度」まで到達できる能力ってのが

実際にはほとんどか少なくとも多くの人にはあるのかとかな。

2015-06-17

ミクロマクロ経済学を扱った基本的な2単位講義があったが、

ミクロの内容は、産業組織論経営経済学の両方の前半とほとんどかぶってたんだよな。

単位とるのは楽だったけど。

なんか一つ削ってマクロだけの2単位講義があったほうがいいんではないかとか思ってた。

あー労働経済学もちょっとぶってたな。

2015-05-01

http://anond.hatelabo.jp/20150501145627

徹頭徹尾ファイナンシャルの話だよ。

少なくとも「他人のガキの面倒を無償~割に合わない激安で見てくれる都合が良い人間」などと言うのは存在しない

からそれを労働経済人月経済の少し外側で作る仕組みがねーともう無理だっつってんの。

シャドーワークをシャドーのままにしとくか、少しでも対価が発生するとそれは労働になってしまうのか、あるいは。っつー話だ。

ジジババ親戚は物理的に無理、地域お互い様なんてもっと無理。外国人労働力をいれる? 何年後だ。

ちなみにおれはこの仮定の中で言うと主夫になりたい派。

決めつけはMan in the Mirrorだね。

2014-12-08

今日、どうしても会社が辛くて休んだ。

会社勤めを始めて4年目の冬、今日どうしても辛くなり、今まで初めて会社病欠した。

連休と連結したりとかで有給は使ったことがあるが、今日みたいに病欠するのは初めてだった。

朝起きた時、体は元気だった。

だが、体全体が労働拒否していた。

ふと、自分が休んでもいい状況か、何かこうなった原因があるのかが気になり、Evernoteメモしているタスクリストを眺めてみた。タスク的には休んでも影響が無かった。やることでイライラすることが多く、並んでいるタスクは数は多いが、1つ1つのタスク難易度自体は重くはなかった。

簡単に言うと「すこし頑張ればこなせるもの」だった。

これまでも、鼻風邪をひいたり頭痛とか腹痛で遅刻したことはあったものの、会社には行っていた。それで効率は多少落ちるものの、仕事問題なくこなしていた。

だが、なぜだかわからないが、今日は体全体が

「辛い」「会社行きたくない」「毎日苦痛だ」「辛い」「休みたい」「プログラマ特有面白いと思ってやってるクソみたいなジョークとか聞きたくもない」「行きたくない」「何も考えたくない」「辛い」「会話ができない人を相手にするのはもううんざりだ」「vimなんかもう見たくない、とか増田に書いたらどうせ『じゃあemacsにしよう』とかい意味のわからないコメントがつくんだろうな、みんな死ね」「苦しい」「苦痛だ」「みんな死ね」「毎日辛い」「悲しい」「会社メールボックスなんか見たくない」「もう嫌だ」と、労働拒否していた。

「心の底から本当に辛いし、逃げ出したい」という感情がここ数週間前から最近芽生えていた。

大学受験以来忘れていた感情だった。そして、その感情は当たり前で、甘えであるとして蓋をして向き合わず愚痴を言いつつも黙々と仕事していた。

でも、ここまでいっていても休む勇気が無かった。

どの程度で休んでもいいのか明確な基準がなく、サボるのが怖かった。熱があればもちろんそれは別だが、体は元気なのだタスク自体はできないものじゃないし、もしかしたら月曜だから単にベッドから出たくないだけかもしれない。

そう、この気持ちを掘り下げるとただ1つ、ただ「行きたくない」だけなのだ

毎日毎日仕事は辛いと感じている。だが仕事死ぬほど辛いからお金がもらえるし、その金で土日に美味いもの食ったりできるわけだ。

大学時代に学んだ労働経済学でも労働苦役だと教わったし、実際に大半の日本会社員もそう考えていると思う。

から辛くて当たり前だし、辛いから休むのは甘えだと思って休めなかった。

仕事も好きで、それでお金がもらえるのが一番いい。

でもそれはなかなか無いし、ある人にとっては仕事楽しいし好きなことでお金がもらえて嬉しいとしても、同じ仕事をしている別の人はそうではないことは多いし、だいたいそういう時は「仕事好きな人」はそうではない人に「仕事楽しい」ことを前提に話をしてくる。

身体は元気、仕事はきつくはない。だから休むべきじゃないし、無理にでも起き上がって着替えて電車に乗るだけで全てが進むはず、難しい話ではない。

でもなぜか本当に辛かった。

思えば今まで病欠したことがなかった。中学生高校生(中高一貫だった)のときは6年間壮絶ないじめに遭い、鬱病になりながらも実は休んだことが無かった。もちろん休むべきだった。

中1のとき「6ヵ年皆勤賞とるぞ!」と意気込んでいたのでそれを曲げる勇気が無かったのと、休んだことで皆勤賞が無くなるのが怖かったのだ。

結果、6ヵ年皆勤賞は取れたが、その時は精神的にボロボロで失ったものは大きく、今も生きる上で大きく足を引っ張っている要素になっている。

子供の時は病気以外で休んだことが無いし、今も年末年始夏休みインフルエンザとかそういった「休め!」と強制されるもの以外で、自分判断で休んだ経験が無い。

から今でもどれぐらいのレベルから休むべきかがわからなかった。

仕事自体も、辛いという事に対して誰も理解してくれなかった。一番身近な相談相手であるはずの同期は全員が意識が高く、好きでこの仕事をやっているという感じだった。その中で「仕事から仕方なくやっている」という大変低いモチベーションでやっている自分には、辛いという感情自体が許されなかったのだ。

仕事が辛い、辛くてたまらない」ということを同期に漏らしたら

「それはお前のワクワク度が足りないんだ」というアドバイスを貰った。正直意味がわからなかった。自分意識が低いのが一番悪いのは知っている。だが、それ以前に同期に仕事の悩みを相談するのは間違っていた。

そんなこんなで、休もうと思ってもなかなか踏ん切りがつかないので、休む根拠や休んでも問題ない保証が欲しくなった。さっきも書いたが、タスクリストを見ると、今日休んでも明日十分巻き返しが効くレベルだった。

東京都のこのページ(http://www.kenkou-hataraku.metro.tokyo.jp/mental/self_care/check.html)を見て自己診断してみたらその1は36点、その2は9点。総合判定は7だった。一番悪い奴だ。そういえば常にイライラしているし、最近はよくモノに当たるし、どうでもいいことで松屋の店員にクレームをつけて怒鳴っている。

色々休むための根拠や自信をつけるためにやっていて、気がついたら、目を閉じ勇気を振り絞って体調不良会社に休むメールの送信ボタンを「うりゃー!」と言いながら押していた。

見事会社を休んだ瞬間、それまでの重くのしかかっていた気持ちがふっと一点の曇も無く晴れ上がって、ベッドから出た瞬間清々しい気持ちになった。

「こんなんだったら休まないほうがよかったのでは…」と罪悪感を感じた。でも多分休んだから気が楽になって元気になったんだろう。

ふと外を見たら、綺麗に冬空が晴れていた。

久々に心の底から綺麗な気持ちで

「ああ、空が綺麗だ」と感じ、それを実際に声に出した。

歌や小説漫画で出てくるような

「うわー空が綺麗!」という感情表現は、フィクションの中だけの現象だと思っていた。空を見て綺麗だと思う余裕が、子供時代以来に久々に生まれていた。どうやら、物質的なものや、性的もの以外で気持ちよさを感じる事は、フィクション世界だけの現象じゃなかったらしい。

その後は、一日じゅうラーメンズ動画を見たり、平日しかやってないようなテレビ番組を見ていた。

そんなことをしながら夜(ちょうど今ごろ)になると、

明日から仕事がんばるぞ!」という、なんだか根拠のないやる気が数年ぶりに湧いてきていた。そう考えることってあるんだな、と思った。

結論としては、休んでよかった。多分休まずいつものように会社に行ってたら、今頃は耐えきれず1人トイレで泣いていた。

熱があろうがなかろうが、辛い時は勇気を出して休むべきだ。

---------------

(2014-12-09 10時03分)

その後

なんかいつの間にかホットエントリー入りしてたので、その後の報告も兼ねて追記。

昨日は↑みたいな感じで休んだけど、今日起きたら「あー会社いやだなー」とは思った。

でも、今までの「嫌だ」は

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ仕事辛い仕事辛い仕事辛い仕事辛い」って感じだったけど、

今日は「あーめんどくせー」って感じだった。

「辛い」が「めんどくさい」に変わった。

普通(?)になったのでよかった。これは大きい。

というわけで、今日から無理しない程度に頑張るぞい。

皆様のブコメは1件ずつ読みました。今後は辛い時はスパッと休んで、無理せず仕事頑張ります

あと、「松屋の店員がかわいそうだろ」っていうコメントがちらほら見られますが、自分も全く同感です。

ただただ申し訳ないし、以来自分人間の小ささを痛感してます自己嫌悪しかない。

あとは「根本的な部分を治さなければまた再発するのでは」というコメントいただきました。その考えは昨日休んでハイになった時に完全に抜けてました。とりあえず、会社内、あるいは社外に「何でも相談できる人」を見つける所から始めようと思います

色々書きましたが、自分がここで言いたかったのは「大人はサボってもいい」ということに気がつくまで本当に大変だったけど、実際休むのは本当に簡単でメリットがありまくりだったので、同じように悩んでる人は一緒にサボろうぜ!ということでした。

2013-08-06

ブラック企業オススメ会社ってあるの?

ググったら、ブラック企業は〇〇な特徴・社風で人を酷使するから駄目といった内容のサイトしかヒットしなかったんだよ

でもブラックでもオススメしたい会社とかってあってもおかしくないと思うんだけどなぁ・・・

大学院(労働経済)まで行って軍隊予備校みたいな会社行きたくないってか能力発揮できねえし、それ以外ならどんなトコでも割り切れるんだがな

軍隊予備校みたいな会社ってのは、入社研修で穴掘りとか声出しとか精神論とか体育会系のノリな会社な。

あれほど意味ないもんはないし、大卒の入る所じゃないな。高卒でも意味ねえから猿にでも仕込んどけってな。

これは経営者資質に関わるレベルから池沼社長会社行きたくないね。

無駄という言葉を延々言い続ける奴は社会人として失格ってか猿は猿山でやってろ。

んで学歴ある奴に猿真似をやれって強制するカスはいらん。

からそれ以外のブラック企業オススメはないもんかと思ってる。

2011-11-04

http://anond.hatelabo.jp/20111104004135

もちろん、このデモがそれに繋がればいいとは思います。ただデモやってる人たちの視野が狭すぎると個人的には思っています

労働経済学者とか、けっこう考えてると思うんですけどね。

2010-01-03

http://anond.hatelabo.jp/20100103123644

一方、ニートの何百万人はどうだ?自分の甘えを社会のせいにするな

ニートは何百万人もいないっつーのw

厚生労働省定義

若者の人間力を高めるための国民会議資料」や平成17年以降の「労働経済白書労働経済の分析)」では、ニートを「非労働力人口のうち、年齢15歳-34歳、通学・家事もしていない者」としており、平成16年労働経済白書労働経済の分析)」での定義(「年齢15-34歳、卒業者、未婚であって、家事・通学をしていない者」)に、

  • 学籍はあるが、実際は学校に行っていない人
  • 既婚者で家事をしていない人

が追加された。これにより推定数は2002年の48万人、2003年の52万人から、ともに64万人へと上方修正された。


内閣府定義

内閣府の「青少年の就労に関する研究調査」で用いられる定義は、「高校や大学などの学校及び予備校専修学校などに通学しておらず、配偶者のいない独身者であり、ふだん収入を伴う仕事をしていない15歳以上 34歳以下の個人である」としている。なおこの調査では、家事手伝いについてもニートに含めるとしている。

この定義に基づくニート人口の推定(5年に1度行われる「就業構造基本調査」)では、1992年平成4年)66.8万人、1997年平成9年)71.6万人、2002年平成14年)84.7万人となっている[3]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%88#.E5.AE.9A.E7.BE.A9.E3.83.BB.E9.A1.9E.E5.9E.8B

無知偏見ベースに物を語るな。

まあ、ニートが問題視されるのはマクロ経済学的・労働経済学的な問題からだわな。

政府経済学者経営者ニートを問題視するのはともかく、一般庶民が同じことを考えるのは愚か。

一従業員にすぎないのに経営者視点で労働者虐待する「社蓄」思想にも相通じるものがある。

2007-02-20

賃金の決まり方

一般教養マクロ経済講義を受けただけのぼくが、一昨年買ったけど全く読んでなかったミクロ経済教科書片手に、論争の経済学的な面を経済学的に完全(誇張)に解説し、論争そのものがなんだったのかまとめてみせよう。(数式は基本的に使わず、微分じゃなくて差分で説明してます。)

まず経済学の一番の基本である需要と供給(wikipedia)は押さえておこう。需要、供給、均衡のとこと図に目を通せばいい。価格ごとに需要量や供給量が決まる。そしてそれぞれの曲線の交点が実現される量と価格になる、ってのを押さえればおk。あとわざわざ書いてないけど、これが労働市場にもあてはまって、その場合は価格が賃金で量が労働者の数となる、ってのも一応。

そして限界生産性の原理なのだが、まずは準備から。

1. 雇う労働者の数が決まれば生産物の量が決まる(生産関数)

ほんとうはもっと一般的に労働者以外の生産に必要なもの(生産要素)の数量にも生産量は影響されるんだけど、以下ではその辺は一定として考えるので気にしない。生産物というのは、例えば喫茶店だと客へのサービス全てのこと。

2. 1の関数から、雇っている労働者数ごとに、そこから1人雇う人を増やしたとき生産量がいくら増えるか決まる(限界生産性)

限界生産性というのはすでに雇ってる人数で変わってくるってのがポイント。(導関数なんだから当たり前だけど。)

ただ、今回の論争では限界生産性と言った時点で、すでに生産物の価格も入ってるようなので、売り上げ = 生産物の価格 * 生産量 ということにして

(※労働者以外の生産要素は一定として考えて、労働者だけ1人増やした場合と比べるのだけど、レストランなんかだといくら人数が増えても食材が一定じゃ生産物は増えようがないじゃない! とお思いの方は「生産物の価格」のとこを「生産物の価格 - 原材料の価格」としてくだされば以下の議論に支障はございません(売り上げと呼ぶのがちょっとアレになるけど)。)

2'. 1の関数から雇っている労働者数ごとに、そこから1人雇う人を増やしたとき売り上げがいくら増えるか決まる(限界生産性)

こっちを使う。生産したものは売れるということで、売れ残りとかは考えない。「限界生産性でなにかが決まる」といっても生産物の価格が入ってるので、価格に影響をあたえるものは、そのなにかが決まるにあたって影響することに注意。山形循環論法とか言ってた半分はそのこと。

そして賃金が限界生産性に等しくなるということを言うのにあと2つ必要:

3. 限界生産性は(労働者以外の要素が一定で)労働者が十分に多いとき、労働者がさらに増えるにしたがって下がっていく(限界生産性逓減の法則)

限界生産性ってのは従業員が増えたときの売り上げの増え方なわけだが、その増え方は徐々に減ってくということ。

4. 生産者(雇用主)は利益を最大化しようとする

これが重要。この仮定のもとで、労働者の価格(賃金)が与えられたとすると、もしも限界生産性がその労働者の価格よりも高いとすると、限界生産性ってのは労働者以外を一定にして労働者を1人増やしたときの売り上げの増加なわけだから(上の※も参照)、

売り上げの増加 = 限界生産性 > 労働者の価格 = コストの増加

となり、つまり1人増やしたほうが利益は増える。そうして 限界生産性 > 労働者の価格 である間は労働者の数を増やしていくわけだが、3 により次第に限界生産性は下がってくるので、最終的に 限界生産性 = 労働者の価格 となるところまで増える。(論理的にはイコールでなく≦となるんだけど、これは労働力連続的な量じゃなくて離散的な量にして、微分じゃなくて差分で限界生産性を定義したからで、あんまり本質的でもないし、大雑把に見ればイコールになるんだということで気にしないでくれ。) 限界生産性がその労働者の価格よりも低いときは、従業員を減らすとコスト減が売り上げ減より大きく、利益が増えることになるので、減らしていって結局イコールらへんで落ち着く。

というわけで、限界生産性原理が出てくるわけだがこれってどういうことだろう? 限界生産性で賃金が決まったんだろうか? 賃金は最初に与えられたとしたのに? 普通に考えて、決まったのは、ある賃金のもとで雇おうとする労働者の数だ。つまり決まったのはこの生産者の企業の労働需要(曲線)なのだ。wikipediaの労働経済学のとこにも

労働の需要主体は企業である。ミクロ経済学によれば、企業の労働需要(雇用量)は実質賃金限界生産力が一致するように決定される。

と書いてある。(その下に賃金決定の理論というのも書いてあるがとりあえずそれはスルー。) もちろん教科書にも普通に同じ意味のことが書いてある。

ここまでくれば賃金の決まり方はわかったようなもんだ。需要と供給で決まる、ってそれは最初からわかってるか。わかったのは、限界生産性が賃金と等しくなるということと、賃金は需要と供給で決まるということの関係だ。

限界生産性は各企業の労働需要曲線を決める。そしてこれを足し合わせればマクロな需要曲線がでてくる。足すってのは価格ごとの需要量を足す。でも、なんでも足し合わせればいいんじゃなくて、同じような労働力の需要について足す。プログラマーだとか、経理がわかる人だとか、コンビニ店員ができる人(ほとんど誰でもいい)とか。あと地域もある程度限定して足すもんだろう。そんな風にすれば首都圏で働けるプログラマーマクロな需要曲線なんかがでてくる。そしてそれと供給曲線の交点によって賃金が決まるってなわけだ。

ここで供給曲線というものにも注意。さっき、限界生産性でなにか(ってのは賃金じゃなくて労働需要曲線)が決まるとしても、生産物の価格が影響すると書いたが、賃金が決まるにはさらに供給曲線の影響もある。半分って書いたのはそういうこと。

というわけでそろそろ論争のまとめ。上に見てきたように、賃金は限界生産性に関することと供給曲線と生産物の価格(これは2'の定義だと限界生産性のとこに含まれ、2だと含まれない。けどどっちにせよ影響はする)によって決まる。山形の最初の議論は、供給曲線と生産物の価格(これらには関係がある)に関することで、それが賃金に効いてくるということだった。それに対し池田は賃金は限界生産性で決まるんだ、とイチャモンをつけた。つまり山形のそれに対する反論のとおりで批判になってない、ってことだろう。あとはなんかごちゃごちゃ言い合ってただけ。

…。まとめとかいってもすでにありふれた見解で全然面白くねーよって? そうですね。そうでした。ついでに池田の間違ってるっぽい発言を(山形あやしいのは多いのだけど、間違ってるってほどでもない)挙げて、どう間違ってるか書こうかと思ってたんですが、もうかなり疲れてぐったりしてるので、探して挙げるのはやめます。

1つの企業だけ見れば、賃金は限界生産性によって決まるんじゃなく、世間の水準としてすでに決まってて(1つの企業の需要を足したところで影響は無いし)、限界生産性が等しくなるのは、雇う人数を調整するから。

というのが正しいのだけど、これと矛盾してるあたりです。各自で読んでください。ぼくが思うには池田限界生産性原理のなんたるかがわかってません。山形限界生産性自体がなんかあやしい(「各人の限界生産性を足しあわせて平均することになりますな」とか。意味が通るように「各人の限界生産性」ってのを好意的に解釈することもできるけど…)。

 
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