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2022-05-05

anond:20220505112906

元気が出たようで良かった。

うそう、住めば都だよ。

回覧板も区の班長学生アパートには無かったシステムから実家にいた10代の頃以来で戸惑うことも多かったけど。

仕事関係上、平日昼の雑務(ゴミ置場関連とか)は近所の人にやってもらうことになるから、その分もあってコミュニケーションとるよう心がけたかな。

大丈夫!なんとかなるよ!

2022-05-03

家庭の雑務処理ネットでやってやるから

時給2000円くれよ

お前ら、家計簿とか付けたほうがいいって分かりながらやろうやろうとして放置してるだろ?

行政から書類まりまくりだろ?

サブスク入ったはいものあんまり使ってなくて解約したいけどめんどくさくて放置してるだろ?

スケジュールアプリ管理したいけど、面倒くさくて出来てないだろ?

体重管理の為に食ってるもんのカロリー記録したりしたいけど出来なくて肥満だろ?

定期的に髪切りたいけど面倒くさくてボサボサの時期が年の1/3占めてるだろ?

要らないもの整理したいのに面倒くさくて放置してるだろ?

そういうのをネット面談通して一緒に取り組んでやるよって話だ

お前らいい加減に気づけよ

それ金払って誰かと一緒にやらないと解決出来ないか

頭悪くないなら分かるよな?

1時間たったの二千円で一緒に取り組んでやるよ

やることをタスクに追加、今すぐ出来ることは雑談でもしながらこなす、出来ないことはネット通話終わってからやる

後日やったか確認する

簡単だろ?

一緒にやってやるから、早く金出せよ

2022-04-28

円安日本にとってプラスではない

大学研究しているが少なくともこの界隈では間違いなくマイナス


今年だけで、米ドルは8%ぐらいのインフレをしているが、その米ドルに15%ぐらい円安になっている。

まりドルベースだと円は2割ぐらい目減りしている。

20年でインフレ考慮するとドルベースだと円の価値は1/2ぐらいになっていると思う。


一方、科研費20年間給付額は変わってない。

海外試薬機器類を買ったり、国際学会に出たりすることが多いので

この20年で多国と比べると研究費は二倍ぐらい差がついたことになる。

円安は間違いなく国際競争力を低下させている。


以前、論文数が増えていないことが話題になっていたが

ドルベース研究費が半分になり、大学改革とやらで雑務を増やし、大学法人化パーマネントの職も減らしているので

そのような状況で論文数を維持できているのは逆に奇跡的な健闘だと思う。


文科省などは海外とよく比較したがるが、研究費の給付額についてもドル比較してもらいたいものだ。

2022-04-20

明日が初出勤で胃が痛い

転職1日目が明日からか…

凄い緊張してる

サラリーマンは実に4年ぶり

自営業の時の様に自由気ままとはいかない


ふと、2回目の転職の時のトラウマが蘇る

自信満々で転職したけど実力が足りなくてお荷物になったあの時の事

そのイメージを背負ったまま3年仕事した事

最初1、2年は本当に悲惨だったな…


今日は一日、個人的雑務をこなしながらイメージトレーニングをしていた

遂に明日か…

嫌だな…

2022-04-08

10人の部署で3人辞めて補充なし

なかなかの所業だな…と思ってたら、また1人、今度は休職するらしい

残り6人のうち先輩4人は出社したくない・在宅がいいって会社出てこないから、在宅したいけど1番下っ端だし…って毎日出社してくれてた一つ下の後輩

出社してこない先輩の出社しないとできない雑務自分仕事退職者でて増えた負担でいっぱいいっぱいのとこに在宅してるメンバーが「大した仕事してるわけでもないのに毎日忙しいアピール乙w」みたいなことをチームチャット誤爆したらしい

泣きながら「自分まで休んでまた負担増えて申し訳ない」って今日挨拶に来て休みに入ったけど、なんか自分ももっと面倒見てあげられたらよかったな…って罪悪感とか、自宅で悠々とクソみてえなチャット投げてる先輩への嫌悪感とかで自分病みそう

もうこんな職場見限った方がいいんじゃ…って気持ちと、この世情でまともな求人奪い合えるほどのスキルも気力も無いしな…って気持ちではやくGW来ないかな…ってずっと現実逃避してるわ 

プライム市場企業になりました〜!なんて華々しい社内報見ても、会社全体で見たらそうかもしれんけど自分現場がこんな調子なら先は怪しいし、他の企業も今よりマシな保証もないし

5000兆円あったらな〜〜〜辞めるのにな〜〜〜

2022-04-05

「できる人」風な装いをしてる無能はタチが悪い

うちに中途入社してきたパート女性がこれなんだけど、

必要もないのにビシッとしたパンツスーツ着て、インテリ臭い眼鏡かけて、髪の毛もビジネスウーマンという感じにまとめてるんだけど

仕事めっちゃダメ

簡単経理雑務事務所番、電話番ぐらいをやってほしくて採用したんだけど、

留守中にどんなことがありましたかレベルの報告も要領を得ない。

もう50歳過ぎてて社会人経験も長いって聞いてたんだけどなぁ…

当人の中では自分は優秀って扱いなんだろうなぁ

プライドいから、注意するとあからさまに機嫌悪くなって、堂々と俺に向かって嫌味垂れてくるし、

採用する前の俺に「やめておけ」とアドバイスしたい。

2022-03-17

同じレベル担当者が2人、来るぞ遊馬!

卸専門のメーカーだったが直販場を出すことになり

俺の部署にもお株が回ってきたが、なぜか話が二つのルートから回ってきて

1.通信回線等のインフラ

2.販売設備等のハード

担当が分かれてしまった。

それぞれがそれぞれのタイミングで人を呼んで

それぞれのタイミングで直販場の箱に出張

残った俺はその二人の雑務の後始末。

挙句の果てにお互いの意思疎通が取れておらず

それぞれが「同じ仕事を別の業者に頼む」という大ポカ。

部会で「どっちかに仕事をまとめろ。出張2回行く必要もないし倍時間がかかってる」と進言。

部長の指示でインフラ担当仕事がまとまったはずが、結局バラバラ仕事

週明けにオープンを控えたこタイミングでお互いが「相手が仕切ってると思ってた」案件が発覚。

から言ったじゃん。片方に仕事まとめろって。

なんか部長カンカンだけどお前の管理監督責任じゃん。

部会後もバラバラ出張出てたのお前が承認してんじゃん。

オープンには本社から社長も来るのにどーすんの?

じゃあ寿司食いながらネフリ見るんで今日はもう帰りますわ。

お疲れさまーっす。

2022-02-28

anond:20220228233927

なんでそんな雑務社長が気にかけるんだよ

頭悪いやっちゃな

一生社長になれないやつの経営者目線とかなにかコントでもやってるんか

2022-02-23

anond:20220223222901

勝ち負けじゃないけど、研究資金が潤沢で研究室付の技官工場とかのバックアップがあって雑務ほとんどなくて、自分給料が1.5倍でみたいな環境だった人が国内にわざわざ戻ってくるのかってことですよ。

2022-02-22

anond:20220222194243

本当に雑務だけ。簿記とかも無理とか言う。学歴早慶理工だけど、理系が嫌とのこと。営業も一切イヤで、土日休みで、机に座って終わる仕事希望とのこと。身長は182cmで、カマキリみたいな顔をしている。

2022-02-16

法的には何もできないのにな~

家の雑務は全部自分がやらされてる。子供召使か何かだと勘違いしてるのかな。

皿洗いとか掃除とかは全然やるし当然の範疇だけど、家の大事契約とか親戚の病院手配まで私がやるのはおかしくない?仕事なのはわかるけどさ、私だって携帯代とか電気代払えるぐらいの仕事してるし…。

家に関するシステム契約とかは全部やらされるの不満しかないんだが~~~~……「未成年だと…^^;」とか「おうちの人はいるんですか?」とか絶対言われるの腹立つし…私だっておうちの人にかけてもらいたい~~~~!!!!!!

しか仕事中に代行でとかじゃなくて休日も家にいる間も当然のように押し付けられるし…サインできないから最終的には家族行なのに…プラン説明とか私通さないと聞こうともしない(くせに私の話は信用しない)のマジキレそ~!!血管が丈夫でよかった…

都合の良い時だけ大人扱いして悪い時はガキ扱いなのも腹立つ…………私はずっと私ですけど~~~~~~~?????????自分認識的には子供です~~~~~甘えさせてぇ

私は便利な何事にも精通してる営業マンじゃないんだけどなあ。知ってるんじゃなくて調べてるんだよね。みんなそうしたらいいのに。

anond:20220216170442

どう読み取っても違うわな。葬式屋が仕事取るために接待やら金券(現金だとバレるから金券よこせと神奈川県警のほうから要求してたらしい)を渡して、警官はホクホクそれを受け取って、葬式屋に雑務押し付けたりしてたんだろ?

汚職汚職フィクションで描かれても「こんな露骨汚職警官日本にいたら、流石に捕まってるだろ!」というレベルの。

2022-01-28

anond:20220128085936

大学から外に出たことないような研究者事務作業なんて高度で複雑な雑務ができるわけねーだろ

研究しかできないか研究者なんや

なんなら自分のことだけで手一杯で学生指導すらへたくそやで

2022-01-02

anond:20220102203958

あと生活力

弱者男性って家事その他生活のあらゆる雑務が全部ママ任せで全くできない、自分が楽することしか考えてない子供のまま、社会的責任感がなくて他人のために何かをすることができないイメージ

日本人の働き方について大きく気づいたこ

会社という家族の中にいる一員としてのプロ

家族を保つ(ハウスキープ)のプロ

ということが分かった。

会社家族と同一視しているからこそ、外注=血のつながっていない他人、のような見方になって、見下したようになる。

実際は外注も内注(?)もなくて、

貨幣経済システムの上になりたつ、契約関係上のビジネスパートナーしかないわけだが。

それをあたかも血のつながった家族のように錯覚させるのが、日本的経営者の手腕というわけである

メンバーシップ雇用とはつまり家族雇用ということなのだろう。

さて、家族の中でどんな働きが求められるかというと、家事育児である

それはそのまま社内手続きだとかほうれんそう雑務であり、人材育成である

家族の発想を会社にもちこめばよいのだから特別スキルはいらない。

しろ家族と仲良く関係キープすることが最も求められる。

庭の木を切ったり、屋根を修復してくれるのは外注さんでいい。

家族の一員が、突出したスキルをもってしまったら、家庭のバランスが崩れてしまう。

まり適度に、平均的に馬鹿で、ノースキルであることが求められるのだ。

「出来の悪い子供ほどかわいい理論である

まさにこれが昭和会社形態だったといえる。

それを令和まで引きずっているかどうかは、経営者次第ということである

正社員の人が「外注」だとか「派遣」「バイト」という言葉に込める区別意識とはつまり

「オレは家事プロだ。家族を守るためのプロだ。」というプライドなのである

しかし、残念ながら会社家族ではない。経営者にそううまく思わされている奴隷なのである・・・

ここにいる何人かの正社員であろう人の思考を見てきて気づくことができた。

反面教師になってくれてありがとう

2021-12-20

別に解決したいとかじゃなくてただの感想って感じだけど

一番年下で一番社歴の浅い人が営業エースという状況でなんか可哀想になってきた

小さくて古い会社で、社長含む4人が営業だったんだが

そのうち社員2人が、、なんていうか試用期間中に見抜くの失敗したみたいな感じの人

会社はほぼ社長ともう1人の営業の力で持ってた

優秀な1人の営業がまもなく定年退職するって事で数年前に採用かけて20代若い人が入社してきたんだけど

この人が営業適性抜群で、今や営業としては社長超えてエース

ただ残念な2人が年上・先輩のプライドを発揮して

今まで分担してた雑用押し付けたり、面倒くさい仕事勝手押し付けたりで

1人だけ残業時間が大変な事になっている

まりにも気の毒でいくつか引き受けたけど正直営業にしかできない雑務もあるし

つーか、今までは大人しく仕事やってたのに急に押し付けんのかお前ら?みたいな気持ちもあってなんか納得いかない

もちろん社長は残念2人を怒ってるけど、社長や私達の目を盗んではエース君に戻されてくるらしい

上下関係がどーのこーのや目下が雑用なんて制度は毎年新しい下っ端が入る大所帯でしか許されない所業だと思う

2021-12-07

anond:20211201181247

欧米とお前らクズを同じにするな。キレそう

食事家事風呂その他生活の全てに至るまで労働負担を減らす概念のない日本は求める水準値がとんでもなく高いから全部が重労働

環境を同じにしてから言うべき

女性に丸投げで全部やらせる前提、どうせ他人の苦労だからどうでもいいという社会なので労力をコストとして計算してないんだろうね

欧米じゃ飯なんか毎日同じだし煮たり焼いたり手の込んだ調理たらこんなに料理に労力をかけなくていいって謝罪される。食えさえすりゃあ、いつも作ってくれてありがとう、愛してる、母親は大変だから休んで、だよ

食いたいものがあったら夫が作るのが当たり前

健診や子供関連の雑務は2人分担が当たり前、妻だけが負担しなきゃいけない行事はない

子供ができたのに残業してたら、子供を作ったのに世話をしていないのか?お前はゴミだお前みたいな奴は男じゃない去勢しろって激怒するのが普通

休めない残業できない仕事なら転職するのが夫の責任。それもできないなら会社を訴えたり社会に夫の権利を認めさせるのが夫の責任じゃないのか?

人間で夫なら妻子に責任を果たすのが普通なんだこんな幼稚で頭のおかし理屈のために欧米を使わないでくれ、キレそう

赤ん坊風呂も週1洗濯掃除も週1

洗濯乾燥機食洗機は基本装備だし家事もこんなに大変じゃない、夫は妻がちょっと疲れてたらすぐにケアカウンセラー家事サービス食事サービスを利用しようとする

欧米って言葉日本人妻に全部やらせるための理由に二度と使うな

2021-11-29

anond:20211129111052

お前は早いか雑務の間に終わらせられるもんな

anond:20211129110346

ワイの夜のお掃除もお願いしたいやで

▼気配りができる

研究室や部室の掃除、次にやることの準備などの雑務

2021-11-16

anond:20211116103238

「払うべき税金を払ってなかっただけ」「いままで懐に入れてたのがズルい」「とっとと納めればいいのに」などと言い捨てる給与所得者の方々は、自分たちがどれだけ企業雇用という枠組で収入を守られ、分業化という仕組みで雑務役務から解放され楽をできているかという自覚がないのだと思います。それはそれで、とてもめでたいことでもあるのですけど、自分とは違う働き方をしている人達が「大変だ」と声を上げているそのときに、シャーデンフロイデを浮かべながら冷徹コメントをするのか、自分には直感にわからない「なぜ大変なのか」という事情相手目線に立って考えてみるのかという態度の違いには、その人の徳が出ると思いますね。

アホクサ

お前らフリーランスは、都合のいい時だけ「社畜m9(^Д^)プギャー」とやって

都合悪くなると、「企業に守られてない弱者の俺たち」とやる

正直言って

通るか!こんなもん!!

所詮サラリーマンにはインボイス制度導入の機微理解できないな

…というのはいささか煽りが入った言い方だけど、個人事業主インボイス制度導入について悲鳴上げてるのに対して、給与所得者らしき人達による「払うべき税金を払ってなかっただけ」「いままで懐に入れてたのがズルい」「とっとと納めればいいのに」的な、非常にクール(笑)コメントをあちこちで目にして、これが多くの給与所得者の感覚なんだろうな、彼らには個人事業主という働き方の本質がわかってないんだろうな、と思いました。

自分会社勤めで、売上や仕入の税込・税別処理は経理に丸投げしてるからインボイス制度導入が個人事業主業務をどれぐらい圧迫するかわからない」ということについては、まあ理解できなくもないんですよね。「これお願いしまーす」っつって伝票上げたり領収書出したりしてるだけなんだからインボイス制度導入で今までと何が変わるのか、バックオフィスでどういう負担増が発生してくるのか、実感がない。これはまあ致し方ないことだとは思いますよ(甘ちゃんだなとは思うけどね)。

それよりずっと根深問題は、クールコメントをしてる方々の「労働サービス価格決定の仕組み」に対する感度の低さ、鈍感さなんですね。

免税事業者とはどういう人達

そもそも、免税事業者というのは「課税期間の基準期間における課税売上高が1,000万円以下の事業者」です。それを本業生業にしていて、年商が1000万円以下というのは、つまり原材料仕入があまり発生せず、主には自分自身の労働を売ってる人です。たとえば:

クリエイティブライターイラストレーター写真家など)

・開発(エンジニアなど)

・加工(材料仕入販売をしない中間工業者など)

建設材料仕入をしない一人親方・手間職人など)

みたいに、何もないところから自分自身でコンテンツプログラムを創り出したり、原材料の加工プロセスのみに関わって、それを元請やエンドユーザーにとっての顧客価値に変えるような、「付加価値の大半を自分自身で生み出している仕事」です。それから名前が売れているトップクラス人達を除けば(そういう人達そもそも年商1000万円以下ではない)、他の人といくらでも替えが効く「代替可能労働」です。さら基本的に「下請職種」です。このような、付加価値型・下請型・代替可能型の個人事業主のことを、以下では総称して「フリーランス」と呼びましょう。

フリーランス業務単価はどうやって決まるのか

フリーランス仕事---「付加価値の大半を自分で生み出す、他と代替可能な下請職種」---の特徴って、何だかわかりますか? それは、その労働サービス価格が、労働市場を通して動的に均衡・決定されるということです。もう少し簡単に言うと、売り手も買い手も自由に値付けができて、それによって業界の平均的な「相場感」が決まっている、ということです。

実はこれってフリーランス個人事業主に限ったことじゃないんですけど、給与所得者(特に正規労働者)は、自分労働サービス価格市場で動的に均衡・決定される感覚ほとんどないでしょ? 「就活」という入口で頑張って自分を売り込んで、あとはその企業の中で勝手だんだん給与が上がっていくわけですからね(転職という機会でそれを意識する人がいるぐらいかな)。

でも、フリーランスはそうじゃないんです。自分生活必要な(あるいはよりよい生活のために期待する)収入を踏まえて、毎日仕事の単価(クリエイティブなら作業時間、開発なら人日、加工・建設なら人工(にんく)という単位がある)を決めて、元請に請求するんですね。

いっぽう元請にとっては、そうした労働の大半は他のフリーランスでも代替可能ものなので、作業品質が同等なら、高単価の仕入先は避けて低単価の仕入先を選ぶことになる。こういう形で市場の均衡が起き、それぞれの業界の「相場」が形成されているわけです。

仮に、土日休+夏季冬季GW休暇あり(年間休日120日)のフリーランスを考えてみましょうか。稼働日は245日なので、1人日=4万円の値付けをしてやっと1000万円に届きます。実際には通年で4万円/日が出るような職種ほとんどないので、現状ではフリーランスほとんどが免税事業者の枠内に収まっていることを皆さんも納得できるでしょう。

フリーランス益税は「丸儲け」ではない

さて、フリーランス労働単価が、その労働の需給バランスによって決定されているとき、免税事業者請求する仮受消費税(=益税)はどういう扱いになるでしょうか。給与所得から見ると、財やサービスの単価というのは単独で値付けされるもので、消費税の処理はその枠外で行われるものだと感じられるでしょう。だから適正な労働対価がα円なら「α円のものを売って、0.1α円の消費税請求して、それが免税になるなら、0.1α円ぶん丸儲けじゃないか」と見える。

でも、実態はそうじゃないんですね。フリーランスは、あくまで「仕事をして得られるトータルなキャッシュイン」を元に自らの原価感や期待単価を決めるわけです。そのトータルなキャッシュインには、当然「制度的に納税免除されている仮受消費税」も入っています益税分があること前提での生活設計であり、単価設定なんです。

さて、同業種の全てのフリーランスがこのような方針で自らの労働単価を値付けして、元請と取引をした場合市場価格はどうなるでしょうか? フリーランス側の実質的キャッシュインという観点からみて「α円」という単価が需給的に均衡した労働単価だとすると、「α円の値付けをして、0.1α円の消費税請求して、0.1α円ぶん丸儲け」しているわけではなく、「0.91α円の値付けをして、0.09α円の消費税請求して、トータルでα円の収入」に均衡するんです。「税別α円ください」と請求したら、「僕は税込α円でいいですよ」「私なら税別0.91α円でやります!」という他のフリーランス仕事を取られちゃうから

フリーランスは「別に得してなかったのに、損する2択」を迫られている

このような動的な価格決定のメカニズムが、毎日自分労働単価を意識することがない給与所得者には、ぜんぜん見えていないんですよね。そもそも給与労働者の賃金には強い「下方硬直性」(下がりにくい)がありますよね。労働基準法によって企業側が合理的事由なしの不利益変更をできないことと、制度的に「最低賃金」というラインが引かれていることが、その主たる原因です。

一方で、フリーランス業務単価には強い「上方硬直性」(上がりにくい)があります労働基準法も最低賃金関係ありませんし、そもそも下請職種なので、仕入を行う元請の方が「取引上の優越的地位」にあり、言い値を通しやすいんです。元請側が「そんなに高いなら、次からもっと安い他の人に頼みますよ」という時に、翌月のキャッシュフローを気にして暮らすフリーランス側は「へっ、そんな仕事こっちから願い下げでい!」とは言いにくい。単価が安くても、安定して仕事がもらえる元請は離したくないという心理も働きます。日々月々の売上を、自分自身の稼働によってコツコツ積み上げる不安定な業種なので、まず「売上を確保する」ということが最優先になるんです。

元請側の「取引上の優越的地位の濫用」は、建設業種では建設業法で、その他の職種では下請法規制されていますしか今回のインボイス制度導入に伴って、元請が免税事業者に①適格請求書発行事業者になるか、②免税事業者のまま税抜請求に切り替えるかの2択を迫ることは、取引上の優越的地位の濫用にはあたりません。なんせ国が「こうしろ」と言ってることを忠実に守ってるだけなんですから。だからフリーランスにとっては、①適格請求書発行事業者になり、益税分のキャッシュインを失い、経費処理関連のコストシステム更新費用とか新たな経理作業とか)が嵩むことを受け入れるか、②免税事業者のままでいて、益税分のキャッシュインを失い、材料仕入や経費に伴う支払消費税はそのまま支払い続けるか、という、どのみち今よりも現金収支が1割前後目減りする2択になります

理論的には、こうした外部環境の変化を受けてフリーランス労働価格の再均衡が起こってもよいのですが、先にも述べたようにフリーランス労働価格には上方硬直性があるため、そのサービス労働市場における労働単価が、益税喪失分による需給のバランス変化を反映して新たな価格で再均衡するまでには、かなりの期間がかかります。そしてその期間中に、少なからフリーランスがまともに生活できなくなり、廃業転職してしまうでしょう。今まで益税分も込みでカツカツの暮らしをしていた人達(いっぱいいます)は、インボイス制度導入によって、もう「カツカツで暮らす」ことすらできなくなるからです。

特に加工・建設職種では高齢化が進み、いつ引退するか迷っていた世代の方々が多くいます。その方達は今回のインボイス制度導入を契機に、次々と引退していくでしょう。そもそも「あと何年働けるかなあ」という人達が、これまで益税で得ていたキャッシュインが目減りするのに、コストをかけて経理システムを変え、新しい税処理を覚えなければならない、という状況で仕事を続けると考えるほうがおかしいわけで。

市場再均衡には時間がかかるし、フリーランス収入水準は元には戻らない

ちなみにインボイス制度導入には6年間の段階的経過措置 https://www.nichizeiren.or.jp/wp-content/uploads/invoice/invoice15b.pdf がありますが、この経過措置あくまで「元請側が」免税事業者との取引における消費税額を部分的に控除可能なだけです。来年10月以降の3年間は免税事業者から仕入額の20%分の消費税を控除できなくなり(=仕入額の2%相当額が完全に手出しのコストになり)、2026年10月から50%2029年10月から100%が控除不能になります。これは、今まで国が取っていなかったことで、元請とフリーランス(と最終消費者)の間で均衡的に配分されていた益税相当額の課税コストを誰がどれぐらい負担するのか、というゲームであり、このゲームにおいては、元請側が圧倒的に有利なのです。市場が再均衡しても、そのときフリーランス実質的業務単価は、インボイス制度導入前より確実に低くなっているでしょう。

「払うべき税金を払ってなかっただけ」「いままで懐に入れてたのがズルい」「とっとと納めればいいのに」などと言い捨てる給与所得者の方々は、自分たちがどれだけ企業雇用という枠組で収入を守られ、分業化という仕組みで雑務役務から解放され楽をできているかという自覚がないのだと思います。それはそれで、とてもめでたいことでもあるのですけど、自分とは違う働き方をしている人達が「大変だ」と声を上げているそのときに、シャーデンフロイデを浮かべながら冷徹コメントをするのか、自分には直感にわからない「なぜ大変なのか」という事情相手目線に立って考えてみるのかという態度の違いには、その人の徳が出ると思いますね。

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