はてなキーワード: 映画批評とは
最近ようやく落ち着いた例の同人誌問題で、以下の記事を読みました。
https://17on.site/natukusa/888872
最初はまたvを叩く記事かと思いましたが、記事書いた人(同人誌書く側の立場かな?)の率直な感想やちょっとした反省、そして考えを記したものでした。
読む前に誤解して申し訳ない。
で、これを読んで気になったのが以下の文章です。
私としては、その文化がしばしば軽んじられているという背景があるからこそ、不服に思ったのならそれをちゃんと申し立てするのは大事なことだと思う。
相手もそれを受けて問題点に気づき、謝罪する一連の流れを評価することとは、単に水に流してなかったことにするということではなく、「同じくらい軽率な輩は今後も許さんぞ」を内包する。
でもさー、それで腫物のように扱ってほしいわけじゃないんすよー。そういうのじゃないんすよー。
前半はなるほどなあと思ったけど(二次創作とはいえ作者には怒る権利は当然ある)、後半は「ん?」でした。
これはそもそも私が二次創作に疎いからかもしれませんが、率直に思っていることは「創作物」の責任を果たせないものが流通してるんだから、それは腫れ物じゃないのか……と。
が、今回のように市場に出回っている創作物に対する批評が、二次創作(あるいは二次創作BL)については許されないのであれば、それは立派な腫れ物でしょう。
先日はてなでも少し話題になった、以下の記事でのやりとりを少し引用します。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20210401044629
どっちかというと元案件よりも元案件をどう消化するかのコンセンサス取りで燃えてる感じ。創作者の端くれとして「この程度でキレんなよ」には与したくない。軽んじて晒すな・晒すなら尊重しろ、と分かってほしいだけ
この人、個人的には好きだったんだけどなあ。与しないのはもちろん自由だけど、それが叩くことなの?(ほかは知らんけどこの記事でしているのはそういう話だよ)
というか一般的な創作物の場合こそ、『エスパー魔美』の有名なシーンのように、当人たちの問題でしかなくて、作者が怒った(そして謝罪を受け入れた)時点で終わりだよ?
結局、他から見れば外野として思えない人たちが憤るのは、それが「二次創作(特にBL)」だからでしょ。特殊な文化なんでしょ?
今回のケースであなたも憤るなら、創作者の端くれでも主語が大きすぎだよ。そんだけ。
【引用ここまで】
前半と最後のは文章はまあブコメに対する文句に近いので置いておくとして、
「というか一般的な創作物の場合こそ、『エスパー魔美』の有名なシーンのように、当人たちの問題でしかなくて、作者が怒った(そして謝罪を受け入れた)時点で終わりだよ?結局、他から見れば外野として思えない人たちが憤るのは、それが「二次創作(特にBL)」だからでしょ。特殊な文化なんでしょ?」というのは、この騒動における私の率直な感想に近い部分があります。
本当に個人的な話をするのであれば、冷蔵庫に入れたくだり以外で怒る要素があるのかという思いはありますが、私の二次創作の理解が足りてない部分かもしれないし、当事者間で決着した部分なのでそこはちゃんと尊重します(何より作者が不快になったのは事実)。
で、上記の増田で言及されているが『エスパー魔美』の有名なシーンが、全てにおいて正しいかは分からないが、少なくとも私は正しいと感じています。
『エスパー魔美』の主人公の父親が描いた絵(もしくは開いた個展そのもの)がボロクソに批判されたシーンのやりとりは、かなり有名ですが引用します。
「公表された作品については、見る人全部が自由に批評する権利を持つ。どんなにこきおろされても、さまたげることはできないんだ。それがいやなら、だれにも見せないことだ」
「でも、さっきはカンカンにおこっていたくせに」
「剣鋭介に批評の権利があれば、ぼくにだっておこる権利がある!!あいつはけなした! ぼくはおこった! それでこの一件はおしまい!!」
今回の件も、通常の創作物(公表された作品)であれば、作者が怒った段階で終了するでしょう。批評だったというと議論の余地はあるかもしれませんが、読んだ時の反応もまた批評という表現の一部だと私は思います。
作者以外が怒るとすれば、それは冷蔵庫に入れたくだりじゃないでしょうか。悪意のないサプライズのためとは言え、作品に対する敬意に欠けるという意見が周りから出ても不思議ではありません。
私個人は、枕の代わりに漫画雑誌を使ったことも過去にあるし(足蹴にしたことも)、同人誌を冷やしたくらいのことを諌められる立派な精神はないんですが……。
私が嫌いなブクマカなので甚だ不本意ではありますが、今回の件だけで見れば以下と同意見だったのが少し悔しい。
Vを殊更叩いてるやつは広告費取ってるクソゲー批評系とか辛辣映画批評系とかどう思ってるんだ 隠してた個人の日記みつけて晒したわけではないんだぞ 冷蔵庫のくだり以外は道義的に何も問題ない
しかし本件は最初にデマで著作権で燃え、その後は「晒したこと」で燃えました。冷蔵庫云々で怒った人間はブコメを見る限りはそんなにいないでしょう(適切に管理できていないケースなんて誰にだってありますし……)。
上記の「晒した」は、多くのブコメやTwitterでの反応を見る限り、「タイトル」を伏せつつも作品を特定できる形で述べたことや、一部セリフを朗読したという行為についてのようです。
これらの行為は、批評を行う上で当然のように起こりうる行為です。対象を定めず批評するってまず無理ですよね。
つまり、二次創作BLは批評も許さないということと同義でしょう。これはブコメを見る限り、ほぼほぼ正しいと思います。
※男性向け二次創作の場合、戦利品として表紙をアップすることは良しとしているという話もあるので、ここでは二次創作BLが批評を許していないとします
反論があるとすれば、「公表された作品については、見る人全部が自由に批評する権利を持つ。」というのは、同人誌に当てはまらない……という主張でしょうか。
これは完全にローカルで行っているのなら、納得できます。例えば鍵垢だけで公開していたり、同人誌即売会のみで販売(頒布って言うのかな?)のならば、それは世間に「公表」しているわけではないでしょう。
しかし今回の作品もそうですが、二次創作BLは決してローカルではなく。委託販売を通して全国の同人誌を扱うショップで(あるいは通販で)、ローカルから外れたところで作品を「公表」しているパターンがかなり増えてきています。
そういった作品についても、作品を特定できるような、批評といった行為が許されないのはおかしいと思っています。
商業(ビジネス)的な展開の美味しい部分だけを搾取して、他の創作物が果たしている責任を果たしていない。
こういうのをフリーライドって言うんじゃないでしょうか?(違ってたらごめんなさい)
最初の記事の書き手は腫れ物として扱ってほしいわけじゃないと書いていましたが、やっぱり腫れ物だし、そもそもローカルルールを強制する今の在り方は歪んでいると思います。
原作に対する著作権云々は二次創作側の問題なのだから、それを世に流通させる以上、他の創作物と同等の責任は果たして欲しいです。
それができないなら、今の形が間違っているのだから完全なローカルに戻すのが筋なのではないでしょうか(今も完全にローカルでやっているところはあると思いますし)。
あるいは縮小の道ではなく、違う道もあるのかもしれません。別記事についていたブコメを引用します。
https://anond.hatelabo.jp/20210331235506
腐・女子関係なく同人誌は全部バレてるし、PixivでなくTwitterは鍵じゃなきゃ只の宣伝。企業ブースもいるっつうのに。もう有志団体作って二次創作法を立法して仕切り直しの段階だ。少なくとも立法に否やはないはず
歪みが虐げられていた過去からきているのであれば、こういったことを実際に働きかけていくべきなのではないかと思いました。
とりあえず、あくまでこれまでの経緯を追った個人の感想としては、タイトルに書いたように、
「創作物としての責任を果たせないんだから、腫れ物として扱うレベルじゃなくてそもそも表に出さない方が良いのでは?」というものです。
今ググったら超映画批評15点とか書かれててやっぱり笑ってしまうんだけど、
個人的には紀里谷キャシャーンはあんまり嫌いではないんだよなあ
超映画批評の最後の方に書いてあるように、美術的な面では自分も嫌いではない
あんな感じのCGが昔のMYSTとかGADGETみたいな静的レンダリング、
単なる静止画3DCGのアドベンチャーゲームがあって、
当たり前だがハリウッドとは雲泥の差が今でもシンゴジラレベルでもあるわけだけど、
ショボい環境もアドバンテージに変えるように画面に一貫性を持たせているように感じられて、
そこが単調と言えば単調だったり、何やってるかよく分からない、
自分のような素人ながら思うのは、あれを制作、編集するのはかなり苦労されたと思うんだよなあ
そこがデビルマンと圧倒的に違うところでw
紀里谷キャシャーンは糞映画呼ばわりされる定番ではあるのだけど、
個人的には観てても色々と惜しいと思うことばかりで、
それをミッチーみたいな役者が救ってる辺りがもったいないというか何とも言えないというかw
個人的には技術的に遥かに優れてる鋼の錬金術師や進撃の巨人の年末芸能人コスプレ大会より、
紀里谷キャシャーンの方がマシにさえ思えてくるんだけど、
うーん、惜しいんだよなあ、ほんと惜しい…
「倍速視聴」が話題になってるけど、きちんと批評したい、それを他の人にもきちんと伝えたいと思ってる人は、そもそも倍速視聴なんてしないんじゃないかな。
倍速視聴して、これ面白かったです/面白くなかったですっていうだけの感想は毒にも薬にもならんと思うけど。
まあ倍速視聴だけするような人が増えると、作り手側は萎えてしまうというのはわかるけれど。
読書の世界は、流し読み斜め読みの感想でも、大きく外してなければ何も言われないような気がする。
もちろん精読して真っ当な批評をする人はきちんと評価されてると思う。
読書の世界はその本をきちんと読む人数が少ないこともあるから、多くの人が見る映画などとは比べられんかもしれんけど。
『読んでいない本について堂々と語る方法』なんて本もあったりする。
同じように「倍速視聴」も、映像に対する「新しい向き合い方」になりうるのでないか。
わりとガチでさっきまで白饅頭とCDBの区別がついてなかった。
ブコメでよく見かけた「白饅頭」のことをあだ名や隠語のように勘違いしててCDBの映画批評を「白饅頭、映画批評では反フェミの攻撃的な文章封印して猫かぶるんだな」とか思ってた。
いや自分のはてブ垢を検索すると昔のCDBのネトウヨへのつっこみツイートにいくつも好意的なブクマしてるし10年前の白饅頭のツイートをまとめたTogetterへのブクマも見つかった。
両者のアカウントとも昔から目に触れてたし、CDBの映画批評ブログも御田寺圭の現代ビジネス連載も話題のものは読んでいたが、どっかで2人が混ざり合いCDB=白饅頭と認識してしまってた。
このたび白饅頭のアカウント名を短期間繰り返し見かける機会が起き「あれ?白饅頭って『白饅頭』って自分で名乗ってたっけ?」と疑問が沸いたことで認識の訂正に至れた。
元増田だけどこんな雑な愚痴に結構な反応があってびっくりしてます。
確かに男性向け同人もエロが主流だし、人間の性愛に対する執着を感じますね…
元のトピックが同人女だったからそう書いてしまったけれど、あたらめて考えると自分はそもそもその手のキャラ妄想ベースの二次創作全般に対して興味が無いんですよね。原作原理主義過激派なので。
一応書いておくと、別にそういう二次創作が悪いとは言ってないし、同人にはそれしかないとも言ってないし、キャラ妄想楽しむ人たちが世界観考察とかしてないとも言っていないです。
ただ、2次元コンテンツ好き≒キャラ妄想好きと言っても過言ではないくらい一般化されてる現状が肩身狭いな〜という個人的な愚痴です。
ちなみに自分のオタクっぽい活動としては、コミティアとかで同人漫画や考察本をたまに買ってる感じです。
本当にそうですね。
制作側もキャラクターコンテンツビジネスは結局儲かるし、消費者の多くもそれを求めているからか凄い勢いで日々新しいコンテンツが供給されていますし。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 70 | 13629 | 194.7 | 52.5 |
01 | 30 | 1733 | 57.8 | 44.5 |
02 | 14 | 1408 | 100.6 | 61.5 |
03 | 5 | 2680 | 536.0 | 123 |
04 | 6 | 2762 | 460.3 | 197 |
05 | 9 | 396 | 44.0 | 36 |
06 | 25 | 11116 | 444.6 | 232 |
07 | 31 | 14960 | 482.6 | 142 |
08 | 51 | 13073 | 256.3 | 66 |
09 | 59 | 4718 | 80.0 | 40 |
10 | 93 | 7867 | 84.6 | 38 |
11 | 64 | 7350 | 114.8 | 40 |
12 | 112 | 10568 | 94.4 | 44 |
13 | 129 | 9167 | 71.1 | 41 |
14 | 113 | 7521 | 66.6 | 35 |
15 | 121 | 11908 | 98.4 | 39 |
16 | 127 | 16337 | 128.6 | 41 |
17 | 174 | 15604 | 89.7 | 46 |
18 | 130 | 12621 | 97.1 | 45 |
19 | 145 | 20175 | 139.1 | 45 |
20 | 169 | 33681 | 199.3 | 39 |
21 | 156 | 15554 | 99.7 | 35.5 |
22 | 138 | 20482 | 148.4 | 41.5 |
23 | 244 | 26762 | 109.7 | 34 |
1日 | 2215 | 282072 | 127.3 | 41 |
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6085184(3208)
前田有一氏の超映画批評は、10年以上前から続く個人映画批評サイトなので知っている人も多いと思う。
2004年あたりの「デビルマン」酷評レビューなどでネットで人気になっていたが、映画レビュー内に前田有一氏のかなりアンチ韓国・中国、右寄りな思想がにじみ出る感がリベラルが多いはてな村では嫌悪されてきた記憶がある。最近は昨年の「シン・ゴジラ」のレビューが話題になったくらいで、あまり読んでない人も多いと思う。
なんか最近ふと思い出してここ最近の映画レビューも読んでたんだが、いい意味で前田有一氏かわったなーと思えて面白かった。
昔はそれこそ「ネットで真実に目覚めた!」系のお方で、それこそいまでもチャンネル桜でレギュラーもっているようなネトウヨめんどくさいおっさんだったと思う。それがどうもいつの時期からか彼の視野が開けてきており、ネトウヨおっさんというより小林よしのりのような「話の通じる保守」的な言動が増えてきている。
最近のレビューで特に印象に残っているのは「ハクソー・リッジ」と「わたしは、ダニエル・ブレイク」だ。「ハクソー・リッジ」については少なくても10年ほど前の反日ハリウッド映画を叩くことしかしなかった彼には書けなかった素晴らしい内容になってる。「わたしは、ダニエル・ブレイク」ではまさか前田氏から緊縮財政批判が聞けるとは思わなかった。レビュー最後に英国のメイ首相、日本の新自由主義的政治家(名指しはしてないものの明らかに安倍晋三)に痛烈な批判を残してしめられている。あの前田有一氏がここまで弱者に寄り添って権力者に怒りをぶつけるレビューが書けるのか!とうれしい驚きであった。
超映画批評のことを「右寄り思想がウザイレビューサイト」と思い込んでいるはてサの皆さんにこそ、時間があったらチェックしてもらいたい。この変化の度合いはなかなか新鮮である。
かぐや姫の物語やレッドタートルを「やーいジブリのくせにコケたコケた」とメディアがはやし立てたりしたのもそういう世間の意識によるところがありそう。
映画祭って商業要素の少ない鑑賞会っていう役割とビジネスとしての見本市っていう役割が表裏一体になってるけど、
鑑賞会で褒めてもらったっていうのをビジネス的なセールスポイントにするっていうことに違和感が出てきてるのかもね。
審査員は娯楽作の売り込みをしようと思ってるわけじゃなくて良いと思ったものを推挙してるだけだし。(いろいろあるのかもしれないけど建前ではね)
映画批評がちゃんと機能してれば日本でも他人の推薦するものを見に行くスタイルができてたのかもしれないけど、
批評家が信頼されてないから、なんとなくすごい賞とったから野次馬根性でみんな見に来いみたいなプロモーションになっちゃうんじゃないだろうか。
世界三大ファンタスティック映画祭の存在意義をわかってくれる人とか今の日本でそんないないのかもしれない。