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はてなキーワード: 敗戦国とは

2021-10-10

anond:20211010004028

ちゅうかさァ、普段中国叩いてる奴が日本弱腰外交相手は核持ってるから(震え声)とか擁護してるのが大草原射爆了

敗戦国の末路謝謝茄子

これが現実主義アルか?

2021-10-06

anond:20211006025318

もともとは敗戦国日本を復活させるために海外からキャッチアップしないとならなかったからだと思うよ。真鍋先生博士を取ったのが1950年代だったかポストもなかっただろうし。

だけど、成長して、一時期は本当に自力で様々な産業を作る力を持っていたが、バブル崩壊と近視眼的新自由主義科学衰退国になった。でもどこかよそをパクったりとか、隠れたものをおだてて引きずり回したりしたらすぐ儲かるものがあるって幻想のまま暴れてる。

いい加減すぐ確実に成功し儲かるものがあるって幻想が間違いじゃないか?って危機感研究者流出が叫ばれてるのだと思う。

まあ、豊田長康先生毎日新聞日本科学技術衰退と、ガチデータで基礎研究と、数年後のGDPとの関連などを調査した本を出したのがあると思う。

一方○売新聞日本を捨てた科学者は裏切り者だ!すぐ確実にもうかるテーマじゃないか海外に移ったのにすぐ軍事技術に応用できる!なんてデマ本を出版する。あまりデマ本臭くて自社系の出版社に相手にされなかったからよその出版社つかって。

2021-09-29

敗戦国が身の程を知れよって言われてるんだよね

癌をなくした?

徹底的にぼこってやったのに

そんなの生意気

お前ら人間以外だ

アジアンの女はみじめったらしく独りで死ね

2021-09-12

日本衰退の原因は敗戦のせいだろ

というか敗戦が全ての原因だわな

70年前の敗戦インテリイケメンマッチョがほぼ死んでチビデブ無能が生き残ったかそいつらが繁殖した

その証拠トヨタとか技術系以外はヒョロガリオカマみたいな文系という池沼しかいない

ゴブリン繁殖しまくっただけの敗戦国が今の日本

2021-09-05

1960年代イギリス経済的繁栄を迎え、豊かな社会を背景にして音楽映画ファッション文学、様々な大衆文化も大いに盛り上がった

しかし一方で繁栄はしているもの経済成長に陰りが見え始め、敗戦国であるドイツ日本経済発展で追い抜かれつつある気配も漂い始めた

その時期にイギリスではイギリスの何が間違っているのか?とイギリス病を主題にした論考が数多く発表された

その典型的な論旨はこうだ

オックスフォードケンブリッジ代表される名門大学出のエリートが人脈を使って権力を独占し

旧態然として保守的な彼らエリート層が最新の科学技術についていくことができず、有能な人材排斥するから

これ、どっかで聞いたことある

そう今の日本社会経済批判する時のテンプレそっくりなんだよ!

つの時代人間は思いつきのあっさい思考社会批判をやろうとすると、同じような事を言ってしまうし、

この手の批判はいつの時代のどんな場所でもそれらしく聞こえるため、逆説的にその社会問題とは無関係に成立してしまうということですなあ

2021-08-23

anond:20210822232949

せやな

体制ってのが政府側、ルールを作ってたりお金を刷ってたりする一番大きな外側の話やからな。

政府に雇われたとか国が公認のとかい組織体制側よな。

国営悪の組織海賊があったら「体制側」なわけで、その大雑把なルール利益を産んでるルーチンに対しておざなりにされて不利益を受けてる側が対抗するのが反体制よな。

正義反体制ってこともありえるわな。

ただデカいだけの組織に従っていたら体制かっていったらそれに近いけど、一番がつかないとな。

国なり法律なり価値観なりを自在に操れる立場って所とそれを理不尽にも強要できるってところが体制ってところだな。

俺はその列挙されたものほとんど読んでないが、呪術高専高専といっているけど国家からの依頼をうけたって話みたことないな。

大量殺人とかなったときとか人死にがでたときとか、国がもみ消してるとことか出てないと思うけど、出てないなら私設集団って可能性もあるよな。

キメツもそういう血筋一家組織化して戦ってる闇の組織みたいなもんだよな。ほかの刀鍛冶一族とかなんとか一族みたいなのと交流あるみたいだけど無残様を政治利用したり国家予算で隊を支えたりしてないよな。

どっちも殺人をして隠蔽はしてるかもしれないが「殺人許可」はでてないよな。

ほかも騎士団っていっても施設なのか属国国営なのか、大国国営なのか連邦所属なのかで変わるよな。

昨日まで国家のための聖戦に参戦してた英雄だったのに今日から敗戦国犯罪者みたいな話もあるというかそういう立場の話が「体制反体制」だよな。

結局どっちの責任にも問われないようなのはそのカテゴリにも入らないし正義正義だって基礎がある範囲体制内だな。

2021-08-22

anond:20210821201238

「1922年にポーランド通商航海条約を締結し、国内では検察を強くした

敗戦国ドイツ支援につとめ、18年後にようやくアウシュヴィッツが完成したというところだ

米国移住日本人収容されたが、私が収容したわけじゃない」(裕仁

2021-08-19

WW2の敗戦国だけど

ドイツ東西分断って1990年まで続いてたんやね

なんか不思議だわ

日本だっていろいろあったけど、首都の分断ほど重要なことはなかったわけだし

なんでなんだろね

やっぱりドイツは昔っからヨーロッパのつまはじき者で、一方日本はフタを開けてみれば良い人たちで教育も普及してるし、貴重な文化を持ってるしってことなんかな?

2021-08-17

anond:20210817102110

国家ってか政府が存続または継承してるタイプ暴君は甘めな印象ある気がする

ソ連中国アメリカイギリス

てか敗戦国とか負けた奴らが悪く言われやすいだけかもしれんわ

2021-07-24

これが文化のない五流敗戦国限界

名前が抹消されてあのクソダサ開会式が「小林賢太郎代表作」って扱われなくて済んだだけでも解任された価値はある。

私みたいな痛い信者はあの開会式で唯一面白かった、どう見てもポツネン小林賢太郎TVの焼き直しの「箱を並べ替えて模様→ドローンロゴから地球ピクトグラム仮想大賞」は小林だって判るからそこが褒められてりゃ溜飲も下がるってもんだし、責任者じゃなくなってるから、心底恥ずかしかった「なんか大工の格好した烏合の衆が木の上でうろうろしてるくだり」「北朝鮮を見習えと言いたくなる散漫で閑散とした実写版はたらく細胞』のマスゲーム」「態度の悪い各国の体育会系がぞろぞろ歩いてくだけの1時間半」「ジャルジャルコントみたいな白空間で各大陸あんまり知らない人が令和3年にもなって『イマジン』歌ってメッセージ語った気になってるさむさむゾーン」「唐突な灰皿テキーラダンス」「松井介護されるよぼよぼの長嶋茂雄だったもの」「なんか富士山割れ階段出てきて、上の太陽だか月だかしらん玉が中途半端割れるだけのクソ地味動きなしコンセプトなし聖火台」が公的には小林のせいにならないのは心底儲けもの

友達とみんなで悪口言おうって集まって見始めたのに最終的に全員げんなりして私しか見てなかったからね。劇ピン含む狂言回しテレビクルーは、本当ならもっとしっかりした縦軸があってそれに関わる予定だったんだろうね。岡山の県北のテーマ曲が流れたところしか盛り上がらなかった。

小山田圭吾ファンも同じ気持ちじゃない?

2021-07-23

anond:20210723215107

まり日本っぽさを強調すると韓国とか中国父さんがカリカリしてくるしな

敗戦国としての配慮もある

2021-07-07

anond:20210707062516

敗戦国の末路だね

教育基本法の制定から進路の単線化や偏差値偏重によってどんどん格差の固定が激しくなっている

猫も杓子も大学行かなきゃいけない 高校受験までに学ぶ単元で社会の役に立つことなんて殆どない

遅れた人間が遅れた社会を作り遅れた基準で遅れた人間を雇う それが今の日本

2021-06-17

戦勝国」と「敗戦国」みたいに

対義語なのに字面では対応していない熟語って他にある?

2021-06-15

anond:20210614140724

世界の中心に返り咲くこと

WW2以降の中国共産党目標はこれだった

当時は日本貧乏敗戦国なのでもちろん日米の分断なんて考えてない

とりあえず国民党を追い出して実権を握り、その際に今はODAで援助されているけどいつかは頂点に復活するというプランを描いていた

で、具体的にどうやるか

低賃金労働による世界の組み立て工場をしながら外貨を稼ぎ、留学生や優秀な労働力という名のスパイを送り込み技術製品情報を盗み、ことで中国を発展させようとしていたんだよ

コツコツ頑張って、良いところまで行ったのにアメリカ様にばれたから今こんなことになっている

バレたきっかけとしてはオーストラリアアフリカで派手な振る舞いをしたのも含め、プーさん(笑)が欲張りだったからじゃないかな?

せめて中国製5Gを先進国の半分に導入してからじわじわ台頭したら世界の中心は中国になっていたかもね

昔は本当にうまくやっていた

特にイギリスから香港返還される時に定めた香港基本法の第11条は上手かった

詳しくは「香港基本法 全文」で調べてもらいたいが、「中華人民共和国憲法31条に基づき」と書かれている

まり法改正したいなとなったらイギリス様と決めた面倒なルールに則らずに、ぺぺっと中国憲法31条を変えればOK

中国憲法を変えることに文句がある?内政干渉ですか?とカードが切れるのだ

わざわざ香港民主主義自治を守るために作った法律なのに、中国の匙加減で骨抜きにすることができる素晴らしい法律に仕上がっている

イギリスから危険性に気づかず、それでOKハイ返還!となるんだから本当に恐ろしい


建国から鄧小平時代まではなんだかんだ冷静な判断ができていたはず

新彊(ウイグル)やチベットに進行して領土拡大にも成功させていたし

香港も戻ってきたし

明らかなミスは64天安門くらい

勘違いプーさん

調子に乗った原因はどこにあったのかよく分からないので、知っている人は教えて欲しい

ただ、調子に乗りまくったプーさんは「国家主席任期制限の撤廃」をしたり、「ぼくのかんがえたさいきょーの国家政策」を押すようになった

から中国共産党批判をする国民は投獄されたり、存在を消されたりするけど、当時は共産党内部での議論や違う意見を出すことは自由だった

なので全人代国家政策をどうするか検討するときに、わりと自由闊達な議論提案ができたらしい

想像つかないよねー

プーさんがどれだけ権力にしがみついているかは、プーさんwiki見たら分かる

国家主席になったのは単なる派閥争いの結果なんだけど

国家主席だけじゃなくて、中央軍事委員会主席中央国家安全委員会主席中央軍委連合作戦指揮センター指揮官とかも兼任してる

どれだけポスト独り占めするんだかw

まぁ軍事クーデター起こされたくないんだろうね



総括

貧乏ジャパン時代から練られた壮大な計画なので日米分断は関係ない

計画達成前にやばい国ってバレたのは多分強欲なプーさんのせい

もう少しおとなしく水面下で進められていたらみんな気付かずに中国に呑まれていたよ

恐ろしい

2021-05-29

フィリップK.ディック『高い城の男』

 私は、歴史専門家ではない一般人です。まず前提として、戦前戦時中アジア諸国へ与えた被害南京虐殺従軍慰安婦問題米国人をはじめとする敵国捕虜に対する非人道的行為等々について、日本責任が有ると考えている者です。

 フィリップK.ディックというアメリカSF作家小説に『高い城の男』という作品があります貴方は、これを読まれたことはありますか?もし無ければ、今から粗筋を紹介します。もし、既に読まれたことが有るならば、私が以下に書くことは釈迦に説法ですから無視して貰って構いません。

= 粗筋ここから =

 第二次世界大戦は、枢軸国側の勝利に終わった。世界は、ドイツ第三帝国大日本帝国という2つの大国支配され、アメリカ日独による占領分割統治の下に置かれている(西海岸側が日本により占領されている)。

 作中では、大戦終了直前にアメリカが、不利な戦況を覆す為に、非人道的戦術を用いたり、残虐な行為に走ったことなども語られる。しかし、そこまでしても敗戦に終わったこからアメリカ国民の誇りは打ち砕かれている。西海岸日本相手商売をしているアメリカ人は、敗戦国の人間として戦勝国(日本)に対する強い劣等感を抱いている。

 戦勝国となったドイツ日本は、いまだ表面上は友好関係を保ってはいるが、アーリア人至上主義の国と黄色人種の国は呉越同舟であるドイツは密かに日本殲滅計画を目論み、日本もまたドイツに対して不信感を抱くようになりつつある。遠くない未来には、2つの大国は衝突を避けられないだろう。

 このように敗戦国の人間戦勝国人間も等しく、将来に対して不安を抱いて生活しているアメリカでは、奇妙な流行が2つある。

 1つは「当たるも八卦当たらぬも八卦」で有名な、古代中国の書『易経』に基づく占いである物語登場人物たちは、何か不安に駆られる度にコインを用いた占い(※本来筮竹を使うが、陰陽2つの組み合わせで占うので、コインでも代用できる)によって『易経』の宣託に頼ろうとする。

 もう1つの流行は、地下出版により流通する『イナゴ身重く横たわる』と題された1冊の本である占領国の官憲により発禁本指定を受けながらも、アメリカ国民は(そして、取り締まる側のドイツ人や日本人も)厳しい監視の目を逃れて、密かにその本を読み耽る。その本には「本当の歴史」が記されているのだという。「枢軸国側が敗戦国になり、連合国側が戦勝国になった歴史」が。

 この本を執筆した作家暗殺する為に、ドイツ当局の手の者が動き出す。また、この本に書かれたことは「本当の歴史」なのか?だとすれば、如何にして作家はそれを知って執筆したのか?それを確かめる為に、一人のアメリカ女性作家の下へ向かう。

 「高い城」に居ると噂される作家の下へ。

= 粗筋ここまで =

 私が知る限りでは、ディックが本物の日本人と実際に交友関係があったという形跡は有りません。しかディックは、優れた作家が持つイマジネーションの力だけで、敗戦国の日本人の心情を見事に描き出します。「敗戦国の国民となって、戦勝国日本人に対する劣等感を抱いているアメリカ人」の姿というパロディによって。

 『高い城の男』の描く、敗戦国となったアメリカの人々は『イナゴ身重く横たわる』を読みながら夢想します。「非人道的な残虐行為を行わなかったはずの、汚れていないアメリカの姿」や「輝かしい戦勝国となったはずのアメリカ」という「本当の歴史」を。

 これらのモチーフ描写現代の我々が読むと、執筆当時のディックによる意図を超えて、南京虐殺否定論やショア(ホロコースト)否定論に嵌まる人間を傍から見た姿を描く形になっています

 最初に書いたとおり、私は戦前戦時中日本による蛮行については、日本責任が有ると考えていますしかし、日本による南京虐殺等を否定する説や、ドイツによるショア(ホロコースト)等を否定する説を信じる人たちの、それを信じたくなる心情も、『高い城の男』を読んだ私には何となく少しだけ理解できる気もするのです。人間は、弱くて愚かです。ちょうど犯罪加害者家族が「自分家族が、そんな酷いことをするはずがない。何かの間違いだ!デッチ上げだ!冤罪だ!」と言いたくなるのと似たような心理なのではないでしょうか。誰でも大なり小なり「祖国に対する愛着の心」が有り、その祖国過去歴史の中で蛮行を働いたという記憶は、犯罪加害者家族場合と同様「耐え難い現実」であり、可能ならば「違った未来」が実現して欲しかった、「デッチ上げによる冤罪」であって欲しかったという思いを抱かせるのでしょう。

 『高い城の男』の詳細と結末については、実際に読んでもらうしかありませんが、それについて少し書きますネタバレされるのがイヤな場合、以下の記述を読まないで、書店に向かってハヤカワSF文庫の『高い城の男』をお買い求め下さい。

【【【注意!ネタバレ有り!】】】

 実は『イナゴ身重く横たわる』に書かれた「本当の歴史」は「『高い城の男』を読む我々の存在する現実世界歴史」ではありません。連合国側が勝利する歴史ではあっても、現実歴史とは食い違う記述が有ります。つまり、本作の中で『イナゴ身重く横たわる』を読み耽るアメリカ人たちが夢想している「あり得たはずのアメリカ」は「無い」のです。

 SF論としては、作家フィリップK.ディックは「本物と偽物」「現実虚構」というモチーフを書くことに取り憑かれ続けた生涯で云々と話を展開するところでしょうが、ここでは南京虐殺否定論やショア(ホロコースト)の否定論に絡めて『高い城の男』の話を持ち出したので、別のことを書きます

 心情的には、否定論にすがる人たちの気持ちも分かるような気がすると、私は書きました。

 しかし、南京虐殺否定論やショア(ホロコースト)否定論にすがる人たちの「間違いを犯さなかった、こんな歴史であって欲しかった」と夢想する歴史も、結局は『イナゴ身重く横たわる』の記す歴史と同じく「無い」のです。『高い城の男』は第二次世界大戦を下敷きにしていますが、ベトナム戦争アメリカをはじめ、おそらく何処の国であっても大なり小なり「別の歴史があって欲しかった」という事は有ることでしょう。しかし、勿論それも日本ドイツと同様に「無い」のです。

 では、我々は、どうすれば良いのでしょうか?実は、それを示唆する内容が『高い城の男』には書かれています

 『高い城の男』には、占領軍の日本将校相手に「アメリカ骨董品」の贋作を作って売るビジネスに関わるアメリカ人が出てきますしか物語の終盤に至ると、彼は「偽の歴史付与した贋作骨董品」を作って売るのではなく、新たなオリジナル創作物を作って売ることを決意します。

 『高い城の男』は教訓を学ばせる目的で書かれたとは思いませんが、それでも私は、このくだりを読んで思ったのです。「在って欲しかった歴史」「我々の願望を満たしてくれる、都合の良い現実」など有りはしない。どれほど不条理に感じても、動かし難く消し去ることのできない過去を「我々の現実」として引き受けるところから始めるしか他にないのだ、と。

anond:20210527145539

 私は、歴史専門家ではない一般人です。まず前提として、戦前戦時中アジア諸国へ与えた被害南京虐殺従軍慰安婦問題米国人をはじめとする敵国捕虜に対する非人道的行為等々について、日本責任が有ると考えている者です。

 フィリップK.ディックというアメリカSF作家小説に『高い城の男』という作品があります貴方は、これを読まれたことはありますか?もし無ければ、今から粗筋を紹介します。もし、既に読まれたことが有るならば、私が以下に書くことは釈迦に説法ですから無視して貰って構いません。

= 粗筋ここから =

 第二次世界大戦は、枢軸国側の勝利に終わった。世界は、ドイツ第三帝国大日本帝国という2つの大国支配され、アメリカ日独による占領分割統治の下に置かれている(西海岸側が日本により占領されている)。

 作中では、大戦終了直前にアメリカが、不利な戦況を覆す為に、非人道的戦術を用いたり、残虐な行為に走ったことなども語られる。しかし、そこまでしても敗戦に終わったこからアメリカ国民の誇りは打ち砕かれている。西海岸日本相手商売をしているアメリカ人は、敗戦国の人間として戦勝国(日本)に対する強い劣等感を抱いている。

 戦勝国となったドイツ日本は、いまだ表面上は友好関係を保ってはいるが、アーリア人至上主義の国と黄色人種の国は呉越同舟であるドイツは密かに日本殲滅計画を目論み、日本もまたドイツに対して不信感を抱くようになりつつある。遠くない未来には、2つの大国は衝突を避けられないだろう。

 このように敗戦国の人間戦勝国人間も等しく、将来に対して不安を抱いて生活しているアメリカでは、奇妙な流行が2つある。

 1つは「当たるも八卦当たらぬも八卦」で有名な、古代中国の書『易経』に基づく占いである物語登場人物たちは、何か不安に駆られる度にコインを用いた占い(※本来筮竹を使うが、陰陽2つの組み合わせで占うので、コインでも代用できる)によって『易経』の宣託に頼ろうとする。

 もう1つの流行は、地下出版により流通する『イナゴ身重く横たわる』と題された1冊の本である占領国の官憲により発禁本指定を受けながらも、アメリカ国民は(そして、取り締まる側のドイツ人や日本人も)厳しい監視の目を逃れて、密かにその本を読み耽る。その本には「本当の歴史」が記されているのだという。「枢軸国側が敗戦国になり、連合国側が戦勝国になった歴史」が。

 この本を執筆した作家暗殺する為に、ドイツ当局の手の者が動き出す。また、この本に書かれたことは「本当の歴史」なのか?だとすれば、如何にして作家はそれを知って執筆したのか?それを確かめる為に、一人のアメリカ女性作家の下へ向かう。

 「高い城」に居ると噂される作家の下へ。

= 粗筋ここまで =

 私が知る限りでは、ディックが本物の日本人と実際に交友関係があったという形跡は有りません。しかディックは、優れた作家が持つイマジネーションの力だけで、敗戦国の日本人の心情を見事に描き出します。「敗戦国の国民となって、戦勝国日本人に対する劣等感を抱いているアメリカ人」の姿というパロディによって。

 『高い城の男』の描く、敗戦国となったアメリカの人々は『イナゴ身重く横たわる』を読みながら夢想します。「非人道的な残虐行為を行わなかったはずの、汚れていないアメリカの姿」や「輝かしい戦勝国となったはずのアメリカ」という「本当の歴史」を。

 これらのモチーフ描写現代の我々が読むと、執筆当時のディックによる意図を超えて、南京虐殺否定論やショア(ホロコースト)否定論に嵌まる人間を傍から見た姿を描く形になっています

 最初に書いたとおり、私は戦前戦時中日本による蛮行については、日本責任が有ると考えていますしかし、日本による南京虐殺等を否定する説や、ドイツによるショア(ホロコースト)等を否定する説を信じる人たちの、それを信じたくなる心情も、『高い城の男』を読んだ私には何となく少しだけ理解できる気もするのです。人間は、弱くて愚かです。ちょうど犯罪加害者家族が「自分家族が、そんな酷いことをするはずがない。何かの間違いだ!デッチ上げだ!冤罪だ!」と言いたくなるのと似たような心理なのではないでしょうか。誰でも大なり小なり「祖国に対する愛着の心」が有り、その祖国過去歴史の中で蛮行を働いたという記憶は、犯罪加害者家族場合と同様「耐え難い現実」であり、可能ならば「違った未来」が実現して欲しかった、「デッチ上げによる冤罪」であって欲しかったという思いを抱かせるのでしょう。

 『高い城の男』の詳細と結末については、実際に読んでもらうしかありませんが、それについて少し書きますネタバレされるのがイヤな場合、以下の記述を読まないで、書店に向かってハヤカワSF文庫の『高い城の男』をお買い求め下さい。

【【【注意!ネタバレ有り!】】】

 実は『イナゴ身重く横たわる』に書かれた「本当の歴史」は「『高い城の男』を読む我々の存在する現実世界歴史」ではありません。連合国側が勝利する歴史ではあっても、現実歴史とは食い違う記述が有ります。つまり、本作の中で『イナゴ身重く横たわる』を読み耽るアメリカ人たちが夢想している「あり得たはずのアメリカ」は「無い」のです。

 SF論としては、作家フィリップK.ディックは「本物と偽物」「現実虚構」というモチーフを書くことに取り憑かれ続けた生涯で云々と話を展開するところでしょうが、ここでは南京虐殺否定論やショア(ホロコースト)の否定論に絡めて『高い城の男』の話を持ち出したので、別のことを書きます

 心情的には、否定論にすがる人たちの気持ちも分かるような気がすると、私は書きました。

 しかし、南京虐殺否定論やショア(ホロコースト)否定論にすがる人たちの「間違いを犯さなかった、こんな歴史であって欲しかった」と夢想する歴史も、結局は『イナゴ身重く横たわる』の記す歴史と同じく「無い」のです。『高い城の男』は第二次世界大戦を下敷きにしていますが、ベトナム戦争アメリカをはじめ、おそらく何処の国であっても大なり小なり「別の歴史があって欲しかった」という事は有ることでしょう。しかし、勿論それも日本ドイツと同様に「無い」のです。

 では、我々は、どうすれば良いのでしょうか?実は、それを示唆する内容が『高い城の男』には書かれています

 『高い城の男』には、占領軍の日本将校相手に「アメリカ骨董品」の贋作を作って売るビジネスに関わるアメリカ人が出てきますしか物語の終盤に至ると、彼は「偽の歴史付与した贋作骨董品」を作って売るのではなく、新たなオリジナル創作物を作って売ることを決意します。

 『高い城の男』は教訓を学ばせる目的で書かれたとは思いませんが、それでも私は、このくだりを読んで思ったのです。「在って欲しかった歴史」「我々の願望を満たしてくれる、都合の良い現実」など有りはしない。どれほど不条理に感じても、動かし難く消し去ることのできない過去を「我々の現実」として引き受けるところから始めるしか他にないのだ、と。

2021-05-24

anond:20210524222658

確か、ドイツ核兵器を所有していない。第二次大戦敗戦国核兵器を所有することを外交レベルで認められた国は存在しないはず。

従って、核保有のためには、外交レベルでの非常に高度な計画技術面での兵器開発の両輪を回していく必要があるだろう。

ただし、技術的に核兵器開発は日本にとってはそれほど難しくはないと思う。

2021-04-03

敗戦国日本映画(や漫画)

大団円が少なくない?(主にヒューマン映画を指してる)

誰かが死んで、泣いて、それでも生き残った奴が頑張って生きていくんだってやつとか、完全なる勝利は収められなかったが、考えようによってはこれも正解だ、とか。

最後最後こちら側に考えさせるような、見方によっては後味の悪いオチが多い。

やっぱりそれって敗戦国からなの?

それとも元々そういう感受性、というか国民性なの?

最近洋画をよく見るようになったんだけど、日本のものに比べて人が全然死なないし、最後はみんなハッピーになるし、それでもちゃんと感動できる。

一応映画鑑賞が趣味だけど、映画オタクってほど数は見てないから、知識が浅いだけかも

2021-03-29

寿司のように愛して

アニメと同じようにアジア系の人々を愛して」。大坂なおみ選手SNSヘイトクライムに訴え

アメリカで増えているアジア系へのヘイトクライムに対し自身SNSで綴った言葉とは。

https://m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_606015d7c5b65d1c28165123/?__twitter_impression=true

テニス大坂なおみ選手は現地時間3月27日自身SNSで、アメリカで増えているアジア系の人々へのヘイトクライム言及した。

この中で大坂選手は「タピオカティーアニメ寿司、餅、抹茶などと同じように人々がアジア系の人々も愛してくれたら...」とツイート

「ある文化からまれもの利益を得て楽しんでおきながら、それをつくり出した人種攻撃し、ないがしろにしていると想像して」と続けた。

敗戦国ドイツ人だって日本人寿司と同じように愛してくれてる。

ドイツ人を見習ってアメリカ人も同じように、寿司などと同じようにアジア系の人々を愛して欲しい。

2021-03-20

生きてる間に米中戦争が観られそうでワクワクする

中国台湾武力侵攻したら、さすがに米中開戦でしょう?

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021031900877

台湾に関しても、中国が今後6年間で武力行使を行う危険性が高まっていると強調。

自分日本への最悪の被害として沖縄への核攻撃は受忍するつもりなので、早く日本が参戦して敗戦国汚名をそそぐチャンスが訪れて欲しい。

2021-03-17

anond:20210316232303

宗教自体ポリコレ違反なんだけど、ポリコレなんかよりも歴史が長い

ぶっちゃけポリコレ一種宗教だしね。

で、カトリックとかイスラム教とか、生き残ってる宗教ってのは、「宗教狩りをやったら戦争な」ってのを血塗られた歴史証明してるわけ

井戸に毒とナチス聖書のどれが一番虐殺に加担してるかって言ったら、そらトータルでは圧倒的に聖書だよ。

ポリコレっていう新しくて弱っちい宗教にも叩かれ駆逐されるのが、第二次世界大戦敗戦国ナショナリズムだ。

第二次世界大戦勝利国が主導してる世界宗教なんだからねアレは。

から本来ポリコレなんかがポリコレ教に所属してない人にあれこれ指図する資格はない。

でも、空飛ぶスパゲッティモンスター教や敗戦国ナショナリズムで、浅く広く多くの指示を集めてるポリコレ教に勝てるかっていうとそりゃ無理だよ。

ポリコレっていうのは正しさじゃなくて”政治的な”正しさで戦ってるんだから結局の所は本当に弱い奴の味方なんかしない。

味方をすると人気が得られる奴の味方をしてるだけ。

じゃあポリコレなんて意味ない死ねって言って殺せると思うなら、それはポリコレを甘く見過ぎ。

2021-02-24

anond:20210224230118

わかります

男は女性様の奴隷にすべきよね

日本敗戦国から日本人の人権もいりませんわ

中国安価労働力として輸出しましょう

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