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2024-01-28

リベラルの人たちは能登についてしばらくちょっと黙っててほしい

実際能登に住んでて被災もしてる私からレポートですが

石川県って元々保守地盤ではあるんだけどさ

さら能登ってその中でもさら保守なんだよ

それがもう震災以降転がり落ちるようにさら保守保守になってんのよ

この空気外の人には伝わってないだろうけど

震災以降政府対応が信用できないのはわかる

被災者支援が後手後手に感じるのもわかる

馳浩裏金問題で逃げ切りそうなのがムカつくのもわかる

それに関しては私も全く同じ気持ち

でも能登ってさっきも言ったけどそもそも保守保守なのよ

知事選馳浩が勝ったのも能登票と言っても過言ではないのよ

簡単にいうと

そもそもベース

「ワシらが一票入れたんやから馳さんには頑張ってもらわんと!」

なのよ

それが今確実に

インターネットで都会のインテリになんだか批判されているらしいという理由

結構若い層までも

「馳さんはよう頑張っとる!!」

になってる

「馳さんは外のもんにいじめられて可哀想や」

能登の暗いところばっかりニュースにしていやらしい」

これを能登人間が言っている事実についてちょっとは考えてくれ

能登人間我慢強いと言われるけどそれ以上にプライドが高い

被災地が〇〇日経っても被災地はこんなに悲惨!!という話を

能登石川県disられていると感じている人がマジで多い

普通に被災してる当人達がそう感じているのどうかしてるとは私も思うけど

これがマジで外の人間に伝わってない気がする

そもそもなぜか能登の人って

普通に馳浩好きな人ばっかりなんだよね

インテリっぽくないからだろうけど……

馳浩=ワシら

って感じ

この心理効果が今後この地をさら保守保守にしていく感じが本当に恐ろしい

都会のインテリっぽいやつらが頑張っとる馳さんやワシらを馬鹿にしとる

という謎認識がこれ以上この土地に広がるくらいなら

マジでちょっとしばらくは黙っててほしい

能登人間気持ちが落ち着くまででいいか

2024-01-23

anond:20240122052057

被災者支援者関係を考えるときにさ、この増田がいうように

ギリギリ気を張っている被災当事者の心を折らないためには、子供扱いしてあやすのでもなく上から従わせるのでもなく対等にフェアに扱わなければならない。

信頼できる随伴者がいるのだという、寄り添い型の支援、それが基本だっていうのは意見理解できる。

そして今のこの発災直後1ヵ月未満というタイミング必要マインドだろう。

罹災証明手伝います、とか公的支援がこんなのあります~とか、支援者側が見えているものをわーわーと情報洪水押し付ける、とか避けるべきだし

そこはそろりそろりと小出しに情報提供してみて被災者が腰を上げるかどうか様子をみるしかない。

ただ、「対等にフェアに扱わなければならない。」という、その気の使い方、その言葉の端々に、当事者から離れた立場そもそも出発点だというジレンマもあろうね。すでに知らず知らずに上から目線がにじんでいるよね。

ただ大切だっていうのはわかるんだけど、でも長い目でみて、寄り添いってそこまで大事かな、そうかな?とおもうとこもある。どちらかというと、つかず離れずなのかな、と。

今後の人生を決めるのは支援者じゃないしね。彼らの人生の何がわかるって、結局何もわかってないところからスタートするわけじゃない。

支援者としては突き放した部分というのも重要じゃないかと思う。

よく災害復興は発災直後からスタートするっていうように、これから少しずつ復興の話をしなければならないなかで

限界集落の連中をさっさ強制移住させろ!」

は極論だとしても、それに幾分かでも近づくニュアンスの主張というのはどうしたって誰か彼かから出てくるもの

そのときに、信頼関係というのがむしろ邪魔になることもあると思う。

信頼関係ができて人間関係が密になると、知らず知らずに同じ人、仲間内の人としか話をしなくなるってことがある。

話し合いの場で、いろいろな人がいろんな考えを持っている、ということを排除するムード自然とうまれていく、といってもいいんだけど。

そとからみると、内輪で鉄壁なわばりがつくられてしまって、はたからみて何かいいたいことがあっても声をかけにくくなってしまう。

ちょっとでも被災者の心情に傷をつけるようなことをいうと、お前は被災者に真に寄り添っていない、と断罪目線をむけてられてしまう。

支援者同士の分裂や被災者の分断ってそういうダイナミズムで生まれることが多い気がするね。共産党マインドっていうか。

強い信頼関係が知らず知らずに、他者との温度差にかわっていくのって案外自分では気が付きにくいもの

連中がどんだけ何もわかってないか

「対等な関係」こそは被災者支援命綱であるのに、当事者完全不在のスーパーパターナリズム議論

結局のところ能無しどもが深刻づらして地方ヘイトポルノをたのしんでるだけ。

という表現なかにそういうのが垣間見える。

恐らく敵が増えていくプロセスって自分じゃなかなか、わからないだろうな。気が付かないだろうなと思ってしまう。

それは逆に、本当にあるべき地域の姿を考えようとするときに足かせになる。

しろその地域全然知らないような無礼にも乱暴にもみえ支援者がわーっと闖入しては去って行ったり、そういうことが許されるような、

ゆるゆるなオープン空間のなかで、自由な発想が開花する、ということがあるかもしれない。

外部との換気ができている支援関係というのかな。

それは苦労して信頼関係を築いた先行者にとっては不快な雑音かもしれないのだけれど、案外そこに突破口やら解決の糸口がみつかるってこともある。

信頼関係はもちろん大切だけれども、それと同時に、多様性を受け入れる下地を作っておくことって大事だと思うね。

言うは易しで、空気が乱れ、不協和音があることこそが強みだという、そこまで突き抜けて達観することはもちろん自分でもできないけれども。

ときには仲間同士でも「お前の考えている支援なんて自己満足じゃないか」といってしまいたいときもある。

でも喧嘩したときは、長い目でみられるようなそんな姿勢ではありたいと思う。

2024-01-22

anond:20240120230915

まず被災地支援お疲れさまです。

増田が出している「神戸経験が活きなかった」という記事だけど、半分その通りだけど半分違っているように思う。

さんざん言われていることではあるが地域性考慮すると効率的避難所運営の実績を活かすのは確かに難しい。

住民希望ニーズを集約してまとめて処理するのはできないので、今回は点在するニーズ対処するという仕組みづくりが必要になっていることが従来の被災地支援と違うところだろう。

しかしそれを通していると被災者支援のための物資配送に滞りが出たり、人口以上にマンパワー必要とされるなど非効率さや安全確保の課題が生じているのも事実だ。

 

住民意思、住む権利は非常に大切だがそれにより脅かされる人名や目減りするリソースに対してどのように責任を取るのか。

どこからニーズでどこからワガママになるのか区別する時期に来ている。

もちろん強制的には動かすことができないので二次避難施設での生活安全安心確約された生活であることを説いたうえで理解いただくという流れを作ることになるだろう。

神戸経験が活きなかった」というのではなく、「神戸での経験を活かすためにどうしたらよいか」という考え方が大切だと思う。

そして神戸での経験を活かせるようにあらかじめ自治体単位二次避難効率性を重視した避難所づくり)に関する取り決めも進めておくことが必要だろう。

anond:20240122045347

地震発生して一週間も経たないうちから

田舎に金出すの無駄!」「限界集落の連中をさっさ強制移住させろ!」

まあネット空騒ぎの内容が今の段階で避難所年寄りに直接伝わってはいなさそうだけど。

よく「心のケア」という言葉が使われるが「戦力の逐次投入」と同じように意味わかってないのに言いたいだけの奴が多い。

DPATみたいな専門家仕事だけでなく災害時の「心のケア」において大きなウェイトを占めるのはこの先の身の振り方について見通しが立つかどうかということだ。

そこで最も重要なのは当事者主体性尊重ということ。

と言っても被災者のいうがままに迎合するのはむしろ子供扱いしてるのと同じ。ギリギリ気を張っている被災当事者の心を折らないためには、子供扱いしてあやすのでもなく上から従わせるのでもなく対等にフェアに扱わなければならない。

ますぐ先々の具体的なロードマップが見えてなくても、それを模索策定していく上で信頼できる随伴者がいるのだという、支援側との信頼構築が重要

という基本ラインをふまえたうえで再びくだんの空騒ぎを見ると、連中がどんだけ何もわかってないかということがいっそう明確になる。

「対等な関係」こそは被災者支援命綱であるのに、当事者完全不在のスーパーパターナリズム議論

結局のところ能無しどもが深刻づらして地方ヘイトポルノをたのしんでるだけ。

2024-01-17

anond:20240117134723

一般社団法人ボディセンス・インスティテュート(富山県富山市/以下、BSI代表理事 高橋由紀2024年1月1日石川県能登地方震源とする震度7マグニチュード7.6(暫定値)の地震被害による被災者支援のため、1月4日石川県能登町支援物資輸送し、現地を視察し、ニーズ調査を行いました。


4日に勝手に現地入りしてる大迷惑団体市長が協力したってマジ??????

2022-12-16

南海トラフ地震ってくるくる詐欺だろ

いつ来るんだよ

こっちはどうせめちゃくちゃになるだろってことで、仕事辞めてダラダラ過ごしてるって言うのに

いい加減にせーや?

東北とき被災者支援金で生活してたんだろ

こっちはそれ狙いなんだよ

早く起きろよ

2022-07-10

銃で撃たれた人より撲殺された人の方がかわいそうだから同じくらい反応してほしかったとかツイートがバズってんだが、渾身の「は????????????????????」

しか無いが。

「みんなに示してほしかった」とか

お前、誰?何様??????

そもそもお前の目に付かなかっただけで悼んでる人間は悼んでるんだが、規模の話?お前が金が出して全国行脚して自分物資集めてトラック運転して被災者支援して被災地産物食ってから同じくらいの規模の反応をしてとか言うべきでは????????

2021-03-14

ぶっちゃけ被災者支援とか関係ないよな

こっちは被災してる前から困窮してるのに誰から支援なんて受けてない

国や世界中から支援があつまってむしろ得してるまであるんじゃないのかと

俺はじぶんが救われるまであらゆる問題に知らぬ存ぜぬを貫き通すよ

俺の困窮にその態度を貫いてるお前らのようにね

2020-08-25

anond:20200825125235

三次元にいる実体人の顔である合理性は何もないと思う。

被災者支援募金などをするひともキチガイに思えるんだろうか。

あちこちに気が触れた人がいる世界で、人生を怯えて過ごしているんだろう。

2020-07-08

anond:20200707093939

菅直人総理だったら九州自衛隊10万人おくれと命令が出てたのにね

安倍総理は「さらに1万人を増強し、2万人態勢へと拡大することで被災者支援に万全を期す」

東北人の1/5の労力しか払いたくないそうだ

72時間の壁を越えて助からないんだろうね

PC検査しないし

日本人が死んでも自己責任だと一般庶民すら考えてる冷血な国だから仕方がないね

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200707/mca2007072005019-n1.htm

2020-02-06

夢日記

2/5

灰色で狭い食堂にいる。テーブルがいくつか並べられていて何人か座っている。ここは宿泊施設らしい。夫は従業員に何か話しかけている。「今日地震が起きるらしいです。」私は急にテーブルの上に置いてあったおしりふきに話しかけられて驚いた。「今はおしりふきもしゃべるんですね。」周囲の人たちは当たり前のことに驚く私を無視した。食堂から部屋に戻った。和室。広い窓から外の景色がよく見える。外は森で鹿が歩いていたので子供に鹿がいるよ見てごらんと促した。そのうち森は動物園に変わった。私の部屋の真下コアラのおり。それからまた動物園は広い座敷に変わった。座敷の奥の方に子供が遊びに行ってしまった。向こうには虎がいるのに!私は子供を呼んだ。子供は部屋に帰ってきたが今度は津波の気配を感じた。早く逃げようと思ったが、さっき帰ってきた子供がまた帰ってきた。同じ子供が二人もいるはずがないのであなたの部屋は隣でしょうと言って隣の部屋へ追い返した。津波はどんどん窓から迫ってくるので階段をかけ降りて玄関に向かった。テレビがおいてあって安部首相が「被災者支援として一年スリッパの貸し出しをするように施設要請する」と言っていた。それを聞いた私はスリッパを履いて玄関を出た。玄関を出たら入り口のあたりで(白い砂利が敷いてあって広い)従業員や他の宿泊客不安そうに顔を見合わせていた。◯◯(食堂にいた女性)という従業員がいないそうだ。私は、そういえば夫はどこへ行った?と思った。そこには白い看板が立っていて被災者名簿が張り出してあった。夫の名前があった。私はシングルマザーになるのは大変だろうなと思った。そしてそれが現実かどうか疑った。このあとは目が覚めた。

2018-07-10

なんで日本には災害対策省がないのだろう?

自然災害大国避難が「体育館生活であることへの大きな違和感大前 治) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56477

被災地にとっては百年に一度の災害でも、国としてみれば毎年のように住民避難しなければならない事態は起こってるのに。

避難所の写真、数十年前の災害のものと比べてもほとんど変わらないことに驚くよな。

戦争に備えて高価な兵器バンバン買ったり国民の宿をどんどこ建てたりできたんだから、同じ国民の命を守る被災者支援設備を揃えて備蓄することぐらいできそうなんだけど。

災害大国なんで毎年出番ぐらいあるだろうに。もちろん災害以外にも使えばいい。近々でいえばオリンピックとか。

2017-03-07

安心してください、東南海が来るまでですよ。

私は日本大好きですがこれはどうかと思う。(BBCあいさつ)


神戸と違って、いつまでも被災地なんだろうなぁ。70年たっても戦後とか言ってるのと同じように

the48the48のコメント 2017/03/06 15:35

http://b.hatena.ne.jp/entry/325623993/comment/the48


16.7メートル津波は、ちょうどこの高さ―― ヤフーが出した防災広告に絶賛の声 - ねとらぼ

http://b.hatena.ne.jp/entry/nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1703/06/news092.html


東京銀座ソニービルヤフー防災啓発広告を出した。

この記事への衝撃のファーストブクッマでいきなり被災地ガーと言われて、ガツンと頭を殴られた思いがあります

これじゃあ150万円おごりおごられでいじめではなく電気消したのに光らないとバカにされるのも世間では本音なんだろうな、と。

もう東日本大震災から6年も経ちますもんね。

「もはや戦後ではない」(1956年)、終戦から11年。NY9.11を克服したと言われた[要出展]『クローバーフィールド』(2008年)は7年。

短いようで長かった6年、楽しかった運動会小学生卒業しますわ。


被災地増田からちょうど広告で取り上げられている大船渡市現在を報告しますと。

2011年4月小学校入学した子が卒業間際の今年度(2016年)はじめて校庭を使うことができた(校庭に仮設住宅があり使用できなかった)。

災害公営住宅が全戸完成し、市内の仮設住宅が今年度末で全て撤去になる。

仮設商店街が借地期限を迎え取り壊しになる中、土地整備が終わった地区に本設の商店街施設を鋭意建設中。

JR大船渡線鉄路での復旧は諦めてバス専用路線BRTになり数年経過。

防潮堤工事は一部で完成したもの継続中。

こういった状況です。

当初から10単位での復興計画でしたが、広域の災害のため建築土木の資材とマンパワーが足りず、時間がかかるようです。

コンクリから人への流れで建設会社廃業が進み人手が減っていたタイミングだったのもあります

瓦礫で埋まった道路最初に掘り出してくれたのはショベルカー持ってた地元土建屋さんなので、

年度末で道路掘り返してんじゃねーぞ、とイライラする事も最近は少なくなりました。


復興へのご支援には大変感謝しています

義援金支援物資ボランティアはもちろん、直接的な支援をされていなくても、公共工事被災者支援などには税金が使われており

それはすなわち国民血税でありますから国民の皆さんに足を向けては寝られません。太平洋に足を向けています

海外から支援も多く、市役所車両とか三陸鉄道車両とか、○○国の支援と表示されています

復興工事の方や、公務員応援職員も全国から継続的に来ていただいています

神戸の「希望の灯り」は分灯されて隣市、奇跡の一本松陸前高田市にともされています

直接、間接のご支援本当にありがとうございます

衰退地域である三陸沿岸への税金投入のコスパについては自分でも疑問に思う面はあるのですが、それはそれとして。

まりはこれからもどうかよろしくね。


岩手県大船渡市震災時を紹介しますと。

ここより下は家を建てるな、の碑がある吉浜地域

かもめの玉子」さいとう製菓専務ビデオカメラ回して発災時の事務所から高台に逃げて街が飲まれるまでを撮った映像

https://www.youtube.com/watch?v=jbvBsgoEAe0

チリ地震津波もあったので大丈夫です、再建しましょう。の旅館経営おじいさん。

といったもの全国的には有名でしょうか。

震災映像個人証言NHKのものがまとまっています

東日本大震災アーカイブス

http://www9.nhk.or.jp/311shogen/

あの日あの時 アーカイブス

http://www.nhk.or.jp/morioka/archives/anohiArchives.html

NHK仙台局の津田アナ自身被災して「被災地からの声」(東北地域放送)のキャスターを努めています

岩手局に一時居て今は東京あたりに行った魚住アナ浅野温子の息子。支援物資で貰ったレンズ豆は火が通りやすく美味しいけど、

レンズの形だからレンズ豆じゃなくて、レンズ豆が先にありレンズ豆型だからガラスレンズレンズという名になったんですって。(豆知識

(br)

結論としては、避難場所とそこまでの経路を確認しましょう。防災用品を確認しましょう。

9月防災の日と合わせて半年に1度、非常食点検試食補充をしましょう。

重い水Amazonで注文、アレンジ料理クックパッドで調べてね。そんじゃーね

2015-02-10

東日本大震災原子力災害被災者支援協会の詐欺事件がよくわからない

増田は、あるNPO法人経営者の一人です。以前、こんな記事を書きました。

http://anond.hatelabo.jp/20140804194849

それから続報。予想通り、久間章生防衛相逮捕にはつながっていませんね。

http://jp.wsj.com/articles/JJ11828903942920604435020228047770882530937?tesla=y&tesla=y

ただ、ここまできて、よくわからないと書いたのは、本当にNPO法人主体による詐欺なのか、という点です。なぜそう思うのか、論拠は2つ。

  1. 詐欺収入事業報告書に反映されていない。
  2. 東京都による指導監督が行われていない。

1.から順にいきます

WSJ記事を信用する限り、実際に詐欺が行われた時期は、

逮捕容疑は2012年4月上旬、「(トーワテックが)福島県楢葉町シイタケ生産販売を営んでいたが、原発事故の影響で利益を逸失した」などとする虚偽の賠償金請求書を東電に提出。同年5月上旬にトーワテック銀行口座に約4100万円を入金させ、だまし取った疑い。 

とのこと。このタイミングであれば、NPO法人2012年度の事業報告書に、少なくともそれらの収入掲載されるはずです。しかし、事業報告書には一切掲載されていません。

http://www.npo.metro.tokyo.jp/

こちらのページから団体名で検索していただき、該当団体事業報告書ダウンロードすると、収入支出ともに完全にゼロ。全く動いていない団体であることがわかります。どうでもいいけど、東京都はこのフレームバリバリ右クリック禁止サイトをさっさとリニューアルするべきだと思います

2.については、このような犯罪行為が起こしてしまったNPO法人については、所轄庁(この場合東京都)が指導監督を行います。どういうNPO法人指導監督をしたのかもすべてホームページで公開されます認証取消の場合も公開されます

http://www.npo.metro.tokyo.jp/

アドレスは先ほどと一緒。指導監督グローバルナビの右側のほうにありますしかし、こちらにも当団体掲載されていません。つまり指導監督に値しなかったのか、東京都仕事をしていないのか。どちらにせよ、あれだけニュースになったにも関わらず、当団体指導監督も受けていなければ、認証取消にもなっていないということですね。

この2点を総合すると、たまたま同じNPO法人に属していた正会員や理事詐欺を行ったけれども、実際にNPO法人は動いていないのではないかとも思えてきますNPO法人名前を語ったけども、実際にお金の出入りがあったのは、それぞれの会社ではないか。とすると、それぞれのメディアにおける「元NPO社員」という書き方は不適切ではないでしょうか。

今までもまっとうに経営しているNPO法人の方々は、メディアなどで「NPO職員が○○という不正」などと書かれてしまうことに憤りを覚えてきました。そういう書き方をされると、すべてのNPO不正を行っているように見えてしまます

もちろん不正犯罪を行うNPOがあることを承知のうえですし、批判されることも当たり前でしょう。ただ、今回の件は、なんというか、ちょっとそのあたりのメディア対応に雑な印象を受けるなとも感じました。

2014-08-04

NPO詐欺事件についてちょっと解説しておきたい

NPO賠償金詐欺容疑詐欺事件が話題になっています増田はあるNPO経営する側の一人であるし、またNPO設立運営を手伝ったりすることもあるので、この問題には関心があります

刑事事件がどのように進展するのかについてはまったく知識がありませんが、NPO法人という視点からこの問題はどのように見えるのかをちょっと書いておきたいと思います。ただ、私は上で書いたように、NPO側の人間なので、そのあたりは考慮していただきたいと思います

まず、NPO法人東日本大震災原子力災害被災者支援協会の概要を見てみます

ホームページ発見できなかったので、こういうときは以下のホームページを参考にします。

http://www.npo.metro.tokyo.jp/

https://www.npo-homepage.go.jp/

上の東京都ホームページ団体名を検索すれば、設立されたのが2011年7月29日代表者久間章生であることがわかります

ちなみに、NPO法人は申請して認証までだいたい4ヶ月ほどかかるので、震災後すぐに申請したというふうに理解できます。また、代表の久間元防衛大臣は、「辞表を出していて、関与はしていない」としています

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000031954.html

ニュースにあるにも関わらず、代表者名前が変わっていないじゃないか、というご指摘もあろうかと思います。これはちょっと微妙なところでして、NPO法人を管轄する行政の所轄庁はだいたい職員数が足りていないため、役員の辞任があって、NPO法人理事会や総会で承認して、それから所轄庁に報告してからも、その事実がこのようなデータベースに反映されるまでに時間がかかることがあります(長い時は半年や1年間変わらないことも)。

また、上記ホームページから事業報告書を見ると、お金が全く動いていないということがわかります。「え、こんなのあり?」ありなんですよ。NPOも休眠状態になることがあって(作ってはみたもの事業計画が甘く、全然活動できないなど)、そのときはこういうふうに活動計算書や貸借対照表がすべてゼロになります

さて、いまニュース名前が上がっているのは次の三人。進藤一聡、根本重子村田博志ですね。それぞれ、自称理事(元社員ともあり)、人材派遣会社役員、元職員となっています関係あるのは、進藤氏村田氏。

さっきの事業報告書を見てもらえればわかるように、理事の名簿の中に進藤という名前はありません。事業報告書平成24年度までしか出されていない(またはデータベース更新が間に合っていない)ので、平成25年度に就任して、その後辞めたということもあり得ます

問題は誰がこの話を具体的に進めたのか、という点かと思います。そもそも、法人代表して契約を進めることは、NPO法人場合理事長しかできません。NPO法人憲法ともいうべき定款は東京都の下記URLフォーマットが落ちていますが、

http://www.npo.metro.tokyo.jp/npo/pages/provide/cmn/link/guidebook/ninshou/02.pdf

理事長以外の理事が、法人の業務について、この法人代表しない。

17ページの第14条の第2項にあります。つまり原則として、平理事や職員が勝手契約を進めるということはできません。

しかし、職員が属する事務局は、理事長が管轄することになっているのが一般的です。さっきのURLの29ページの第54条、第55条あたりにこのようにあります

第54条 事務局長及び職員の任免は、理事長が行う。

第55条 事務局組織及び運営に関し必要な事項は、総会の議決を経て、理事長別に定める。

まり、職員の責任はある一定において理事長責任を持つべきことだろうというふうに読めますしかし、理事長がたんに名前を貸しているだけ、現場には全くタッチしていないというケースも多々あります

そのときは、その職員のやったことを理事長が知っていたかどうか。善管注意義務ですね。または、ほかの理事や監事が知っていたことを立証できるかどうかです。もちろん、まったく関与せずに、理事や職員がやったことであれば、少なくとも法律的には理事責任をとる必要がないと考えられます倫理的にどうかは別として)。

ちなみに、この事件があったときに、理事長の職にあったかどうかは立証が難しいです。NPO法人役員が変わった時は、東京都に対して遅滞なく提出するとなっていますが(29ページ)、

http://www.npo.metro.tokyo.jp/npo/pages/provide/cmn/link/guidebook/ninshou/03.pdf

この事件ときにまだ理事長をやっていたとしても、「実はすでに退任していたのだが、書類を出し忘れていてね」ということで切り抜けられます

このように、理事や職員が勝手にやったこと、そのことは理事長含めほかの理事は全く知らなかったとなれば、法律的には全く問題ないというふうになるかと思います。ただ、そのようなNPO法人実態を見抜けずに、名前を出しっぱなしにしており、まったくガバナンスを働かせなかった(これはほかの理事や監事もそうですが)のは批判されるべきでしょう。

ちなみに、今後の流れとしては、このような法令違反があったNPO法人認証取り消しとなるでしょう。

http://www.npo.metro.tokyo.jp/npo/pages/provide/cmn/link/guidebook/ninshou/06.pdf

ただ、NPO法人というのは、社会福祉法人のような「認可」ではなく、「認証」なので、すぐに解散せよとなるわけではありません(ちなみに、株式会社は準則主義)。しっかりと体制を整え直し、聴聞クリアすれば、復活することは可能というわけです。

 
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