2024-01-23

anond:20240122052057

被災者支援者関係を考えるときにさ、この増田がいうように

ギリギリ気を張っている被災当事者の心を折らないためには、子供扱いしてあやすのでもなく上から従わせるのでもなく対等にフェアに扱わなければならない。

信頼できる随伴者がいるのだという、寄り添い型の支援、それが基本だっていうのは意見理解できる。

そして今のこの発災直後1ヵ月未満というタイミング必要マインドだろう。

罹災証明手伝います、とか公的支援がこんなのあります~とか、支援者側が見えているものをわーわーと情報洪水押し付ける、とか避けるべきだし

そこはそろりそろりと小出しに情報提供してみて被災者が腰を上げるかどうか様子をみるしかない。

ただ、「対等にフェアに扱わなければならない。」という、その気の使い方、その言葉の端々に、当事者から離れた立場そもそも出発点だというジレンマもあろうね。すでに知らず知らずに上から目線がにじんでいるよね。

ただ大切だっていうのはわかるんだけど、でも長い目でみて、寄り添いってそこまで大事かな、そうかな?とおもうとこもある。どちらかというと、つかず離れずなのかな、と。

今後の人生を決めるのは支援者じゃないしね。彼らの人生の何がわかるって、結局何もわかってないところからスタートするわけじゃない。

支援者としては突き放した部分というのも重要じゃないかと思う。

よく災害復興は発災直後からスタートするっていうように、これから少しずつ復興の話をしなければならないなかで

限界集落の連中をさっさ強制移住させろ!」

は極論だとしても、それに幾分かでも近づくニュアンスの主張というのはどうしたって誰か彼かから出てくるもの

そのときに、信頼関係というのがむしろ邪魔になることもあると思う。

信頼関係ができて人間関係が密になると、知らず知らずに同じ人、仲間内の人としか話をしなくなるってことがある。

話し合いの場で、いろいろな人がいろんな考えを持っている、ということを排除するムード自然とうまれていく、といってもいいんだけど。

そとからみると、内輪で鉄壁なわばりがつくられてしまって、はたからみて何かいいたいことがあっても声をかけにくくなってしまう。

ちょっとでも被災者の心情に傷をつけるようなことをいうと、お前は被災者に真に寄り添っていない、と断罪目線をむけてられてしまう。

支援者同士の分裂や被災者の分断ってそういうダイナミズムで生まれることが多い気がするね。共産党マインドっていうか。

強い信頼関係が知らず知らずに、他者との温度差にかわっていくのって案外自分では気が付きにくいもの

連中がどんだけ何もわかってないか

「対等な関係」こそは被災者支援命綱であるのに、当事者完全不在のスーパーパターナリズム議論

結局のところ能無しどもが深刻づらして地方ヘイトポルノをたのしんでるだけ。

という表現なかにそういうのが垣間見える。

恐らく敵が増えていくプロセスって自分じゃなかなか、わからないだろうな。気が付かないだろうなと思ってしまう。

それは逆に、本当にあるべき地域の姿を考えようとするときに足かせになる。

しろその地域全然知らないような無礼にも乱暴にもみえ支援者がわーっと闖入しては去って行ったり、そういうことが許されるような、

ゆるゆるなオープン空間のなかで、自由な発想が開花する、ということがあるかもしれない。

外部との換気ができている支援関係というのかな。

それは苦労して信頼関係を築いた先行者にとっては不快な雑音かもしれないのだけれど、案外そこに突破口やら解決の糸口がみつかるってこともある。

信頼関係はもちろん大切だけれども、それと同時に、多様性を受け入れる下地を作っておくことって大事だと思うね。

言うは易しで、空気が乱れ、不協和音があることこそが強みだという、そこまで突き抜けて達観することはもちろん自分でもできないけれども。

ときには仲間同士でも「お前の考えている支援なんて自己満足じゃないか」といってしまいたいときもある。

でも喧嘩したときは、長い目でみられるようなそんな姿勢ではありたいと思う。

記事への反応 -
  • 地震発生して一週間も経たないうちから 「田舎に金出すの無駄!」「限界集落の連中をさっさ強制移住させろ!」 とかネットで騒いでるの見たら、被災地の人間はギリギリまで現地に残...

    • まあネットの空騒ぎの内容が今の段階で直接避難所の年寄りに直接伝わってはいなさそうだけど。 よく「心のケア」という言葉が使われるが「戦力の逐次投入」と同じように意味わか...

      • 被災者と支援者の関係を考えるときにさ、この増田がいうように ギリギリ気を張っている被災当事者の心を折らないためには、子供扱いしてあやすのでもなく上から従わせるのでもな...

        • 俺が主張してることのニュアンスをちょっとずつズレて捉えられてるなーと思う。 まあそれは仕方ない。こっちの言葉足らずなせいもあるだろう。だからってここでギリギリ認識をすり...

          • 俺が主張してることのニュアンスをちょっとずつズレて捉えられてるなーと思う。 まあそれは仕方ない。こっちの言葉足らずなせいもあるだろう。だからってここでギリギリ認識を...

            • できないことやろうとして抱え込むなよ、それぞれの得意を持ち寄ってうまく分担しようよという、ボランティア間の「仕事のバトンタッチ」に関してはけっこう共有知になってるけど ...

              • >一つの仕事が生む信頼が別の支援者との関係構築の「糊代」になるような情報共有のやり方 自分のことを思い起こすと反省ばかりで痛い思い出しかないけれど。 次の仕事をつくって...

                • 興味深い。実に、現場って目まぐるしくて一期一会で、各自が考えてること突き合わす機会を持ちにくいことが多かったし。 それぞれが手探りで得た知見やその欠片が効率よく集約され...

                  • >ボランティアの文化は成熟して行ってると思う。 被災者のSNSを通じて知ったのは、 いち早く準備して駆けつけたさまざまなNPOのなかには、あの団体とかあのひとたちとか(迷惑がか...

                    • ぶっちゃけ災害現場に立ったことの有る無しで、あまりにも見えてるものの違いがある。 ある意味ネットが一番遅れてるし粗い。 イメージだけで闇雲にボランティアを危険視したり(...

                      • 言うても明確にヒエラルキーのある組織ではないし 災害現場という予測できないことが多い場所では ある程度アメーバ的にグループで自律して判断して動くことも大事で 何が正しいの...

                        • まさに、その通りと思う。 >行政の一元的な指揮監督のもとでシステマチックに動くのが本来なら理想であるみたいな勘違いがある。 話せば話すほど、ヒントがみえてくるし、考え方に...

                      • まともな社会生活を送っていない人が、朝からネット番長気取りでいい気になれる場所なんですよ

                      • 増田は人生の経験値の低い人間が、それを補うために脳内シミュレーションをして作った個々人のイミテーション・ワールドを元に現実社会をなじる場所なので、現実の問題解決にはま...

                      • ポケモンもやれなくなるこの世だから 消えてしまいたいと思うやつがいなくなって 欲しいと思う。

                      • 批判されてこそボランティアの質も高くなるしもっと素人の人からの意見は必要だと思うけどな

                        • ボランティアも素人じゃん。 自分で情報取って手弁当で手探りでやってる素人に 何もやってない素人の思いつきのご意見を聞かせて何が生まれるの? とかいうと「経験を誇っている...

        • うわーーっ オナニーめっちゃ気持ちよさそう! ペラい言葉をこんなにも重ねられる鈍感さが羨ましい まさに田舎や支援現場でお断りされるタイプなのに幸せそうですごい

    • あれは本当にまずかったよな。どんな時でもオレ冷静アピールしたかったのかもしれないが、ショックドクトリンじゃあるまいのに。

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