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はてなキーワード: 放射性物質とは

2023-08-22

anond:20230822202120

本当に安全安全じゃないかは実はわかっていない

放射性金とか銀を含む放射性物質を含む水なんて世界中どこも垂れ流したことはないです

世界中垂れ流しているのは放射性物質を冷やす水を冷やす水です

世界で初めてのことやろうとしている状態安全と言いきれる頭がおかし

anond:20230822202501

もう10年以上たつの放射能放射性物質区別がついてない奴がまだいるのかという事実に衝撃を受けている

処理水は科学的な問題なのか?

https://mainichi.jp/articles/20230819/k00/00m/040/080000c

有料部分は読んでないけど、学術的論拠に基づいた正確な情報に難癖つけるのは報道の敗北みたいなブコメトップコメだった

しか科学的正しさでは納得されない層は絶対にいる

そういう層にとって、これは「穢れ」と「信用」の問題から

科学的にほぼ真水と変わらないレベルに薄まった糞尿下水があります

たまった下水を処理するためにこれをあなたの家の庭で常時スプリンクラーで撒きます

絶対問題ありません

これを以前バキュームカー事故を起こして糞尿をあたり一帯にぶちまけた業者行政が言ってきました

これに科学的に正しいのだったら存分に撒いてくださいって皆が皆言えるかといったらそうではないでしょう

科学的に問題なくても元うんこ絶対に飲みたくないし自分敷地には撒かれたくないって人は大勢いるよ

ここにあるのは「穢れ」への忌避感だ

科学的に得体がしれないか拒否してるのではなく、放射性物質に感じるのはそうした「穢れ」の感情であり、そういう感情を持つ人にとっては科学的正しさのみで帰依はできない

霊魂はいないと分かってても死んだ祖母の入る墓を邪魔からという理由だけでなぎ倒せるかって話ですよ

そして、社会生活を送る以上そうした人たちと好む好まざるに関わらず共存するしかないのです

科学的正しさで帰依できないのはおまえが馬鹿からだと分断を煽ってどうするんですがねえ

今後の処理水放出風評被害は起こるし、デマをまき散らす人もでるでしょう

コミュニティノートをつけて、論破ァ!ってやってるだけじゃ問題はいつまでたっても解決しないよ

anond:20230822120337

それやったところで放出反対活動が終息する保証はどこにもないじゃん

そもそも「処理水」って海水雨水が混ざったものに、さら放射性物質沈殿させるための薬剤とかが混ざったものだぞ

飲料水にすることは理論可能だけど、たぶんとんでもない額の費用がかかる

からどこの国も海に捨ててるわけだしな

2023-08-21

anond:20230821192447

日野あたりなら原発とか火葬場とか放射性物質処分場とかまとめて作っても良さそうじゃね?

左派の皆さん、安心してください。処理水の海洋放出安全です。

以下は東京電力サイト https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/oceanrelease/根拠として説明します。

トリチウムについて

海洋排出される処理水のトリチウム濃度は1,500ベクレル/リットル未満であり、10,000ベクレル/リットルというWHO飲料水基準はるかに下回っています。つまり飲んでも安全無害なのです。

トリチウム以外の放射性核種について

タンク群の中の水の内、トリチウム以外の放射性核種告示濃度比総和1未満(70年間毎日2リットル飲んでも大丈夫レベルのものを「ALPS処理水」と呼びます。これは現在タンク群内の34%であり、その他の66%はトリチウム以外の放射性核種が十分に除去されていない「汚染水」です。

今回海洋放出されるのは「ALPS処理水」です。66%の汚染水は今後も30年かけて徐々にALPSで再処理を続け、告示濃度比総和1未満(70年間毎日2リットル飲んでも大丈夫レベル)の「ALPS処理水」にしてから海洋放出します。

以上のことから海洋放出される「処理水」は全く安全な水であり、処理水の海洋放出に反対するのは極めて非科学的な態度であり、「処理水の海洋放出環境破壊をもたらす」とするのは陰謀論一種なのです。

安全なら飲め」という方へ

例えば都内多摩川江戸川の水をそのままマグカップで掬って飲めますか?そんなことをすれば、放射性物質ではなく、雑菌やウイルスで間違いなくお腹を壊すでしょう。では、多摩川江戸川の水は危険から海に流すな!と主張するのですか?そんなことをすれば大洪水が起きます。「安全なら飲め」というのが屁理屈だとわかるでしょう。

安全なら東京湾放出しろ」という方へ

処理水をわざわざタンク車やタンカーに乗せて東京湾へ運ぶのは予算無駄です。国民血税無駄遣いするべきではありません。

科学的、論理的視点日本未来を考えよう

左派リベラルの方々は、科学的、論理的視点日本問題点を指摘してきた方々だったと思いますしかし、科学的・理論観点を軽視し、主観的印象で処理水の海洋放出に反対するのであれば、それは科学に基づく左翼的態度ではなく、単なる陰謀論に堕ちていると言えましょう。

左翼思想科学的社会主義に基づいていると自負するなら、処理水の海洋放出に反対するべきではありません。

2023-07-28

anond:20230728043540

「処理水=トリチウムが含まれる水」くらいの認識しかないんだろうけど実際はセシウムトリチウムなど他の放射性物質も完全には除去できていません。

https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/images/tankarea.pdf

また「薄めれば安全だ」と言う人がいますが、薄めたとしても一箇所で大量に廃棄すれば当然その付近セシウムなどの放射性物質生物濃縮することが考えられます

相馬沖のクロソイから基準超の放射性物質 1キロ当たり1373ベクレル検出、県漁連は出荷を停止し、クロソイを回収」

https://news.livedoor.com/article/detail/21573505/

2023-07-04

anond:20230704234539

そう?でもメチル基(CH3)も似てるけど、トリチウム(H3)とは違うんでしょ

放射性物質じゃないし

【騙される日本人福島の「汚染水」は大半の核種が残存

まとめると、

- 処理水ではなく汚染水

- 処理なんて出来ていない。

- 風評被害ではなくガチ

- 海洋放棄生体濃縮リスクがある。

- 空気乾燥するほうがまだマシ。

- 処理水の放出復興に繋がらない。

- 海洋放出されるのはどこの国も流しているトリチウム水だから問題ないというのもウソ

日本原発の父」こと正力松太郎先生のお作りになった読売新聞社説ですら「ウソは書けない」という建前は崩せず、セシウムストロンチウムなどがALPSでは除去しきれず、残存することを認めているので、下記の表現になっています

「処理水は、原発事故に伴う汚染水浄化処理し、自然界にもあるトリチウム以外の大半の放射性物質を除去したものだ。」

完全に除去できるなら「完全に」と書きます

「大半の」ということは「残存する」ということです。

yomiuri.co.jp/editorial/2023…

https://twitter.com/hirougaya/status/1675871629342285824

東電資料を読めば、ALSPで処理したあともセシウムストロンチウムは取り切れずに残存することに、ようやく「日本原発の父・正力松太郎先生新聞である読売新聞記者も気がついたのでしょう。

経産省の作った資料を元にした(元ネタ持ってます)読売新聞と同省のプロパガンダは「ALPS処理水にはトリチウム以外の放射性物質は含まれない」かのようなフィクションを繰り返しばら撒くという点では一貫しています。「日本以外の国の原発トリチウム水を海洋投棄している」という記事もその一つに過ぎません。東京電力の作った資料はもう少し正直で、ALPS処理後の処理水にもセシウムストロンチウムなどの核種が残存することをグラフ数字で書いています。ただ「残存します」とは明記しません。資料をよく読むと数字で出ているのです。経産省讀賣新聞がそれを意図的隠蔽または無視しているのか、本当に気が付かないのかは分かりません。

それから、言うまでもないことですが、ALPS処理水をいくら海洋投棄しても、メルトダウンした三つの原子炉廃炉スピードはまったく早まりません。タンク空き地ができるだけです。つまりALPS処理水の投棄は「廃炉」や「復興」とはまったく無関係なのです。これも意図的勘違いなのか、よくプロパガンダに登場する誤謬です。

これは誰も指摘しませんが極めて重要ことなので繰り返します。ALPS処理水の投棄は、メルトダウンした三つの原子炉廃炉にも、原発事故被害地の復興にも一切関係がありません。福島第1原発敷地内にタンク空き地ができるだけです。廃炉スピードは上がりません。被害地の復興にも一切寄与しません。

ですので「原発事故被災地復興のためにALPS処理水の早期解決を!」というよくある文言は真っ赤なウソです。意図的に嘘をついているのか、バカすぎて本気ででそう信じているのかはわかりません。

同じように「廃炉促進のために処理水の解決を」という文言も、真っ赤なウソです。ALPS処理水を全部海洋に捨てても、廃炉スピードには一切影響しません。もともと両者は無関係なのです。騙されてはいけません。

ソース東京電力

私が「ALPSで処理してもセシウムストロンチウムなど放射性物質は残存する」事実を教えてもらったのは、他ならぬ東京電力廃炉資料館(福島県富岡町)です。そのデータが展示してあったのです。驚愕して現場にいた説明係員に「トリチウム以外にも核種は残存するという理解でよろしいですか」と確認したら「そのとおりです」とおっしゃっていました。

復興庁はインチキ

>>ALPS処理水と原発事故被災地復興は全く関係ない事実はこれまで繰り返したとおりです。

この復興庁のウェブサイトはそれが関係あるかのように誤導する典型的プロパガンダです。

https://twitter.com/hirougaya/status/1676083810709172224

ね?見事に政府東電プロパガンダに乗ってるでしょ?もしかしたら、あちら側のSNS対策業者かもしれませんね。

藤崎剛人

現代ニホン主義精神史的状況

原発処理水の海洋放出トリチウム水だから安全」の二重の欺瞞 

2021年04月16日(金)16時27分

まあ公金チューチュースキームを擁護したりしていなければ信じられたんでしょうけど、逆効果すらある。

2023-07-03

蓋然性って言葉がよくわからんから調べてみた

蓋然性という言葉は、物事未来の結果を明確に判断する前に、その可能性を表現するために使われます。この言葉語源は、量子物理学者エルヴィン・シュレディンガーの有名な思考実験シュレディンガーの猫」に関連しています

シュレディンガーの猫の思考実験では、密閉された箱の中に猫が入っており、放射性物質崩壊によって毒ガス放出される可能性がありますしかし、観測者が箱を開けるまでは、猫の生死は明確には決まらないとされました。つまり、蓋を開けるまで、猫は生きている可能性と死んでいる可能性の両方を持つという状態にあるとされました。

この思考実験は、量子力学基本的原理である「重ね合わせの原理」と関連しており、シュレディンガーの猫が生死の両方の可能性を持つという状態表現しました。この概念は、物事未来の結果が確定するまで、複数可能性が存在するというアイデアと結びつきました。

こうして、シュレディンガーの猫の思考実験をもとに、未来の結果が明確になる前の可能性を表す言葉として「蓋然性」という語が生まれたのです。蓋然性は、現実出来事や結果に対して、不確実性や可能性を示す言葉として使用され、予測や推測の範囲表現する役割果たしてます

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っていうのは、俺がChatGPTに書かせた嘘だから気をつけろよ

あいつ、蓋然性(ふたげんせい)とか言ってやがった。当てにならねー

2023-06-10

福島原発事故で、日本崩壊シナリオみたいなのあったの聞いてびびった。

福島原発事故映画見た。

正直、福島原発事故って、丸く治まったんかなーくらいに思っていた。

  

しかし、現実としては、「水を入れまくったら、何かしらないが、原発から放射性物質が大量放出をしなかった」という感じの収束だったらしい。

映画から大袈裟に「日本崩壊シナリオ西日本北海道外日本は住めなくなる!」とか煽ってるんかと思ったら。

本当に、原発から放射性物質が大量放出しなかったのが理由もよくわかっておらず、たまたまそのシナリオにならなかっただけらしい。

  

え?ってなった。

マジで日本が終わってた可能性もあるし、それが防がれた理由も現状でもよくわかってないってまじ?と。

  

そんな激ヤバな感じだったんだなあ、福島原発事故って。

2023-06-06

anond:20230606122857

一般の皆さまへ:放射能Q&A|長崎大学原爆後障害医療研究所

長崎大学ホールボディカウンター鉄壁は、特別な鉄材が用いられていますホールボディカウンター製作した第二次世界大戦後(1960年代)の鉄材には、微量ながら放射性コバルトが含まれていました。鉄材の摩耗度を放射線を利用して調べるために製鉄所で鉄の中にわざと混入させていたわけです。しかし、鉄材中の放射性コバルトは、微量な放射性物質を測定するホールボディカウンターにとっては邪魔ものでした。

ところが、第2次世界大戦前の鉄材の中には、この放射性コバルトが混入していないことがわかっていました。そこで、戦前に作られた鉄材を使用し、微量な放射性物質を測定する装置の遮へい材料として使ったわけです。

核兵器云々ではないらしいで。

今製鉄すると汚染されるの?

中国の船がマレーシア沈没してる軍艦勝手に引き上げて鉄をかっぱらってるそうだが、

第2次大戦時代の船に使われた鋼鉄核兵器誕生前に生産されたため、放射性物質汚染されていない素材として科学機器などへの需要がある。

ていうの、ホントなのかな〜って思うのよ。

今、普通に地下から掘り出した鉄鉱石石炭使って製鉄してて、どこに核兵器放射性物質が紛れ込む要素があるの? 有識者の人がいたら教えて欲しいw

2023-05-04

吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」

安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」

安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

吉井議員原子炉破壊放射性物質拡散した場合被害予測を教えて欲しい」

安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」

吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」

安倍首相調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」

吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」

安倍首相質問意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」


http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/165256.htm

2023-04-29

核分裂危険なのに核融合安全理由

核分裂核融合は、原子核が変換されることでエネルギーを生み出す反応ですが、その違いは何でしょうか?

核分裂は、質量数が大きい原子核中性子に衝突されて二つ以上の小さな原子核に分裂する反応です。このとき、大量の中性子放射線放出されます

これらの中性子放射線は、周囲の物質に損傷を与えたり、放射性物質を生成したりします。

また、核分裂反応は連鎖的に起こるので、制御が難しく、暴走した場合には大きな爆発やメルトダウンを引き起こす危険性があります

一方、核融合は、質量数が小さい原子核が高温高圧の状態で衝突して一つの大きな原子核に融合する反応です。

このとき、少量の中性子ヘリウム放出されます

これらの中性子ヘリウムは、核分裂反応に比べて放射性物質を生成する量が少なく、周囲の物質に与える影響も小さいです。

また、核融合反応は非常に高い条件を必要とするので、自然に止まる性質があります

したがって、暴走や爆発の危険性は低いと考えられます

以上のように、核分裂核融合は、原子核の変換時に放出されるエネルギーや粒子の種類や量が異なります

これらの違いから、核分裂危険な反応であるのに対し、核融合安全な反応であると言えます

核兵器個人で所有する場合の注意点

2023-04-20

レベル放射性物質の最終処分だけどさ

なにも地球上で保管しなきゃいけない定めは無いんだから水星とか金星にとかに飛ばしたらいいんじゃない

万年も地中で管理すること思えば打ち上げ費用の方が安くつきそうだけど

2023-02-11

alps 処理水は「安全」だから受益者負担多摩川に流すべき

東京電力福島第一原子力発電所建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水のことです。

トリチウムについても安全基準を十分に満たすよう、処分する前に海水で大幅に薄めます

薄めた後のトリチウムの濃度は、国の定めた安全基準の40分の1(WHO飲料水基準の約7分の1)未満になります

安全基準を満たした上で、放出する総量も管理して処分するので、環境や人体への影響は考えられません。

ソース

https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/shirou_alps/no1/

2023-02-08

[]シュレーディンガーの猫のいくつかの解釈

シュレーディンガーアインシュタインに宛てて、量子力学コペンハーゲン解釈の重大な欠陥を明らかにするために、架空実験装置を作った。この解釈では、量子系は外部の観測者と相互作用するまで、2つ以上の状態の重ね合わせに留まるとされる[1]。

この効果を、原子というミクロ世界特殊性として片付けることはできるかもしれないが、その世界が、テーブル椅子、猫といったマクロ日常世界に直接影響を及ぼすとしたらどうだろうか。シュレーディンガー思考実験は、それを明らかにすることで、量子力学コペンハーゲン解釈不条理を明らかにしようとした。 粒子が重ね合わされた状態にあることは、一つの事実だ。しかし猫はどうだろう。猫はどちらか一方にしかさないし、死んだり生きていたりもしない。

ガイガーカウンターの中に、ほんの少しの放射性物質が入っていて、1時間のうちに原子の1つが崩壊するかもしれないが、同じ確率で1つも崩壊しないかもしれない。このシステム全体を1時間放置しておくと、その間、原子崩壊していなければ、猫はまだ生きていると言うだろう。システム全体のΨ関数(波動関数)は、その中に生きている猫と死んだ猫(表現は悪いが)が等しく混ざり合っていることで、このことを表現している。

この思考実験意味合いについては、多くの現代的な解釈や読み方がある。あるものは、量子力学によって混乱した世界に秩序を取り戻そうとするものである。また、複数宇宙複数の猫が生まれると考えるものもあり、「重ね合わせられた猫」がむしろ平凡に見えてくるかもしれない。

 

1. シュレーディンガーのQBist猫について

通常の話では、波動関数は箱入りのネコ記述する。QBismでは、箱を開けたら何が起こるかについてのエージェントの信念を記述する。

例えば、Aさんがギャンブラーだとしよう。ネコの生死を賭けたいが、量子波動関数が最も正確な確率を与えてくれることを知っている。しかし、世の中には波動関数のラベルがない。自分で書き留めなければならない。自由に使えるのは、Aさん自身過去の行動とその結果だけである。なので結果として得られる波動関数は、独立した現実を反映したものではない。世界がAさんにどう反応したかという個人的歴史なのだ

今、Aさんは箱を開けた。死んだ猫、あるいは生きている猫を体験する。いずれにせよ、Aさんは自分の信念を更新し、将来の出会いに期待するようになる。他の人が不思議な「波動関数崩壊」と呼ぶものは、QBistにとっては、エージェント自分の 賭けに手を加えることなのだ。

重ね合わせを形成するのはエージェントの信念であり、その信念の構造から猫について何かわかる。なぜなら、波動関数は、エージェントが箱に対して取り得るすべての行動(相互排他的な行動も含む)に関する信念をコード化しており、Aさんの信念が互いに矛盾しない唯一の方法は、測定されていない猫に固有の状態が全く存在しない場合からである

QBistの話の教訓は,ジョン・ホイーラーの言葉を借りれば参加型宇宙であるということである

 

2. ボーミアンについて

量子力学コペンハーゲン解釈によれば、電子のような量子粒子は、人が見るまで、つまり適切な「測定」を行うまで、その位置を持たない。シュレーディンガーは、もしコペンハーゲン解釈が正しいとするならば、電子に当てはまることは、より大きな物体特に猫にも当てはまることを示した:猫を見るまでは、猫は死んでいないし生きていない、という状況を作り出すことができる。

ここで、いくつかの疑問が生じる。なぜ、「見る」ことがそんなに重要なのか?

量子力学には、ボーム力学というシンプルでわかりやすい版があり、そこでは、量子粒子は常に位置を持っている。 猫や猫の状態についても同様だ。

なぜ物理学者たちは、シュレーディンガーの猫のような奇妙でありえないものにこだわったのだろうか?それは、物理学者たちが、波動関数による系の量子的な記述が、その系の完全な記述に違いないと思い込んでいたかである。このようなことは、最初からあり得ないことだと思われていた。粒子系の完全な記述には、粒子の位置も含まれるに違いないと考えたのである。 もし、そのように主張するならば、ボーミアン・メカニクスにすぐに到達する。

 

3. 知識可能性について

シュレーディンガーの猫の本当の意味は、実在論とは何の関係もないと思う人もいる。それは、知識可能性と関係があるのだ。問題は、量子世界が非現実であることではなく、量子系を知識対象として安定化できないことである

通常の知識論理では、私たち質問とは無関係に、知るべき対象がそこに存在することが前提になる。しかし、量子の場合、この前提が成り立たない。量子力学的なシステムに対して、測定という形で問いを投げかけると、得られる答えに干渉してしまう。

 

4. 反実仮想的な本質

シュレーディンガー実験には、3つの基本的意味がある。

これらの本質的な特徴は「反実仮想」であり、何があるかないか現実)ではなく、何が可能不可能かについてである。実際、量子論の全体は反実仮想の上に成り立っている。反実仮想性質は、量子論運動法則よりも一般的であり、より深い構造を明らかにするものからだ。

量子論後継者は、運動法則根本的に異なるかもしれないが、反実仮想性質を示すことで、重ね合わせやエンタングルメントさらには新しい現象可能になるだろう。

シュレーディンガーは、仮想的な猫の実験で何を言いたかったのだろうか?現在では、シュレーディンガーは、量子論は、猫が死んでも生きてもいない浮遊状態にある物理可能性を示唆していると主張したと一般に言われている。しかし、それは正反対であるシュレーディンガーは、そのようなことは明らかに不合理であり、そのような結果をもたらす量子論理解しようとする試みは拒否されるべきであると考えたのである

シュレーディンガーは、量子力学波動関数は、個々のシステムの完全な物理記述提供することはできないと主張したアインシュタイン-ポドロスキー-ローゼン論文に反発していたのであるEPRは、遠く離れた実験結果の相関関係や「spooky-a-distance(不気味な作用)」に着目して、その結論を導き出したのである

シュレーディンガーは、2つの前提条件と距離効果とは無関係に、同じような結論に到達している。彼は、もし1)波動関数が完全な物理記述提供し、2)それが「測定」が行われるまで常に彼自身シュレーディンガー)の方程式によって進化するなら、猫はそのような状態に陥る可能性があるが、それは明らかに不合理であることを示したのだ。したがって、ジョン・ベル言葉を借りれば、「シュレーディンガー方程式によって与えられる波動関数がすべてではないか、あるいは、それが正しくないかのどちらか」なのである

もし、その波動関数がすべてでないなら、いわゆる「隠れた変数」を仮定しなければならない(隠れていない方が良いのだが)。もし、それが正しくないのであれば、波動関数の「客観的崩壊」が存在することになる。以上が、Schrödingerが認識していた量子力学形式理解するための2つのアプローチである。いわゆる「多世界解釈は、1も2も否定せずにやり過ごそうとして、結局はシュレーディンガー馬鹿にしていた結論に直面することになる。

 

5. 波動関数実在論について

シュレーディンガーの例は、量子システムの不確定性をミクロ領域に閉じ込めることができないことを示した。ミクロな系の不確定性とマクロな系の不確定性を猫のように絡ませることが考えられるので、量子力学ミクロな系と同様にマクロな系にも不確定性を含意している。

問題は、この不確定性を形而上学的(世界における)に解釈するか、それとも単に認識論的(我々が知っていることにおける)に解釈するかということであるシュレーディンガーは、「手ぶれやピンボケ写真と、雲や霧のスナップショットとは違う」と指摘し、量子不確定性の解釈はどちらも問題であるとした。量子もつれは、このように二律背反関係にある。

ベルが彼の定理実験的に検証する前、量子力学技術が発展し、もつ状態実在性を利用し、巨視的なもつシステムを作り出す技術が開発される前、形而上学的な雲のオプションテーブルから外されるのが妥当であった。しかし、もしもつれが実在するならば、それに対する形而上学的な解釈必要である

波動関数実在論とは、量子系を波動関数、つまり、死んだ猫に対応する領域と生きた猫に対応する領域で振幅を持つように進化しうる場と見なす解釈アプローチであるシュレーディンガーが知っていたように、このアプローチを真面目に実行すると、これらの場が広がる背景空間は、量子波動関数自由度を収容できる超高次元空間となる。

 

6. 超決定論について

不変集合論IST)は、エネルギーの離散的性質に関するプランク洞察を、今度は量子力学状態空間に再適用することによって導き出された量子物理学のモデルであるISTでは、量子力学連続ヒルベルト空間が、ある種の離散的な格子に置き換えられる。この格子には、実験者が量子系に対して測定を行ったかもしれないが、実際には行わなかったという反実仮想世界存在し、このような反実仮想世界は格子の構造矛盾している。このように、IST形式的には「超決定論」であり、実験者が行う測定は、測定する粒子から独立しているわけではない。

ISTでは、ISTの格子上にある状態は、世界アンサンブル対応し、各世界状態空間特別な部分集合上で進化する決定論的系である非線形力学理論に基づき、この部分集合は「不変集合」と呼ばれる。格子の隙間にある反実仮想世界は、不変集合上には存在しない。

アインシュタインは、量子波動関数は、不気味な距離作用や不確定性を持たない世界アンサンブル記述していると考えていたが、これは実現可能である特にシュレーディンガーの猫は、死んでいるか生きているかのどちらかであり、両方ではないのだ。

 

7. 関係量子力学について

シュレーディンガーの猫の寓話に混乱をもたらしたのは、物理システムが非関係的な性質を持つという形而上学仮定である。 もし全ての性質関係であるならば、見かけ上のパラドックスは解消されるかもしれない。

猫に関しては、毒が出るか出ないか、猫自身が生きているか死んでいるかであるしかし、この現象は箱の外にある物理系には関係ない。

箱の外の物理系に対しては、猫が起きていても眠っていても、猫との相互作用がなければその性質は実現されず、箱と外部系との将来の相互作用には、原理的に、猫がその系に対して確実に起きていたり確実に眠っていたりした場合には不可能だった干渉作用が含まれ可能性があるからだ。

まり波動関数崩壊」は、猫が毒と相互作用することによって、ある性質が実現されることを表し、「ユニタリ進化」は、外部システムに対する性質の実現確率進化を表すのである。 これが、量子論関係論的解釈における「見かけのパラドックス」の解決策とされる。

 

8. 多世界

物理学者たちは古典物理学では観測された現象説明できないことに気づき量子論現象論的法則発見された。 しかし、量子力学科学理論として受け入れられるようになったのは、シュレーディンガー方程式を考案してからである

シュレーディンガーは、自分方程式放射性崩壊の検出などの量子測定の解析に適用すると、生きている猫と死んでいる猫の両方が存在するような、複数の結果が並列に存在することになることに気づいた。実はこの状況は、よく言われるように2匹の猫が並列に存在するのではなく、生きている1匹の猫と、異なる時期に死んだ多数の猫が並列に存在することに相当する。

このことは、シュレーディンガーにとって重大な問題であり、量子測定中に量子状態崩壊することによって、量子系の進化記述する方程式としての普遍的有効性が失われることを、彼は不本意ながら受け入れた。崩壊は、そのランダム性と遠方での作用から、受け入れてはならないのだろうか。その代わりに、パラレルワールド存在が示されれる。これこそが、非局所的な作用回避し、自然界における決定論を守る一つの可能である

[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Schr%C3%B6dinger%27s_cat

2023-01-25

anond:20230125024514

うそう、陸路輸送とかできないし、放射性物質ベッタリの廃棄とかどうしろとってなるわな

2023-01-13

anond:20230113114133

韓国代表団に放射性物質稼働中原発以下の量か監視してもらえばいい

トリチウム以外の核種が多ければ本当に問題だし

トリチウム放出量が韓国のCANDU炉以下なら問題ないはず

2023-01-11

日本が生徒47人のクラスとして沖縄くんは便所掃除押し付けられているのだけど

沖縄くんも含むクラス全員で投票した結果「沖縄くんは便所掃除係」と決められているのだから仕方がないと言える。

米軍基地を誰がどれだけ負担するかは国の代表が決める。国の代表選挙で決める。というルール同意して沖縄県民も国政選挙投票しているのだから

自分ルール同意して参加したゲームで毎回不利な結果になるからって文句を言われてもねえ。

じゃあ便所掃除係を押し付けられないためには沖縄くんはどうすれば良いのか?

それは選挙に参加せずにその結果も拒否して戦うしかいであろう。

沖縄くん「僕が毎回便所掃除係にされるこんな馬鹿げた投票は認めない。僕はこのクラス日本から独立する。便所掃除はお前ら本土の46人でやれ」

福島くん「君一人で新しいクラスを作るなんて無理だろう? 僕だって放射性物質掃除係なんてのを押し付けられてるけど東京くんに給食を分けてもらえないと餓死ちゃうから我慢してるし、それは君も同じだろう? ワガママを言うなよ……」

沖縄くん「だったら隣のクラス中国から給食を分けてもらう。僕の席は日本組の教室入り口にあるから中国組の連中が自由に出入りするようになるな。アイツらに教室をクソまみれにされてしまうかもな。それが嫌だったら便所掃除クラス全員で平等に分担するルールしろよ!」

このようにして本土脅迫して交渉して勝つしかない。

戦えないなら沖縄くんはやっぱり永遠に便所掃除係だ。

2022-11-10

ロシア戦術核を使った場合の心構え

ロシア通常兵器の量が底がつきかけ、2000発持っていると言われる戦術核使用するかもしれない。

TNT火薬換算で0.数キロトンの戦術核なら被害が数キロ限定される、という説が大きい。

戦術核通常兵器の延長線上での使用を想定した核兵器で、被害戦略核とは比較にならないほど限定的。

とはいえ放射性物質は出てしまう。

戦略核使用は、ほぼあり得ない...と個人的にはみている。

ロシア戦術核使用する場合放射性物質が舞い散らないように、ウクライナ対象地域に、数日続く大雨の日に使うかもしれない。

戦術核使用した場合の、世界リアクションアクションは未知数。

ウクライナを含め世界の困難な状況にある方には、平和と心の平安を望みます

・ここから世界日本メディアSNS等の話で、「核を使った」「核を撃たれた」というようなキャッチータイトルで人々の不安を煽る者が出てくると想定される。

戦術核戦略核の違いを明確にせず、または意図して伝えず、「核を使った」等の文言不安煽りPVを稼ぐSNS動画サイト記事には十分注意したいところ。

必要以上に不安パニックにならないように備忘録として。

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