はてなキーワード: 慰謝料とは
誰にも言えないのでここに書く。
退職金もいつの間にかなくなって、ほとんど資産残ってないらしい。
幸い自宅はローンも終えてるようだけど。
話を聞いたら、母親は、父親の収入状況全く知らされず、毎月十万円だけ現金で渡されて、それで家計をやりくりし、足りないものは自身のパート代から払ってたらしい。
キャッシング残高はわかる範囲では一括でもすぐ返せるレベルだったが、
これ迄の経緯から、父親にはお金の管理をする能力がないし、改善できるとも思えなかった。
今私が払えば、何度も同じことが起きるだろう。
あとせいぜい30年の人生、今後の心労を考えると、母親は慰謝料請求すら破棄して、とにかく父親から離れる方がいいと伝えた。
それでも何十年か住んだ自宅を、自身もローンをそれなりに払った自宅を、捨てて離れるのはやっぱり難しいんだろうか。
結婚前に妊娠させて、結婚する設定で中絶出来なくなるまで過ごしてから別れる
これを繰り返してもう7人子供作ってる
結婚前の付き合いだから、慰謝料も養育費も払う義務なしなんだと
44歳の女です。
19歳で大学生のときに趣味のサークルで14歳年上の夫と知り合い、20歳の時に交際を始めて半年後から挿入を除く体の関係を持ち始め、22歳で私の大学卒業と同時に結婚し、1年後に長女が生まれました。
夫は比較的年収の高い仕事をしていたため私が専業主婦を希望した際には素直に受け入れてくれ、その後子供(次女もいます)が小学生に入って落ち着いてから私が「社会勉強のため外で働きたい」と言った時も素直に受け入れてくれました。
家事や育児も積極的に関わってくれたので夫として・父親としては不満は無かったのですが、昨年長女が20歳になった時に『20歳の女子なんてまだまだ子供だ』と気づきました。
それ以来、当時20歳の私に手を出した夫がロリコンに見えてとんでもなく気持ち悪くなりました。離婚して欲しいと言ったのですが夫は「20歳は成人で、交際を受け入れたのは昔の君自身だ。ロリコン呼ばわりされる言われはない。どうしても離婚して欲しいというなら財産分与は無しで慰謝料も払ってもらう」と言って聞きません。
私としてはロリコンであること自体が性的加害であり、むしろ慰謝料をもらって離婚したいのですがはてなの皆様の知恵を貸してください。
大学卒業後に入った会社を2年で辞め、その後は父が経営する不動産分譲会社で働いていたが、父が病死し自分が跡を継ぐこととなった
住宅分譲には注文住宅(顧客が希望するデザインで建築)と建売住宅(こちらで設計して建築し完成品を売る)があるわけだが、父は「建売でまとめて建築してコストを下げて安さで勝負する」というやり方に拘っていた
ただ自分には「安さで勝負するのではなく、クオリティの高い住宅を建てればもっと高い値段で販売出来て利益も出る」という考えがあった
そこで自分が社長になったあとは、これまでの「同じような住宅を安く建てる」という方針はやめ、有名デザイナーとのコラボなど高価格路線に切り替えた 結果として、この方針転換は大失敗に終わった
より良い住宅を求める人たちは建売ではなく注文で購入することが多く、またそもそも地場の業者ではなく大手ハウスメーカーを選ぶ
これまで父は安値路線で勝負していたから全国区の大手ハウスメーカーともバッティングせず結果として成功していたのだった
従来は土地建物合わせて総額で2000万円台だったので申込後に住宅ローン審査がNGとなるケースはあまりなかったが、3000万円台に引き上げたことでローン審査で不可となるケースが増えたことも売上低迷の一因となっていた
住宅分譲は仕入と販売を回転させていかなければ成り立たないのだが、古い在庫を抱えたままで新たな土地を購入しようにも銀行側がOKしない
仕方なく新たな仕入のため売れ残った住宅を大幅に値下げして損切りするということが続いた結果、業績はみるみるうちに悪化していった
このままでは月末の決済資金すら手当出来ないと金策に走り回っていたところ、知り合いの社長が「銀行で借入出来ないときに短期で資金を融通してくれる人がいるよ 高金利だけど」といってとある経営コンサルタントを紹介してくれた
これまで様々な企業の経営再建を支援してきたというそのコンサルに現状を説明し、このままだと月末の支払が出来ない旨を伝えた
コンサルは当社が販売中の物件の謄本を見ながら「販売中の建物5棟を担保に5000万円融資しましょう」と言った
「土地は銀行が担保取得しているし、もう担保として差し出せる物件は無いですけど…」と困惑する私にコンサルはこう説明した
「建売住宅は建物が完成した時点では登記せず、購入者が決まった時点で登記をするのが一般 現に御社が建築した建物も未登記のままだ そこで銀行には無断で建物を登記して譲渡担保を設定しましょう
私が広告屋を紹介しますのでそこへ広告を発注したことにしてください その費用が5000万円です そんな資金は今無いでしょうからその対価として譲渡担保を設定させて頂きます」
書面上は当社が広告屋に広告を発注し、その対価として販売中の建物を譲渡担保取得したことにする ただこれはあくまで架空発注なので、「当社が建物を譲渡担保差し入れしコンサルから5000万円借用した」というのが実態だ
形式上は商取引に則った担保設定であり、広告屋は善意の第三者(を装った悪意の第三者)なので銀行側は対抗出来ない
「手数料プラス金利前払分として5割頂く」といわれたときはやはり止めようかとも思ったが、「不渡りだけは避けたい 物件が売れれば窮地を乗り切れる」と考えOKしてしまった
私は5000万円から手数料分を差し引いた残りの2500万円を現金で受け取り、その一部で各種の支払を行い、なんとかその月とその次の月を乗り切ることが出来た
しかし翌々月、銀行が担保物件の再調査として不動産の謄本を取得閲覧したため、私の行ったことがバレてしまった
すぐさま銀行の担当者が会社へ乗り込んできて説明を求めてきたので、私は事前にコンサルと打ち合わせていた通りの説明を行った
銀行側はこの取引は架空取引だということは薄々勘づいているだろう、ただそれが架空だと証明することは極めて困難だ 私は広告を発注した対価での担保設定だという主張を只管繰り返した
だがこれで私は銀行を完全に敵に回してしまった 会社の銀行借入については私個人が連帯保証人となっているので、銀行が全額回収に走れば私の自己破産は不可避である
私がコンサルから調達した資金は残り1000万円ほどになっていたので、自分の当面の生活資金として100万円を手許に残し、残りは妻に慰謝料としてキャッシュで渡しとりあえず形式的に離婚した
こうしておけば私がのちに自己破産した際、資産調査をされても問題ない コンサルの指示通りにやれば全てが上手くいく…はずだった
その後銀行側は担保としていた物件を全て競売にかけた 私の背後に整理屋が居ると察知したので回収に手間と時間をかけたくなかったのだろう
市場相場で1棟3000万円、5棟で計1億5000万円程度の鑑定評価がつけられた担保物件の競売での売却総額は9000万円ほどになった 鑑定評価の6掛けなのでまあ妥当な線なのだろう
本来ならその9000万円は全て銀行の回収分となるはずなのだが、譲渡担保が設定されているせいで半分は広告屋の取り分となった
競売での回収額4500万円と私からせしめた手数料の2500万円で計7000万円、今回の案件でコンサルは2000万円もの利益をあげていた
会社を潰し、取引先や銀行に迷惑をかけ、妻は音信不通… 会社を潰すまいと必死に努力した結果はあのコンサルを儲けさせただけであった
自宅も銀行の担保であったため自宅からも追い出された私は古いアパートでの生活を余儀なくされた
何か新しい仕事を見つけなければ食べていけない、そう考えていてもなかなか行動に移すことが出来ない私は気晴らしでデリヘルを呼んでみることにした
スマホで適当なデリヘルを見つけ電話し待つこと45分ほど、予想よりも若くてかわいい子がやってきたので私は酷く緊張してしまった
シャワーを浴びたあと、私は父から継いだ不動産分譲会社を潰してしまったこと、自己破産し妻には逃げられてしまったことなどを話した
初対面なのにいきなり重たい話をしすぎたかなと思ったが、女の子は「私はおうちは建てられないけど、おちんちんを勃ててあげるのは得意だよ!」と言って笑いながら抱き着いてきた
私も笑いながらこう答えた 「担保を入れるのはもうこりごりだけどちんぽを挿れるのは大歓迎だよ」
「結論から言うと、ゴミ奉行の行為は個人のプライバシーを侵害するため、違法です。もちろん、やめさせることができます」
「ゴミは、ゴミ捨て場に捨てた時点で所有権がなくなると考える人もいるかもしれませんが、それは誤解です。ゴミとして出して所有権を放棄しても、ゴミに対する管理権限や管理責任が無くなるわけではありません。
ゴミが世の中に迷惑をかけず適切に消えていくまでは、元の所有者に管理責任があります。責任を果たすためには権限が必要ですので、元の所有者にはゴミを管理する権限があるということです」
「ゴミステーションに出したゴミについては、それが社会的に適切な方法で処理されるまでは、元の所有者に管理責任・管理権限があります。ゴミ奉行の行為はそれらを侵害しています。
ゴミ奉行に対しては、まずゴミ袋を自分に返すように要求し、他人のゴミ袋を勝手にチェックする行為がプライバシーの侵害であることを説明しましょう。継続的にプライバシー侵害が行われていることを証明できれば、慰謝料請求の理由にもなります」
「落としましたよ」
そう言って前を歩く男のコートのポケットに落とし物をねじ込む。
男はポケットに突っ込んだ手を「熱っ」といって引っ込める。
その落とし物はさっき男がポイ捨てた吸い殻だ。
「おい待てよ。何してくれてんだ」
「お礼は結構ですよ」
「ふざけんな」
男はポケットから取り出した吸い殻を再び道に落として激高する。
「また落としましたよ」
「捨てたんだよ。頭おかしいのか」
「火傷しただろ。治療費と慰謝料払え。あとコート代も弁償しろ」
「落とし物を返したあげただけなのに」
けっきょく警官が呼ばれて裁判になって、罪に問われた私は男が請求する費用と慰謝料の何分の1かを支払うことになった。
煙草のポイ捨てを目の当たりにするたびに私はこのような妄想をする。
どのみちポイ捨てに干渉して良い結果を妄想できたことはなかった。
現実の私は気付かれないようにしっかり火を消して吸い殻を拾い、ウェットティッシュにくるんで持ち帰って捨てる。
善行を積んでいるような気にはなれない。
結婚3年目で夫が大病をした
走ったりジェットコースターに乗ったり、激しい運動が半永久的にできなくなった
それを聞いて、じゃあセックスができないじゃんと思った
騎乗位はできるけど、私は正常位で押し潰されるような感覚がないと嫌だ
まだ20代なのに、みんなやってるのに、私だけ一生正常位できないの?
粛々と病気の旦那を支えて、10〜15年くらいでどうせ旦那死んで、私もその頃には40手前のババアでひとりぼっちじゃん
正常位できないじゃん
はずれくじ引いたよ
こんな話誰にもできない
追記:
女性の浮気、バレた場合の旦那への精神的(=肉体的)ダメージやら慰謝料やら妊娠やらリスクだらけすぎる
挿入NGらしいし
一般的に「普通」といわれる人生を歩みたかったのに、能力がないせいか、いつも挫折と失敗を繰り返してきた。
いつもまわりのみんなと同じテンポで同じ道を歩むことができずに焦ったり凹んだりすることが多かった。
受験勉強頑張ったのに大学を中退した。精神病で。バイトも研究もなんでも頑張りたかったのに結局全部捨ててしまった。お父さんを裏切ってしまった。
鬱と摂食障害で体もボロボロになり、当時20歳だったのに内臓年齢が40代まで衰えてしまった。
歯も溶けて、無傷の歯は一本もない。上下左右奥歯は差し歯だし、上の前歯も差し歯だ。
まだ人生何十年もあるのにきっと将来は歯なんて1本もない。
せっかく小さい頃、両親がお金をかけて矯正治療してくれたのに台無し。
状況を変えたくて上京して、派遣やりながらぼろアパート住んで、なんとか自分一人で生活できるようになったけど、結局摂食障害は続いていたし、仕事も向いていなくてすぐ転職した。
いわゆるブラック企業で仕事はしんどかったけど、同棲してくれる彼氏ができて、結婚の話も出たけど最後は浮気相手妊娠させてその子と結婚してしまった。
その後も私が馬鹿だったせいで男の人に騙されたり、暴力振るわれたりした。でも、なんとか「ふつうのひと」になりたくて、仕事も猛烈に頑張っていい会社に転職できたけど、私のいるプロジェクトは大コケした。私も戦犯だ。そんな折に既婚者の男性に騙されて弁護士のお世話になるはめになった。
わずかな慰謝料はとれたけど、一生分の人格否定されたのでストレスで耳が聞こえなくなった。それでも毎日出社したけど、信頼してた部下に裏切られてもう何が何だかわからなくなるぐらい辛かった。声も出なくなった。
それでも、頑張っていればいつかなんとかなるって信じて邁進してたら、私のことを大好きだと言ってくれる男性に出会った。穏やかで純粋なひとで、結婚しようって言ってくれた。
ダイヤの指輪と苗字をもらって、一つ屋根の下にくらして、ようやく今までの人生が報われると思った。友達も泣いて喜んでくれた。いい人に会えたんだねって泣いてくれた。
愛する旦那さんと、もう少ししたら子供も作って、私みたいな産廃でも幸せになるんだって息巻いてたけど、旦那さんは突然モラハラになってしまって離婚した。
最後の最後まで努力を否定され、あなたに財産分与するぐらいなら全部浪費するとか言われちゃった。
30歳をとうにすぎて、またひとりぼっちになってしまった。ボロボロの心と体で。
知人が「明日は来る。1万日以上きてたから大丈夫」と言ってくれたが、その明日っていうのは1万回以上勝手に来てたわけじゃなくて、私がなんとか乗り越えてきたものだから、ちっとも大丈夫じゃない。
もう1万回と数千回も乗り越えてきたのに、まだ乗り越えろっていうのかなって絶望した。
もう明日なんて見たくないし、みんなできてることが私だけろくにできない。
自分が担当していた大口取引先の会長から、「友人が起業することになったので相談にのってあげて欲しい」と持ち掛けられた
創業関連の融資というのは銀行はあまりやりたがらない 計画があてにならずリスクも高いからだ
通常なら「起業資金だったら政策金融公庫ならすぐに出してくれますよ」と受け流すところなのだが、会長直々の相談なのでとりあえずその友人と面談することになった
銀行の応接で面談し話を聞くと、今既に和菓子店を複数店舗展開しており、今回そこを辞めて新たに会社を設立するので資金を出して欲しいという
その和菓子店は地元で人気の店であり私も知っていた 地元の果物を使ったフルーツ大福やフルーツ葛饅頭などが人気でいつも行列が出来ている
ただそうなるとなぜ上手くいっている会社を辞める必要があるのかという疑問が出てきた
「今の会社ではやりたいことが出来ないので、一から新しくやり直すことにした」というが、自分が社長なのにやりたいことが出来ないというのはやはり納得がいかない
「今の会社のメインバンクはどこなんですか」「A銀行だけど」「喧嘩別れとかでないのであれば、A銀行に相談するのが一番手っ取り早いと思いますが」と私が問い詰めたところで、社長はようやく白状した
社長は新商品などの開発は非常に得意で仕事は出来るのだが、その分夜遊びも酷くほぼ毎日のように他社の社長友達たちと飲み歩いていたという
キャバクラの女の子と平日にゴルフに行くなど散々遊びまくった結果、副社長である妻がついにキレて社長を解任され会社から追い出されてしまったということだった
会社設立の際に妻の父親に一部出資してもらっていたため、株式保有割合が社長40%、妻40%、妻側の父20%となっており、実質的に株式の過半数を握っている妻に追い出されてしまったわけだ
「とはいえ社長だったんだから退職金は貰えたんでしょう それに株式だって40%持ってるわけだからそれを買い取ってもらえるんじゃないんですか」と聞くと社長は項垂れながら答えてくれた
「退職金として2000万円、株式は税理士に評価してもらって4000万円で買い取ってもらったよ だけどこれまでに会社の金を流用して個人的な飲み食い等に使っていた分を穴埋めさせられた
それから離婚時の慰謝料も払わされたので手元に残ったのは1000万円足らずしかない」
銀行は決算書上で会社側から役員個人に対する貸付金があるケースを酷く嫌う 会社に融資したはずの運転資金が社長個人に流用されてしまっては困るからだ
そんな状況では内情を良く知るA銀行が社長に対して融資をOKするはずがない
ただこの社長には商品開発力はある デパートのバイヤーとも繋がりがあるので、商品を取り扱ってもらうことも恐らく可能だろう
私自身新規取引先開拓のノルマがあり、あと1件増やせばノルマ達成だったこともあり、この融資案件について採り上げ方向で検討することとした
支店内での稟議は金額が融資金額が1000万円と少額であったこともあり、比較的すんなりと決裁になった
社長が有名和菓子店を経営していたことも一つの材料になったのだと思う(社長が追い出された件はただの夫婦喧嘩という説明に留めておいた)
稟議承認の際、私は支店長に「増田君、中小企業は会社=社長だよ 増田君が面談して信用出来ると思ったのであればやってみればいい」と言われた
すんなり決裁が得られると思っていなかった私は、支店長の言葉で逆に不安になってしまった
悩んだ私は最悪この案件が流れても仕方ないという覚悟で社長に対して最終の条件提示を行った
融資金額や金利、融資期間については当初の提案通り、但し不動産担保として社長の実父が住んでいる実家を取らせてもらうことを条件として出した
実家は築50年以上経っており建物の価値はほぼゼロだ しかし立地が良いので更地にして売却しても相応の金額にはなるだろう
社長は担保提供について抵抗したが「嫌なら他の銀行で相談して頂きます 当行では対応出来ません」と突っぱねたところ最終的に社長が折れた
さすがに実父の自宅を人質にとれば社長は夜遊びを多少は控えるだろう、そう考えての対応だったのだが、結果としてこのときの私の判断は甘かった
融資実行後、工場兼店舗となる物件を契約し2ヶ月ほどの準備期間をおいて店はオープンした
社長が開発した新商品は地元のTV局の情報番組で取り上げられたことなどもあり、開店当初から売上は順調に推移した
とはいえやはり不安が拭いきれなかった私は社長に対し「決算書は税務署に提出する前に必ず私に見せて欲しい」と何度も念押しをした
そして決算期を迎え、社長の飲み友達である税理士から渡された決算書のドラフトを見て私は愕然とした
確かに黒字にはなっている 数十万円程度のお情け程度の黒字 しかし問題はそこではない
「決算日に店舗の金庫の中に現金が800万円あることになってるんですけど」
「社長は忙しいから毎日銀行に入金に行けないんだと思うよ ある程度まとまってから行くんじゃないかな」
「800万円って何日分の売上に該当すると思います?先生は現金があるのを確認しました?」
「…」
預金残高をいじればさすがにすぐに銀行に見抜かれる だからといって現金を膨らませるとかもう小学生並みの発想だ
恐らく毎日の店舗の売上現金はそのまま社長の遊興費で消えてしまっているのだろう
「こんなバレバレの粉飾に手を貸したという話が広まったら困るのは先生でしょう、うちの銀行出入り禁止になりたいですか!」
と税理士に罵声を浴びせ、現金項目について原材料や前払金等の適当な項目に振り分けるよう指示した
クリスマスケーキ用に前もって大量の原材料を発注した 保管はメーカー側の倉庫でしているとでもいえばなんとかなるだろう
翌日社長と面談し、「これ以上はお付き合いできないので、すぐに他の銀行で肩代わりして頂きたい 出来なければ担保である実家を処分する」と通告した
その後税理士が新たな決算書を作成し、その決算書を持って近隣の信用金庫へと相談へいってもらった
事前のうち合わせ通り「今の銀行から大幅な金利引き上げを通告された、なんとか借り換えさせて欲しい」と社長は信金の窓口担当者に泣きついた
そして3週間ほどたち、粉飾決算を見抜くことが出来なかった信用金庫は融資を肩代わりすることとなった
他行で借り換えされることになった旨を支店長と上司に伝えると「自分の担当先だろ しっかりグリップしておけよ」と怒鳴られてしまったのだが
下手をすれば融資先の粉飾決算で信用事故に巻き込まれるハメになっていたわけなので、それに比べれば上司からの叱責など軽いものだった
信用金庫からの振込入金を確認し、借入返済手続きを終えた私は返却書類一式を持って和菓子店を訪れた
営業時間中は忙しいだろうということで、閉店間際に行ったのだが店内にいるのはバイト店員だけであった
「社長は外出中なのでお預かりしておきます あと銀行さんが来たらこれをお渡しするようにと言われてましたので」と和菓子の箱を渡された
外出といってもどうせ飲みに出ているだけだろう まあ最後にお礼の菓子を渡すくらいの常識は持ち合わせているのか…
私は菓子箱を受け取り銀行へと戻った 箱の中身は葛饅頭だったので残業している同僚たちと食べることにした
「あーこれは美味しいわ 売れるはずだよ」と同僚たちが言う