はてなキーワード: うごとは
カジュアル面談を受けてから半日後。面談してた時は楽しかったけど今になって本来の目的は果たせずに大失敗だったと後悔が募る。
終わった直後にDMで率直な感想を返したけどノーレスポンス。JobDescriptionも案内するといっていたけど何もこない。
そこの営業の人、技術資格を休日に取得したら月曜朝におめでとうございますのメール返すくらいにはレスポンス皆早いんだけどな。。人事が違うとは思えない。
採用担当とtwitterは相互フォローしてしまったので、とりあえず相手はtweetする余裕はあるのだなと動向がわかるのがなお辛い。
どうせ受からんわという心の予防線に固執するあまり、質問したいことほぼ準備しなかった。当座は和やかに進んだが大人の態度だったんだろう。
転職の意思と評価に対する合理的な態度としては正しいが、あーもー。
仕事が全く手につかずにこのまま一日が終わりそう。受けるんじゃなかった。
数カ月前に推しカプに冷めて、数日前に長年使ってきたツイアカを削除してきたので、その話を思い出として書こうと思う。
自分がいた界隈は、ちょっとどこかおかしかったんだなぁという思いでです。
私の好きなABカプは、かつてめちゃくちゃ人気だったジャンルの中手カプ。
そのジャンルでは、私の好きなカプの受け違いであるACが覇権だった。
ACはいわゆる不仲ップル、ABは仲良しカップルっていう感じで、公式でもACは不仲(でもお互い気にかけてるみたいな関係かな?本当に嫌いあってはない)、ABは相棒のように仲の良いニコイチな友達関係だった。それぞれ違う良さがあると思う。ちなみにどっちもBL(ボーイズラブ)です。
ACの人気は最初から絶大だったし、今でもジャンル内覇権は揺るがない。最初の頃はABもそれに次ぐくらいの人気だったんだけど、なんというかだんだん人気が落ちてきて、他カプにも越されて、今はひっそりしている。ほんとに減ったなぁ…ってしみじみしてしまうほどひっそり。
AB推しの人が他カプに移動していったのが大きな原因だと思う。
Bのノマカプが流行ったり公式で対抗燃料がきたりちょっとだけ萎える展開があったのは事実だけど、ABの関係は変わらず仲良しでほっこりする。ABは変わってないんだから、ABが好きなこと自体は変わらない。
私がこんなに大好きだった自カプを離れたわけは、AB界隈の空気にあった。
えっ、普通じゃない?と思うかもしれないがAB界隈は普通じゃない。
私もAがB以外を攻めているカプが苦手で、もれなくACも地雷。
だからAB界隈の人達がACのことを嫌いなのは良いと思う、だって私もそうだから。
なのになんでそれが離れた原因になるのか。
それは、AB界隈の人がわざわざACを見てACの悪口を堂々とTLに流すから。
嫌いなものを嫌いと、鍵もかけずにはっきりと、みんなが見てしまう場で言ってしまうから。
私は見たくも聞きたくもない地雷カプのカプ事情を知るはめになった。それが一人だったらその人をブロックして終わらせることが出来るが、その空気を作ったのはAB界隈の大手で、それにつられて皆が言うようになってしまいブロックしてもブロックしても追いつかなくなった。
公式でACの燃料が来たとき、その大手は公式に「ACに媚びるな!!」と言った。
アホか?
ACではマフィアパロディが流行ってて公式に忠実じゃない、だの。
ACでは暴力的にCをレ〇プするAが多い。攻めヘイトする界隈だから最低、だの。
Cのこと嫌ってるAがCのこと好きになるはずないのに鼻血ブー作品が多くてきもい…。だの。
うるせ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
てかさ、えっ?
あなた達AC地雷って言ってましたよね?何監視してんの?何平気で見てんの???地雷じゃないのに見れるの?
私は何故か苦手なACの二次創作に詳しくなってしまった。(私が実際その創作を見たわけじゃないのでACでマフィアパロが流行ってるだの攻めヘイトがすごいだのは事実とは違うかもしれません。だから詳しくなったというより、詳しくなった気になってしまったの方が正しいかな)
その人達はこういうことを言って、一緒にACを嫌いになってほしかったんだと思う。「攻めヘイトする界隈って最低だね」って、「私達ABはそんなことしないのにね」「ABの方が良いよね」って言ってほしかったんだと思う。自己肯定の一種なんだろう。それか不快の共有か。
でも私の嫌悪はACじゃなく、そんなことを平気で言ってそれを見た人がどう思うかも考えられないその人達に向いた。
私と同じ思いの人がいたのだろう。
悪口を言わないまともな人がひとり、またひとり、ポツポツと消えていった。
ACに対する悪口には、「ABの方が絡みがあるのに。仲良しなのに。なんでACの方が人気なの?」っていうコンプレックスがひしひし伝わってきて、そういう仲間のマイナスな感情が痛かった。
そういう悪口を言うAB者は必ず「AはCなんか好きじゃないのにカップリングにして可哀想」「AC者は公式のあのセリフをこうやって自分たちの都合の良いように解釈してるけど、全然違うから。AはCのことが好きじゃないから」…という風に、嫌いなカプの萌え(というか二次創作への妄想)に外野からケチをつけているのだ。
ACの人が「AC公式♡」って言うと「公式じゃねーから、現実見ろや」って言うくせに、自分は「AB公式♡」って言ってる。
※ABも公式じゃありません。
それ、ブーメラン刺さってるから…状態を間近で見せられている。
そんな暗黒な時期が続き、私は次第にTLを見る頻度が減ってしまった。ABの萌え語りが見たいのになんでACの愚痴を見なきゃならないんだ…。
そのとき仲が良かった友達もその空気に呆れて他カプに移動をした。
私が好きだった書き手さんは悪口を言わなかったが愚痴垢の悪口ツイをいいねしていた(〇〇さんがいいねしました!という機能のせいで私のTLにも流れてきたから分かった)。
もうひとり、好きだった書き手さんはAB+CDのダブルカプに萌え始め、次第にABは書かなくなり、CD本命になってABアカを消した。
寂しくなったが、私はまだABが好きだったし、わりともう長いことこの界隈にいるので今更移動する気もなかった。だからアカウントに鍵をかけて引きこもり、萌えを発散するだけの交流なし壁打ちアカウントになった。
ジャンルも全盛期程の人気はなくなり落ち着いてきた。全盛期はどのカプにも変な人がいて毎週のように炎上して学級会なんかをしていたのだが、それもなくなり穏やかな感じになってきたと思う。
覇権ジャンルと呼べる時期はとっくに過ぎて、まあオワコンとは思わないけど本気萌えの人達だけ残っている感じになったのかな。
私も最近TLを追うのを再開した。AB界隈も落ち着きを取り戻していて、堂々と悪口をいう人はあまりいなくなっていたようだった。
ほっとした。これなら、またあの楽しい日々に戻って穏やかに二次にも萌えられるんじゃないかと思った。
そんな中、久々に公式から大燃料がきた。ABだったら誰もが喜ぶ、仲良しかつエモい絡みだ。アニメも終わって久しいのに、こんな燃料が落とされるなんて。自分の中の萌えがグアッッと湧き出てきたのを感じた。
萌える、かわいい、やっぱりABって最高。そんな言葉が並んでいるんだと期待していた。
でも私のTLに流れてきたのは
「公式はABだって確定したけどどんな気持ち??Cちゃん以外のA攻めの人息してる??」
(※公式はABだと確定はしていない)
私はAB界隈を去った。
あのときグアッッッてきた萌えが、あのツイを見たと同時にスーーーーーーーーっと冷めていくのを感じた。
ABは好きだし、AB界隈の人とABというキャラ・カップリングは関係ないはずなのに。燃料には確かに萌えたはずなのに。
あれを見て一気に冷めた。何もかもが。
もちろん、素直に喜んでいる人も多くいたし、あんなこと言ってるのは少数だった。だけど冷めた。自分の萌えよりACを煽ることを優先してしまう人達がいるというAB界隈に。
なるほど。公式を好きって気持ちだけじゃカプ熱を維持するのは難しいのかもしれない。二次界隈も楽しくないと、ダメなのかな。今でもAとBは好きだけど、ABで二次妄想する気やABを書く気は一切なくなってしまった。あんな人達に自分の創作見られたくないし。
ABの二次創作も見る気がしない。あの人達がチラつくからABを妄想することもしなくなった。
自カプ燃料きたときに「他カプざまあ」ってしたら、逆にAC燃料や対抗燃料来たら死ぬよ?大丈夫なの?って思ってしまう。
大体、ABが衰退したのは投げたブーメランぶっ刺さった人にドン引きして去っていった人が多いからだと思うんだけどね。自分たちのせいって気づかず「AB減ったなー、他カプいく裏切り者多くてイラつく」って言うの見てて泣けてきた。
界隈の空気って大事だな、ということと、他カプの悪口は見えないとこでしようねっていう当たり前のことを、このABというカプ界隈から身をもって学ばせて頂きました。
そういうこと研究してる向きもありそうね。
今でもネットに疎いコミュニティではネットに「毒されず」意見を醸成できるのだろうが、母数はネットに通じている人の方が多いだろう。
民主主義は多数決なので、つまり収束してしまうのだと思うのよ。
もちろんサービスごとに個性はあるにしても(5chとかはてなとかニュースサイトとかインスタとかtwitterとか、そういうごとに)、元々の多様性からすれば圧倒的に収束されてると思う。
コミュニティ間の邂逅も、数が多くなることに依り逆に機会が減ってるのではと。接する→それぞれ醸成する→接するというサイクルが短くなるほどコモディティ化していくのではないかと。
元増田です。
藝大デザイン科卒の大先輩からご回答をいただけまして大変嬉しいです!
まずは、私のような若輩者に対して、ここまで親身になっていただき、藝大受験における詳細な体験描写も交え基礎教養や広い視野の重要性を説いてくださったことに本当に感謝申し上げます。
隅から隅まで拝読致しました。一文一文が私の琴線を強く打ち、全身を稲妻が走るような興奮と感動を覚えました。ありがとうございます!
高校で得られる基礎教養につきまして、私が軽視していたことは否めない事実です。高校というのは現代においては退屈な義務教育の延長であり、その授業内容というのもまた中学の内容の延長であり、あくまで大学入試のために設けられたノルマとしての学科であるから真剣に学ぶ必要のないものと勝手に決めつけていました。しかし、実は高校で学ぶ教養というのは人生において後々実り、視野を広げる重要なものであると、多様な学びの礎となるものだということを、トラバ主様のご指摘に加え、他のトラバを書かれた方やブクマを書かれた方からも数多くのご指摘を受け、これは軽々しく切り捨てていいものではないと気付かされた次第であります。貴重な内省の機会をいただきました。ありがとうございます。
他のトラバの方のご回答で、一切高校進学をしないのではなく夜間高校や通信高校という選択があるのではないか?というご指摘を受けたのもハッとさせられるものでした。完全に盲点でした。お恥ずかしい話ですが、学校というものは昼間通うもの(全日制)という既成概念に縛られていました。確かに、昼間は美大予備校で学び、夜間になれば夜間高校なり通信高校で高校教科をしっかり学ぶ・高校教科の教養を得るという選択肢も充分有り得るものです。高校の一切を切り捨てるのではなく、かといって美大予備校での学びの時間を減らすこともない、ハイブリッドな形態には魅力を感じました。
このハイブリッドな勉強形態を採択することで、トラバ主様や、他のトラバ、ブコメの方のご指摘に沿い高校教科による幅広い教養を得られるならばそれも良いものと感じます。この方向で、前日の無謀・蛮勇な計画をいささか見直そうと検討しています。
藝大浪人時代、そして、藝大学生時代の体験談。そして、任天堂に入社した同窓の方のお話。いずれも胸を打たれました。
同窓の方がブコメで指摘されているようにゼルダの青沼さんであるということで、そんな青沼さんが学生時代は実に多様な趣味を持ち、世界の幅広いことに対してアンテナを張っていたという事実。これは、藝大受験と戦おうとすることで知らぬ間に視野狭窄に陥っていた、私元来の知的好奇心を充分に奮い起こさせるものでした。今後は、受験勉強の最中であっても心にどこか余裕を持ち、幅広いことに対して興味を持ち見識を積み、創作の際に必要となる引き出しを四次元ポケット並に拡充するため学びと遊びを硬軟織り交ぜて経験していきたく思います。
トラバ主様の今回の貴重な投稿は即座にブクマさせていただきました。
今後も、何かあるたびにこのトラバ主様の投稿を読み直し、心を奮い立たせていきます。
私の行動範囲いわゆるテリトリーに銭湯が65535か所もあって、
有人火星探査船が地球を出発して到着して戻ってくるまでではぜんぜん全湯コンプリートできないぐらい多いんだけど、
それでも思い付くだけ数えても10か所はあるのね。
意外と知らなかったんだけど、
街に銭湯って多いのね。
これを順繰り順繰り日替わり銭湯にしてたら毎日楽しめるわよね。
へーって思っちゃったわ。
でね、
昨日は滑り込みで閉店間際の銭湯に前転しながら転がり込んだんだけど、
今回は前回と違うところで、
また店内のレイアウトとかも違うし
湯船の広さや種類も違って楽しかったわよ。
いや本当に気持ちいいんだから!こないだも言ったけどこれで460円っていうコスパ最強じゃない?
日々の疲れが溶け出す感じの熱い湯船が気持ちいいのよね。
そんで、
冷たいのと熱いのと交互に入るって私も早速真似してそれやってたのね。
あんたいい入り方するね!って褒められちゃって
見てたのかよ!って思っちゃったけど、
それでその後、
大人しくここは小雀になった気持でもそれは滝沢カレンさんの表現方法を超えることは決してないことにまだ気付いてないぐらいな感じで聞いていたの、
測らなくてもだいたいの今の血圧は当たったら当てられるぐらいに
たぶんこのぐらいよって言って測ったらぴったりその通りだったので、
自分でもまぐれというか、
本当は毎日測ってないけど、
そうこう言ってるうちに
私が行ってみたい銭湯リストのバケットリストを1つ消すことが出来たわ。
異常にもこの楽しさはしばらく続きそう。
銭湯行ってみたいなーって思う人がいたら私が背中を蹴ってあげるから行ってきなさい!って感じよ。
うふふ。
なんか爽快な目覚めで、
昨日湯上がりでくたーっとなっててもうご飯いいやって食べなかったから、
余計にその起き抜けの空腹感が絶望的に心地良いわ。
ランチに備えるわ。
なんか気分爽快よ。
緑茶も秋田市ほうじ茶ホッツウォーラーを飲みましたと言うことと共にもうすぐ10時になりますと言うこともあわせて報じちゃいたいわって、
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
【追記】
おお、もやもやを吐き出したくて書いたけど思ったよりブコメついてびっくり
まあ言われてる通り「老夫婦ってもっと思いやりあるもの」は幻想だったわなあ
仕方なく一緒にいるパターンだったら猶更。
でも老いても一緒にいるのにお互い判断力が鈍ってるせいなのか、
こういう、お互い嫌な気分になってて周りから見てるのつらい感じになってしまうのが
なんだか怖いしやりきれないなあと思って、それで思いやり云々って書いたんだわ
若い時の仕返し~とかは俺は思いつかなかったけど
昔の家族の在り方だったらあり得るし、俺のじいちゃんばあちゃんも
年を追うごとに立場逆転していったなとか思うと、ままある話なのかも。
なにはともあれ、お昼時にみて落ち込む案件ではあったわ。
追記以上。
ついさっきお昼をフードコートで食べてきたんだけど
俺の後ろに並んでたおばあさんが
俺の隣の隣の席のおじいさんの連れだったから
おばあさんがうどん2つ席に持ってきて、いざ食べようって時に箸が無かったんだよ
まあおばあさんが持ってきわすれてるんだけど、
おばあさんはおじいさんに「箸持ってきてって頼んだのに何でないの!
しっかりしてくださいよ!」と怒って取りにいかせてた。
おじいさんもちょっと失礼だけど呆け始めなかんじで
「あ、ああ。」なんて言って取りに行った。
そんときは俺もそんな聞き耳たててなかったからすぐ反応できなかったんだけど
おばあさんもおじいさんもレジの横に箸があるの知らなかったみたいだったから
おじいさんは多分その辺に取りに行ってどこにもなくて戻ってくるだろうし
そんときに教えてあげようかな~なんて思いながらうどん食ってたら
全然おじいさんもどってこない
20分くらい経っておばあさんその間ずっとキョロキョロしてたけどついにその辺のスタッフに
声をかけたので、おじいさんも探してもらえるのかな~と安心してたら
なんと箸の場所を聞いていた
おじいさんが戻ってこないんですけどとかじゃないんかーい
んでその辺の他の店でお箸貰って
いや待たへんのかーい
気になりすぎるしうどんの味せーへんかったわ
結局おじいさんは俺が席を立つまでの40分間ずっと帰ってこなかった
戻ってきておばあさんに嫌味言われなかっただろうか
持ってこないうえ、探しに行ったまま帰ってこないし
結局自分でお箸用意させられた、どこに行ってんのよ、ぷんぷん、ってなってるわけだし
おじいさんからしたらお箸持ってこいって言われたんだっけ?そうだっけ?
って思いながら箸探し始めたら、どこに行けばいいかわからないし
途中で、なんで今ここにいるのかわからなくなってるかもしれないし
帰ってきたら冷めて伸びたうどんと不機嫌な妻がいるわけでしょ?
想像するだけでなんかつらい
社会に出て最初に勤めた職場の新入社員の頃の、先輩の結婚披露宴でのことですが、上司の乾杯の挨拶が長すぎて、途中で司会に遮られて半ば無理やり音頭に持っていかれたそうで、新郎当人が「出席した親族からも、後で笑われたよ」と苦笑しつつ話てくれました。
私はこのかつての上司のように、長話で呆れられるよりは「あの人中身のある話何もしなかったね」と思われる方を選びたいと思います。
■半年前の日記 https://anond.hatelabo.jp/20190615163022
盲の人が叫んだらしい。いわゆる障害者部屋で。相手は職場のありとあらゆるすべて。同じ障害者の人からそれを聞いた私は、はははとしか言いようがなかった。そりゃそうだ。何の疑問もなくそう思った。
今年の4月、うちの会社は急遽障害者部屋を作った。障害者の雇用率が全く達成されておらず、世間からぼこぼこに叩かれて急遽作らさせられた障害者部屋。何十人という人間を詰め込んで、雑務に近い定型作業をただひたすらにやらせる。よくある特例子会社を社内に作ったような部署だ。
私はそこに4月から障害者枠の正社員で採用された。中途の社員もほとんどいない中、障害者雇用率は大幅に未達。障害者がほとんどいない、新卒プロパー純粋培養の環境。そこに大量の障害者。はっきりいって、一切歓迎されてないということだけはビシビシに伝わった。山のように障害者がいる障害者部屋に、管理者と呼べる人間はいない。あえて管理者だというのなら、急遽外から雇った福祉士とかそんな感じ。誰一人プロパーのいないこの部屋で、一応名前だけは責任者ということになっているプロパーは、障害者が障害者同士でサポートしてくれればいいな~と苦笑しながら部屋に来ることもなく言っていた。私は新人なので会社のことはわかりませんが、誰も関わりたくなんてないのだけはよくわかります~。そういう状況だ。
4月に入ってから今月に至るまで、半年以上の間、目の見えない彼女には仕事が与えられなかった。
盲の人にできるような仕事が切り出せない。切り出せないからやりようがない。正確には、切り出そうと思えば切り出せた。考えるだけでいくつか仕事は存在した。だが切り出す人間がいなかった。新しく入った社会福祉士は、それ以外の業務に追われたのか彼女を放置した。完全には放置してはいなかったのかもしれないが、明確な手は打たなかった。理由はわからない。忙しいからなのかスキルが足りないからなのか。単純にやる気がないのかもしれない。とにかく彼女は半年以上職場で放置されていた。
彼女は盲なので、当然目が見えない。PCがあてがわれているが、画面が見えることはないので、文字を読み上げてくれる音声読み上げソフトを頼りに操作する。ただそのソフトの仕様が厄介だった。PCが立ち上がっていなければ当然ソフトは起動しない。だがログインするにも工夫が必要だった。IDカードを当て、おそらく立ち上がったんだろうなという勘を頼りに、多分そこにあるんだろうなという場所にパスワードを打ち込んでログインする。ログインできたかどうかはわからない。ただログインできたら、何分かたった後に音声が聞こえるようになる。何も見えない中、彼女は手探りでPCを立ち上げる。しかしPCを立ち上げても仕事はない。新品のテレワークもできるそれなりのノートPCは、社内ネットワークの仕様上ネットが見れない。正確には見れるのだが、ネットを音声読み上げソフトが読み上げてくれない。彼女はyahooすら「聞く」こともできず、一日中デスクに座り、何の作業もないPCの前に座り、一日中キーボードの上に手を置いて8時間を過ごす。座敷牢以外の何物でもない。
私は4月に障害者部屋に配属された後、障害者の採用担当業務をあてがわれた。ほかの障害者の面倒を見つつ、障害者を採用する。格闘の連続だった。同僚も福祉担当者もなんだかよくわからない。正直頼りにはならない。そんな発狂しそうになりそうな中、雇用率達成のため無理くり突っ走り採用を続けた結果、私は本社の人事として召喚された。結構な規模の大企業で、本社の人事。そこに障害者を入れる。モデルケースか何かにしたいのだろう、そう私は察した。うちの会社は障害者も健常に混じって業務をさせています!そういうやつだろう。わかるわかる。きれいごとって大事。ただ、その移動は私の希望ではない。そもそも私の希望なんてものは汲み取る気はないから関係はない。
私が異動するときに気がかりだったのは盲の彼女だった。隣の席で、3か月にわたり業務があてがわれていない。雇用率達成のためにそこに座っていることだけを求められている彼女は、私がいなくなった後誰と話すのだろう。
本社の人事に召喚された私に与えられた仕事は、雑多な採用と同時に、障害者の今後の管理方法についてだった。いかに重要な仕事であるかととくとくと説明された。なるほど。重要ですね。当事者が作成することに意義がある。最も重要な点は、表向き批判されないものであること。そして、会社として手間がかからないものであることだ。障害者当事者にとって実用性があるかどうかは重要ではなく、主体である障害者の扱いは羽毛のように軽い。このプランを作るために、私は障害者の未来を売ることにした。
与えられた席は誰も座りたくない導線のハブのような場所にある席。そして、私には同僚も上長もいない。まあわかる。障害者ですし。誰も一緒に働きたくないだろう。うちの会社はブラックだからOJTしかねえとかいう愚痴を聞く中、私にはOJTという概念もなかった。それでもお金をもらっている以上、仕事はしなければならない。露骨に関わりたくなさそうな人たちに、ニコニコしながら頭を下げて聞いて回る。途中で、別に与えられた業務は前任者がぶっ倒れてしまったので誰もわからないということに気が付く。まさかそんな仕事をあてがわれるとは。だがそんなことを言っても仕事は存在する。
人事管理プランは最初皆が望んだものとはかけ離れていった。皆の期待が失望に変わっていくのも感じた。わかる。君たちは合理的配慮を受けながら普通に働きたいんだよね。わかる。でもごめんここにその環境はない。申し訳ない。私はそのプランを作ってあげることはできない。ただひたすらに、会社が希望する内容にわずかな障害者の意見を混ぜ込むことで精いっぱいだ。精神が削られていくのが分かった。
上長もおらず、同僚もいない環境で、一人黙々と仕事をしながら、ふと思った。このクソの塊のようなプランを投げ出したらどうなるのだろう。やっぱり障害者は使えなかったね。そういわれるのだろうか。とっくに倒れた障害者がいた。本社の人事は嘲笑交じりにその話題が飛び交う。やっぱり障害者はすぐ辞める。私も障害者なのですが。
健常の職員に押し付けられた職場にたまったゴミを集積場に運び、私は満面の笑みでゴミを指定のコンテナに投げ込んでいた。今日の仕事は、このゴミ出しと、上からの承認を待つこと。そして新しく私が採用した20代の初任給を相手にお伝えすること。算出した給料は、私の給料を上回っていた。私は笑顔でおめでとうございますといいながら説明するだろう。障害者が不機嫌そうに歩いて回っていたら周りのテンションはがた落ちだ。入念にチェック済みのこの顔はそうやすやすと解除はされない。常にニコニコ快適に過ごしていますということをアピールすることも私の仕事だ。クローズドで、健常と混じりながら十年以上専門職として働いてきた私に与えられた業務は、そういう業務だ。上長もおらず、同僚もおらず、新人と同じ給料しかもらえない中、働きながら取った心理の修士号を活かして障害者への福祉ができると聞いて入ってきたこの会社で、私は笑顔で不平不満を言わずにゴミを出し続ける。
同じ障害者の同僚から、叫びをあげた障害者部屋の彼女の話を聞いた。あれから四半期以上、彼女は結局何の仕事も与えられていなかった。
同時期に入った障害者部屋の同期は、とっくに休職していた。福祉担当者に見守られながら、怒りで辞めた人間も出ていた。そりゃそうだ。障害者だからね。辞めやすいもんね。わかる。定着率は低いのがこの業界。致し方ない。
「わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の他に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」。
クローズドからこの枠にきた同期が、福祉の担当者に現状の改善に関する陳情に行った。回答は、転職をお勧めしますという内容だった。私は乾いた笑いしか出なかった。
今月、私の勤怠は乱れた。私は一体何のための戦っているのだろう。障害者の採用をしていたときはまだマシだった。職を得ることのできない障害者に職を与える。最低限、福祉といえるような業務だ。だが今は一体何なんだろう。月末までに私が出社しなければ進まない業務がいくつかある。でも上長もいなければ同僚すらもいない私の業務は、すべてのデータが私のローカルにしかない。組織なんてものは誰かがいなくなっても回る。そういうもんだ。わかる。組織なんてそんなもんだ。そして私の業務は果てしなく軽い。だが本当にそうなのだろうか?大して重要度も高くもないのに、期限だけはある。そして私に裁量がないためにスケジュールはコントロールができない。このタイミングで私が出社できなかったら、一番困るのは取引先でも上長でもないだろう。おそらく同じ障害者枠で同じように戦ってる同期が、より一層針の筵になるのだ。障害者やっぱり使えなかったね。陰口が飛び交うこの環境で、そういう話が飛び出てくるたびに精神が削られるのは私だけではないはずだ。
盲の彼女は結局どうなったのだろう。訴えたのだろうか。それとも辞めたのだろうか。それとも諦めて座っているのだろうか。職場で導線が集中する席に座ったまま、私はひたすらに間食を続けた。私たちはもう、とっくに限界だったのかもしれない。