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「生理バッジ」取りやめへ 大丸梅田店、意思表示は継続:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASMCW752DMCWPTIL036.html
2019年11月28日にあったこの件のことを、まだ覚えてる人もそれなりにいると思う。
・パワプロくんバッジにして他の体調不良も表明できる方がいいのでは?体調不良を気遣い合えばそれでいいのでは?
・隠すから抑圧になるのに取り組みをやめたら、それこそ抑圧が機能してますという証左ではないか
と、プライバシーを公開したくない派と、タブー視されてる空気の方を変えるべき派がざっくりあるように見えた。
そこで今回の
「自分は『女性が性的な魅力を使って活動をする自由』をフェミニズムは認めていると思っているし、そうであってほしい。」
というブコメの話になる。
自分はこれを一読したとき、「理想としてはそうだろうけど、感情面では受け止めかねるな」と思った。
それで、なぜ受け止めかねるかについて少し考えてみたのだけど、この話は、生理バッジをめぐる構図と少し似たところがあるんじゃないだろうかという結論に至った。
「女性が性的な魅力を使って活動をする自由」が「生理をタブー視せずオープンに語る自由」に対応するとしたら、
「女性が性的な目線で見られることなく、ただの人間として扱われる自由」が「自分の生理について語らない自由」に対応している。
仮に、ある女性が自分自身の性的魅力を生かした活動をすること、性的な目線で見られることを望んでおり、
あるいは、ある女性が自分の生理についてオープンに話し、これも同様に、
自分が望んでいないのにその理想を適用されることを、後者の人は恐れている。
女性全体にそう接していいんだな?女性が自分で良いって言ってるんだから!と「勘違い」する人が増えるのを恐れている。
「どうもーミルクボーイですう、ありがとうございますう」
「あーありがとうございますうー!ね、いま、東芝メモリの株をいただきましたけれどもね、ありがとうございますう、もーこんなんなんぼあっても良いですからね「ありがとうございますー」
「ちょっといきなりなんですけどね、うちのおかんがね、好きな家電メーカーがあるらしいんやけど」あそうなんやあ」
「メーカー忘れてもうて、どうなってんねんそれ「せやねん、なんか色々聞くんやけどぜんぜん分からへんねん」
「ほな俺がね、おかんの好きなメーカー、それ一緒に考えたるから、どんな特徴言うてみてたか、ちょっと教えてみてよお「うん」
「おかんが言うにはな、大阪の会社で、公式のツイッターアカウントが人気らしいねん」
「その特徴はもうシャープやろ、シャープと言えばね、企業の公式アカウントのさきがけ言うて、ツイッターでめちゃくちゃ人気やねんから、そらシャープで決まりやんかあ」
「でもちょっと分からへんのはな、俺もシャープやと思たんやけど、おかんが言うには、そのメーカーが新製品出すたび、長蛇の列ができるらしいねん」
「新製品を買うための行列できるの、よう分からん食パン専門店とAppleくらいやからね」
「シャープの行列なんて、自社が買収されたときに報道陣の列ができたくらいしかないんやから」
「ほなもう少し特徴教えてくれるう?」
「おかんが言うにはな、やたらプラズマクラスターっていうバッジをつけたがるらしいねん」
「あいつら猫の額ほどの隙間があればすぐにプラズマクラスターねじこんでくんねん、プラズマクラスターのバッジはな、モンドセレクション金賞のロゴよりよく見るんやから」
「ただ分からんのはな「うん」日本を背負うレベルの大企業らしいねん」
「ほならシャープちゃうよお」「シャープに日本は荷が重すぎるねん、シャープはオリンピック公式スポンサーにも入れてへんのやからあ、せいぜい堺市を背負うくらいが関の山やねんてえ」
「ただその会社はな、一度業績が悪かったのに、経営立て直して儲かってるらしいねん「シャープちゃうやないかあ」「あんなぁ、富士通、東芝、シャープ、ロゴが赤い企業はみんな経営レッドゾーンやねん、シャープはドン底やったのが普通に戻っただけやから」「シャープが業績取り戻すのと、不良がちょっと良いことしたら褒められるのとは同じロジックなんやからあ、騙されたらあかんよ!」
「んでおかんが言うにはな、その会社は、目のつけどころがシャープらしいねん「シャープやないか!シャープ言うとるがなもう!絶対シャープやないか、おかんが好きなメーカーはシャープやもう!「でもおかんが言うには、シャープではないねんて「ほなシャープちゃうやないか!おかんがシャープちゃうて言うならシャープちゃうやないか「せやねん」先言えよ!いやほんまに分からへんやんこれ、どないなってんねんなもう!」
不快な思いは絶対にしたくない、とにかく自分が今損をするのは許せない、自分に都合のいい関係だけ維持したい、そんな欲望がむき出しになりつつあるのが今という時代なんだから
だから女性向け販売コーナーで女性販売員が生理バッジをつける、そんなことにはまっっっったくもって意味はないのだ!!
女は女であるというだけで圧倒的に生理を〈理解〉しているのだ。。
「えーだいじょぶ?ロキソニンあるよ〜」
こんな会話は恐竜の時代から交わされているのに、これ以上女同士の生理の理解を深めてどうしろというのだ。
「おい、そこの見ず知らずの女〜!あたし今日生理なんだよー!」
「え!大丈夫?なら、飲み放題付き焼肉の後お泊まりコースはやめて、消化に良いもの食べて早めに帰ろうか。焼肉はまた今度行こうね。あと、ロキソニンあるよ」
「うん!かれぴ好きー!」
これを求めてるのだ。
そもそも「生理バッジが批判されてるのは多分こんな理由」の思い込みが男女で乖離がありすぎるのだ。
「生理バッジ良いアイディアなのに、世間はまだ生理を〈穢れ〉だと思っているのか…フゥ、ヤレヤレ」
こういう男、勘違いがすごいのだ。
生理が穢れだとか気持ち悪いだとか、そもそも女にはそんな発想無いのだ。
大勢の女が生理バッジを批判している理由は、それがめちゃめちゃプライベートな事だからなのだ。
周期とか、生理不順とか、妊娠とか、色々あるのだ。健康診断の結果を体に貼り付けてるようなものなのだ。
生理がタブー視されているとすれば、それは男の無理解が原因なのだ。生理をネタにセクハラされたりすれば、女が男の前で口を閉ざすようになるのは当然のことなのだ。
わたしは圧倒的に男だと思う。
だって女本人が何も悪い事してないのに「私には生理がある…私は穢れている…!」とか思うわけないじゃん。
でも、穢れだとは思ってないけど汚れだとは思ってる。
だって流血量半端ねーし。そりゃ白いズボンなんて履いたらスプラッターよ。
洗うじゃん。服汚れたら。
パーカー、Tシャツ、ジーンズ、バックパック。 これは思い出しやすい大学生のイメージです。
しかし、白いシャツ、黒いズボン、スカートを持って学校に通う生徒もいます。 彼らはタイの大学生です。
タイの街を歩くと、大学生が制服を着ているのをよく見かけます。 制服は学校の特性を表してみせる傾向があり、学校によって異なることが多いですが、タイではそうではありません。 ネクタイ、バッジ、ベルトに刻まれたマークのみが異なります。
タイが位置する東南アジア諸国は共産党の支配下にありましたが、現在、社会主義の名残があるベトナム、ラオス、カンボジアは義務的な学校制服政策を実施しています。 北朝鮮は、東南アジア諸国を除いて、そのような政策を持っている唯一の国です。 民主主義国の中でタイの大学生は、制服が義務化されている唯一の学生です。
タイの人々は、制服を着ると誰もが平等であると信じています。 彼らは学校に行くときはいつでも差別から抜け出すことができ、シャネルやグッチのような高級品を着たり、とんでもない高級車を運転していても、学校の制服を着ています。 しかし、同時に、制服は「幸運の象徴」です。
タイでは、「ユニフォーム」は人々のアイデンティティと地位を明らかにします。 制服を着ている人のほとんどは収入と教育レベルが高く、学生の制服も例外ではありません。 彼らにとって、ユニフォームは「平等」を保証し、同時に「見張り」の意味を受け入れます。
マナーや規範を高く評価するタイの文化は、タイの大学生に制服を着させるもう一つの理由です。 彼らの将来の社会における多くの規範と基準に従うために、彼らは最初にユニフォームを着るという単純な規則を守るべきです。 また、タイ人は制服を着ることで、若者は他人を尊重し、感謝する方法を学ぶと考えています。
タイ調査研究機関によると、バンコクの学生の94%が学校の制服が必要であると回答しました。 さらに、彼らの71%は、授業の当日は制服を着るべきだと答えました。
FHNWの交換留学生であるNuii Patrapan Sangsongsuk氏は、「私は個人的にはユニフォームコンセプトが本当に好きです。すべての学生を同じ見た目にしてくれますから」と語ります。「学生が富裕層の生まれなのか貧困層の生まれなのかにかかわらず、みんな同じ制服を着ます。また、破れたジーンズなどように不敬を象徴するような、学校では不要なファッションを防ぐための優れたシステムです。
しかし、誰もがそれに同意したわけではありません。 2009年と2013年に、チェラロンコン大学とタマサート大学の学生は、制服に反対する動きを巻き起こしました。 彼らは強制的な学校制服政策に反抗し、自治と人権の侵害だと主張しましたが、結局は失敗に終わりました。
https://web.fhnw.ch/plattformen/blogs/journalism/2017/02/03/uniforms-in-university/ より機械翻訳+修正
ブコメでは、
(射精を対比で出したコメントに関して)「この件を茶化すな!」
※この辺りのブコメに対して
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191125-00030892-forbes-soci
■茶化すな!について
そもそも元の漫画は「オモコロ」発だし、例えば「性欲くん」が登場して生理ちゃんに「生理パンチ」を喰らい、
「スペルマ(精子)!」「中折れ」などと叫ぶシーンがあるように明らかにギャグ漫画なんだけど、それを使ってる時点で茶化してると思われるんじゃないか?
本当に真面目に話をしたいなら、ギャグ漫画とコラボせず(最低でもバッジには生理ちゃんの絵柄を使わず)、若葉マークみたいなシンプルな記号にすべきだろう。
※てか大丸のマーケ戦略と、あと芸能人を使った漫画の映画化があり、がっつり広告代理店が絡んでるので本来はただの商業的な話題作りなんだがな
これも元の漫画に描かれているが、生理ちゃんの対比として「性欲くん」が何度か出てくる。
例えば男女が入れ替わった回の話だと、男になった女性は男の辛い性欲を体験し、性欲がつらく自慰で射精したりする様子も描かれる。
こんな風に明らかに生理の対比としての「男の性欲・射精」が描かれてるんだけど、この漫画とコラボしてる時点でその話が出てもおかしくないよな。
あと「生理は神聖で射精は茶化し」というのもおかしな話だろ。なんで射精が下に見られてんの?どちらもヒトの生理現象で、それ自体が恥ずかしいことではなく、但し他人にアピールするような事ではない。
「生理は射精と違って体がつらいから全く違う」と主張する人もいるだろうが、それを言いたいのなら、今回つけるべきバッジは生理と射精の差異である「体がつらい」バッジだろって話。
生理バッジには生理ですよというアピール以外の意味は無く、それはセクシャルな個人情報と言う意味において異性の生理現象と対比されても仕方ないだろう。原作漫画がそうであったように。
生理そのものがセクハラって言ってる奴いんの?いないだろ。藁人形やめろ。
「生理を『他人』に『アピール』することがセクハラになりかねん」って話だろう。
射精は子作りをするために夫婦に必要な崇高な行為でもあるが、それを他人にアピールしたらセクハラだろう。
馬鹿が勘違いして話してるけど、「生理そのものがセクハラ」だと誰も言っていない。
なお個人的には、仮に生理をアピールすること自体がセクハラではないのなら、上司が部下に生理か聞いてもセクハラではないという、対称性のある社会にすべきだと思う。
俺自身は良く知らない女性に生理アピールをされたら気持ち悪いしセクハラだと感じるし、彼女が上司から生理を尋ねられるのも嫌なので、どちらも他人に言うべきじゃないと思うけど。
(はてブ的には受け取り側がセクハラと感じたらセクハラなんだよな)
■でも議論が深まったろ?に対して
議論が深まるのが良い事ならば、それこそ男性の性欲と射精についても女性は理解できない部分があるので、原作漫画で生理ちゃんの男性版である「性欲くん」のバッジをつけるべきでは?
新しい事を潰すな!とか言ってる層は、大丸の男性コーナーでもいいけど、「性欲バッジ」をつけても応援するんだろうな?
原作でも描かれてるように男の性欲は(個人差があるけど)辛いからな。
■最後に
「批判を覚悟していた」 それでも大丸梅田店が店員の生理をオープンにした理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191125-00030892-forbes-soci
ブコメでも賛否あったし (前者の方が優勢だったかな?)「男性も体調不良のときに使えるように」という意見もあったね。自分もそう思う。生理バッジのその先は
・性別関係なく体調悪い人が気楽に「つらい助けて」と言える社会
の構築。
後者は有休ではなく、今ある「生理休暇」の対象を広げるイメージ。生理休暇は有給/無給様々あるし、「体調不良」となるとさらに運用方法が難しくなるだろうけど、いわゆる(paid) sick leave を導入している国は多々ある。生理バッジは「生理をオープンに」という取り組みだけど、どうしても隠したい人にも考慮すべきで、「生理休暇」なんていかにも原因がバレる休暇より一般的な「体調不良」で休める休暇の方が取得しやすいのではないかしら(周期的に取得してたらなんとなく分かってしまうけれども)。現に自分は生理休暇なんて一度も取得したことがない。あぁ、貴重な有休よ…
(参考) https://en.wikipedia.org/wiki/Sick_leave
(参考) https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000115/0908R3.pdf
で、前者。もちろん最終的には性別関係なく誰でもが体調不良を訴えられる社会を目指すのだけど、最初からぼやっと「体調不良」とするとこぼれ落ちるものがある。その一つが月経。まず女性限定。さらに女性の中でも10代〜40代、50代くらいまでと年齢が限られているし、妊娠中は止まるので対象者が少ない。その上その症状は人によって千差万別で、「PMS なんて病気じゃない(から我慢すべきだ)」と同じ女性から言われることもある。生理バッチは、まずこのこぼれ落ちそうな「体調不良」から先にすく上げておくことでその後の「すべての体調不良に慣用な社会」への速やかな導入を期待できる。「病気じゃない PMS だって我慢しなくていいんだから偏頭痛や腹痛だって配慮してもらっていいよね?」というわけだ。実際には重すぎる月経・PMS は病院にかかるほどの体調不良だし、実は原因はまさに「病気」だったということもあるのだけれど。
ちなみに「つらいなら休ませろ」という意見もあってもちろんそうなのだけ (だから先にpaid sick leaveを挙げている)、一般的な体調不良でも休むほどでもないんだよなぁ〜というときってあるでしょ?PMS〜月経終了まで長い人で約2週間体調不良が続くわけだが、もちろんめっちゃつらければ休むけど、休むほどでもないんだよなぁ、痛いけど〜という日もあるのよ。
上記は性別関係なく将来的にみんなが助かりますよ〜という話をしてきたが、一番の理由は別にあると自分は考えている。それは「PMS や月経中のつらさを相対化できるようにする」こと。さっき「重すぎる月経・PMS は病院にかかるほどの体調不良」と書いたが、実は女性同士でも(家族内でも)自分の月経について詳細を話すことはほとんどない。「今回なんかいつもよりつらいわ〜」「まじか〜お大事にね〜」くらい。ぶっちゃけ自分の月経しか知らないと言っても過言ではない。これでは自分の月経が重すぎるのかどうかなんて分からない。最近婦人科の先生たちが一応の目安を発信してくれるようになったけど、自分の月経しか知らないので「えーでもみんなこうでしょ〜?」と軽く考えてしまう。かくいう自分もここ数年で月経痛がだんだん酷くなり、でもネットなどにある目安ほどでもないから我慢し続け、あるとき母にポロッと相談したら「それはおかしくない?」と言われ婦人科いったら大きな卵巣嚢腫ができていて即手術!ってことがあった。
もちろん痛み・つらさのハードルは人それぞれなのでつらかったら他人がどうあれ病院行っていい。でも「我慢しろ」と言われ続けてきた生理でそれをするのは難易度が高い。だから生理をオープンにして他人の月経も知ることで、「あれ、もしかしてこれは我慢しちゃダメなやつじゃないか?」と気付く人が増えてほしい。これが生理をオープンにすることの一番の狙いなのではないかな。「一番の狙い」だと一部の人にしか恩恵がなくなってしまうから、前半部の「体調不良に寛容な社会の実現」を長期目標とするならこちらは短期目標、というべきかも。
「今日めっちゃ喉痛い…」くらいの気楽さで「今生理前だからめっちゃ立ってるのつらいわ…」「今回生理痛がやばいんだけど…」と話せるくらいPMSや月経が社会生活の一部になれば、月経に関するおかしな誤解や、被災地に生理用品がない、特別警戒のたびにトイレからゴミ箱が消えるといった無知(ある程度仕方がない)ゆえの無配慮もなくなっていくと思う。なんて、生理バッジにここまで期待するのはお花畑かしら?
『生理ちゃん』の作者である小山健氏は、女性への性加害をギャグマンガにしたり、それどころか「時効」と題して「【侵入した女子トイレ】で【使用済みの生理用ナプキン】を手に取る」過去の行為をマンガで自ら明らかにしたりしていた。
https://twitter.com/Haruka_5748/status/1198263872802541568
https://twitter.com/tachimimi_makio/status/1197920591384154112
https://togetter.com/li/1434909
女店員の月経をバッジにて明示するというこの大胆な試みには賛否両論あり、概観する限りでは「便利でいい」と支持される一方で、「セクハラ」や「変態へのご褒美」との批判が根強く多数派を占めている(特にTwitterでは)。
「生理バッジ」は、漫画作品『生理ちゃん』とのコラボ企画で、オモコロに掲載された「ツキイチ!生理ちゃん」の第19話に初登場。ネット上の各所で話題になった。
https://omocoro.jp/kiji/199147/
作中では、「生理バッジ」に否定的な人たちはあたかも保守的であるかのように描かれていて、女性が社会の中で前進するには「生理バッジ」が重要なんですと言わんばかりだ。
年配の女性を否定派、西洋人を賛成派、との描き分けをするあたりがいかにも恣意的で、作者の意図があからさまに反映されている。
しかし生理バッジは、果たして本当に「女性のため」になりうるのだろうか。
実際には、「生理バッジ」で女店員が下半身の個人情報を公共に明け渡すことで、女性の身体への社会管理や消費を強化しているにすぎないのではないか。
上半身裸になる欧米のフェミニストと同様、文脈が共有されないために、かえって女性の物象化を促しているだけなのではないか。
本当に必要なのは、バッジなどではなく、月経困難症などへの社会からの理解なのではないか?
さて。この第19話が閲覧できるウェブページには、「今回の「生理ちゃん」は株式会社大丸松坂屋百貨店への取材をもとにしたフィクションです。」との注意書きがあり、こうして、案の定大丸梅田店にて「生理バッジ」が現実のものとなったのだった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191125-00030892-forbes-soci
記事を読む限り、大丸の立場は、作中に描かれた百貨店(の女店員であるヒロイン)と同じく「生理バッジ」には肯定的で、先進的な取り組みとして前向きのようである。
保守的でなくともその過激さを指摘する声は少なくなく、男女問わず、女店員の「セクハラ」被害では、との意見が中心だ。
そしてTwitterでは女性の意見の方が目立つ。下半身の状態を晒し「変態へのご褒美」を与えてしまう苦行、との見方が大方共通している。
そんな中、「生理バッジ」の生みの親である、『生理ちゃん』の作者小山健氏の過去と過去作に注目が集まった。
(冒頭と同じURL)
https://twitter.com/Haruka_5748/status/1198263872802541568
https://twitter.com/tachimimi_makio/status/1197920591384154112
https://togetter.com/li/1434909
小山健氏は、女性への性加害をギャグマンガにしたり、それどころか「時効」と題して「【侵入した女子トイレ】で【使用済みの生理用ナプキン】を手に取る」過去の行為をマンガで自ら明らかにしたりしていたのだった。
男性の作者が月経について語っているのが気持ち悪い、との声は、極端に受け止められるだろうが、しかしその男性作者が小山健氏となると話は別だ。
気持ち悪いとの声は、今思えば、作品の背景にある欲望を直感した真っ当な感想だったと言えるだろう。
(本論からは多少逸れるが)さらにこの漫画の特徴として、女性の読者に寄り添っているという錯覚を与える技巧に秀でている点が挙げられる。
この漫画は、「ツキイチ」第19話に限らず、生理に関する物事について、とかく二元論的に語りがちである。二元論的に捉えるよう読者を誘導し、その二元論の選択肢からわかりやすい「正答」を選び出し、作者が読者と同じ価値観をもつ味方だと、読者に錯覚させる手法が頻々と用いられている。
結局のところ小山健氏は、性加害さえも戯画化する強烈なギャグ漫画家と、生理をネタに女性読者からの支持を集める「チンポ騎士団員」とのハイブリッドであると匂わせる状況証拠を、とうに出揃わせていたのだった。
この件を茶化すな!男の射精の話を混ぜるのが不思議!生理をセクハラ扱いすんな!などという意見があって、違和感しかないので書いておく。
※この辺りのブコメに対して
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191125-00030892-forbes-soci
■茶化すなについて
そもそも元の漫画は「オモコロ」発だし、例えば「性欲くん」が登場して生理ちゃんに「生理パンチ」を喰らい、
「スペルマ(精子)!」「中折れ」などと叫ぶシーンがあるように明らかにギャグ漫画なんだけど、それを使ってる時点で茶化してると思われるんじゃないか?
本当に真面目に話をしたいなら、ギャグ漫画とコラボせず、若葉マークみたいなシンプルな記号にすべきだろう。
※てか大丸のマーケ戦略と、あと芸能人を使った漫画の映画化があり、がっつり広告代理店が絡んでるので本来はただの商業的な話題作りなんだけどね
これも元の漫画に描かれているが、生理ちゃんの対比として「性欲くん」がよく表れる。
男女が入れ替わった回の話だと、男になった女性は男の性欲を体験し、性欲がつらく自慰で射精したりする様子も描かれる。
…という風に明らかに生理の対比としての「男の性欲・射精」が描かれてるんだけど、この漫画とコラボしてる時点でその話が出てもおかしくないよな。
あと「生理は神聖で射精は茶化し」というのもおかしな話だろ。なんで射精が下に見られてんの?どちらもヒトの生理現象で、それ自体が恥ずかしいことではなく、但し他人にアピールするような事ではない。
「生理は射精と違って体がつらいから全く違う」と主張する人もいるだろうが、それを言いたいのなら、今回つけるべきバッジは生理と射精の差異である「体がつらい」バッジだろって話。
生理バッジには生理ですよというアピール以外の意味は無く、それはセクシャルな個人情報と言う意味において異性の生理現象と対比されても仕方ないだろう。
生理そのものがセクハラって言ってる奴いんの?いないだろ。藁人形やめろ。
セクハラだと言ってる人は、生理を「他人」に「アピール」することがセクハラになりかねんって話だろう。
射精は子作りをするために夫婦に必要な崇高な行為でもあるが、それを他人にアピールしたらセクハラだろう。
馬鹿が勘違いして話してるけど、生理そのものがセクハラだと誰も言っていない。
なお個人的には、仮に生理をアピールすること自体がセクハラではないのなら、上司が部下に生理か聞いてもセクハラではないという、対称性のある社会にすべきだと思う。
俺自身は良く知らない女性に生理アピールをされたら気持ち悪いしセクハラだと感じるし、彼女が上司から生理を尋ねられるのも嫌なので、どちらも他人に言うべきじゃないと思うけど。
(はてブ的には受け取り側がセクハラと感じたらセクハラなんだよな)
■でも議論が深まったろ?に対して
議論が深まるのが良い事ならば、それこそ男性の性欲と射精についても女性は理解できない部分があるので、原作漫画で生理ちゃんの男性版である「性欲くん」のバッジをつけるべきでは?
原作でも描かれてるように男の性欲は(個人差があるけど)辛いからな。
■最後に