「どうもーミルクボーイですう、ありがとうございますう」
「あーありがとうございますうー!ね、いま、東芝メモリの株をいただきましたけれどもね、ありがとうございますう、もーこんなんなんぼあっても良いですからね「ありがとうございますー」
「ちょっといきなりなんですけどね、うちのおかんがね、好きな家電メーカーがあるらしいんやけど」あそうなんやあ」
「メーカー忘れてもうて、どうなってんねんそれ「せやねん、なんか色々聞くんやけどぜんぜん分からへんねん」
「ほな俺がね、おかんの好きなメーカー、それ一緒に考えたるから、どんな特徴言うてみてたか、ちょっと教えてみてよお「うん」
「おかんが言うにはな、大阪の会社で、公式のツイッターアカウントが人気らしいねん」
「その特徴はもうシャープやろ、シャープと言えばね、企業の公式アカウントのさきがけ言うて、ツイッターでめちゃくちゃ人気やねんから、そらシャープで決まりやんかあ」
「でもちょっと分からへんのはな、俺もシャープやと思たんやけど、おかんが言うには、そのメーカーが新製品出すたび、長蛇の列ができるらしいねん」
「新製品を買うための行列できるの、よう分からん食パン専門店とAppleくらいやからね」
「シャープの行列なんて、自社が買収されたときに報道陣の列ができたくらいしかないんやから」
「ほなもう少し特徴教えてくれるう?」
「おかんが言うにはな、やたらプラズマクラスターっていうバッジをつけたがるらしいねん」
「あいつら猫の額ほどの隙間があればすぐにプラズマクラスターねじこんでくんねん、プラズマクラスターのバッジはな、モンドセレクション金賞のロゴよりよく見るんやから」
「ただ分からんのはな「うん」日本を背負うレベルの大企業らしいねん」
「ほならシャープちゃうよお」「シャープに日本は荷が重すぎるねん、シャープはオリンピック公式スポンサーにも入れてへんのやからあ、せいぜい堺市を背負うくらいが関の山やねんてえ」
「ただその会社はな、一度業績が悪かったのに、経営立て直して儲かってるらしいねん「シャープちゃうやないかあ」「あんなぁ、富士通、東芝、シャープ、ロゴが赤い企業はみんな経営レッドゾーンやねん、シャープはドン底やったのが普通に戻っただけやから」「シャープが業績取り戻すのと、不良がちょっと良いことしたら褒められるのとは同じロジックなんやからあ、騙されたらあかんよ!」
「んでおかんが言うにはな、その会社は、目のつけどころがシャープらしいねん「シャープやないか!シャープ言うとるがなもう!絶対シャープやないか、おかんが好きなメーカーはシャープやもう!「でもおかんが言うには、シャープではないねんて「ほなシャープちゃうやないか!おかんがシャープちゃうて言うならシャープちゃうやないか「せやねん」先言えよ!いやほんまに分からへんやんこれ、どないなってんねんなもう!」