はてなキーワード: 権力とは
そう呟いたのは多分六年前だか五年前だったかと思う。その時俺達は喫茶店で、世の中の悪が何かについて話していた。
その場には男の先輩が一人と女の子の後輩が二人いて、先輩は「知ってる」とぽつり。女の子二人は「しらなーい」とぽつり。
勿論、俺と先輩はその話を掘り下げたりせずに、穏当に元の話題の路線へと戻り、「やっぱ世の中気を付けて生きなきゃだめよ」みたいなことを言っていた。女の子二人はケラケラと笑っていた。
◇
何で今更になってこんなことを思い出したかというと、当時テーブルを囲んでいた後輩の女の子が先輩と付き合って、破綻して、今朝がたtwitterで僕を含めた当時の関係者に対しての呪詛を書き連ねていたからである。
多分こういうのは、よくある話なのだろう。勿論僕はその後輩に横恋慕していて、そして二人の関係とか、あるいは時折後輩の見せる刺すような発言と態度に傷を負ったりしながら生きてきたのだけれど、そんなことは些事である。一々考えるようなことじゃない。
ともかく、今僕がこの文章を書いているのは、後輩の女の子が僕と先輩を含む当時の関係者にSNSで呪詛を連ねているところを見たからである。
その呪詛がどんなものだったかというと、彼女曰く、「悪を糾弾できない存在も悪だ」、とのことであった。
つまり、彼女はこう言っているわけである。当時、破壊的性向を持っていた先輩のことを僕を含む関係者は止めることができなかったし、そして、物事が落ち着くべき位置に落ち着いてなお、僕を含めた関係者は先輩のことを表立って糾弾したりするでもなく、あるいは罰したりするでもなく、淡々と日々を送っているのだと。つまり、先輩が悪であると同時に、先輩を裁くことなく静観していた、僕を含めた関係者もまた悪なのだと。
全く以てその通りだと思う。僕は悪の片棒を担いでいるのだ。物事を正しく裁こうとなど決してしなかったのである。
一応、僕は見知っている後輩らが先輩に対して好奇心なり何なりを持っているのを見咎めると、「先輩は悪人だから近付かない方がいいよ」と度々言及していた。(「悪」の具体的な内容についてはここでは伏せるが)
とは言え、一見インテリジェントで気が利いて、かつある分野において顕著な業績を収めた人物である先輩に対して、後輩たちは僕の忠告をあまり深刻には受け止めなかった。あまり僕の忠告は功を奏さなかった。後輩たちの中には、今でも先輩に連絡を取り続けている子もいるようである。まあ、それはそれで良いのだと思う。僕は別に彼女たちを悪し様に思っていないどころか、先輩にだって悪感情を持っていない。彼女たちはそれなりに幸せそうであるし、今でさえ僕は先輩と時々食事をしたり、ボードゲームに現を抜かしたりしている。
◇
スナッフフィルムについてご存知だろうか?
それは、快楽を目的とした殺人行為を撮影した映像作品のことを指している。特に、商業的意図を以て撮影されたものを指す。スナッフという言葉は、「ロウソクを吹き消す」という意味を持つ動詞であり、同時に「殺人」のスラングでもある。
勿論僕も現物を見たことはない。そもそも、「スナッフフィルムは単なる都市伝説で、実在しない」という論も根強い。
ただ僕は、二十年近く前にアングラサイトで「衝撃! 少女が公園で殺害される映像! 購入は以下のアドレスで!」的な宣伝がされていたのを見たことはある。そのサイトによれば、外国人の少女は公園で刺殺され内臓を引きずり出された後に、ガソリンによって燃やされるとのことであった。そういう宣伝を実際に目撃した人間からすると、スナッフフィルムは実在するという立場から主張するほかない。
(また、中東やロシアでの拷問や処刑の映像も広義のスナッフフィルムとみなすことができると思う)
スナッフフィルムにおいて撮影されるのは、主に少年少女である。
主なスナッフフィルムの内容は、少年少女に麻薬を与え、性的に高揚させた後で凌辱し、その後に殺害する、といったものであるそうだ。僕もよく知らない。正直この知識は既存の創作物から得たものなので、信憑性においては幾分問題があるかもしれない。
いずれにせよ、仮にスナッフフィルムが伝聞の通りに存在するのであれば、それはこの世の悪を煮詰めた存在であると思う。
それは、恐らくそれを求める人間が存在し、また、それを供給し得る人間が存在しているからだと思う。仮に、ある人物が何かを要求し、その対価としての金銭を十分に示せるとして、何者かがその要求された何かを提供できるとすれば、多くの場合そこには商業的取引が実現してしまう。可能な物事が、不可能であり続けることは難しいのである。マーフィーの法則を引くまでもない。
つまり、そのような商業的なやり取りは、人の意志を超えてしまうのだ。それが可能である限りで実現してしまう事柄に、人の意志は関係ない。そこにはある種のシステムが構築されてしまうのである。
そのようなシステムに根差しているのは、明らかに人間の欲望と暴力である。人間にとってのある種の欲望と暴力が可能である時、そこにはシステムが出来上がる。システムは、金銭と欲望達成を媒介に、暴力的に成立する。そして、人の意志とは関係なくそのシステムは自己増殖し、その体系をより確固たる存在へと変えていく。
「人々が欲望し、かつ金銭的対価を支払える事柄は、それが不可能でない限り実現する」これが、欲望と暴力のシステムにおける定言命法である。そこでは人の意志に関わらず淡々と物事が実現する。一度実現したシステムは、当事者の意志で止めることはできない。金銭を媒介に、システムは機能し続ける。
というわけで、世の中にはいわゆる悪が蔓延ることになるわけである。勿論、繰り返すようにスナッフフィルムの存在は都市伝説に過ぎない。「スナッフ」と銘打たれて販売された商品の多くが、作り物であるとも言われる。しかし、僕は「スナッフフィルムは都市伝説に過ぎない」という発言に対して、どうしても疑義を覚えてしまうのである。そう、人の意志とは関係なく機能するシステムが世の中には既に構築されており、そのシステムの内部においては、可能である事柄はすなわち実現するのである。そういった原則を振り返った時に、快楽としての殺人が不可能であると断じることが僕にはできなくなってしまうのだ。
まあいい。とにかく、世界においては、可能である限りで、そしてそこに人の欲望が存在し、金銭的な対価を示せる限りで、ある種の悪や暴力が必然的に実現してしまうという、悍ましいシステムができている。我々は、そのようなシステムに向き合わなければならない。そのようなシステムを糾弾し、ハックしなければならない。その在り方を上手く変更せねばならない、はずだ。
とは言えそのような決意が実現されることは稀である。何故だろう? 我々は多くの場合悪を放置し、看過するしかないのである。それが不可能であるからだろうか? 我々に内在する欲望を媒介に機能するシステムを、我々自身が変更し、打破しようとする行為は、そもそも自己矛盾的だからだろうか? よく分からない。
いずれにせよ、自身の欲望に根差したシステムに変更を加える行為は、決して簡単ではない。我々は、そのような欲望と暴力のシステムをどうしても看過せざるを得ない。
それは、スナッフフィルムに限った話ではない。ある種の極度に暴力的なコンテンツに限った話ではない。我々の身近には、その手のシステムが息づいている。我々は、日常的に、そのようなシステムに触れることになる。我々は暴力と欲望に根差したシステムに、普段から関与し、触れることになる。
例えば、不均衡なコミュニケーションもそれだ。一方の話者の力関係が他方の話者に優越しすぎたコミュニケーションは、暴力的な影絵を描く。そこには権力の不均衡が生じ、そして暴力と欲望充足を生じさせることになる。そのようなシステムが我々の日常では機能しているし、何なら我々はそのようなシステムに組み込まれている。
例えばそれは企業と個人の力関係においてそうであるし、あるいはある種の閉じたコミュニティにおいてもそうである。そのような力関係において、いわゆる弱者が欲望充足の手段とされることは珍しくない。我々の身近に、そのようなシステムは往々にして存在している。
我々はそれを看過しながらに生きている。あるいは、そのシステムを自身の一部として受け入れながらに生きている。
何故なのだろう?
リベラルはウヨが韓国を見下していると言うけれど、リベラルはアメリカには言いたい放題であることを考えると、権力勾配的にアメリカ>日本>韓国という認識があることは明らかで、リベラルは韓国を見下しているよね。
男の雰囲気を見て自分より強そうだったら笑顔で応じているだけのこと
ぶつかりおじさんとかも女から見て弱そうな男だったら対抗する男の進路を突っ切る女が多いんだろう
差別主義者であることを認めなくないから弱者男性の場合は彼に火がある理屈をこねるのでしょう
男同士の権力勾配とまるで同じ
日本人って根っこが金儲けが嫌いとか権力を信頼して従順に振る舞うとか社会主義チックな精神文化持っとるからな。
ネット上のウヨサヨの争いって結局日本的であるかどうかの争いであって、どっちも全体主義的で社会主義的な考え方してるのよ。
個人主義的な人が非常に少ない。
なぁゆたぼん。
君は革命家とか活動家とか言ってるけど、いったい何をやってるんだ?
街ゆく人に「ゆたぼんって知ってる?」って聞いても、100人中100人が「あーあの不登校のやつね」と答えるだろう。
色んな人と会って色んなことを学んで…って言うけど、君が誰と会って何を学んだかちっとも伝わってこない。「不登校」という情報だけだ。
君は制服制度が疑問で中学に行かないらしいが、制服廃止や選択制を学校に訴えもしないで、逃げてるだけで、何が革命家だ。
世の中、君の親御さんみたいに不登校推奨してくれる人ばかりじゃない。みんな色々な事情や夢があって学校に通わざるを得ないんだ。君の学校行かなくていい!で行かないことができるなら苦労しない。
確かに学校は良いところとは限らない。下着の色をチェックしたり肌着禁止したりするようなブラック校則が取り沙汰されてるし、旭川のいじめ事件みたいないじめを隠蔽するクソみたいな学校もある。
そんな学校を変えようともせずに、生徒という弱者にばかり、学校行かなくていい!と言い続けることが、革命なのか?
歴史上の革命家は皆、権力者に立ち向かって権力のあり方を変えていた。弱者にばかり、こんな国捨てていい!と無責任に言い放つだけの学のない放浪者は革命家にはなれないんだよ。
ゆたぼん、学校を変えてくれ。
1)「ネット右翼」の年収は中産階級水準(世帯平均のやや上)であり、とりわけ東京を中心とした首都圏の自営業者が多く、富裕層も少なくない
2)労働者の中でも管理職など比較的指導的立場に就く場合が多く、所謂「ワーキングプア」「ニート」「無職」や「ブルーカラー」は少ない
3)「ネット右翼」はおおよそ、同世代に比べて四大卒者が多く、その学歴は概ね高水準である
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20150807-00048268/
「在日一掃」「卑怯な民族」Twitterで匿名ヘイト、年金事務所長が更迭。処分も検討
退会した、というかここ数ヶ月見る気がしなくなった最大の理由です。まじでここ数年宮台が同じことばっかり言っているのでいい加減聞き飽きました。ラジオやChoose Life Projectで言ってるならともかく金払って聞くもんじゃない。
正直なところ宮台も神保から「ちょっと違うこと言ったら」とツッコまれるのを待ってるんじゃないかと思うんですが、いつもただニコニコ聞いているだけですね。
以上です。
一時期福島香織や有馬哲夫の回があってバランスとるつもりあるんだと期待しましたが、まったくそんなことはなかったです。やっぱり多くの有料会員者様からは不評だったんですかね。
個人的伝説回は日韓基本条約に関する回で和田春樹の手下もどきの吉澤文寿を呼んだときです。せめて浅羽祐樹か木村幹ぐらいにしとけよ。そういえば朝日新聞の慰安婦報道が話題になったときも読売新聞記者の勘違いをしきりに取り上げて「右翼が無知」みたいな話に捻じ曲げてましたね。
あと一水会みたいな民族派右翼なのか偽装転向なのかよくわからんのを保守扱いしてバランス取った気になるのまじでやめろ。
そもそも経済レギュラー枠?が小幡績な時点で終わっているわけですが、一回松尾匡を呼んでこれからは財政拡張派のリベラルとしてまともになるのかと期待しましたがそんなことはありませんでした。
大沢真理出演回で「弱者に厳しい安倍政権」みたいなテーマで図表をどうみても消費増税が原因なのにその他の些細なところばかり取り上げてましたね。インディペンデントメディアなのに財務省という本当の権力には切り込めないんですね。
昔ビデオニュースは小出って人を取り立てて反原発やってたわけですが、今回トリチウムでもやりだしたのでいい加減にしとけよと思いました。ほとんど相手にされてない学者くずれを拾ってきて「科学をないがしろいする安倍/菅政権」と広報活動するのが本当のジャーナリズムなのか?
台湾統合は本気で人民解放軍使えば押し切れるとは思う(たださらに踏み込んで在台米軍復活されたら無理)けど(ただ統治まで含めれば現実的ではない)。台湾飲み込むなら国民党政権時に一国二制度で統合して香港ルートだったんだろうけど、香港がああなっては一国二制度は台湾側も絶対飲まないだろしな。中国側の誤りは対日政策なんかよりも、香港を平和的に統合できなかったことだと思う。
鄧小平が中央軍事委員会を権力基盤としていたとおり、中国における権力確立には人民解放軍の支持が不可欠だし、人民解放軍は人民解放軍のルールで動く(文民統制が民主主義国家ほど効いていない)ので、特に南沙諸島や尖閣は軍が火をつけた可能性はあり得るけどね。
毎回「こんな私っておかしいですか?」から始まって、それに続くのがだいたい「こんな私を認めてください!」っていう承認欲求丸出し。
恋愛感情がないと主張する割にそういう欲望が誰よりも旺盛というのは、宦官の権力欲あたりをどうしても思い出してしまいますね。
自称アセクシャルの増田の皆様も、「アセクシャル」の文字を一回でも押してみれば、似たような投稿が今までにどれだけあったかわかるでしょう。
私なら恥ずかしくなって下書きの時点で消しちゃいます。
って言ったら、もう本当にわかりやすいですよね。「自分を特別視する手段がその位しかないから」。
世の中大抵の人間は輪切りしてみれば何かの要素が少数派で、生きづらさだって大なり小なり感じているはずです。
しかしながら自称アセクシャルの皆さんっていうのは、揃いも揃ってそこの前提が全然ない。
「私だけが世間から取り残されて異端」ってクソキモオーラを誰もがまとっちゃってる。
まあ、平凡な自分をどうにか彩ってオンリーワンな私を演出したいという、そのお気持ちはよくわかるんですよ。みんな一緒ですから。
でも、そうやってパニクった時のドラえもんみたいに必死でひねり出した方法が、もうとっくの昔に陳腐なんです。みんな一緒ですから。
わかりますかこの救えなさが?
たまにブクマカがあれ見て、「よくこんな熱量あるな!」とか抜かしてますが、あいつら本当に物を知らないんだなあって思いますね。
ありゃ単にどっかから借りてきた強い表現とクソデカ主語でみんなして武装してるから、外からはキチガイの大群に見えるだけです。
ごく一部にマジモンがいないわけではないですが、あとはみんな普通で平凡でファッションパッションなんですよ。
BLにハマって「私って異端?w」とかフヒってる10代の腐女子とか、あと昔の2ch見てアングラ通気取りの厨房とか、そういう奴らなの。
ちょっと視界を広げれば、世の中BL趣味の女も2ちゃんねらーも山ほどいるという、そんな当たり前の事実もわからず平気でイキっちゃうの。
しかし大半はそのうち成長し、広い世界に触れ、それらは恥ずかしい過去としてしまい込まれるわけです。
もういい年なのにそれができていないこと。
さっさと気づこうね!