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はてなキーワード: ポスドクとは

2022-03-20

anond:20220320095954

ポスドクのみならず、新しい産業の種は時間と金をかけて研究しないと生まれいからさ。どうなるかわからない段階で科学として研究して、その積み重ねで産業の種が生まれる。研究する段階を担うのがポスドク

新しい産業の種は煽って大量に生贄を作れば勝手に湧いてくるという幻想で、学生を騙そうとしたがゆえの大学におけるネットワークビジネスの隆盛と思うけどね。

プロスポーツ選手とかYouTuberとかお笑い芸人とかだったらみんながそれに慣れるわけじゃないんだから諦めさせることも大事だみたいなこと言われるのにポスドクの話になるとまともな給料を出さない、活躍の場を作ることが出来ない日本はクソみたいに言っている気がする。

anond:20220320095504

夢みたいなことを煽って、リスクを取れというのが最近の風潮だけどね。だけども「どうやればよいか?」を学生本人は持ってないし、大学先生達も持っていない。一方で失敗した起業家を捕まえて夢を煽ってリスクを取るということだけはさせようとする。

そこに答えを出すのがネットワークビジネスの連中。

起業煽りをして起業煽りに乗った奴らが餌となっていく。どのみち起業煽りして歩むやつは日本再生のための生贄としてしか見られてないんだけど。

まだせめてポスドクででもなにか新しい産業に対する時間予算を当てればいい。だけど、失敗する確率が高いからと時間も短くしか与えられない。

大変ご立派な教育を受けたポスドクワープアだの職がないだの散々問題になってて高学歴ワープアかい言葉もあるのに「日本もっと教育に力を入れないと駄目」とか言っている人は一体何を見てるんだろう。高い教育を受けた人が沢山いても活躍する場がないのにこれ以上増やしてどうする。

2022-03-19

anond:20220319233916

子供ポスドク目指すくらいならvtuberプロゲーマー目指してほしい。そっちのほうがまだ固い

プロスポーツ選手とかYouTuberとかお笑い芸人とかだったらみんながそれに慣れるわけじゃないんだから諦めさせることも大事だみたいなこと言われるのにポスドクの話になると活躍の場を作ることが出来ない日本はクソみたいに言っている気がする。

2022-03-12

anond:20220312153313

冷戦崩壊前の遺物だよ。

日本バブル崩壊前とバブル崩壊後で別物なように。ロシア冷戦終結前と終結後で別物。冷戦崩壊前、特に第二次世界大戦集結してしばらくはむしろ豊かな国の一つで科学に金をかけていたから。

日本バブル崩壊前に科学に金をかけていて、その次代の余波で生きていける産業は強いが、バブル崩壊後に成長したITバイオなんかはチンカスもいいとこ。バイオなんか不遇ポスドクネタにされるレベル

2022-02-26

アカデミア去って1年経った

ポスドク3年やって民間に移ったら人生がやっと進み始めたなと感じた。

30歳で年収300万ちょいという人を馬鹿にしたような待遇だったのだが、その程度の条件しか出せないボスの言うことを真面目に聞いていたのは今となってはバカバカしい。

日本アカデミアは一度滅んだほうがいいと思っている。

2022-02-25

anond:20220225143110

増田チャン❤❤可愛らしいビール腹のおじさんチャンの魅力を分かってくれて、おばさん、嬉しいヨ😭😭😭❤❤

可愛らしいビール腹おじさんのポスドク研究者チャン、インテリで素敵ダネ😍😍

おばさんと一緒に、可愛らしいビール腹のおじさんチャンと結婚出来るように頑張ろうネ❤😤😤🥰

anond:20220225112636

そうだね小梨貧乏Uber配達員任期付き非正規雇用ポスドクの方が強者だね

(強弱は相対的ものなんだから准教授強者に分類されないなら誰が強者になるんだという意味皮肉

2022-02-03

anond:20220203230750

若手研究者大学研究者キャリアを歩む場合90%以上の確率で、講座制のもと研究室の下っ端から始めることになる。

そうかな? 分野によるのでは。

まあ大規模な実験やるところはどうしてもそうなるのかね、生命系とか。

自分なんかは数物系科学で、ぶっちゃけ一人で研究進められる分野だったから、楽だったな。

講座制というか、〇〇研究室(教員+ポスドク+学生)に所属したことはあったけど、アイデア盗用どころか、

自分から積極的に絡みに行かないと共同研究もできずに放置だったな(笑)

今では弱小1人研究室のんびり研究(と多忙教育duty)してるよ。

というわけで、一人でもできる理論系に進めば、アカデミックも少し楽になるかもね、というささやかアドバイス

若手研究者の俺がアカデミアの本当のヤバさを教えたるわ!

ポスドク問題研究費が足りない、オーバードクター精神病む人。。。などなど大学におけるアカデミアのブラックトークネタは尽きない。これらの問題は確かによろしくないし、しばしばテレビネット界隈をにぎわせる。

でも、僕はあえて言いたい。本当にアカデミアでやばいのはそこじゃない。

この記事では、5年ほどアカデミアで下っ端の助教として研究にいそしむ著者が、アカデミアの問題点を、普段アカデミアのなじみのない人にプレゼンしようと思う。今回語ることは、根本的すぎてなかなか問題提議すらされない。ぜひアカデミアというガラパゴスの歪みを皆様にも考えてもらいたい。

ではさっそく、アカデミアで最もヤバいのはなにか??それはズバリ講座制】というシステムである

講座制って何?と思った人も多いと思う。簡単に言うと講座制は「研究室は、教授トップ、その下に准教授、その下に助教、そして学生、という小さなピラミッド構造運営してくださいね」という決まりである日本理系研究室、特に著者の専門の化学ではこのシステムが主流である

え、普通じゃね?と思った人も多いかもしれない。だが、実は世界的にこの講座制を敷いている国は極めてまれである欧米では教授准教授助教いずれの階級でも自身研究室を持ち、運営することが一般的である。つまり世界から見て日本講座制は「きわめて変」なシステムであるといえるし、実際海外研究から変と思われている。

では、講座制の何がそんなにヤバイんだろう?その理由を列挙してみよう。

① おじいちゃんが若手のアイデア・実績を搾取する

人間は衰える生き物である若いときは優秀であった研究者も老い時代遅れになることは仕方のないことであるアインシュタインですら量子力学をなかなか受け入れることはできなかったのだ。日本講座制は見事にこの問題カバーする。老いて耄碌したおじいちゃん教授がいたとしよう。最近研究トレンドがわからず、大したアイデアもでてこない、研究者としては枯れてしまった存在だ。しかし、日本講座制はこのおじいちゃんを手厚く保護する。なんと、下についた研究室の若手の准教授助教がせっせと新しいアイデア提案して、研究を進め、勝手論文を書いてくれるのだ!ちなみに論文の著者リストの中で、そのおじいちゃん責任著者として、「これワイの研究やで!」っていう風に論文を出すのが通例だ。その研究が仮にすごかったとして、世界に名が轟くのはおじいちゃん名前だ!よかったね!

え?実際アイデア出して、研究を進め、論文書いた若手は?って?いやいや研究室の下っ端なんだから(笑)偉くなってからまた下っ端つかえばいいのよ(笑)今は我慢我慢(笑)

これは知らない人には嘘みたな話に聞こえるかもしれないが、本当の話である。実際、僕が100%自分で考えた研究を、自分責任著者として発表しようとしたら、ボスから責任著者は研究室のトップがなるもんや!!」って本当に言われた。「俺の成果は俺のもの、お前の成果は俺のもの」を見事に体現したジャイアニズムといえよう。

本当に笑えない話で、これは日本からなかなかスター研究者が生まれない理由にもなっている。若いとき世界的な発見をしたけど、今その業績には発見者の若手でなく、当時のボス名前がついている。というケースを何件も知っている。まぁ、搾取だよね。

② 若手にお金を配らない

若手研究者は大学研究者のキャリアを歩む場合90%以上の確率で、講座制のもと研究室の下っ端から始めることになる。こういうシステム常態化したおかげで、日本には若手研究者をスタートアップを助けるという文化存在しない。海外では若手研究者も自身研究室を持つことからスタートするので、結構スタートアップが手厚い。その分海外は生き残り競争が厳しいが、いくらなんでも日本は若手に主導権を握らせなさすぎる。さらに、大学から公費講座制の名のもと、若手研究者にはほとんど配られない。「教授に配っとけば、助教にもいくんでしょ」と言わんばかりである。ほかの予算も大なり小なりその性格がある。この辺は長くなるので省略するが、日本はとりあえず偉い人に金を配っとけばいいという文化がある(少なくとも著者の周りの分野では。)。逆に言うと、若手のうちからまとまった研究費を獲得することは本当に難しい。じゃあ、どうなるのかというと、研究室の教授に頼らざるを得ないのだ。若手は実績・アイデアを引き換えにして、資金的後ろ盾を得る。実によくできた奴隷制である

怪物を生み出す

さて、こういった営みを繰り返したアカデミアでは、普通社会ではお目にかかれない怪物が生み出されることになる。たいしてアイデア能力もなく、若手研究者に対し、たまに的外れ茶々を入れるだけで研究した気になり、他人アイデア自分能力によって生まれものと信じて疑わず搾取搾取を重ねるだけの寄生虫である。こんな寄生虫普通搾取のし過ぎで宿主を殺してしまうはずだが、講座制はこの寄生虫を手厚く保護をする。都合のいいことに、若手は任期があって二・三年でポイできることが合法化されているからね。若手の変わりなんていくらでもいるのである。あ、ちなみに教授ほとんどの場合任期なんてないよ♪だって教授はえらいもん♪

さて、本当はまだまだあるが、もうアカデミアが思ったよりヤバイことがわかってもらえただろう。

で、こんなことをわかりつつ、それでもこの仕事を続けるのは研究が、学問が好きで、どうしてもやってみたいことがあるからだ。この考えがもしかすると講座制を生きながらえさせている諸悪の根源なのかもしれないな…だとすれば一番悪いのは僕ということになるのがつらい。

講座制の中でも、何とか研究したいから、搾取にも甘んじて付き合っちゃんだよね。

だが、このヤバさは、僕の時代解決しなくても、10年20年後にはどうか改善していてほしいと思う。というわけで皆様、この記事SNSシェアして、バズらせましょう!届け!文科省とか偉い人に届け!!

2022-01-22

オープンレター騒動の教訓

それはネットで暴れるなら常勤になってからやれということ。

ポスドク非常勤非正規は揉めたら首切られて詰みなんて十秒考えれば分かる。

切られなくても悪評が残れば常勤への採用ルートに乗ることはまず不可能になる。つまりどっちにしろ詰み。

逆に一度常勤になってしまえばよほどのことがない限り首切るのは困難。

自分の専門分野でどれだけめちゃくちゃ言おうが、自分の専門と関係ないデタラメ学問っぽく粉飾して稼ごうが全くノーダメ教授というのは世にいくらでもいる。

こう書くと全く自明、当たり前すぎる話だが若い連中は理解してないようだ。

ネットで暴れるのは常勤になってからにしよう。

2022-01-15

日本もっと教育に力を入れるべきみたいに言うひとがいるけど

今でさえ貧乏ポスドクが溢れてるのにさらに増やしてどうすんの?

2022-01-11

大変ご立派な教育を受けたポスドクワープアだの職がないだの散々問題になってて高学歴ワープアかい言葉もあるのに「日本もっと教育に力を入れないと駄目」とか言っている人は一体何を見てるんだろう。高い教育を受けた人が沢山いても活躍する場がないのにこれ以上増やしてどうする。

2022-01-06

とある博士年収遍歴

・1年目:260万円

学位を取って晴れてポスドクとなった。同じゼミにそのまま残っていて業績過小なので、オーバードクターみたいなものではあるが。手作り収入院生時代奨学金より減少し、奨学金の返済も始まった。給料について事前に説明はなく、同じポジションの先輩が月30万くらいだからそんなもんだろうと思ってたら予算の都合で今年度の採用者はこの金額ですとのことだった。他に行き場所もないからとりあえずそのまま働くことにしたが、すぐに転職サイト登録した。まあ色々理由はあったが、結局のところアカデミアへの興味も失っていた時期で、かつ結婚も考えていたので、もういいや民間へ行こうと心に決めた。

・2年目:350万円

1年弱ポスドクをやって転職した。微妙に専門分野と関係なくもない専門事務?的な仕事で無事採用され、何も考えずに行くことにした。炎上プロジェクトに放り込まれて月60時間くらいの残業があった時期もあったが、自分としてはランナーズハイみたいな感じになって結構しかった。しかしそれだけ残業して残業代がフルで出てもこの金額である。一応、転職エージェントから言われていた金額とピッタリではあった。どんだけ残業前提なんだ。

・3年目:430万円

新年度から正社員に登用されることになった。転職エージェントから聞いていた話とは違い、基本給は据え置きだった。炎上プロジェクト完了し、残業が減ったのでむしろ収入は減った。しか業界ちょっと景気の良い時期だったので、人生初のボーナスは3桁万円だった。これは結構しかった。

・4年目:490万円

特に変わらぬ日々。正社員2年目でボーナスがようやく2回出るようになった。しか業界的にも会社的にも業績が下がっていて金額は下がった。残業さらに減少した。

・5年目:520万円

コロナの影響で在宅勤務となった。一応昇級したらしく基本給はちょっと上がった。しかしま転職エージェントに言われた、正社員になったらこれくらいですよ、の金額には到達していない。なんか残業もそこそこあり、後半は結構しかった気もするが、やってる事が相変わらずすぎて飽きてきていた。もう成長している実感もないし、転職しようと思い立った。

・6年目:550万円

他業種に同職種転職を果たした。まだ任される仕事が少なく、業務量としては今までで一番楽である。在宅勤務は相変わらず継続中。一番楽な事をしているのに今までで一番収入が多いことにはやはり何か変な感じはする。

・今後:今のポジションでは600万くらいがいいところでしょう。とりあえずアカデミアでずっと続けていて助教になるのと同程度には収入を増やせたかなと思って自分を納得させている。今のところで年収がサチったらまた転職は考えるかも。博士取ってから民間バリバリ稼げている人もいるだろうけど、こういう例もありますよって程度の自分語りでした。

2021-12-06

同人日記

大学いってないか大学ネタやれない」って悲しんでる人あつまれ!オレが大学ネタおしえてやるから一緒に書こうぜ!

・年度と年齢

通常の大学卒業に4年かかるので1年生(19歳)~4年生(22歳)が混じって生活している。関西では1~4回生とも呼ぶが、関東では1回生学校立直後の入学生をいうぞ。

短大は2年(20歳まで)、医科大学は6年(24歳まで)。卒業後に大学院にいけば修士2年(24歳まで)、博士修士+4年(28歳まで)。その後も大学にいられるのは助手助教授教授採用されつづけて進めれば最短あたまよさげコースだが、職にあぶれて学生っぽい「ポスドク」になって大学に居残るひともいる。30歳くらいだな。

理系文系

算数理科を専門でやろうとしてるのが理系学部医学部とか理学部とか工学部とか情報学部とか。それぞれ医者とか工場とかITとかで働くぞ。男が多く女との出会いは少ないぞ(数少ない理系女子特別リケジョとよんでほめたりする)

例外的に、栄養学とかは理系でも女性が多いぞ。

国語英語社会が中心になってるのが文系学部普通にサラリーマンかいろんなとこで働くぞ。女性が得意な分野も多いぞ。図書館学とかもあるぞ。

他にもどっちにもわけられない芸術大学とか、体育大学とか、音楽大学とかもある。さがせばたいていの好きな科目を専攻できる学部日本のどこかにはある。残念ながら地方大学にはすくないので単身上京してバイトしながら好きなことをやる若者もいるぞ。

すきな進学先を探したら大学じゃなくて専門学校しかない場合入学はしやすいが卒業後の就職先が少なくて狭き門だったりするから、よほど地元でその特殊な業種が流行ってるのでないかぎり、少子化ではみな大学のほうを選びがちだぞ。

文化系体育会系

サークルという部活動みたいなのがあって、体動かすのが体育会系インドア文化系だぞ。グラウンドにいるのが体育会系で、文化系サークル会館とかにいるのが文化系サークルだぞ。現代視覚文化研究会アニメ漫研)が大人気だとおもうだろうがそうでもない(癖がつよい)

コマ・限

90分1コマで午前2コマ(1限と2限)、午後が3コマ(3~5限)だ。

もし5限の授業を選択せずあいてたら4限まででたあと帰ってバイトにでもいくか、サークルの部室にでもしけこんで漫画読んでる。

2限・3限の空き時間があると食堂でだべってたりするが、先生もその時間帯に授業を開くのが好きなので、意外と人数が少ない、というか留年して去年2~3限だけとりおわってるやつとかがメインだったりする。

理系は空きコマ自体が少ないぞ。理系に多い実習単位単位数が少ないので集めるのにせっせと働かなきゃいけないのだ。

医学生が昼間から遊んでる描写があると嘘くさいぞ。

学費

高いぞ。国立大比較的安いが私大は遠慮なしに高いぞ。奨学金はもらいっぱなしでいいのと、借金として返さなきゃいけないのがある。就職先によって借金が返さなくてよくなるタイプのもあるが、それの一つが教職なので、「でもしか教師しょうがなくやってて子供を導く意欲がない)」が多くなるんじゃないかとオレは思う。国によっては大学全員全額無料にしてる国もあるから留学したほうが却って安い場合があるぞ。

以上!あとはぐぐってくれ

2021-11-23

東大進振りのしくじり

私が進振りでしくじった時の経緯と反省を残しておく。

いろいろしくじってきたが、その後のことも考えると、人生で一番大きなしくじりだったと思う。

未来東大生進振りで悩んだ時に役に立ってくれると嬉しい。

進振り選択まで

東大では2年前期に、所属学科を決める進振りがある。

当初情報系での進学を考えていた。候補として、

検討していた。

コンピュータ人工知能に関心があったということが候補を選んだ理由だった。

当時、LinuxFirefoxなどのオープンソース活動に興味を持っていた。

また、脳科学認知科学人工知能など人間の知能に関する分野にも興味を持っていた。

進学先検討

理学部情報学科についてガイダンスを受けた際、

研究分野としてはOSコンパイラなどのコンピュータの基礎研究という印象を受け、

工学の方が自分の嗜好に近いと考えて工学部学科検討することにした。

工学部機械情報学科はロボティクスを中心とした情報を扱っていて、

ロボットハードウェアへの興味が低かったこから優先順位を下げた。

そして、

候補として考えた。

この2つの学科ではシステム工学を扱っていた。

当時、システム創成学科現在の精密工学科が合併しており、

機械系のカリキュラム研究も含まれていて、2つの学科が扱っている分野が共通していた。

違いとしては、システム情報工学では応用物理系の内容を中心に扱い、

知能社会システムでは機械から社会工学経済工学まで扱っているという違いがあった。

定理

そして、次の理由から知能社会システムコース候補として考えた。

私は教養学部での講義からゲーム理論シェリングの分居モデルなどの話題に触れ、

また、当時行動経済学経済への物理学の応用などの書籍を読み社会科学系にも興味を持っていた。

人工知能マルチエージェント進化計算などの複雑系にも興味を持っていた。

また、自分の関心がある講義が他学科にも分散していたこから

講義を取りやすいことも良いと考え、自立して科目を選択できると考えた。

また、製造業や電器メーカーの不調から従来の工学学科に進んでよいのかと悩んでいた。

できて数年の学科だということで新しいことができるのではないかと無根拠に考えていた。

そうして工学部システム創成学科知能社会システムコースに進むことにした。

進学先での失敗

そうして、システム創成学科知能社会システムコース(PSI)に進学したが、

思うようにはいかなかった。

講義

幅広い分野を扱いつつ、講義数が少ないということで全体的に内容が薄く、未消化気味だった。

また、講義間の関連性が薄く、体系的に学べることが少なかった。

などの工学の基礎となりうることは扱うのだが、基礎に留まっていた。

また、講義を受けてのレポートが中心で理工学の演習は少なかった。

工学部から機械電気ではなくても理数系を基礎として扱うのだろうと考えていたが、

予想とは違い少なかった。

統計理工系でも社会系でも重要ものからもっと力を入れて欲しいと思う。

実習

いわゆる工学部での実験のようなものではなく、

プロジェクトを進めるという形で行うものであった。

そのため、ディスカッションプレゼンテーションなどの機会があったが、

工学部での実験を求めている人には合わなかったと思う。

上記で述べた工学的な内容を実践する機会は少なかった。

同級生

幅広い分野を扱っているということもあり、学生層が広かった。

その分、興味が合いそうな同級生を見つけにくかった。

カリキュラムが少ない分、就職活動を頑張って学部外資などに就職しようという

学生も多かった。

全員が全員そうだということはなく、修士も進むことを考えている学生もいた。

学科聴講

学科聴講は思ったよりもできなかった。

受けたいと思った講義時間が被っていたり、前提知識が不足していたりして、受講が難しい場合があった。

学科での講義に関心が持てず、モチベーションが下がっていたということもあった。

進振り時点では自分モチベーション過大評価していた。

研究

研究室には学部3年後期に配属される。カリキュラムの少ない分をそこで補う想定らしい。

しかし、私が所属していた研究室では、学部就職する学生が多く、

大学から院生ポスドクが中心であまり教育が受けられなかった。

大学

システム創成は機械情報学科計数工学科と違い、情報理工学研究科ではない。

進振り時点ではそこまで差を考えていなかったが、講義の内容やPCなどの設備が違っていた。

大学院でより専門性を高めたいと考えて情報理工学研究科に進んだが、

実力の不足から、大した実績を上げることができなかった。

学部では幅広い内容を身に着けて、大学院で専門性を高めるということを考えていたが、

学部での専門性を補うことは十分に準備しないと難しかった。

他の研究室に進学するならば、その研究室と密に連絡を取って、院進学前から

必要勉強研究計画作成をしないと、講義就活研究必要時間が取れなくなる。

このようなことから大学院では成果を出せず、就職活動もあまりうまくいかなかった。

反省

初めての意思決定での失敗

振り返ると、それまでの人生で初めて大きな意思決定をする機会だったが、そのことを十分に認識できていなかった。

取捨選択するということができず、幅広いカリキュラムがあるということから選択肢がありそうな道を選んでしまった。

安易に考えず、具体的にメリットデメリットを書き出して、検討すべきだった。

それまでどれかができるということではなく、どれもできるようになろうとしてきたことがあり、

専門性を持つことから逃げてしまっていた。

立花隆さんの影響を受けていて、文理ともに学ぶことに憧れていたが、

その難しさを分かっていなかった。

意思決定をするために必要情報を集めて、裏を取るということができていなかった。

同級生サークルの先輩ともっと相談するべきだった。

まあ、サークル工学部の先輩がほぼいないという事情もあった。(普通工学部は忙しいからな。)

進振り後の2年後期の学生相談するのがよかっただろう。

もう少し聞けていれば、進学先を再検討していたと思う。

進むべきだった学科

自分が目指すような幅広い分野を学ぶということを行うのであれば、基礎を幅広く身に着けることを

念頭において進学先を選ぶべきであった。

そう考えると、情報学科計数工学科に進むことを考えるべきだったと思う。

理学部情報学科については小中高からプログラミングを扱っている人が多いと聞いていて気遅れしていた面もあった。

独学で学ぶようにはしていたが、学科に進学した方が教育同級生など成長できる機会は多かった。

学部情報系の基礎を身に着けて、大学院で応用に広げることも十分考えられたが、当時はその想定ができなかった。

あと、当時情報学科電子情報学科進振りの最低点(底点)が非常に低く、避けた方がよいかなと思っていたところもあった。

進振りで高い点のところを目指していたわけではないが、つい点数に左右されてしまった。

やりたかたこ

今の機械学習やディープラーニング自分が当初やりたかたことに非常に近かった。

大学院でそちらに進もうとしたが、実力不足から挫折してしまった。

情報学科計数工学科に進学していれば、その分野に進むチャンスが大きかったと思う。

教養学部時代自分がやりたいことについて、教授相談したり、一般書籍ではなく学会誌を読むなどしていれば、

進路を明確に決めて、進振りでの失敗も避けられたのではないかと思う。

進振りでは点が足りなくて進学できなくて失敗したという話を良く聞くが、

これは進学先の選択を誤ったという話である。その分、あの時選んでいればという後悔が大きい。

最期

システム創成について

システム創成について、自分の失敗から悪い面ばかり記載してしまった。

この文章システム創成の悪い面を書くことが目的ではなく、

私の進振りのしくじりを具体的に書くことで何か参考になればということで書いたものである

自由度が高い分、自分計画を立てて行動できる人にとっては良い面もあると思う。

私自身は進路・キャリアを良く決めないまま進学してしまったため、うまくいかなかった。

など学科の色がはっきりしてきて、その方面に目指す人にとっては良い学科と思う。

(カリキュラムはあまり変わっていないらしいという話も聞くが。)

進振りに失敗したと思っている学生

若い大学生がこれから失敗しないようにということで書いたが、

進振り失敗しても、人生の失敗だと思わず頑張って欲しい。

転科や降年して他学科に進む手段もある。

失敗したと思っても、将来どうなるかは分からない。

現に情報学科過去は非常に底点が低かったが、今は高騰している。

システム創成ではないが、大学院で他分野に進んで研究者として業績を上げている知り合いもいるので、

まり後悔せず、前を向いて進んで欲しい。

2021-11-21

ポスドクワーキングプアか?

悲惨な例ばかりクローズアップされがちだけど、自分の周りは大体こんな感じ

下3つはポスドクだけじゃなく大学教員一般事柄も含んでるな

退職金出なかったり待遇的には不利なとこもあるけど、そこまで悲惨でもないと思う

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