はてなキーワード: 声かけとは
美容院に行った。
計画性のない自分は閉店30分前に店に入った。自分の他に来客はいなかった。何人か美容師さんがいる中で、担当してくれたのは40~50歳くらいの男性のオーナーさんだった。
カットをお願いした。
5分くらいで終わった。
「終わりましたよ」の声かけをされた。
え?…
体感では、待ち遠しいカップヌードルの待ち時間より短く感じた。
…思った。てきとーにあしらわれた…と。外れだった。そういうことかと…。 店を出た。というよりも追い出された。そうならば、店に入れなければいいのに。
怒りがふつふつと心の底から沸いてきた。だがそれ以上に別の感情が覆いかぶさった。悲しみだった。スキルを売る商売で、かつ接客業でこんなことやってる人が実在するのか…と。
Google先生の口コミを見た。あ~はいはい。そうですよね。分かります。そのような意見がいくつかあった。
一方で、褒め称えられている口コミもあった。「流石、昔は都心でカリスマだった人」「とても親切でとても良いひと」「オーナーさんの施術は最高です。」みたいな。他には低評価を批判するような意見もあった。
それを見て、どうでもよくなった。暇人かよ…と。大学生がえらいこと言えないんですけどね。
その時、気付いた。高評価は中年の女性陣がメインらしく、低評価には男性陣が多かった。
今日、電車で60歳くらいの不機嫌そうなお爺さんに絡まれた。定番の学生が席座ってスマホいじってんじゃない、ってやつ。周りにスマホいじりながら座ってる人なんて山程いたし、優先席でもなかったから、まあ女子高生だから目付けられたんだろうな、と判断して謝って立つ。無駄に口論したり絡まれる位ならさっさと立った方が楽だし。話を聞くだけ君はマシだが、学生のくせに座ってスマホを〜みたいな話を再び始めるお爺さん。どうせあと三駅なので諦めて謝りながら立つ。一駅経ったところで飽きたのかお爺さんが大人しくなる。
と、何故か隣に座っている社会人のお兄さんが絡んでくる。スマホいじって座ってるのはこの子だけじゃないしマナー違反でもない、気になるなら駅員に聞こうかと言うお兄さん。再びキレるお爺さん。私にも飛び火してまた若いのに席を譲らずスマホを、と怒り出す。歳取ってるんだから若者に合わせられないんですかと煽るお兄さん。お爺さんはお兄さんにもキレながら何故か私にもキレる。そうしているうちに最寄駅についたので逃げるように降りた。
お兄さんは善意で間に入ってくれたのだろうが、それなら何故私が席を譲る前か、譲った後怒られている時には入ってくれなかったのだろうか。私が我慢して謝って適当に相槌打って、なんとか宥めたところにわざわざ油を注ぐ意味とはなんだろうか。大体あの手のご老人は、自分ルールを通したいと言うより自分より若くて弱そうな人間を服従させたいだけだ。従った方が何倍も早く楽に終わる。完全に善意で入ってくれたことはわかっている、わかっているのだが、正直お爺さんに絡まれた時より間に入ってこられたときの方が不快度数が高かった。お爺さんもお兄さんもまとめてタンスの角に小指ぶつけるかお腹壊すかするといいな。申し訳ないけど。
私も、相手の男性から別れようとか言われたことあった。当時大学1年で付き合い始めたの高2。すごくかっこ良くて思い切ってこっちから声かけた。思ったより年上でびっくりしたけど良い人だし独身未婚だったから毎回歳の差理由に断られるけど色々理由付けて付き合ってもらった。勉強見て貰った。相談一杯した。あちこち連れて行ってもらった。ご飯はたまに良いとこ連れて行って貰ったけど絶対に援交とか言われないように気をつけた。
ビリギャルほどじゃないけど頭悪かった私が勉強見てもらったお陰で大学入ってこれで堂々と付き合えると思ったら今までと全然違う拒否。詳しく聞いたら私が大学卒業して結婚できる頃に自分の年齢考えてもしその時私が彼を嫌いになったらもう後がないとか、それだったら早いうちに別れた方がダメージ少ないとか思ったらしい。
何言ってんのか今更バカかと情けなくなった。絶対にこの後後悔するぞって言って別れた。車のドア思いっきり閉めた。
あれからだいぶ経ったけどスマホ握って毎日寝てる。早く掛けて来ないと本当に男作るぞしょうもないバカっぽい男にするぞ、って毎日泣いてる、まだかかりそう、早く掛けてこいよマジで。
あんたも早く掛けろ。
あの人の潔癖性に付き合ったから私は今でも処女だよ本当に他に男作るぞって。
待ちくたびれた時にこんなの読んだから鬱。女切り替え早いとか統計は知らんけど私は次に進めないんだよ、単位落とすぞこのやろう。
https://ameblo.jp/kekkon-monogatari/entry-12534127779.html
5分前到着は遅刻
これはさすがに言い過ぎでは!? と思ったけど
まぁ自分は必ず30分前についてラウンジの席を確保しているので、
10分前ぐらいに待ち合わせ場所に姿が見えないと、今回の人はゆっくりだなと思う事は正直ある。
とはいえTさんが書きがちな1時間半前からラウンジ待機みたいなのはもうラウンジに迷惑だよ!? かなり盛ってますよねあれ
まぁでも
20分前から仏頂面でスタンバってスマホ見ながら声かけ待ち体制でいられるより
1分前でも笑顔で挨拶してくれる人の方が印象はいいですよね正直
前に時間ギリギリに走ってきて汗だくでオイオイオイって人いたけどめっちゃいい人で楽しかった
楽しいのが一番
いやしかしですね
結果が出なくてお見合いの経験値と知見だけが溜まっていくというのはまたそれはそれで
むなしい……
これはそう
お相手の場所(登録してたら市区まではわかる)を踏まえて行きやすい所から、自分のラウンジ経験を活かしていい感じの場所を選びます
会員「13、14、15が空いています」
会員「その日はもう予定があります」
は?
幸いここまでひどいのにぶち当たった事はないが……
初手で平日連続3日指定とかされると、まぁしんどい相手来たなと思う
仕事終わってからスーツに着替えるの大変なんだよね。想像力ないんだろうなって
会っても態度クソ悪い印象最悪マジで金と時間の無駄って感じであれはひどかった
こういう傾向の人わりとわかるので、IBJはお見合い不成立の罰金3,000円くらいにして気軽に断れるようにしてほしい
あとまぁこれ言っても仕方ないんだが……
どうせ受ける気ないならとっとと断って次に行かせてほしい
一番困るのは10日ギリギリまで寝かした上でお見合い受けるやつなんだが
⚫️婚活のグチや弱音、
なんかもうこの辺全部slackに集約したらいいんじゃないですかって感じになった
次回! あなたもうその太り方は健康リスクあるよ!? みたいな人へのオブラートに包んだお見合い断り文言どう書くかみたいな所に期待
サンドボックス的なの用意できないんだろうか。
RT数やフォロー数が多いのを競ってるが、好き勝手にやってみたとか、現実では出来ないけどこの空間なら許されるとか、
そういうのじゃないのだろうか。
匿名から顔出しに変わり、ネットが現実の村から地続きになり、数人が思いつきのルールを人に押し付けあい、監視しあい、
自分のコミュニティ以外のところにFF外から失礼すると言いつつ排斥し、
具体的な案があるわけじゃない。
でも、街中で知らない人に対して、お前のヘッドフォンかっこいいな!と一声かけるような今のネットではなく、
此処から先をクリックすると好き勝手に脳汁垂れ流してる空間だから不快に思うことあるだろうが、その時はブラウザバックしてくれと
人昔前の、人の家では外履きを脱いで履き替えろってデザインではないだろうか。
先に謝っておく。バンドやライブハウスが好きな人には当たり前のことに対して疑問を持ってたり文句を言うかもしれない。あくまではじめてライブハウスに行った人間が、素人目線で感じたことを書くためのエントリである。そして時折フェイクがある。特定されたとき、そのバンドのファンが嫌な気持ちにならないように。
⬛︎ 昔、好きな俳優さんと共演してたのが本件バンドのボーカル。バンドは解散してたと思ってたけどまだ活動してたらしくて、ちょこちょこテレビに出始めて「まだ活動してたのか!」って懐かしさからCDを買った。CDにライブチケットの抽選券が入っていた。住んでる町にも来てくれるらしいので、特になにも考えずに応募した。
⬛︎ 会場となったライブハウスにはかなりの人が集まっていた。
階段には、1〜100、101〜200といった感じで100番刻みで待機場所が指定されていた。到底100人も入らないようなスペースに押し込まれた。みんな番号順に並んでるのかと思って、近くにいた人(客)にチケットを見せて「わたしは〇〇番ですが、何番でしょうか?」と聞いたら「みんな大体で並んでますよ」ってめんどくさそうに答えられて申し訳ない気持ちになった。近くにいた別の人が「上で細かい番号呼ぶので、この辺りにいたらいいですよ」と教えてくれた。最初からこの人に声かけたらよかった。
⬛︎ 開場10分前に到着したが開場時間30分押し。その間蒸されて汗まみれ。会場に入る前から帰りたくなった。なんでだろうと思ってツイッターで検索してみたら、遅れるのも、その状況(どれくらい遅れるかとか遅れる理由とか)がまったく共有されてないのも含めて日常茶飯事らしい。
⬛︎ ドリンク代は600円。
これがライブハウスの収益になるんだろうから仕方ない出費なんだろうしモンクはない。けど、車なので酒飲めなかったからその辺の自販機で110円の水をもらった虚しさがなんとも言えなかった。
⬛︎ チケットの番号は大体真ん中くらい。特に前で見たいとかもなかったので一番下手側の壁にもたれる形で場所を確保した。
チケットはソールドアウトだったらしいが、不快感のあるほどぎゅうぎゅうではなかった。
⬛︎ ライブが始まった。
ボーカルは歌が上手い。バンドの演奏も良い。みんな手を振り上げて楽しんだり、曲の決まったところで飛んだりするらしくてその説明があったので、自分も見様見真似でやっていた。楽しかった。ここまでは。
⬛︎ ライブが進むにつれて、2列ほど前にいた方の横揺れ?リズムに合わせて左右にグラインドする動きが気になりはじめる。独特な動きだったが、前方にいる人は大抵そんな動きをしていたのでバンド見るときの乗り方なのかもしれない。けどそいつのグラインドはすごかった。密集してなくて人がいないのをいいことに、二人分くらいの幅で動いていた。視界が奪われるのだ。ステージが見えない。
そしてらおそらくそのグラインドに苦しんでたのは前の人も同じだったんだろう。自分の前で壁にもたれていた方が視界を求めてズリズリと下がってくる。
自分も避けるように下がろうとしたが、後ろの方(異性)にぶつかる。尻に手があたり申し訳なくなると同時に事故なので文句も言わないのだけど、少し嫌な気持ちになる。その人は下がっても避けてもくれなかったので、スペースが余っているはずのライブハウスで身動きがとれなくなっていく。
他方、空いたスペースにはぐいぐいぞろぞろと後ろの人が割り込んでくる。このあたりから、壁の横だからとここを陣取ったことを後悔しはじめる。一番後ろの方にすればよかったと。
⬛️ バンドメンバーはノリノリだった。CDで聞いて好きだった歌を歌ってくれたのに、「みんなの番ー!」とか言ってサビを歌うのをやめてしまった。ワンフレーズとかではない。まあまあの長さだ。お決まりなのか、会場も自然に皆で歌いはじめる。自分はボーカルの歌を聴きにきたんだ。コーラス隊の発表会に来たわけではない。
会場のボルテージに機嫌をよくしたボーカルは、「男子ー!」「女子ー!」「みんなー!」「ドラムー!」「ベース!」「キーボード!」って同じサビを歌わせ続ける。お前が歌えや!と言いたいけどそんな空気ではなかった。よくある光景なのだろうか。そんな感じの曲とはつゆとも知らなかった。好きな歌「だった」になってしまった。残念ながら。
⬛️ ライブはWアンコールまで、2時間半続いた。開場が30分押したせいで行きたかった飯屋の閉店時間には間に合わなかったので牛丼食って帰ったけど味しなかった。脚も痛い。
⬛️ 自分はライブハウスには向いてない、DVDで見るべきだったと思った。段階踏んでから挑戦すべきだった。けど、まさかこんな気持ちになるとは思わなかった。別の歌手のドームコンサートに行った時は豆粒しか見えなかったが、楽しめた。ライブハウスにはライブハウスの良さがあり、この光景が好きな人がいるのも理解できる。けど、自分には合わなかった。それだけだ。
けど、ライブが終わって楽しかった!って感情がなく増田にこんな長文投げてるのが何より悲しい。もっと楽しかった、あれがよかった、素敵だったって感想戦してるものと思った。
残念だが、ライブハウスにはもう行かないことにするしこのバンドを見に行こうとおもうこともないだろう。誰も悪くないのに、本当に申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになってる。
夕暮れのスーパー。店内がレジ待ちで混雑している中、セルフレジで会計をしようと、セルフレジの待ち行列に並ぶ。
待ち行列の先頭には足跡マークがあり、先頭者は自ずとその位置に誘導される作りになっている。
セルフレジは、待ち行列の先頭位置から左右のブロックに分かれており、左は4台、右は5台のような形になっている。
待ち行列の先頭に位置するものは、左右を交互に見てはレジに空きが無いかをチェックすることが義務付けられる。
空きが出ても、先頭のひとが移動しない限り待ち行列が進まないので、なるべく素早く移動する事が、セルフレジユーザーにとっての義務になるのだ。
その義務を遵守する為に、先頭に位置した自分は、交互にチェックをしていたのだが
次の瞬間、一つ後ろのひとに「あそこ、空いてますよ」と声を掛けられた。
気を配りながらチェックしていた自分が、まさか後ろの人にレジ空きを指摘されるとは。
個人的な体感では、空きが出てから10秒も経過してい無いのでは無いかと思う。
もう少しだけ、声をかけるのを待ってくれたら、自らが空きに気づき、自発的に移動できていたはずなのに。
そんな、とても悔しい思いをする出来事があった。
そもそも、店側の問題として、左右に首を振らないと空きが無いか分からないような位置に人を誘導するのも、構造上の問題では無いかとも思う。
また、セルフレジの頭上にはランプが設置されており、
緑色なら「使っている状態」
赤色なら「店員さんの呼び出しを要求している場合」
無点灯なら「誰も使ってい無い」
という3種類の色があるのだから、声かけする人もせめて無点灯になってから10カウントぐらい待って欲しいなと思ってしまう。
二次創作絵描きなんだけど、絵を描いても平均10ファボが良い程度
自分はフォロワーが50程度なので、周りよりそもそも少ないのもある
周りのフォロワー平均は300くらい
デフォルメが効いてる絵柄のジャンルなのに、頭身高く三次元寄りで描いてるのでジャンルの人に自分の絵柄が人気がないんだと思う
たまに公式寄りデフォルメで人気キャラを描くと50くらいファボられる
だから自分は他の絵師と同じくらいの実力のはずなんだと思いたいんだが
全くそう思えない
フォロワーが少なく、絵柄に人気がなく、思考を「自分の絵が下手だから仕方ないんだ」に落ち着かせている
完成に時間がかかるし、技術的に目指すところに足りてないので自分の絵が下手だなとは心の底から思う
次の本を完成させたらこのジャンルやめて一次創作に戻ろうと思う
一次創作も人気なかったけど毎回完売してたし、編集者に声かけられたしまだ心に従い自由に出来てた気がする
ただの独り言になったけど、記録として書いておく
なにもかも向いてないんだろなー
駅から徒歩10分強のところにある某企業のオフィスには、千人規模の、非常に多くの人が勤めている。
毎朝それだけの人数が駅から住宅の合間を抜けて通勤するわけなので、通路の占領や歩きスマホといった社員の通勤マナー問題が周辺住民の目につくのは当然のことである。
企業としては自社の印象が悪くなるのは避けたいので、こうした問題に対処しなければいけないという意識がある。ここまではわかる。
そして本日、世界有数の名だたる某企業が取った解決策を見て、頭が痛くなった。
駅から社屋までの通勤路に5〜7メートル間隔くらいでゼッケンを付けた人がラミネートカードを持って立っている。
「建物側に寄って歩きましょう」
「歩きスマホはやめましょう」
「信号は守りましょう」
そんなカードを抱えた人たちが通勤中の大勢の社員に向けて声かけをしているのだ。
彼ら/彼女らも不本意ではあろうが、仕事だ。いつもより早く出社して、涼しくなってきたとはいえ夏の名残のある日差しの中、街路にラミネートカードを持って立ち、マナーのよろしくない社員に向けて声かけに精を出す。
私にはそれなりの額の人件費をドブに捨てたパフォーマンスにしか見えない。根本の解決はおろか、対処療法にすらなっていない。優秀な人の集まる大企業が知恵を絞って打った施策がこれである。
そもそも、信号を守ろうだなんてカードが必要な時点で優秀な社員もクソもない。この点においては小学生を見習うべきである。当たり前のことをまともにできない人間の集まりであることを金を払って衆目にアピールすることの意義を知りたい。
予算の制約や急速な変化が無理ことは承知の上だとしても、私には愚策に見えた。
通勤しなくて済めば、人が集まらないから道路を占拠せず、遅れそうだからと信号無視をせず、そして無駄に人件費を払って身内の恥をさらに大々的に見せることなどないだろうに。
秋になるとなぜか、おばあちゃんのことを思い出す。
おばあちゃんが死んだのは秋じゃない。中3の2月だったのに。
おばあちゃんちには、アメリカの冷蔵庫にあるみたいな大きなアイスがあった。
2Lぐらいあった。私たちのためにいつも買っておいてくれたそのアイスを、私とお姉ちゃんは大きい大きいといって大笑いして、はしゃいで、食べた。
姉なんて小さい頃食べ過ぎて救急車で運ばれたそうだ。
好き嫌いが多い私のために、おばあちゃんは甘い魚(ぶりの照り焼き)とポテトサラダ(にんじんときゅうりの薄切りが入ってるやつ)をよく作ってくれた。
これが関東の一部の変な食べ方だと知ったのは、大きくなって嵐の番組かなにかでだったかな。
いつのまにか、なにもかけずに食べるようになったのはなんでだろ。
おばあちゃんちにの冷蔵庫のサイドポケットには、いつもお花の飴があった。
ピンクの個包装で、それぞれ別の花のイラストと名前が描いてあった。イラストが見たいのもあって、よくもらってた。
なんの味だったかはわからない。数年前にどこかで食べたソフトクリームがまさにその味で、コケモモだったような...違ったような...
また食べたいな、あの飴。
前向きな人だから全然過去の話もしないし、人の悪口を言ったところも聞いたことがないってお母さんが言ってた。(お母さんはめっちゃ愚痴るタイプなのに)
そんなおばあちゃんが唯一してくれたのは、関東大震災の話だった。
子供だったおばあちゃんはあまりの大きな揺れにびっくりして腰が抜けてしまったんだけど、近所に住んでたお兄さんが馬にのせてくれて、それで裏山に逃げて助かったとか。
おばあちゃんは神奈川なまりがあって、「○○じゃんかよおおお〜」っていう話し方をよくしてた。
それをまねて面白がってた時もあった。おばあちゃんは照れたような困ったような顔をしてた。
夏、全然おしっこが出ていない日が続いて、倒れて、救急車で運ばれた。(だから今でも今日おしっこ全然してないじゃん!怖い!とすごく思う)
人が死ぬなんて「まさか」って感じだった。実感なかった。死んじゃう前提の反応もなんか違う気がしてて、でもなんだか怖くて「ふーん」みたいなよくわからない態度をとっていた。
おばあちゃん子だった姉は悲しみを隠さないので、それがそのまま愛情として伝わってて、お母さんを安心させたと思う。すごいなって思った。
おばあちゃんは目を覚ました。
おばあちゃんが私とお姉ちゃんに「誰ですか?」ってキョトンとした顔で聞いた時、お姉ちゃんは泣きそうな顔をしながら「おばあちゃん...○○だよ〜〜〜おばあちゃん....」って言ってた。私は黙ってただ立ってた。ちょっと悲しそうにしたら悪い気もしたのと、本当に頭が真っ白だった。
お母さんは忘れられてなくてよかった。
塾がない日は学校の前でお母さんに車でひろってもらって、よくおばあちゃんの病院にいった。
おばあちゃんは意識はあるけど、息をしてるだけで苦しそうだった。
おばあちゃんは話しかけると少し頷くけど、それすらすごくつらそうで、なんかよくわからなかった。でもお母さんは話しかけろっていう。
「そろそろ死にそう」っていうのが分かってるようで誰にも分からない。
お母さんはおばあちゃんの手をさすって「お母さん、ありがとう、ありがとう」って言ったりしてて、なんでだよまだ生きてるだろって思ってた。
2月、夜12時ちょっと前ぐらいに、寝ようと思って階段をのぼりかけてたら、お母さんが急に話しかけてきて「おばあちゃん死んじゃったって、連絡きた」って言われた。
もう、本当によくわからなくて、「ふーん、そっか」とか言ってお母さんの目も見ずに階段を登って、それで部屋に行ってたぶん寝た。
お母さんはたぶんそのままトイレに行った。
いまだにあのとき、もっと私はやるべきことがあったんじゃないかって思う。お姉ちゃんはあのとき留学してていなかった。
でも叔父さんがおばあちゃんの顔から白い布のやつをとった時、めっちゃ泣いた。
どわーーーーって泣き過ぎて家から出てうさぎを買ってた小屋のほうで叫ぶように泣いたぐらいだ。叔父さんはなぜか、あとでごめんなあって言ってきた。私はうんって言った。(なにがうんだ)
葬儀場に移る時、仏壇のある部屋でおばあちゃんに足袋をはかせた。独特の冷たくて身が詰まってて乾いた質感があった。(4年後ぐらいに、あ、これ冷蔵庫に剥いちゃった後のみかんいれておいたときの感触だ!って気づいてお母さんに言った。怒られるかと思ったけど、"○○は芸術肌ねえ"って笑ってた)
そのあとお通夜もお葬式もなにもかも、なぜか自分の中で絶対泣いてはいけない戦いになっていて辛かった。トイレで泣いて戻ってた。
骨を焼く時、叔父さん②が、焼かないでくれ待ってくれって泣いておばあちゃんにすがって、叔父さん①がとめてて、うおおおおってなった。みんな泣いてたけど、私は泣いちゃだめだ状態だったので固まってた。
骨を拾うとき、いとこがお箸を強く持ち過ぎておばあちゃんの骨が砕けた。なんかそのときまぬけですごいホッとしたっけ。(3回忌かなんかでも靴下がやぶけてて法事を絶対笑ってはいけない法事にしてくれたいとこ。)
3日ぶりぐらいに学校へ行った。
担任の先生がおばあちゃんは何歳だったのかとかいろいろ聞いてきて、聞いてくんなしと思った。学校にいる間中、なんども泣きそうになって必死で別のこと考えてるんだぞこっちは!と思った。今思えばそれも礼儀というか優しさだったのかな。
保健室の先生も、生理痛が辛くて保健室行ったら言葉にするでもなく気にかけてくれた。この先生、今思えば2年次に私が傷が残る怪我をしたあとにも傷が目立たない特別な配慮をしようか?って声かけてくれて、本当いい先生だったな。そん時も私は本当は超気にしてんのになんかかっこわるいと思って「あ、イイッス〜別に見えてもイイっす〜」とかいって断ったんだっけな。なにも言えずじまいで卒業しちゃったな(なんなら名前も忘れた)
それで、中学生なりの頭で考えて、もう会えなくなってしまう人に一番伝えたいのは「ありがとう」と「大好き」だってことが分かった。
そんで詩を書いたりしてホムペに載せたりした。
おばあちゃんの死についてはなんも書かずに、ただ行き着いたことだけを抽象的に書いた。
そしたら同級生が「なんかあれめっちゃいいね」って言ってきて、ほーんってなった。
ほーんってなったけど、私はおばあちゃんに「ありがとう」も「大好き」も言えずじまいだった。
「ナンパでも勧誘でもありません、あなたの頭蓋骨のサイズが理想なので計らせてください!」
オフィス街で仕事終わりに遭遇した奇妙なおじさん。私より小さいか同じぐらいの身長なのに、突然の声かけによる恐怖感でその存在がとても恐ろしく見えた。うまく自分でもなんて返せたかわからないまま、逃げる様にその場を去った。
このおじさんに会ったの、自分一人かと思っていたけど、ふと、「ナンパ 頭蓋骨のサイズ」などで検索すると、同じような声かけに合った人が少ないながらもそれなりにいた。
最近、歩きスマホを注意すると言う名目で、無差別に女の人にぶつかって歩く男の人が逮捕されたのを見て、なんとなく思い出した。
内容が内容なだけに恐ろしくはあったけど、別に悪意は感じなかった。頭蓋骨計らせてくれおじさんの目的は何なんだろう。ついていった人いないかな。
いま病室にいる。ここ数日ポンポンベッドを横に敷いて病室で付き添った。明け方まで呼吸があったんでウトウトしながら寝てたら突然看護師さんに声かけられて飛び起きたらさっきまであった呼吸の波形がモニタからなくなってる。
時々心臓が痙攣を起こすだけだ。
病室では母が合唱で歌ったモーツアルトレクイエムをタブレットで流してる。
聞こえはしないだろうが。
母、と書いているが、私が呼びかけるときはいつもお母さん、だった。
お母さんっていい響きだなと思う。
ピアノをよく弾いていたお母さんの爪をきれいに切ってあげた。ピアノ弾けないくらい弱ってから初めてお母さんの指の爪が長いのを見た。それまで鍵盤に爪が当たるのがいやだと神経質に短く切りそろえていたから。私はお母さんが弱って病院に入ったとき、お母さんの爪が伸びてるのを見たとき、すごくショックだった。初めてああ、お母さん、もうだめかもしれないと思った。
爪の伸びたお母さんなんてお母さんじゃない。
死が迫ってるんだなあと実感して悲しかった。
ありがたいことに、仲違いも喧嘩も散々したし、お互いを毒親毒娘だと思ってた時期も長かったのに、こうなると嫌なことはあまり思い出せない。
母の死に瀕して優しい顔をみて、私も優しいぃ持ちでいられることが嘘みたいだ。
何を書いてるかわからなくなってきたけど
お母さん、ありがとう。