2019-10-02

通勤弊害とその対策:ある企業の事例

から徒歩10分強のところにある某企業オフィスには、千人規模の、非常に多くの人が勤めている。

毎朝それだけの人数が駅から住宅の合間を抜けて通勤するわけなので、通路占領歩きスマホといった社員通勤マナー問題が周辺住民の目につくのは当然のことである

企業としては自社の印象が悪くなるのは避けたいので、こうした問題対処しなければいけないという意識がある。ここまではわかる。

そして本日世界有数の名だたる某企業が取った解決策を見て、頭が痛くなった。

から社屋までの通勤路に5〜7メートル間隔くらいでゼッケンを付けた人がラミネートカードを持って立っている。

建物側に寄って歩きましょう」

歩きスマホはやめましょう」

信号は守りましょう」

そんなカードを抱えた人たちが通勤中の大勢社員に向けて声かけをしているのだ。

彼ら/彼女らも不本意ではあろうが、仕事だ。いつもより早く出社して、涼しくなってきたとはいえ夏の名残のある日差しの中、街路ラミネートカードを持って立ち、マナーよろしくない社員に向けて声かけに精を出す。

私にはそれなりの額の人件費をドブに捨てたパフォーマンスしか見えない。根本解決はおろか、対処療法にすらなっていない。優秀な人の集まる大企業が知恵を絞って打った施策がこれである

そもそも信号を守ろうだなんてカード必要な時点で優秀な社員もクソもない。この点においては小学生を見習うべきである。当たり前のことをまともにできない人間の集まりであることを金を払って衆目にアピールすることの意義を知りたい。

予算の制約や急速な変化が無理ことは承知の上だとしても、私には愚策に見えた。

通勤しなくて済めば、人が集まらいか道路占拠せず、遅れそうだから信号無視をせず、そして無駄人件費を払って身内の恥をさらに大々的に見せることなどないだろうに。

テレワークテクノロジーなんて言葉を鼻で笑いたくなるような、呆れるほどの醜態を見せつけられたような気がする。

(いきなり主語が大きくなるけれど)日本本日平常運転のようです。

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