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2021-08-18

男女問題に対する私(男性)の基本スタンス

女性の権利男性イコールラインまで向上させるべき」

だと私は思っている。そうしようとする女性活動尊重するし、協力すべきだと考え、できるところで協力している。

しかし、その結果、

女性の権利男性イコールラインを超える」

これは容認できない。

容認できないとは何様だ、こっちは男性権利女性を超えているのが容認できないんじゃ。と女性の皆様は思うかもしれない。思うだろう。

もちろんその感情理解している。

上で書いたが是正すべきだと思うし協力すべきだと思う。

だが突き詰めると私は男性であって、女性のことは他人事である

理屈のうえで「是正すべきだ」とは考えても、「容認きぬ」とまで強く感情的には思えていない。

一方で女性の権利男性イコールよりも上に超えることに関しては、理屈のうえでもダメだと思いながら、かつ「容認きぬ」と強く感情的にも思う。

まとめると、理屈のうえでは男性女性を上回ることも女性男性を上回ることも等しくダメだと考え、さらに私個人男性であるので後者については感情も乗って反発する。ということだ。

この世界が、あるいは日本現在男性優位なのは自覚している。

一方で、限定的な状況下では女性優位な面があるのも経験している。

たとえば寡婦年金女性優先車両レディースデイといった大小の制度的なものから結婚離婚の場面での女性優位な構造。あるいはもっと言えば男性女性エスコートするとか重いものを持つとかデート代を奢るといったような精神規範的なもの

私が言いたいことを伝わりやすくするために非常に矮小化して話すと以下のようなことになる。

女の子たるものお淑やかであれ。男の子を立てて一歩引いていなさい」という教育が古いものとされ、排除される。それはいい。

だがその一方で「男の子たるもの強くあれ。女の子を助けなさい」という規範排除されていなければどうか。

私は、これは女性の方が優位になった例のひとつと考える。

はっきり言うと、「女は男を立てるべき」規範と、「男は女を助けるべき」規範が同居する社会は、男女不平等ではないと考えている。

そのどちらの規範存在しない社会も、もちろん男女平等であると考える。

どちらかだけがある社会が、不平等なのだ

女性のみなさんが女性運動により前者の規範を消そうと努力するのであれば、それは容認するけれども、同時に男性からカウンターとして男性運動をして後者規範を消しにかからなければならない。そうでなければ結果男性が不利に立たされるからだ。

最近よく観測する弱者男性論などはその一種の形だろう。

私は社会の中である領域では男性優位で、ある領域では女性優位という不均衡はあってよいと考えている。

たとえば鳶職には男性が圧倒的に多い。これは男女の力の差から仕方の無いことだ。一方で女性鳶職になりたいと思えばなることができる。これが重要である

管理職問題も同じだと考えている。女性管理職に就きたいと思えば、男性とちょうどおなじなりやすさで、なることができる。こうであるのが理想で、そうであるためにあらゆる構造を変えなければならないと思う。

しかし、女性管理職の数が少ないからといって女性の昇進しやすさを男性より上にするというのであれば、それは看過できない。強く、強く、強く反対し、もし自分が決定に関与できる立場であるならば、やめさせるだろう。

「まず踏んでいる足をどけろ」

という言葉女性からよく聞こえる。

これは本当に本当に真っ当な言葉だ。そうすべきだと思う。

私も、自分が踏んでいる足に気付いた場合、どけるようにしている。

しか男性の右足が女性の左足を踏んでいる一方で、女性の右足は男性の左足を踏んでいるという状況も私はあるように感じる。

その場合男性のみがその足をどければ今度は男性けが女性に踏まれている状態となるのだ。

女性自分たちで活動して男性の足をどけるのを実現させてきたのだから男性もそうしろ

と言うのであれば、仰る通り、そうさせてもらう。

男性女性から足をどけるのに主体的に協力しろ

と言うのであれば、女性にも男性を踏んでいる足をどけることに主体的に協力いただく。

女性から踏んでいる足などない」

と言うのであれば、「ある」と主張させてもらう。

私は常にこういったスタンス増田ブコメも書いているので、お含み置き願いたい。

2021-08-11

anond:20210811180219

違うんだ!諸事情で湯沸かしポットしかない環境缶詰になってるんだよー!!

自分タイミングで外に出たりもできぬ。ちなみにコロナ絡みではない。

でもお手軽で美味しそうなレシピありがとう!!!

家に帰ったら試してみるぜえ。

2021-07-23

[]まだまだ家直し中

家の横、コンクリ通路なんだけど、事情があってなんか緑色コケ

これはすごく苦手なのでぺんきぬることにしました。

なので今日散水ホースデッキブラシ+コンクリ用ほうきで超おそうじ。(次の水道代が怖い)

プライマーどこまで塗ろうか

ちょっとくらくらするけど、がんばってみる

ぼやいてたって始まんないので。

😾

2021-07-16

anond:20210716160711

果たしてそうだろうか?


ああ探偵事務所

ARTIFACT;RED

朝霧の巫女

阿弖流為II世

アニメ店長

AMAKUSA1637

暗殺者は魚を嫌う

池袋ウエストゲートパーク

一騎当千 (漫画)

いつも美空

イハーブの生活

EVE少女たまご

海ニ眠ル花

怨み屋本舗

うわさ (漫画)

エデンの花

エリートヤンキー三郎

おしゃれ手帖

おとなにナッツ

音速バスター DANGUN弾

ガートルードのレシピ

GIRLSブラボー

カイゼルスパイク

風の盆恋歌

家族それから

ガタピシ車でいこう!!

Cafe吉祥寺で

カンタレラ (漫画)

GANTZ

GUN BLAZE WEST

銃夢 LastOrder

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

きみはペット

きらきら迷宮

キリンジ (漫画)

金魚屋古書店出納帳

銀のトゲ

KUROKO-黒衣-

黒鷺死体宅配便

恋はオン・エア!

恋はゲームで!

合法ドラッグ (漫画)

ゴーストママ捜査線

ごくせん

ココロ図書館

ゴッドハンド輝

魁!!クロマティ高校

三獣士

山賊

SAND LAND

シトラス学園

ジパング (漫画)

ジャジャ

遮那王義経

純情パイン

ショー☆バン

女クラのおきて

宇宙戦艦ヤマト

新ゴーマニズム宣言スペシャル台湾論

真・女神転生デビルチルドレン

新・野球狂の詩

すくらんぶる-b

ススメ おにぎりコロコロ

セクシーボイスアンドロボ

続・戦国自衛隊

空の昴

ZONE-00

タオの緑

伊達グルーヴ

Wピンチ!!

タブロウ・ゲート

忠犬ディディー

ちょびっツ

築地魚河岸三代目

リッキーズピン太郎

剣の舞 (漫画)

ディア マイン

低俗霊DAYDREAM

太陽の玻璃

舞姫 テレプシコーラ

東京ミュウミュウ

Do Da Dancin'!

ドール=ガール

度胸星

Dr.コトー診療所

ドラゴンクエストモンスターズ+

ドラベース ドラえもん野球外伝

ドロヘドロ

ナデシコクラブ

NANA

ななか6/17

ナニワトモアレ

なんてっ探偵アイドル

ニコニコ日記

28階に湧くシルクの水

ノルマンディーひみつ倶楽部

バード (漫画)

バカバカしいの!

派遣戦士 山田のり子

ハチミツとクローバー

バトル・ロワイアル

花の湯へようこそ

ぱられる

パワーパフガールズ

BM ネクター

ひまじん

ひまわり幼稚園物語あいこでしょ!

ピューと吹く!ジャガー

ふしぎ占い少女 ちょっとだけ★マーメイド

ふたご最前線

無頼伝 涯

BLACK CAT

フリクリ

ホーリーランド

ぽけっとタマちゃん

ボボボーボ・ボーボボ

ましろ☆ふっとタイム

まほらば

マリアナ伝説

MISTERジパング

ミッドナイトレストラン7to7

もっけ

柳生十兵衛死す

ヤマトナデシコ七変化 (漫画)

雪ん子!!

汚れてる暇なんかない

雷神〜RISING〜

辣韮の皮萌えろ!杜の宮高校漫画研究部〜

りりむキッス

ロケットでつきぬけろ!

ワイルダネス

WILD ADAPTER

2021-06-01

anond:20210531201345

えらい!がんばってる!たまにはいきぬきしてね!

2021-05-29

腹が痛くては戦はできぬ

食べ過ぎ注意

anond:20210529130842

百合子も菅も根性なし+度胸なしだからそんな指示はできぬ

2021-05-18

間抜けな主張全般につけられる下の句できた

なるほど君が 大金を出せ

「なぜできぬ 難民申請 すぐ通せ」「なるほど君が 大金を出せ」

コンテンツ 硬派が足りぬ 女ボケ!」「なるほど君が 大金を出せ」

リソースが足りぬあらゆる主張を575にまとめてさえすれば粉砕できる財務省官僚に便利な一品になっております

2021-05-12

増田には政治がわから

27歳。

政治がわからぬ。

社会保険雇用保険が別物なのに今日気が付いた。

繰り上がりの足し算に30秒ほどかかる。

2桁の足し算は暗算ができぬ

地図が読めずにいる。

確定申告が何なのかも分かっていない。

からないことを手書きノートに取り、まとめてみても

翌日には思い出せない

2021-04-30

anond:20210429011216

Wake up Wake up. Wake up Wake up 今 愛がつきぬける

4回も言ったな!(財津和夫

2021-04-27

東京じゃいろんなイベントが中止になってる。

映画館も閉館。酒の提供禁止

でもオンピック絶対にやります

みんな怒らないの?

まだ先のことだからそのときの状況なんて誰にもわからない。

だったら、「絶対にやります」じゃなくて「状況を見て決める」のが正しいんじゃないの?

とはいえ、芝居やコンサートと違って世界から人が集まる大イベントから一週間前に急に中止にはできないだろう。

から、今、中止にしよう、っていうのが常識的判断じゃないの?

なんでこんなクソどものために俺たちがわけのわからない要請に従わなきゃなんないの?

従ってないからこそ、町は人で溢れてるんだろうけどさ。

それを見てお互いが叩き合い、罵り合い。

そうじゃないだろう。ボコボコに叩かなきゃならないのは政府だろう。

まともな国なら暴動ひとつも起きてる。

俺は何故この国に大人しく税金納めてるんだ。

この状況で東京オリンピックができるのか。

日米首脳会議外国人記者質問に答えなかった菅。

今、答えろよ。「絶対やります」じゃなくて、できる根拠を答えろよ。

何かあったとき責任所在をはっきりさせてからやれよ。

このストレスをどこにぶつければいい。コロナでなければ官邸前、都庁前抗議デモだよ。

それもできぬ。ただ大人しくステイホームしかないのか。

ステイホームして狂った五輪を待つしかないのか。

誰か中止の英断する人間はいないのか。

2021-04-11

佐藤

九月二日

 次の日もよく晴れて谷川の波はちらちらひかりました。

 一郎と五年生の耕一とは、丁度午后ごご二時に授業がすみましたので、いつものように教室掃除そうじをして、それから二人一緒いっしょに学校の門を出ましたが、その時二人の頭の中は、昨日の変な子供で一杯いっぱいになっていました。そこで二人はもう一度、あの青山の栗の木まで行って見ようと相談しました。二人は鞄をきちんと背負い、川を渡わたって丘おかをぐんぐん登って行きました。

 ところがどうです。丘の途中とちゅうの小さな段を一つ越こえて、ひょっと上の栗の木を見ますと、たしかにあの赤髪の鼠色のマントを着た変な子が草に足を投げ出して、だまって空を見上げているのです。今日こそ全く間違まちがいありません。たけにぐさは栗の木の左の方でかすかにゆれ、栗の木のかげは黒く草の上に落ちています

 その黒い影かげは変な子のマントの上にもかかっているのでした。二人はそこで胸をどきどきさせて、まるで風のようにかけ上りました。その子は大きな目をして、じっと二人を見ていましたが、逃にげようともしなければ笑いもしませんでした。小さなくちびるを強そうにきっと結んだまま、黙だまって二人のかけ上って来るのを見ていました。

 二人はやっとその子の前まで来ました。けれどもあんまり息がはあはあしてすぐには何も云えませんでした。耕一などはあんまりもどかしいもんですから空へ向いて、

「ホッホウ。」と叫んで早く息を吐はいしまおうとしました。するとその子が口を曲げて一寸ちょっと笑いました。

 一郎がまだはあはあ云いながら、切れ切れに叫びました。

「汝うなぁ誰たれだ。何だ汝うなぁ。」

 するとその子は落ちついて、まるで大人のようにしっかり答えました。

「風野又三郎。」

「どこの人だ、ロシヤ人か。」

 するとその子は空を向いて、はあはあはあはあ笑い出しました。その声はまるで鹿しかの笛のようでした。それからやっとまじめになって、

又三郎だい。」とぶっきら棒に返事しました。

「ああ風の又三郎だ。」一郎と耕一とは思わず叫んで顔を見合せました。

「だからそう云ったじゃないか。」又三郎は少し怒おこったようにマントからとがった小さな手を出して、草を一本むしってぷいっと投げつけながら云いました。

「そんだらあっちこっち飛んで歩くな。」一郎がたずねました。

「うん。」

面白いか。」と耕一が言いました。すると風の又三郎は又笑い出して空を見ました。

「うん面白い。」

「昨日何なして逃げた。」

「逃げたんじゃないや。昨日は二百十日だい。本当なら兄さんたちと一緒にずうっと北の方へ行ってるんだ。」

「何なして行かなかった。」

「兄さんが呼びに来なかったからさ。」

「何て云う、汝うなの兄あい※[#小書き平仮名な、82-14]は。」

「風野又三郎。きまってるじゃないか。」又三郎は又機嫌きげんを悪くしました。

「あ、判わかった。うなの兄※[#小書き平仮名な、82-16]も風野又三郎、うなぃのお父さんも風野又三郎、うなぃの叔父おじさんも風野又三郎だな。」と耕一が言いました。

「そうそう。そうだよ。僕ぼくはどこへでも行くんだよ。」

支那しなへも行ったか。」

「うん。」

岩手山へも行ったが。」

岩手山から今来たんじゃないか。ゆうべは岩手山の谷へ泊とまったんだよ。」

「いいなぁ、おらも風になるたぃなぁ。」

 すると風の又三郎はよろこんだの何のって、顔をまるでりんごのようにかがやくばかり赤くしながら、いきなり立ってきりきりきりっと二三べんかかとで廻まわりました。鼠色のマントがまるでギラギラする白光りに見えました。それから又三郎は座って話し出しました。

面白かったぞ。今朝のはなし聞かせようか、そら、僕は昨日の朝ここに居たろう。」

「あれから岩手山へ行ったな。」耕一がたずねました。

「あったりまえさ、あったりまえ。」又三郎は口を曲げて耕一を馬鹿かにしたような顔をしました。

「そう僕のはなしへ口を入れないで黙っておいで。ね、そら、昨日の朝、僕はここから北の方へ行ったんだ。途中で六十五回もいねむりをしたんだ。」

「何なしてそんなにひるねした?」

「仕方ないさ。僕たちが起きてはね廻っていようたって、行くところがなくなればあるけないじゃないか。あるけなくなりゃ、いねむりだい。きまってらぁ。」

「歩けないたって立つが座ねまるかして目をさましていればいい。」

「うるさいねえ、いねむりたって僕がねむるんじゃないんだよ。お前たちがそう云うんじゃないか。お前たちは僕らのじっと立ったり座ったりしているのを、風がねむると云うんじゃないか。僕はわざとお前たちにわかるように云ってるんだよ。うるさいねえ。もう僕、行っちまうぞ。黙って聞くんだ。ね、そら、僕は途中で六十五回いねむりをして、その間考えたり笑ったりして、夜中の一時に岩手山の丁度三合目についたろう。あすこの小屋にはもう人が居ないねえ。僕は小屋のまわりを一ぺんぐるっとまわったんだよ。そしてまっくろな地面をじっと見おろしていたら何だか足もとがふらふらするんだ。見ると谷の底がだいぶ空あいてるんだ。僕らは、もう、少しでも、空いているところを見たらすぐ走って行かないといけないんだからね、僕はどんどん下りて行ったんだ。谷底はいいねえ。僕は三本の白樺しらかばの木のかげへはいってじっとしずかにしていたんだ。朝までお星さまを数えたりいろいろこれから面白いことを考えたりしていたんだ。あすこの谷底はいいねえ。そんなにしずかじゃないんだけれど。それは僕の前にまっ黒な崖がけがあってねえ、そこから一晩中ころころかさかさ石かけや火山灰のかたまったのやが崩くずれて落ちて来るんだ。けれどもじっとその音を聞いてるとね、なかなか面白いんだよ。そして今朝少し明るくなるとその崖がまるで火が燃えているようにまっ赤なんだろう。そうそう、まだ明るくならないうちにね、谷の上の方をまっ赤な火がちらちらちらちら通って行くんだ。楢ならの木や樺の木が火にすかし出されてまるで烏瓜からすうりの燈籠とうろうのように見えたぜ。」

「そうだ。おら去年烏瓜の燈火あかし拵こさえた。そして縁側えんがわへ吊つるして置いたら風吹いて落ちた。」と耕一が言いました。

 すると又三郎は噴ふき出してしまいました。

「僕お前の烏瓜の燈籠を見たよ。あいつは奇麗きれいだったねい、だから僕がいきなり衝つき当って落してやったんだ。」

「うわぁい。」

 耕一はただ一言云ってそれから何ともいえない変な顔をしました。

 又三郎おかしくておかしくてまるで咽喉のどを波のようにして一生けん命空の方に向いて笑っていましたがやっとこらえて泪なみだを拭ふきながら申しました。

「僕失敬したよ。僕そのかわり今度いいものを持って来てあげるよ。お前※[#小書き平仮名ん、85-9]とこへね、きれいなはこやなぎの木を五本持って行ってあげるよ。いいだろう。」

 耕一はやっと怒るのをやめました。そこで又三郎は又お話をつづけました。

「ね、その谷の上を行く人たちはね、みんな白いきものを着て一番はじめの人はたいまつを待っていただろう。僕すぐもう行って見たくて行って見たくて仕方なかったんだ。けれどどうしてもまだ歩けないんだろう、そしたらね、そのうちに東が少し白くなって鳥がなき出したろう。ね、あすこにはやぶうぐいすや岩燕いわつばめやいろいろ居るんだ。鳥がチッチクチッチクなき出したろう。もう僕は早く谷から飛び出したくて飛び出したくて仕方なかったんだよ。すると丁度いいことにはね、いつの間にか上の方が大へん空あいてるんだ。さあ僕はひらっと飛びあがった。そしてピゥ、ただ一足でさっきの白いきものの人たちのとこまで行った。その人たちはね一列になってつつじやなんかの生えた石からをのぼっているだろう。そのたいまつはもうみじかくなって消えそうなんだ。僕がマントをフゥとやって通ったら火がぽっぽっと青くうごいてね、とうとう消えてしまったよ。ほんとうはもう消えてもよかったんだ。東が琥珀こはくのようになって大きなとかげの形の雲が沢山たくさん浮うかんでいた。

『あ、とうとう消けだ。』と誰たれかが叫んでいた。おかしいのはねえ、列のまん中ごろに一人の少し年老としとった人が居たんだ。その人がね、年を老って大儀たいぎなもんだから前をのぼって行く若い人のシャツのはじにね、一寸ちょっととりついたんだよ。するとその若い人が怒ってね、

『引っ張るなったら、先刻さっきたがらいで処とこさ来るづどいっつも引っ張らが。』と叫さけんだ。みんなどっと笑ったね。僕も笑ったねえ。そして又一あしでもう頂上に来ていたんだ。それからあの昔むかしの火口のあとにはいって僕は二時間ねむった。ほんとうにねむったのさ。するとね、ガヤガヤ云うだろう、見るとさっきの人たちがやっと登って来たんだ。みんなで火口のふちの三十三の石ぼとけにね、バラバラリとお米を投げつけてね、もうみんな早く頂上へ行こうと競争なんだ。向うの方ではまるで泣いたばかりのような群青ぐんじょうの山脈や杉すぎごけの丘のようなきれいな山にまっ白な雲が所々かかっているだろう。すぐ下にはお苗代なわしろ御釜おかま火口湖がまっ蒼さおに光って白樺しらかばの林の中に見えるんだ。面白かったねい。みんなぐんぐんぐんぐん走っているんだ。すると頂上までの処にも一つ坂があるだろう。あすこをのぼるとき又さっきの年老としよりがね、前の若い人のシャツを引っぱったんだ。怒っていたねえ。それでも頂上に着いてしまうとそのとし老よりがガラスの瓶びんを出してちいさなちいさなコップについでそれをそのぷんぷん怒っている若い人に持って行って笑って拝むまねをして出したんだよ。すると若い人もね、急に笑い出してしまってコップを押おし戻もどしていたよ。そしておしまいとうとうのんだろうかねえ。僕はもう丁度こっちへ来ないといけなかったもんだからホウと一つ叫んで岩手山の頂上からはなれてしまったんだ。どうだ面白いだろう。」

面白いな。ホウ。」と耕一が答えました。

又三郎さん。お前まいはまだここらに居るのか。」一郎がたずねました。

 又三郎はじっと空を見ていましたが

「そうだねえ。もう五六日は居るだろう。歩いたってあんまり遠くへは行かないだろう。それでももう九日たつと二百二十日からね。その日は、事によると僕はタスカロラ海床かいしょうのすっかり北のはじまで行っちまうかも知れないぜ。今日もこれから一寸向うまで行くんだ。僕たちお友達になろうかねえ。」

「はじめから友だちだ。」一郎が少し顔を赤くしながら云いました。

「あした僕は又どっかであうよ。学校から帰る時もし僕がここに居たようならすぐおいで。ね。みんなも連れて来ていいんだよ。僕はいくらでもいいこと知ってんだよ。えらいだろう。あ、もう行くんだ。さよなら。」

 又三郎は立ちあがってマントをひろげたと思うとフィウと音がしてもう形が見えませんでした。

 一郎と耕一とは、あした又あうのを楽しみに、丘を下っておうちに帰りました。

   九月三日

 その次の日は九月三日でした。昼すぎになってから一郎は大きな声で云いいました。

「おう、又三郎は昨日又また来たぞ。今日も来るかも知れないぞ。又三郎の話聞きたいものは一緒いっしょにあべ。」

 残っていた十人の子供らがよろこんで、

「わぁっ」と叫びました。

 そしてもう早くもみんなが丘おかにかけ上ったのでした。ところが又三郎は来ていないのです。みんなは声をそろえて叫びました。

又三郎又三郎、どうどっと吹ふいで来こ。」

 それでも、又三郎は一向来ませんでした。

「風どうと吹いて来こ、豆呉けら風どうと吹いで来こ。」

 空には今日も青光りが一杯いっぱいに漲みなぎり、白いまばゆい雲が大きな環わになって、しずかにめぐるばかりです。みんなは又叫びました。

又三郎又三郎、どうと吹いて降りで来こ。」

 又三郎は来ないで、却かえってみんな見上げた青空に、小さなさなすき通った渦巻うずまきが、みずすましの様に、ツイツイと、上ったり下ったりするばかりです。みんなは又叫びました。

又三郎又三郎、汝うな、何なして早ぐ来ない。」

 それでも又三郎はやっぱり来ませんでした。

 ただ一疋ぴきの鷹たか銀色の羽をひるがえして、空の青光を咽喉一杯に呑のみながら、東の方へ飛んで行くばかりです。みんなは又叫びました。

又三郎又三郎、早ぐ此こさ飛んで来こ。」

 その時です。あのすきとおる沓くつとマントがギラッと白く光って、風の又三郎は顔をまっ赤に熱ほてらせて、はあはあしながらみんなの前の草の中に立ちました。

「ほう、又三郎、待っていたぞ。」

 みんなはてんでに叫びました。又三郎マントのかくしから、うすい黄色のはんけちを出して、額の汗あせを拭きながら申しました。

「僕ね、もっと早く来るつもりだったんだよ。ところがあんまりさっき高いところへ行きすぎたもんだから、お前達の来たのがわかっていても、すぐ来られなかったんだよ。それは僕は高いところまで行って、そら、あすこに白い雲が環になって光っているんだろう。僕はあのまん中をつきぬけてもっと上に行ったんだ。そして叔父おじさんに挨拶あいさつして来たんだ。僕の叔父さんなんか偉えらいぜ。今日だってもう三十里から歩いているんだ。僕にも一緒に行こうって云ったけれどもね、僕なんかまだ行かなくてもいいんだよ。」

「汝うなぃの叔父さんどごまで行く。」

「僕の叔父さんかい叔父さんはね、今度ずうっと高いところをまっすぐに北へすすんでいるんだ。

 叔父さんのマントなんか、まるで冷えてしまっているよ。小さなさな氷のかけらがさらさらぶっかかるんだもの、そのかけらはここから見えやしないよ」

又三郎さんは去年なも今頃いまごろここへ来たか。」

「去年は今よりもう少し早かったろう。面白おもしろかったねえ。九州からまるで一飛びに馳かけて馳けてまっすぐに東京へ来たろう。そしたら丁度僕は保久大将の家を通りかかったんだ。僕はね、あの人を前にも知っているんだよ。だから面白くて家の中をのぞきこんだんだ。障子が二枚はずれてね『すっかり嵐あらしになった』とつぶやきながら障子を立てたんだ。僕はそこから走って庭へでた。あすこにはざくろの木がたくさんあるねえ。若い大工がかなづちを腰こしにはさんで、尤もっともらしい顔をして庭の塀へいや屋根を見廻みまわっていたがね、本当はやっこさん、僕たちの馳けまわるのが大変面白かったようだよ。唇くちびるがぴくぴくして、いかにもうれしいのを、無理にまじめになって歩きまわっていたらしかったんだ。

 そして落ちたざくろを一つ拾って噛かじったろう、さあ僕はおかしくて笑ったね、そこで僕は、屋敷やしきの塀に沿って一寸戻ったんだ。それからにわかに叫んで大工の頭の上をかけ抜ぬけたねえ。

 ドッドド ドドウド ドドウド ドドウ、

 甘いざくろも吹き飛ばせ

 酸すっぱいざくろも吹き飛ばせ

 ホラね、ざくろの実がばたばた落ちた。大工はあわてたような変なかたちをしてるんだ。僕はもう笑って笑って走った。

 電信ばしらの針金を一本切ったぜ、それからその晩、夜どおし馳けてここまで来たんだ。

 ここを通ったのは丁度あけがただった。その時僕は、あの高洞山たかぼらやまのまっ黒な蛇紋岩じゃもんがんに、一つかみの雲を叩たたきつけて行ったんだ。そしてその日の晩方にはもう僕は海の上にいたんだ。海と云ったって見えはしない。もう僕はゆっくり歩いていたからね。霧きりが一杯に

2021-04-07

ブコメ返信】「議席をあてがえ論」フェミニスト弱者男性に憤る資格はない

anond:20210407150531

全く失望した。

ブコメときたら、一を知って二を知らぬ、考えることもできぬ阿呆ばかり。

社会の「正論」みたいな美辞麗句を無思慮に受け入れてる姿にはあきれ返った。

あと、参政権」を人権だと思ってないやつ、

クォータ制」が上位投票者を落とすことになる(=人権侵害する)施策だとわかってない奴が多すぎる。

その議席の裏には「性別が合わないから」と落とされる立候補者や、その人に投票した有権者まり人間がいて、人権があると考えられない奴が多すぎる。

議席人間は違う」と書いた人たち、君たちは人権についての思慮が浅すぎる。




元増田に加筆しようと思ったが、長すぎて断念した。

21:58現在ブコメにいた阿呆には全レスだ。


載ってない人は安心してくれ。

載ってる奴はよく考えろ。

論外と書かれたやつ。もう考えなくていい。考えるだけ無駄だ。


トップから順番に返信していこう。


Arturo_Ui 認知の枠組みがだいぶ歪んでるな。「笑ってる」フェミニストはいないだろ。「お前の劣等感のはけ口をこっちに向けるな」と憤る向きは多いけども。

トップブコメにしてトップ阿呆。笑ってようが怒ってようが、本論の筋に関係あると思ってんの?

タイトルを↑に変更したら終わるだけの話でなんか言った気になってるのは見ててつらいレベル阿呆


cdijopvw やめろ。男性の苦しみを雑に語られたくないんだろうに、女性の苦しみを雑に語ったらダメだろ。対立煽りしかならん。

順番が逆だ。雑に語られているから、「弱者男性」という概念が生まれた。カウンターとして。


maruX 立候補した途端に街頭演説セクハラされたり、会議に出れたと思ったら発言権がなかったり、発言権があってもわきまえさせられたり、選択夫婦別姓に賛成したら除名されたりするこの日本で、増田は何を見てるの?

あえて言おう、努力が足りん。まり君らが弱者男性に向けているのと同じ言葉だ。

大して弱者度の高くない俺ごときでも「オタクであるという理由いじめ暴力と散々な目にあってきてる。

弱者男性においてはこんなもんではなかろう。ネガティブイベントに塗れ、それでも何とか生きている。その結果が「弱者男性」という現状だ。

そこに君らが向けてるのは自己責任論なわけで、つまり君やフェミニストの現状に向けられるのも同じく自己責任論が相応しい。

努力が足りん。この世の不利益はすべて当人の実力不足

自己責任論を他人に向ける以上、己も背負え。


haha64 結局「弱者男性」はどの立場から何を求めてるんだろう。フェミニズムに対する揚げ足取りする以外に主張したいことはないの?

そもそもフェミニストの雑な「男性マジョリティ」論からまれカウンター

とられるような足を上げてるフェミニストが悪い。


msukasuka 男女同権を唱える女ですが、弱者男性の辛さに社会構造(男社会)への怒りを覚えたことはあっても笑った事などありません。議席を”あてがえ”…?必死女性権利を得てきた人類全ての努力嘲笑ってるのは貴方では?

とんでもない。論外。

女性選挙権被選挙権のなかった時代にその権利を勝ち取った方々は素晴らしい。

しかしその選挙権被選挙権有効に使えなかったばかりか、不戦勝を求める君たちこそ先人の努力を汚しているのだよ。恥を知れ。


paper7802 書きました。/ブコメには明日辺り返信する。/とりあえず「マシ」とか「議席人間を一緒にするな」とか言ってる奴は人権をわかってない。程度問題じゃないぞ。「参政権」って人権があるのを知らないのか。

これは俺だ。次。


homarara どちらも少数の頭の悪い構成員非難しあってる気がして仕方ない。より実りある話し合いのために、まずはお互いに「無能な味方」を総括しようではないか浅間山荘感)

勝手にやってくれ。次。


shinonomen 増田論理だと、戦後農地改革小作農による「土地あてがえ論」であり、実施すべきではなかったということになってしまう。あてがえ論に正当性があるかどうかは場合によるのでは?

その通りだ。場合による。

しかしその「場合」を決める場である政治の場を「あてがう」こと、これは判断に不公正さを持ち込むこと。

これが正当になる場合などありはしない。選挙民意がすべて。


holidays1976 女性議員増やして格差解消を加速させる目的なんで、アファーマティブアクション格差が消えたらその役目を終える。増田は女をあてがえてもらって満足できたら、婚姻恋人関係を解消するのかな?

カシオミニを賭けてもいい。格差が消えてもその利権が手放されることなどない。

男女の高等教育率がほぼ等しくなってもお茶の水女子大は残っている。


quick_past ご自分認識の歪みを晒してるだけでは。同一レイヤーではないものや、権力傾斜にあるものをザルに入れ替える、意趣返し気取りの詭弁多い。男の全裸が増えれば、女性エロ画像だって認められるはず的なザルさ。

日本語でしゃべれ。

権力傾斜」とか勝手造語作るまえに、正しい日本語を書けるようになれ。

当然、論外。


interferobserver 女をあてがえ論は人権意識が酷すぎるので、クォータ制比較するのは筋が悪すぎる。クォータ制には社会構造的な差別を解消するという意義があるけど、女をあてがえ論にはそういうの無いでしょ。とにかく筋が悪い。

議席をあてがえ論も同じくらい人権意識がひどいよ。というか、参政権を踏みにじることを正義面で話してる分より悪い。

差別を解消する意義?違うね、結果の平等はそれ自体差別だ。


grdgs 「非人間」と「人間のもの」を同じと考えているわけだ。反フェミのみなさん、こんな危険思想人物を野放しにするつもり? / では氷河期だけ対象就職支援人権侵害だな / 個人という概念無視する危険思想

frantic87 個人の話と社会の話を並べても議論成立してなくない?

二人そろって論外。参政権を持っている・行使してるのも一人一人の人間だ。

個人を都合よく無視してるんじゃあない。



el-condor 人を充てがうのと地位を得る機会を提供する(得られるとは限らない)のを同列に並べるの端的に人権感覚がないのでは。中世にお帰り。

議席をあてがえ論(クォータ制)とは、機会ではなく結果にコミットする論なので前提から間違っている。小学校にお帰り。

論外。


daisya 能力って「政治家の息子に生まれたこと」とかかな。

ken530000 クォータ制には増田と別の理由で反対だけど、女性国会議員になりづらいのは選挙で勝つために必要な「三バン」が得られにくい社会構造があるためなので、努力不足以前の問題だよ。

政治家の息子に生まれたことは能力か?」あえて言おう、その通りだよ。「三バン」もな。

たまたま運動神経に恵まれていたり、たまたま顔がよかったりするのと同じ程度には能力だ。

まれに左右される要素を都合よく取捨選択してるんじゃないよ。


HanPanna すももとかが女性自由意志社会進出弱者男性というハンマーで殴るせいで、弱者男性問題点や救済がおざなりになっている。

雑な論を統計論破されたのを、人のせいにしてるな。

そしてそれを他人の論のブコメに書くな。見苦しい。いうなら本人のとこいけ。

当然論外だ

chazuke 医学部男女差別とか、笑えない話は女性の方に多いよな。「リケジョ馬鹿でも大企業には入れる!」なんてデマもな。

議席をあてがえ論と比べりゃ、コソコソやってただけまだマシ。恥を知ってるってことだからな。

クソはクソだが。


hammondb3 参政権基本的人権と同列ではなく人権保障のための手段/追記選挙制度は元々政策判断(1票の価値は6倍近い格差容認)。14条違反か?なら議論余地あり。あてがえ論は議論余地なく人権侵害。並列は雑すぎ。

参政権自体がもはや人権民主主義国家発言権を失ったら死んでるのと同じ。

議論余地なく14条違反


frothmouth なんか色々混乱する、とりあえず弱者男性ではなくあてがえ論者にしてくれないかな.../目指すべきは男女同権であって、男性女性)優位ではない、って点は共有出来そう?そのラインから議論スタート出来るかな?

そのラインに立ってるのはどうもブコメでは極僅かのようだぞ。

女性優位論たる議席をあてがえ論の支持者ばかり。


unakowa 女に人権はあるけど議席人権はないしね。比較できないもの比較されてもね。誰の人権も傷つけない何かのリソースもっとよこせという主張なら話し合えると思うけど。

論外。

投票する一人ひとり、立候補する一人一人には人権があるんだが?

議席をあてがえ論こそ、「誰の人権も傷つけない何かのリソースもっとよこせという主張」じゃないんだよ。


B2igwzEE "ポストがないと辛い" 女性に限らず弱者の声が国政に反映されにくい(≒「ポストがない」)状態がもたらす影響は当事者が「辛い」ことだけ、つまり気分の問題しかないと。今までずっとそう思ってたのか…

はっきり言おう。それが現実だ。

もし違うなら、もっと切実なら、自分で動くはずだ。立候補してな。


nanamino 実際笑ってなんかいないし…こっちは本当に不快だし怖いから、本気で怒ってるんだよ。それを「笑う」なんて軽い問題に捉える時点で、自称弱者男性」が実際のところ弱者でも何でもないという証明になってるね。

トップブコメと同じ種類のバカ。加えて言うなら、Twitter見てこい。いかに多くの人間嘲笑ってるか。


xnikki 笑ってんじゃなくて弱者男性欺瞞傲慢さに心の底から怒ってるんだが。あてがえ論を始め現在進行系で加害を繰り返しておきながらこの被害者しぐさ。どこまで性根が腐ってるんだ。

フェミニスト欺瞞傲慢からまれカウンターが「弱者男性」論だ。筋が違うんだよ。

議席をあてがえ論」も含めて現在進行形で加害を繰り返しておきながら被害者しぐさ、腐ってるのは君ら。


ikanosuke 対立意見にも『揶揄したり嘲ったり邪険にしたりしない』という、最低限の敬意を払うところから議論スタートすると思うんだけどな…(遠い目)。

フェミニスト対立意見を邪険にしなければ、そもそも弱者男性」論なんか生まれてないよ。


Betty999 なんで弱者男性は、連帯したり、その他の層に共感を求めたりしないのだろうか。敵を作ることだけに妙に熱心。あるいは自爆無敵の人)。やっぱりコミュ力問題なのかな。いかにも社会ネットワークの辺縁にいそう。

弱者男性が何故「弱者」かわかってないな。

あと、「敵を作る」というのは適切ではない。フェミニストが敵を作った結果が「弱者男性」論なのだ

まり最初から「敵」としてこの論はある。


agricola 社会マジョリティだけで意思決定していたらマイノリティ立場が向上しないから、意思決定の場に一定割合マイノリティを送り込むのがクォータ制。お前に女がいないことで参加できない意思決定を挙げてみろよ。

論外。

1.女性議員はすでにいるし、新たになることもできる。なんの制限もない。送り込みたまえ、公正な選挙で。

2.対人論証。


turnriv01 全く目的が違うから同等ではない。アファーマティブアクション平等社会を作るための社会変革の嚆矢。女をあてがうのは努力不足の男の性欲充足。公共の福祉に適うのはどちらかは明確だ。

論外。

元増田にも書いたが、日本有権者投票者数の割合で「女性議員が少ない」というのは単なる努力不足の結果でしかない。

まり、「努力不足の男の性欲充足」と何ら変わりない。

え?努力だけじゃどうにもならないって?弱者男性も同じこというだろうよ。

結局、印象で恣意的に決めてるだけ。


tokatongtong 増田の意に反してこの増田お笑いなのは、「貧乏人はすべて努力不足のせい」とか言い張ってる類連中同様の素朴(=単純)公正世界信念教丸出しなとこ。社会学嫌いとかってこういう感覚の連中なんだろうな。

論外。

弱者男性」と努力を結びつける奴はこのブコメ欄ふくめ腐るほどいるが、同じこと言って来いよ。

公正世界仮説を都合よくオンオフしてるんじゃないよ。


mukudori69 あてがえ論を否定するのは「あてがわれる側の人権」だよ/一回フェミニズムのこと忘れて、自分が何が辛いかまずは真面目に考えてみては。あなたの辛さや恐ろしさの全ての源泉がフェミニストだというなら仕方ないが

うん、そうだね。だから議席あてがえ論も否定されるんだよ。そのあてがわれる議席の裏には立候補者有権者人権があるから

後半は対人論証。論外。


mogmognya まぜっかえししかできてないね増田は女をあてがえ論をどうとらえてるの?肯定否定?それと増田アファーマティブアクション否定したいのかな。氷河期世代雇用促進みたいな施策あかんの?

まぜっかえしてるんだよ。

元増田で、あてがえ論やアファーマティブアクション肯定してるように見えるなら、日本語学校へ行き給え。

氷河期世代雇用促進?努力じゃなんともならなかったろ、世代丸ごと男女問わず




以上だ。返信されてないコメント意見が欲しいものがあったり、再反論があるならいつでもどうぞ。

聞きかじった「正論」ではなく、自分の頭で考えられる奴なら大歓迎だ。

2021-03-22

孤独

当時私は二十五歳の青年で、丸まるの内うちのあるビルディングオフィスを持つ貿易商合資会社S・K商会のクラークを勤めていた。実際は、僅わずかばかりの月給なぞ殆ほとんど私自身のお小遣こづかいになってしまうのだが、と云ってW実業学校を出た私を、それ以上の学校へ上げてくれる程、私の家は豊ゆたかではなかったのだ。

 二十一から勤め出して、私はその春で丸四年勤続した訳であった。受持ちの仕事会計の帳簿の一部分で、朝から夕方まで、パチパチ算盤そろばんだまをはじいていればよいのであったが、実業学校なんかやった癖に、小説や絵や芝居や活動写真がひどく好きで、一いっぱし芸術が分る積つもりでいた私は、機械みたいなこの勤務を、外ほかの店員達よりも一層いやに思っていたことは事実であった。同僚達は、夜よな夜なカフェ廻りをやったり、ダンス場へ通かよったり、そうでないのは暇ひまさえあればスポーツの話ばかりしていると云った派手はでで勇敢で現実的な人々が大部分であったから、空想好きで内気者うちきものの私には、四年もいたのだけれど、本当の友達は一人もないと云ってよかった。それが一際ひときわ私のオフィス勤めを味気あじきないものにしたのだった。

 ところが、その半年ばかり前からというものは、私は朝々の出勤を、今迄いままで程はいやに思わぬ様になっていた。と云うのは、その頃十八歳の木崎初代が初めて、見習みならいタイピストとしてS・K商会の人となったかである木崎初代は、私が生れるときから胸に描いていた様な女であった。色は憂鬱ゆううつな白さで、と云って不健康な感じではなく、身体からだは鯨骨くじらぼねの様にしなやかで弾力に富み、と云ってアラビヤ馬みたいに勇壮うそうなのではなく、女にしては高く白い額に左右不揃いな眉まゆが不可思議な魅力をたたえ、切れの長い一ひとかわ目に微妙な謎を宿し、高からぬ鼻と薄過ぎぬ唇が、小さい顎あごを持った、しまった頬ほおの上に浮彫うきぼりされ、鼻と上唇の間が人並ひとなみよりは狭くて、その上唇が上方にややめくれ上った形をしていると、細かに書いてしまうと、一向初代らしい感じがしないのだが、彼女は大体その様に、一般美人の標準にはずれた、その代りには私丈けには此上このうえもない魅力を感じさせる種類の女性であった。

 内気者の私は、ふと機会を失って、半年もの間、彼女言葉も交わさず、朝顔を見合わせても目礼さえしない間柄であった。(社員の多いこのオフィスでは、仕事共通ものや、特別に親しい者の外は、朝の挨拶などもしない様な習わしであった)それが、どういう魔(?)がさしたものか、ある日、私はふと彼女に声をかけたのである。後になって考えて見ると、この事が、いや私の勤めているオフィス彼女入社して来たことすらが、誠に不思議めぐり合せであった。彼女と私との間に醸かもされた恋のことを云うのではない。それよりも、その時彼女に声をかけたばっかりに、後に私を、この物語に記しるす様な、世にも恐ろしい出来事に導いた運命について云うのである

 その時木崎初代は、自分で結ゆったらしい、オールバックまがいの、恰好かっこうのいい頭を、タイプライターの上にうつむけて、藤色セル仕事着の背中を、やや猫背にして、何か熱心にキイを叩たたいていた。

HIGUCHI HIGUCHI HIGUCHI HIGUCHI HIGUCHI ……

 見ると、レタペーパの上には、樋口ひぐちと読むのであろう、誰かの姓らしいものが、模様みたいにベッタリと並んでいた。

 私は「木崎さん、御熱心ですね」とか何とか云うつもりであったのだ。それが、内気者の常として、私はうろたえてしまって、愚かにも可成かなり頓狂とんきょうな声で、

樋口さん」

 と呼んでしまった。すると、響ひびきに応じる様に、木崎初代は私の方をふり向いて、

「なあに?」

 と至極しごく落ちついて、だが、まるで小学生みたいなあどけない調子で答えたのである彼女樋口と呼ばれて少しも疑う所がないのだ。私は再びうろたえてしまった。木崎というのは私の飛とんでもない思違おもいちがいだったのかしら。彼女彼女自身の姓を叩いていたに過ぎないのかしら。この疑問は少しの間私に羞恥しゅうちを忘れさせ私は思わず長い言葉を喋しゃべった。

あなた樋口さんて云うの? 僕は木崎さんだとばかり思っていた」

 すると、彼女も亦またハッとした様に、目のふちを薄赤くして、云うのである

「マア、あたしうっかりして。……木崎ですのよ」

「じゃあ、樋口っていうのは?」

 あなたのラヴ? と云いかけて、びっくりして口をつぐんだ。

「何なんでもないのよ。……」

 そして木崎初代は慌あわてて、レタペーパを器械からとりはずし、片手で、もみくちゃにするのであった。

 私はなぜこんなつまらない会話を記したかというに、それには理由があるのだ。この会話が私達の間にもっと深い関係を作るきっかけを為なしたという意味ばかりではない。彼女が叩いていた「樋口」という姓には、又彼女樋口と呼ばれて何の躊躇ちゅうちょもなく返事をした事実には、実はこの物語根本こんぽんに関する大きな意味が含まれていたかである

 この書物かきものは、恋物語を書くのが主眼でもなく、そんなことで暇どるには、余りに書くべき事柄が多いので、それからの、私と木崎初代との恋愛の進行については、ごくかいつまんで記すに止とどめるが、この偶然の会話を取交とりかわして以来、どちらが待ち合わせるともなく、私達はちょくちょく帰りが一緒になる様になった。そして、エレベーターの中と、ビルディングから電車停留所までと、電車にのってから彼女巣鴨すがもの方へ、私は早稲田わせだの方へ、その乗換場所までの、僅わずかの間を、私達は一日中の最も楽しい時間とする様になった。間もなく、私達は段々大胆になって行った。帰宅を少しおくらせて、事務所に近い日比谷ひびや公園に立寄り片隅かたすみのベンチに、短い語らいの時間を作ることもあった。又、小川町おがわまちの乗換場で降りて、その辺のみすぼらしいカフェに這入はいり、一杯ずつお茶を命じる様なこともあった。だが、うぶな私達は、非常な勇気を出して、ある場末ばすえのホテルへ這入って行くまでには、殆ど半年もかかった程であった。

 私が淋さびしがっていた様に、木崎初代も淋しがっていたのだ。お互たがいに勇敢なる現代人ではなかったのだ。そして、彼女容姿が私の生れた時から胸に描いていたものであった様に、嬉しいことには、私の容姿も亦また彼女が生れた時から恋する所のものであったのだ。変なことを云う様だけれど、容貌については、私は以前からややたのむ所があった。諸戸道雄もろとみちおというのは矢張やはりこの物語重要な役目を演ずる一人物であって、彼は医科大学卒業して、そこの研究室である奇妙な実験従事している男であったが、その諸戸道雄が、彼は医学生であり、私は実業学校の生徒であった頃から、この私に対して、可成かなり真剣な同性の恋愛を感じているらしいのである

 彼は私の知る限りに於おいて、肉体的にも精神的にも、最も高貴ノーブルな感じの美青年であり、私の方では決して彼に妙な愛着を感じている訳ではないけれど、彼の気難しい撰択に適かなったかと思うと、少くとも私は私の外形について聊いささかの自信を持ち得うる様に感じることもあったのである。だが、私と諸戸との関係については、後に屡々しばしば述べる機会があるであろう。

 それは兎とも角かく、木崎初代との、あの場末ホテルに於おいての最初の夜は、今も猶なお私の忘れ兼かねる所のものであった。それはどこかのカフェで、その時私達はかけおち者の様な、いやに涙っぽく、やけな気持ちになっていたのだが、私は口馴れぬウィスキイをグラスに三つも重ねるし、初代も甘いカクテルを二杯ばかりもやって、二人共真赤まっかになって、やや正気を失った形で、それ故ゆえ、大した羞恥を感じることもなく、そのホテルカウンタアの前に立つことが出来たのであった。私達は巾はばの広いベッドを置いた、壁紙にしみのある様な、いやに陰気な部屋に通された。ボーイが一隅の卓テーブルの上に、ドアの鍵と渋茶しぶちゃとを置いて、黙って出て行った時、私達は突然非常な驚きの目を見交わした。初代は見かけの弱々しい割には、心しんにしっかりした所のある娘であったが、それでも、酔よいのさめた様な青ざめた顔をして、ワナワナと唇の色をなくしていた。

「君、怖いの?」

 私は私自身の恐怖をまぎらす為に、そんなことを囁ささやいた。彼女は黙って、目をつぶる様にして、見えぬ程に首を左右に動かした。だが云うまでもなく、彼女も怖がっているのだった。

 それは誠に変てこな、気拙きまずい場合であった。二人とも、まさかこんな風になろうとは予期していなかった。もっとさりげなく、世の大人達の様に、最初の夜を楽しむことが出来るものと信じていた。それが、その時の私達には、ベッドの上に横になる勇気さえなかったのだ。着物を脱いで、肌を露あらわすことなど思いも及ばなかった。一口に言えば、私達は非常な焦慮しょうりょを感じながら、已すでに度々たびたび交わしていた唇をさえ交わすことなく、無論その外の何事をもしないで、ベッドの上に並んで腰をかけて、気拙さをごまかす為に、ぎこちなく両足をブラブラさせながら、殆ど時間もの間、黙っていたのである

「ね、話しましょうよ。私何だか小さかった時分のことが話して見たくなったのよ」

 彼女が低い透き通った声でこんなことを云った時、私は已すでに肉体的な激しい焦慮を通り越して、却かえって、妙にすがすがしい気持になっていた。

「アア、それがいい」私はよい所へ気がついたと云う意味で答えた。

「話して下さい。君の身の上話を」

 彼女身体を楽な姿勢しせいにして、すみ切った細い声で、彼女の幼少の頃からの、不思議な思出おもいでを物語るのであった。私はじっと耳をすまして、長い間、殆ど身動きもせずそれに聞き入っていた。彼女の声は半なかば子守歌の様に、私の耳を楽しませたのである

 私は、それまでにも又それから以後にも、彼女の身の上話は、切れ切れに、度々たびたび耳にしたのであったが、この時程感銘かんめい深くそれを聞いたことはない。今でも、その折の彼女の一語一語を、まざまざと思い浮うかべることが出来る程である。だが、ここには、この物語の為には、彼女の身の上話を悉ことごとくは記す必要がない。私はその内から、後にこの話に関係を生じるであろう部分丈けを極ごく簡単に書きとめて置けばよい訳である

「いつかもお話した様に、私はどこで生れた誰の子なのかも分らないのよ。今のお母さん――あなたはまだ逢わないけれど、私はそのお母さんと二人暮ぐらしで、お母さんの為にこうして働いている訳なの――その私のお母さんが云うのです。初代や、お前は私達夫婦が若かった時分、大阪川口かわぐちという船着場ふなつきばで、拾って来て、たんせいをして育て上げた子なのだよ。お前は汽船待合所の、薄暗い片隅に、手に小さな風呂敷包ふろしきづつみを持って、めそめそと泣いていたっけ。あとで、風呂敷包みを開けて見ると、中から多分お前の先祖のであろう、一冊の系図書けいずがきと、一枚の書かきつけとが出て来て、その書きつけで初代というお前の名も、その時丁度ちょうどお前が三つであったことも分ったのだよ。でもね、私達には子供がなかったので、神様から授さずかった本当の娘だと思って、警察手続てつづきもすませ、立派にお前を貰もらって来て、私達はたんせいをこらしたのさ。だからね、お前も水臭い考えを起したりなんぞしないで、私を――お父さんも死んでしまって、一人ぼっちなんだから――本当のお母さんだと思っていておくれよ。とね。でも、私それを聞いても、何だかお伽噺とぎばなしでも聞かせて貰っている様で、夢の様で、本当は悲しくもなんともなかったのですけれど、それが、妙なのよ。涙が止めどもなく流れて仕様がなかったの」

 彼女の育ての父親が在世ざいせいの頃、その系図書きを色々調べて、随分本当の親達を尋たずね出そうと骨折ったのだ。けれど系図書きに破けた所があって、ただ先祖名前や号やおくり名が羅列られつしてあるばかりで、そんなものが残っている所を見れば相当の武士さむらいの家柄には相違ないのだが、その人達の属した藩はんなり、住居なりの記載が一つもないので、どうすることも出来なかったのである

「三つにもなっていて、私馬鹿ですわねえ。両親の顔をまるで覚えていないのよ。そして、人混みの中で置き去りにされてしまうなんて。でもね。二つ丈け、私、今でもこう目をつむると、闇の中へ綺麗きれいに浮き出して見える程、ハッキリ覚えていることがありますわ。その一つは、私がどこかの浜辺の芝生の様な所で、暖かい日に照らされて、可愛い赤あかさんと遊んでいる景色なの。それは可愛い赤さんで、私は姉ねえさまぶって、その子のお守もりをしていたのかもしれませんわ。下の方には海の色が真青に見えていて、そのずっと向うに、紫色に煙けむって、丁度牛の臥ねた形で、どこかの陸おかが見えるのです。私、時々思うことがありますわ。この赤さんは、私の実の弟か妹で、その子は私みたいに置去りにされないで、今でもどこかに両親と一緒に仕合せに暮しているのではないかと。そんなことを考えると、私何だか胸をしめつけられる様に、懐しい悲しい気持になって来ますのよ」

 彼女は遠い所を見つめて、独言ひとりごとの様に云うのである。そして、もう一つの彼女の幼い時の記憶と云うのは、

「岩ばかりで出来た様な、小山があって、その中腹から眺めた景色なのよ。少し隔へだたった所に、誰かの大きなお邸やしきがあって、万里ばんりの長城ちょうじょうみたいにいかめしい土塀どべいや、母屋おもやの大鳥おおとりの羽根を拡ひろげた様に見える立派な屋根や、その横手にある白い大きな土蔵なんかが、日に照てらされて、クッキリと見えているの。そして、それっ切りで、外ほかに家らしいものは一軒もなく、そのお邸の向うの方には、やっぱり青々とした海が見えているし、その又向うには、やっぱり牛の臥た様な陸地がもやにかすんで、横よこたわっているのよ。きっと何ですわ。私が赤さんと遊んでいた所と、同じ土地景色なのね。私、幾度その同じ場所を夢に見たでしょう。夢の中で、アア又あすこへ行くんだなと思って、歩いていると、きっとその岩山の所へ出るに極きまっていますわ。私、日本中を隅々まで残らず歩き廻って見たら、きっとこの夢の中の景色と寸分違わぬ土地があるに違いないと思いますわ。そしてその土地こそ私の懐しい生れ故郷なのよ」

ちょっとちょっと」私はその時、初代の話をとめて云った。「僕、まずいけれど、そこの君の夢に出て来る景色は、何だか絵になり相そうだな。書いて見ようか」

「そう、じゃあもっと詳しく話しましょうか」

 そこで、私は机の上の籠かごに入れてあったホテルの用箋ようせんを取出して、備そなえつけのペンで、彼女が岩山から見たという海岸景色を描いた。その絵が丁度手元に残っていたので、版にしてここに掲かかげて置くが、この即席そくせきのいたずら書きが、後に私にとって甚だ重要な役目をつとめてくれ様などとは、無論その時には想像もしていなかったのである

「マア、不思議ねえ。その通りですのよ。その通りですのよ」

 初代は出来上った私の絵を見て、喜ばしげに叫んだ。

「これ、僕貰もらって置いてもいいでしょう」

 私は、恋人の夢を抱いだく気持で、その紙を小さく畳たたみ、上衣うわぎの内ポケットしまいながら云った。

 初代は、それから又、彼女物心ついてからの、様々の悲しみ喜びについて、尽きぬ思出を語ったのである。が、それはここに記す要はない。兎とも角かくも、私達はそうして、私達の最初の夜を、美しい夢の様に過すごしてしまったのである。無論私達はホテルに泊りはしないで、夜更よふけに、銘々めいめいの家に帰った。

2021-03-20

ジャンプアベンジャーズ(打ち切り編)

マガジン金田一少年サンデー名探偵コナンが出る中、推理漫画を持ってなかったジャンプが持ち出した同ジャンル作品

羊達の沈黙で脚光を浴びたプロファイリングテーマに一風変わった推理ものを狙ってみたもの

いかにも少年漫画然とした主人公の軽いキャラテーマが合わず幕張ネタとして消費され撃沈

 

いまだ教師聖職者イメージが残っていた時代に描かれた、ギャンブル好きの破天荒教師

うまく調理すれば破天荒警官両津のような長期連載に向いた素材だったのだが、

いかんせん魅力ある話を作れず、ロボットジャンケンするとか変な方向に行く。最後マサルさんネタとして消費され撃沈

 

天才的な運転テクニックを持つ17歳少年

漫画としては本誌の内容より巻末コメントで他作者に気軽に話かけたり

「痛みを知らない子供が嫌い。心をなくした大人が嫌い。優しい漫画が好き。バイバイ

などとポエムを言いだすなどコメントの方が有名

F1ドリフトするのが非現実的などのツッコミもあるがテニヌ連載してる雑誌でそれ言う?

連載自体は撃沈

 

江戸時代、当時の武士のあり方に疑問を抱き自由なうさぎを目指す下級武士

バトルに頼らず社会問題人間ドラマテーマにしたのは珍しかったが

徐々にバトル物になっていって撃沈

 

近未来ロボット警官をするようになった時代に開発されたロボット婦警の7台目

怪力、おバカ、けなげでかわいい。後にぬ~べ~作画担当になる岡野剛が描くのでとにかくかわいい

お色気シーンもふんだんに入れられてて今ならもっとヒットしたと思うけど

ギャグ漫画なのにギャグ面白くなくて撃沈

 

悪の研究者Jによって超人に改造された主人公スパイラルナイフと言う見えないオーラで何でも切る必殺技を持つ

独特の特技と惑星航行できる本格SF舞台の意欲作だったが

当時の読者に理解されず撃沈

 

核戦争後の世界必死に生き抜く子供たちの担任教師

連載当時は北斗の拳の連載期でもあり、核戦争世界崩壊することが今よりリアルに感じられていた

北斗と違い超人的な主人公はおらず、少年少女が必死に生き抜く姿を描き読者の心を突いたが地味で撃沈

なお教師最後死ぬ

 

プロボクサーセコンドを務めるとにかく渋いおっさん

全6話の内容にスッキリした勝利の話はなく、暗く地味な回が続く

1話、敗北しヤケになった五十嵐に向けた「腐るなよ」の台詞は心に響く

が、こんなの少年に受けるわけなく撃沈

 

プテラノドン

擬人化特別能力などなく一般的恐竜達の生活を描いた作品で、なんでジャンプで連載されてたか

正月あたりの巻頭の特別企画で各作品キャラが登場していたが

当時連載中の恐竜大紀行は特に出すべき主人公もなかったため苦し紛れにこいつが「いただきまーす」などとセリフを出していた

連載は撃沈

 

anond:20210320110720

2021-03-16

[]つるまいかだメダリスト

フィギュアスケートコーチ小学生女の子主人公マンガ

面白くないわけじゃないけどめちゃくちゃおしろいわけでもない

費用の話とかは出てくるけど結局女の子最初からそこそこできて短期間で成長もしちゃう、どっちかってーと天才肌だから

コーチも目がかなりいい才能もちだし

序盤の現実的費用とかのハードルこえたらただのスケートマンガとほぼ同じになっちゃった

レイワのスポーツマンガ目指してるっつーことで変に熱血とかスポ根でもないし

主人公コーチ女の子さん付けしてるのも印象悪くない

でもなんつーかもう一歩きぬける面白さが足りない

なんだろう・・・

時間たってもふと思い出すようなとっかかりがないんだよなー

よくもわるくも普通って範囲を出ない 自分にとっては

まあフィギュアがんばる子供かわいい女の子百面相かわいいだけでいいマンガなのかもだけど

もうちょっと連載たまってまとめ読みしたらまたなんか印象かわるんかなー

2021-03-14

138話を読んだあとに聴く『夕暮れの鳥』の歌詞がつらかった

138話読了後、感動を持て余して大好きなED夕暮れの鳥を再度聴いてみたら、

こう聴こえてきて仕方がなかったので、

翻訳は不慣れなのですが思い切って文字化してネットの海に流します。

和訳というよりは意訳、意訳というよりは二次創作です。

異なる解釈も教えていただけたら嬉しいです。

『夕暮れの鳥』

(これは鳥かごの歌

まだ歌うべきなんだろうか

もうこんなに歌ってるっていうのに

から見ているよ

明日 窓の外を見ていて

風が吹いている

今日も吹いている

今、吹いている)

朝 

その鳥と私は一緒に過ごしていた

明日だってそうしたい

いつだって

あなたの傍にいたい

でも朝は必ずくるもの

ある日 私は鳥に「いってらっしゃい」と言った

異国まで、この手を伸ばしたい

ひとりきりの帰り道には慣れていないのに

朝は誰にでもやってくる

ねえ笑って

ずっと私の傍にいて

もう、他に手段はなかったか

毎夜 毎夜

写真のなかで歌うよ

から見ているよ 明日吹く風を

きみのすぐ傍を吹きぬける風を

今、吹いている風を

朝焼けのなかの鳥

「いつもあなたの傍にいるよ」

空をはばたく鳥のような

その無実の声を聴いたことがある

僕は僕の大切な女の子と一緒に歌うよ

あの待ち合わせ場所に行って

転がる石のように生きる

だって朝がくるから

笑って 私の傍で

しかに必ず朝はくる

あの日、私は「いってらっしゃい」と声をかけた

異国まで、この手を伸ばしたい

ひとりきりの帰り道には慣れていないの

朝は誰にでもやってくる

笑って

ずっと

私の傍にいて

☆(繰り返し)

★(繰り返し)

笑って 私の傍で

しかに必ず朝はくる

あの日、私は「いってらっしゃい」と声をかけた

異国まで、この手を伸ばしたい

ひとりきりの帰り道には慣れていないの

朝は誰にでもやってくる

ねえ笑って

ずっと

私の傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

2021-03-13

138話を読んだあとに聴く『夕暮れの鳥』の歌詞がつらかった

138話読了後、感動を持て余して大好きなED夕暮れの鳥を再度聴いてみたら、

こう聴こえてきて仕方がなかったので、

翻訳は不慣れなのですが思い切って文字化してネットの海に流します。

和訳というよりは意訳、意訳というよりは二次創作です。

異なる解釈も教えていただけたら嬉しいです。

『夕暮れの鳥』

(これは鳥かごの歌

まだ歌うべきなんだろうか

もうこんなに歌ってるっていうのに

から見ているよ

明日 窓の外を見ていて

風が吹いている

今日も吹いている

今、吹いている)

朝 

その鳥と私は一緒に過ごしていた

明日だってそうしたい

いつだって

あなたの傍にいたい

でも朝は必ずくるもの

ある日 私は鳥に「いってらっしゃい」と言った

異国まで、この手を伸ばしたい

ひとりきりの帰り道には慣れていないのに

朝は誰にでもやってくる

ねえ笑って

ずっと私の傍にいて

もう、他に手段はなかったか

毎夜 毎夜

写真のなかで歌うよ

から見ているよ 明日吹く風を

きみのすぐ傍を吹きぬける風を

今、吹いている風を

朝焼けのなかの鳥

「いつもあなたの傍にいるよ」

空をはばたく鳥のような

その無実の声を聴いたことがある

僕は僕の大切な女の子と一緒に歌うよ

あの待ち合わせ場所に行って

転がる石のように生きる

だって朝がくるから

笑って 私の傍で

しかに必ず朝はくる

あの日、私は「いってらっしゃい」と声をかけた

異国まで、この手を伸ばしたい

ひとりきりの帰り道には慣れていないの

朝は誰にでもやってくる

笑って

ずっと

私の傍にいて

☆(繰り返し)

★(繰り返し)

笑って 私の傍で

しかに必ず朝はくる

あの日、私は「いってらっしゃい」と声をかけた

異国まで、この手を伸ばしたい

ひとりきりの帰り道には慣れていないの

朝は誰にでもやってくる

ねえ笑って

ずっと

私の傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

傍にいて

2021-03-10

anond:20210310002106

同じ階級におけるアスペ同士と、階級社会における上下アスペ同士を同じにしてはいけない。

双方ともにコミュ力皆無で言ってることが滅茶苦茶な中で、一方は相手命令を下すけど理解をさせることが出来ず(そもそもロクに説明ができない)、もう一方は理解きぬまま命令を実行する(説明を求めることを諦めてしまう)ことを求められるのは苦行にしかならない。

階級社会とアスペは本当に相性が悪い。

完全にやることが一律に決まっていて一切変化しない場合は変わるが、公務員は上辺ガッチリで中身はユルユルの骨組みアメーバ規則の中で動くため状況によりコロコロゴールポストが変わる。

その中をアスペ上下関係を維持しながら問題解決するのは大きな苦痛を伴うことになる。

公務員アスペを目指すなとはそういうこと。

前提が理解できてないという点で君の回答はとてもアスペらしくてそこは良かった

2021-03-03

anond:20210302181255

そりゃ何をもって優秀とするかだろ。

まず全く同一の活躍機会が全員に与えられてるかどうか。

ふつうはそんなことはない。案件によって簡単効果をあげやすい「派手」なもの

複雑でねばりづよく取り組まないといけない「地味で損」なものが混在している。

女性差別から女性も昇格してあげろ」って言ってる人はその複合的な効果を見落としてるって限られた時間説明しづらかっただけかもしれない

よくラノベであるけど居るだけでバフ効果かけてたやつが冷遇されてるのを

クソ職場からきぬいて大活躍みたいなことにならないかね。

上に立つ人は大変だけど

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