はてなキーワード: サガリとは
串鳥に牛サガリ串あるもんね。
田舎で料理人をしていた父の最後はかなり惨めなもので、末期の胃がんにより食欲もなければ味覚もおかしくなっていた。
恰幅の良かった体格は女性モデルのようになり、鍋をふることはおろか立つことも不可能になった。
父は田舎の料理人だった。料理に自信はあっても、人が少なく、みな貧乏な田舎では、父の料理にそこまで需要はなかった。
父は「銀座に食べにいきたい。料理の師がそこにいるから久しぶりに会いたい」とよくいった。
父はそれを叶えることなく死んだ。
料理人の父はそれらを食うこともなく、痩せ細って苦しんで死んだ。
亡くなったとき悲しいとは思わなかった。
店の椅子に座り、客が入るのを待ってじっとドアを見る父の姿を。
・破れかぶれで行われる大移動
・死に損ねたあなたの耳に鳴ってるかつて歌だったはずの音
・退屈を持て余した老人の鳴らすカリンバ
・長い長い長い長い長い朝
・許しを請うてもどのみち左肘から先が無くなるので
・籠の中で野菜はただ冷えている
・音の粒がはじけても混じり合わぬ私とあなた
・曲がりなりにも悲しいのなら今すぐこの場で両手を開け
・天使はいなかったその証明にシラスをご飯にふりかけて 味噌汁付き
・寂しいはずのお留守番はたった一度のシャッターに似つかわしく
・止められるなら苦労はしないさ、かさぶたが溜まるだけの部屋で
・照らせバックライト、僕らの行く末
・あんなにスカートにこだわっていたじゃないでも僕の流行りは終わったから
・器用な鍵盤弾き30名殺害されてイトーヨーカドーで発見されて
・あざむく速度が似ている彼と同居七年目