はてなキーワード: 落語とは
なんだか湿気で髪の毛がはねるわ。
湿気嫌いだわーって思う反面
ある程度の湿気のことはそりゃ我慢もできるもんだけど、
こないだまで
もの凄く乾燥していたのにこのいきなりの梅雨入りの湿気のまた髪の毛がはねるとなると、
このなんか心に煮えたぎるなにかは
結構さ
本格的に蒸し器もあったら便利なんだろうけど、
セイロというか蒸し器は蒸すことが出来ないって正論に直面してしまうのよね。
だから鍋で簡単に大のせてスチームパンクを彷彿とさせるジェットスチームで蒸すことが出来たら
電子レンジよりふっくら
正に蒸かすことができると思うのよ。
茶碗蒸し専門店に行かなくても自分でできんじゃん!って思うのよね。
一度蒸し器にハマると一定の期間はハマるけど
飽きるのも早すぎるのよね。
しかもなんかさ2段重ねのセイロとかも
多段蒸しできて、
本当にヘルシーの塊かよ!って思うほどそれはヘルシーなんだけど、
それをプラマイゼロというかマイナスに持って行くほどまた大量のゴマドレかマヨネーズをぶっかけちゃうと
蒸しヘルシーが台無しって話もあるわね。
まああんまり私の冷蔵庫にそんな重量級の物は無いからあると言ったらせいぜい紫蘇ドレッシング「ドレミファソラ紫蘇」がお気に入り!
と書いているうちに、
これさ
電池切れ無いように
電源コート的なUSBの線で給電できるような無線マウスがあったら、
全く本末転倒な気がするけど、
電池が切れない分便利じゃない?
まあ
今日は湿気と蒸し器とマウスの電池の話題をうまく組み合わせた増田書けた!って思ったけど、
電池だけに!ってね。
なんか
それで私オチ理解できて笑ってるんだからね!って偽装笑いしてる人多いと思うのよ。
全くそれと一緒で、
やっぱり電池がなくなってきて、
フタを開けてくるくる回しても
赤いランプが点灯して
電池替えろといってくるので、
私の机の引き出しの中にあった電池の充電器持っていった人誰?って
いやこれは犯人捜しをしているんじゃなくて、
どこか誰かが持って行った充電器を今日は探す旅に出ることにするわ。
うふふ。
普通に置いてありました
だからこないだはきっと売り切れだったのよね!って
そう納得する着地地点に10点満点で着地したところ。
そのままウォーラーイン!
湿気もさることながら良い季節ねとも思うわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
あのはてなーのバカどもはバカの一つ覚えで文化ガーとかほざきやがるよな
すげえウザくて本当に今すぐ早く死んでほしいんだが
まあ本当に文化が好きなだけじゃなくて、
自分こそが文化的に優れた高貴な存在なんだと悦に入りたいこと、
で、その割には全く中身が伴わないスッカスカのゴミでしかないということ、
そもそも文化それ自体がえげつない集約資本主義的貴族趣味的金権社会が素地になっているということ、
絶対王政・絶対権力と文化の隆盛に密接不可分な関係が一つにあることを知らないということ、
まあ書き上げればきりがないな
こないだ読んだばかりの西太后にもあったけど、
おぞましいほどの収奪・搾取構造による皇帝金権集中権力を恣にした西太后は、
で、ちょっとヤフコメやtogetterで出てきたのが目につくと、
途端に猛烈に不愉快な気分が湧いてくるわけね
どうせ上述したようなバカの一つ覚えの穢らわしさしか持ち合わせないゴミが、
その話題になっている内容で、本来だったら色々と検討すべき内容だと言うのに、
このクソ不愉快さが固定されるどころからさらなる穢れ悍ましさが増幅されることになるからもう吐き気がして見る気がしないわけね
―――そして、本来そこにあるべき有意義な議論や論点といったものも絶対にあるはずなのに、
―――――こいつらにその論点が「犯される」ということ。
これが恐らく俺の不快の強烈な根源なんじゃないかという気がする。
――例えば?
ゴミパワハラ、エセ人権、スノッブ主義、選民思想、傲慢、利権、
これ一つ取ったって凄まじいほどの穢らわしい問題点が堆く積み上がっている。
そして搾取される側の構造。芸能界はその特異点だったりするわけだが、
実質的丁稚奉公の構造で、アカやクソサヨの連中が舌なめずりしそうな強烈な搾取構造がある割に、
まあ戦前共産から連綿とあるあの勉強しか出来ないバカどもが自意識を肥大化させて、
まあとにかくエセアカの体質があるから演劇・文化界隈の搾取構造を平気で見落とすんだよね。
それからnoteであったあのボロボロのボロ雑巾状態にまでされた演劇界志望の40代女の例ね。
https://togetter.com/li/1696778
こんなゴミみたいな搾取構造を放置しといてよくもまあ文化がどうのこうのと
また落語だって、本で読んだけど、まあ人の悪口を平気で言い合うような陰湿な文化だよ
で、結局上で言ったけれど、不要不急と見られるようなスノビズムはあるわけだ
パトロネージュ(笑)とか、言葉はいかにもおぞましくキモいが、
はてなゴミ連中自体がカネ・利権とは切っても切れないとわかってるわけだよ
パト(爆笑)なのに不要不急じゃない必須ゥ???ってなるわけだろどう考えても
youtubeでも見てろよ、って話だし、
そもそも文化芸術育成という観点からyoutubeみたいな仕組みはそもそもどうなんだって論点は当然あるんだが、
本当に文化芸術のことを考えていればこうした論点は湯水の如く湧き出てくる
だがあのバカどもは穢らわしい自慰泥水を内輪で抱えて腐らせているだけ
いつも耐え難い腐臭の放つ泥水をバカの一つ覚えで撒き散らしているだけ
なんておぞましい連中だろ
でさ、スズキの話なんかも実際リアルの現場の話として聞いたりして、
ああマジで金持ちの道楽なんだなという感触がありありと手にとるようにわかるじゃない
…そう考えるとサヨク運動というのも似たような構図なのかもしれないな
宝塚の女なんかもどう考えても、ネットスラングで言えば実家が太い(笑)ってヤツだろ?
どうして誰も文句言わないんだろ
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 68 | 9133 | 134.3 | 38 |
01 | 102 | 13704 | 134.4 | 40.5 |
02 | 36 | 3241 | 90.0 | 50 |
03 | 46 | 4051 | 88.1 | 58 |
04 | 11 | 1114 | 101.3 | 100 |
05 | 15 | 10118 | 674.5 | 143 |
06 | 34 | 5988 | 176.1 | 79 |
07 | 66 | 8457 | 128.1 | 50.5 |
08 | 58 | 11948 | 206.0 | 50.5 |
09 | 126 | 11349 | 90.1 | 47 |
10 | 134 | 19838 | 148.0 | 55 |
11 | 126 | 12994 | 103.1 | 44 |
12 | 179 | 14250 | 79.6 | 40 |
13 | 153 | 11695 | 76.4 | 37 |
14 | 114 | 15092 | 132.4 | 40.5 |
15 | 91 | 11014 | 121.0 | 53 |
16 | 101 | 13209 | 130.8 | 48 |
17 | 124 | 12315 | 99.3 | 50 |
18 | 109 | 13257 | 121.6 | 52 |
19 | 157 | 10292 | 65.6 | 35 |
20 | 144 | 14017 | 97.3 | 43 |
21 | 122 | 7588 | 62.2 | 48 |
22 | 165 | 12447 | 75.4 | 39 |
23 | 110 | 13589 | 123.5 | 51 |
1日 | 2391 | 260700 | 109.0 | 45 |
五輪ボランティア(6), jiken(3), いばらぎ(3), P&G(3), ストラテジーゲーム(3), ストラテジー(6), ヒロミ(3), 晃弘(3), rails(4), デスメタル(3), 今昔(3), 圏論(3), 変異(22), 境界(12), 五輪(24), 弱者男性(101), GW(17), MMT(7), 下方婚(29), あてがえ(16), 看護(7), ボランティア(13), ホームレス(21), 看護師(16), モラハラ(9), 株(22), 集まる(15), 加害(17), オリンピック(24), 弱者(45), 統計(17), 家事(23)
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どの落語家も、なんだかんだと講釈たれやがるけど、芝浜、短命、死神、駱駝てな鉄板はやるし
誰のを聞いても話の筋は変わる訳じゃねぇんで、どれか一回聞けば十分てなもんで、似たようなのを何回も聞いたって面白くも何ともねぇ
しかも落語のメインキャストといやぁ、タイトルしか記事を読まないはてなブックマーカーもびっくりの阿呆ばかりと来た日には
まともな人間は、こっぱずかしくて聞いちゃいらんねぇんだよ
千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは
この百人一首の意味が分からねぇと言う阿呆に、更に輪をかけた阿呆の爺さんが
千早って花魁が、力士龍田川を振った。妹の神代も振ったけど、そのご神代も落ちぶれた。
龍田川が開業した唐揚げ屋にやってきた神代が、唐揚げ恵んでくれと頼んだけれど
龍田川はふざけんじゃねぇと追い返したところ、川に入って自殺してしまった
【追記】
この増田を書いたもの(不要不急の落語力https://anond.hatelabo.jp/20210430164235)ですが、トラバ&ブクマついてて嬉しい。みんな割と落語好きだったか。もしくはラジオ好きだったかそれとも両方か。円楽&伊集院落語すごい楽しみだけどどうせチケット取れないだろうから配信してくれないだろうか…と毎晩お星さまに祈っています。
それはともかく、落語好きな人はもうとっくに知ってると思いますが、明日5/3と、先明後日5/5に、鈴本演芸場、浅草演芸ホールの二つの定席がYoutubeで寄席の生配信をすることになったようです。
公式からの案内はこちら https://www.youtube.com/watch?v=woQRIp1OBSo (鈴本演芸場&浅草演芸ホール 席亭より皆様に緊急のお知らせ)
5/3 鈴本の出演者はこちら お昼の部 http://www.rakugo.or.jp/2021-5-3yoru.html 夜の部 http://www.rakugo.or.jp/2021-5-3hiru.html
5/5 浅草演芸ホールの出演者はこちら https://twitter.com/asakusa_engei/status/1388421098539085826/photo/2
4番組ともトリ(最後の出番)は大人気の落語家さんで増田も凄い好きな師匠です。木久扇師匠(黄色い人)は「それはそれ」の良さがすごいし、他3人、権太楼、喬太郎、一之輔はそれぞれ個性は異なりますがみんなサイコーです。他の芸人さんもはずれナシの良さ、当代の人気落語家&色物芸人さんがずらりと揃っています。家の中でヒマで、かつちょっと落語でも聞いてみようかしら、という人は、ぜひぜひ!
【以上追記おわり!】
東京の落語の定席寄席が、「必要不可欠だから自粛要請に従わない」→「やっぱり5/1から閉めます」に代わって、色々ホッとしている。大して炎上もせずに済んだなぁというのが一番大きい。去年は演劇界がすっかり大炎上したのでひどく心配をしていた。あとは何よりも、やはりクラスタ化したら終わりだろう(生命が終わりかねない大師匠がたくさんいる)と心配していたので。
まぁ色々あるんだろうが、この件についてしゃべっていたラジオを聞いていて、なるほど演劇は炎上したよなぁ…というのと、落語はさすが落語で、大炎上をうまいこと切り抜けたのかなぁという気持ちになった。
一つ目は「伊集院光とらじおと」4/29木のニュースコーナーでこの件を取り上げた際の伊集院光のコメント。
自粛要請の基準のあいまいさやアンフェア感について触れつつも「ここで折れるしかないんだろうな」と。番組アシスタントのワハハ本舗柴田理恵に話を振る形で演劇畑も被っている理不尽を示し(ワハハの舞台はダメだ鼻から豆飛ばすし)、そして「言い方なんですけど」と前置いたうえで、彼の師匠である円楽の言葉として「落語家ってのは必要のない仕事だってことを悟られるんじゃない」と言った。そして、今は我慢しよう主張があるとしたら選挙に行って表すしかない。さらに落語家は今の時期に頑張って良い落語を作れ「まんぼうこわい」とか、と全方位性のコメント力を発揮。さすがラジオの帝王である。
更に、いやー落語だなぁとしみじみしたのだが、ゲストコメンテイターの元経済記者(軽部謙介氏)が、国の判断は常に正しいというわけでもないのだし私権の制限ではあるから自粛が嫌なら裁判を起こして法の下で主張すればいいのに何故そうしなかったのか、と投げかけた後の伊集院さんの答えだ。
落語界として言うべきことを言う必要性、と同時に世間の中にある芸だから落としどころも必要だったんだろうと。その時の彼の言葉の選び方がとても繊細で良かった。「落語というやわらかい世界のことでもあるんで」と言った。このやり取りは予定調和的なところもあったから、私は、近代の法に基づいたスクエアな世界とは真逆ともいえる「落語的な帰結」を、伊集院さんがどういう風にしゃべるのだろうと思いながら聞いていた。例えば、お笑い界とか落語界とか、それこそ不要不急の世界で、とか、色々言い方はあるかなぁと思いながら聞いていて、「やわらかい」という形容詞が入ったことにうっとりと感服したのだった。
もう一つは、時間が一日さかのぼって4/28水、同じくTBSラジオのたまむすび。若手の師匠方では一番人気の春風亭一之輔の月イチコーナーでのことだ。
毎回、マクラを披露しながら落語を一篇紹介するというコーナーなのだが、もともと一之輔師匠はお決まりのマクラよりも日々の雑談をマクラ化するタイプの師匠なので、大体は近況報告的な話になる。この日に紹介した落語は「あくび指南」。金を払ってあくびのお稽古をするという落語の中でも相当バカバカしいタイプの噺で、一之輔師匠の「ザ・不要不急落語」という紹介の仕方がぴったりだ。その不要不急つながりでマクラとして寄席連が自粛要請を蹴ったマクラを始める。
ネットニュースのコメント欄でさすが落語は粋だのと褒めそやしてるが、やめたほうがいいですよ、これは屁理屈で、社会生活の維持ではなく「我々の」生活という言葉が入ってるだろう、と。そして緊急事態宣言が出てからの方が寄席の客入りが多い、野次馬が増えたから、野次馬が増えてゲラゲラ笑っていくという話を飄々とする。シニカルだけど面白い話ぶりが一之輔師匠の良さである。文字にすると私の文字力が低く、感じが悪くなってしまったが、しゃべりは飄々とかつ愛嬌もあってとても良い。インターネットの論調や寄席に駆け付けた野次馬たちに対しても思うところもありそうだが多くは言わず、正論で「よし!粋だ!」みたいに言う風潮を、ちょっとこう、コチョコチョとくすぐりたかったのかなーと思いながらニヤニヤと聞いていた。
そのあと、志らく師匠が別のラジオで言っていたという言葉を紹介する。「落語ってのは、あっても無くてもいい商売と言うが、なくても無くてもいい商売なんだから、寄席が社会生活に必要なんて言うのは野暮じゃないか」。
志らくはワイドショーとtwitterはアレだが落語については割とまともなことを言うよね、と思いながら聞いていたら一之輔師匠はさらに「寄席に出てないくせに言うなと思ってね」と続ける。落語立川流はまぁ色々あって、今回の自粛騒動で声明を出した定席には出られない。これは東京の落語界で大昔に起きた分裂騒動とその余波でもある立川談志の独立一派設立が原因で、このあたりの話をマクラでコスることがある師匠と全く話さない師匠がいるのも、いかにも落語っぽくて味わい深いのだが一之輔師匠はコスることがあるタイプの師匠である。分裂騒動が起きたころはまだ生まれてもいない若い師匠なのだが、そういう騒動も含めた落語らしさや寄席の空気が好きなのかもしれない。
話がそれたが、その後は一之輔師匠がその昔、入門する直前に見た、真打昇進したての喬太郎、のちに最期のトリとなった志ん朝がそれぞれトリを取った末廣亭の様子の話をしていた。この話がまたとても色んな含蓄がある話なのでぜひラジコタイムフリーなどで聴いてほしい。というのも、このタイミングでちょうど、定席たちが「やっぱり自粛します」と前言撤回したニュースが入ってきたからというのもある。その時の師匠のやっぱりね感がたっぷり入ったぐずぐずぶりがすごい面白いから。
図らずも自粛騒動で、翌日の伊集院ラジオと合わせて、落語の落語らしさというか、落語の落語たるゆえんをラジオで堪能した。やわらかくて、屁理屈言いで、すぐ手のひら返してたりして、粋で、粋じゃなくて、それぞれ手前勝手で一人一人独立してるけど「落語み」は共通して持っていて、何よりも不要不急で、そして何か面白い。
立川流が定席に出られなくなった理由を作った故・立川談志は、落語は人間の業の肯定である、と言ったらしいね。ああ早く落語を生で聞きたいな。業を肯定したいヨほんと。
落語の定席は自粛要請を受けません、というのに批判が割とあって、まぁ個人的には批判も、ある程度は仕方ないだろうなぁ…としょんぼりするほかないのだが、寄席を開いている側としては死活問題だろうとも思う。
増田は落語好きなのだが、寄席には元々あまり行かない。近所で落語好きが席亭やってる小さい落語会やホール落語に行くのが中心。これには個人的な理由があって、寄席だとあんまり好みじゃない芸人のもなんとなく見ちゃうことになるのが、あんまり楽しくないからだ。そういうのが好きな人もいるからこれは良し悪しではなく単なる好みの問題。
で、定跡の寄席(一年中やってる寄席)って実は少ない上に大して儲からない絶滅危惧スペースで、そこで芸人が得られるお金は微々たるものである。実際にいくらなのかは知らないが落語家さんがそういうマクラや雑談をするし、キャパシティや普段の稼働状況なんかを鑑みても「あんまり儲かってなさそう…」というのは容易に推察できる。定席の寄席に出てるだけだと全然食えないと思う。
寄席に出る芸人の主な収入源は寄席ではなく、営業やいろんな場所で行う落語会なので、寄席が閉じてしまうこと自体が彼ら芸人の日々の生活に直撃するわけではない。が、落語会やお笑いイベントが行われる場所は主に公共ホールだったりするので寄席よりも強く自粛させられるため、すでにホール落語は続々と休止が決まっている。こちらの方が実際には芸人たちにとってはクリティカルヒットになるわけだ。
去年の初めての自粛の後は、解禁後も寄席は閑散としていたと聞く。この10年ぐらいは東京はかなりの落語ブームで寄席も盛り上がっていたのでコロナの影響は深刻だよなぁと思っていた。それでも再開して少しずつ客足も戻ってきたらしいよと聞いていたのだが…コロナの影響で、営業(ホール落語とかも含めて)がままならなくなっている芸人たちも、寄席を開いている席亭たちの収入も当然大幅に落ちていると思われる。
絶滅危惧スペースで大して稼げるわけでもなく、これを書いている増田自身が「あんまり行かないんだよな…」と思う寄席ではあるが、落語や演芸文化にとって大事というのはとても理解できる。
席亭(芸人の出番を決めたりもする)の人脈力だったり、ショーケース機能(営業や別の落語会に呼ばれたり)だったり、自分を目当てに来ているわけではないカラい客を相手にするという若手の修業の場という機能だったり、こういう諸々をまとった空気感。寄席がつぶれると、こういう機能とともに、文化を醸成するための有象無象な「空気感」がなくなる。一度なくなった後に取り戻すのはかなり難しくなるだろうから、まぁ、寄席の側からしたら「文化だし必要だし」という言い方になるんだろう。
大阪では長いこと定席寄席がなかったこともあって、上方落語はすごく面白いのに、繫昌亭ができるまでの長い期間、沈んだ期間を過ごしていたらしい。関西の人にとっての落語家は三枝と仁鶴と、その他いろいろタレントやリポーター、みたいな感じだったと。最近はようやく中堅若手で面白い上方落語の人が続々と出てきているし大御所たちも落語を元気にやっておられる。
そして江戸落語がしばしば、すごい面白い落語家を生み出しているのは、定席が続いて存在しているからというのは大きい。批判もあろうが、どうせ(特に池袋は)ガラガラだろうし許してやってほしい。
一方で、実は江戸落語の界隈も、クラスタ認定はされてないが芸人の陽性者をこの1年で何人か出している。前座や若手だけでなく真打も。私が好きな師匠も感染を発表して、重症化しやすそうなタイプだったので凄く心配していて、今は無事に回復しておられるので安心した。とはいえ、まぁ、「文化だから開き続けるぞ」と宣言するからには、できる限りいやそれ以上に芸人たちの感染対策を、彼ら芸人自身がしっかりやってほしいと願うのだ。じゃないと、批判が増えてしまうだろうし何より何かがあった時にその芸人さんの芸が見られなくなったらすごく寂しすぎる。
で、話は変わるようで変わらないのだが、相撲である。相撲は相撲部屋クラスタも出しているし亡くなった力士もいる。なのに深夜まで飲んでた麻雀やってただのと報道をされている。反省がない…という悲しさ。
相撲も落語もそうなのだが、彼らの中に感染がおこる原因の一つに「タニマチ」の存在があるのではと思ったのだった。相撲も落語も「タニマチ」と俗称されるような人たちがいる。取り巻きというか私的スポンサーというか。落語会の後に打ち上げをやって若い者に栄養をつけさせたり、場所の後にパーティーをやったり、タニマチ側の慶事やイベントがあったらゲストで来て「お相撲さんがきてる、わー」と言われたり、ちょっと軽い一席をやったり、お姉ちゃんのいる店に一緒に行っておねえちゃんを驚かせてゲラゲラ笑ったり、そういうことをしていたりする。こういうのは徐々にすたれていっているという話も聞くのだが、こういう「場」を通して感染が広がるのはあり得るよなぁと思うのだ。
個人的にはこの「タニマチシステム」は好きじゃなくて、それは私がタニマチをやれる財力がないから嫉妬しているのは大いにあるが、芸や理屈が「内向き」になることと背中合わせだよなと思うからだ。一方でタニマチに食わせてもらった若手時代、とかタニマチに金出してもらったから部屋が持てた、みたいな話も聞くのでむげに否定もできない。ただ、コロナのことがあるから、徐々にすたれていっているという流れがそのまま加速して、別の方向(例えばYoutubeで課金とか)に流れていくといいなぁ…と思ったりする。
よく連れ立つ仲間達と、自宅で軽い昼食を摂っている時だった。
「袋麺を作るだけで、妙に自信満々だった時点で怪しく思うべきではあった」
「何でだよ。おいしいだろ」
「余計なアレンジをしても美味いのは、そもそもが美味いからであって、決して貴様の手柄ではない」
「まー、タイナイの気持ちも分かるよ? どこぞの情報サイトでレシピ見かけて、試してみたくなったんでしょ。でも、オイラ達を巻き込まないでほしい」
仲間の一人にタイナイって奴がいて、こいつの調理したインスタントラーメンが賛否両論だった。
まあ、“賛否両論”という表現をするときは、大抵“否”の割合が多かったりするんだが。
「基本インスタントラーメンは、袋に書かれてる通りに作るのが一番いいのだ。メーカーが商品開発に試行錯誤して、この通りに作ることを想定して世に出したのだから」
「茹で時間に関しては工夫すべきだろうけどな」
「なぬっ?」
それを皮切りに、インスタントラーメン談義が始まった。
「器に移して、テーブルに持っていく間にも麺はスープを吸い続ける。それを計算して、早めに火を止めた方がいいんだよ。もしトッピングをするなら尚更だ」
「いや、ちゃんと茹でるべきだよ。小麦粉はしっかり熱を入れないと消化吸収しにくいんだから」
「その指摘は的外れだ。基本インスタントラーメンは油揚げ麺だから、既に熱を加えてある状態だ。極論、茹でずに食べても問題ない」
「えー? それはさすがに……」
「あくまで極論だと言っただろ!」
交わした内容は、突き詰めれば突き詰めるほど、どうでもよいものとなっていった。
「インスタントで洗い物が増えると、なんか嫌じゃないっすか? だからオイラは鍋に入ったまま食う」
「それだとスープが飲めないだろ」
「レンゲを使えばいいじゃないっすか」
「洗い物が増えてるぞ」
「というか、スープなんて飲むべきじゃないよ。あれにどれだけの塩分が含まれているか、それに溶け出した油も……」
「そんな健康面まで気にするなら、もうインスタントラーメン食べない方がいい」
そうして熱を帯びた議論は、茹で過ぎた麺のようにグダグダになっていく。
「もしかしてタイナイはあれっすか? ヌーハラとか言い出すタイプ?」
「なんだよ、そのイメージ」
「なあ、ヌーハラってなんだ?」
「ヌードルハラスメント。麺をずるずる啜る音が不快だという指摘だ」
「なんだそりゃ。落語の蕎麦しぐさとか見たことないのか。あれは文化、むしろ音をたてるのがマナーだろ」
「そこまで言い出すと、些か主語が大きすぎる気もするけど」