はてなキーワード: デザイナーとは
「納入業者が盗品を売りさばいていた」と「デザイナーが使った素材の一つが無断使用だった」が同程度の罪なのか…おそろしいおそろしい。
芸能人って、基本河原乞食の流れなので、むしろ「逮捕されたからテレビに出れない」という状況のほうが異常じゃね?
まあ芸能人は、視聴者が面白がればそれでいいところがあるので、復帰しやすいだろうけど
デザイナーは、企業の偉いおっさん連中の誰かが「何でパクリ前科のある人間を使うんだ」と言い出したら、仕事が止まってしまうので、そうそうは使えなくなるだろうな。
そんなことで簡単に縁切りするほうが信頼を損なうよ。
日本開催のオリンピック、新国立競技場などの一連の問題、エンブレムの発表とまさかの告発、次々に明らかになる疑惑、デザイナーたちの怪しい繋がり、電通と博報堂の陰謀、連日ワイドショーを賑わせる大事件!みたいな感じで、増田の頭の中ではものすごいことになってるんだろうけど、実体だけ取り出せば「サントリーのキャンペーンで一部の景品に不適切な画像が使用されておりました」というだけだからな。
ネットで炎上したら、それがまたワイドショーで取り上げられるかもしれんでしょ。
失敗した人を拾い上げることは美談になる可能性もなくはないけど、
そこまでして使うだけの価値あるんだろうか。
またパクリと思われるものが出て謝罪回収なんてなったら大損だし。
気にするわけないじゃん。
もちろん知的財産権についてなどの座学も受けて
卒業して、デザイン事務所に入って、その後フリーで仕事してるような人間です。
「オリンピックエンブレムがパクリかどうか」について触れます。
「好きかどうか」「良いか悪いか」じゃないですよ。
「まあパクリではないだろう」というところです。
「丸と四角と三角をTの形にいい感じに並べて、さらに日の丸を強調した」
まあそんな話はよくあることだという印象です。
もう少し詳しい背景を説明していきます。読み飛ばしても良いです。
オリンピックのロゴを含む、「大企業のロゴ」や「国家事業のマーク」といった、
公共性の高い団体のロゴのデザインというものは、簡単な図形で作られた抽象的なものが多いです。
理由は色々あるけれど、「万人に受け入れられるものであるべき」というところは大きいんじゃないでしょうか。
女性向けでも男性向けでもなく、大人向けでも子供向けでもない、そういう物を作らなくてはならないので、
そうはいっても、
近年のオリンピックロゴというのは、自由曲線で書かれた具体的な物が多かった。
ロンドン五輪なんか
「夜中にヤンキーが高架下の壁にスプレーで書いてるアレ」を元にしてて。
それを「超クールだぜ!」って思う層もいれば、「伝統を冒涜している、ありえない」と思う層もいて。
振り返られる伝説、「亀倉氏の東京オリンピックのロゴ」はその具体的なものと比べて非常に抽象的。
これを嫌いだって言う人はそういない。だって「丸が嫌い」だなんて人は居ないもん。
「オリンピックのロゴを作りましょう」なんて話になったら、真っ先に思い浮かぶのがあのロゴ。
「最近は具体的なロゴの流れが来ているけれど、果たしてそれで良いのか?」
「亀倉氏のロゴのように、シンプルで迫力があって、それでいて繊細でモダンで…」
というイメージは、デザイナーだったら選択肢には上がったのではないでしょうか。
伝統的なフォント「Didot」はとても美しいから、その形をモチーフにしよう、と考えて。
その特徴的なセリフ(Tの左右の飾りの部分)の曲線を見て、
これは円を内包しているようにも見えないだろうかと気付いて、
それを強調するためには、セリフの片方を右下におろせばいいのでは?なんて試して。
それだとTに見えないし、そうだ、ここに日の丸を置くことで、左胸の心臓(正面から見たら右側)を表せるのでは…
とか言って作っていったんじゃないかと想像が付くわけですね。
佐野氏や委員会や著作権法が述べる「オリジナリティ」は、この過程にあるわけです。
Tの形に丸や四角を並べただけで著作権に引っかかってちゃ抽象的なロゴなんか全部パクリなんです。
それじゃ困るし、実際「たまたま似ちゃった」ってことは頻発してるので、法的には許されてるんです。
ちなみに商標権的には「たまたま」でも法に引っかかるんですけど、
さて、以上がオリンピックのロゴが「パクリではない」「問題ない」
あとは佐野氏の人柄が「パクるような人じゃない」とか、そういうのもありますが、
私は末端の人間なので佐野氏の人柄については存じ上げませんし、なんとも。
じゃなくて
だと問題が発生するんですよ。
「フランスパンの写真を自分で撮って配置したらたまたま似ちゃった」
無関係の個人がブログに上げてたフランスパンの写真と完全に一致しちゃってるわけです。
これはもう言い逃れはできない。
誰がどう考えたってその写真パクってデザインに貼り付けただけなんです。大問題です。
世の皆様が思っているほどクリエイティブでオリジナリティ溢れる職業じゃないんです。
広告に書いてあるお洒落な文面もデザイナーが考えてるとは限らないし、
端的に言えば「考える事」と「コミュニケーション」です。
お客さんに還元できるかんじの、夏っぽい企画を考えてくれ、って仕事が入ったとしましょう。
夏っぽいってなんだろう。
プール。水着。サングラスにビーチ。フランスパンとかおしゃれかも。女の人は鳥なんかも好きだよね。
そういうのでノベルティを作って…せっかくなら使えるものにしたいよね。
そんな柄のおしゃれなトートバックを大量に作るってどうだろうか。
「こんな企画どうでしょう、話題になるとおもうんですよね!」なんて言って。
さて企画が通ったぞと。予算も決まって、デザインの開始だ、と。
フランスパンをなんとなくおしゃれに見せるためには、
斜めに置いたらいいんじゃないか?とか、はみ出したらいいんじゃないか、とか、
じゃあ色は何色がいいんだろうか、とか、
大きさはどんなもんだろうか、とか、たくさんのことを考えて…
「予算◯◯◯円でベージュの帆布の生地を探して、業者と話つけといてね。
デザインはスケッチ描いといたから、それっぽい絵や写真を用意して×日までに作っておいて。」
あとはその×日に全作品をチェックして、「これはOK」「これは駄目、やりなおし」ってスタッフに伝えて。
数日後に出来上がった全てをクライアントのところ(サントリー)に持って行って、
完全に想像なので、実際にはもっとはじめの方からスタッフ任せかもしれませんし、
もうちょっとだけ手を動かしてるかもしれません。
つまるところ、
クライアントから依頼を受けて、細かく企画を考えてプレゼンして。
テーマに合わせてパーツを選んで、いいかんじに組み合わせて素敵な作品に仕立てる。
実際に手を動かしてる写真家やイラストレーターの方々であって、デザイナーはそれほどでもありません。
もちろん自分で絵を描いたり写真を撮ったりするデザイナーさんも居ますが、
かならずしも自分の絵や写真が、作りたいものにマッチするとは限りません。
(アニメっぽいイラストしか描けないデザイナーさんにリアルな画風のシリアスな仕事が来ても描けないし)
そういう時には他のイラストレーター・写真家を探して外注します。
車を作るメーカーと、そのパーツを作る下請け会社の関係、みたいな感じ?
パーツは自社で作ってないけど、それをいい感じに組み上げる技術は持ってる、みたいな。
その技術を活用するのが「車を作るメーカー」であったり「デザイナー」であったりするわけですね。
で、佐野氏の話に戻るけど
そういうわけで、
パクったのは佐野氏じゃなくて(本人の言う通り)事務所のスタッフだと思うんですよね。
「こういうレイアウトでフランスパンのいい感じの写真配置して」
って言われたスタッフが楽をして、ネットからフランスパンの写真を探してきて配置したんでしょう。
とまあ、特筆したわけですが、だからといって佐野氏が悪くないわけでは全く無いです。
・「佐野デザイン」って銘打ってるんだからスタッフのせいだろうと責任は佐野氏にある。
というのがよく聞く話で、それはもちろんのこと。
という部分も気になります。
実際にフランスパンや看板を用意して写真を撮ったり絵に描いたりするのでは、
フランスパンや看板を買うお金だって必要です。数百円かもしれませんが。
その差に誰も気づかなかったんでしょうか。
フランスパンの領収書貰ってないけど、どうやってこの写真撮ったの?とか。
出来上がりがやけに早かったけど、この絵はいつ描いたの?とか。
素材をちゃんと自分で用意していれば、
イラストを外注したりパンを用意したりした分の経費が出るはずなんですよね。
写真をパクったスタッフは、果たしてホントにパクリたくてパクったんでしょうか。
さすがにデザイン事務所で働いてる人が「ネットから勝手に写真を持ってきても良い」とは思ってないでしょう。
佐野氏はオリンピックのエンブレムを作る程には大御所ですし、クライアントも大きなところですから、
写真を購入する程の予算がどうしても捻出できない、とは考えられません。
でも、写真は購入していない。させてもらえなかったのか、スタッフ自身の判断かはわかりませんが。
でも自分で撮影するにはスケジュール的に無理があって。でもなんとかしなきゃ怒られる。
うーーーーん仕方ない、どうせバレないだろう。適当な写真を勝手に使ってしまおう。
という流れすら透けて見えるのです。
スタッフがどうしようもないクズで、時間があったのにやらなかったとか経費をくすねたとかいう可能性もありますし、
事実だったとしてもスタッフが悪くないわけではないです。罪になりますからね。
デザイン業界というものは、おしゃれに見えて、わりかし体育会です。
初任給は額面で15万〜20万ぐらい。手取りは13万とか15万とか。
多くの事務所が関東にありますが、住宅手当も寮もないから家賃で給料の半分以上が飛んでいきます。
少人数で回している事務所では、そもそもそういうシステム自体が無かったりもします。
もちろんそうでない事務所もあるんでしょうが、そういう話はよく聞きます。
なんでそうなっちゃうかって、代理店の仕業だったりクライアントの事情だったり色々な理由があるんですが。
結論として。
HH堂やD通はやっぱ噂通りにしんどい(色んな意味で)場所なんだろうなとも思いました。
佐野氏だけじゃなくて、デザイン業界全体の闇?みたいなものを再認識した一件でした。
まあ書くまでもなかろうと思ってましたが、
とは言ってません。
むしろ、
ぐらいの話のつもりです。
ただそこで、
とか言う論調になるのに疑問を覚えただけであって。
私としてはまず「佐野氏の事務所のスタッフの管理はどうなってるんだ」と思ったし、
でも、自分の知ってるデザイン事務所を思い起こせば、どこもそんな管理体制だったわけで
(上は下の仕事に文句付けるだけだし、下がまともに仕事をするためのロクな環境は整ってないし)
そうやって考えたときに、「佐野氏以前にデザイン業界の業務体制自体がクソだ」という結論に至った、ということです。
デザイン業界の横のつながりって「仲が良い」「飲み仲間」「一緒に展覧会した」みたいなレベルの話で、
業務自体は基本的に、1クライアントに対して1デザイン事務所なので、自浄作用とかあんまり期待できない。
クライアントに対してのプレゼンが誠実で説得力があれば、クライアントからはスタッフの給料とか実務時間とか見えないし。
「デザイン業界」っていうのに明確なヒエラルキーがあるわけでもないので、
「デザイン業界が佐野氏を罰するべき」とか無理無理。佐野氏に上司なんかいないし。
せいぜい「昔の同僚と飲んだらもっとちゃんとしろって叱られた」とかそのぐらい。
クライアント側がこれから先佐野氏に仕事を発注するか否か。それだけ。
最初に述べた通り、自分はフリーで細々と働いているわけだから、こういう話は蚊帳の外。
この件
はてなブックマーク - 憲法9条考える国際フォーラム、韓国で開催 :朝日新聞デジタル
「なんで韓国で日本の護憲のフォーラムやんの?」的なコメントが散見されるが、普通の日本人の感覚として当然の疑問だと思う
が、それは日本国内に住む日本人特有の感覚であり、韓国ではこれが全く違う
どういう事かというと、あの国の人間の相当な割合は北朝鮮よりも日本の侵攻をガチで心配している
鳩山氏、“謝罪”の次は「日本の軍事大国化懸念」宣言を発表 韓国世論を鼓舞
韓国を訪問中の鳩山由紀夫元首相は13日、日韓の首相経験者らが参加した国際会議に出席、「平和憲法を改定し、日本が軍事大国になることは決して歓迎されない」などとする「2015東アジア平和宣言」を韓国の李洪九(イ・ホング)元首相とともに発表した。
勿論これは現地の連中に吹き込まれただけなんだが、吹き込ませるだけの空気が現地にはあるって事でもあるわけ
向こうの世論調査なんかも見てみると分かる
これに対して、韓国人は、現在の日本を「軍国主義」と考える人が56.9%と、昨年の53.1%を上回り、最も多い。これに「資本主義」が38.9%(昨年35.2%)で続いている。また、日本を、「覇権主義」とみる韓国人は34.3%となり、昨年の26.8%を大幅に上回った。日本を「民主主義」の国と見る人は22.2%で昨年(24.9%)同様に2割程度である。
「国家主義」「民族主義」も三分の一近くあり、「覇権主義」はこの一年で8%も跳ね上がった
最近の韓国人の日本に対する認識がこれで何となく理解出来るんじゃないかと思う
物理的にこれだけ近くて、韓国のジャーナリストその他色んな人達が行き来していて、日本のネットだって自由に見られるのに、何故こんな状態なのか、というと、これはもうあちら側の都合としか言いようがない
日本は悪い国であって欲しい、欧州のナチスドイツのように、再び軍事大国化して、アジア諸国を荒らし回るような国であるはずだ、そうであって欲しいという願望が、現地のメディアや知識人、文化人にそう言わせていて、これに反する事を言うと、それはもう某五輪ロゴデザイナーの比じゃないレベルで叩かれる羽目になる
韓国人にとって「日本国憲法九条」というのは、日本の再軍備化を阻止するための手段なわけだ
あの国が竹島の執着するのも、竹島を取られたら次は本土に乗り込まれるという恐怖が根底にあるから、国際法とかそういう理屈じゃあの国は絶対に引かない
この国の護憲派がよく使う「日本を戦争出来る国にするな!」というスローガンも、こういう背景を知ると本当の意味が分かってくるんじゃないかな
ヘイトスピーチをする人、エンブレムについてただ叩きたいだけの人、歪んだ視点を信じきり匿名であってもそうでなくても自分が正しいと思い込んで誰かを傷つけようとする人たち。
みんな、イケメンに生まれてこなかったからこんなことをしているのだ。
かっこいい・かわいい容姿に生まれてきたら、きっと不幸なことは今より少なかっただろう。
ブスな顔つきで画面に向かって汚い言葉を書き込むよりもっと現実で幸せな思いをしただろう。
イケメンにさえ生まれていれば、人をめちゃくちゃに傷つけてもむしろいいことをしていると思うような思考は持たずに済んだんじゃないの。
だから、現実でもネットでも辟易するようなことをしている人は、大体ブス。
この人はかっこいいな!と思う顔なんか、マスコミの思惑が絡んでも絡まなくても出てこない。
ブスはブスだけでは終わらない。自分で料理ができなさそうでいつも揚げ物のお惣菜やインスタント食品ばっかり食べてることが窺える醜い体型。たるみきった腹、ボツボツの肌。
在特会のあのうるせーデブをイメージしてほしい。多分あいつもイケメンに生まれてきたら、あんなもののリーダーになんかならない人生送れただろう。そう思わないか?
いつまでもデザイナーの揚げ足を取る人たちも、イケメンに生まれてきたらそんなところに書き込まずに幸せに誰かと遊んでいるだろう。
かっこよく生まれてくればよかったのにね。俺もお前も。
ブコメ: 仕事のできないイケメンと仕事のできないブスだったらまだ前者の方が仕事以外で幸せを享受できる要素がずっと多い気がする。イケメンに生まれてくればよかったね、とはそういう話だよ。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150822-00000857-fnn-soci
佐野 研二郎氏が手がけたロゴが、自分のデザインに似ているとして、アメリカ人デザイナーが提訴を検討している問題で、佐野氏は、FNNの取材に文書で回答し、「一定の要件を満たすデザインはたくさんある」と反論した。
今回、文書で回答した佐野氏は、群馬・太田市の公共施設のロゴをめぐる問題で、黒い丸と直線で形成したようなデザインについて、「その要件を満たすデザインは、今、名乗りを上げておられるアメリカのデザイナー以外にも、制作されている方は、世の中にたくさんいらっしゃると思います」としている。
そのうえで、「それが、誰か特定の人のアイデアとして認められ、ほかの人が使えないということであれば、デザインの世界では、できないことがほとんどになってしまうと思いますし、わたしはそうではなく、ほかの誰が使っても、問題のないものだと思います」と反論した。
一方、東京オリンピックのエンブレムについては、「わたしから、使用しないよう、お願いすることは考えておりません」とし、さまざまな意見や批判に対しては、「誤解もあるようですので、丁寧な説明を今後もしていきたい」とコメントしている。
やっぱりさ、こういう言い訳がまかり通る業界ってのはさっさと潰した方がいいと思う。
これで「丁寧な説明」のつもりなんだもん。あり得んわ。
話題の人は、大手広告代理店を経ていろいろコネがあってってことみたいだけど、その人の下で働いてるアシスタントみたいな人たちは、素材をコピペして師匠の名前で世に作品を出してってことをしていて未来があるのだろうか。
そもそも、「デザイン」というものが世の中に認知されてないよね。
デザインとは、記号や機能を適所に配置していくことで、目的を完遂しやすくさせるためのものだ。
その目的というのは、全体のユーザビリティであったり、ロゴの視覚的な認知であったり、場合によって様々だ。
だから、見かけが似ているから、これはオリジナリティのあるデザインではない、とは簡単には言えるものではない。
トートバッグはともかく、オリンピックのエンブレムについての意見で、「似てる」という以外でまともな反論を
聞いたことがない。
デザインの観点からいうと、あのエンブレムがパクっているのは、佐野氏も自ら言及しているとおり、
なぜなら、デザインとは視覚的な構成ではなく、その背後にある概念を指すからである。
デザイナーがデザイナーの仕事を、一般の人々に対して啓蒙してこなかったのが原因では、
という意見もあるかもしれない。
かなり前だけどauがデザイン重視の携帯を発売して、それのデザイナーがインタビューで「こだわって(ダイヤルキーの)フォントからデザインしました」みたいな発言をしたら、実はそれフリー素材のフォントで、フォントの作者が「お前がデザインしたんじゃないだろ。商用利用の時は連絡入れろって利用規約に書いてあるのに無断使用しやがって」みたいに抗議して2chで炎上するって事件があった。
「BEACH」みたいなのですらデザイナーが勝手にやったことだって言うのなら、
アートディレクターって、他のデザイナーの成果物に判子押すだけの仕事なのかなあ。
とは思った。
今日、嫁さんの両親と話して思ったけど、
業界外の人(つまり一般の人)と業界の人との間に根本的な誤解があることが、
この問題をややこしくしているのかもと思った。
一番の誤解ポイントは「サノケンは自分の手を動かしてデザインを作っている」ということだ。
案件の規模にもよるが、
基本的にAD(アートディレクター)と言われる人とデザイナー(手を動かす人)が二人三脚で作る。
(場合によっては、その上にクリエイティブディレクターと呼ばれる人がつくこともある)
実際の形を考えたり、造形を作り出したりするのはデザイナーの仕事だ。
そのひとつとして、アイデアのざっくりとした方向性をADが出して、
具体的なアイデアはデザイナーがたくさんだす、みたいなやり方がある。
その場合、基本的にデザイナーが考え、ADがそれを見てダメ出しとか、次の指示をする。
そのデザイナーが具体的なものを持ってきた時点で模倣が起こったのではないか。
そうなってくると、たくさんパクリが出てきたことも頷ける
そしてまた、オリンピックのロゴは別問題だと考えることもできる。
あの規模のでかい仕事だと、本気でがっつりサノケンが入ってやるに決まってるからだ。
おそらく、自分で手を動かすこともあったのではないだろうか。
むしろ、オリンピックロゴ以外は、ある程度デザイナーに任せていたのだろう。
寝る間もないほど多忙だと思う(僕のいる弱小デザイン会社ですらそうなのだから)。
ゆえに端々まで監督出来ず、今回のようなことが起こったと思う。
——
僕は、そういう業界の話も知らないくせに自分の知識だけで勝手に決めつけて大きな声で発言している人たちがいることに、なんだかなぁと感じるのである。
職業柄、今回のオリンピックのロゴについて周囲から意見を聞かれる。
当然、トートバッグの件もワンセットで。
「デザイナー」なんてそんなもんでしょ、
そんなこと言ってたら、水野学なんてどーすりゃいいのよw
という話で、だいたいこの話題は切り上げられる。
めんどくさいよね、あの業界はスター選手を作り上げるのに必死だから。
こうなってくるのは仕方がないことだと思う。
問題の元凶であるデザイン業界とか代理店とか、巣食うメーカーの関係を問いただすために、
オリンピックのロゴが入った商品の不買運動すればいいんじゃないかと思ってる。
それで売上が落ちればオマエラの勝ちだし、もし影響が無ければ、
そもそもデザインが与える影響が小さかったということになる。
あとは、嫌儲民の大攻勢で不買運動を盛り上げるフェーズに入ってるんじゃないかな。
がんばれ、オマエラ。
いまどきのデザイン業界って知識も教養も基本デッサン力もなくて、
「コミュ力」で適当なことやって売れたらOKみたいなイメージある。
オリンピックのエンブレムとか、どうみても、墓標であり、落日であって、
昂揚感とか平和と繁栄とか飽くなき挑戦とか祝祭とかそんなイメージないよね。
佐野氏だけじゃなくて、
他の有名若手デザイナーの皆様の作品で立ち止まってにやにやする、みたいな
文原聡の低燃費少女とか醜悪だったし、佐藤可士和のウイダーinゼリーなんかもやっつけ感
半端なかった。
ここ20年位の悲劇は、デザインを裏打ちする哲学や大きな流れが貧困になっていることで、
愚民から100円ずつ携帯で掠め取るとか他人の作ったコンテンツを劣化再編して
アフィリエイト広告貼って楽して金儲けしたものが勝ちとか、そんな流れになっているなぁと思う。
安い仕事は下っ端にやらせてネットから切り貼りしてくていかに手をかけないかライフハックだ!
みたいな。
以前モダンだ、モジュールだ、システムだ、実存だ、ポストモダンだ、脱構築だ、ホリスティックだ、オーガニックだ、複雑系だ、
って言ってたのが
今はコミュ力だ、ネット拡散だ、みたいな安いものに劣化してる。
アートディレクターとデザイナーの関係って、まあそんな感じと結構近いと思うんだけど、
「背景をアシスタントに書かせたんなら、ペン入れ・スミ入れをアシスタントがやってんなら作者名義で出すな!」とか言われないのは、
いや、もちろんサントリーの佐野の仕事は雑すぎると思うし、明確に悪いことしたと思うけど、
政治家の秘書切りと違って誰かを人身御供に差し出してないし、自分と自分の事務所の名前だけでちゃんと責任受け止めてると思うのよ。
ベルギーオリンピックでベルギーのアートディレクターがデザインしたロゴがあった。
・
一方、遠く離れた日本のとある劇場のロゴをデザインした人が「パクリだ」とfacebookで指摘。
画像共有サイトのpinterestで自分の作品を見た可能性があるとしている。
・
ところが、そもそもの発端となったベルギーオリンピックのロゴのパクリ問題については、日本の劇場は商標権登録もしておらず、商標法上問題ないということが明らかになっている。
また、判例から著作権法上、問題ないというのが法律家の意見の大半を占めており、アートディレクター本人も「日本の劇場のデザインは見たことも聞いたこともない」と述べている。
・
こうした事態の中、日本のとある劇場ロゴのデザイナーはついに法的措置をとると決定。
このまま裁判となった場合、「パクリなのか」の立証責任は日本のデザイナー側にあるため、その現実味が議論されているが、立証は非常に難しいとの見方が強まっている。
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こんな状況だったら日本人はどんな反応を示すのだろうか?
五輪エンブレムで文句言ってるのはベルギーの「劇場」のロゴの「デザイナー」だろ。